2024年2月
車窓から吾妻小富士が見えた
「事実は小説より奇なりと申しまして、世の中には変わった珍しい、あるいは貴重な経験や体験をお持ちのかたがたくさんいらっしゃいます」。
閏日といえば、テレビ番組「私の秘密」の初代司会者の高橋圭三による冒頭の決まり文句を思い出す。
「この三人の方には、共通の秘密があります」。と語ったのは、二代目の八木治朗アナウンサーだったかもしれない。子ども、中年、老人三人が並んで座っている。回答者、視聴者が悩む。
答えは、皆、閏日の生まれだった。
そんなこと、分かる訳がないでしょう〜と思ったのを覚えている。
4年長生きをすると、神様から一日のプレゼントを貰える。そう思って今日という閏日を思い、過ごしみたらどうだろう。
2024年2月29日 15:26
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意気揚々と我が家へ帰って、家人に自慢をする。
「今日はいい買い物してしまった。これ10本で、100円、スゴいだろう」。
世の中には一杯、一万円以上もする「?丼」もあるらしいが、100円ショップには、こんな掘り出し物もある。どうしたら1本10円のボールペンができるのだ?
しばらくして家人から、「100円ショップで買ってはいけない文具に、メーカー品ではない10本セットのボールペンとある」・・・慌てて袋を空けて1本を取りだし、クルクルと描いてみる。この1本は大丈夫〜。
100円ショップは、堅調に店舗を増やしているという。たまに入って見ていると、ここだけは時間が止まっているような昭和の価格、心が安らかになる理由がわかる。
2024年2月28日 16:34
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歩キ眼デス4
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映画「男はつらいよ」全50作、全部は観ていないけれど、テレビ放映も含めるとかなり観ているかもしれない。日本の美人女優をマドンナにして、寅さんは振られ続けた。
しかし、その中にあって浅丘ルリ子演じる放浪の歌手、リリーとは相性もよく、上手くいきそうだった。こんなシーンが、忘れられない。
「あらー寅さん、どうしてたのよ〜」
『俺かい、俺は、恋をしていたのよ』
こんなこと、いつか云ってみたいものだと、ニヤニヤして思った。
女が幸せになるには、
男の力を借りなきゃ
いけないとでも
思ってんのかい?
笑わせないでよ
リリーはこんなことも言った。結局、二人は、似すぎていたのかもしれない。強くて可愛い人だった。
2024年2月27日 13:03
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歩キ眼デス4
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下町を歩いていると、印刷機の音が聞こえてくることがある。ガチャンガチャンとリズミカルに聞こえるのは、活版印刷機だろうか。
久しぶりに訪れた柴又の寅さん記念館、たこ社長が経営する「朝日印刷所」のコーナーでその音を聞いた。
寅さん映画のワンシーン、印刷会社で働く若者たちは東北地方の出身者ばかりだ。寅さんは、汗して働く若者に余計なことを言っては、たこ社長と揉める。
そんなことを思い出しながら、活字の組まれた見本を眺めた。学生時代、活字を組む授業があって「さ」と「ち」をよく間違えた。ようやく組んだ版で、自分の名刺をテフート(たしか)という印刷機で刷ってみると、自分の名前が小さな紙に浮かび上がっている。活字の文字の美しいこと〜、そのときの小さな感動が蘇った。
世の中は便利になり、様々な昭和が消えてゆく。モノだけでなく、習慣、もしかしたら人情まで・・・居間や小物を眺めて、ふと思った。
2024年2月26日 14:00
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歩キ眼デス4
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スマホを見ながら近づいてくる人がいる。そんな時、こちらの存在を気づかせようと、軽く咳をすると、相手は上手く交わすので、まあ良いかと思っていたが、頻繁になってくると気になってしょうがない。
なんとも腹立たしい。何か妙案はないかといくつか考えてみた。
①山用の小さな「熊鈴」があるので、近づいてきたら鳴らす
②口にくわえ吹くとヒュルヒュルと伸びて音がする「吹き戻し」を使う
③指パッチンをする
②は、近づくまで相手に悟られないようにして、至近距離に入った時に、相手のスマホに向けて、ヒュルヒュルとやってみたい。ドキドキする。しかし顔などに当たると、喧嘩になるかもしれない。であれば小さな音の熊鈴だろうか。
今日も横断歩道で、歩きスマホの人たちとすれ違った。
