2012年2月

閏日の雪


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四谷駅そばの坂道


閏日に雪。4年に一度の日、暦を直すのでちょっと幕を下ろします、と時の神様がこの雪を降らせているのでしょうか。それに「閏(うるう)」に「氵」をつければ、潤うだし、なにかそれもぴったりの閏日の雪です。
朝のテレビで「雪道の歩き方」をやっていましたが、今日という日に、まあ何とタイムリーな企画でしょう。この日まで温めていたのでしょうか。見ていて思ったのは、北国の人の足には滑り止めセンサーが付いているのかもしれない、ということ。そしてもうひとつ。転んでいる人は内地から来た人に違いないと、見ていたこと。雪はいろんなことを思い出させます。


マホニア・チャリティー


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柊のような葉をもち、噴水のような花を咲かせる。なんという花だろうと思いながら早、何年も見て通り過ぎていました。調べてみると「チャリティー」。正しくはマホニア・チャリティーという名前がありました。面白いことにこの花も今年は開花が遅れていたらしく、本来であれば1月頃までには咲くようです。フクジュソウやマンサク、ロウバイと早春にかけては、じつに黄色の花が多い。咲いているというより、なにか光っているように見えるのは、春が近づいているからでしょうか。ちょっと良い香りがしました。


オオバン


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光の加減で黒みのカラダが灰色がかって見えます



おおっ、これは珍しい。井の頭公園の池では初めて見ました。カモの仲間に見えますが、ツルの仲間のオオバン。渡り鳥で北から飛んできたものと思われます。特長はカラダに似あわず、足が大きいこと。本来は水草を食べるはずですが、雑食性らしく、マガモやキンクロハジロと一緒に、餌のパンに挑んでいました。ところが口が小さいため、なかなかゲットできません。強敵は小回りの効くキンクロハジロ。あの目つきとピッタリのすばしっこさなので笑ってしまいました。



餌を口にするにも競争相手がいっぱい


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カイツブリ、これは上手く撮れました



伊藤若冲




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なぜ、公園に鶏がいるのか分からない。このニワトリ君、警戒心が無くて目の前でいろんなポーズをとってくれる。その様子を見ていたら、江戸中期に名をなした天才絵師、伊藤若冲の絵を思い出した。なるほど、このトリーッキーな動きとポーズの数々を見ていたら飽きないし、色彩も多様だったら、筆をもちたくなるはずだ。年末にテレビ放映されていた皇室秘蔵の若冲の名画「動植綵絵(どうしょく さいえ)」を生で観たくなった。


ひっつき虫


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秋から冬にかけて河原を歩くと、この植物の種子がカラダにいっぱい付きます。よく見ると、この種子の造形がよく出来ているんです。放射状に伸びた一本一本の先が銛のようになっていて、どれにも二三本のトゲがあります。そのトゲにはカエシも付いているので、一度付くとなかなか取れない。花の名前はセンダングサ。子供の頃は、ひっつき虫〜といいながら友達につけて遊びました。
http://1c.3coco.info/arkmds/2010/12/post-389.html

最短登山記録達成


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最短登山記録を達成しました。標高25.4メートル、北区王子駅の真ん前にある都内最低山の飛鳥山です。王子駅を下りるとわずか5分くらいで山頂。上からの眺めは、ビルよりも低いためにサイコー!とはいきませんが、新幹線、京浜東北線と都電が交差する様子を見ることができます。もうひとつのポイントは桜並木。八代将軍徳川吉宗が江戸庶民を喜ばせようと、桜を植えて名所にしたと記されていました。ちなみに都内最低山の二位が愛宕山の25.7メートル。


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名物は「あすかパークレール」。これも最短モノレールではないかな。無料です。


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ちょうど三種類が交差しています。

六田晴洋君


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今日は午後から昆虫写真を撮っているの六田晴洋(ろくたはるひろ)君が訪ねてくるので、多摩川の河川敷で撮影したオオカマキリの卵をアップしました。さてさて六田君がなぜ、我が事務所に来ることになったかを簡単に説明しますね。
今年予定している山「斜里岳・阿寒岳」を登った後に、道東に住む動物写真家Kさんに会おうとネットでブログをチェック⇒すると同じサイトに昆虫写真家六田君の紹介ページを発見⇒甲虫の素晴らしい写真と彼の生き方に釘付け⇒会いたくなってメール⇒東京に来るなら会いましょう・・・
まあこんなところから出会いが生まれようとしています。甲虫の話で盛り上がるのではないかと、今から楽しみにしています。

六田君のHP「6チャンネル」をご覧ください。



都電最中



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餡好きの鉄ちゃんが「都電最中」を手にすると、嬉しくてこんなことをします。都電荒川線の額面広告に、販売は「都電もなか本舗・明美製菓」ただ一軒とあったので、「梶原駅」で途中下車(一日乗り放題のチケット(400円)を持っているから乗り降りが自由)して購入。カタチも味もしみじみ良くて、レトロな東京散歩気分を楽しませてくれる。7500形から8800形までの5種類が揃っていて、1車輛が140円なり。


