醍醐寺


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醍醐寺、ここを訪れるのは半世紀振り。京都で五行歌の大きな歌会があった翌日、人の多い市内を避けて選んだのが山科にある醍醐寺だった。駅前でバス地図を見ていたら、ポツンと離れたところに醍醐寺の文字を見つけた。懐かしい、ここへ行こう。

帰りの新幹線までは、かなりあるしここ一本に絞ってじっくり観て、歩こうと決めた。乗客はわずか三人。約30分、高速にも乗ってのバス料金はわずか250円。終点の醍醐寺前で降りるとすぐに境内の絵地図があった。お〜かなり広い。

受付を済ませ大門へ向っていくと、右手に現れた霊宝館の前に「冬の特別公開」の表記。これ、先日のNHKで紹介されていた企画展ではないか。偶然というか、なんというタイミングだろう。拝観料は別で、五百円を払って入館。渡り廊下を歩いてゆくと、窓の向こうに枝垂れ桜が・・・

ちょっと待てよ・・・と戻って、しばし眺める。もしかしたら奥村土牛が描いた「醍醐」ではないか?近くにいた学芸員の方にそっと訊ねると「似ていますが、それはこの先の三宝院のお庭にあります」とのこと。とりあえずは、撮っておこう。

醍醐寺の境内には、見事な枝垂がいくつもある。開花したころを想像すれば、それは吹き出してくるような桜の滝そのものだろう。日本画家がこぞって描きたくなるのも分かるような気がする。でもその頃は、人も満開だろう。

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奥村土牛「醍醐」

コメント

文章を読むまでもなく、一目でわかった!大好きな大好きな土牛さまの醍醐!
この絵の切手、最後の1枚、使えずにずっと引き出しに入れたままです。

A)
しばし、写生をしている土牛さんと満開になった桜を想像しました。
ここは見事な枝垂が多くて、なぜだろうと目を凝らすと
枝垂れるように剪定していることに気がつきました。
満開に咲くといいのでしょうねえ〜
こちらも、「醍醐」の絵ハガキが嫁入りしておりません。

2024年2月14日 15:57 | quico

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