金木犀


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金木犀の芳香にアササンの足が止まる。横を向くと花をビッシリ付けている木があった。この香りをつくるために長い夏の暑さに耐え、ジッと冷え込む日を待っていたのだ。

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年に一度この季節の訪れを待って、自身の存在を知らせる金木犀。それに比べて半年近く、咲き続けて匂いを放っているこの白い花、マツリカの種類か。ここを通ると匂いが降ってくるようだ。足下には沢山の花が落ちている。

香りは一瞬がいい、と思うのである。

自然教育園


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山の手線内に、こんな素晴らしい公園があること、知らなかった。目黒駅からすぐの自然教育園は、まさに都会のオアシス。6万坪の敷地内を散策すると、さまざまな木々や季節の花、そこにやってくる虫や鳥たちを観察することができる。

この日は、カワセミに出会うことができた。その美しく可愛らしい所作を見ていると、幸運をもらったような気持ちになる。止まった枝は、人工的に立てられているので、多くの人が出会っているはずだ。

鳥や昆虫のカメラマンさん達とも沢山話ができて、有意義な日を過ごすことができた。

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アキノウナギツカミ
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お茶の花
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カリガネソウ

親子熊のこと


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翅がボロボロになっている。クロアゲハだろうか。アザミの花に停まって少ない蜜を吸っている。すでに10月だというのに、まだ生息している。

一昨日、里に下りて来た熊の親子の映像が流れていた。なんと親の後を四頭の子熊が追いかけている。右へ行けば右へ、左のヤブの中に入ると四頭が続いて、いなくなった。

四頭も生まれることがあるのだろうか。しかし同じ大きさの子たちだった。自然界の生き物は、縄張りをもっていて、侵入者が現れると厳しく追い出す。

親子は、エサを得られずに山から里へ下りて来たのだろうか。親を必死に追いかける小熊たちが哀れだった。腹を空かした四頭を連れて、あの後どこへ行ったのだろう。

空腹のままでは、冬を越えられないはずだ。この冬、あの熊たちのことを思い出すに違いない。