新緑礼賛
緑が美しい。この季節が一番好きかもしれない。日増しに色濃くなってゆくケヤキの緑、風に煽られて揺れる様は歓びの舞いのようでもある。
週末に吟行歌会があった。桜が終わっていたが、さまざまな歌が詠まれた。先ずは小生の歌から二首。
散って
踏まれて
土に還ってゆく
ほな
また来年
木蔭が
落花を
待っている
もう一度
咲いてみようかな
八重も散りはじめていた。待つ、咲く、咲いている歌はずいぶん詠んでいたので、歳に相応しい散るをテーマに二首つくった。
吟行は、自然と向き合うことが出来る至福の時間。読み返すと、二つの歌の4、5行目が口語体になっていることに気がついた。三行目で、止まったことを覚えている。一呼吸ついて出た言葉は、思いとなったようだ。
二点を入れた歌を紹介する。
フレームには
収まりきらん
木も花も
めいっぱい伸びして
保護区の中の解放区 Uさん
芝生の上で
屍のポーズ
同じ空の下でも
ここなら
成仏できそうだ Kさん
語り合いながら
語りかけながら
ゆけば
落羽松の気根たち
語り出しそう Mさん
ランチは、フレンチのお店で楽しみ、充実の一日となった。
2025年4月22日 14:17 | カテゴリー: 歩キ眼デス4
コメント
美しい緑の大きな木に感動です。
口語体は、なぜか『ほっ』として、楽しい感じがいたします。
みなさまの五行歌から
『自然はいちばん大切なもの』と再認識です。
A)
朝日のなかで新緑がとても爽やかに映ります。
いい季節ですねえ〜
吟行歌会ファンが増えてきて嬉しいです。
上手いヘタよりも、自然の中でいま感じてることを言葉にする
その難しさが、おもしろいのですね。
2025年4月23日 23:33 | ゆみゆみ
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