聴く
タンポポ、ヒメオドリコソウ、スミレ、土手に春の三役がそろい踏み
現代音楽の大家、近藤譲さんの言葉が新聞で紹介されていた。「作曲とはつくることではなく聴くこと。いま発された音が向おうとしている先に耳と心を静かに傾け、無意識を掘り下げ、己と対話すること」。
この言葉は、全てのモノづくりに繋がるのかもしれないと思った。詩歌、陶芸、お料理、酒造りなどもそうだろう。考えるのではなく聴く。心を平易にして耳を澄まし、導かれるのを待つ。
多くのベテラン(経験者)は、既にそうしている。喩えば、だしの味見をしている料理人の表情は、何かを聴いているかのようだ。
経てきた時間と経験、そしてセンスのある人にだけ、聴こえてくるのだろう。
2025年4月16日 17:38 | カテゴリー: 歩キ眼デス4
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