2024年2月23日 18:21
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歩キ眼デス4
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スマホに夢中だったのか、今日も一つ
人は勘違いに気づかずに、生きている。お恥ずかしい話を一つ。
随分昔、「あら、コヌカアメだね」といわれて、空を見上げた。
ほんとだ、「来ぬか雨だ」。降るのか降らないのか、来るのか来ないのか、はっきりしない雨。「来ぬか雨」・・・と、何十年もそう思っていた。
ある時、新聞に「小糠雨」の表記を見て、愕然とした。もしかして、コヌカアメって、こう書くのか?「小糠」。聞いただけでこの漢字なんか出てこない。まして「小糠」なぞ知る由もない。
今朝、出掛けに小糠雨を見て、なんとも恥ずかしい「小糠エピソード」を思い出してしまった。
2024年2月21日 17:45
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歩キ眼デス4
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例年であればかなりの雪が積もるという
湯沢駅前に菅元総理の雪囲いが可笑しい
今日、夏日の地域があったとか。2月だよ。ゆっくり、ジンワリすすんでいるのだろうか。気象庁の長期予報では、4月から気温が上がり、この夏は猛暑とか。
2024年2月20日 19:28
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何をやっているんだ
政治家たちは何をやっているんだ
中学生にこんなことを云わせてしまう社会が、今の日本だ。恥ずかしい。
中学生が、謝罪の相手が間違えているだろうと指摘し、自分の意志をキチンと新聞投稿している。
しかしながら、この姿が日本の政治家のレベルなのだから、この国は一生救われない。
それにしても、一行目の「何をやっているんだ。」この入りは、いい。
話を戻すと、「親分、すいません。バレてしまいました」とでも謝ったのだろうか。キックバックが世間に公表された日の記事を読み、その代議士の本心が垣間見えた。
どっちに向いて謝っているんだ。内輪しか見えていない、外(社会)がまったく見えていない。「政治には金がかかる」と云った代議士もいたが「違うだろう、政治家になるには金がかかる」だろう。・・・止めよう、キリがない。
2024年2月16日 18:27
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歩キ眼デス4
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枝垂桜の枝ぶりを眺めながら、満開になったときの桜をイメージする。吹出し、注いでくるような花びら、もしかしたら剪定の技に全てがかかっているのではないかと見た。
まず幹から伸びる基本の枝を決め、そこからの細い枝をバランスよく全ての方向にいき渡るよう計算し、垂れ下がる枝を上手く残してゆく。咲いたときの姿を想像して、伐る、残すを繰り返していく・・・。
一ヵ月先には、満開の花びらが覆うのだろう。見たいけれど、人の頭も満開になるはず。ここでゆっくり仮想の枝垂桜をイメージして帰途についた。
2024年2月14日 19:21
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醍醐寺、ここを訪れるのは半世紀振り。京都で五行歌の大きな歌会があった翌日、人の多い市内を避けて選んだのが山科にある醍醐寺だった。駅前でバス地図を見ていたら、ポツンと離れたところに醍醐寺の文字を見つけた。懐かしい、ここへ行こう。
帰りの新幹線までは、かなりあるしここ一本に絞ってじっくり観て、歩こうと決めた。乗客はわずか三人。約30分、高速にも乗ってのバス料金はわずか250円。終点の醍醐寺前で降りるとすぐに境内の絵地図があった。お〜かなり広い。
受付を済ませ大門へ向っていくと、右手に現れた霊宝館の前に「冬の特別公開」の表記。これ、先日のNHKで紹介されていた企画展ではないか。偶然というか、なんというタイミングだろう。拝観料は別で、五百円を払って入館。渡り廊下を歩いてゆくと、窓の向こうに枝垂れ桜が・・・
ちょっと待てよ・・・と戻って、しばし眺める。もしかしたら奥村土牛が描いた「醍醐」ではないか?近くにいた学芸員の方にそっと訊ねると「似ていますが、それはこの先の三宝院のお庭にあります」とのこと。とりあえずは、撮っておこう。
醍醐寺の境内には、見事な枝垂がいくつもある。開花したころを想像すれば、それは吹き出してくるような桜の滝そのものだろう。日本画家がこぞって描きたくなるのも分かるような気がする。でもその頃は、人も満開だろう。
奥村土牛「醍醐」
2024年2月13日 15:11
