2015年3月

湯坂路(鎌倉古道)


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過去二度も歩いているのに、湯本の街が変わってしまい、湯坂路の登り口を見つけられずにいた。誰かに聞こうと思っていると、ハタキを手にした年輩の女性が店先に出てきたので尋ねた。
「川を渡ってそこを道なりに上がって行くと、すぐ分かります」。嫌な予感がしたが、しばらく歩いていくと、やはりな・・・。「旧街道の石畳」と「湯坂路」を勘違いしていたのだ。
まあ、こんなことはよくあることで、仕方がない。余計に30分トレーニングをさせてもらった。

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詳しくはここをどうぞ↑

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古い石畳が城跡まで続いている


湯坂道には歴史がある。時代はグ〜ンと遡って鎌倉時代。幕府を開いた源頼朝は、箱根権現への参詣道として、この湯坂道を整備した。つまり日本でも最も古い路の一つで、湯本から芦之湯への最短コースになる。


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登り始めはややキツいが、標高を上げていくと道は穏やかになる。山頂が近づくと山桜が植樹されていて、さぞ花の頃は素晴らしいだろうと想像する。この時期、山に花は少ない。今回目にしたのは、クサボケ、野バラ、スミレ、キブシ、アセビといたっところ。ただ登山者は少なかったので、静かな山行を楽しめた。


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キブシ


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クサボケ


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野バラ


箱根浅間山(せんげんやま)


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桜の開花に後ろ髪を引かれながら、久々の低山ロングトレイルを敢行。今年の山行に向けてトレーニングをしようと、箱根湯本から湯坂路を登って浅間山〜千条の滝〜小涌谷〜彫刻の森〜強羅、そして中強羅の宿まで歩いた。休憩を入れての約6時間、なんとか歩き通したが、疲れきった後に待っていた強羅の急坂はキツかった。久々に喘ぎながら登った。

ハアハア とか
ゼイゼイ とか
息は
苦しくなると
オノマトペを吐く

これは、先週の歌会に出した題詠「吐く」の歌。息は正直者だと実感・・・


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最後は筋肉も悲鳴をあげだしたが、温泉が待っている、もう少しだ頑張れ、となだめすかして宿にゴールした。着いた時は、アドベンチャーレーサー田中陽希の気分だった。イエ〜イ!


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今回、頬を緩ませてくれた大型ポスター


ユキヤナギ


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上ばかり見てないで、こちらもいかがとユキヤナギが花を咲かせ始めていた。もうすぐピンクと白の壮大な響宴がはじまる。


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雪と柳でユキヤナギ・・・・ずいぶん前、風に揺れているユキヤナギをベンチからボーッと眺めていたことがある。長閑な日だった。たゆたうようにして揺れるいくつもの白い枝先・・・なにか海底で妖しく触手を閃かせているイソギンチャクのようだった。あのベンチは、どこにあったのだろう・・・


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レンギョウの花びらは震えているよう



「人を抱く青」


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今朝、新聞を手にしてビックリ。一面の書籍広告に、五行歌の文字。草壁先生の近著「人を抱く青」が掲載されている。それにしても面白いレイアウトだ。署名の上に五行歌とは・・・。これは良いアイデア!!素晴らしい。

ふと、時間を巻き戻した。昨年、先生が「来年は五行歌の本の広告を出そうと思っている」と話されたとき、広告で本は売れんよ〜・・・と、思った。書籍広告の料金は知らないが、元を取れるものではないし、売上なんか簡単に上がるものでもない。そう、偉そうに思ったのだ。

しかし、この広告を見て感じたものは、別だった。五行歌がこんな明るいところで、語られている。ちょっと誇らしい。そんな気持ちになっていた。
そして、このレイアウトなら「五行歌って、なんだろう」と思う人もでてくるだろう。歌を差し替えて、この広告を続けることはできないだろうか、そんな気持ちに変わっていた。

「人を抱く青」は、もうすぐ手元に届く。
それにしても面白いタイトルだ・・・また悪戯ゼンマイが回りだす・・・
「人を抱く碧」。なんだそりゃ!?


