2009年8月

投票までの道

日本列島をにぎわした熱い戦いが終わりました。
投票所に行くまでのコースをたまには変えてみようと、
一度も通ったことがない道をアルキメデスしてみました。
歩きはじめてわずかなところに、人がやっとすれ違えるような細い道や
懐かしいほど古いアパートがあるのを発見。
またレンガが敷かれた細い坂や旧国鉄の広い敷地の中に入り込むなど、
歩いている目的を忘れてしまうほど、
迷っている時間を楽しむことができました。
投票所に着いたのは、家を出てから約一時間が過ぎた頃でした。


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投票所の中学校庭前にそびえる高層マンション。
嵐の前に、積み上げられる票のグラフみたいでした。




日本一の・・・



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この花を見て、すぐ分かる人は健康通!?かもしれません。
畑のなかに淡いピンクの花が咲いているので、
近寄ってよく見るとゴマの花でした。
以前、ゴマのメーカーの仕事をしていたので、すぐに分かりました。
この花を見ると、年代的に「日本一のごますり男」
東宝のスター「植木等」を思い出してしまいます。
小さな頃、みんなでゴマをする真似をしながら遊びました。
そしていまは、三浦雄一郎さんをはじめとする
年配者であっても若々しい著名人が、CMや新聞で宣伝をしています。
ゴマを摂取すると、効能はどれくらいあるのでしょうね。


日本庭園を楽しむ

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美しく澄んだ池やせせらぎが織りなす風情

日帰りで京都に行ってまいりました・・・
この写真を見るとそんなイメージを感じるでしょう  (^_-)
ここは、西立川の昭和記念公園内の日本庭園です。
敷地だけでなんと6ヘクタール、広々とした大空の下で庭園美が楽しめます。
広い池のそばには、木造平屋建ての数寄屋建築があり
手入れされた植栽を何気に見て、抹茶と和菓子を味わっていると
安らぎの時間がゆっくりと流れているようでした。
おすすめです。


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数寄屋造りの茶屋「歓楓亭」




ミソハギ

先日こんな花が風に揺れていました。
濃いピンク色をして、まっすぐに何本も咲いています。
調べてみるとミソハギ。こんなふうに書かれています。

この花穂に水を含ませて、供物に水をかける風習が
「禊」を連想させることから「ミソギハギ」となりミソハギに変化した・・・
七草のハギは、やや垂れ下がりながら広がって咲きますが
ミソハギは、まっすぐに丈を伸ばして花をつけます。
最近、散歩の途中でも良く見かけます。


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みそぎが必要な方は、穂先に水をつけて、頭に振りかけましょう



サギソウ

郊外に出て、水鳥を見ると心が休まります。
海や川、沼などが肥沃なので多くの生き物がいるという安心からです。
とくに川や田んぼで白いサギを発見すると、何か捕獲するのではないかと
次の動作を見たくて動けなくなります。

植物のいくつかには、虫や鳥の名前がついているものがあります。
形状が似ているということもありますが、もうひとつの命を重ねることで、
よりその草木に愛着を寄せようとしているのではないかと
このサギソウを見て感じました。


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水の上にサギソウを放つこの風流さが素晴らしい



オミナエシ

秋の七草のひとつです。漢字では女郎花。
平安の頃から愛されてきた花で、万葉集の中でも多く歌われています。
オミナは「女」。エシは「へし(圧)」で、
他を圧倒する美しい女性という意味を持っているそうです。
また「粟ごはん」から「女飯」→「おみなめし」→「おみなえし」
となった説もあるようです。
林道の傍らで、陽を受けて咲いている姿は凛としていて
秋のイメージからは遠いように感じました。
花言葉は「親切」「美人」「はかない恋」です。


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高尾山−2

高尾山にまだ登ったことがないという方のために
この山の魅力を少しPRします。
新宿から京王線でわずか47分で、料金は片道370円。
今風にいえば「安・近・短」のハイキングスポットということになります。
頂上に向かういくつかの登山道はすべて整備され、
ケーブルカーやリフトもあります。
春は桜と新緑、秋の紅葉など1年を通して自然が楽しめますし、
ゆっくり登っても約2時間で山頂へ。(標高599メートル)
名物の蕎麦は、登山口や山頂で食べることが出来ます。
また団子やわさび漬けなどお土産も豊富です。
一度登ればいい「富士山」。また行きたくなる「高尾山」です。


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登山道には、尾根コースや小川に沿ったコースなどがあります


