甲虫


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アカアシクワガタ(高尾山で)


甲虫の美しさに強く惹かれた少年時代。いまでも中空を飛ぶ甲虫を見つけると、捕まえて確かめたくなる。甲虫には、変なカタチや変な名前が付いている種類がいて、じつに面白い。

ニセ、モドキ、ダマシなどの言葉を入れ、その虫の分類の難しさを伝えようとしている。例えば、コガネムシダマシ、コメツキモドキなど名前と実態の妙に合点がいくと、どんどん引き込めれてしまう。

こんなおじさんがいるから、こんな本が売れているのかもしれない。

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外来種


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優雅に翔んでいるので、最初はアサギマダラかなと思った。よく見ると翅の下部分が赤いので、アカボシゴマダラ。蝶のマニアが飼育して自然に放って増えてしまい、本来の生息地は中国とある。

タイワンリス、キョン、アライグマ、アメリカザリガニなども、いつのまにか適応して数を増やしている。

生き物たちもまたグローバル化していく。仕方がないのだろうな。

オニヤンマ


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コオニヤンマかも

山の楽しさは、虫との出会い。ベンチに座っていたら、目の前に大きなトンボが止まった。懸垂のような止まり方をしているからオニヤンマだろうか。

近寄っても逃げようとしない。子供の頃、オニヤンマは特別のトンボだった。大きさとスピード、辺りの世界を仕切るような悠々とした飛翔に、ただただ圧倒された。

その思いはいまも変らない。この黄色と黒の模様は、蜂やブヨなどが嫌う。オニヤンマの高い捕食性に怯えるからだといわれている。

というわけで、オニヤンマのアクセサリーを身につけていると、虫が近寄らない(らしい)。