2025年3月

咲きました


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雨が上がって、蕾が一気に開いた感じです。ここ暫く余裕がなくて、ゆっくり桜を見つめていませんでした。
やはりこの日が来ると、付きものが落ちていくようです。

ワスレナグサ


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おかしな春です。真夏日の地域があるかと思えば、札幌では雪とか。日本列島は多様性がありますね。そんなことを思いながら歩いてると、プランターにワスレナグサを見つけました。

Forret me not・・・ハイ、忘れてはいません。

ルパン


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この席に太宰が座っていたのか・・・感慨深い。隣りには、いつかここに来ようと決めていたと云う文学青年。聞けば、文学賞に応募を続けていると云う。じつは半世紀も前に冬の金木を旅したことあるんだよと自慢話をして、君はこの席に似合うねと、乾杯したことまでは覚えている。

白と赤


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モクレン、コブシを見ていたら、おもしろい歌ができました。できたけど歌会には出せないので、ここでご披露します。

コブシ挙げ
世界には
目モクレン
赤い
帽子の人

この時期になると、コブシだ、いやモクレンだのやりとりが聞こえてきます。

愛でる


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週明けには、アチコチのブログが桜色になるのでしょうね。フェイクな画像が増えてきて、怪しむ自分が情けなくなることがあります。自分の足で歩いて、愛でて愉しむ。これが一番。

感情と欲望を過度に刺激するものから、距離を置くことが大切な時代になってきたのではないかなと思いながら、なかなか咲かない蕾を愛でています。

フキノトウ


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玉川上水の土手で春を見つけました。これでフキノトウ味噌を作り、一杯やりたいものだと、酒呑みはついそちらの方に気持ちがが向いてしまう。

春は苦いもの、夏は酸っぱいもの・・・親父の食の諺を思い出す。「人もクマも、春先はフキノトウや行者ニンニク、たらの芽など、苦いものを食べて冬の体質を戻すんだ」と言っていた。

山の恵みは、そこに生きる人や動物たちにパワーを与えていた。

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ミモザ


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遠くから見ると、なにか花粉のカタマリが揺れ動いているよう。でも好きなミモザと分かると、心が和んでいく。

3月8日、イタリアでは男たちが女性に感謝を伝えるためにミモザを贈る。母親や同僚、友人など範囲が広い。いい習慣だと思う。

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記憶


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子どもたちとの時間、記憶されるのだろうか


昨日は歌会だった。お気に入りの一つが記憶をテーマにしたYさんの歌だった。

踏み迷う
記憶の杜
忘れていいこと
忘れてはいけないこと
忘れなくてはいけないこと

ブログを記すようになってから、記憶が浮かび上がるようになった。あまりにも古い記憶であれば、定かではない。けれど脳のどこかにずっと保存されていたのかと思うと、愛おしく感じる。

私を動かしているものは、記憶と云うさまざまな堆積物なのかもしれない。積み重なったその層の深さはどれくらいだろう、栄養分が含まれているのか、成長の糧となっているのか・・・。

ところで厭な記憶は、念じると消えるものだろうか。
この歌からいろいろなことが触発されていく。

化け地蔵


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やってくる人たちは、みんな外国人ばかり。SNSで調べてくるのだろうか。日光駅のそう離れていない処にこんな名所があるとは知らなかった。

先日のスノートレッキングの後に、Nさんの案内で並び地蔵(化け地蔵)を見学した。行きと帰りでお地蔵さんの数が違うという。ほんかね〜、長い一本道に並ぶお地蔵さんを全部見学させようとしているのでは?なんて勘繰った。

雪融けの道が歩き難く、滑りやすい「憾満ヶ淵」。明治35年の足尾台風のときに流されたお地蔵さんを集めて復元し、安置したのだそうだ。どのお地蔵さんも江戸時代からの眼差しで見つめている。コケの緑と赤い帽子、よだれかけを召したお地蔵さんの一列は、厳かに映った。

陰翳礼賛


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雪面に描かれた陰の妙。風が吹くと枝が微かに揺れて、日が照るとプチプチと小さな明滅が起こる。自然がつくった淡彩画に見とれてしまう。
陰の美しさ、これはまさに、陰翳礼賛。 

スノーシュー


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昨日は、お天気に恵まれて絶好のスノーシュー日和。奥日光の森の中を4家族の皆さんとトレッキングをしました。ほぼ全員が初体験。でも雪のなかをグイグイ歩く面白さに魅了されたのか、男体山に見守られながら、歩き通すことができました。

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寒い朝


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体調が良くなってきたので、久しぶりにアササンをした。なんという桜だろう。もう開花が始まっていた。そして直ぐ先には、白い花がチラチラ。ユキヤナギの蕾がほころんでいる。

その小さな花のいくつかを北風がゆらす。
吉永小百合が耳元で歌いはじめた。
きた〜かぜ ふきぬく〜さむい〜あさも〜

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吹出している新芽を見ていたら、なにか元気が出てきた。
復活しよう〜! 

終雪


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雨や雪をあらわす言葉が、日本には沢山あるのを知っていたが「終雪」は知らなかった。朝のニュースで、この終雪が紹介された。

春を迎えてから最後に降る雪のことをいう。なるほど、初雪があるのだから終わりの雪がある。お願いがあれば、お礼がある、たしかに。

ふと、いるかが歌っていた「なごり雪」を思い出した。
東京で見る雪はこれが最後だねと
さみしそうに君がつぶやく・・・

終雪よりも、なごり雪の方がいいな。

スノーシュー


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今週末は、子どもと登山委員会の「奥日光スノーシュートレッキング」で雪の中を歩く予定。そんなこともあって、過去のスノーシュー写真を調べていたら12年前の今ごろ、黒斑山(くろふやま)に登り、浅間山を眺めていた。

今の季節、麓は春間近だけど、山はまだまだ冬、その間を行き来するのは楽しい。

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年暮る-thumb-600x438-62.jpg

天気予報は当たりますね。午後から降りはじめた雪を暫く眺めていました。喧噪の街が、一転して旅先にいるかのようなしっとりとした風景になりました。

こんな風景をどこで観ただろうと想像すると思い浮かべるのは、東山魁夷の「年暮る」。街は違うけれど、雪がすべてを鎮めているかのように感じてしまう。

大船渡にも降っているだろうか。