佐藤初女さん


初めて書かれた「おむすびの祈り」と丁寧なサイン


佐藤初女さんが逝去された。享年94才。初女さんを知ったのは、映画「ガイアシンフォニー2」だった。人は人を不思議に結んでくれる。動物写真家の星野道夫→生物物理学者ジェームズ・ラブロック→映画監督龍村仁→佐藤初女とつながっていった。

「ガイアシンフォニー」はオムニバスのドキュメンタリー映画で、初女さんはもんぺ姿で雪の残る山道でフキノトウを採っていた。フキノトウの命を惜しむかのように丁寧に・・・

初女さんは津軽平野の西、岩木山さんの麓に「森のイスキア」という悩みを持つ誰もが自由に駆け込める憩いと安らぎの家をつくって、病んだ人、苦しみを抱えた人たちの相談にのっていた。手づくりの美味しい食事を提供して、命の大切さを説いた。

この映画を観たのは山登りを本格的に始めた頃で、初女さんの生き方や考え方は、大地に雨が染みこむように潤いを与えてくれた。それから何冊かの本を読み、講演を聞きに行った。穏やかでゆっくりと話をされる方で、どんなことにも丁寧に向かいあう。思えば母のような人だった。

合掌。


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コメント

本の紹介有り難うございます。
是非読んでみたいと思っています。
人生を丁寧に生きられた様子が伺われます。

A)
映画「地球交響曲(ガイアシンフォニー)」の二番に、初女さんが出演していますから、それを観ていただきたいのですが、自主上映なので難しいですね。

この本は、アマゾンで買えるようです。
ぜひ読んでみてください。

2016年2月 3日 15:36 | tama

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