メモ


IMG_3078イングリッシュガーデン.jpg
Photo by Ranta


ある作家のエッセイに、メモすることの大切さが書かれていた。
メモといえば、我が人生はメモの日々だった。仕事の先輩が、明日すべきことを全てメモして帰宅すると、翌日心配なく仕事を始められると教えてくれた。

即実行した。A4の紙・四等分をメモ用紙にして、翌日の仕事(かかってくるであろう電話、打ち合せ、上がってくるコピー、イラストなど)を全てを書き込んだ。多いときには、溢れるほどになる。終わっていく約束や作業は、赤の太めのマーカーで消す。

消していく、減っていくメモを見ることは、快感であり達成感だった。逆に夕方過ぎても半分に満たないときは焦った。終電近くにようやく終わり、どっと疲れても、明日の作業メモは忘れなかった。

オンとオフをつくる。この習慣によって、健康維持にも繋がったように思う。机の横にOne day、壁のカレンダーには一ヵ月の予定、ノートには一週間のメモ。走り続けた日々は、メモによって管理されていた。

いま、A4のメモ用紙に並ぶ文字は、大きくて僅かだ。メモするほどでもないのだけれど、全て消えると、意気揚々と帰ることは変っていない。

小石川後楽園


PA170031.JPG

週末は、吟行歌会で小石川後楽園を散策した。造園を繰り返されて400年、都会のど真ん中に歴史のある庭園が存在している。

江戸時代、水戸徳川家によって造営された回遊式山泉水庭園は、その名のごとく、見るのではなく歩いて楽しむ公園だ。京都までを旅しているような味わいがアチコチにありますと語ってくれたのは、ボランティアガイドのHさん。池や滝、橋、川どれも名勝の名を借り、時のお殿様や客人を楽しませたらしい。

花が少ない時期だけど、訪れる人はいる。カワセミの止まっている岩を狙うカメラマンたち。サービス精神旺盛なカワセミが、しばらくじっとしていた。

1000027896.jpg
PA170016.JPG

簗(やな)


簗.png

珍しい名前だと思った。何度も聞いているうちに、思い出した。魚が豊かな川で、漁師が造っていた漁法こそが、この「簗」であるということを。

語源/簗とは、川の流れを木や竹などでせき止め、開けた流れに魚を滑り込ませて捕える、日本の伝統的な漁具・仕掛け、またはその漁法。

漢字はその姿を映し「名は体を現す」の諺通り。せっかく造った仕掛けに、自身がかかってしまったと云うのが、今回の顛末だから、可笑しい。

詠んでみました。

叩かれ 突かれ
水 浴びせられて
自慢の刀から 
汗 二つ
簗さん

追い込む仕掛けが
簗
まさかまさか
自分が
追い込まれるとは