平ガ岳(2)
定刻の三時半、平ガ岳を目指す岳人たちが宿の前に集まってきた。日帰りだというのに、なんでそんなに荷物が多いの?皆さんのリュックが膨らんでいる。挨拶をしてミニバスに乗り込む。12名。
「登山口まで一時間半かかるので寝てください」と宿の運転手の方は言ってくださるが、カーブが多いオフロード、なかなか眠れない。目を閉じたり開けたりしているうちに空が明るくなり、細い林道を上がりきったバスは平ガ岳登山口に着いた。
降りると意外に寒い。ブルブルときた。10度を下回っている。靴の紐を締め直し、息を大きく吸い込んで、歩きはじめる。気持ちのいい水音が聞こえてきた。よく流されるという細い橋を渡って、急登が待つ山道へと入っていく。
40分くらい喘ぎながら登っていくと登山口のバスが確認できた。紅葉は始まっていた。山頂には草紅葉の絶景が待っているはずだ。それを期待して、キツい斜面を息を切らしながら登り続けた。
乗ってきたバスが遥か下に見える
中腹まで上がると樹々が色づきはじめていた
笹の葉だって色づく
2020年10月 6日 16:10 | カテゴリー: 歩キ眼デス3
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