新緑礼賛


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緑が美しい。この季節が一番好きかもしれない。日増しに色濃くなってゆくケヤキの緑、風に煽られて揺れる様は歓びの舞いのようでもある。

週末に吟行歌会があった。桜が終わっていたが、さまざまな歌が詠まれた。先ずは小生の歌から二首。

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散って
踏まれて
土に還ってゆく
ほな
また来年

木蔭が
落花を
待っている
もう一度
咲いてみようかな

八重も散りはじめていた。待つ、咲く、咲いている歌はずいぶん詠んでいたので、歳に相応しい散るをテーマに二首つくった。

吟行は、自然と向き合うことが出来る至福の時間。読み返すと、二つの歌の4、5行目が口語体になっていることに気がついた。三行目で、止まったことを覚えている。一呼吸ついて出た言葉は、思いとなったようだ。

二点を入れた歌を紹介する。

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フレームには
収まりきらん
木も花も
めいっぱい伸びして
保護区の中の解放区 Uさん

芝生の上で
屍のポーズ
同じ空の下でも
ここなら
成仏できそうだ   Kさん

語り合いながら
語りかけながら
ゆけば
落羽松の気根たち
語り出しそう    Mさん

ランチは、フレンチのお店で楽しみ、充実の一日となった。


コメント

美しい緑の大きな木に感動です。

口語体は、なぜか『ほっ』として、楽しい感じがいたします。
みなさまの五行歌から
『自然はいちばん大切なもの』と再認識です。

A)
朝日のなかで新緑がとても爽やかに映ります。
いい季節ですねえ〜

吟行歌会ファンが増えてきて嬉しいです。
上手いヘタよりも、自然の中でいま感じてることを言葉にする
その難しさが、おもしろいのですね。

2025年4月23日 23:33 | ゆみゆみ

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