空木岳(3)
小屋の前から空木岳を眺め、別れを告げる
二日目、素晴らしいお天気になった。もう下りてしまうのかと思うと、残念でならない。朝食は、広いカールのどこかで食べようと決め、下山を始める。山との別れの儀式は、何度も振り返ること。また来るぞとは言えなかったけれど、ありがとうの気持ちは込み上げてきた。
この小屋におよそ50人が宿泊した(翌日には100人以上が宿泊したかも・・・)
出発するとすぐに大きなカールが見えてくる
一瞬、山頂が消える駒石辺り
ここで朝食。小屋も豆粒ほどになった
下り始めると直ぐに二人の若者とすれ違った。リュックが小さいから、この下の非難小屋に泊っていたのだろう。軽快に山頂に向かっていった。空木岳を眺めながらの朝食は、おにぎりと温かい卵スープ、それにチーズなど。風も気温もそして光も秋らしく、美味い、旨い、ウマい〜!
さあ、帰りはゆっくり紅葉と花を撮りながら下りよう。
ナナカマドの実が紅くなりはじめていた
雪のせいだろうか、ダケカンバがクネクネ・・・
ここで空木岳とお別れ、樹林帯に突っ込む
ダケカンバとナナカマドの秋の競演が始まった
見上げたら見下ろしていたダケカンバ
垂直に近いクサリ場、雨の日は辛い
こんなにたくさんの梯子と階段とクサリ場があったのかと驚ろく。まあ2000メートル下るわけだから、仕方がないか。樹林帯に入ると、山と空の景色が消えた。ここから8時間、山道だけを見つめて下りる。
ようやく1000m下りて水場に到着。標高約1800m地点。大量の汗をかいた。湧き出る水をガブガブと呑む。まだ1000下りるのかよ・・・でもそこには、温泉とビールとソースカツ丼が待っている〜。
2018年9月27日 13:42 | カテゴリー: 歩キ眼デス3
コメント
凄い所を登られたのですね。
テレビでも良く見かけますが、この垂直状態のところには、鎖とか、ロープが張られていますが、これは何方が先に張られるのでしょうか。お山の管理者さんですか?
絶対安心なものなのですか。岩が落ちてこないかとか、ロープが切れないのだろうかと、ハラハラして見ています。
A)
ここの岩が一番の難所でした。
それと繰り返される階段、梯子・・・もう勘弁して〜という感じ。
管理は、地元自治体や山小屋の主人、ボランティアの方々が保全しています。
切れることはまずありません。
作業に出会うと、必ず「ご苦労さまです」の挨拶をしています。
本当に感謝です。
2018年10月 6日 12:10 | tama
コメントの投稿