「帰ってきた寺山修司展」


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二階の展示室に向かう前に、「短歌の森」を思わせるようなこの部屋に入って、その仕掛けに驚いた。いくつも下がる懸垂幕には寺山の代表的な短歌が書き込まれていて、それを朗読しているのは、なんと寺山自身だ。闇のなかから聞こえてくる抑揚のない声には、なにか大切なことを伝えようとする響きがあって、気がつくと朗読の歌を探しながらこの中を彷徨っていた。
この仕掛け、もしかすると寺山自身のアイデアだったのかもしれない。
没後30年を記念したこの展示会には、初出品となる高校時代の貴重な書簡や中学時代の幻の文芸誌「白鳥」など、約500点の資料で構成されている。



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コメント

私も行きました。あの手紙の山、早熟な天才の真っ直ぐなあふれるおもい、若者の野心と苛立ち、すべてを受け止め続けた中野先生の存在のすごさ。「恋するひとを想う夜は、手のひらを胸に平らにのせて眠ります」なんて、まいってしましますね。

A)
離れてしまった母を想う若者を、そっと受け止めた中野先生は、素晴らしい方ですね。
それにしても彼の書く文字、その大きさや癖、全てが才能と思えるのは何故でしょう。

時間を取ってゆっくりもう一度観に行きたいと思っています。

恋するひとを
想う夜
手のひらを 胸に
平らにのせて
眠る

う〜ん、いいなあ〜

2013年2月 6日 20:09 | ~ふ~

寺山修司さんの本は読んだことがないのでしよく分かりませんが、
懸垂幕の展示あまり見た事がありません。
色紙とか短冊に書いて展示されている物は時々見に行きましたが。
この中に入ったら、声なき声が聞こえて来そうですね。
また図書館で探して読んで見たいと思いました。

A)
「書を捨てよ町へ出よう」を書いた寺山は、アングラ劇場のブームとなる
「天井桟敷」という劇団を作ったんですが、友人に誘われ何度か観にいきました。
新宿花園神社でテントを張り、そこが舞台だったのです。
スゴかったなあ〜
何か始めなくては、と若者に影響を与えた天才作家でした。
若者になって、読んで見てください(^_-)

2013年2月 7日 07:43 | tama

高校生ぐらい?かな、読んだと思います。内容は忘れましたが、
その頃は読んで色々と考えてたと思います。
「書を捨てよ、町にでよう」て、書いてる人がこんなタイトルつけるんだと、
びっくりした記憶があります。意味は分かりますが、この本を私は買って、
町に行かずに読んでる。なんて思いました。

面白い展示風景ですね。垂幕が何かで揺れると文字も揺れて、
立体的になるから、読んだ人の響き方も、立体で伝わって来たりするのですね。

A)
それぞれの歌が二つの懸垂幕に。しばらく気がつきませんでした。
なんども朗読されるのですが、歌の位置が変わっているなあ〜と思いながら、
迷っていく感覚がありました。みなさんも中をウロウロ・・・・。

週末は「書を捨てよ、山にでよう」です(^_-)

2013年2月 7日 16:20 | かに

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