懐華桜(かいかろう)


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思索した後は、艶めいた茶屋が軒を連ねる茶屋街を訪ねる。ひがし茶屋の大半は、いま土産物、スイーツの店に変わってしまった。昔は、夕方にもなると、ほの灯りのなかを芸妓、舞妓が歩き、格子の向こうからは三味線の音が聞こえたのだろうね。そんなことをイメージしながら、いくつかの店を覗いて回る。

お茶屋さんで遊べるわけもないので、ひがし茶屋でもっとも大きな茶屋建築の「懐華桜」さんを見学した。築195年の歴史がある。光を取り込んでも外の視線を遮る格子など、様式は京都のそれに似ている。

まずは玄関に入って靴を脱ぐと、朱塗りの階段がドンと迎えてくれる。二階に上がると広い客間。そこは洗練された装飾が、各所に施されている。襖絵、掛け軸、灯の数々、そして畳。畳の縁なんか、朱色だ。艶やかだあ〜、そこをゆっくり歩くと・・・なぜだか妖しげな気持ちになるのだ。


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・階段を上がると加山又造の絵を思わせる屏風
・朱の光が室内を妖しく照らす
・芸妓の叩く太鼓の音はどんなものか・・・
・さすが金沢。金の畳には驚いた。ここでお茶を嗜んだようだ。

今でももちろん「一見さんお断り」で、一客一亭を守っている。さてお値段の方は?・・・聞かぬが花だろうと、そっと辞して、庶民の店に向おう。

さてどこで呑むか?とパンフレットを見ると「香林坊」。酒と肴の旨い店をヘトヘトの足を引きずって探すのだった・・・。



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フキ味噌に冷や酒・・・沁みる・・・


コメント

朱塗りの階段、圧巻ですね。この階段は結界のようです。
畳の縁まで朱色も、金の畳も初めて見ました。
金の畳て、落ち着かない気がするのですが(^^;
フキ味噌にお酒、ヨダレが出ます。

A)
お金持ちの街には、好い遊び場があるね。
そこには芸妓、舞妓らが必ずいて・・・

200年続くということは、それなりの格式があるからだと思う。
遊びはレベルが高くなければ続かない。
意気と粋。これが肝心。

フキミソは、一年中あって欲しい〜〜〜
今年の菊姫は美味い。

一度仲違いがあったが、寄りを戻そう (^^;

2016年5月20日 12:13 | かに

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