酒と人生
敬愛する太田和彦氏の本をまた買ってしまった。どうしてあんな風に女将たちにもてるのか。全国の居酒屋を訪ねる彼の番組を観て、検証している。静かで呟くような語り。聞き上手。勧められた酒やアテは「ではそれを」と素直に受ける。
酒はもちろん、旬の肴の知識までじつに広く深い。そして美味しく呑み、食べる。口への運び方も酒を愛する人らしくゆったりのペースだから、時間までがとろりと伝わってくる。
いつまでも美味しく呑みたい質(タチ)なので、彼のペースが心地よく映る。ならば、この本の通り、独酌がいいのだろうなと思うこの頃である。
太田さんもここでこの酒を選ばれたのだろうか
2021年11月 5日 19:16 | カテゴリー: 歩キ眼デス3
コメント
僕は生まれつき酒は弱い。今年五月に他界した弟は父の體質を強く受け継いだのか、僕よりずっと強かった。僕は營業の仕事に携って居た時は、酒の接待が苦痛だったが、雰圍氣は好きだった。弱いながらも永く酒と付き合って居る内に、人並みには飲めるやうになった。
昔、浅草に松風と言ふ大きな居酒屋があったが、常連に成ってからでも、少し飲み過ぎた感じで行くと、今夜はもう飲まない方がいいですよ、と言って斷はられた。他の静かに飲んで居る客に、迷惑を掛けるといけない、と言ふ譯なのだらふ。
だから、最後に行く店では無く、初めに一寸入れる爲に行く店なのだ。いつも安心して最後に行けるのは矢張り銀座の店だ。行って直ぐ眠ってしまっても、眼が覺めてから、皆で六本木、赤坂あたりの、朝迄、呑める店へ行ける。昔の話。
A)
酒は強いではなく、好きなのです。
「酒と?はニゴウまで」などと言いながら、昨今はせいぜい二合くらいまで。
最近は収益性しか考えない店ばかりになりました。
客は大きな声で話し、そして下品な笑い声で共感を伝える、子ども連れで呑みにくる・・・
店主はそれを咎めるでも無し。いまこんな居酒屋事情です。
昔、神楽坂に怖いおやじがいるカウンターだけの店があって、ビールは置かない。
大声を出そうものならすぐに注意をする。
そんな光景を他の客は、笑いながら店の空気を伝えていく。
「迷惑をかけるといけない」とありましたので、そんな変わった店を思い出しました。
皆で呑む店は、どこでもいいのですが、静かに呑みたい時は
大人の店を選んでいきます。
じつは、私もそんなに呑めなくなりました。
2021年11月 9日 18:26 | 雅蘭洞英齋居士
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