2010年1月

エピデンドラム

このエピデンドラムも温室園のなかに咲いていました。カトレアに近いランの仲間です。ピンクやオレンジ、赤など、花の色に鮮やかな種類が多いのは、原産地が中南米だからでしょうか。さてこの名前の由来は、ギリシャ語でepiが「上に」、dendrumが「樹上」なので、着生植物を意味しているようです。中心から花が吹き出すネギの花みたいですね。
花言葉は「浄福」「孤高へのあこがれ」「ささやき」「判断力」


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葉がすっかり落ちているようです。



ハイドゥン

和菓子を思わせるようなピンク色の花に、柔らかな日差しが当たっていました。大きさは約7センチくらいで、やや厚めの花びらは内側に丸みを帯びています。花の名はハイドゥン。別名カイドウツバキ(海棠椿)といい、ベトナムではテト(旧正月)を祝う花として親しまれているそうです。中国名では「越南抱茎茶」。茎を抱えるの意味でしょうが、さてさてなんと読むのでしょう。
花言葉は、「判断力」「理想の愛」「謙遜」


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深大寺植物園の温室で見つけました


杉並区文郷土博物館

さて昨日の続きです。和田堀公園を歩いていくと「杉並区文郷土博物館」の表示があったのでちょっと寄り道。入場料100円を払って、おなじみの土器や石器、そして古墳時代のジオラマなんかを展示している部屋に入ります。荻窪風土記、江戸と杉並、武蔵野の村と古道・・・などを眺めていると、江戸時代の高井戸宿の模型がよくできているので、思わず小さな家屋を覗いてしまいました。建物の外にある古民家にはボランティアの方がいて、200年以上前に造られた住居の話をしてくれます。大きな柱や黒光りする梁を見ていると、昨年秋に訪ねた遠野の宿を思い出しました。


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蚕棚から絹織物をつくる道具が並べられています。


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ここに座るとついつい長くなります。薪の火で
湧かしたお湯は、美味しいお茶になりました。




玉川上水を歩く

新聞記事に玉川上水の周辺環境が開発によって変わっていると書かれてありました。「そうだ、ここがあった。ここを何度かに分けて多摩川まで歩いてみよう」と思いつき、すぐに出かけました。まずは幡ヶ谷から和田堀公園に沿って荻窪までのコース。お天気にも恵まれた日曜日ということもあり、多くの人が歩き、走り、バードウォッチングなどを楽しんでいました。このコースには、桜や梅のほかにケヤキ、ヤナギ、コナラなどの木が多く、春の装いを思わずイメージしてしまいます。鳥も多く、カワセミも出没するようです。水と緑のなかを歩いていくのは、我ながらグッドアイデア。多摩川に着くのはいつ頃になるかまだ分かりませんが、何度かに分けてご紹介していきます。


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江戸の井戸水は、多摩川から引き込んだものと聞いてビックリです。

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エサにやってきたのは、マガモ、オナガガモ、ムクドリ、ハクセキレイ、
スズメ、ヒヨドリ、ハト、カラスなどで、エサ取りの順位がありました。


国際宇宙ステーション

それは感動的な時間だった。1月24日午後5時半頃、西北西の空から現れた光り輝く物体は、ぐんぐんと北東に向かって近づいてきた。光源は野口さんを乗せる「国際宇宙ステーション」だった。こんなにはっきりと肉眼で見え、そしてこんなに速いスピードで飛んで来ると予想をしていなかったので、衝撃が大きかった。しばらくの間興奮が覚めやらず、北に向かって小さくなる光を見つめていた。
この情報を教えてくれたのは、上州の友人権之助氏。今後何度も観測できますので、このサイトを参考にして、ぜひ感動を共有しましょう。
http://kibo.tksc.jaxa.jp/letsview/visibility1/tokyo/index.html


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これは1/22に権之助氏が撮影したもの。実際はもっと大きく見えるのだ。

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今夕のステーション。望遠鏡からはソーラーパネルが見えるそうです。


たこ杉

高尾山の参道に、樹高37メートル・幹廻り約6メートル・推定樹齢450年と言われている不思議な形の杉があります。
名前は「たこ杉」。こんなお話が伝わっています。
高尾山の天狗たちが参拝者のために参道を整備していたところ、根を張った大杉に困りはて、切り倒すことを決めた。それを知った大杉は、これは大変と一夜のうちに根をくるくると縮めて道を空けたそうな。その姿がたこの足に似ていることから「たこ杉」といわれたそうじゃ・・・。


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昨年11月に設置された「ひっぱり蛸」。開運を願って柏手はいかが!?


