荻外荘


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今年初めての吟行歌会は、荻窪の荻外荘(てきがいそう)を訪ねました。日本を代表する建築家・伊藤忠太によって立てられ、100年の歴史を刻んでいます。和洋を組み合わせた建築様式で、落ちついや佇まいの部屋、贅を尽くした調度品など、おもわず見入ってしまうほど。

その中でも近衛文麿や東条英機らが、密談をしていたといわれる「荻窪会談」の応接室や、戦犯容疑をかけられた文磨が自決した書斎など、見どころがいくつもありました。

今で言う
事故物件
歴史ある建物なら
そんな傷もまた
価値を高める   Wさん

職人たちの
手仕事を
ゆるい冬日が
映し出している
文磨 自決の書斎  拙歌

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新年参拝登山


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強い風のなか、週末は恒例の高尾山薬王院へ参拝登山でした。強い風と寒波の予報が出ていたこともあって、驚くほどの混みようではなく、ちびっ子サッカーチームや中高の体育会系の元気な面々らと何度もすれ違いました。

参拝が終わったタイミングで大太鼓が鳴り始めると、ホラ貝の音が聞こえ、間もなく護摩祈祷の山伏たちが上がってきました。間近でみるのは初めてなので、ありがたい参拝となりました。

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ドナルド・キーン展


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昨年来から時間が取れたら行こうと決めていたドナルド・キーン展。ようやくじっくりと彼の足跡を追うことができた。太平洋戦争時から日本と関わりをもって以来、日本文学と文化を見つめたきた希有な外国人は、多くの文学者、作家との出会いに恵まれ、その研究は大きな成果を残した。

司馬遼太郎、安部公房、谷崎潤一郎、川端康成、三島由紀夫など、多くの作家が彼の日本文学と歴史の造詣の深さに驚嘆した。司馬遼太郎が彼をこう評していたのが印象に残った。

精神の温度が高いのか、たえず知的な泡立ちがある。一つの事柄を考えるとき、とっさに脳内に肯定と否定の矛盾がおこるらしく、沸き上がった矛盾の気泡がすぐさまユーモアでもって弾ける。その破裂音がここちよいのは、きっと陽気に「弁証法」が完結するからに違いない。

この一文を読んで、ある人を思い浮かべ、ちょっと可笑しくなった。