2025年9月

白い萩


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白い萩を初めて見たのは、遠野を旅しているときだった。なんだろうと思ったが、車窓まですり寄ってくる花は、まさしく萩だった。広がる林檎畑と萩の白いコントラストが美しかった。

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萩は溢れるように咲くのがいい

赤と白


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芙蓉、萩、彼岸花、どれも赤と白、二つの色があることに気づきました。とても不思議。なぜだろう〜なんて思いながら、秋を楽しんで歩いています。

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空は秋


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ホトトギスが咲き始めました


残暑も酷暑も遠のいたのだろうか。すっかり忘れていた爽やかな空を眺め、やはり来るんだと安心する。温暖化から灼熱化と云われているが、すぐには沸騰はしないようだ。待ち焦がれた人がやって来たのだから、ぜひ長滞在してもらいたい。

残酷暑


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気象予報士が、この酷い暑さを残暑と呼んでいた。残暑とは終りに近づいているような夏の日差し。そんなイメージをもっていたが、衰えを見せないコイツは酷暑である。
そうか、残暑+酷暑=残酷暑。そう命名しようか。

それでも花たちは、秋を呼んでいる。百日紅、凌霄花が疲れを見せ始め、カラスウリの花が、生け垣から顔をのぞかせていた。

インバウンド


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日本中、どこへ行っても外国人と出会う。高度経済成長時代の日本人みたいだ。どこの国へ行っても日本人が旅をしていたように、SNSで紹介されるこの国が魅力的に紹介されているのだろう。

多くの外国人がやってくる鎌倉鶴ケ岡八幡宮。絵馬を見ると半分近くは外国語で書かれていた。こうした体験も彼らにとっては神秘的で初々しいのだろう。

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昨日、友人のSが旅先の丹波からこんな写真を送ってきた。丹波の栗を使ったモンブランとソフトクリームの極上のスイーツ。これも世界に発信されているのだろう。

ソフトクリーム


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ある時から下山後にビールではなくソフトクリームを食べることが増えた。麓でジャージー牛が放牧されていると、ソフトクリームが売られていることが多いからだ。

先日の北海道では、セイコーマート(地元コンビニ)の「トウキビソフト」に舌鼓を打った。これを開発したのは誰だろう、冷たいクリームからトウモロコシの風味が口に広がった。
八ヶ岳、十勝岳、蔵王でも下山してから山に感謝し、幸福を享受した。

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一つしかないソフトクリームはこうして

手づくり


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キッチリと梱包された小さな箱を開けると、手紙、トマト、タマネギ、ジャガイモ、ハスカップなどが、ビッシリと入っていた。弟の農園から届いた二度目の宅配便。

東京へ出た頃、親から時おり届いた小包を思い出した。モノだけではなく、家族の愛情が詰められていて、胸が熱くなった。

トマトは、どれも小さく10種類くらい、タマネギも可愛いのが3個。ジャガイモは珍しいペルー産だそうだ。この夏の暑さで、上手く育たなかったようで、人間ばかりでなく野菜たちも苦しんだことが分かる。

そう思うと小さな野菜たちが愛おしくなった。手づくりは、どんなものでも嬉しい。

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アササン


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藤色の百日紅の花の香りが好い


アササンを続けていると、日に日に秋の気配を感じはじめた。同じコースなのに建物は代わり、木々も驚くほど成長して風景が変わっていることに気づく。

成長した植物たちは、季節ごとに色を変え、さまざまな香りを届けてくれる。自然の営みを感じ、ここに私がいるという安寧。

四季はいつまでも変らずにあって欲しいと、歩いている。


・北海道で見つけた花たち、どれも雨で濡れている。

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ハマナス
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ウメバチソウ
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ホタルブクロ
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白いリンドウ
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イワギキョウ
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ミヤマアキノキリンソウ
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トリカブト


牧草ロール


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昨日の新聞に「最も暑かった今年の夏」の見出しがあった。おいおい、過去形にするんかい、まだまだ盛夏だろう。なんでも平年より2度以上高かったらしく、北海道は3度以上。過去130年のデータでダントツだという。

異常気象ではなく、もう新しい気象として受け入れるべきではないのか。一時期、科学者は「いまならまだ間に合う」と警鐘を鳴らしていたが、もうそんな声は聞かなくなった。ラインを超えたのかもしれない。

雨の北海道だったが、20度を超えたくらいのお天気は過ごしやすかった。広い牧場に牧草ロールが点在して、あまやかな風が頬を撫でる。景色は穏やかそのもの。秋がすぐ近くに来ているような気配があった。

雨男?


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牧場までが冠水して、牧草ロールが浮いていた


旅の先々でこんなに雨に打たれるとは思いませんでした。着いた稚内では、災害級の大雨。楽しみにしていた礼文島の渡航を諦め、水族館や樺太記念館などのハコモノ巡り。イトウやオオカミウオ、クリオネなど北の魚たちを眺めて、しばし外の雨を忘れました。

樺太が日本領だった頃の歴史、終戦間際の悲劇などを詳細に展示している樺太記念館を見学していると、胸中複雑なものを感じました。

ウニ丼は、期待以上に美味しかったです。

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稚内市内のどこにでもいるエゾシカ