歩キ眼デス

てっぺん


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タチアオイの花がいよいよ終わり。下から順番に咲いてきた花も、到頭てっぺんまで来ました。梅雨入りの前に咲き始め、梅雨明け頃に終わるので、別名「ツユアオイ(梅雨葵)」とも言われています。この花が終わって、ちょっと似ているムクゲの花が開き始めます。


アオスジアゲハ(青条揚羽)


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ハゴロモジャスミンの蜜を吸うアオスジアゲハ


朝6時、すでに28度。花の蜜を求め、さまざまな蝶が舞っている。そのなかの一種類の蝶に注目した・・・。これほど落着きのない蝶はいない。アオスジアゲハを見るたびにそう思う。いつも忙しなく飛び回っている。蜜を吸う時だって、一時としてじっとしていない。花から花へ羽を休めないのだ。エゴノキの花にとまり、羽をゆっくりと開閉しながら蜜を吸うミカドアゲハを思うと、同じアゲハの名がついていてもその優雅さは歴然の差。まるで青筋を立てて飛び回っているところから、名がついたのではないかと・・・。



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少しでも涼しい写真をと、最近の写真を探していたら、先日登った岩手山での一枚が見つかりました。深く積もった雪に押されたのでしょうね。1本のダケカンバが谷側に傾いています。残雪を通過してくる風は、湿り気を帯びヒンヤリして、休んでいると汗が一気にひいていきました。
涼しかったなあ〜と、この写真を見ていたら、「こうして入られない!」と、思わず立ち上がりそうになりました。


百貨店



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銀座のど真ん中に、美しい芝生の寛ぎ空間があります。ここは銀座四丁目、三越の屋上庭園。いろんな花が植えられています。風に吹かれるラベンダーを見ながら考えました。今の時代、百貨店経営は大変だ。ネットでモノが買える時代に、百貨店の果たす役割は何だろう・・・と。六丁目の松坂屋は先月末に閉館したし、ユニクロや大きな書店をテナントにする百貨店も出てきて、これからどんな舵取りをしていくのだろうか・・・。
幼い頃「街に行くぞ」と父に連れられて、丸井今井の屋上で遊び、食堂のバナナパフェにうっとりしていた日があった。そんな幸せを提供してくれた昭和の百貨店は、まさに夢の世界だった。想い出の数々を作ってくれた「丸井さん」も今や三越伊勢丹ホールディングスの傘下にあるらしい。



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わざわざ富良野に行かなくてもここで楽しんでは〜


炎天劇場



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百日紅、早くも開花いたしました



突然、幕が上がった炎天劇場。ジェラートもジェラシーも溶けてしまいそうな日差しに、もうどうでもいいや、と投げやりな気分です。アササンをもう少し早目からにしなくては、健康に良いのか、分からなくなってきました。日本は亜熱帯化しているらしく、様々な生き物が日本に漂着。毒をもつヒョウモンダコが見つかったかと思えば、数日後にはヒョウ柄の大型ナメクジ、ジェジェ。これからも仲良くしたくない珍客が現れそうです。


ウィンブルドン


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お向かいの鰻屋さんの玄関に、また一つ睡蓮の花が咲きました


7月7日、ウィンブルドン選手権の男子シングルスで、イギリス男子では77年ぶりの優勝を果たしたのは、昨年決勝で涙したマレーだった。毎年のことながら、睡眠不足はこのファイナルで終止符を打つのだが、二人の壮絶なストロークプレーの連続に目は釘付け。先が読めない展開に長期戦を予感した。マレーはこの一年で驚くほど強くなった。丁度一年前、フェデラーに負け、涙しながらここに必ず戻ってくると語ったインタビューを忘れてはいない。努力の末に、今回の栄光を手にした。敗者のジョコビッチには、可哀想なアウェーコートだったが、勝者を讃えるメッセージに、元チャンピオンの風格と人柄の良さを感じた。ウィンブルドンは、偉大な勝者と敗者によってその歴史を刻んでいることを、今回の決勝戦でも証明した。
いずれにしても、ようやく眠れる日が訪れた・・・。


前祝い


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山を下りながら想うのは、温泉、ビール、地酒、旬の肴、そして蕎麦。途中からは水まで控えてしまうほど、下山後のグビリが待ち遠しい。さて今回の岩手山では、小岩井農場に立ち寄った関係で逆コース。一杯引っ掛けた翌日に登るという、初めての試みになった。


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まな板に溝が一本。旨いネギ焼きを食べさせるために作られた究極の皿だ


盛岡でまたまた見つけてしまった名店は「南部藩長屋酒場」。低い潜り戸を抜け、中に入ると、おう〜当り!思わず、微笑む。どのくらいの時間が経ったら、こんな風合いの店になるのだろうと、アチコチに目をやる。懐かしい電燈と行灯の光が、柔らかく店内を映し出している。カウンターの中は畳敷きで、囲炉裏の上には、鮭や切り餅がぶら下がっている。そしてメニューを開くと、岩手の地酒全22種と旬の肴がほぼ揃っていた。それも東京では、考えられない価格で。地酒の一つ「あさ開」を熱燗で頼むと、鉄瓶でやって来た。
「く〜、うれしいねえ」


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歌に合わせて、めんこいお嬢さんが「さんさしぐれ」を踊ってくれた



小岩井農場


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来ならこの左側に岩手山が見えるはず・・・



岩手山に登る前日、一度は訪れたかった小岩井農場へ。農場から岩手山がクッキリと見えるはずと聞いていたが、あいにくの曇り。まったく見えず。仕方ないので、足慣らしに広い牧場を歩き回った。まあ広いこと〜。
小岩井が、三菱の創業者・岩崎彌太郎の実弟である岩崎彌之助が創業していたなんて知らなかったし、国策である殖産興業の一翼を担って、日本人の体位向上が目的だなんて、ウ〜ム、なるほどの歴史に感心しきり。写真を見れば、明治時代のフロンティア精神を抱いて、若者たちの目が輝いていた。そして宮沢賢治もここに魅せられ、何度も訪れたらしい。詩集「春と修羅」の長編詩「小岩井農場」で紹介されている。それにしても広い・・・。



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展示物が随所にあります

とにかく広い、道に迷うとまったく分からなくなる


P6280065.JPG春、この桜に人が集中。でも柵の中には入れない


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ポニーとサラブレッド


岩手山(3)


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思わず歌いながら、歩きたくなります


岩手山を下山した翌日、早起きして秋田との県境にある八幡平に向かう。山頂周辺には、雪が残り、遅い春が顔を出していた。木道の側には水芭蕉やショウジョウバカマが咲き始め、コバイケイソウも大きくなっていた。今年は雪が多かったらしく、湿地の花は今ごろお目見えだ。ブルーシャトーでも歌って、いくつかの池を歩きたかったが、もち時間が少なくなっていた。
遠くの岩木山を眺め、今回の山道をもう一度辿って、しっかり映像を引き出しに入れる。都会での出来事はほとんど忘れるのに、不思議と山の記憶だけは残る。じつにおかしな頭だと思う。



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これからどんどん咲き始めるのだろう、ショウジョウバカマ


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コバイケイソウの花が吹き出した
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池にも雲が流れていく


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岩手山ともお別れ〜ありがとう



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想い出の花をもう一度。上から、チングルマ、マイヅルソウ、シラネアオイ。


岩手山(2)


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数を減らしているコマクサ。火口付近で風に揺れてい


岩手山は花の名山だった〜♬ 八甲田山や早池峰山、そして八幡平など東北には花の名山が多い。今回の岩手山も麓から山頂まで、多くの高山植物が咲き誇っていた。シラネアオイは、数年ぶりの対面で懐かしく嬉しかった。本家の日光白根山辺りでは、増えた鹿にほとんど食べられてしまい、数を減らしている。淡い紫色の花びらは、透き通るような優美さをもち、まさに森の貴婦人を思わせる。そして、えっ!まだ桜?と勘違いしてしまったタニウツギや可憐なヤマオダマキ、千鳥が飛んでいるようなハクサンチドリなど、図鑑から飛び出してくるかのように次々に現れる。そして最後に「高山植物の女王」と呼ばれているコマクサを山頂の砂礫で見つけたときには、しみじみ、来て良かったと思った。



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コマクサの近くにはタカミスミレの群落


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千鳥の姿に似ている!?ハクサンチドリ


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桜と勘違いしたタニウツギ


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そしてウコンウツギ


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白い花火のミヤマカラマツ


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花以外は毛むくじゃらのエゾツツジ。可愛い花だ


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ヤマオダマキ


岩手山


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おう!ついに山頂が現れた



太ももパンパンの筋肉痛で、七月のスタートです。じつはこの心地好い痛みのなかに、今回の岩手山の素晴らしさが凝縮されています。梅雨時期の山を登るのは久しぶりだったこともあり、木々の美しさと多くの高山植物にため息の連続でした。あらためて雨は、多くの植物にエネルギーを与えているのだと感じました。
麓から見る岩手山は、地元の人が言うところの季節風「やませ」が吹いて、中腹から上は雲の中。でもエゾハルゼミ鳴く樹林帯を越え、溜息がでるような美しいシラネアオイや可愛らしいチングルマを撮りながら登っていくと、いつの間に雲海の上へ。なんと山頂部は、夏山の世界が広がっていました。



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山の貴婦人、シラネアオイの優美な姿にウットリ


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山頂付近は雲海の上


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花が終わったチングルマが風になびく


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八合目に建つモダンな非難小屋


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山頂へ続く火山礫の道を喘ぎながら登る


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山頂は火口の上にある。下からの風を受けながらあともう少し


ベリー


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美味しそうでしょ。この前を通る度に、ゴックンです。もう熟してるんだから、早く摘み取りなさいよ〜。毎年そう思っているのに、ここの御仁は、鑑賞するのみ。ブラックベリーとブルーベリーが、どんどん食べ頃になっていきます。悔しいから、ここを通らなければ良いのに、つい、どうなっているのかと・・・気になるのです。


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標高2038メートル、宮沢賢治の愛した山です


明日から岩手山へ。これで東北の百名山はすべてが終って、一区切り。八甲田山、岩木山、八幡平、鳥海山、早池峰山、朝日岳、飯豊山、月山、蔵王山、吾妻山、安達太良山、磐梯山、会津駒ヶ岳、那須岳と、どの山もその姿が立ち上がり、懐かしく思い出されます。その他にも栗駒山、焼石岳、秋田駒ヶ岳、白神山など、東北の山は自然が豊かで懐が広い。




ヒルガオ


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雨の日は、撮りためていた花を探す・・・。花を失ったヤマブキの葉を伝って、昼の月のように、朧げにヒルガオが咲いている。私も初夏の花よと。ヒルガオは、主張しない雑草だ。繁殖力が強いのに、ナガミヒナゲシやランタナのような派手さがない。それでも増え過ぎるといつの間にか、取り払われて消えている。


カツラ


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カツラの葉からは、甘い香りが漂う


住民の反対を押し切って、マンションが一棟建った。都会では珍しいことではない。広いお屋敷の家主がいなくなると、そこは決まってマンションになるか、戸建ての家数軒に生まれ変わる。緑道に面した一画にマンションの話が持ち上がると、地域の人たちは、空き地に反対のノボリを立て、張り紙を貼った。それから三年の月日が流れ、工事が始まり、何事もなかったかのように大きなマンションが建った。
角に植えられたのが、このカツラの木だ。すでに10メートル以上ある。入居した人は、訪ねてくる友人らに言う。「角に大きなカツラの樹があるマンションよ」と。やがて成長したカツラはシンボルツリーとなって、このマンションの風景に溶け込んでいくのだろう。


ノウゼンカズラ(凌霄花)


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名前がすでに官能的なイメージだ。ひときわ派手なオレンジ色が、遠くからも目を引く。つるでどんどん伸びて、いろいろなモノにからみつく。「凌霄花」は漢名からで、「凌」は「しのぐ」、「霄」は「そら」の意味で、つるが木にまといつき、天空を凌ぐほど高く登るところから、この名がついたらしい。この花は開花期間が長く、いつまで咲き続けるの?と言いたくなる。その頃には百日紅が咲き始めて、キツい夏が訪れる。



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学名は、Campsis grandiflora。Campsis(カンプシス)は、ギリシャ語のKampsis(湾曲、曲がっている)が語源。 おしべの形が、曲がっているかららしい。


コボウズオトギリ(小坊主弟切)


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この花の名前がやっと分かった。「小坊主弟切」。花はビヨウヤナギに似ている。黄色い花が散ると、すぐ赤い実を付けるようだ。小坊主とは、この丸い実からきているのかもしれない。弟切だって凄い字だ。でもこれはオトギリソウのこと。調べると「この草を原料とした秘薬の秘密を漏らした弟を、兄が怒りのあまり斬り殺したという伝説からきている」という。まあそんな話を、この花と実は知ってか知らぬか、じつに明るく可愛い。


菖蒲


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雨をうけて、あやめやしょうぶやかきつばたが元気だ。それぞれ、どう違うのか?何度学んでも、違いが記憶から消えてゆく。きっとその原因の一つに「菖蒲」の字があるのだろう。「あやめ」でよし「しょうぶ」でもよし。なんじゃそれ、と言いたい。
漢字は同じでもアヤメとショウブは別物で、ショウブと花菖蒲も別物。それに杜若(カキツバタ)が加わって4つ巴になって、組んず解れつ・・・。
そこに、アイリスもやってくる・・・もうどうでもいいわい。


コンフリー


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この花の名が分からなかったので、権師匠に聞いた。コンフリー。懐かしい名前だ。ずいぶん昔、親父がどこぞからか仕入れてきたものの中にあったような・・・そうだ、意外なことを思い出した。「健康茶」。麦茶を煮詰めたような風味と味わいのあるお茶で、これも父がどこからか仕入れてきたものだった。子供たちもすっかりハマってしまって、長く我が家の愛飲するお茶となった。これも懐かしい〜・・・。