よろコブシ


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モクレンと辛夷は、同時期に咲いただろうか。モクレンの方が、やや早いはずと思いながら、辛夷を眺めていた。昨日は「目モクレン」で覚えたから、辛夷でもと、一つつくった。

「ヒラヒラと 手を振って よろコブシ」

モクレンより細めの花びらが広がって、好きな方を向いている。


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そしてコブシに関しては新発見を!!開花の前に、蕾の下から、ひとつの葉を出すのだ。ただこの発見・・・
「葉を出すのは、どっちだったかな!?」になるかもしれない。


目モクレン



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小さな蕾から何故大きな花びらが生まれるのか


モクレンの花をを撮っていたら、大型犬のボルゾイを連れていた女性が『モクレンとコブシの違いが分かりますか』と聞いてきたので、「毎年分かったと思っても忘れてしまいます」と答えた。すると『モクレンは、花が大きく上を向いて咲くんですよ』と・・・。
なるほど・・・・「つまり、我々には目モクレン、というわけですね」と返すと、すかさず『座布団三枚!』。これで来年から大丈夫だ〜♬。


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目覚め


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春の女神はマジシャンだ。小さな蕾たちに、ふう〜と二日ほど暖かな息をかけていた。さあ、目覚めなさい・・・。東京は、今日辺りに開花宣言!?


進駐軍

 
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製造は1950年以前。USの刻印が懐かしい


進駐軍をイメージすると「ギブミーチョコレート」だ。戦後、日本の主だった都市に多くの進駐軍が駐留していた。札幌も例外ではなく、真駒内の六万坪の敷地には、学校や住宅、兵舎、娯楽施設などが造られた。

戦後、父は札幌で母と一緒になり、進駐軍の駐留地内で仕事を持った。いつしか日系二世の松井さんという将校と親しくなり、家族ぐるみの付き合いを始める。松井家には、可愛い娘が一人いて、歳が同じだった私とよく遊んだ(らしい)。写真を見ると二歳から三歳までの私が、その女の子と並んで映っている。その子の甘いような匂いの記憶は、きっと後からつくられたものだろう。

父はどう暗躍!?したのか、基地の中で覚えた下手な英語を駆使し、当時としては贅沢な食料を我が家に運んだ。戦後のモノのない時代のコーヒーやココア、バター、コンビーフ、そして珍しいお菓子。さらには調理器具や日用品まで。父はいつも何かを持ち帰っていたと、母が話していた。

このフォークも先日、弟からいきなり渡された。「懐かしいだろう〜」
おー、小さい頃、これでカレーを食っていたよなあ。どこにあったんだ!?
USAの刻印なんて、すっかり忘れていた。腹を空かしていた子どもは、そんなことに気づくわけもなく、オカワリ争奪戦を繰り返していたのだ。


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・いま四谷では、こんな写真展が開催されています。
 但馬一憲 写真展 「文士の素顔」  〜3/25(水)入場無料です。
 JR「四ッ谷」駅 四ッ谷口 徒歩3分

*デビュー当時の林真理子の可愛いこと〜!なぜ整形なんかしたんだろう?才能に嫉妬されて虐められたのだろうか。などと思いながら見ると楽しいです。

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父の時計


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リューズを巻くと秒針がチチチと動き始めた。父の時計の久しぶりの感触。「俺が持っているより兄貴の方がいいかもしれん」と法事の会食のときに、弟から渡された。

もう半世紀も前、この時計を初めて手にした父は、「腕時計は薄い方が、お洒落なんだ」とちょっと自慢げに話した。小学生には、そんなことが分かるわけもなく、そうなんだと聞き流した。

中学三年の修学旅行の前夜、これを持っていけと、この腕時計を差し出された。ありがとう、いいよと断ったが、いいから持っていけと強引に手渡された。

大切にして入る時計をもしも無くしたら、と思うと旅の初めは落ち着かなかった。二日目からは外して、そっと鞄の下に入れた。

時計を持っていない我が子を不憫に思ったのだろうか?チチチと刻む音から、そんなことを想像した。子ども四人を育てることで余裕なんてなかったはずだったが、とにかくお洒落な父だった。自慢だった時計をこれからの旅に連れ出してやろうかと、ふと思った。


