2014年5月

祖母山へ


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心はヤマボウシ〜


さあ〜、これから「九州!山と歌の旅」です。今年初の百名山、標高1756メートルの「祖母山」にアタック。山頂部には、急な岩登りコース(ハシゴとロープ)が現れるので、すでに気合いが入っています。
往復のバスは1本で、持ち時間は7時間40分。週明けに報告します。


オトシブミ


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笑ってしまうような首の長い虫だ。オトシブミという甲虫、ゾウムシの仲間。この変わった名前は、江戸時代、他人に分からないように恋文などを道端に落とし、意中の人に渡す「落とし文」から来ている。

まあそれにしても首が長い。ピンが甘いのではっきりは分からないが、「アカクビナガオトシブミ」のオスではないかと思う。この虫はよく飛ぶ。カメラを近づけると、羽を開いてフワッと飛んでいく。その姿がなんともユーモラスなので、つい目で追って楽しむ。


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新緑のころ、広葉樹の森で「落とし文」のような筒状に巻かれた葉が落ちていることがある。じつは、この「落とし文」には卵が産みつけれて、孵化した幼虫はその葉を食べて成長する。生き物の世界には、いろんな子育てがあるものだ。



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近くで見つけたこんな葉っぱ。これもそうかな!?


コメツキムシ(米搗虫)


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この虫は、腰が強い。捕まえて、仰向けにすると、腹と胴のくびれを地にぶつけてジャンプし、元に戻ろうとする。この時、パチッと音が聞こえるのが面白くて、子供の頃、何度も仰向けにして遊んだ。このパチッの音が、米をつく動作に似ていることからこの名前がついた。



白い花


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権師匠に問い合わせたら「コアジサイ」。清々しい微量な香りが脳下垂体を刺激する


奥多摩の山の中、清々しく上質のコロンのような香りに、何度も立ち止まった。この時期、季節は私たちにいくつもの白い花を用意する。春の花に浮かれ、花疲れのあと、バイカウツギやエゴノキ、カズラ、ハクウンボク・・・白い花たちが、近づく梅雨入りを伝えるかのように、甘い香りを漂わせ、気持ちの切り替えをしましょうね、と言っている。


ロケハン


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ここが、NO1ポイント。絶景Cafeの「ポッポ」も素晴らしい場所に〜


来月開催のORMACのハイキングコースをロケハンしてきた。今度のコースは「レベル☆」だと、公言したこともあり、試しにと、JR奥多摩線の古里駅から白丸駅までの通称「緑の大多摩ウォーキングトレイル」コースを歩いた。
結果〜〜〜評価は「レベル☆☆」の一段階アップ。川下から川上に向けて歩くので、途中どうしても登りのキツいポイントがある。参加メンバーを確認してから、上流からにするか、下流から歩くかを決めようと思う。
コースは素晴らしく、休憩したくなるポイントがいくつもある。ただ危険箇所もいくつかあるので、補佐の隊員がどうしても必要かもしれない。
ではコースの触りをご覧あれ〜。


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自称「男火野正平」は、腰をかがめて揺れるつり橋の真ん中をそっと歩いた


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ここも好い休憩場所


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滝あり〜


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橋あり〜


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谷あり〜


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そして林道ありのコースです


大飯原発訴訟の判決文


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ユウゲショウの小さな花が開きました


福井地裁が、大飯原発の3、4号機の運転差し止めを命じた。その判決要旨を読むと、とても論理的だ。簡単に言うと、「世の中に絶対はない。危険なものへの対応が出来ない限り、容認できるものではない」。
ごく当たり前というか、久々に全うな判決を聞いた。

それはなぜか。判決文がとても分かりやすい言葉で語られていたからだ。従来の法律用語が並ぶ文章ではなかった。運転差し止めを命じた福井地裁の樋口裁判長に、人としての親しみを感じた。
たとえば「原発の特性」を語る一文がこうだ。

「原発技術で発生するエネルギーは極めて膨大で、運転停止後も電気と水で原子炉の冷却を継続しなければならない。その間、何時間か電源が失われるだけで事故につながり、事故は時の経過に従って拡大する。これは原発に内在する本質的な危険である」

そして「求められる安全性」については
「原発の稼働は法的には電気を生み出す一手段である経済活動の自由に属し、憲法上は人格権の中核部分よりも劣位に置かれるべきだ。自然災害や戦争以外で、この根源的な権利が極めて広範に奪われる事態を招く可能性があるのは、原発事故以外に想定しにくい。具体的危険性が万が一でもあれば、差し止めが認められるのは当然」

久々にスカッとした判決に、未来の日本に希望が持てた。


雨である


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善福寺川沿いには、さまざまな花が植えられている。この香るバラもそのひとつ


