日本の面(おもて)
目の位置を動かしても問い続けてくる、狂言面「福の神」
少し前あるコンサートの帰りにひょいと立ち寄ったのが「日本の面(おもて)展」。意外や意外、これがじつに面白かった。能楽は世界に誇る伝統文化だが、そこで使われている面100点ほどが展示されていた。どれも能や狂言で使用される面ばかり。じっと見つめていると、こちらを見透かしているような眼差しなので、しばしにらめっこ状態が続く。とくに笑っている面と対峙すると、何かを問いただしているようで、長期戦になるとどうも不利だ。思わず「スマン!」と呟いて、立ち去ることになる。展示されている面は全て愛好家による手づくりの作品ばかり。いろんな創作の世界があるものだ・・・。
悪には見えないよなあ〜。狂言面「武悪(ぶあく)」
いいね、能面「若女(わかおんな)」
これが一番のお気に入りでした。狂言面「乙御前(おとごぜ)」
コンサート帰りの人たちで盛況だった
2013年2月22日 12:55 | カテゴリー: 歩キ眼デス
コメント
これって、現代作家の面なのですね。どうりで、なまなましすぎます。めんを彫ったひとの心の中身がみえてくるようで、気持ち悪くなりました。やはりこういうのって、
長い時間に晒されてこそ、淘汰されて残るものなのじゃないのかなあと思うのですが。 五行歌にもいえるかな?ん?
A)
どれも愛好家!?の作品ですね。
見抜くとは、スゴい。
ちょっとトリミングが少し大きすぎました。
バックも必要ですね。
サイズを小さくしてみましょう。
五行歌ですか〜!?
いい歌だけは残りますね(^^;
2013年2月22日 20:50 | ~ふ~
能面百點を山碧木さんの様に氣を入れて御覧になったら、随分時間が掛かって、お疲れに成った事でせう。
能面彫りの愛好家は結構居る様ですね。僕の京都祇園の弟も酒屋稼業の傍ら、習ひに行って、こつこつ幾つか彫って居ました。お面と言ふのは、彫る人の心が籠る事も有るし、伊豆修善寺の夜叉王の様に、誰か對象になる人(此の場合は頼家)が居る場合は彫られる人の運命が表れる事が有るさふです。勿論、神ならでは知ろし召されぬ人の運命が表れるのは、夜叉王の様な名人の話ですが。
お面は見る角度光の當て方に依って、色々表情が變るのが面白いですね。
A)
どこを見ているのか、何を考えているのか、慈悲の心を感じさせるような能面・・・・。
彫っていると、きっと無の世界に入っていくのでしょうね。
作り手の心のあり方が、きっと現れるのだろうと思います。
見る角度によって表情が変わるのも不思議でした。
2013年2月23日 19:41 | 雅蘭洞英齋居士
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