ドナルド・キーン展
昨年来から時間が取れたら行こうと決めていたドナルド・キーン展。ようやくじっくりと彼の足跡を追うことができた。太平洋戦争時から日本と関わりをもって以来、日本文学と文化を見つめたきた希有な外国人は、多くの文学者、作家との出会いに恵まれ、その研究は大きな成果を残した。
司馬遼太郎、安部公房、谷崎潤一郎、川端康成、三島由紀夫など、多くの作家が彼の日本文学と歴史の造詣の深さに驚嘆した。司馬遼太郎が彼をこう評していたのが印象に残った。
精神の温度が高いのか、たえず知的な泡立ちがある。一つの事柄を考えるとき、とっさに脳内に肯定と否定の矛盾がおこるらしく、沸き上がった矛盾の気泡がすぐさまユーモアでもって弾ける。その破裂音がここちよいのは、きっと陽気に「弁証法」が完結するからに違いない。
この一文を読んで、ある人を思い浮かべ、ちょっと可笑しくなった。
2026年1月 9日 19:25 | 歩キ眼デス4 | コメント(0) | トラックバック(0)