太宰治


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生まれてすみません。太宰治と聞けば、このフレーズを頭に浮かべる。高校に入ってから太宰にハマってしまい、二十歳のとき、猛吹雪の冬、友人Sと共に津軽の斜陽館へ。さらには太宰の乳母サヨさんの家を探し当てて、そこへ押しかけた。
若さ故の行動だと今にしては思う。

玄関口でサヨさんの息子から、母が老いていること、そしてあなた達のような太宰ファンが訪ねて来て困っていると聞き、謝罪してすぐに辞した。

斜陽館の隣りの旅館に一泊した。夕食の時、どっしりとした女将が太宰のことを津軽弁で話してくれたのだが、なにを話しているかまるで理解できなかった。戦時中、そこの小屋(広い太宰家の庭の一角)にいて、なにか情けない風体だったと云っていた(推測)。


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太宰が好んで着ていたマントが掛けてあった

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そんな日があったことを、先月オープンした太宰治展示室で思い出した。

コメント

ファンでいらしたのですね^ ^

三鷹の散策で禅林寺にお邪魔して、太宰治と森鴎外のお墓がありびっくりしたことがありました。

A)
若い頃、太宰を読みつくした後は、檀一雄のスケールの大きさに憧れました。
一方、三島や谷崎の耽美的な美しさにも惹かれました。

吟行をしていると、色々な作家のお墓に出会いますよ。
禅林寺、今度訪ねてみます。

2022年1月26日 01:13 | ゆみゆみ

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