根気力
後楽園ドームでキルト展を観てきた。毎年感じることだが、どの作品からもとてつもないエネルギーが伝わってくる。多くが縦横2メートル以上の作品ばかり。様々な色や柄の布に、糸が細かく無数に無尽に走っている。この根気はどこから来るのだろう。大作の前では、そのスケールと細やかな手仕事に打ちのめされ、ため息が出て、頭が下がる。
とくにこの作品のコメントを読んで驚いた。「70才を機に、思い出の多い故郷の風物を作品にした」とある。もうキルトは生き方そのもの、作家の魂もキッチリと縫い付けられているのだ。根気は日本人が育んできた心の一つ、そう思った。
それに比べて「アベノミクス」のなんとお手軽な経済政策なこと。余り布を活かして時間をかけ縫い付けてきた先人の技を思うとき、二世ボンボン政治家たちの目先に走った「いまがよけりゃ策」に危うさを感じてならない。
グランプリの作品
その一部!ビルのラインは全て糸だ
葉っぱ一つひとつへの優しさ・・・虫喰いもあるぞ
2013年1月31日 13:11 | カテゴリー: 歩キ眼デス
コメント
ちくり ちくり・・・とひと針ずつ 根気が命ですね~
発想のすばらしさ 頭のやわらかさ ため息が出ます!
今月は あまり外に出られなかったので
毎日 古布で 小物作りを愉しんでいます。
あれやこれやと 想像しているだけでも 豊かな気持ちになれ
楽しみです。
A)
早いですね〜もう一月が終り・・・。
寒い冬は、こうした布と糸の世界が良いかもしれませんね。
友人(男)で織物を始めた者がいます。
織り機も自分で作ったとか〜(☆。☆)
こうした手仕事を一つ持つことが、これからの人生に必要なのかも〜(*^_+)
2013年1月31日 14:06 | おかいこさん
どれもこれも繊細でアイデァも良いですし凄い作品ですね。
アップにして見ると素敵でため息が出て来ます。
やはり東京ですね。此方でも時々作品展があり、
見せてもらいに行きますがこんな素晴らしい物にはまだ出会えていません。
鍬や鎌を持つ手ではこんなものは作れないのかもしれません!
よほど手もしなやかで器用なお人なのでしょうね。
写真を保存させて頂きます。ありがとう_(._.)_
A)
アップにしていただきましたか。
会場で遠くから見る、近づいて見る、凄い!
この連続です。
全作品の糸の跡を全てつなげると、月まで行ってしまうのではないでしょうか。
会場には、あの庭づくりをしながら童話を書いていた「ターシャ」の使った道具と
パッチワーク姿の写真などが飾られていました。
90代で亡くなるまで、庭づくりをしながら針と糸を離さなかったとありましたよ (^^ゞ
2013年1月31日 16:03 | tama
どの作品も溜息が出る程美しい。知人にもキルトを創る人が居るが、一刺し一刺しの積み重ねで、氣の遠くなる様な時間を掛けて完成させるので、後でどんな細部に就いて訊いても、即座に答へられる。どれもデスクトップの模様に使ひ度い程美しい。
貴兄の言の如く、アマチュア政治屋は官僚の作文を代讀するだけ故、細部を糺されると、直ぐにはぐらかす不届者ばかり也。自ら何日も構想を練り、言葉の細部に至る迄、自分の信念を傳へる努力をしない政治屋に治められる國民は不幸の極み。
A)
大きなキャンパスに描かれた繊細な絵ですね。ため息の連続でした。
今度奥様と行かれると良いかもしれませんね。
外国の方も多くいらしてました。
一方、ドンブリでばらまき、弱者には減額するなど
アベノミクスは経済性と効率性での一時凌ぎ・・・。
いつかは落ちると、橋を渡る国民もハラハラのドキドキかも・・・。
久々の雅蘭洞節でしたね (^^ゞ
2013年1月31日 18:59 | 雅蘭洞英齋居士
二枚目の写真の山と木と川と建物のキルト、切り絵のような美しさですね!
私が以前パッチワークにしたのは、子供が小さい時、お洋服を縫ってあげた残り布で作ったパッチワークのクマのぬいぐるみだけです。
その布の一枚一枚に思い出があります。
写真のような、大きな作品を作るのは本当に大変で、楽しい時間だとおもいます。
ターシャさんみたいに麻を育て、糸を作り、織り、服に仕立てるのが私の小さな夢でもあります。
A)
皆さん、もう来年のキルト展を目指してスタートされているのかもしれません。
画家だってこんな大作を一年にいくつも出来るわけではないし
大きなものは、小さな一つから生まれていくのだと、勉強になりました。
山登りと同じかもしれませんね (^_^;)
ぜひその夢を実現してください。
2013年1月31日 19:15 | かに
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