焚き火
コロナ禍、テレビ局はステイホームを意識した番組を考えている。先日紹介した旅をしない旅の番組「妄想トレイン」もそうだが、最近、身も心も預けてしまうのは「魂のタキ火」(NHK火曜日)。
焚き火を囲んで、初顔合わせの三人がポツポツととりとめのない話をする。カメラは炎と彼らを映しだす。たいした内容のある話なんてしない。焚き火の前ではそれがいい。主役はあくまでも燃え続ける焚き火だ。ときおり爆ぜる音がして火花が飛ぶ。焦げた臭いも漂ってるに違いない。
テレビ側の空いた席に我が身を置くと、あたかも四人で囲んでいるような気分になる。炎だけを見つめているといつしか話し声が遠くなっていく。
焚き火を囲んで呑んだのは、いつだっただろうか。
2020年12月 9日 14:21 | カテゴリー: 歩キ眼デス3
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