気分は秋色
暑くもなく、それほどの寒さでもなく、曇空の広がる高尾山は、いくつかの花を見せてくれた。男性が三脚を立てて黄色い花を撮っている。なんでしょうね、と声をかければ「たぶん、ヤクシソウだと思います」。
頭にメモをした。下山しても覚えているかな。歩道まで勢いよく伸びている。花に近づけば、この季節を待っていたかのように蕊を立てている。
山頂のすぐ下、赤い実を付けている木があった。オオカメノキの実かなと眺めていたら、二人のご婦人がやって来て「ガマズミですね」と云った。食べられるんでしょうかねと、一つを口にした。
「いかがですか?」
野趣あふれる味、でしょうか・・・
「あら、素敵な表現ですね」
お二人は、手を伸ばして口に含んだ。
「あら、酸っぱいけど美味しい」
なにかシンパシーを感じて、詩歌の話をしたくなったが、我慢。
白い花火のようなコウヤボウキ(高野箒)。高野山でこの木の枝で箒をつくったことから命名された。
沢山見かけたシロヨメナ。キク科の花が多く咲いていた。
山では、色んな人と話ができる。虫、花、樹木、鳥と、ちょっとした話をするだけで、気分は秋色になっていく。こんな感じが好きなんだよなあ。
2026年10月29日 15:12 | カテゴリー: 歩キ眼デス4
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