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歩キ眼デス4
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冬だというのに、蕾を見せてくれるのはミツマタ。日増しに大きくなって、暖かくなるといっせいに開花。枯れ枝に明るいオレンジのポンポンが、パッと広がる。
それにしても不思議だ。名前のように、枝は三つに分かれながら伸びて、それを繰り返してゆく。実に面白い。どこかで二つとか四つとかに別れているのではないかと探すが、すべて三つだ。
2024年2月 9日 16:08
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先週末、ORMACのメンバーと神奈川県の大野山に登った。快晴、風はほとんどなかったが、花粉はもう舞っていたようだ。JR御殿場線の谷峨と云う、聞き慣れない駅に集合して、なだらかな山道を約二時間歩くと山頂に到着する(はずだった)。
ところが頻繁に休憩をとり、富士山や花の写真を撮っていたら、約40分送れの山頂となり、すぐに昼食。牧草地として使われていた頂は、広く穏やかな360度を見渡せるビューポイント。桜が植樹されていて、富士も見えるとなると、春には大勢の人がやって来るだろう。
しばらく滞在して、下山を開始。長い急斜面を下っていくと、つづら折りが延々と続いて、ようやく車道に出る。この頃になると「二次会はどこですか?」の声が上がる。
「ご心配なく、10名が座れるテーブルを用意しています」の一言で、一同疲れはどこへやら。二万歩のハイキング登山は、こうして無事に終わった。
山頂付近は背の高いススキの群落を登っていく
目白が数羽やって来て、花の密を吸っていた
2024年2月 7日 16:38
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眺めるのはいいが、移動するとなると厄介なのが、雪の日。とくに東京の街は尚更で、僅かな雪でも直ぐに電車が止まる。昨日もさっさと帰れば良いのに、つい仕事に集中していたら、歩道が白くなり始めた。
早い。さっきまで皆、濡れた歩道を歩いていたのに、もう数える程しかいない。慌てて仕度をして駅まで急ぐと、すでに電車が止まっていた。
動くのを待つより地下鉄で行こうと決める。なんとか乗り継いで地元の駅に着くと、街はすでに北国の風景。
ぼんやりと眺めていれば、沁みる寒さも懐かしい。ライトに舞う雪、人の少ないロータリーが、旅先のようだ。さあ、おでんの待つ我が家へ。。
2024年2月 6日 13:57
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いま横殴りの雪が降っている。あの桜は、蕾は、この雪を受けているのだろうか。久しぶりに遠征をして、神奈川県の大野山にORMAC(登山クラブ)のメンバーらと登った。
日当りのいい斜面では、桜がもう開花の準備を始めていた。
気候変動の中、以前、東京でもこんな雪がよく降っていたので、これはこれでいいのではないかと、むしろ安心する。桜だって冷え込みや雪を受けて、いい花色になれるはずだし。
遅い春を待ちたい。
2024年2月 5日 14:29
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メールを開いてみると、もう一つのブログ「五行はこべば」に一人の歌友からコメントが入っていた。滅多にコメントなど貰っていないものだから、とても嬉しくなった。
明日は節分、これからもマメにブログを続けていこうと決意するのだった。
2024年2月 2日 16:11
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歩キ眼デス4
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早二月、そして今日はテレビ放送記念日。というわけで、我が家にテレビがやって来た日を思い出してみた。たしか東京オリンピックの前年の秋だったと思う。子どもがチェンネルを回すと壊れるという父の一言で、最初の頃、触ることが許されなかった。
今でもしっかり覚えている番組は「チロリン村とくるみの木」。見ている間に台所から夕餉の匂いがして、番組が終わると丸いお膳を出し、箸、茶碗を並べ、家族での食事となった。そして夜は、弟との寝室。
思い出せば、昭和そのものの暮らしがあった。
テレビの上の熊の彫り物は、友人からからのプレゼントだろうか。カゴに入っていたミカンは皆で食べてしまったのか。柱時計のネジはきちんと巻かれているだろうか。テレビに映っている番組は、ジェスチャーだろうか。興味が尽きない。
NHK放送博物館は、昭和を取り戻せるタイムカプセルです。
2024年2月 1日 15:56
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