桜桃忌


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初夏、美味しいものが出回る季節。ほんの少し口にするだけで幸せを感じる。娘から貰ったサクランボを頬張っていたら、19日が桜桃忌であることに気づいた。

四月、太宰が入水した玉川上水の碑を訪ねて、こんな歌を詠んでいた。

その日の
玉川上水の深さ
知れども
太宰の懊脳の深さ
知る術なし

子どもより親が大事、と思いたい。
短編小説「桜桃」の書き出しを覚えている。

ひこばえ(孫生え)


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手入れをしていない広葉樹に見られるひこばえ。親木の周りから何本も生えてくる若木のことだが、グイグイ伸びてやがて親木と変らない太さに成長する。樹型が悪くなってしまい様子が良くない。

北高尾縦走


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GOOL


熊騒動と雨上がりということもあるのか、北高尾の山道を二時間以上歩いているというのに、人とすれ違わない。駅では多く見かけたのに、皆さん高尾山方面に向かったのだろうか。熊鈴だけが響いて、ここに人間がいますよ〜と知らせているような気分になった。

JR中央線に向って、ひたすらにアップダウンを繰り返して進む。低山とはいえ、後半はだんだん足が上がらくなっていった。八王子城へ続く「心源院歴史古道」、標識が多いので安心感はあるが、想像以上に長かった。

疲れを癒してくれるのが、稜線に吹きあがってくる風だ。緑は光を弾いて目映く、心地がいい。この季節だけのお楽しみ。そう思って歩いていると、幸せのなかにいることを実感した。