ミモザ


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おっ、ミモザだ。路地の奥でユサユサと揺れている。大きな木だ。他所様の玄関の前で、ボーッと見上げている・・・この姿を誰かが怪しげに眺めているかもしれない。でも、おかまいなし。花を愛でる人に悪い人はいないのだ。三岸節子のミモザの絵を思いだしていた。あの絵の正しい名前はなんだったのだろう。イタリアの小さな山がミモザで覆いつくされていた。NHKの「世界で一番美しい瞬間」でもミモザを取り上げていた・・・


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こんな解説があった。

永遠の都・ローマが、黄色く輝くミモザの花で埋め尽くされる瞬間がある。男性が女性にミモザの花を贈り、感謝と愛を伝える3月8日の「女性の日」。人生を賭けてプロポーズする男性、マンマに感謝の思いを伝える息子...。街はミモザの魔法が生み出す愛の風景で埋め尽くされる。そのミモザを生産しているのは北部の山あいの小さな村々。イタリアにおけるミモザ栽培発祥の地・セボルガ村を訪ね、小さな花がたどった数奇な運命を知る。

もしかしたら節子は、こんな風景を見ていたのかもしれない。


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