薪割り



IMGP5166.JPG

八ヶ岳にはこんなあだ名がある。小屋ヶ岳。山の大先輩が、山小屋のあまりの多さに、こう命名したらしい。主だった主峰のそばには、いくつもの小屋がある。まあ、この話をすると長くなるので今回は止めよう。冬期も営業する山小屋は、その準備を夏から始める。代表的な作業が薪割りだ。薪フェチを自称しているので、どうしても薪が積まれている場所に目がいってしまう。木の種類、薪の大きさ、長さ、そして薪の積み方など木の匂いを嗅いでいると、昔々、父親の横で鋸や斧の使い方を教わった日々を思い出す。父が薪ストーブが好きだったのかどうか知らないが、我が家には長く薪ストーブがあって、小学校高学年から高校生まで、授業が終わると丸太を均等な長さに切ってから、薪を割るという作業を仰せつかった(嫌でたまらなかったが)。

腰いれて下ろせ。木の乾きを見て力を入れろ。危ないから遠くに薪を飛ばすな、などなど。
五年ほど前のこと。早くに着いた山小屋の前で、そこのおやじさんが薪割りをしていた。懐かしくなって、変わろうかと声をかけて薪割りを手伝った。「お〜上手いもんだな」。当たり前だ、こちとら小さい頃からの筋金入りだい、と二時間ほどかけて薪を積み上げると汗まみれだったが、気分が良かった。父親の教えが、今ごろ、こんな所で役に立つとはねえ・・・。
小屋のおやじさんからお礼にと貰った白ワインは、スイスイっと旨かった。

木の中心の同じカ所に切れ目を入れていく。これがかなり難しい。後一撃で割れるなと判断したら、適度な力で振り下ろす。すると、薪はスコンと静かに割れる。これが良いのだと、そんなことも言っていたな・・・。



コメント

私は薪割りを一回だけしたことがあります。ログハウスを作った時に少しさせてもらいましたが、スコーンとなんか割れませんでした。難しいです。
若い時にしたことは身体が覚えているのですね。
ちなみに、穴窯を持ってる陶芸家の人の家には、「薪割りかあさん」と言う機械がありました。とうさんじゃなく、かあさん。機械に書いてありました。

A)
スキーもテニスも山歩きもすぐ対応〜
なんて思っていたら、薪割りまで。身体はたいしたものです。
薪ストーブは山小屋に必ずあって、はぜる音、匂い、木の燃える色
どれも贅沢な時間をつくってくれますね。

よし薪ストーブにしようと!!しかし調べるととても高価なもの。
おまけに引越し、新居、そして薪割り・・・
悩んでいると歳をとるし〜

薪割りかあさん!?
後で調べてみます〜

2013年10月 1日 15:18 | かに

何事でも身に付いたものは役に立ちますね。
私も田舎育ちですから昔はご飯はお釜、お風呂もまき風呂
だったですからまき割りはしまた。
切りたての生木はよく割れました。
娘の家は新築した時暖炉を据えましたのでお邪魔をすると冬は赤々と火が立っていて家中が温かいです。まきの準備は大変でしょうが田舎ですから山に木は溢れていますからね。

A)
不便で辛かったものが、今は懐かしく恋しい〜
大人になると、勝手なものです。

4年前に遠野の古民家に宿泊したのですが、囲炉裏が切ってあって
薪の燃える様子は、しみじみ良いもんだなあと思いました。

暖炉も良いですね。
好きな番組に、BS日テレ「小さな村の物語 イタリア」(毎週土曜日21時〜)がありますが
そこでも必ず暖炉が、生活に活かされています。

お風呂も、食事も贅沢に仕上がっていきますね。

2013年10月 1日 16:26 | tama

40代のころ、学生時代のゼミの仲間5人で
清里の清泉寮に久しぶりに泊まった。
一番奥の暖炉のある部屋だった。
大喜びで薪の炎を見ながら、なが~いお喋り、
気が付くと真夜中。
誰かが、新鮮な空気を入れようと換気扇をまわしたの。
どうなったと思う?
部屋中に煙が逆流して、全員窒息寸前。
わかっとら~ん!都会っ子!
みんな大笑いでした。

A)
清里は、八ヶ岳から下りるときに仕方なしで使う駅。
でも清泉寮のソフトクリームは別。あれは旨い!

さて、暖炉の話。
あそこに暖炉があるんだ。知りませんでした。
火を囲んで話をすると、何か良い雰囲気になっていくよね。
なぜでしょう・・・・

空気の入れ替えは、窓でしょう〜(^^;
灰まで舞い上がったのでは。

2013年10月 1日 21:06 | ~ふ~

50年前の清里駅は掘立小屋だったのよ。
牛車が迎えに来て、荷物をどさっと載せて、
歩いて清泉寮まで登っていったの。
あそこの食堂は昔のまんま。
新鮮な牛乳をコップに一杯
これが朝食にかならずついたの、あれは今もおなじ。
合宿楽しかったなあ。

40代後半の私たち、清里に降りたとき、全員声をあわせて、
ゲーッ!!あまりの醜い変貌ぶりに驚きと怒りと嘆きの
声です。   あれから行ってない。

A)
清里は、俗悪の極み。なるべくあそこには降りないようにしていますが
八ヶ岳の下山で通る時は、目を伏せています。

清泉寮のソフトクリームは、美味しい〜
当然牛乳も美味しいでしょう。

半世紀前は、牛車かあ〜
夏休みのスピードは、そのくらいが一番ですねえ〜

2013年10月 2日 20:11 | ~ふ~

コメントの投稿

トラックバック

トラックバックURL: http://1c.3coco.info/mt-tb.cgi/1269