サッポロスマイル



札幌も外国人旅行客で混雑していた。いま日本中、どこの観光地も「おらが国」を積極的にPRしている。今年の目玉は金沢と富山だろう。札幌だって負けてはいられないと、こんなマークを開発していた。「サッポロスマイルロゴ」というらしい。しっかりローマ字にしてPRしている。調べると・・・


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SAPP‿RO(サッポロスマイル)は、食や自然、四季折々の様々なイベントなど、多くの魅力的な資源に恵まれた「笑顔になれる街」札幌をイメージしたロゴです。笑顔のしるしとして、ぜひご活用ください。

・笑顔になれるイベントのポスターやチラシに
・地産地消を推進するレストランに
・笑顔の素敵な店員さん、コンシェルジュさんの名刺や名札に
 このマークを色々なところに貼って札幌の笑顔を伝えていきましょう。

と市のホームページにあった。
なるほど、こういう展開か。


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「日本は観光で立国する」がアルキメデスの経済論。「自然の豊かさ」「四季折々の美しさ」「安全安心」「美味しい」「誰もが親切」「観光資源が豊富」「鉃道インフラを中心とした交通網の拡充」・・・あげていくと切りがない。地方活性化にも繋がるし、無から有が生まれるのが、なにより良い・・・と、このテーマをこれから続けていきたい。


美術館


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近代美術館の二階ロビーに、読書を楽しむ男性がいた


大通り公園を西の山に向かって歩いていくと、二つの美術館がある。三岸好太郎美術館と道立近代美術館だ。時間に余裕があるときには立ち寄ることにしている。以前、三岸好太郎美術館を訪れたときに、タイミングよく三岸節子の特別展を観ることができた。女性の観覧者が多かったことを覚えている。波乱に満ちた節子の生涯を想いながら、いくつかの絵の前で胸を揺さぶられた。


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今回は、道立近代美術館。抽象画の小谷博貞展とシャガールの「パリの空に花」を観た。シャガールの絵には、春に相応しい色使いとモチーフ、そしてタッチの温かさがあった。

外では春の小雪が舞っている。北国は、解けては降りを何度も繰り返し、春になっていく。木の回りの雪が解けていくのを眺めながら、長かった冬の終りを実感する。


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雪が解けると多彩な彫刻が顔を出してくる


法要


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札幌駅の改札を出たところで、おやっと思った。この不思議な光景は何だ!誰もマスクをしていないではないか。えっ、もしかしたらオレだけ!?つまり、花粉が、ない・・・。すばやくマスクを外して冷えた空気を吸い込む。
お〜、心なしか、美味い。そうか、明日まではマスクなしだ。いいねえ〜。


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雪は雪像があった大通り公園に集中。市内にはほとんど無かった


親父の十七回忌と弟の七回忌を一緒にしようということになり、終末は札幌だった。久々に母を囲んで、家族や親戚が顔を揃える。法要は今生きている人たちを集めてくれる良い行事だと思う。法要の後、皆で食事をした。小さかった甥や姪たちは一つのテーブルを囲んで、お互いの仕事の話を語っているらしく、盛り上がっている。母を囲んだこのテーブルも、あの丸いお膳の時間を再現してくれている。室内を見回して、あることにふと気がついた。いつの間にか、年長者になっている。おいおい本当かよ・・・心の中で、呟いた。


山で美味しいを


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お天気が好ければ雪山は楽しい。一昨年に試みた雪上チーズフォンデュ。アツアツのチーズが、ボイルした野菜やパンにからんで、その旨かったこと。今回は温かいミルクティを皆さんにご馳走しようと一揃いの用意をしてきたのだが、途中数人が無念の下山。ということで、このチャイを呑めたのは、二人だけ。
甘くて温かいが体に入っていくと、山の景色も変わっていくから不思議だ。ちょっと山屋さんになった気分をわえるのだ〜。


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ウマカヨ〜



山屋さん御用達の寒冷地用EPIgas、使い込まれたガスバーナー、そしてコッフェル。この三点セットがあれば、いつだって山ごはんが楽しめるのだ。

「アルキメ山ごはん」は、大きめのコッフェル一つに、次々に具材を入れて完成させてしまうのだ。そのいくつかを紹介〜♬


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「ポテトといかのアヒージョ」。余ったオリーブオイルにパンをこすりつけて・・・喰う


