函館(3)


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瞬間、誰もいなくなった・・・


毎夜、酒に溺れている我らは、トラピスチヌ修道院で懺悔し、啄木記念館に向かった。ロボット啄木先生の教室では、素直な少年となって短歌の授業を受けた。すると記憶していた歌の一つを口にすることができた。「しらしらと氷かがやき千鳥なく釧路の海の冬の月かな」。頭のどこに入っていたのだろう。この歌は「一握の砂」に収められている。
函館の大火災の後に、啄木は札幌、小樽、釧路と仕事を探し、世に認められないうちに貧窮の中で胸を病んで早世した。享年27歳。


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外に出ると、今まさに函館山に日が沈もうとしている。この岬の突端に、啄木とその家族の墓があると言っていた。


コメント

修道院の寫眞は素晴らしいですね。静けさが傳って來ますし、こんな雰圍氣では誰でも自然に懺悔し度く成ります。

 啄木にしても、昔の才能の有る詩人、歌人、画家の中には、當時は人に名を知られる事も無く、若くして病と貧困の中で命の火を消して行った人が多勢居ます。
 それに引き替へ、今は一寸テレビへの露出が多いと言ふだけで、才能も、藝も無いのに、チンパンジーの樣に手を叩いて居さへすれば、金銭的に惠まれ、豪邸に住む人が多いと言ふ人生の不絛理。

A)
トラピスチヌ修道院には、外界と接することのない60名ほどの修道女が、
祈り、労働、聖なる読書を日課の3本柱に共同生活を送っているそうです。

光を浴びることなく、病と貧困の中で消えていった才人たち・・・
今は、ネットにより輝くチャンスがありますから、
啄木も今の時代であればと思います。

ゲーノー人ですね。
以前、こんな歌を詠みました。

手首を緩めて
手を叩く
ゲーノー人たちは
笑え笑えと
チンパンジーのごとく

2014年10月31日 13:52 | 雅蘭洞英齋居士

トラピスチヌ修道院クッキー、大好き!

夕陽が世界時計のように見えました。

A)
クッキーとマドレーヌが有名。
マドレーヌは、修道院だけで販売しています。

啄木館に入るのを忘れて、しばしこの夕日を眺めていました。

2014年11月 4日 13:37 |

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