イゾラドを観て
週末、NHKスペシャル「大アマゾン・最後の秘境」を観ていた。イゾラド。アマゾンの奥地、文明を持たず、現代人との接触を一切もたなかった民。原初の先住民がまだこの地球上にいた。衣服を着ずに、手にしているのは、槍か弓矢の武器だけ。その男イゾラドと私たちの間には、まさにアマゾンのような大きな川が流れていた。
部族の仲間たちを失い、たった一人自分しか分からない言葉で話し続ける男の瞳には、深い孤独が映っていた。意味の分からない言葉は、小さな打楽器から響く音のように聞こえる。その言葉は誰に理解されることもなく、土に森に吸い込まれ、消えていく。
「彼を彼らの言葉を失うということは、私たちが豊かさを失うということでもあるのだ」保護官の男は、隔離という方法でしか彼らを護れない現状を嘆きながら語った。
まさしくその通り。たとえば力の政治で美しい海に土砂を入れ、埋め立てる行為もまた、私たちから豊かさを奪っている。失われていく豊かさと代替えに、与えられるものは、エゴむき出しの差別と政治という計り知れない力でしかない。屈してはいけない。
2018年12月19日 13:23 | カテゴリー: 歩キ眼デス3
コメント
ただただ 見入ってしまっていました。
何とも 言葉にできません(泣)
A)
今年驚いたランクのトップですね。
知らないことは世の中に沢山あります。
アルカナイでも、発見がありました〜
2018年12月19日 19:15 | おかいこ
21世紀の地球上に未だ置き去りにされた、と言ふか文明に汚染されて居ない人々が居る不思議な感覺を覺へた。唯、獸と違ふ道具と言ふ文化は持って居る。
唯、歩キ眼デス氏の言ふ樣に、文明人の中にも、同じ日本人の間にさへアマゾン川より大きな越えられない川がある事を痛感する此の頃である。それとも、未だ70數年前と同じ樣に占領下なのではないだらふか。占領軍の御機嫌取りで最新式の戰鬪機を何百億圓も出して買ひ、自分の意思で石油を買ふ事も制限されるとは内政干渉もされっ放しで、百兆圓を超える豫算を組んで、益々インフレ傾向を助長し、貧富の差を擴げる惡政を此の儘にして置いていいのか。
A )
イゾラドから辺野古に思いがつながって行くとは
僕の脳の中の河は、そんなに幅広ではないようです(笑)
日本はどこへ行こうとしているのでしょう。
七十ン年とい大きな川の幅が広がっているように思います。
2018年12月19日 20:41 | 雅蘭洞英齋居士
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