暑くもなく、それほどの寒さでもなく、曇空の広がる高尾山は、いくつかの花を見せてくれた。男性が三脚を立てて黄色い花を撮っている。なんでしょうね、と声をかければ「たぶん、ヤクシソウだと思います」。
頭にメモをした。下山しても覚えているかな。歩道まで勢いよく伸びている。花に近づけば、この季節を待っていたかのように蕊を立てている。
山頂のすぐ下、赤い実を付けている木があった。オオカメノキの実かなと眺めていたら、二人のご婦人がやって来て「ガマズミですね」と云った。食べられるんでしょうかねと、一つを口にした。
「いかがですか?」
野趣あふれる味、でしょうか・・・
「あら、素敵な表現ですね」
お二人は、手を伸ばして口に含んだ。
「あら、酸っぱいけど美味しい」
なにかシンパシーを感じて、詩歌の話をしたくなったが、我慢。
白い花火のようなコウヤボウキ(高野箒)。高野山でこの木の枝で箒をつくったことから命名された。
沢山見かけたシロヨメナ。キク科の花が多く咲いていた。
山では、色んな人と話ができる。虫、花、樹木、鳥と、ちょっとした話をするだけで、気分は秋色になっていく。こんな感じが好きなんだよなあ。
2026年10月29日 15:12
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歩キ眼デス4
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コウヤボウキ(高野箒)には、蜜があるのだろうか。数少ない花を探して、アサギマダラの舞いは優雅ではない。南の島に渡らず、日本のどこかで越冬するのだろう。
翅は傷ついてはいない。写真を撮っていたら「あっ、アサギマダラ」と何人かが集まってきた。人気の蝶なのだ。すぐに花から離れたので、蜜がないのだろう。好きなヒヨドリソウ、フジバカマはもう散っている。
高尾山では、犬と一緒に登る人が多い。しかし猫を連れての登山者は初めて。男性の肩に掴まって、山頂まで来たらしい。モモちゃんという雌。飼い主と話をした後、別れるときにハイタッチを繰り返していたら、最後は猫パンチをいただいた。
2026年10月26日 17:53
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歩キ眼デス4
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Photo by Ranta
ある作家のエッセイに、メモすることの大切さが書かれていた。
メモといえば、我が人生はメモの日々だった。仕事の先輩が、明日すべきことを全てメモして帰宅すると、翌日心配なく仕事を始められると教えてくれた。
即実行した。A4の紙・四等分をメモ用紙にして、翌日の仕事(かかってくるであろう電話、打ち合せ、上がってくるコピー、イラストなど)を全てを書き込んだ。多いときには、溢れるほどになる。終わっていく約束や作業は、赤の太めのマーカーで消す。
消していく、減っていくメモを見ることは、快感であり達成感だった。逆に夕方過ぎても半分に満たないときは焦った。終電近くにようやく終わり、どっと疲れても、明日の作業メモは忘れなかった。
オンとオフをつくる。この習慣によって、健康維持にも繋がったように思う。机の横にOne day、壁のカレンダーには一ヵ月の予定、ノートには一週間のメモ。走り続けた日々は、メモによって管理されていた。
いま、A4のメモ用紙に並ぶ文字は、大きくて僅かだ。メモするほどでもないのだけれど、全て消えると、意気揚々と帰ることは変っていない。
2026年10月22日 18:22
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歩キ眼デス4
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