*先日ご紹介しました友人の丸田さんですが、今朝の朝日新聞に折り込まれている「定年時代」で紹介されています。
またCSのスカパー「時代劇おもしろ雑学虎の巻」にも登場していますので是非ご覧ください。
http://www.jidaigeki.com/program/detail/jd00001701_0123.html


カイツブリ


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すっかりこいつを紹介するのを忘れていました。なんせ落着きがない奴で、紹介しようにも動きが早く、すぐに潜ってしまう。別名「息長鳥(しながどり)」といわれる通り、一度潜るとなかなか出てこない。そしてカメラを構えて待っていると、思わぬところから浮き上がってくる。まあ随分水中で泳ぐこと!小さなカラダでどんな姿で泳いでいるのだろうか。これもキンクロハジロと同じように池では人気者だ。



*友人NEWS
 先輩で友人の丸田勲さんが、昨年作家デビューを果たしました。
 著書名は「江戸のたまごは1個400円!--モノの値段で知る江戸の暮らし」(光文社新書)
 なんとこの本は、いきなりベストセラーに。江戸時代の物価を調べまとめるのは、大変な作業だったそうです。いつの間にか評判を呼び、明日のスカパー「CS292 時代劇専門チャンネル」の『時代劇おもしろ雑学「虎之巻」』で彼が「江戸の物価 」でコメントします。
また、朝日新聞の「定年時代」の一面にも記事が出ます(2/20予定)ので、ぜひご覧ください。
若き頃、今は無き香港の「九龍城」に二人で突撃取材をしたことがあります。犯罪の巣窟といわれた場所で、それはそれは怖かったことを思い出します。懐かしい〜。


アオキ


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以前に住んでいた庭でのこと。ある日よく伸びる若木を見つけた。見るたびに大きくなっていく。やがて枝の節の部分に実をつけた。淡い緑色したオリーブのような実だ。しばらくすると赤く染まりはじめ、幾日か過ぎると真っ赤な色になった。毎朝その赤い色を見ていた。ある朝、鋭い声をしたヒヨドリがやって来て、パクッと実を丸呑みにして飛び去った。あっという間の出来事だ。残りも数日中に消えてしまった。がっくり・・・。アオキの赤い実を見るたびに、あの日のヒヨドリの鋭い声を思い出す。


*昨日のISSは、雲が広がってしまい見えませんでした。
 次の機会を待ちましょう。

観覧車


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ゆっくりと回る「観覧車」。人生を重ねれば、今どの辺にいるのだろうか。「メリーゴーランド」が幸せを乗せて回った日々だとすれば、観覧車は想い出と未来を乗せ、人生の軌道を進む時間なのかもしれない。高みは過ぎたのか、まだこれからなのか、観覧車はいつもそんな問いかけをしてくる。



*さて本日夕方、ISSが未来を乗せて飛んできます。
 東京は、17:27:58 南西 〜 17:31:03 真上 〜 17:34:10 北東

ユリノキ


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まるでハリーポッターの魔法学校の庭に映えている巨木のようで、今にも動きだしそうだ。これはモクレン科のユリノキ。葉を落とした木はどれもそうだが、あるがままの姿で春を待っている。四方八方に伸ばす枝のカタチのなんと自由なこと。天に向かって光を求めているようだ。このユリノキも春になれば、新緑の装いを始め、あっという間に若葉で樹形を隠す。新緑の美しい時期は意外と短い。


ここでまたまた権師匠からISS情報!

15日 17:27:58 南西 〜 17:31:03 真上 〜 17:34:10 北東
マジックアワーの南西の空、角度10度から現れたISSは・・・
まず、角度40度ほどにある金星の脇を通過・・・そして、角度60度あたりで
『木星にドッキング!!!』・・・東京限定のサプライズです。
都内でも場所によって多少ずれるかもしれませんが、木星にほぼ重なると思います。
これも大変珍しい瞬間です。お見逃し無きよう・・・!

メザセコイヤーイ



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メタセコイアが、すっくと空に伸びている。新緑の頃はどんなだろう。花や木には、覚えにくい名前がいくつかあって、このメタセコイアもそのひとつだ。ある人は覚えるために、友人のひとりを想像して「メチャセコイヤ」で記憶したという。実に上手い!これが一番覚えやすいと分かっていても、駄洒落好きなものだから、この木の姿を見ているうちに「目指せ恋ヤーイ」はどうかなと思った次第・・・メザセコイヤーイ。どうかな、違えて覚えても、良いと思うけど・・・。


そうだ!昨日のISSは、お天気にも恵まれ、見事でした。権師匠の予測通り真上でスッと消えていった。実に不思議でした。

キンクロハジロ


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誰が名づけたか「キンクロハジロ」。金色の目、黒のタキシードに身を包み、羽は白。ヨッ、カッコイイ〜。と思いきや、このユーモラスな顔つき。だから名前がキンクロハジロとなる。メジロやオジロワシなど、姿そのままが名前になったものは多いが、こいつは見てから納得の名前だ。だからジロジロ・・・ナルホドとなる。もしかしたらあんまり見られるので、ついこんな不貞腐れたような顔つきになった、としたら、可笑しい。起きたばかりのような後ろの毛もミョーに決まりすぎてる。


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一方こちらはメス。とすると、キンチャハジロか!


