カツラ
カツラの葉からは、甘い香りが漂う
住民の反対を押し切って、マンションが一棟建った。都会では珍しいことではない。広いお屋敷の家主がいなくなると、そこは決まってマンションになるか、戸建ての家数軒に生まれ変わる。緑道に面した一画にマンションの話が持ち上がると、地域の人たちは、空き地に反対のノボリを立て、張り紙を貼った。それから三年の月日が流れ、工事が始まり、何事もなかったかのように大きなマンションが建った。
角に植えられたのが、このカツラの木だ。すでに10メートル以上ある。入居した人は、訪ねてくる友人らに言う。「角に大きなカツラの樹があるマンションよ」と。やがて成長したカツラはシンボルツリーとなって、このマンションの風景に溶け込んでいくのだろう。
2013年6月25日 11:56 | カテゴリー: 歩キ眼デス
コメント
カツラの木といえば、去年の秋、白神山地をほんのさわりだけ、歩きましたが、ブナ林の中に、カツラの巨木が数本ありました。下を通り過ぎるとき、甘いというより、鼻から脳天にすっと抜けるような、いい香りだったなあと記憶します。
マンションとカツラの木ねえ、あんな巨木になるまで、どのくらいの年月かしらね。
カツラの木が生き残るか、マンションも頑張って生き残れるか。
私はこの世にもういない。
A)
巨木への想いは、その樹齢なんでしょうね。
このカツラの木を見たときに、誰がこの木を選んだのだろうと、しばらく見上げていました。
この木が好きなので・・・
おっしゃる通り、甘く、ある時はお醤油せんべい近いニオイがします。
すくすくと根づいて欲しいです。
白神山地は、一昨年にあるきました。
http://1c.3coco.info/arkmds/2010/10/post-352.html
ブナの森を歩いていると、心から安らぎます。
東北の山には、どこにもブナがありました。
長生きしてください〜♬
2013年6月25日 21:18 | ~ふ~
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