紅梅

この温かさで、梅の開花が早まりました。紅梅は白梅より香りがあるので、すぐに顔を近づけてしまいます。そばに白梅も蕾をつけていました。そこで思ったのです。桜や梅には何故か紅白がある。そして運動会、日の丸、お料理、そしてお餅やまんじゅうなど、日本人の暮らしにはこの二色が身近にある。紅白は、節目や祝い、そして日本人の心を伝える色であり、私たちの中に刷り込まれているの色なのではないかと。


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梅が終わる頃、花粉の心配が始まります






ロウバイ

ロウバイは「蝋梅」とも描かれているので、梅の木だと思っていましたが、違うと種類と知り、思わずシャレが出てきました。花弁が蝋のような色をしていること、中国名が蝋梅であったことから命名されたようです。そばに寄ると蝋細工のような蕾から甘い香りが漂ってきました。以前活けてあるロウバイの水を替えようと触れたところ、ぽろぽろと花が落ちたことを思い出しました。


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新しい枝に多くの蕾がつきます


牡丹

日本画で描かれているような牡丹の美しさを目の当たりにしました。淡い和紙を思わせるような透き通る花びら、花弁をいたわるように幾重に包み込むような造形は、まさに「花の王」に相応しい姿です。この冬牡丹はこの時期に開花するように、手間をかけて調整したそうです。立てばシャクヤク、座れば牡丹・・・、なるほどの一語です。
原産地は中国です。花言葉は「王者の風格」「恥じらい」「高貴」「壮麗」


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深大寺植物園で見られます


新年初登山

半月板を切除して3週間経ったので、高尾山にチャレンジしてみました。準備運動をしてからサポーターを着け、いつもの稲荷山コースを登り始めました。午後なので人が少なく、野鳥の声が森に響き渡り、冬ならではの静かさです。一歩ずつ踏み出していく度に、山に戻れた実感が湧いてきました。すれ違う人の挨拶もなぜかうれしく感じながら、無事に登頂できました。山頂は外国人が意外に多く、青山界隈の街の中にいる雰囲気です。
彼方にそびえる富士山に、膝の痛みがなかった感謝とこれからの山登りの無事を祈願して、ゆっくり下山しました。


山頂付近には、先日の雪がまだ残っていました

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こんな吊り橋もあるのです


十月桜

十月桜は、珍しい桜です。八重咲きで淡いピンク色の花を春先ばかりか、冬にも咲かせます。調べてみると、晩秋から少しずつ開花を始め、4月上旬に多く咲かせるとあります。すでに散っているものからまだ蕾みまで、冬の寒さや春の温かさに合った開花の温度があるのでしょうか。品種改良でつくられたようですが、枝の下にはやはり人が集まります。日本人は桜が好きなんですね。
十月桜の花言葉は「精神美」「心の美」「優美な女性」


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新宿御苑で見られます


ペーパーホワイト

冬の午後、日向に人が集まるように、花の回りはいつのまにか賑やかになります。集まった人がケータイやカメラで撮っている花は、ペーパーホワイト。水仙の仲間です。よく見かける日本水仙のような黄色の花弁をもたず、花がやや下向きなのでしとやかな雰囲気です。ただ花全体が白いためか、日が陰ると一面が雪景色のように見え、寒そうな印象を受けました。
花言葉は「神秘」「尊重」「うぬぼれ」「自己愛」


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新宿御苑で見ることができます


樹形

花が少なくなるので、木を見ている。公園のなかの大きな木は、枝を切られていないので、のびのびとした姿になり、おおらかで美しい。街路樹となったプラタナスやユリノキなどは、剪定が加えられてしまうので本来の樹形を見ることができない。人間も同じ。のびのびと枝を切られることなく育った子は、大きく成長するのかもしれないと、見上げて思った。