さてコンフリー、正しい名はヒレハリソウ(鰭玻璃草)。昭和40年代に健康食品として一時期大ブームとなったが、2004年にコンフリーを含む食品は、肝硬変又は肝不全及び肝臓癌を起こす例が海外で多数報告されているとして、販売禁止となった。しかし、すごい生い立ちだ。



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調べてみたらありました。40年の歴史とあります。
今度買って飲んでみようかな。


ネジバナ(捩花)


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不思議な縁を感じた。このネジバナは、先日の吟行歌会の会場である角川庭園の庭で見つけたものだ。ウィキペディアでネジバナを調べていると、『俳人でもある角川源義が「ねじ花をゆかしと思へ峡燕(かいつばめ)」と詠んでいる。』という一文があった。ということは、角川源三はこの庭に下りて、この花のご先祖を見て詠んでいた・・・。何という偶然だろう。別名、文字摺草(もじずりそう)」の名前もちょっと文学的で、歌会との縁を感じた。

この花を初めて見た時から心ひかれた。上へ上へと手を伸ばしていくような上昇志向。ねじれているようだけど、きりりとして、とても素直な感じ。そして可愛らしい。以前住んでいた家の庭にも初夏になると、ピョンピョン現れて花をつけたのだが、ある年から消えてしまった。それだけにたまに見つけると、懐かしさもあり、うれしくなる。


吟行歌会


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吟行歌会の土曜日、お天気がなんとかもって今回もライブな歌会になった。この日の善福寺公園は、人が少なかった。湿気の多い池の周りを歩くよりも、エアコンの効いた部屋で過ごす方が良いのだろうか。爽やかな初夏までは、ボート乗り場は順番待ちだったのに、いたって静かだ。池のほとりの紫陽花は、水を求めるようにやや傾げている。
歌人たちも池をじっくり観察。吟行ならではの歌がいくつも生まれた。


女が一人
ボートを漕いでいる
善福寺池
睡蓮の白を求めて
漕いでいる

いちにの よいしょと
鴨が飛び込む
木の葉がゆらり
枝も木もゆらり
水面の景色

雨上がり
傘を干すように
かわう
羽を広げて
陽を浴びる


シモツケソウ


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小さな淡紅色の粒が弾けているように咲いている。初夏の草原や湿原などに見られ、そのすらりとした姿の美しさから「高原の女王」の呼び名がある。梅雨空の下で濡れる花は、グリーンの葉と相まって華やかだ。
シモツケソウは、漢字で「下野草」。つまり、下野の国(今の栃木県)で最初に発見されて命名されたらしい。ばら科シモツケ属の落葉低木で、英名は「Japanese spiraea」と呼ばれている。


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こちらは葉の形から、シモツケだろうか


蜜月の仲



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本邦初!紫陽花のスカートの中に潜る



「梅雨と紫陽花は蜜月の仲」とAさんは、歌会でおっしゃったが、雨を受ける紫陽花を見ていると、その切ないような美しさに溜息がでてくる。鮮やかな青紫のグラデーション、打ち上げられた花火の煌めき、花飾りのような艶やかな装いなど、それぞれに華やかな個性がある。今年は早い梅雨入り宣言にも関わらず、雨がほとんど降らなかったので、多くの水を必要とする紫陽花を心配していた。でもこの雨で、うっとり、しっとり。紫陽花の滲みにも潤いが戻ってきた。



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睡蓮鉢


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事務所の前に「宮川」という由緒ある!?鰻屋がある。最近は、悲しいかな、縁がない。「鰻のニオイで 飯を食えというのか アベノミクス」という小生の気持ちを代弁するかのような川柳!?があったが、お昼になると、香ばしい匂いが流れてくる。まあ仕方がないと思いながら、ふと玄関の横を見ると、こんな涼しげな睡蓮鉢がひとつ。当然のようにメダカも泳いでいる。いいねえ〜と思っていたら、メダカが一言。
「鰻のニオイで、飯を喰うなんて、お前はまだメダカね」。


江ノ島


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若い頃、夏になると江ノ島の海で青春をしていた。週末、友人との約束は「海の家、クロンボの前で」。クロンボなんて懐かしい言葉だが、夏の終りには、みんな真っ黒になっていた。海が夕日で輝きはじめると、湘南の海を見おろせるコジャレタ店に寄って、必ずといっていいほどジンライムを頼んだ。わずかに残るサンオイルの匂いと青春の一瞬を濃縮したようなジンライムの香り。恋人はいなかったけど、夏の一日の終りを仲間たちと共有し、音楽や女の子の話に夢中だったなあ・・・


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そんなことを思っていたら、デッキで話をしていたオーナーらしき女性が、手づくりの料理を運んでくれた。コヒー一杯では申し訳ないと思いビールを頼むと、またいくつかをトッピングし、「出来たばかりのお店なんです」と言って置いていった。デッキにいる若者たちにもお礼を言って、サザンのBGMを聴きながら深く椅子に沈んで、思い出の続きを探しはじめた。



明月院


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紫陽花といえば、鎌倉の明月院!と、思った人が沢山いたらしく、北鎌倉駅辺りからもう人の列。「紫陽花=アジサイ寺=明月院」。だよなあ〜と思いながらも、吸い寄せられて入園料500円を支払う。ここへくるのは三回目。しっとりと境内を歩こうと思ったら、やはり平日が良いのかも。姫紫陽花ばかりだった庭に、カシワバアジサイやガクアジサイの種類が増えて、時の流れを感じさせる。周辺には、緑に溶け込んでいる素敵なお店も現れて、この時期、しっとりするにはヨロシオスエ。


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少し人が切れました


土のニオイ、花のニオイ


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寝っ転がると思い出もやってくる。クローバーを編んで、髪飾りを作っていた女の子、四葉を一心に探していた人、草野球のグラウドから聞こえてくる声、映画「ミスデイジー」・・・風に運ばれるニオイ、風に任せれば・・・しばし自分を忘れる。


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甘い香り


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誘うような甘いコロンの香りを漂わせて、密かに、秘めやかに、クチナシの花が咲いた。初夏、白い花が次々に咲いていくなか、トリは私よと、白鳥が舞い降りてきたかのような佇まいで浮かび上がる。そしてその香りと白色の美しさで、こちらの心を妖しく揺らす。


ツーショット


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これはエゴノキとヤマボウシのツーショット。二つの木の花が、顔を寄せ合うように咲いているなんて、なかなか見られない。俯きかげんのエゴノキと未来志向のヤマボウシは、どんな話をしているのだろうか。


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白い十字手裏剣をいっぱい付けたヤマボウシ


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甘い香りでミカドアゲハを誘う



ハコネウツギ(箱根空木)


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ハコネウツギは白い花で開花し、ゆっくりピンク、赤へと色を変えていく。一房にそれぞれの色が混在しているから、咲き始めの頃はじつに愛くるしく華やかだ。ハコネの名がついているが、箱根には自生していないらしい。葉が紫陽花に似ているので、雨の花のイメージだなあと思っていたら、近くで花をつけているヤマボウシもエゴノキも、じっと曇り空からの雨を待っているような佇まいがあった。この季節の花は、心なしかどれもシットリしているようだ。


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富士三景


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夜が明けてまだ間もない。鳥の鳴き声を聞きながら、クロバーの芝生を踏みしめて、お気に入りの場所に向かう。ベンチがぽつんと一つあるだけの、富士と対座できる絶好のロケーションだ。わずかの雪を山頂部につけた富士が、薄曇りの中で、両手を広げるように待っていた。ベンチに座ってから富士に挨拶をして、背筋を伸ばし、息を吸い、吐き出す。二三度繰り返す。そしてしばらくその山容の美しさに抱かれる。人生に辛いことがあったとしても、ここで座ってさえいれば、きっと心が軽くなるのではないかと思うほど、富士の姿はあまりにも優しい。


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朝に夕に、富士山を見ていた


手考足思


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本を読んでいたらこんな言葉が出てきた。「手考足思」。「手で考え、足で思う」。なんかうれしくなるような言葉だ。じつは筑紫哲也氏の著書「旅の途中」のなかで紹介されていたのだが、もともとは陶芸家の河井寛次郎の著書名。頭だけでものを考えるのではなく、手で土をこね、足でろくろを蹴って作品を作っていく陶工のありようを述べている。思えば、昔の人はほとんど「手考足思」で暮らしていたわけで、知恵はこうした繰り返しの日々のなかから生まれてきたのだから、「まさに!」となる。鍬をおろす、絵を描く、料理を作る・・・そして歩く。何かを始めようとしたら、手と足に相談するのが良いのかもしれない。
これは「歩キ眼デス」や「吟行」にも通じるのではないかと、またまたうれしくなり、この言葉のもつ奥の深さをしばらく噛みしめてみようと思う。


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しかし不思議だ。好きな人からはいろんなことが繋がる。この本だって、敬愛している写真家星野道夫の名著「長い旅の途上」が伏線にあって、手を伸ばした本が、やはり好きな筑紫哲也だった。そしてこの本の中で、彼は無頼派といわれた本田靖春の全集をぜひ読みなさいといっている。
じつは無頼派にも、弱い。



梅雨入り


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もう梅雨入りだ。ちょっと早いのではないの?とお天気に文句を言いたくなる。聞けば、例年より10日も早いそうだ。爽やかな風が、もう北を目指して通り過ぎていったかと思うと、寂しさが残る。このどんよりとしたお天気を喜んでいるのは、池から顔を出しているカエルと日々色を増す紫陽花くらいだろうか。女性も肌の保湿性が高まるから、喜ばしいのかな。早い梅雨入りを調べると、明けるのも遅いというデータもあるそうだ。仕方がない。今年は雨と親しんで、歌を余計に作るとしよう。



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太宰府天満宮


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引率されているのは、ほとんどが外国人グループだ


霧島〜鹿児島〜博多〜歌会〜九博〜太宰府天満宮という、修学旅行並の過密スケジュールを何とかこなしたが、最後の太宰府天満宮あたりはキツかった。九州歌会の翌日なので、当然二日酔い気味。PMなんとやらの博多の空と同じで、頭もやや黄色く濁っているなあと思いながら鳥居を潜っていくと、太鼓橋あたりから聞こえてくる声のほとんどは外国語だ。北九州は外国人が多いと聞いていたが、韓国人や中国人グループが店を覗いたり、記念撮影をしながら移動している。なにか経済特区のような雰囲気だ。日本は「自然と歴史の観光立国」を目指すべき、と思っているので、そこにとても大きなエネルギーを感じた。もともと北九州は昔から交易が盛んな地なのだから、むしろ当然なのかもしれない。そして日本人もこんな輝きをもって、昔は外国の地を闊歩していたのだろう。



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太鼓橋辺りは、外国語が聞こえてもう海外旅行気分


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自然に溶け込んだ九博の外観の美しさ


昆虫天国


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倒木にヤマキマダラヒカゲが止まった


霧島山で、これほど多くの昆虫に出会えるとは思わなかった。登山口付近からは、蝉の声が聞こえる。声の主はエゾハルゼミ。本州ではもう少し涼しく鳴くのだが、お国が違うと声もやや低音なのか。蝉の声に混じって聞こえるのが、カッコウやウグイス。そして「テッペンカケタカ〜」とホトトギスの声が負けじと森の中に響く。


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エゾハルゼミの声に混じり、様々な鳥の声も響く照葉樹林


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亡き弟が好きだった蝶、アサギマダラ。使者かしらん〜


いやはや、賑やかなこと。蝶も次々に飛んでくる。ミカドアゲハ、ヤマキマダラヒカゲ、そして美しく優雅に舞うアサギマダラ。この蝶の舞いを見ていると、もうこれ以上羽の開閉を遅くすると、落ちてしまうのではないかと思うほどゆったりで、天国にいるような気分になってくる。しばらくその意味のあるような舞いに見入った。


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美しい甲虫ハンミョウ。関東ではなかなか見なくなった


しばらく下りていくと樹林帯が消え、足元を素早く移動していく虫がいる。目を凝らすと、なんとハンミョウ。瑠璃色の美しい甲虫で、ミチオシエの名前があるように、下りていく先でこちらを待っている。何年ぶりに見たことだろうか。ここは本当に、昆虫が濃いなあ〜とうれしくなりながら下山した。


韓国岳(からくにだけ)


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三浦さんの快挙を思い出し、気合いを何度も入れながら、山頂に続くキツくて長い階段を上っていた。色とりどりのミヤマキリシマに見惚れていたのは、一時間ほど前か。最後に段差のキツい階段が待っているとは・・・。おまけに外気は30度を超えているのだろう。白木の階段に額からの汗がポトポトと落ちる。もしかしたら熱中症になりかかっているかもしれない、と思いながらラスト500メートルを何とか登り切った。今年初の百名山(73座目)は、霧島山の最高峰、韓国岳(からくにだけ)1700メートル。


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押すな押すなのミヤマキリシマ

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360度見渡せる山頂には、多くの登山者が待っていた。えびの高原からの楽なルートで登ってきた人たちだろう。標識の前では、年配者、カップル、中学生らしき子たちが記念撮影の順番待ちだ。見通しが好ければ、桜島や開聞岳まで見えるようだが、あいにくモヤがかかり遠くの山々は想像するしかない。一緒に登ってくれた山仲間のSさん、Hさんとお茶で乾杯し、三浦さんのヒマラヤ登頂も合わせて祝福した。


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下山後の楽しみは、宮崎県さんのマンゴーソフトだ


この面白い山名を調べると『山頂付近に草木が乏しいことから空虚の地すなわち空国(むなくに、からくに)あるいは虚国(からくに)と呼ばれるようになったという説がある。また、韓の国(朝鮮半島)まで見渡すことができるほど高く「韓国の見岳」と呼ばれたためとの説もあるが、実際には見えない』とある。


