家族写真


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古い
一枚の
家族写真が
人生を
肯定させてゆく

こんな歌を先日の歌会に出した。この歳になると、人生を振り返ることも時々あって、写真を整理していたら見慣れた一枚が出てきた。両親、兄弟と写っている数少ない写真だ。

親はすでに亡くなり、弟の一人は他界している。いろんなことがあったけれど、家族がいたからこそ、いまこうして生きているのだという実感が広がった。「肯定させてゆく」の表現は、硬いかなと思ったけれど、思いつく言葉が出てこなかった浮かばなかった。

すると翌日の天声人語に「私はなぜ、私なのか。私という存在は何なのか。当たり前に思える日常に・・・・母親がいて、父親がいて、私を私と知る家族や友人がいて、いま自分はここにいる。・・・」。まあ、なんという偶然。

いま一度読んでみると、自分の歌なのに、なんだか不思議に沁みてきた。

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