トカゲ

山に登るとさまざまな生き物に会います。このトカゲもその一つ。
幼少の頃は、メタリックブルーをしていて、眼にも鮮やかですが
成長するに従い色を失い、こんなただのトカゲくんになります。
しかし動きはとても速く、簡単には捕まりません。
小さな頃は、平気で捕まえていたのですが、
いまは意識がいろいろ働きすぎてしまうのか、眺めるだけ。
よく見るとこのトカゲは、しっぽがやや短かく、何かの理由で切れてしまい
再生中なのかもしれません。
春先、日当りのよいところでは、ヘビにもよく出会います。
トカゲやヘビも食物連鎖を担っている生き物です。


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「動かないでね」と言いながら・・・最後のショットです。


カノコユリ

桜の木の下にひっそり咲いているのはカノコユリ。
漢字では「鹿の子百合」。花には鹿の子絞りのような美しい斑点があります。
夏の花のひとつで、半日陰の場所で
花びらを外側にそらすようにして、やや下向き加減に咲きます。
百合には上向き、横向き、そしてカノコユリのように下向きと
咲き方がそれぞれ違い、性格を表しているようで
ちょっと女性を想像してしまいます。
花言葉は「上品」「荘厳」「慈悲深さ」です。


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オニヤンマ

目の前を音もなく、ゆっくりと滑空していくオニヤンマ。
彼が現れると、一瞬空気の緊張を感じてしまう。
初めてオニヤンマを見たのは、小学校一年の夏休みだった。
あまりにも大きなトンボであったことと、羽の動きを止めて
飛んでいるような姿に、驚きと感動で立ちすくんだ。
尾の黒と黄色の配色も、森に君臨する王者の印のようで
その後ろ姿をしばらく見つめていた。


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この日オニヤンマは三回、ゆっくりと追い越して行った。



大人の街



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休みに、ちょっとパリに行っておりました・・・。
な〜んて、ちょっと気取って旅行記を書いてみたいのですが、ここは銀座。
夕暮れを迎えようとしている「和光」です。
ウインドウを眺めても、お店から外行く人を眺めても、
銀座は大人が愉しめるお洒落な街だなあと、しみじみ感じます。
どの通りにも緑が美しく、絣の着物姿のご夫人らと外国人がすれ違う瞬間に
銀座の香りが広がっていきます。

高尾山

前日の飲み過ぎを、朝方反省し、高尾山行きを決める。
2ヶ月に1回くらいのペースで高尾山に登っている。
ミシュランの三ツ星評価を受けてから、外国人登山者が年々増えている。
家からわずか1時間ほどで、さまざまな鳥の声を聞きながら山歩きができる都市は、世界でも少ないはずだとあらためて思う。
この日は気温が33度にもなると予報されていたこともあり、いつもの週末ほど混んでいない。コースは、川の音も涼しい琵琶滝のある6号路。
4時間も歩くと体からも滝のような汗が出て、気がついたら午後には高尾駅の前「玉川亭」で生ビールを2杯を飲んでいた。
ここの店は、外から見た怪しい雰囲気とは大違いで、地元の手作り豆腐、モツの煮込みなどどれも美味しい。もちろんそばも絶品。高尾山の帰りはいつもここで満足 (*^_^*) 
しかし今晩も飲む会があることに気づき、慌てて帰途につく。

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玉のような蕾から花が四方にはじけだす

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ランに似た小さな野草タマガワホトトギス。
雌しべ、雄しべが噴水のように湧き出ている。


ススキ

藻岩山の続きです。
藻岩山は市民スキー場としても有名で、登山道の反対側に
いくつものコースが整備されています。
どれくらいここで滑ったことでしょう。コースの中を降りてみました。
最初は、うさぎ平コース。上からのぞき込むような急斜面で、ジグザグに降りていかなければ転がっていきそうです。
トンボや蝶が乱舞しています。コースの直線の長さは840メートル。
このコースが終わると一気にフラットになり、ファミリーゲレンデへ出ます。
ここでは歩くたびにトノサマバッタがばたばたと音を立てて、
何十メートル先まで飛んでゆきます。
キリギリスもあちこちで鳴き、セイタカアワダチソウやセリ、ススキが風に気持ちよく揺れています。
ススキがもう穂先を広げているので、初秋を感じます。
日差しは強いのですが風がさわやかなので、
野を歩くにはちょうど良い一日でした。
ススキの花言葉は「悔いのない青春」「心が通じる」「活力」です。