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黒星の巻

日頃楽しんでいる五行歌の関東大会がありました。毎年この時期に催される会で、関東在住の五行歌歌人が集まり、歌を競うというものです。前半は約150名が15のテーブルでそれぞれの会を開いて一席を選び、後半は全員の歌から投票で選ばれた上位五つの歌を表彰したのですが、いつもこの「歩キ眼デス」にコメントを送ってくださる撫子さんが見事二席に選ばれました。小生「山碧木星」は*が記されており、選外となっていました。
三次会が終わって電車に乗り、座ったのがいけませんでした。目が覚めたらなんと20駅近く乗り越してJR日野駅です。空には空しい★がいくつも輝き、まさに黒星の一日となりました。


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会場は明るい飯田橋メモリアルホール。
いつもコメントを送ってくれる藍さんが自己紹介をしています。


ユズレンモン

四谷駅のホームに飲み物の自販機があります。そのなかのひとつ「ゆずれもん」というホットドリンクが気になっていました。なぜか「ユズレンモン」と小声で囁いているように聞こえ、つい視線が向いてしまうのです。可愛らしい意地っ張り屋さん「ゆずれもん」のメッセージ。「譲れない時は、口にしてね」という温かいメッセージを感じて、1本連れて帰りました。


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ジャイアントモア

林の中に大きな木があるので、近づいてみました。幹廻りも高さも群を抜いています。枝ぶりの逞しさ、広がりも半端ではありません。足元に目を下ろすと、太い根が地中深く伸びていることに気づきました。なんだか、昔ニュージーランドに生息していた大きな鳥、ジャイアントモアの足の甲の部分に立っているような感覚です。ダチョウに似た体型で、全長は3.6メートル、体重は250キロほどありましたが、マオリ族の狩りの対象になり、1500年以前に絶滅に追い込まれたといわれています。


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木の根だと思って見上げると鳥だった なんて、恐ろしい〜


冬鳥

川や公園の池に行くと多くの冬鳥に出会えます。羽があるからとはいえ、日本で越冬するために北の果てから、命をかけて海を渡って来た鳥たちを思うと、愛しさを感じてしまいます。鳥たちには、いつまでも安心して過ごせる環境を残したいものですね。
都内でよく見られる鴨の種類では、愛郷のあるキンクロハジロや眉間が黄色のヒドリガモ、オナガガモが多いようです。

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留鳥のカルガモが他の鳥とエサを奪い合っていました


冬囲い

六義園で美しい冬囲いを見つけました。冬囲いの代表といえば、金沢の兼六園ですね。垂直に立てた柱の上から庭師が放射状に次々とロープを投げてつくる円錐状の囲い「雪吊(ゆきつり)」です。庭木によせる加賀前田藩の思いと庭師たちの息の合った伝統的な技が浮かんできますが、ここでは放射状のロープを柱などに止めず、竹を使って優美なスカートのようにまとめています。
雪が降るとどんな姿になるのだろうと想像しました。


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ムシロを被って踊っているように見えるのは、ソテツのようです。

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これは腹巻きのようです。梅の紋でしょうか。


おめでとうございます

あっという間に過ぎたお正月三ヶ日の印象ですが、みなさまはいかがだったでしょう。リハビリと安近短な正月気分を味わうと、駒込にある六義園を訪ねました。「目黒流貫井囃子保存会」による獅子舞と貫井囃子を観たのですが、新春にふさわしい賑やかで温かい催しでした。大きなしだれ桜の下に紅白の幕と赤い毛氈の舞台が用意され、テンポの良いお囃子衆とパワフルな獅子舞、狐の化身を思わせる踊り手たちが約一時間あまり、舞台せましと迫力のある古典芸能を演じました。この保存会は、第1回の東京都祭りばやしコンクール最優秀賞を17回連続で受けているほか、海外からもオファーが来るほどの実力を誇っているというだけあって、あっという間に私たちをを笑いの渦に引き込んでいきました。やはりお正月はみんなで笑いのなかにいるほうが楽しいものです。アルキメデスも頭を出して獅子に噛んでもらい、今年の幸福を祈りました。


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獅子の衣装を外すとお面姿の踊り手が再び踊り始めました

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多くの方々がご祝儀を渡している風景は、懐かしく楽しいものです

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天狐たちは烈しい踊りを終え、手の間から糸のようなテープを飛ばしました