オニグルミ(鬼胡桃)


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何年ぶりに口にしただろうか。尖った枝を使って、実を慎重にほじりだす。口に運ぶと、皮の苦さと実の油分が混じって、濃厚で香ばしい味が広がった。子どもの頃は、秋の山でよく食べた。ただ、殻が固くて、口にするまでが大変だった。
子どもたちは、両手に抱えた石で割っているのだが、加減が分からないので、多くがグシャと割れてしまう。でも、どの子も逞しい。実を集めては、平気で頬張って食べている。都会では、なかなか遭遇できない子どもたち・・・彼らを見ていると、なんだか嬉しくなった。


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これは栃の実。制作工程の長い栃餅には、いつも感謝をして食べている


コメント

大学時代に行った、長野の学生村を思い出しました。

そこの家の庭にはクルミの木があって、その実がトタン屋根に落ちてくる音が、
ヘルメットを叩く警棒の音にそっくりなのでした。

落ちたクルミは、少年が石で叩いて食べていました。彼のおやつだったのです。

A)
子供の頃、オニグルミは山の中。西洋ぐるみ(今日的胡桃)は町の中。
そんな認識でした。

固くて小さくて、実が取りにくい・・・
いつの日か、オニグルミに無関心になっていきました。

鬼が頭につくと、独特の意味が生まれるのですよね。

2014年10月11日 17:41 | wada

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