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秋の夕方、風で銀色の海原になりそうです


藻岩山

実家からわずか5分ほどに藻岩山(もいわやま)の登山口があります。
ゆっくり登り始めても、約1時間あまりで531メートルの山頂に着き、お天気が良ければ石狩湾や周辺の山々まで一望できることから、夏休みには多くの家族連れや子供たちがやってきます。
登山道の途中には、33体のお地蔵様が祀られているので、
一つひとつの表情を見ながら登っていくのも楽しいものです。
山頂は、展望台やレストラン、土産物屋があり、
バスやロープウェイで上がってきた観光客で賑わっています。

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どのお地蔵様にも赤い前掛けがつけられています

藻岩山の魅力は  http://moiwa.sapporo-dc.co.jp/observatory/index.html

でっかいどう


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ど〜ん。
来年の日食観察のため、ロケハンでイースター島に行ってきました。
なーんてね。ウソです  (^^ゞ
ここは、札幌市の真駒内滝野霊園。
まずは入り口すぐに立つ10メートルあまりのモアイ像33基に圧倒されました。園内は広く、いくつもの丘を抜けていきます。
しばらく行くと、これも原寸かと思わせるストーンヘンジ。
さらに大きな金剛力士像の下を車が通過。続いて鎌倉の大仏か・・・
ここまでくるとテーマパークにでも迷い込んだのかと思い始め
頭がクラクラしてきます。
さまざまな巨石を見上げながら
北海道人のなんでもあり精神に、ただただ脱帽するしかありません。

この日は、弟の遺骨を墓に埋葬するため、初めてここを訪れたのです。
いくつもの区画に分けられ、墓石の数も多く迷いそうでした。

さて式が無事に終わり、墓を見た親戚のひとりが尋ねます。
「この泳いでいる魚は何!?」
「北海道にしかいないオショロコマです」と私。
甥っ子から頼まれ、釣りが好きだった弟の思い出にと
魚をデザイン。家紋の下で気持ち良さそうに泳いでいます。
私も石に彫っていたのです。

遺骨の収まった墓を見ながら、ここは北の大地に生きた弟に
ふさわしい霊園なのかもしれないと思うのでした。

ナナカマド

ナナカマドは夏の日差しを受けて、
愛らしい白い蕾を開花させていました。

朝晩の冷え込みが厳しくなる頃、ナナカマドの実と葉は赤く変身を始め、
麓に向かってゆっくり秋色を伸ばしていきます。
そして赤く熟した実は、鳥たちのごちそうとなり、雪を迎えます。
「ナナカマド」の和名は、「とても燃えにくく七回竃(かまど)に入れても
燃えないから」という説が有力です。
花言葉は「慎重』「賢明」。

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秋には、赤い実に変身しています

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明日から3日間、北海道です。ちょっとお休みします。

チングルマ

変わった名前でしょう。花が終わると羽毛のような雄しべだけが残り、
それが子どもの風車(かざぐるま)に見えたので
稚児車(ちごくるま)から転じてこの名がついたといわれています。
茎が細く、花も3センチくらいなので、いつも揺れている印象があります。
高山の雪渓周辺の草地や砂礫地に群落をなしています。
花言葉は、その姿の通り「可憐」です。

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長い雄しべが、雨ですっかり濡れています



お花畑

お天気であれば、花々をゆっくり愛でて何枚も撮れるのに
と思いながら、風の息を読みシャッターを押していきます。
カールには、2年に一度咲くと言われている白い案山子を思わせる
コバイケイソウと黄色の大きな花、シナノキンバイが風に揺れていました。
パンフレットには、ミヤマキンバイと紹介されていましたが、
後でよく調べると、花が大きいシナノキンバイとわかりました。
2万年前の氷河期から命をつないできた花たちは、山を愛する者たちの
疲れをいつも癒してくれる一服の清涼です。

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風に大きく揺れるコバイケイソウとシナノキンバイ

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千畳敷カール

先週末、中央アルプスの高山植物を訪ね、
標高2,650メートルの千畳敷を散策しました。
ロープウェイ山頂駅に着く頃から、風雨が強まり雷も鳴りだしたために、
駅内はお花畑歩きを楽しみにしていた登山客で混み始めました。
しばらくの停滞後、勇気あるグループに混ざって出発。

ここのカールは、擂り鉢をまっぷたつに切ったような扇状の形で、
初夏多くの高山植物に覆われるのですが、
この日は雨と霧でよく見ることができません。
しかし濡れながらもいくつかの花と自然が撮れましたので、
明日からご紹介しますね。

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標高3,000メートルの宝剣岳、木曽駒ヶ岳へのアプローチです