アオサギ


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アオサギが泰然自若といった雰囲気で、池の中洲でひっそりと一点を見つめていた。全身を包むブルーグレーの羽色は、冷え込む空気を凛とさせ、そこだけを日本画の世界にしていた。それにしても力が入っていない、静のカタチのなんと美しいこと。無理、無駄のないものはいつも美しい。

公園(2)


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「麿赤児」風の白塗りをしたお兄さんが、子どもや外国人の若者に静止のポーズを指導すると、集まった人は大笑い。


公園は、訪れる人、誰にもやさしい。笑い声があると一緒に笑い、ギターの音が聴こえればリズムを合わせる。そして三色団子の香ばしい香りを運んだり、ベンチで昼寝をする人がいれば穏やかな陽射しをかけたりと、あちこちに目配りをしながら忙しいのだ。

公園


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公園の週末は忙しい。沢山の人が遊びにやってくる。小さな広場、道、池の上まで家族連れやカップル、シングル、そして野鳥までが思い思いに楽しんでいる。だから公園は、一日中両手を広げたままで、ニコニコしながら見守っている。


平清盛展


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両国の江戸東京博物館で、NHKで放映されている大河ドラマ「平清盛展」を観てきました。初めて武士による世の中を作り上げた平清盛。じつは詳しいことは何も知りませんでした。しいていえば源氏に滅ぼされたことと、平家の落人が隠れていたと言われる地があちこちにあるらしいくらい。清盛の人間像などまったく分からずに、肖像画や書、源平合戦を描いた絵画、美術品などを鑑賞しました。清盛が生存したのは、1118〜1181年の64年間です。この数字をすぐに暗記したので、後半の説明書きに1178年、清盛に初めての皇子が出来・・・・と言う説明を詠んだ時に、何?61才で!!すごい、それで世界遺産・厳島神社で派手なお祝いをしたのか・・・。っと。
実は大きな勘違い。娘徳子に男子(後の安徳天皇)が誕生したことが分かった。つまりお孫さん。そうだよな〜となぜかひと安心(^^;  似たような名前の人物が次々に出てくるので日本史は大変です。それにしても江戸時代に書かれたという源平合戦を描いた絵画はどれも詳細に描かれており、見事なものでした。


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[保元合戦図屏風] 江戸時代/馬の博物館蔵


立春


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蝋梅は寒さにロウバイすることもなく、元気いっぱい


今日は節分で明日が立春。それに合わせたかのように、明日から少し暖かくなるようでうれしい。週末でもあるし。さて、あちこちから梅の開花が遅いと聞きます。年が明けても固い蕾のままです。この寒さのせいでしょうか。先週末に梅園を歩きましたが、綻んでいるものがありませんでした。昨年は早かったのに。温暖化は進んでいるのだろうか・・・と思ってしまうのは早合点でしょうか。



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コサギ


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コサギの一歩一歩は用心深い。一歩踏み出すにも何度も水に足を出し入れしながら、深さを確認して前へ進む。その所作は前へ行くか行くまいかと見えるので、見ていて飽きない。そしてときどき素早くクチバシを水に入れては餌を漁る。大きなサギは悠然として、獲物をジッと待つことが多いのに対して、コサギはなんとも落着きなく歩き回る。
なるほど、一般的に小さな生き物ほど、よく動き回るのかもしれない。



・撫子さんから雪だるまを見るニャンコ写真が届きました。

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外にも大きな雪だるまがあるようです


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もう一匹のニャンコは、ただただごろ寝〜



カワセミ


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こに止まるはずだった


確かにこの目で見た。目の前を飛んでいった鳥は、水辺の宝石といわれるカワセミだった。久々に興奮した。どうしてこんな池にいるのだ?先週末訪れた文京区小石川植物園。小さな橋を渡ろうとしたら、目の前を通過して、池に伸びる枝に止まった。そして羽を何度か動かして飛び去った。よし!必ずまたあの枝に戻るはずだから、ピントを合わせ、息を殺して隠れて待とう。・・・じっと・・・待った。寒さが凍みてくるけど、じい〜〜〜っと待った。30分。もう限界。体の芯まで冷えてしまった。う〜む、残念。だけど自然を相手にしているのだから仕方がないか。瑠璃色に光る一瞬の輝きを目にしただけでも幸せ!と思わなくては。そうか〜都会にもカワセミが還ってきているんだ。今年は良いことがあるかもしれない。帰ってから、達磨にひとつ目を入れた。



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やはり小石川植物園に現れるようです。この瑠璃色を見たら心騒ぎます。