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よか女子の上に、満月たい!
焼酎したたか呑んで、くらり

三浦雄一郎さん


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そうだそうだ、忘れていた。もうすぐ三浦雄一郎さんがエベレストの頂上に達する頃だ。順調に行けばお昼頃、史上最高齢のエベレスト登頂の快挙となる。80才でまあ、そんなところに登らなくてもという人もいるだろう。しかし、目的を持って努力すれば叶うのだということを、彼は伝えようとしている。何とか無事に山頂を極め、その夢を叶えて欲しい。成功したら明日山仲間と一緒に韓国岳(からくにだけ)の山頂で、祝いの盃を上げよう。


ヒメ


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ヒメウツギ(姫空木)が散り始めると、そろそろ入梅


ヒメが頭につくと、植物では「小さい、可愛い」の意味をもつ。このヒメウツギも他のウツギに比べれば、ひと回り小さい。ヒメは漢字で「姫」。だからこの字をもらっている植物は、なにかしら情緒感がある。たとえば、ヒメオドリコソウ(姫踊子草)。思わず映画「踊り子」のうら若き頃の吉永小百合を思い浮かべたりするし、ヒメウキクサ(姫浮草)やヒメウスユキソウ(姫薄雪草)であれば、「大丈夫か?しっかりしろ〜」と、その小さな花に声をかけたくなる。そして極めつけは、このヒメイチゲ(姫一花)。小さいけど、侮れないかも。銀座のクラブにもありそうだし・・・。



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春、空き地や河原に咲くヒメオドリコソウ


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イチリンソウの仲間、ヒメイチゲ



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ニオイバンマツリの香りで、心にゆとりを


時間にゆとりがなくなってくると、髪の毛や爪の伸びが早いように感じる。それはずいぶん昔から感じていることで、忙しくなると決まって爪が気になり、イライラしている。しかし爪を切ると、いや、切り始めると落ち着いてくるのだから、心とカラダは良い関係にあるのかもしれないと、伸びた爪を切っている。


梅雨入り


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沖縄が梅雨入りした。花粉が終り、やっと爽やかな季節になって、さあ山登りだと計画を立て始めると、梅雨入り予想のニュースが流れる。関東地方も今月末には梅雨入りするのだろうか。人の想いとは別に、山も里も植物たちは、この雨を待っている。夏の前にしっかり吸水して、成長するためだ。
山で、雨に煙るお花畑を見るのもなかなか好いものだと思えてきたのは、最近のこと。登山者が少ないこともあるが、雲が多いことで光が押さえられ、撮影には悪くない。そして何より、ゆっくり花を見ながら歩いていると、こちらの乾いた器にも水が貯まっていく。


ニセアカシア


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に夢中になっているのは、クマバチかな?


札幌歌会の方から桜が咲きましたと、メールがあった。もうすぐ大通り公園の花壇には、北国らしい花々が咲き始め、リラの花も甘い香りを漂わせるのだろう。いま、そこに吹いている風をイメージすることができる・・・。
さて、こちらにだって、良い香りを放つ花がある。ニセアカシアだ。五月の風が、白いコロンのような房をくすぐると、ホロンとした甘い芳香が零れてくる。ニセアカシアは、マメ科の植物だから細い枝がよく伸び、緑から垂れ下がるように咲く花は白い藤のようだ。
風と香り。ニセアカシアの下にいると、誘惑の香りに酔いそうになる。


初夏は白い花


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エゴの名がつくも下向きの花

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水のそばが好き。だからミズキ



黄色い花が終わると、初夏は白い花だ。ハルジョオン、ガウラ、テッセン、夏蜜柑。木に目をやれば、エゴノキの花が散りはじめて、ミズキの花が白蝶のごとく深い緑に止まっていて涼しげだ。ウツギも咲き始めたし、ヤマボウシも控えている。こんな歌がホイっと出来た。


            ミズキの花は
            空を見て
            エゴノキの花は  
            うつむき加減
            初夏 白い花のいろいろ


リンゴ風呂


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そう。ここへ来たらまずは、このリンゴ風呂。なぜかいつも一番乗りで、どういうわけか最後まで一人。食事までの30分、ゆったり、のんびりと浸かった。こんなことをいうと義母には悪いが、中棚荘で食事と聞くと「おっ、リンゴ風呂に入れるぞ」と、まずはこの湯船を思う。
風呂場の造りが面白い。まず脱衣所と風呂の間に境がない。畳の上で服を脱ぎ、篭の中にポンと入れて、そのまま風呂場へと向かう。湯船は二つあって、一つがリンゴ風呂だ。30個ほどのリンゴが湯から顔を出し、こちらを見上げている。湯につかると、爽やかな香りがフワッと迎えてくれる。贅沢な一瞬だ。リンゴをかき集めたり、匂いを嗅いだり、しばらくリンゴと遊ぶ。一個にかぶりついて、歯形を残してやろうかしらとイタズラを思いつくが、そのまま食べてしまいそうなので、止めることにする。

外に出ると緑に囲まれた湯船があって、竹筒から湯がトボトボと注がれている。冬場であれば、周辺の山々がくっきりと見えるはずだ。湯の温度は、熱くなく温くもない。すっかり丸みを帯びてしまった石造りの湯船に体を伸ばすと、いよいよ緊張のヒモがぷつんと切れる。


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ここを通って


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ここを上がって


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こんな内風呂があって


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露天風呂がある


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おまけに自然にも優しい〜♬


中棚荘


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中棚荘の裏手に廻ると、ここにも野の花が



義母の法要が終わって「中棚荘」という宿で食事をした。ネットには信州小諸・島崎藤村の宿と紹介されている。訪れるのは三度目なので、まずは庭手に続く小径を散策する。シジュウカラの声が木々に響く。都内より半月ほど季節が遅れているのだろうか。ヤマブキやミズキの花がまだ咲いている。ヤギがいたり鶏が放し飼いにされて、ノンビリした空気に包まれている。木漏れ日の下でじっとしていると、とろけそうな眩しさだ。


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藤村はなかなかの男前です


宿へ戻ると、壁やちょっとしたテーブルに山野草がさりげなく飾られ、文人の愛した静かなたたずまいが伝わってくる。藤村の頃から、時間が止まっているような感覚。作務衣を着たスタッフの動きは宿に溶け込んでいるし、目を伏せるような静かな挨拶には、もてなしの心遣いを感じる。いつかここで歌会を開いてみたいと思ってから、もう四年が経っている。


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これはアマドコロという春の野草


七回忌


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小諸駅から車で10分くらいの山の中腹に、義母の眠る墓がある。濃い緑に囲まれているが、光は届くので、夜になれば星明かりも見えるはずだ。信州の自然の中で一生を過ごした人だから、ここはきっと眠り心地が良いと思う。まるで別荘みたいですねと、声をかけたらどんな返事が返ってくるのだろう。御陰さまでとあの笑顔を浮かべるかもしれない。そういえば晩年の義母は、ここまでの坂道を上れなかった。
二才の子は、背負子に担がれて上がってきて、大人たちの行動をじっと見ていた。この子がやがて成人する頃、誰かが登れなくなって、誰かが送られていくのだろう。


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ツツジと


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ヒトリシズカと


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ヤマブキの咲く道を登っていく


ハクウンボク(白雲木)


咲いているのは枝先だけ。もう枯れはじめています



下を向いて咲いているし、エゴノキだろうか、でも花が一列だし、雄しべの色が違うし、何といっても葉っぱが丸くてデカイ。チラ見しながら、毎年通り過ぎていた。そこで徹底的に調べると、ありました。ハクウンボク。やはりエゴノキの仲間だ。白い小花が鈴なりに咲いている姿を、空にたなびく白雲に例えて、白雲木。なるほど〜、そして英語名もなかなか良い。
Fragrant Snow Bell。香りは、ライラックに近いだろうか。


カラスノエンドウ


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知らなかった。カラスノエンドウの鞘豆が食べられるとは。それも結構イケルらしい。あまりにもアチコチで見かけるし、密生しているし、食べられるという話を聞いたことがなかった。調べると「春先の柔らかな若芽と花の部分を摘んで、生のまま天ぷらにするとマメ科特有の風味がして美味しい」とある。豆好きとしては、来春は、いち早く食べなければ・・・。


虫えい


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ジェジェ!?  木の実から葉っぱが吹き出している。周りの枝の実からも、若葉がニョキニョキと出ている。葉っぱの上に実をのせる「花筏(ハナイカダ)」を初めて見た時も驚いたが、今回もそれに匹敵するビックリだ。こんな発見は、トーゼン権師匠に報告する。鼻息を荒くして、写真をメールすると、ジェジェジェ!の解答が送られてきた。犯人は「クリタマバチ」。
なんと、蜂の卵が産みつけられた新芽であるという。さらに調べてみると、
「クリタマバチはクリの新芽に産卵し、4月上・中旬の発芽期に芽は異常に肥大して、赤みをおびた虫コブができます。そして新梢の発育が止まり、樹勢が弱くなり収量が減ります」とある。
この新芽部分の変形した玉状の瘤を「虫えい(虫瘤)」というらしい。青虫などの体に卵を産みつける肉食系の蜂は知っていたが、こうした草食系の蜂までいるとは、昆虫の方が先駆者というか、先輩なのだと感心した。しかしそれにしてもである。


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写真をクリックすると、ファンタスティックなアートです


東大散歩


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元々は加賀藩前田家の領地。池の形が「心」という字をかたどっ
ていることから、夏目漱石の小説「三四郎」以来、そう呼ばれる


ゴールデンウィークの連休中に山に登ろうと毎年意気込むのだが、あまりの人の多さに意気消沈し、静かな都内を歩くことにしている。今年は、東大本郷キャンパスを選んで、静かな散策を楽しんだ。以前、駒場キャンパスを歩いたことがある。強く印象に残っているのは、アメリカンフットボールの学生らの姿が、格好良く映ったことだった。あの大きさと動きは、高校時代から鍛え上げてきたのだと想像した。とすれば、文武両道の若者たち、つまりモノが違う・・・。デカイ体に爽やかな笑顔。どこでもフリーパスだろうなあと羨ましく思ったのを覚えている。

さて、こちらは歴史ある本郷キャンパス。お上りさん気分でキャンパス内の地図を見ながら、各学部をゆっくりと歩く。入って一番に驚いたのは、巨木の数が多いことだった。とにかく樹々の中に建物がある。
大きな銀杏に誘われて医学部の庭に入っていくと、白衣の学生が行き来していた。連休は関係ないのかな。レンガの建物に白衣と緑がよくマッチしていて、ポツンと取り残されたような懐かしい光景だ。自転車が多いのは、広い構内を移動するためなのだろうか。

傷跡も生々しい安田講堂、意外に大きな三四郎池。静かなキャンパスを歩いていくと、歴史や文学のジオラマの中にいるのだなあと実感した。


IMGP2923.JPG医学部の庭には、自転車が並んでいる


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アチコチで本を呼んでいる若者に出会った


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正門の石材にはおびただしい傷跡が残っている安田講堂


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芝生のサッカー場では、試合が行われていた



雨上がり


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雨が上がったので外へ出ると、冷気を感じるほどの寒さ。めげずにいつものコースを歩き始める。忘れそうな名前「セロトニン」を唱えながらしばらく歩くと、強い花の香りがしてくる。あっという間に花をつけたハゴロモジャスミンだ。ゴソッと咲いた房状のかたまりから、雨上がりのせいかドンと衝撃的な香り。たぶんアササンコースの花のなかでは、一番強い香りかもしれない。これからウツギやバンマツリの花も咲きはじめる。


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虫たち



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ミズキの花に夢中のコガネムシ


花と緑に包まれた森には、いろんな虫たちも集まってくる。じっくり見たいが、動きが早かったり、危なそうな場合には、レンズを接写にしてとりあえず撮る。そして後から拡大して、オ〜と驚く。生態を調べると意外な発見があったりして、これがなかなか楽しい。下のカゲロウだって、ウスバカチャンなんて呼んでいたら、調べるとモンカゲロウという立派な名前があって、これは失礼となった。昆虫は拡大してみる機会が少ないから、顔をアップで見るとまずはビックリする。


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眼が大きくて意外に可愛いモンカゲロウ


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1センチにも満たないクサキリの赤ちゃん?



セロトニン


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二日連チャンのアルキメデスで、セロトニンは増えただろうか


脳の神経伝達物質「セロトニン」をご存知だろうか。運動、感覚、自立の各神経に働きかけて、心身を活性化させる脳内物質だが、現代人はカラダを動かさない傾向にあるために、このセロトニンが不足がちだという。ところがこのセロトニンを増やせば、低体温や低血圧などの体質改善の他、現代型の鬱に対しても効果が大きいらしい。
ではどうしたら増えるのか!?答のひとつが、ウォーキング。一日わずか5分のウォーキングでもセロトニンがアップするらしい。歩くことでこの物質が活性化し、体だけでなく心もイキイキ元気にさせ、病気になりにくい体質をつくる。ストレスに強くなり、若々しくなって、不満が少なくなり、コミュニケーション能力が高まるなど、もう良いことづくめだ。
どうも私最近おかしいな・・・と思ったら、まずは町内一周を。ポイントは、何も考えず(左脳を使わない)に歩くことだ。


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セロトニン君は、この拝島大師のフジソソグ香りの下でかなり増えて


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山ツツジでさらにアップした・・・と思う


モッコウバラ(木香薔薇)


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朝、この陰で一休みしていると、何とも爽やかな気分だ。風が吹くとほんの少し香りがする。このモッコウバラ、去年よりグンと蔓を伸ばして葉桜に絡みついている。きっと誰かが枝にかけたのだろう。蕾も増えている。雨でも降ると結構な重さになるだろうから、桜の枝も大変だ。蔓系の植物は、どれもよく成長する。太くなるより伸びる、絡む、花を咲かせる・・・人で言えば、小回りのよい営業タイプかもしれない。


野鳥


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Tさんの撮ったイカルチドリ。目の周りの金環が可愛い


花に向かう人がいれば、馬に向かう人がいたり、鳥に向かってしまった人もいる。山仲間のTさんは、すっかり野鳥の撮影にハマってしまった。野鳥に夢中になってしまうと、まるで鉃道少年のように、その魅力からきっと逃れられないのかもしれない。先週末、あるコンサート会場で、Tさんから猛禽類だけを追いかけているカメラマンの話を聞いた。猛禽類とはワシやタカの肉食系の鳥の種類。ツミ、ハヤブサ、チョウゲンボウなど小型の猛禽類が東京近郊に生息していて、猛禽マニアを夢中にさせているらしい。分かるよなあ〜、狩りの瞬間はワクワクするし、肉食系の動物の顔はどれも引き締まって、カッコイイし・・・。
夢中になれるものが見つかると、人生はがぜん楽しくなる。


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何かを狙っているのか。ノスリはカラスくらいの大きさ



ツツジ


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お天気がめまぐるしく変わる。果たして去年の今ごろは、暖かかったのか、寒かったのか?今日は何日か?はっきりしないのは、二日酔いのせいもある。濡れたアスファルトからは、クルマの音がしっとりと聴こえて心地がいい。道端のツツジも雨を受けて淑やかだ。都会のツツジを見るたびに想うのが、今ごろの山に咲くミツバツツジの淡い藤紫の色だ。週末、会いにいこうかな。
ところで漢字にすると「躑躅」。なぜ、こんなに難しいのだ?


