いい男
Photo by Yuu Kawahara
今年は戦後80年・昭和100年。このフレーズは今年の流行語の一つに選ばれたそうで、作家の保坂正康さんは「時代を年数で語るというのは最後になると思う」と語っている。たしかに「平成100年」とは云われないだろう。
この100年というのは便利なもので、あからさまに女性に歳を聞けないが「うまれは?」となにげに言ってみると「20年なのよ・・・」となる。「ほう、若いですね〜」とサラリと流す。
名を馳せたスターやスポーツマンが亡くなっていく度に、昭和が遠くなってゆく。先日とあるバーのママが「昭和はいい男がいた時代、いまはいないねえ」と呟いたので、白州次郎の話をすると、奥から「風の男 白州次郎」なる文庫本を出してきた。そして岡田登、若山富三郎と往年のスターを語り続けた。
棚に目をやると笑顔の写真が飾ってある。「いい男ですね」と云うと「この人はバーテンダーだったの」と顔を緩めた。
2025年12月 3日 15:10 | 歩キ眼デス4 | コメント(1) | トラックバック(0)