何である?雨である。ということで、アササンはパス。ゆっくり新聞を読んでから、朝ドラ「花子とアン」「にっぽん縦断こころ旅」を楽しむ。「花子とアン」では、母親役の室井滋の演技が素晴らしく、ときどき朝から涙している。深い子供への情愛に、ついつい我が母を重ねてしまうのだ。
そして「こころ旅」の火野正平。まあ、よくこんなキャラをNHKが許可したものだ〜と思って見始めたのだが、この軽いオヤジの空気感がなんとも好い。自転車で日本中を回るなんて羨ましく思うのだが、坂、向かい風、階段、高所で「グチる、ナゲく、コボす」のオンパレード。隠さない姿とスタッフとの距離が良いのか、新しい旅のスタイルとして映る。
若い娘を見ると、声をかけずにいられないし、おばさんは徹底して無視。それなのに、おばさんたちの人気は絶大だ。どうなっているのか!?
「ちょいワル・可愛い」は、いつの時代もモテるのだ〜きっと。


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夏蜜柑の花。これも甘い香りがする


甘い香り


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アササンコースには、甘い香りが流れている。もう落花を始めているエゴノキ。下向きに咲く花から、甘い香りがわずかに漂ってくる。花が涼しげに見えるのは、葉っぱが日傘のような役割をしているからだろうか。この下に入ると、ヒヤッとして思わず深呼吸したくなる。
そして、垣根いっぱいに花をつけるテイカカズラ。漢字にすると定家葛。なんとも雅な字となる。花は、風を効率よく受けて回るちいさなプロペラのようだ。これも仄かで甘い香り。
この時期の花は、梅雨がもうすぐだよと示唆しているのだろうか。ジャスミンやバンマツリの花からも強い香りが送られてくる。


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プロペラのような花びらのテイカカズラ


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5メートルくらい前から甘い香りがするニオイバンマツリ


宮川彬良(みやがわあきら)さん


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木管楽器五重奏による開演前のロビーコンサート


昨日、仕事で携わった世田谷フィルのポピュラーコンサートを楽しんだ。担当の方から、宮川彬良さんがマエストロなので、今回は満席になりそうですと聞いていたが、はたしてその通りになった。会場の昭和女子大の人見講堂は、チケット完売で超満員。子供から年配者、カップルまで、こんなに一杯になったのは久しぶりかもしれない。
宮川さんの絶妙のお話、そしてアレンジもじつに素晴らしく、童謡がクラシックになったり、あのベートーベンの「運命」がモダンジャズになったりと、宮川さんの魔法が会場いっぱいに広がった。
後半の「中山晋平物語」のコーナーでは、宮川さんが敬愛する中山晋平への想いが優しいメロディーとなって、郷愁を誘った。とくに「いのち短し、恋せよ乙女」の「ゴンドラの唄」が演奏されると、先日読んだばかりの茨城のり子の「根府川の海」という詩を重ねてしまい、なぜか涙ぐんだ。
クラシック音楽を中心とした音楽の普及に努めている宮川さん。私、すっかりファンになってしまいました。


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ぷりんさんのイラストも団員の方たちからも好評でした


オオミズアオ(大水青)


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蛾の仲間で大きさは10センチ以上


この色を何に例えよう。浅緑でも萌葱でもなく、そうだ、青磁の色。あの透明感のある淡いヒスイ色をしている。なぜこんな目立つ色を選んだのだ!?天敵にすぐ発見されるではないか〜。輪郭には赤紫色のラインが走り、4つの斑紋は閉じている目玉。羽には柔らかそうな毛がビッシリと生えていて、なんとも魅力的と言うか、神秘的だ。もしかしたら、秘かに好きというファンがいるかもしれない。


学名・Actias artemis。ギリシャ神話の月の女神アルテミスの名前が種名について、ヨーロッパでは「月の女神」と称されるチョウ目・ヤママユガ科に分類されている。その名の由来には「青白く美しい羽根をユラユラはためかせ、月明かりの下を飛ぶ姿から来ている」とあった。


オオバンソウ(大判草)


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「大判草の花が咲きました」と、一昨年、種を差し上げた友人から写真が送られてきた。札幌に住む弟から種を貰ったので、いくつかに分けて友人らにお裾分けしていた。昨年の春に蒔き、二年目にしてこんな花をつけたそうだ。花が散ると、半透明で団扇のような形をした実の中に種をつけるので、ドライフラワーとして育てる楽しみが続く。別名は合田草。
学名は「Lunaria(ルナリア)」。実のカタチから名付けられたラテン語の「Luna(月)」。そういえば、今日は満月だ。


コウゾ(楮)


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あの「コウゾミツマタ」のコウゾだ。これも初めてのご対面。先日、高尾山であった植物先生に教えていただいた。文献には「木は成長が早く、栽培が楽なので和紙に利用された」とあるから、今はあまり栽培されていないのかもしれない。この白い花が散ると、山桃に似た赤い実をつける。食べられないとあるが、写真を見ると、どうも美味しく食べていたような気がする。


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朴の花


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朴の花を初めて見た。朴の木が偶然、谷川から伸びていたので、目線の高さで見ることができた(ちょっと離れていたが)。本来なら梢の上に花をつけるので、なかなか見ることができないはずだ。20センチくらいの大きさで迫力がある。きっと好い香りがするに違いない。


