雨の日の川


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月山登山前日の最上川は濁っていた


雨風の音が強くなってきた。川の近くの男たちはどうしているだろう。
四万十の川漁師は、朝晩に川を眺めるという。晴れの日も雨の日も毎日川を眺める。なにかその人生は、分かる。のだけど・・・河が増水してくると、チェックしたい、という性分が男にはあるらしい。

「危険ですから河の近くには行かないように」のニュースを待っていたかのように出かける男たちがいる。多くは、田畑などを心配しての人たちかもしれないが、毎回、決まって何人かが流されている。笑ってはいけないのだが、なぜ、と思ってしまう。

先日のテレビのニュースでも濁流を眺めているおじさんが映しだされていた。ああ〜、あの人もチェックしたい症候群なのだ。男は海だけではなく、川とも引き合う何かがあるのかもしれない。


最上川には月見草がよく似合う  太宰芭蕉


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