観覧車


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夕日を浴びて、大きな観覧車のシルエットが美しい。止まっているかのように見える。しばらく眺めていると、時計逆回りであることが分かって、想い出が一つ蘇った。

やはり止めればよかった。ガチャンと観覧車のドアが閉められた瞬間、そう思った。後悔と恐怖も一緒に乗せて動き始めた。わずか五メートルくらいの高さで、心身が強ばりはじめる。声が出なくなっていった。そして最高地点で、ほとんど固まった。時間の進みを遅く感じた・・・。

高さに滅法弱い。ドローンやスカイダイビングのカメラ映像にさえ緊張する。どうしてスリリングな高さを楽しめるのかが、よく分からない。フグの毒を味わって、痺れを楽しむ感覚と同じなのだろうか。
それなら挑戦できるのだけど。

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