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さて朴といえば、「朴葉味噌包み焼き」だ。居酒屋のメニューに見つけたりすると、もう朴葉味噌の香りと味わいが口の中に広がる。秋であれば、キノコなんかが味噌のなかでジンワリと焼かれて酒がついつい進む・・・。


子供が好きな野菜


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コアオハナムグリが吸密に熱中



子どもの一番好きな野菜が「枝豆」であると聞いて、驚いた。いつから、どうして?と不思議に思う。まさか、親父の膝の上でしっかり味を覚え、幼稚園などで「エダマメ、案外、いけるぜ」なんて、広がったとか・・・。独得の食感と味、そして豆を取る時の面白さが受けて、多くの子供たちの支持を集めたのだろう。いずれにしても、需要が増えていくとエダマメの価格は、上がるのか下がるのか。エダマメ通としては、気にかかるところだ。


ハナイカダ(花筏)


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先日の高尾山で久々に見つけた。植物博士に、花筏を見つけたことを自慢すると「あ〜それなら」と、群生場所に案内された。なんだあ〜、こんなにあるの!?感動が少し薄まってしまった。まあそれでも、この不思議な植物を観察すれば、宝石を手のひらに乗せているようで、しばし見とれてしまう。


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調べてみると、オスとメスの木があって、メスにはひとつ、オスには複数花をつけるとある。実をつけるのは、きっとメスだと思うのだが、どうか。秋に確認してみよう。
春の若菜は、天ぷらやおひたしで食べられるらしい。


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秋にはこんな実に変身〜!


植物博士の紹介してくれた珍しい高尾山の植物


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ミドリニリンソウ


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ヤマシャクヤク



山菜採り


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さて、前後してしまったが、ORMACの前日に、高尾山で春恒例の山菜採りを楽しんだ。普段歩くことのない山道に入ると、GWだというのに、ほとんど人に会わない。なぜ!?おまけにワラビや楤の芽がまだ残っていて、嬉しくなった。う〜ん、高尾山は深くて広いねえ〜。
途中、花の撮影をしていると「高尾山の花を撮り続けて50年」という紳士に出会った。高尾山のどこに、どんな花が咲いているか、そして花の名前や知識にも詳しく、説明も上手いので、高尾山の植物博士ではないかと思った。教えてもらう花をケータイにメモし、撮影し、後を追いかけるという、弟子気分になってしまい、山菜はもう諦め〜と、紳士としばしご一緒させてもらった。
撮りだめた写真には、ヤマシャクヤクやミドリニリンソウという、珍しく美しい花がいくつもあって、高尾山をもっと歩かねば!と、誓う日となった。

午前中に採れた山菜たち・・・


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山椒の葉と楤の芽は

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ワラビとの和え物になったり

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いただきものの筍にのせたり・・・

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☆☆☆は、野趣あふれる香りの三つ葉のおひたし!


第二回ORMACの会


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仙元山からの眺望。葉山沖には、ヨットや釣り船がいくつも浮かんでいた



今回選んだ山は、神奈川県の「三浦アルプス」。三浦半島を縦走(逗子から京急田浦駅まで)するコース。スタート直後に登った仙元山の頂きからは、江ノ島や葉山沖に浮かぶヨットなどが見えて、皆さんご機嫌だったが、次の目標地「乳頭山」までが、長くキツい道のり。「レベル☆」のハイキングコースとして、紹介していただけに、想像以上のアップダウンが続くと、ブーイングの嵐〜。今後、査定を五段階方式にしなければいけないと反省。ということで、今回の評定は「レベル3」。皆さま、よく頑張りました。

・記録 ☆22,816歩 ☆12,5km ☆歩行時間 4時間18分


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さて、ORMACの楽しみは、二次会にもあり!ということで、地魚と三浦野菜の美味しさをリーズナブルな価格で提供する居酒屋「海彦」で大反省会。「海彦盛り」「採れたてバーニャカウダ」・・・出てくる料理が、どれもが美味しかった。お酒が回る頃、皆さんのご機嫌が戻って、今回も(^^)V。お疲れさまでした。


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↑ここでも見られるよ


五月の風


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夏日になると聞いて、今年初のポロシャツ。飲み過ぎのふわふわ頭に、五月の風が気持ち好い。雲も緑も風も、フレッシュマンのようで、なんだか颯爽としている。こちらの細胞も若返っていくようだ(勘違いだとわかっていても)。


5/4は「第二回ORMACの会」で、三浦アルプスをハイキング。「歩行時間:約4時間、歩行距離:約9キロ」の「ORMAC判定:レベル☆」のコースです。参加希望の方は、ご連絡をお待ちしています。


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トゲがあるのだから、バラの花なのだろう。バラには棘がよく似合う。華と棘。そういえば、立川談志と山田風太郎は、なぜだか似ている・・・。



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