鈴木大拙館


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青年がひとり思索をしていた・・・


山を登り終えたら、行きたいところがあった。金沢の鈴木大拙館だ。Mさん、Kさんにすすめられたこともあるが、仏教哲学者の思想を深めるためにと設計された特徴的な建物にも関心があった。斜面の緑地を活かした建物は、極めてシンプル。「玄関棟」「展示棟」「思索空間棟」を回廊で結び、「水鏡の庭」といわれる大きな池が静寂をたたえ、訪れる人を思索的にさせる。

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突然水が湧き、その波紋がゆっくりと広がる。粋な演出だ


展示の計画、目的はこうだ。
鈴木大拙館における展示は、単にものを鑑賞する場とせず、来館者が自由かつ自然な心で鈴木大拙と出会うことにより、そこから得た感動や心の変化を、自らの思索に繋げていくことを基本方針としている。

自らが考える・・・・山の後には申し分のない空間だ。背筋を伸ばし、その空間に身を置いてみよう。しかし深く考えるということができない男は、どんなポーズをとって思索したところで、鈴木大拙の心や思想に近づくことはできなかった。
それでも先日のカラヴァッジョの絵を思わせるような明と暗の回廊のなかで、日常を離れ、考えることに時を費やすというのは、旅のひとつの過ごし方であるということは分かった。



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コメント

ここはいいところです。
私も半日過ごした。本当は一日中でもいたかった。
昨年、花散らしの雨の日のこと。

モノトーンで撮るなんて憎いね!(笑)

○△□のペンダント、売ってなかったですか?

A)
よくモノクロが分かりましたね〜
この日はお天気が良すぎたので、モノクロにしました。
その方がちょっと思索的でもあるし・・・

鈴木大拙館までよく歩きました。

金沢駅→近江町市場→金沢城公園→兼六園→21世美術館→鈴木大拙館

このあと、にし茶屋→ひがし茶屋→香林坊で一杯〜
オススメの「いたる」はこの次に。

2016年5月19日 01:06 |

無事に山からおかえりなさいませ。
そして、こんな素敵な所へ行かれたのですね!
モノクロームに編集された写真が、精神世界を現しておられるのでしょうか?
また白黒写真にされることにより、直線の美、空間の美。光と影をより一層感じます。
山の後の静けさ。動と静。水鏡に映された色々なもの。
さぁ、どんな歌が産まれたか楽しみです。

よーく見ると、一番上の写真の青年は、山から降りてきた、心は青年さんですね!

A)
良い空間でしたよ。
音声ガイドで学ぶ空間もあったのですが、ヘッドホーンが
使用されていて聴くことができませんでした。残念〜

モノクロ写真、良いよい効果ですね。
光と陰が建物のフォルムが美しくしています。
歌をつくりたいのですが、ここは難しい・・・

ジャ〜ン!!!
よく分かりましたね。クリックすると思索のおじさんが分かります!

アルキメを意識して、撮ってもらいました。
良かった・・・

2016年5月19日 12:10 | かに

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