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ミツバツツジの咲く山道を歩きたい


ニガイチゴ(苦苺)


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イカンイカン、忘れていた。せっかく権師匠に時間をかけて調べてもらったニガイチゴの花。イチゴの花といえば、丸くフワッとしたものと思っていたから、この細い花びらを見て、すぐに特定できなかった。でも権師匠は、葉のカタチや枝のトゲからイチゴではないかと推測。さすが!
甘いのにニガイチゴ(苦苺)。別名はゴガツイチゴ。山ではよく食べているのに、失礼をいたしました。


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実はルビーのような美しさ


「オバンデシタ」


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後一ヶ月くらいで札幌ライラック祭りだ


久々にこんな挨拶をした。先週末、銀座のイタリアンレストランに集ったのは、北海道を故郷にもつ人たちで、その名も「いぃんじゃない会」。仕事先の知人に、その笑ってしまうような会の存在を教えられて、「行きたい!」と返事をした。
驚いたのは、参加者の半分が30代!?の女性だったこと。北海道弁なら「なしてさ?」となる。同じ中学校の後輩がいたり、世界一周旅行から帰ってきたばかりの若者が、大学で教鞭をとっている友人の教え子だったりと、故郷の話に花が咲いた。人はこうして不思議な縁で結ばれていくのだろう・・・。

*オバンデシタ・・・オバンデスでも良いが、過去形にした方が胸に沁みる。


ベニシジミ


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花とくれば・・・蝶でしょう。ということで、今日はシジミチョウ。正しくはベニシジミ。日当りの好い草地で見かけるかわいい蝶。春先のベニシジミは、赤橙色の部分が鮮やかで、花や緑に止まって羽を広げるとポッと目立ちます。大きさは1.5センチくらい。小さな頭部に対し眼が大きいので、よけいに愛らしい。春一番に〜〜♬、出てくる蝶がこのベニシジミです。



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ハルジョオンに止まる


新丸ビル


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考えごとが多くなると、人は高いところに登りたくなるのだろうか。少し離れたところに、じっと遠くの景色を見ている男がいる。東京駅前の新丸ビル七階フロワーは、夜景を楽しむカップルが多いから、ちょっと目立つ。もしかしたら中間管理職の悲哀でもを抱えているのだろうか。
フロワーに戻ると、モダンなレストランが配置されている。ニューヨークには行ったことはないが、どの店もオシャレな調度品や大きな観葉植物で、大人の街の雰囲気を上手く演出している。暗めの照明もホテルのロビーにいるようで、とても落ち着く。夕食を楽しんでいるのは、この界隈で働くエリートたちだろうか。若い人が圧倒的に多い。
時代は変わったなあと、昔々新宿の赤ちょうちん辺りで飲んでいたおじさんは、お上りさん気分でキラキラの若者たちを眺めるのだった。


珍かな花/シラユキゲシ(白雪芥子)


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この花を見てKさんは、すぐにシラユキゲシと言い当てた。この花もじつは初めて。シラユキゲシ。クサボケに比べて、こちらは美しい名前だ。やや下向きに咲き、雄しべと花びらの対比もよろしく、夏椿のような涼しさがある。調べると「日陰に滅法強く、やや湿った場所を好む」とある。ムムム・・・なんか怪しい。さらに「根をのばして、よく増える」。ウ〜ン、これは意外。「葉はハート型をしている」チェックしなかった・・・・別名、スノーポピー。☆☆☆


珍かな花/クサボケ(草木瓜)


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玉川上水歩きで見つけた不思議な花。ボケじゃないのかな〜と思わず言ったが自信なし。よく見ると、地表近くの花は枝から出ていて、誰かがイタズラに差した造花のようでもある。こんな時は権師匠へ。すぐに返事が来た。「生え方からして多分『クサボケ/草木瓜』」。なんという味気のない名前!。調べると、「ボケよりも背丈が低く、冬から春にかけてオレンジ色の花が咲く。盆栽としても利用される。」とあった。日本特産種らしく、ノボケ、コボケの別名もあった。ノボケとコボケで、まったく関係ないことを思い出した。
ボケもトボケも「惚け」の同じ字。知っていました!?



玉川上水緑道歩き


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春になると「玉川上水緑道を歩く会」を企画し、玉川上水駅から鷹の台駅までの4キロの緑道を仲間たちと歩いている。川沿いにはナラやクヌギなどの武蔵野を代表する木々が遥か遠くまで続いている。風が吹くと新緑がきらめき、小径に落ちる影は眩しいほどだ。春の花も今が盛り。ニリンソウやヤマブキ、木イチゴの花がお喋りと撮影をせがむので、なかなか前へ進めない。でも良いのだ。時間はたっぷりある。そして「歩キ眼デス」の楽しさが、みんなに伝わっていくのだから。


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ニリンソウの花


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木イチゴの花


シャガ


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ずいぶん昔、杉林に覆われたうす暗い山道を下りて行ったときの話。緩やかな斜面にシャガの花が一面に咲いているのを見て、ドキッとしたことがある。それがシャガとの出会いかもしれない。日が届かないいような木陰で、なぜこんな花色をしているのか。まるでなにかの化身のようにも思え、不気味に感じた。それ以降シャガが咲いていても無視して通り過ぎていた。ところが公園や池の淵で見る機会が多くなると、アヤメ科らしい清楚な味わいと花がない時期の葉姿の美しさもわかり、心引かれるようになった。


オウバイ?


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神田川沿いを歩いていると、対岸にヤマブキかレンギョウのような花が垂れ下がっていた。枝ぶりが違うなと思って確認してみると、花びらが八枚。毎日のように歩いていても、見落している花があるとは・・・。調べてみると、どうも「オウバイ」のようだが、近い種類の「オウバイモドキ」にも似ている。だいたいオウバイを知らないところへもって、モドキをつけられては困る。ジャスミンの仲間らしいが香りはなかった。


ヘっ!


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「ウっ」ときたら、「ヘっ!」。春は目覚めの季節だ。この1.5メートルのアオダイショウもどうやら冬眠からのお目覚め。腹をすかして獲物を探しているようだ。ときどき、頭を上げては周りの空気を気にしている・・・チロチロ。ここ数年で見た蛇の中では一番大きい。距離を取りながらじっくり観察する。池の側をゆっくり進む・・・チロチロ。


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突然、鳥の声がした。少し離れた小島からだ。すると頭を持ち上げチロチロ・・・ゆっくり石垣を下りはじめた。こちらも前に廻り石垣から顔を乗り出す。すると顎のあたりを二三回水につけたかと思うと、小島に向かって泳ぎ始めた。その早いこと。滑るように泳ぎ、アっという間に向こう岸にたどり着いた。高い石垣もなんのその、スっと登って消えてしまった。

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どの生き物も餌を得るために、必至なんだね。メジロもカモも、昨日の鵜も。



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ずっと片脚でひなたぼっこ



善福寺池の杭に一羽の鵜がとまっていた。鵜を見ると、複雑な思いが過る。あの長良川鵜飼を思い出すからだ。鵜は篝火の下、潜水して鮎を捕えるのだが、首には細い糸が巻かれているので呑み込めない。鵜匠は巧みに鵜を引き寄せ、首を絞める。すると「ウっ」と鮎を吐き出す。これが1300年の歴史を持つという鵜飼。なんとも哀れで可笑しい漁法だ。
さてこの鵜の餌となるのは、おもに鯉だと思うが、どの大きさまでを獲物と判断し呑み込むのだろう。鵜を見ると、つい思う。


風立ちぬ


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遠くから見るとモソモソと動くので、初めは鯉かなと思った


風雨が強い週末だった。外歩きをすっかり諦めていたので、日曜日の朝、雨があがって日が射してきたのにはびっくり。カメラや双眼鏡、地図などをリュックに入れて、野鳥の多い善福寺公園に出かけた。春の嵐がまだ通過中なのか、絶え間なく風が吹いている。桜はすっかり花を失って、なんとも弱々しい姿。緑をつけ始めた柳は奔放に揺れ、水面のハスの葉は風に拾われて、ヒラヒラと舞い立つ。ラクショウもすっかり実を落されて新芽だけがクッキリ。空のチリも一掃されたのだろう。夏雲を思わせるような真っ白な雲が遠くに見えた。


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ラクショウの木の下には、こんなカタチの実がたくさん落ちていた


イカリソウ(錨草・碇草)


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花の名前を覚えていると、ときどき知らない人と話に花が咲く。以前読んだエッセイでのお話。作家の伊集院静が一人で呑んでいると、カウンターの奥に椿が一輪。「おや、侘助ですね」とポツリ。それを聞いた女将が、「花のこと、お詳しいですね」その後どうなったかは知らないけれど・・・。
ご婦人二人がしゃがんで花を見ていた。すぐに分かったので、「おや、イカリソウですね」と呟いたら、「あら、あんた、詳しいわね〜」と元女将らしき人の濁声が返ってきた。


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こちらは初めて見た「キバナイカリソウ」


さみどり


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春らしい光が戻ってきたが、二日間の「花散らし」で桜の木々はすっかり寂しくなった。春に三日の晴れなしというが、週末はまた雨らしい。ところが、高見に目をやると木々の緑が始まっていた。新緑のスタートだ。
ケヤキは油断がならない。桜に目を奪われている間に、いつの間にかさみどりを揺らしている。芽吹きすると、さささっ〜と新緑が進むのだ。満開の桜も好きなのだが、新緑のケヤキもたまらない。桜餅も好きだが草餅も好き!という和菓子党の嗜好だろうか。大きく伸ばした枝の先々にさみどりをどんどんつけて、空を掃くようにしてなびく姿を見ていると、清々しい気持ちになって、心ここにあらず〜。良い季節が始まった。


ハナミズキ(花水木)


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桜並木の対岸が新宿区



この雨が止むと葉桜になっているんだろうなあと、神田川沿いの桜並木を歩いていると、ハナミズキが花をつけていた。神田川は新宿区と中野区の間を縫うように流れていて、それぞれに植えられている樹木が財政状態を伝えている。お金持ちの新宿区には桜が植えられ、財政難の中野区はハナミズキ。成長が遅く、枝打ちをあまり必要としないハナミズキは、一年を通して見栄えがよいので重宝がられている。桜の次はハナミズキ。新宿の次は中野だよ〜と言っているような雨の朝だった。


ヤマブキオー


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ヤマブキの花を見ると、70年代を駆け抜けた鹿毛の競走馬ヤマブキオーを思い出す。一体いつまで走り続けるのだろうと、衰えを知らないオーナー思いの孝行馬を追いかけていた。じつは昔、日高で牧場を営んでいた祖父が、ある出版社社長の買い付けた若馬数頭を預かり育てていた。その中の牝馬一頭がデビューすると、秋までに四連勝してしまい、すっかり競馬にハマってしまった。運が悪いといおうか、その当時の部屋の相棒があの権師匠だったから、大変!週末は二人で競馬新聞とにらめっこに・・・。
ヤマブキオーは八才まで走り続け生涯成績は、47戦20勝。複勝率は約66%。賞金総額が約三億。無事これ名馬というが、まさにヤマブキオーはそれを実証した馬だった。

花散る頃


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鳥たちも花の終りが分かるのだろうか。それとも落花の頃に蜜が甘くなるのか、散りゆく花のなかで囀りが休みなく続いている。曇天の空の下、桜の花は風に誘われように舞いはじめた。神田川にかかる欄干からヒヨドリ、ツグミ、スズメ、そしてメジロが花びらを啄み、落していく様を飽きもせずに眺めていたら、不思議な気持ちが広がってきた。染み入るような幸福感と滲み出てくる喪失感。無常の思いを桜が引き出すのか・・・。この五年の間に逝ってしまった弟そして友人たちの笑顔が浮かんで来た。花びらが舞っていく川では、この春生まれたのだろう小ガモの数匹が烈しく水遊びをしている。それをじっと見つめる親ガモ。季節は、きちんと歩を進めていく。


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ベニバナトキワマンサク(紅花常盤満作)


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あれ、形状と咲き方がマンサクに似ている・・・。でもマンサクは黄色のはず。咲き方もマンサク特有のチラチラではなく、びっしり〜。チアリーダーが赤いボンボンを振っているみたいです。葉っぱは茶色だけど、これから緑になっていくのだろうか。調べてみると・・・

マンサクの変種にあたり、紅紫色の花を咲かせます。葉が赤紫になる「銅葉」と緑色の「緑葉」があります。美しい花色で鑑賞価値も高いことから、庭木にも広く利用されています。また、葉が密に茂り樹高も低く抑えることができるので生垣に用いることもできます。ベニマンサク(マルバノキ)という樹木もありますが、これは別種です。(ヤサシイエンゲイ)


