永平寺


P5159236.JPG

旅の最後は永平寺だ。福井駅から京福バスで30分で行ける。山を辿って行くルートもあって、そこは道元禅師が幾度も歩いた道らしく禅の道として知られている。機会があれば、いつかその山道を辿ってみたい。

さて永平寺と言えば、テレビでお馴染みの若き禅僧の修行の寺。五月の風に吹かれて坂道を上がっていくと、曹洞宗大本山永平寺が現れた。樹齢700年の老杉に囲まれた敷地に、70棟余りの殿堂楼閣が点在している。

山門をくぐり、受付をすませ、いくつかのルールを教えられる。雲水には声をかけてはならない。私語が許されていないのだ。彼らの修行は厳しい。朝の起床は夏三時半、冬四時半。起床後の洗顔、食事、歩くこと、坐ることまで、これら全てが修行であり、生活の中に仏法は存在していると考えられている。修行を重ねた雲水らは、みんな精悍な顔をしていた。イケメン僧侶だ。

普段、歩き方のだらしない日本人を見ているせいか、雲水の歩く姿に見惚れた。薄い夏の法衣のなかでは、合唱のカタチが組まれているのだろう。真っすぐに一本、凛とした姿で滑るように歩く。美しい礼をする。

回廊には、五月の風が抜ける・・・一番良い季節に訪れたのではないかな。


P5159192.JPG
P5159196.JPG
昭和五年当時の著名な画家144名による花鳥風月230枚の絵天井大広間


P5159205.JPG
お馴染みの大階段。毎朝の掃除でツルツル


P5159201.JPG
光を背に浴びて一心に坐禅をする坐禅堂


P5159216.JPG
P5159230.JPG
木組の精密さ、木彫りの美しさに見惚れる


コメント

永平寺に泊まったの?

学生時代友人と宿坊に泊まった。
一通りのことをしました。
早朝の声明はすごかった。
もっといろんなものが古びている印象だった。
雲水たちは命がけ。
怖かった。

あれから遠くへ来たものだ! ね。

A)
最後の日は、半日だけ。
雲水たちは命がけ・・・・分かるような気がします。

気になっていたら、こんなサイトを見つけました。

http://unsui.net/so-so/

ちょっとおもしろい。

中の宿坊に泊まったんだ。
声明はいいらしいね。誰ひとりずれずに声をだすとあった・・・

今から、ん十年前だから、先輩は怖かっただろうし
修行は厳しいし、寒いし、ひもじいし、寂しいし

必ずなる「脚気」は辛かっただろうし
修行することでしか救われなかったのだと思う。

「修行とは、命がけである」分かるね。
そこからでしか開けていかない。

今からではできないよね。

2016年5月20日 16:50 | ふぁ~い

コメントの投稿

トラックバック

トラックバックURL: http://1c.3coco.info/mt-tb.cgi/1938