高妻山(2)
手前の五地蔵山(右)まで登り3時間、そこから高妻山山頂まで2時間だ
宿から高妻山の登山口まで1時間歩き、そこから夏であれば約5時間弱登れば山頂に到着。つまり5時半に出発しているから12時前には着くはず。ところが途中の雪道に厄介があった。雪が柔らかくなりすぎて、踏み抜きになるのだ。踏み抜き(膝上まで足が沈む)が続くと体力、時間が失われる。そしてストレス。途中で、かなりバテた。
おまけにそしてイヤな風が吹いて来た。山頂下の斜度は厳しく、おまけに強風・・・アイゼンがなければ吹き飛ばされる。景色もまともに見えない。こんな辛い山も久しぶり。登っている最中に思ったのは、北アルプスでは今ごろ誰かが滑落しているかもしれない・・・。
山頂についた時は立っていられなかった。景色もまったく分からず、長いは無用。すぐに下山。二週間前はピーカンだったらしいから、じつに悔しい。でも山の天気は仕方がない。下山で滑落事故が多いから、雪の壁を用心して下りる。緊張の連続。稜線についたときには、生きて帰れると思った。
下山途中の風の当たらない場所で、昼食をとっている単独行の男性が二人いた。彼らも逃げ下りてきたのだろう。山頂で景色を見ながら食べるはずの弁当を食べていた・・・。
トータル約10時間。なんとか高妻を終わった。
二日目から太ももがパンパンに膨れ上がる。自分の足ではないよなあと、若き日の太ももを懐かしく思いだすのだった・・・
美しい〜〜〜そして「怖れ」の二文字が頭に浮かび、おい、登れるのか!?と自問自答する
踏み抜きに体力と時間を喰われる
風〜〜〜
五地蔵、六弥勒、七薬師、八観音、九勢至とありがたい名前のポイントが続く
後一時間。ここからキツかった・・・
2016年5月 6日 17:24 | カテゴリー: 歩キ眼デス2
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