かもしか



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「動かないで」。下を向いて登っているOさんに声をかけた。右前方のかもしかに気がついていなかった。感動のご対面だ。ときどき高い山で見ることはあっても、こんな近くなんて、滅多にない。静かにカメラ出し、シャッターを切り始める。ゆっくりと近づいて行く。かもしかは、なぜか逃げない。それどころか、小枝の新芽を食べ始めた。人間を見慣れているのかもしれない。


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かもしかに初めて出会ったのは、今から20年も前。福島県の吾妻山から天元台への山道を縦走していたときだった。その日は朝から雨で、視界が悪かった。黙々と歩いていたら、前の木陰が動いて、突然何かが起き上がった。髭もじゃの浮浪者・・・と、しばらく思って見つめた。目と目が合う。違う・・・これは動物だ。そうか、かもしかか!?これが、かもしか〜。どのくらいの時間、目を合わせていたのだろう。角で勝負されるのでは、内心怖かったが、雨に濡れたかもしかは、ゆっくりと前を歩き、ふと消えてしまった。どこへ行ったのだろうと振り返ると、斜面の上から見下ろしていた。
帰りの車内で、カモシカの写真を見ていたら、初めての出会いを思いだした・・・


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下山中には、バンビにも。こちらは目が可愛かった〜



コメント

人間だけではなく 野生の珍しいお方?との出会いもあり
ドキドキするでしょうね~
目の前に 現れるのを想像するだけでも 興奮します!

A)
野生動物というのは、命がかかっていますから、目を反らさないんですね。
ずっと間合いを計っているんです。

このかもしか君は、もうかなり老齢と見ました。
拡大して見てください。右目が白濁しています。

雄で、人間だったら80歳くらい・・・
そんな雰囲気でした。

山にいると、ほんのわずかですが、野生を取り戻すような感覚があります。

2014年3月12日 19:10 | おかいこさん

連日の寒いサムイ雪景色で、もういいかげんにしろぅ〜と言いたがったが・・・この、鹿かも?・・鹿鴨・・・鴨鹿・・・ああっカモシカ!登場で許す。
カモシカのオスメスの判別は難しいが、これは折れたツノから多分オスの2歳かな?!
野生動物全般に言える事は・・・『美しい!!!』なのだね。

A)
二歳〜?
そんな若いの!?
なんか、宮崎駿の物語に出てきそうな主みたいで、
いいなあ〜と思って見ていた・・・・

調べると、鴨のように美味しいから「カモシカ」の説があるらしい。
毛は熊のようだね(^^;

もう一回、雪山続く〜

2014年3月13日 01:26 | 権之助

これがかもしかかあ。
毛艶もいいし、目がいい。
動物園にいるのと全く違う。

自然の中であんな穏やかな目でじっと見つめられたら、
足の先から頭のてっぺんまで、なんともいえなく、
うれしい気持ちでいっぱいになるんだろうなあ。

自分が人間であることも忘れてしまいそうなんだろうか。

A)

いいでしょう〜かもしか君。
なかなか立ち去りがたかったです。
冬は、木の芽で飢えを凌いでいたんだ・・・お前はエラいね・・・
そんなことを思いながらの幸せな時間でした。

何も語らない動物や樹々、そしてお天気。
人は自然から多くを学び、創造力と知恵で共生してきたんですね。

謙虚にならなあ〜アカン!
変なものつくったら〜アカン!!

2014年3月13日 09:01 | ~ふ~

カモシカって凄い毛がもこもこしてるんですね。
一瞬怖くなかったですか。
私だったらキャーて声を上げそうです。
素敵な雪景色を堪能出来て良かったですね。

A)
たしかに熊と変わらないくらいの毛量とゴワゴワ・・・
マイナス20度の世界で生きていくためには、必要なんですね。
熊は冬眠しているからいいけど、冬を生きていく動物はみんなモコモコです。

さあ、今日からは春をお送りします(^^♪

2014年3月16日 21:21 | tama

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