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簡単にできるオニオングラタンスープ


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ランチョンマットを敷けば、すいとんだってリッチに〜


雪をまとう


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雪をまとった樹々を見ていると、白と黒のコントラストは美しいといつも思う。樹のフォルムが凛と際立ち、風雪に耐え、一冬を乗り越えようとする強さがある。そんな樹々の森にガスがかかると、山水画のような朧な景色に変わっていく。静けさという無音を連れて、時間を奪い去り、すべての存在を無にしていく。美しいものも、危険なものも隠しながら・・・


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雪面に、いつか歌を入れようと撮っている


雪の森へ


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雪の世界を「寒い」から「面白い」に変えたのが、このスノーシューかもしれない。西洋式の「かんじき」を装着して雪道を行くと、あ〜ら不思議!
沈むことなく前へ進み、グングン道ができる。


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無雪期には、到底入っていけない薮や笹の上を歩けるのだから、銀世界の視野は広がり、つい「わたしが道をつくるのだ」と、気宇壮大になる。

途中、動物の足跡をや芽吹きに向かう樹々を見つけては、観察そして撮影。きっとスノーシューがなければ、雪の森の世界なんて、知ることもなかっただろう。

ただし雪降る日に、つい夢中になって森の奥に入っていくと、帰り道のトレースが消えて、遭難・・・という危険性もあるので要注意だ。


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ホシガラス


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ちわ〜〜。ヤマアオキ森林限界に棲んでいるホシガラスです。昨今の山ブームで、見られることが多くなり、撮影されることもしばしば。きっと体を覆う白い斑点が☆のように美しいのと、この大きな目が魅力的らしい。マツボックリから種子を取り出して食べる様子なんかも、観察していて楽しいようだな。


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なに見てんだよ〜〜



秋、オレたちはマツやブナの実をせっせと集める貯食活動に忙しいのだが、冬場はこの温泉宿に来ると、好きな食事が用意されているから助かるのだ。ただ、それを聞きつけてやってくる仲間の多いこと。今朝なんて20匹くらいはいたな。もともと協調するなんて学習していないから、食べ物の前ですぐに喧嘩だ。後ろから突つくわ、クチバシをぶつけあうわ、こんなこと日常茶飯事だ。


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アチコチからやってくるので、アズマシク食べられないのだ・・・


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豚の脂身が旨〜〜


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「兄ちゃんの方が大きい〜」って・・・オタク、兄弟、多かったの!?


高峰高原でスノーシュー


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一夜明けたら、樹々は雪をまとっていた(部屋から)


ORMAC(Old Rookies Mountain&Alcohol Club)を発足させて、ちょうど一年経っていた。じつは、今さっき気がついた。早い・・・。わずか4人で陣馬山〜小仏峠を歩いてから、メンバーはいつやら22人に増え、アルプスを登って冬山を散策をしている。良い人たちが集い、いつも楽しい山行と酒盛り。ORMACの名に恥じない(!?)活動の一年だった。


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我々を運んでくれた雪上車もご覧の通り


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スノーシューを装着すれば、新雪の中をグイグイ歩ける



と、まとめる予定が冒頭にきたが、記念すべき今回の山行は「/^o^\高峰高原でスノーシュー」。参加隊員は7名。標高2000メートルの高峰高原で、初めてのスノーシューを楽しんだ。お天気は曇り、ときおり小雪。初日は、まずスノーシューなるものを装着して歩く練習。二日目は、山登りをして雪の浅間山へ。そんな予定を組んでいた。


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標高の高いところでしか見られないホシガラスを近くで撮影できた


今回の山は、お楽しみが満載で、まずは雪上車体験、宿の温泉(野天風呂、展望風呂、ランプの湯の三つ)、山の幸あふれる食事、コタツを囲んでの二次会、動物と野鳥の観察、そしてスノーシューとてんこ盛り。
一番は、何といっても雪の中の野天風呂だ。小雪舞うなか、雪山を眺めての温泉は、まさに至福のひととき。ここまで来て良かったと、しみじみ思う。