桃白娘


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桜に似ているが違うよなあ〜、調べて分からなければ権師匠に聞こうということでパチリ。翌日、師匠から返事が来た。「竹箒を逆さにしているような枝ぶりなら、まず「テルテシロ」だろう」と。そうそう、そんな形状だった。別名「シロテルテ」とも言うらしい。これは桃の仲間で「照手桃白/白照手桃」。どっちもどっち、漢字にするとさらにややこしくなり、記憶しようとすると脳が押し出す。そうだ!(^^; 桃白娘と覚えよう〜♬


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この木の枝にぶら下がっていたミノムシ君
なんか、久しぶりに見たなあ〜


ヒトリシズカ(一人静)


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あいにくの雨と昨夜のスッキリしないヨルダン戦の影響か、いまひとつモチベーションが上がらない。「サクラサク」のタイトルが消えてしまった。というわけで、こんな雨の日は「一人静か」。週末の砧で見つけた。ヒトリシズカといいながら、いつも群生しているので、見つけると「おっ、ミンナシズカ」と冷やかしている。例年なら4月から5月頃に咲く花なので、都内とはいえこれも開花が早い。名の由来は「一本の花穂を磯禅師の娘で源義経の愛妾である静御前が、一人で舞う姿に見立てたもの」とあった。そうかねえ〜。



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ヨルダン戦が始まる頃、四谷の土手の満月桜


オオシマザクラ(大島桜)


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例年だとソメイヨシノが咲き始めてから、オオシマザクラの開花が始まると思っていたが、今年は早いようだ。寒い日が続いて梅やマンサクはゆっくりと咲き、暖かくなると順番を待てないレンギョウやユキヤナギなどが、桜と一緒に開花スタートラインに並んでしまった。
さてご存知だろうか。このオオシマザクラの葉だけが、あの芳しい桜餅のグルリになっていることを。塩漬けにされた葉っぱは、甘〜いアンコをより引き立たせて、和菓子党を喜ばせる。最近は「長命寺」と「道明寺」がセットされているのもあり、二個一緒に楽しめる。


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これは関東風の「長命寺」


砧公園


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久々に砧公園で花見客見物?をしてきた。こんな具合です。この公園の芝生はよく整備されて広く、桜の木はどれも驚くほど大きい。というわけで、近隣以外からも人が続々と集まる。曇り空もなんのその、いろんなグループがシートの上でお喋りと食事を楽しんでいる。世田谷ということもあるのか、時代が違うのか、じつに皆さんお上品な酒盛りなのだ。昔はフラフラしていたオトッツァンが一杯いたよなあ〜と思いながら、平成の幸せな週末の中を歩いた。


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なぜこんな細い枝からこれだけの花が吹き出るのだろう


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神田川ナウ・・・砧に比べるとちょっとしょぼい


貝母(ばいも)


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昨日のスノーフレークのそばにこんな花が咲いていた。先日の歌会で、この花は「貝母」であると歌会仲間から教わった。「貝母」を「ばいも」かあ〜。何とも不思議と思って調べると、別名「編笠百合(あみがさゆり)」。ユリ科の多年草。高さ約50センチ。春、薄い黄緑色で鐘形の花を下向きにつけ、内面に紫色の網状の模様がある。地下茎は厚い鱗片(りんぺん)からなり、漢方で貝母(ばいも)といって薬用。有毒。はるゆり。

たしかに網目模様の深い編み笠の形をしているから編笠百合は分かる。しかし「貝母」の字はどこからきたのか。さらに調べると、地下にある茎が二枚貝のようになっている、又は蛤に似ているからという説が有力らしい。日本固有の百合で、万葉集にも詠まれていた。


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この姿から、歌ができそうですか!?


神田川ナウ



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北日本は今日も雪だというのに、都内のアチコチでソメイヨシノが咲き始めている。日本列島の長さというか、自然の多様性をしみじみ感じる。アササンの神田川コースでは、三分咲きの桜を見上げながら歩く旧お姉様たちのお喋りが満開だ。これも毎年のことで、花を啄むヒヨドリの鳴き声になんかに負けてはいない。日本のご長寿はこうしたアササンからつくられているのかもしれない。


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さてこの時期は、桜ばかりに目を向けていてはいけない。地上の花たちも囁き始めている。これからは役者が揃って、ネタ不足の冬の「歩キ眼デス」も終演なり〜。


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ズランを思わせるようなスノーフレークもお目見え


ミモザ


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近所にあった二カ所のミモザの木が、どういうわけか切られてしまった。これは寂しいもので、ミモザのあった箇所にチラリ流し目を送って通り過ぎていた。花粉を飛ばすからかもしれないと誰かが言っていたが、果たしてそうだったのだろうか。
ところが週末、歌会で歩いた杉並区の住宅街でなぜかミモザをよく見かけた。多くが玄関の門柱辺りに植えられていて、黄色のぼんぼりが温かい雰囲気を醸し出していた。春の風にフワフワと揺れて・・・やはり良いね、ミモザは。


新宿御苑


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左下の女の子の所作が可愛くて、ついつい目がそちらへ



お天気に恵まれた週末の新宿御苑で、吟行歌会の仲間と春の午後を楽しんだ。わずかの間に暖かくなったことで、春の花が次々に綻び、ハクモクレンやカンザクラの下には多くの人が集まっていた。キブシ、トサミズキ、レンギョウ、マンサク、ユキヤナギ、枝垂れ桜、河津桜、水仙、ハナニラ・・・。たぶん今週末から、ソメイヨシノも咲き始めるはず。
あそこにも、あそこにも・・・行きたい見たい桜が年々増えて、困る。



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空に花を向けて咲き誇るハクモクレン


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咲き始めた白の妖艶、ユキヤナギ

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珍しいトサミズキの花


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この枝垂桜をモチーフに詠みました



花粉晴れ


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マスクとゴーグルをかけているような雲にも見えたりして


複雑な思いを言葉にした・・・「花粉晴れ」。花粉さえなければと我が体質を呪い、地団駄を踏ませるような恨めしい青空。カーテンを開けた瞬間にヤバいと感じさせる笑顔の空・・・。
その空につい愚痴ります。お前は知っているか。春雨を歓迎する人たちが、どれだけいるかをと・・・。


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オッタチカタバミの花も咲き始めました


白い沈丁花


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ウ〜ム・・・良い香り。風に運ばれて、沈丁花の心躍るような甘い香りが辺りに広がっていた。いつものアササンコースには赤い花ばかりなのだが、この陽のあたる一画には白花が咲いている。秋の金木犀に対して、春はこの沈丁花が、芳香力の強さでは一番かもしれない。
花粉と黄砂、PMさえなければ、幸せな春の気分なのだけど・・・。


天気晴朗なれど


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山茱萸(サンシュユ)の花が咲きはじめた


風が凄い。どこにこんなに残っていたのか、枯れ葉が集められて、路上に舞い上がっていた。それとゴミ収集日にぶつかったのだろう。車道にまで紙やビニールの袋が舞っている。この時期は、春一番が吹き荒れた後も寒の戻りがあったり、短い雨とおかしな陽気が続くものだと分かっていても、今年は何かめまぐるしいように思う。四季の豊かな国だから仕方がないのか。もうすぐあの風薫る季節がやってくる・・・舞っても、俟っても、待つことにしよう。


サクラサク


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入学予定の中学生だろうか。父母と正門から出てきた。皆重そうなバックをもっているので、教科書一式がその中に入っているのかもしれない。どの親も若々しい。ここは明治大学付属高等学校の前。入学を祝うかのように、一本の早咲きの桜が満開で、見上げる誰もがほころんだ顔になる。ここから東中野駅までの沿線にソメイヨシノの並木が続く。
さて?である。何故この正門前の一本だけが早咲きなのか。怪しいのだ。想像してみた・・・ある晩、切れ者といわれる教頭が早咲きの苗木一本をもって土手に入り、ソメイヨシノの苗木と取り替えたのではないかと・・・。


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煙霧


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わざわざ中国まで行かなくてもその気分が味わえるではないかと、昨日茶褐色に染まった空を見上げながら、苦々しく帰宅した。すると夕方のニュースで、黄砂ではなく煙霧(えんむ)だという。「えっ、何ソレ!?」。北風と南風がぶつかることで発生する気象現象・・・。目と鼻を黄砂にさんざん痛めつけられたと思っていたが、なにか煙に巻かれたような解説。しかし春は、色んなものが飛んでくる・・・ズルズル。


我が足


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これはオーダーメイドの我が登山靴。日本の名だたる登山家が注文していたこの靴を手にしたのは、今から15年ほど前。足に合った靴が欲しくて、当時四谷にあった登山靴専門店「タカハシ」を訪ねては、老職人が説明する登山靴のハウツウに聞き入った。決心したのは訪れて三度目。我が素足に触れて、身長や職種、生まれを北!と、彼が当てたからだ。もうこの人に任せようとお願いをした。外形がほぼ決まって、完成前の靴に足を入れてみると、その包み込まれるようなフィット感に驚いた。革の厚さは5ミリ、重さが片方1200グラムある。えっ!と思われるかもしれないが、登山靴は、頑丈で重いからこそ足は守られる。指、足首がガードされることで疲れが軽減して、どんな道でも捻ったりすることはない。
もうどのくらいこの靴と山を共にしたことか・・・。もうすぐ出陣だ。


松田山


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今週紹介してきた花は、どれも小田原の松田山ハーブガーデンで撮影したもの。菜の花やロウバイは終りを迎えていたが、梅と桜はまだ二分から三分咲きだった。たぶん今週末から見頃となり、夕方からはライトアップされるはず。花も良かったけれど、小田原市外が見おろせる景色も素晴らしい。とくに夕日が富士の稜線に沈む僅かな時間に、空の色が変化し酒匂川が光りはじめる。おすすめです。
・小田急「松田駅」から「松田山ハーブガーデン」までバスが期間中運行しています。


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★さて権師匠から新たな天文ニュース!
 なんと、パンスターズ彗星が週末に最も地球に近づきます。

 詳しくはここで ⇒ パンスターズ彗星


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まだ咲いてるバイ


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桜の前に私たちでしょう〜と梅がまだ咲いている。冬が寒かったせいか、いつもより遅く咲き始めた。気象庁の発表によると平年より遅れた所が多く、遅い記録を塗り替えた地点もあったそうだ。しかし冬の寒さが厳しいほど、花は美しくなる。昨年の桜もそうだっただろうか。
もしかしたら震災のこともあったので、ことのほか美しく感じたのかもしれない。花をゆっくり楽しめるということは、幸せなことだと思う。


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                                先日の歌会で、こんな素敵な梅の歌に出会った。


                                白梅の
                                ちいっちゃな つぼみ
                                ポップコーンが
                                はじけるように
                                咲き始める


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八重


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会津は父方の故郷ということもあり、今年はNHKの大河ドラマ「八重の桜」を真剣に観ている。そんなこともあって「八重」と聞くと、どうしてもココロ騒ぐ。八重を演じる綾瀬はるかの「ありがとなし」とか「だけんじょも・・」などのまあるい会津弁を聞いていると、ココロがゆったりと満たされていく。そうだ、あの映画「たそがれ清兵衛」を観た時も、たしかそうだった。庄内弁と会津弁は、もともとは違うのだろうけど、東北地方特有の訛りに反応するのは、カラダのどこかに内陸系のDNAが棲みついているのかもしれない。

八重で話がそれてしまったが、水仙はシンプルと思いきや、この八重咲きを含めるとかなりの種類がある。原産地は地中海沿岸で、室町時代以前に、中国を経由して日本に入ったらしく、品種改良の中心地は栽培に気候が適しているイギリス。オランダ、日本がそれに続いているとあった。


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春の小川でも歌っているのだろうか


河津桜


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河津桜を一度くらいは見ておこうと、小田原市内と相模湾を一望できる松田山を訪ねた。河津桜はオオシマザクラとカンヒザクラの自然交雑種であると聞いて、意外な印象だ。というのは、早咲きで淡紅色、そして花の量が豊かで開花期間が長いというのだから、どう考えても人工交配種だろう。なんか腑に落ちんなあと、枝を見上げると、なんだか派手好きのお姉さんといった感じがする。枝につく蕾の数が半端ではないくらい多い。満開になると千人風呂と言われる青森の酸ヶ湯温泉で、ギュウギュウ詰めの女子大合唱といった雰囲気だろうか。好き好きかもしれないが、このタイプの桜はちょっと苦手・・・かも。


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飛んで来たメジロを撮ったつもりが、動きが早く行方不明。残ったのはスゴイ蕾たち


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河津桜のこと
1955年に飯田勝美が静岡県賀茂郡河津町田中で原木を偶然発見したことが由来である。当初、発見者の飯田氏の屋号から「小峰桜」と地元で言われてきたが、その後の学術調査で新種と判明し、1974年に「カワヅザクラ(河津桜)」と命名され、1975年に河津町の木に指定された。現在も原木はこの地に存在し、2007年現在で樹齢50~60年である。また、1968年頃からこのサクラが増殖されるようになった。


こっちをムクドリ!


