荒島岳(1523メートル/日本百名山81座目)


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この高度感。荒島岳中腹から見下ろす越前大野の田園風景


憑かれたようにように山に登っている。週末は福井県の荒島岳を登った。新しくなったバスターミナル「バスタ新宿」から夜行バスで福井へ入り、九頭竜線に乗り換えてJR勝原(かどはら)駅へ向う。

車窓に広がる田園風景が素晴らしかった。遠くの山々や家並みが映りこむ水田の上をタヒバリや青鷺が飛ぶ。どこかで見たよなあと思いだせば、秋田の鳥海山へ向う由利高原鉃道の風景に似ていた。
今回はもうこれだけでいいかな〜とさえ思った。水のある風景の美しさよ。

朝からピーカンのお天気。若い頃ならともかく、勝原駅からの最初の二時間の直射は堪えた。ブナの樹林帯はまだか〜〜。スキー場だった斜面をブツブツ言いながら登っていく。水をどれほど飲んだことか・・・。


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樹林帯に辿り着くと汗が少し引いた。緑に染まってしまうほどの美しい森。この時期独特の森の色だ。少し上がって行くとブナ林になった。ブナのなかに入ると、いつも大きな何かに包み込まれているような安心感を覚える。きっと誰もが、ここでひと息をつくはずだ。6年前に登った白山が北に見えていた。


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遥か北に名峰白山連峰


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振り返るとブナ林が広がる


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見上げれば山頂まで後わずか


ここを一時間半かけて上がると標高1200メートルの「シャクナゲ平」と呼ばれる小ピークだ。ここで水分補給をたっぷりして、いよいよこの先の急斜面「もちかべ」に取り付く。ここからが踏ん張りどころで、ロープ、梯子、鎖が続く。小山に出ると、遥か先にピークらしき風景が見えた。

1500メートルを侮るなかれ〜〜。もう充分疲れたぜいと、足を引きずるように登っていくとカタクリの花が現れる。山頂部になぜこんなにカタクリがあるのと思っていたら、なんと、ヒメギフチョウが飛んで来た!!
疲れが吹き飛ぶ。カメラを出してモノにしようと思うのだが、警戒心が強く、お相手をしてくれない。そうだ・・・蝶は後、まず山頂に行こう。


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キャンディーの缶を思わせるような色とカタチの360度の方位


午後二時半、トウチャコ〜。白山はもちろん、乗鞍、御岳、南アルプスまで確認できる。良く頑張りました。おにぎりを頬張りながら、たった一人で幸せ360度を堪能する。


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下山時の風景。水田が夕日を受けて輝く


コメント

水田に水を張った風景は心にしみる美しさですよね。

一年に一度でいいから見たい田園風景、よかったですね。

越前大野は何十年か前に永平寺をまわって行ったことがあります。
そのあたりの山だったんだね。  おかえりなさーい!

A)
ただいまです〜
水田の美しさはもちろん、染み入るこの思いは、一体なんだ!?
見渡すかぎりの水田の風景・・・

きっと人が大地にしっかり足を下ろし、今日まで生きてきたカタチ。
そう思うと、満々と水をたたえたこの風景こそ、越前の人の魂なのだろうと・・・

福井なんて遠くの知らない県だったけど、
ここに暮らす人、暮らしてきた人たちに、愛着を感じました。

永平寺も良かったですよ〜

2016年5月17日 09:03 | ふぁ~い

たった一人の幸せ・・・いいね!(^_-)-☆

御嶽、南アまで見られるんだ~、
いい景色が目に浮かびます。
よく頑張りました~~~

・・・で、蝶は撮れたの?(笑)

A)
いつもそうだけど、車じゃないから登山口まで1〜2時間余計に歩く。
出発が遅れるから、登山中に登頂した人達とすれ違う。

昼食が3時近く。もう誰もいないよね。

でも、だから見られた下山時の輝く田園風景〜
きっと忘れないと思うよ。

蝶は今日ね。


2016年5月17日 11:01 |

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