Photo by Yuu Kawahara
今年は戦後80年・昭和100年。このフレーズは今年の流行語の一つに選ばれたそうで、作家の保坂正康さんは「時代を年数で語るというのは最後になると思う」と語っている。たしかに「平成100年」とは云われないだろう。
この100年というのは便利なもので、あからさまに女性に歳を聞けないが「うまれは?」となにげに言ってみると「20年なのよ・・・」となる。「ほう、若いですね〜」とサラリと流す。
名を馳せたスターやスポーツマンが亡くなっていく度に、昭和が遠くなってゆく。先日とあるバーのママが「昭和はいい男がいた時代、いまはいないねえ」と呟いたので、白州次郎の話をすると、奥から「風の男 白州次郎」なる文庫本を出してきた。そして岡田登、若山富三郎と往年のスターを語り続けた。
棚に目をやると笑顔の写真が飾ってある。「いい男ですね」と云うと「この人はバーテンダーだったの」と顔を緩めた。
2025年12月 3日 15:10
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歩キ眼デス4
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リフト60分待ち
1000万都市の近くに自然豊かな山があるのは、世界でここだけだろうと、高尾山の混雑を見ながら再確認する。ミシュランの★★★の山に認定され、多くの外国人が訪れている。たぶん6〜7割は外国人だろう。
高尾山口駅からケーブルカー駅まで人が溢れ、前になかなか進まない。軽く登って帰ろうと時間を遅くして来たが、これでは渋谷のスクランブル交差点。キツいコースを登れば人が少ないかもしれないと、久しぶりの稲荷山コース選択をする。
稲荷山コースはすっかり整備され、木道や木段が増え、よその山に来ているみたいな感覚。山頂駅も混雑しているのだろう。たくさんの人が下りてくる。高尾山も京都と同じようにオーバーフローになってしまった。
とくに週末は、人気観光地に近い。しばらくは週末に来るのは止めよう。
帰りは、いろはの森コースを選ぶと、そこは変らぬ静かな森が続いていた。いつものお土産「するさしの豆腐と厚揚げ」を買って帰宅した。
2025年12月 2日 18:01
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歩キ眼デス4
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長くかかった仕事を終えたら、なにかスッキリしたくなった。そうだ絵を見ようということで、Sさんからいただいた山種美術館の優待券を持って「年暮る」を見に出かけた。
何度も見ている作品だけど、暮れの忙しさ、慌ただしさを平静にしていく。京都の日本家屋、暮れなずむ時間、青い世界を降る雪が包んでいく。人の暮らしがそこにあり、それぞれの一年の思いを雪が鎮めてゆく。
土牛の「鳴門」、平山郁夫の「シルクロードの遺跡」も展示され、その筆致を見ているだけで心が安まっていくのは、なぜだろう。見つめて佇んでいた画家のその時間を共有できるからだろうか。
2025年11月26日 13:45
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歩キ眼デス4
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