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これはモズの仕業のリンゴの「はやにえ」か!?なんて、思いながら、このリンゴを枝に刺したモズ人間を探してみる。たぶんこのリンゴが見える二階のベランダあたり?と見上げてみると、カーテンが閉じたまま。この散歩道にもう一カ所、柊の枝にもリンゴが刺してあった。同じようなリンゴだけど、鮮度が少しばかり違う。もしかしたら、同じ人が刺したのかもしれない。餌の乏しい季節だけに、鳥たちにはありがたいよなあ・・・。
さてこのリンゴをムクドリ四羽が食べていた。グリーン色の派手なダウンを着込んでいたせいか、警戒してしまい餌に近寄ってこない。
「こっちをムクドリ!」と念じたが・・・シカトしたままなので諦めた。


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寒緩む


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二月も終り。年が開けて、あっという間だ。お屠蘇気分などあったのだろうかと振り返れば、記憶だけが遠くにあって、何かが変わったということもなく、数え年だけが一つ増えている。行って、逃げて、去っていく・・・そして桜が咲いて、良いんじゃない〜。そう、それで良いのかも。寒さを強く感じる歳になってくると、時計の針さえ進めたくなるし、何かにつけて流されやすい性格なのだから、花綻ぶまではこのペースで流されても良いのだ〜と。まだまだの蕾を眺めながら、寒さが緩んだ日のアササンはやはり嬉しい。


トリコローレ


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ラーメン屋や寿司屋の応援するわけではないが、イタリア料理店はいいよなあ〜と、この三色旗トリコローレを見るたびに思う。一体誰が最初に「イタリア料理店ここだよ」とぶら下げたのだろうか。素晴らしいアイデアだと思うのだが、イタリア人がこれを見るとどう思うんだろう。


レッドロビン


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今日は寒かった〜。今年は例年になく寒い日が多いように思う。アササンしていても、春をなかなか見つけられない。そんななか、このレッドロビンは、わずかな温かさにも反応するかのように、新芽を脹らましていた。もともと生け垣用に交配されて生まれた品種だから、この寒空でも平気なんだろう。ヤブ椿が花を落していくなか、花のような赤い新芽には、春の息吹を感じる。

さて今日はISSの観察DAYです。
★東京では・・・19:10:57/西北西 〜 19:14:11/南西 〜 19:14:29/南
よく見えそうです。

沙羅ちゃん


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おい、決めてくれたぜ〜♬


「前畑ガンバレ」から早77年。女が泳ぎ、やがてマラソンを走り、そして今やスキーのジャンプだ。「イカン!もう二時過ぎている!」と焦りながら、ノルディックスキー世界選手権の「ジャンプ混合団体」という競技を最後まで観てしまった。男子複合団体4位の悔しさを晴らしてくれるかのように、金メダルをビシッと決めたのは、この日の最長不倒記録を出した沙羅ちゃん。大ジャンプを決めた後も、ポワ〜ンとしていて、これがじつに好いのだ。キミはスポーツ選手なのか!?優勝がアナウンスされた後も、先輩女子選手が泣いている横でニコニコしている姿は印象的。まさにサラッと勝ってしまう沙羅ちゃん。努力を感じさせないようなあの笑顔に、いま痺れている。撫子のサッカーに続いて、女子ジャンプの底辺も広がるのではないだろうか。



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これは先日の女子ジャンプでの準優勝



日本の面(おもて)



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目の位置を動かしても問い続けてくる、狂言面「福の神」


少し前あるコンサートの帰りにひょいと立ち寄ったのが「日本の面(おもて)展」。意外や意外、これがじつに面白かった。能楽は世界に誇る伝統文化だが、そこで使われている面100点ほどが展示されていた。どれも能や狂言で使用される面ばかり。じっと見つめていると、こちらを見透かしているような眼差しなので、しばしにらめっこ状態が続く。とくに笑っている面と対峙すると、何かを問いただしているようで、長期戦になるとどうも不利だ。思わず「スマン!」と呟いて、立ち去ることになる。展示されている面は全て愛好家による手づくりの作品ばかり。いろんな創作の世界があるものだ・・・。



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悪には見えないよなあ〜。狂言面「武悪(ぶあく)」


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いいね、能面「若女(わかおんな)」


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これが一番のお気に入りでした。狂言面「乙御前(おとごぜ)」


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コンサート帰りの人たちで盛況だった



記念撮影


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雪祭りが終わった札幌の市街は、心なしかノンビリしていた。時計台や道庁の前では、家族や恋人たちが楽しそうに記念撮影。そこで面白いことに気がついた。オーバーアクションでポーズをとる人たちは、ほとんどが外国人なのだ。たぶん台湾や中国の人たちだろう。写真好きな国民性なのか、思わず笑ってしまうようなポーズをとる。写す方もしきりになにか指示をしている。可笑しくて、ぼんやり見ていた。別に恥ずかしがることもなく、撮り終えるとカメラを覗き込み、笑いあってから消えていった。



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道庁の前に大きな雪だるま。台湾の人は雪が珍しいらしい


写真は自分たちのために残すものだが、時代を経て、いつか子どもや孫たちが見たときには、違う姿を標している。この歌を思い出した。

よそゆきを着せられ
よそゆきの顔して
立っている
写真の裏に 満三歳
父の字が元気



サクラマス


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妹のつれ合いである、ソーちゃんが「来たら食べてもらおうと思って・・・」と自ら釣ったサクラマスをご馳走してくれた。海好きの彼はヨットマンで、仕事の合間に北海道中のヨットレースの大会に参加している。こちらが山なら、彼は海。フィールドが違っても、お互いスポーツが好きだから、話がよく合う。さて肝心なこのサクラマス。今回の旅では、タラバガニ、ツブ、ホタテ、ホッケと美味しいものを沢山いただいたが、最後に登場したサクラマスの刺身は絶品だった。濃厚にして繊細。舌に絡まってくるような甘い触感は、じつに官能的でじんわりと悦びが脳へと広がっていく。あ〜どの酒と合うのだろうと、銘酒の名が頭を過っていく・・・。なんとも北には、まだまだ隠れた味覚が眠っている、たいしたもんだ。このサクラマス、鮮度が良くなければ刺身には出来ないとのことだった。


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釣れたら引きが強いだろうなあ。開高健が見たら、何というだろう・・・


餌台



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そっとカメラを向けても、気づいて飛び立ってしまう



弟が作った鳥の餌台に、妹がいくつかに切り分けたミカンと種子らしき餌をバラバラと蒔いた。聞けば毎朝だという。餌台は、母がソファから観察できるようにベランダの角に設置してある。餌台の作りを見ると、粗野だがなかなか趣きがあって、母と鳥たちへの愛情がこもっている。柱を補強しているのか、アール状の枝が優しい。
餌台のことをすっかり忘れて、ストーブのそばで微睡んでいたら、外が何だか騒がしくなった。カーテンの隙間から観ると、二十羽ほどの雀が喧しく餌を啄んでいる。これは面白い。啄むたびにキョロキョロするもの、一心不乱に啄むもの。どれも個性的だ。しばらくすると一斉に飛び立ち、スッと一匹のヒヨドリがやってきた。こいつはミカンが好きだ。雀たちは、そばの松の枝で大人しく待っている。テレビをぼんやり見ているよりもよほど面白い・・・。カササギ、シジュウカラ、カラスまでやってきた。純粋の田舎育ちなのだろう。カメラを向けると皆飛び立っていく。警戒心が強い。


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これが結構大きい。台を入れると、左右70㎝くらいはある


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スズメ目カラス科のカササギ。一説によると韓国からの貨物船で持ち込まれたという


歌舞伎|江戸の芝居小屋


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サントリー美術館で開催されている「歌舞伎|江戸の芝居小屋」を観てきた。新歌舞伎座のライトアップの試験点灯が昨日から始まったが、この企画展は第五期歌舞伎座新開場を記念したもので、歌舞伎の変遷がじつによく分かる。浮世絵だけでなく舞台衣装や役者絵なども展示されていて賑やかな構成だ。とくに国貞の描く団十朗(五代目、七代目)半四郎(五代目)菊之丞(三代目)など(何とか覚えている)の役者絵なんかは、いかにも本人に似ているようで可笑しくなった。そして舞台風景の絵では、役者の姿よりも桟敷で見ている庶民の振る舞いが様々に描かれていて、賑やかな江戸っ子の様子を伝えている。「あ〜この時代に行ってみた〜い!」と、ワープしたくなること、間違いなし。

*明日から18日まで、ふるさと札幌です。

チーズフォンデュ


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ャ〜ン! マイフォークに好きな具を挿してチーズフォンデュの始まり〜♬


一夜明けても真青な空。今日の最大の楽しみは、森の中でのフォンデュ。直ぐに食べられるようにとフォンデュ最高責任者Tさんが、部屋で野菜の下茹を済ませている。「チーズと白ワイン、フランスパンと赤ワインね」などと、指差し確認しながら外へ。コースはホテルから一時間ほど登る高峰山だ。すっかり慣れたスノーシューを付けて、眩しい雪のなかを進む。動物たちの足跡、風紋、木の実などを見つけては、みんなで雪のなかを自由に歩く楽しさを満喫する。陽がサンサンと注ぐ尾根をしばらく歩くと高峰山頂。目の前に広がるのは小諸市内。その遥か向こうには雪をつけた北アルプス。う〜ん、良い日に来たよなあ〜。小さな社に手を合わせてから下山を開始。途中にチェックを入れておいた場所で、いよいよチーズフォンデュじゃあ〜。


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これは雪ウサギの足跡。枝先の木の芽を食べている


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コメツガの実だろうか〜


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ほら、宿から近いでしょ。高峰山は花の名山に入っています


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北アルプスがはっきり見えます


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これはおまけ。望遠で撮ったら、谷川岳まで見えました


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これに弱い・・・ロビーにあった薪ストーブ



スノーシュー


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バスでちょっこし居眠りをしていたら、標高2000メートルの高峰高原は銀世界だ。雪の上に一歩を標したのは朝10時前。早いねえ〜。山を見上げると、前日の雪だろうか?木々に雪の花が咲いて、じつに美しく、目映い。しかし寒〜!マイナス10度くらいだな。歩くと雪面からキュッキュッと高い音が響く。久しく聞いていなかったから、なんだか懐かしい。リュックを預け、山歩きの準備をしてスノーシューを装着。全員が初体験だ。いいね。「初めて」は、いくつになってもドキドキして楽しい。スノーシューは「西洋かんじき」。足元に力強さを感じて、何だかロボコップになったような気分だ。新雪めがけて歩き始めると、お〜凄い!沈まないではないか!
みんなと相談して、チーズフォンデュは翌日に廻し、まずはスノーシューに慣れようということで、ホテル前に立ちはだかる黒斑山(くろふやま/2404メートル)を目指した。



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靴に雪が入らないようにスパッツを付けてから、スノーシューを装着


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雪に沈むことなく、グングン進める


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樹氷で覆われた黒斑山の山頂が見える


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しばらく進むと浅間山が「イラッシャ〜イ」


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黒斑山の最大の難関「トーミの頭」。谷側に落ちると、サヨ〜ナラ〜


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二時間半で山頂に着きました(^O^)/ 標識も埋まるほどの積雪


アルキミクス


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これが、雪深い森や急坂もグイグイ歩ける「スノーシュー」


「歩く、食べる、見る」のアルキミクスで心身の活性化を!ということで、標高2000メートルの高峰高原の山々をスノーシューで歩き、チーズフォンデュに舌鼓を打ち、ワインを呑みながら遥かなる雪山に思いを馳せる。そんな雪山の旅を楽しんできました。
今回のメンバーは、山系男子四名と歌会の紅一点とのスノーシューコラボ。この時期、予約が難しい宿に、年明け早々連絡を入れるとキャンセルが出たばかりだとか。ラッキーとばかりすぐに予約。当初は歌会の予定だったが、2000メートルの雪山に怖れをなしたか、参加者はひとり。山系男子に助けを求めると、次々に名乗りが上がりすぐに定員に。さてどんな旅になったかは、アシタノココロ。


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一年に数度あるかどうかの快晴と、ガイド氏が言っていた。絶景!浅間山


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佐久平駅から高峰高原ホテルまでバスが直通。ロビーからは
富士山、八ヶ岳、甲斐駒、中央アルプスがクッキリと見えた


パピルス


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これも珍しい。神代植物園の温室のなかでパピルスの花が咲いていた。水辺などで見かけていたが、花は初めて。カヤツリグサ科の多年生植物で、茎の繊維は紙の原料となる。紙を意味する英語の「paper」やフランス語の「papier」などは、この「papyrus」に由来する。


風が強いので、今夕にISSが見られそうです。

◎8日 18:15:14 南 〜 18:18:30 南東 〜 18:20:11 東北東
○10日 18:10:37 西南西 〜 18:13:51 北西 〜 18:16:42 北東



カカオ



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なんである?。カカオである。枝ではなく、幹に。それもまあこんな、しがみつくようなお姿で。大きさは大人の拳くらい。このなかにカカオマメ(cacao beanns)が20〜60個入っている(らしい)。マメというがマメ科の植物ではなくアオイ科。バレンタインデーが近づいたので、カカオマメからチョコを作ってみよう〜、というわけではなく、神代植物園の温室のなかで偶然見つけた。オクラの実の付け方もスゴいが、このカカオも蝉みたいでなんか可笑しい。
そういえばオクラもアオイ科だった。



「帰ってきた寺山修司展」


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二階の展示室に向かう前に、「短歌の森」を思わせるようなこの部屋に入って、その仕掛けに驚いた。いくつも下がる懸垂幕には寺山の代表的な短歌が書き込まれていて、それを朗読しているのは、なんと寺山自身だ。闇のなかから聞こえてくる抑揚のない声には、なにか大切なことを伝えようとする響きがあって、気がつくと朗読の歌を探しながらこの中を彷徨っていた。
この仕掛け、もしかすると寺山自身のアイデアだったのかもしれない。
没後30年を記念したこの展示会には、初出品となる高校時代の貴重な書簡や中学時代の幻の文芸誌「白鳥」など、約500点の資料で構成されている。



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寺山修司展


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寺山修司・・・修司・・・シュウジ。そうだ、太宰の本名も修治、シュウジだったと、やや蒼白に見える十代の寺山青年の写真を見て、その不思議な偶然に気がついた。端正でありながら、ちょっと自信無げな二人の表情を重ねると、ふたりの天才を生んだ青森のやや暗い冬の空を思い浮かべた。
寺山の溢れ出るキラ星のような言葉は、俳句や短歌、戯曲となり様々なジャンルの人たち、そして若者を魅了していく。世田谷文学館で開催されている「寺山修司展」は、中学時代の貴重な文芸誌や高校時代の俳句や書簡を並べて、創作活動の原点ともいうべき青春時代を紹介し、その後の寺山修司の足跡を辿っている。いやはやその点数と言葉からのエネルギー・・・一度熱を冷ましてから、もう一度行こう。


