宮川彬良(みやがわあきら)さん


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木管楽器五重奏による開演前のロビーコンサート


昨日、仕事で携わった世田谷フィルのポピュラーコンサートを楽しんだ。担当の方から、宮川彬良さんがマエストロなので、今回は満席になりそうですと聞いていたが、はたしてその通りになった。会場の昭和女子大の人見講堂は、チケット完売で超満員。子供から年配者、カップルまで、こんなに一杯になったのは久しぶりかもしれない。
宮川さんの絶妙のお話、そしてアレンジもじつに素晴らしく、童謡がクラシックになったり、あのベートーベンの「運命」がモダンジャズになったりと、宮川さんの魔法が会場いっぱいに広がった。
後半の「中山晋平物語」のコーナーでは、宮川さんが敬愛する中山晋平への想いが優しいメロディーとなって、郷愁を誘った。とくに「いのち短し、恋せよ乙女」の「ゴンドラの唄」が演奏されると、先日読んだばかりの茨城のり子の「根府川の海」という詩を重ねてしまい、なぜか涙ぐんだ。
クラシック音楽を中心とした音楽の普及に努めている宮川さん。私、すっかりファンになってしまいました。


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ぷりんさんのイラストも団員の方たちからも好評でした


コメント

 音樂を文字通り樂しまれた由、何よりで御座んしたね。
作曲家中山晋平さんのお話も面白かったでせう。此の前、五行歌の會で僕が詠んだ「醉月情話」の「花井お梅」のことを唄った「明治一代女」のレコードに唄を吹き込んだ「新橋喜代三」(しんばしきよぞう)の話も出たでせう。
話は長くなるので手短かに話すと、新橋喜代三は鹿児島の藝者ですが、波亂の人生を送った人で、鹿児島から臺灣へ渡って、その時は臺灣に居た寫眞家の木村伊兵衛と戀に落ち、浅草の木村家は江戸っ子ですから結婚を許したのに、喜代三の母親が木村を氣に入らず、此の戀は破れました。まぁそれから色々有って、新橋のお座敷へ出る樣になり、そこで中山晋平さんに出會ひ、彼に聲樂を正式に習って居る内、戀に落ち、正式に結婚して中山晋平夫人・中山嘉子となり、幸せな人生を送りました、とさ。目出度し目出度し。

A)
残念ながら、新橋喜代三さんの、そんな素敵な話はされませんでしたよ。
あの木村伊兵衛ですか!?
驚き〜、次のお相手が中山晋平・・・
まさに、人に歴史ありですね。

宮川さんは「しんぺいさん」と呼びかけていましたが、それがなんとも温かく
客席と偉大な音楽家の距離を縮めていたように思います。
こんなに童謡がある国は、日本だけらしいですよ。

楽しい音楽会でした〜♬


2014年5月19日 16:23 | 雅蘭洞英齋居士

本当に 楽しいコンサートでした。
演奏している人と 客席とが 一体化して
笑ったり 感動したり 手拍子まで・・・
今まで体験したことのない コンサートでした。
有難うございました。

A)
演奏前に拍手を求められるなんて、経験がなかったので、ビックリでしたが
心から拍手と手拍子をしていました。

作曲家や作詞家への敬慕、そして曲作りに入る宮川さんの真摯な姿勢が
曲を通して感じてきました。マジシャンのような人でしたね。


2014年5月19日 17:25 | おかいこさん

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