富士三景
夜が明けてまだ間もない。鳥の鳴き声を聞きながら、クロバーの芝生を踏みしめて、お気に入りの場所に向かう。ベンチがぽつんと一つあるだけの、富士と対座できる絶好のロケーションだ。わずかの雪を山頂部につけた富士が、薄曇りの中で、両手を広げるように待っていた。ベンチに座ってから富士に挨拶をして、背筋を伸ばし、息を吸い、吐き出す。二三度繰り返す。そしてしばらくその山容の美しさに抱かれる。人生に辛いことがあったとしても、ここで座ってさえいれば、きっと心が軽くなるのではないかと思うほど、富士の姿はあまりにも優しい。
朝に夕に、富士山を見ていた
2013年6月 3日 14:44 | カテゴリー: 歩キ眼デス
コメント
素晴らしいロケーションですね!いいな、座りたいです。
ベンチをあえて一つしか置かない。なんて、心くすぐるのでしょう!
クローバーの丘のようです。ここで四つ葉を見つけると、幸せも倍増しそうですね。
A)
いい所でしょ。
年に一二度テニスの大会で訪れる施設の中にあるのですが
メンバーのほとんどがここを知りません。
景色も楽しめば良いのにね。
富士山をひとりで見るというのは、贅沢の極みかも(^^;
2013年6月 4日 08:58 | かに
富士山の景色は何度見ても飽きないのはどうしてか不思議です。
ご来光の富士・日没の富士・晴れ間の富士、色々な写真を見せていただきますが
それぞれに美しいと思います。
富士山を見られる地域にお住いの方は、いいなーと富士を見るたび思います。
A)
富士山の価値は、チョー高いですね。
観光地では、富士が見えるお部屋は、ワンランクアップですし
新幹線も富士の前を通り過ぎる時、富士側に傾がります(ウソです〜) (^^;)
日本人の魂ですね、きっと。
山に登ると、まずは富士を探し、軸にして
他の山を確認し、納得していくんですね。
全国に広がる何とか銀座と同じで
何とか富士がたくさんありますね。例えば、エゾ富士は羊蹄山とか・・・。
2013年6月 6日 11:35 | tama
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