権師匠から久々のISS情報です

◆久々のISS情報・・・やっと夕方パターンになりました。
◎8日 18:15:14 南 〜 18:18:30 南東 〜 18:20:11 東北東
○10日 18:10:37 西南西 〜 18:13:51 北西 〜 18:16:42 北東
以上東京データですが、関西方面は7日から10日の4日連続◎です。
下記JAXAサイトで観測地を選び、ご覧下さい。


立春


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先週末から、春を思わせるような暖かさ。立春の今日は、父の命日、そして娘の誕生日が重なるので毎年不思議な気持ちになる。暦の上ではもう春と言われても、明後日に雪の予報が出ているわけだから、おいそれと喜んではいられない。それでも待ち遠しい春をどこかで見つけては、人は喜ぶ。今朝、こんな短歌を見つけた。

雪かきを終へたる夫は頬を染め雪は重いと言ひつつ燥(はしゃ)ぐ

間違った解釈かもしれないが、雪国育ちの人間が詠むと、この夫婦に春の訪れを楽しんでいる姿を重ねてしまう。人はいつも春が待ち遠しい。
神代植物園の帰り、心にも潤いを忘れずにと娘にプレゼントしたサクラソウ一鉢。しかしいまひとつ感動がなかった。きっと花より団子らしい。


薮椿(ヤブツバキ)



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記憶がゆっくり戻ってきて、とどまった。娘が入学する小学校がここかと見上げた時も、このヤブツバキの花が咲いていた。もう小学生か・・・と感慨深く思った(はずだ)。その娘がもう、就活だという。月日の流れるのはなんとも早い。少子化がこの地域にも押し寄せ、小学校や中学校が統合されて数を減らしているらしい。娘から小・中の両方を無くした子もいると聞いていたので「おい、いつまでもここで咲き続けてくれよ」と願ってしまった、アササン親父の一コマである。

根気力


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後楽園ドームでキルト展を観てきた。毎年感じることだが、どの作品からもとてつもないエネルギーが伝わってくる。多くが縦横2メートル以上の作品ばかり。様々な色や柄の布に、糸が細かく無数に無尽に走っている。この根気はどこから来るのだろう。大作の前では、そのスケールと細やかな手仕事に打ちのめされ、ため息が出て、頭が下がる。


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とくにこの作品のコメントを読んで驚いた。「70才を機に、思い出の多い故郷の風物を作品にした」とある。もうキルトは生き方そのもの、作家の魂もキッチリと縫い付けられているのだ。根気は日本人が育んできた心の一つ、そう思った。
それに比べて「アベノミクス」のなんとお手軽な経済政策なこと。余り布を活かして時間をかけ縫い付けてきた先人の技を思うとき、二世ボンボン政治家たちの目先に走った「いまがよけりゃ策」に危うさを感じてならない。


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グランプリの作品


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その一部!ビルのラインは全て糸だ


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葉っぱ一つひとつへの優しさ・・・虫喰いもあるぞ



茨木のり子


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図書館である本を探していたら、詩歌の本棚で「茨木のり子の家」という一冊を見つけた。隣には以前二度ほど借りた「倚りかからず」があるのだから、きっと長く留守をしていたのだろう。心をときめかせて本を手に取る。想っていた人が突然現れた時のような空気がフワッと包む。シンプルな表紙。じっくり眺めてから、最初の一ページを開く。彼女が使っていた眼鏡の写真が絵画を思わせるような色調で飛び込んでくる。前半は写真集。彼女の家はやはりこんなだったのかと思わせる、モダンな室内と趣味の良い家具や食器の数々、そして自筆の原稿・・・。この家からあの凛とした詩のいくつもが生まれたのだ。亡くなる前に書かれていた詩「遺書」に目を通せば、先月に亡くなられた歌会の先輩Iさんと重なり、胸が痛んだ。



「遺書」

このたび私'06年2月17日クモ膜下出血にて この世におさらばすることになりました。

これは生前に書き置くものです。

私の意志で、葬儀・お別れ会は何もいたしません。

この家も当分の間、無人となりますゆえ、

弔慰の品はお花を含め、一切お送り下さいませんように。

返送の無礼を重ねるだけと存じますので。

「あの人も逝ったか」と一瞬、

たったの一瞬思い出して下さればそれで十分でございます。

あなたさまから頂いた長年にわたるあたたかなおつきあいは、

見えざる宝石のように、私の胸にしまわれ、

光芒を放ち、私の人生をどれほど豊かにして下さいましたことか...。

深い感謝を捧げつつ、お別れの言葉に代えさせて頂きます。

ありがとうございました。




*2月19日に訪ねてきた親戚が、死亡しているのを発見した。


冬のアベリア


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おお〜もう花が咲いている。と思ってよく見ると、雄しべ雌しべがない。何だろうと思っていたら・・・待てよ・・・ついこの前まで、これに白い花が咲いていたではないか。もしかしたら、これはガク!? そうだ、アベリアだ。
花が落ちて、この淡紅色のガクだけが残っているのだ。開花期間が半年以上もあって、その後もこんな色で楽しませてくれる。まさに生け垣の王者!。乾燥に強く、虫がつかず、汚染に強くて肥料なしでも良く育つ。
あ〜こんな相棒が欲しい。


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花が咲いていると、こんな


それ好いカモ


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どんなひそひそ話をしているのか。「まだまだ寒くなるのカモ」「なら、雪見ながら温泉が良いカモ」「トーゼン熱燗カモ〜」なんて言っているのだろうかと、カモを見ながら雪の景色と旨い日本酒を想う。JRの車内誌に載っていたハタハタ鍋のグツグツ写真が時折、頭をよぎる。カモも好いがハタハタのホクホクが舌の上で踊る。


陽気に誘われて


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沈丁花の蕾がもうこんなだ。いったい寒いのか温かいのか、分からなくなる。日が当たってスイッチが入ってしまうと、一気に開花がすすむのだろうか。まだ椿の蕾を見かけるというのに、何となく不思議だ。こちらも陽気に誘われて、思わず手にしたのがこれ。どんな味を想像しますか?



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居るだけで、食べるだけで・・・


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「男は喰いもののことでガタガタ言うな」と作家伊集院静が言っていた。なるほどと思い、ブログにもほとんど料理のエピソードなど書いてこなかったのだが、好い店を見つけた時は自慢したくなる。野菜のおいしさを引き出す料理を好むようになってから、最近薬膳系のランチをときどき楽しんでいる。そして偶然見つけたのが、渋谷駅に近いこの店。隠れ家のようにビル街の一角にポツンとあって、デッキで食事する人にはストーブとブランケットのサービスがついている。選んだ料理は10種類ほどの野菜を蒸しただけのシンプルなもの。
旨い!
お店の名前は「daylight kitchen」。店主は音楽家でピアニストで・・・・。
よろしければ訪ねてみてください。今年一番の嬉しいお店の発見でした。


小石川後楽園−3/枝垂桜


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この枝垂桜が満開になると、どんなだろうと想像した。福島県三春の滝桜や京都祇園の枝垂桜ほどの賑わいはないだろうけど、花が流れ落ちるような様はさぞかし見事だろう。なぜ桜は人を魅了させるのだろう。多くの日本画家たちを引きつけ、花びらの一枚一枚まで丹念に描き上げさせた桜たちを思い浮かべた。



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小石川後楽園は、梅、桜、藤、そしてカキツバタ、菖蒲と初夏までの間に花が次々に咲き誇る。こんな食事処から枝垂桜を楽しめます。

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小石川後楽園−2


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園内には、ロウバイ、ヤブツバキ、冬牡丹などがひっそり咲いていた。ロウバイは梅林の奥にあるのでちょっと分かりにくい。多くの人が梅林の道を選んで通り過ぎていく。もったいない。このロウバイたち、雪を被って咲いていたのだろう。どの花も直射を避けるように下向きに咲いている。ほんのり甘い香りが、柔らかい日差しとよくあって、至福の時間をつくる。


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庭園は愛でる愉しみを優先して造られているので、生態が優先される植物園と比べると、伝わってくるものが違う。東大の小石川植物園の木々はどれものびのび。こちらは木々の手入れも常に目線。梅も当然、目の高さで花を楽しめる。咲き始めは二月に入ってからだ。


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日当りの良い場所に冬牡丹が咲いていた



小石川後楽園


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氷が融け、雪を挟んでの映り込みが、冬ならではの景色をつくっていた


小石川後楽園を訪れるのは、35年ぶりくらいだろうか。周辺をひと回りしてみると、記憶に残っているのは日中友好会館だけで、それさえも大きなビルに変わっている。昔は低層の建物が並ぶなかに、ひっそりとこの公園はあった。当時この近くに印刷所があって、試し刷りが上がるまでの待ち時間を使い、園内をぶらつきよく本を読んでいた。たしか入園料は無料だったはずだ(と思う)。歌会の先輩Sさんが、最近ここを褒めていたことを思い出し、大寒の昨日、暖かくして訪れた。


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こんな茶屋がいくつか立っている


江戸の初期1629年水戸徳川家の中屋敷として造られた庭園で、二代藩主である光圀の代で完成した。中国の庭園様式を取り入れ、園名も「岳陽樓記」という書にある「天下の楽しみに後(おく)れて楽しむ」からつけられた。国の特別史跡と特別名称という指定を受けている。


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ボランティアガイドが分かりやすい説明していた


入ってその広さに驚いた。あの頃ちゃんと歩いたのだろうか。お隣の東京ドームの約三倍の敷地面積だというのも初めて知った。総ての道を歩いたわけではないが、撮影をしたりバードウォッチングしていたら、なんと園内を約二時間も歩いていたことになる。
景色を見て感心したことが一つあった。金沢の兼六園と同じように雪の降ることを計算し、主だった木への配慮が、冬の景観をさらに美しくさせていたことだ。それは、命が眠りにつく冬の厳しさと静けさを、上手に受けいれようとする先人たちの知恵なのだろう。人の少ない冬の公園歩きはなかなか楽しい。


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どうしても周辺のビルが池に映りこんでしまう


入園料は大人300円。65才以上は150円とリーズナブル。席亭「美都屋」の松花堂弁当は、18種類のお惣菜が入って、お値段がなんと630円。窓辺で景色を見ながらのお味も素晴らしく、おすすめ。


山茶花


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タイミングがずれてしまい、お蔵入りしそうな写真を救済しました。山茶花です。さて椿との違いはどこなのか。見るたびに思います。まずは開花時期が違う。山茶花が終わって椿。そしてパラパラ散るのが山茶花で、ポトリが椿。ここまでは誰もが知っている。
大胆な違いとしてこんな識別法があった。原則として山茶花は白花で、椿が紅花。本当かね〜。まあ原則としてだから、良いのかな。山茶花が散り始め、固かった椿の蕾も少しほころんできました。寒さが遠のく頃、一気に開花しそうです。




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さてこの年賀状ですが、もなかの使用のお礼を添えて、森八の女将にこれを送っていたところ、一昨日に返事がありました。「今年もなか良く お願いします」。この蛇玉マークは森八のロゴマークにもなっていて、388年の歴史があるそうです。



コブクザクラ(子福桜)


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白い八重の桜を見つけた。表示に目をやるとコブクザクラ。花びらの真ん中に切れ込みがあるのが特長で、この桜も冬と春に二回咲くとあります。なんでこんなハッピーな名前がついたかというと、一つの花から二つ以上の実ができる(子宝に恵まれる)そうで、そういえば雌しべが二つある(ように見える)。


「文展から日展へ」


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山種美術館で奥田元宋と高山辰雄二人の生誕100年を記念する作品を観てきた。雪の到来があったので一日遅れの報告になってしまったが、味わいの深い日本画展だった。この二人の画家にはいくつかの共通点がある。日展ではお互いがライバル同志、そして90歳を超えてもなお描き続けた情熱。もう一つは、描くことの思いを伝える言葉の素晴らしさだった。対象を見つめ、とらえていこうとする心は、そのまま歌作りと重なる。
髙山は「命あるものの、何をしたいのかを、絵の上に探している」と語り、奥田は「対象をありのまま描写するのではなく、心でとらえた姿を描く」と絵への思いを表現している。
そして嬉しくなる奥田の言葉を見つけた。「旅にあって、雨に遇えば、それもまた良し」。また雨かと愚痴っている山男には、珠玉のような助言として、沁みた。


雪の日


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ここからの景色を追ってみます


今日の空は、降り積もった雪の光を受けて、いつもより青く見えます。昨日は成人の日だというのに、まあよく降りました。この雪で喜んでいるのは、たぶん子供たちと歌人たちだろうなあ〜と思いながら、降り続く雪を眺めていました。皆さん良い歌が出来ましたでしょうか。
昨年は、定点観測に迎賓館前を写してきましたが、今年は桜の名所である神田川のこのポイントを選びます。ここはときどきテレビのロケにも選ばれる場所で、にっくき三浦百和(ももかず)と市毛良枝さんのワンシーンのために、アササンのコースを変えられてしまった曰く付きの橋です。一年間、楽しみましょう。



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山茶花に水分の多い雪が・・・


モダンアート


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このトリミングだから良いんだろうなあ。もしこの柄を、壁紙にすると圧迫されるだろうなあと思いながら、仰向けになって大腿四頭筋の筋力アップ運動をしていた。これはプラタナスの樹皮。ときどき顔を寄せては、この不思議な色合いと柄のカタチに感心する。ちょっと斜めにするだけで、雰囲気が変わるでしょ。プリントしてピシッと額裝すれば、お洒落なモダンアートになるかも。


十月桜


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十月桜がまだ咲いていると思ったら、この花も開花期間が長い。3分の1の蕾が10月頃から咲き始め、残りの3分の2は春に咲く。つまり一年に2回楽しめる。花は春に咲くほうが少し大きいらしい。秋から冬にかけて「季節はずれに桜が咲いてるな」というときは、この十月桜であることが多い。
ただこの寒々しい時期に桜の花を見ると、健気さを感じてならない。