今年はやや雪が少ない


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アルキメデスのマーキングをつけてスノーシュー


啓蟄


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とても早く目が覚めた。外がまだ暗いので、布団のなかで微睡んでみたが、歳のせいか目が冴えてくる。止めた、歩こう、と思ったが、明日の山行の準備がまだだったので、家人を起こさぬようメモを見ながら、荷物を一つひとつ揃えいく。双眼鏡、ガスバーナー、地図・・・結構ある。


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外に出ると、もう陽が上がっていた。神田川沿いのソメイヨシノの芽が大きくなっている。たぶん今月の中旬あたりから、一気に膨らむのだろう。寒桜なのか河津桜なのか、こちらはもう葉まで・・・。
今日は啓蟄。虫たちが出てくるそうだが、この寒さでは無理だろうな。


さよなら、カルミン



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そう、炭酸カルシウムの入った、白色のミント味のカルミンである。記憶の奥に眠る小学校の遠足。小さなリュックの中には、いつもカルミンが入っていた(おやつは50円まで)。そのカルミンが、この三月で市場から消えるという。
大正10年生まれの御歳94歳。健在だったのだ・・・。

明治は、販売不振を理由に、製造中止を決めた。駄菓子屋の隅で、ひっそりと私たちを待っていたのに、手を差し伸べてあげなかったことが、引退に追いやったのだろう。10円だったカルミンは、60円になっていた。

発売当初から変わらぬロゴタイプとデザインが今も斬新だ。シュワ〜としたミントの味が忘れられない。探しているが、なかなか見つからない。通販では、すでに一個170円の値段がついている。
だれか、カルミンを見つけてくれい〜。

また昭和が一つ終わっていくようで、寂しい・・。


さてこれは!?


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なんだろうと思ったが、どうにも調べようがない。気にし始めると不思議なもので、あちこちで目につきはじめた。花が咲いている時には、何気なくこの前を通り過ぎていたわけで、姿が変わると皆目分からないなんて、なんか悔しいというか、自分が失礼な男であるように感じてしまった。

いかん!・・・ギブアップしたときには、権師匠だ。すると「むむっ〜、久しぶりに来たと思ったら、これは難問だ!」「しばし待てい」のメールが返ってくる。もう一枚の画像を送ったところ・・・
「これは『フヨウ』だね!意外な答えとは思うが、まあ間違いないだろう」。

「枯れた芙蓉」でググると、まあ〜出てくる出てくる。というわけで、あの美しい芙蓉の最後の姿だった。種子を大地にこぼして、最後まで立派なものだ。「枯れ芙蓉」と呼ばれ、観賞の対象や季語にもなっていた。

掌のなかの厚き湯呑や枯芙蓉   長谷川櫂 「古志」

小生はググルで、こんな歌をつくっていた。


「ぐぐる」か
そらあ、大変だ〜と
爺さん
もしもし
「くくる」じゃないよ

去年の今頃


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じつは今週末、ORMACの山の定例会でスーノーシューを楽しむ。目指すは長野県の高峰高原。浅間山の麓で標高2000メートルの高原だ。ちょうど去年の今ごろ、スノーシューで雪の森のなかを歩いていた。


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キャンセルが出て取れましたよと、宿から連絡が入ったのは三日前。なかなか取れない宿の一つなので、連絡が来た時は、嬉しかったことを覚えている。今年はORMACのメンバーと一緒なのだから、楽しみがさらにふくらむ。


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観天望気(かんてんぼうき)


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龍のような雲が出ると・・・雨になった


観天望気とは、自然現象や生物の行動の様子などから天気を予想することをいう。山を見ながら昔の人は、天気を占った。これは数値化された統計学であるから、ほとんどがはずれることがない。分かりやすい例をだせば・・・空が暗くなり、怪しい風が吹いてくると決まって豪雨。これなんかもそうだ。


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今は、確立の高い気象庁の予想で「分」の確立で雨を予測することができるようになった。でも「クモの巣に朝露がつくと晴れ」とか「飛行機雲が消えないと、雨が降りやすくなる」なんて、いくつか覚えておくと、歩きは楽しくなる。