小石川後楽園
氷が融け、雪を挟んでの映り込みが、冬ならではの景色をつくっていた
小石川後楽園を訪れるのは、35年ぶりくらいだろうか。周辺をひと回りしてみると、記憶に残っているのは日中友好会館だけで、それさえも大きなビルに変わっている。昔は低層の建物が並ぶなかに、ひっそりとこの公園はあった。当時この近くに印刷所があって、試し刷りが上がるまでの待ち時間を使い、園内をぶらつきよく本を読んでいた。たしか入園料は無料だったはずだ(と思う)。歌会の先輩Sさんが、最近ここを褒めていたことを思い出し、大寒の昨日、暖かくして訪れた。
こんな茶屋がいくつか立っている
江戸の初期1629年水戸徳川家の中屋敷として造られた庭園で、二代藩主である光圀の代で完成した。中国の庭園様式を取り入れ、園名も「岳陽樓記」という書にある「天下の楽しみに後(おく)れて楽しむ」からつけられた。国の特別史跡と特別名称という指定を受けている。
ボランティアガイドが分かりやすい説明していた
入ってその広さに驚いた。あの頃ちゃんと歩いたのだろうか。お隣の東京ドームの約三倍の敷地面積だというのも初めて知った。総ての道を歩いたわけではないが、撮影をしたりバードウォッチングしていたら、なんと園内を約二時間も歩いていたことになる。
景色を見て感心したことが一つあった。金沢の兼六園と同じように雪の降ることを計算し、主だった木への配慮が、冬の景観をさらに美しくさせていたことだ。それは、命が眠りにつく冬の厳しさと静けさを、上手に受けいれようとする先人たちの知恵なのだろう。人の少ない冬の公園歩きはなかなか楽しい。
どうしても周辺のビルが池に映りこんでしまう
入園料は大人300円。65才以上は150円とリーズナブル。席亭「美都屋」の松花堂弁当は、18種類のお惣菜が入って、お値段がなんと630円。窓辺で景色を見ながらのお味も素晴らしく、おすすめ。
2013年1月21日 12:53 | カテゴリー: 歩キ眼デス
コメント
毎日寒いですね。
小石川後楽園素敵な所ですね。
水が澄んでいるので水面に映る景色も中々です。
冬にしか見られない雪吊りの光景や藁で囲った姿も
可愛くてさまになっていますね。
素敵な所に行けて良かったですね。
また素敵な歌が浮かんできたのじゃないですか。
A)
歌を作りたくなるような空気がありました。
吟行するには最適の場所ですね。
句会歌会ができるお部屋が園内にあるので、空きを調べてみようかと・・・。
食事もお酒も安いし〜♬
(半年先まで土曜日は、どの部屋も満室とのこと)
明日も続きます〜
2013年1月21日 16:05 | tama
数年前、ここで植物観察会→暑気払い会をしたことがあります~。
都心の穴場ですよね。
隔離されてる感もいい♪
都会ならではの水鏡もいい感じです。
A)
本当に穴場だと思う。
今度、ここのお部屋を借りようかと思い、事務所で聞いてみると〜
なんと句会の多いこと。半年先まで土曜の午後はほぼ一杯でした。
洋室もあるから、梅や桜の頃の日曜日、食事しながらの歌会はどうでしょう。
2013年1月21日 20:33 | 空
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