ホイアン


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朝に夕に、一人でホイアンの街を歩き、さまざまなモノを口にしているうちに思いだしたのは、開口健のベトナムを伝える熟語の数々だった。それは熱帯のエネルギーに満ち満ちた妖しいまでの言葉の洪水。「夏の闇」「輝ける闇」だったか。

旧市街の細い露地に入っていくと、様々な臭いが鼻をかすめていく。嗅いだことのある臭い、うっと立ち止まり探りたくなる臭い、異臭なのか食べ物の臭いなのか、脳が麻痺していく。この臭いの様々こそがベトナムなのだろう。

怖い、汚い、臭いの3Kの露地にこそ、この国の原点がある。昨日食べたシーバスのフライは、シークワーサをかなり絞ってかけたが臭みがあった。ヘドロのような臭いのする川辺でヘルメットまで被って貝を採っていた人がいたから、その近くで捕れたのかもしれない。生きていくことは大変なことなのだ。

けたたましいクラクション、そして夥しい呼び込みの声が街に溢れている街、ホイアン。昭和の日本となんら変らない人々の暮らしがあった。


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一方で、家人たちはリゾートライフを楽しむ。こんな二方向の旅の楽しみ方があってもいいのかもしれない。


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