ミツマタ(三椏、三枝、三又)


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新宿御苑で見つけました


珍しい花を見つけた。ジンチョウゲ科ミツマタ属の落葉低木「ミツマタ」。花というより木なのかな。「コウゾ、ミツマタ」のあれです。調べると「中国中南部、ヒマラヤ地方原産。皮は和紙の原料として用いられる」とある。名前の由来は、枝が必ず三つに分かれるところからつけられ、三枝、三又とも書く。たしかに枝が三つに分かれている。
この花も春を待ち切れないように、蕾が膨らんでいる。一斉に咲く姿を万葉歌人は「サキサク」とよんだとか・・・。


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花が咲くとこんなです


枇杷の花


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寒さのなか、枇杷わの花が咲いていた。植物にはあえて厳しい環境で生育することで、競争相手や天敵を減らし、生存率を高めようとするものがいる。枇杷もそうなのだろうか。
枇杷の花は、11月くらいから咲き始めて、3か月から4か月と極めて長い期間ゆっくりと咲き続ける。寒波が襲っても、生育が揃っていなければ、蕾や花や幼果を混在させることができる上、その被害を最小限に抑えることができる。マンボウやウミガメの生育率はかなり低いが、枇杷も実をつけるのはわずか3%だ。虫のいない寒くなる時期をなぜ選んで咲くのか。詳しい解明はされていないようだ。


明けましておめでとうございます



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々木の国立オリンピック記念青少年総合センター


いつもと変わらぬ夜明け。なのに、私たちは願いを込めて新たな始まりを期待する。人生という旅路の茶屋で一区切りをつけたら、次の旅にスタートだ。
どんな出会いがこの先に待っているのだろうか。今年もお付き合いください。


良いお年を


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今年も瞬く間に、一年が過ぎようとしています。こんな装備をして、今年もアチコチの山をよく歩きました。来年はどこの山を登っているのでしょう。日本地図と山地図を眺めながら、お正月を過ごそうかと思っています。歩くことは未来に向かうことだから、いろんな人との出会いや自然からの学びがあるのではと期待しています。「歩キ目デス」を見守っていただいた皆様、一年間ありがとうございました。良いお年をお迎えください。


振り向くと木々がいて


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迎賓館前の新緑から落葉までの八ヶ月間をアップしました。信号待ちの間、そして緑を見ながらここを渡り続けて、早30年以上・・・。この木々と一緒に歳を重ねて来ました。クルマの流れを河に見立てると、何度も白線の橋を往復してきたことになります。橋を渡る小生を誰かが30年、いやこれからずっと撮り続けてくれていると面白いのになあ〜と思うのですが・・・。
ちょっと、タイムスリップしてみましょう。



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蘖・孫生え(ひこばえ)


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寒いです。風が強くて冷たくて、すごすごとアササンは中止。というわけで、今日は室内編。我が家のパキラの根元から、小さな枝が出てきたと思ったら、いつの間にか数が増えた。これは「ひこばえ」。20年ほど前、奥多摩の尾根を登っている時に出会った、初老の植物学者から教えて貰った。「ひことは孫の字です」。そんな話を覚えている。銀杏やブナなどの根元でよく見かけるあの新芽のような枝だ。ナラやウバメガシといった炭の原料となる木を切る時に、必ず切り株を残して、ひこばえを育て、次の森をつくる。昆虫写真家の今森光彦さんはそれを「やまおやじ」と呼んでいた。



美術にぶるっ!


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「冷える時は 寒いところが 温かい」という冬の東北を紹介する広告コピーがあったが、「寒さにブルッ」しながら近代美術館の「美術にぶるっ!」を観てきた。日本近代美術100年からのベストセレクションというテーマで、約300点の作品が紹介されている。なぜ「ぶるっ!」なのかというと、美術を体感する。深く感動する。知的に考える。すべての出発点である衝撃をこの言葉で表現したとある。300点を総て観て、ブルッしているわけにはいかない。一点一分としても約五時間。最後はぐったりとしたが、展示した方々も大変だっただろうと思う。



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この大きさでは迫力を伝えられませんが・・・


さてその中でのお気に入りは、川端龍子の「炎葉」。黒に近い紺地に金泥を組み合わせて、夏草だけを描いた作品だ。この作品を部屋に飾って一人鑑賞してみたいと真面目に思った。左右三間、6メートル近くある大きな屏風絵だ。闇のなかから湧き出るような熱気をはらんだ野草が、動いているかのように見える。まさに妖艶な「炎」を感じさせるような作品だった。

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展示はゆったり、すっきり

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圧巻!横山大観の40メートルの蒔絵「生々流転」


近代美術館の「美術にぶるっ!」はここで



冬至に思う


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北国の人は今日の冬至を迎えてホッとする。陽が少しずつ長くなっていくからだ。寒さはこれから本番というのに、日照時間の方が優先される。こんな習性をもっているのは、北海道人だけかと思っていたら、アラスカや北欧の人たちも同じだと、あるエッセイに綴られていた。そんな思いで北の人の心は繋がっているのかと思うと、なにか嬉しくなってくる。緯度が高いほど、この思い入れ濃度も高くなるのだろう。地球儀あれば、くるっと回してみたくなる。

さてこのカボチャ、事務所の一画を占拠している。ハロウィンが終わった翌日、二千円だったカボチャがなんと300円。昼食帰りに衝動買いした。カボチャに原発マークを彫って、どこかに飾るか、プレゼントしようかと考えたのだが、ついに冬至まで・・・これもやらなければ・・・・。


不老不死!?


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この紫陽花に記憶があるでしょうか。11月15日に紹介した「谷間の紫陽花」の今日の姿です。あれから一ヶ月。どうしてこんなに元気なのでしょう。変わったところと言えば、花色がやや白っぽくなった。少し小ぶりになった。しかし花数はむしろ増えて見える。奥にぼんやり見える木の葉はもう色づき、ほとんどが落ちているというのに。人にもそんな方がいらっしゃいますが、遺伝子が違うのでしょうか。この紫陽花、どうも返り咲きではないようです。要チェックです。


立寒椿 


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山茶花だと思ったら「タチカンツバキ」の表示がある。えっ、もうこの時期に椿なんだと調べてみると「サザンカを母種としたカンツバキ群の園芸品種で、違いは名前からも推測できるように、立ち性で枝は比較的まっすぐ上に伸びる傾向があり、樹高はカンツバキより高くなる」。山茶花との違いが分かっていないのに、サザンカを母種なんていわれ・・・・・ますます分からない。


落ち葉の日


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穏やかな初冬の日差しが心地好い


落ち葉を踏みしめながら歩くのは、秋の贅沢だ。すこし風のある日に紅葉した道を歩くと、いろんな落ち葉に出会う。最初は柳の葉だ。これは意外。柳がこんなところにあったとは知らなかった。ひらひらと塀を越えて落ちてくる。柳の葉はあまり紅葉しないようだ。次々といろんな葉が落ちてくると、まるで植物図鑑を開いて、その上を歩いているような気分になってくる。



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ヒラヒラと落ちてきた柳の葉


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これは木を見ても分からない


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これはケヤキだろうな


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豚の饅頭


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知らなかった。この可愛らしいシクラメンの和名がなんと「豚の饅頭」。豚まんと言えば、横浜中華街の旨味たっぷりの饅頭を思いだすが、なぜこの花にそんな情けない名前がついたのか。調べるとこうだ。
明治の植物学者大久保三郎という人が、シクラメンの英名「sow bread」(雌豚のパン=シクラメンの球根が豚の餌になることから命名)を日本語に翻訳した名が「豚の饅頭」。花への優しさがみられない凄い命名だ。しかし、それを不憫に思ったのかどうか知らないが、日本のある貴婦人(九条武子だといわれている)が、「これはかがり火の様な花ですね」と言ったのを聞いた牧野富太郎が名づけたのが、「篝火花」。こちらは上手く言い当てている。いずれにしてもいまそんな名前で呼ぶ人たちはいないが・・・。


☆彡双子座流星群


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権師匠から届いた双子座流星群の写真。見えるかな〜〜


今朝にかけて双子座流星群がたくさん飛ぶらしいと聞いていたので、深夜、ほろ酔い気分で高台にある、交番の横から天空を眺めると、いきなり流れ☆。いつも最初が感動的だ。思わずおおっと声が出る。次が現れないので、しばらく目を凝らして見ていると☆が多いことに気づく。東京の空にもこんなに☆があるんだ。山頂から見る数には叶わないけど、オリオン座もはっきり見えるし、凍るような☆明かりを見ていると、いろんなモヤモヤが消えていく。二個目を見つけたところで寒さに負けて帰宅。権ちゃん今ごろ撮影しているのだろうかと思いながら・・・。


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君も寒いだろうけどこちらもだ。ヒメツルソバ。手がかじかんでピンがなかなか合わない


12・12・13


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昨日は「121212」の日だったらしい。では「111111」は、何をしていたのだろうと、ブログを戻すと「私を通り過ぎていった花たち」というタイトルで、「スピランテス・オレラシア」という花を紹介していた。時間はなぜか、急いで進む。
久々の定点観測写真。新緑の頃が懐かしい。もうこんなだ。茶褐色になった頃、台風が来て、あれよあれよという間に大半の葉が散った。撮り始めたのが4月初めだから、約八ヶ月間、緑の移ろいを楽しませてもらったことになる。何十年も見続けてきたのだから、ここは自分の原風景になっているのかもしれない。


銀座


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昨日ひと仕事を終えて銀座通りを歩いていると、なんとビルそのものをパッケージにしてしまった一画を発見。さすが銀座!と近づいてみると、BVLGARIの文字の上に、まるで宝石を散りばめたような鳥が翼を広げている。こんなに金をかけて元は取れるのだろうか、と余計な心配をする。

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そして向かいを見れば、こちらは赤いリボンに結ばれたCartier。無数の赤いライトが燦然と輝き、年末の女性の心を否が応でもくすぐっている(のだろう)。時計の看板や広告も目立つし、男は大変だ・・・。しかしどんな時代でも銀座はこうでなくちゃいかん!と妙に納得し、前から目をつけていた四丁目の居酒屋「ささもと」の暖簾を独りくぐった。


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BS「吉田類の酒場放浪記」でも取り上げられた「ささもと」
煮込みは串で出てくる。酒は焼酎+ワインの「葡萄割り」


琳派芸術


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琳派と言えば金色でモダンなデザイン。そんなイメージを抱いて出光美術館の「琳派芸術」に行くと、いかに琳派について無知であったかを思い知らされた。かの有名な「風神雷神図屏風」を、俵屋宗達や尾形光琳、酒井抱一という琳派ビック3がそれぞれ描いていたとは、まったく知らなかった。
それどころか豪奢な金屏風のひとつであるカキツバタの「八ツ橋図屏風」。この絵も光琳のほかに抱一が描いていた。継承者たちが琳派の伝統を真摯に学び、超えていこうとしたことが作品の比較から見て取れた。
江戸文化のなかで磨かれていったモダンで、洗練された江戸琳派の新たな創造性というものが伝わってくる分かりやすい企画展だった。


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こちらが宗達


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こちらは、宗達の模写をした光琳の「風神雷神図屏風」


宗達は絵画的で、光琳はデザイン的だといわれています。
そしてこれが継承者、抱一の作品。


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光琳の「風神雷神図屏風」を模写したものです



リース


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不思議だ。どうってことのない玄関のドアに、リースが掛けられているのを見ると、その周囲に灯るような暖かさを感じて、こちらまで幸せな気持ちになってくる。きっと私たちの心に、人の幸せを願う優しさがあるからだろう。
週末、拾い集めておいた木の実や葉でクリスマスリースを完成させた。


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土曜日、サワラの木を剪定している植木屋さんから貰った小枝が効いた





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雀が一所懸命に餌を啄んでいる。誰かが蒔いたお米だろうか。鳥というのは、常に捕食活動に明け暮れているなあと思っているが、もしかしたら違うのかもしれない。実は巣に戻れば、夫婦で子育てのことや巣の増築について話し合っている・・・。そんな事を想像していたら、人間社会の方が働き過ぎのワーカーホリックがいたり、家族がバラバラだったりして・・・いつも身近にいる雀たちが、なにか愛おしく思えてきた。


勘三郎


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明るくなるまで見守ろうとしているのか、朝の半月がまだこの高さにある。梨園の太陽が沈み、こちらも半泣きの気分だ。いつも華があった。もし同席の機会をもてたとしたら、彼の表情を気にして見ていたかもしれない。所作や笑いには、周りを明るく華やかにする不思議な力があった。
ある雑誌で、一年に渡り12人の女優と対談する企画があったが、話の聞き方やツッコミがお茶目であるにもかかわらず洒脱で感心したことがある。若い時分から男の色気が備わった人で、年下にも関わらず羨ましく思っていた。あ〜勿体ない。この気分、星野道夫や筑紫哲也を失った時の気持ちに似ている。
これから先、もし彼がここにいたら、どんな表情でどんな話をするのだろうと、思うことがあるかもしれない。そうでしか想いやれないからだ。しかしそれもきっと寂しいに違いない。



箱根旧街道


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「1680年、江戸幕府は箱根旧街道に石を敷き、舗装をした」とこの石畳の道に標識が立っていた。ここは「箱根八里」と呼ばた東海道の小田原宿から三島宿までの32キロの途中にある。以前、箱根湯本駅から元箱根まで、この道を通ってハイキングしたことがある。途中いくつかの石畳を通り、畑宿本陣跡や甘酒茶屋などで休憩をとって、江戸時代の空気を味わいながら歩いた。薄暗い石畳を歩いていると、いまにも飛脚が駆け抜けていくのではないかと思うことがあった。箱根旧街道。名前もなかなか良い。

華やかな大輪の花が、ポツンと散った。中村勘九郎、57才。好い男だった。
合掌。


彫刻の森美術館


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水滴も体温を下げているのでは〜と心配


先週末、箱根の「彫刻の森美術館」を訪ねた。この冬一番の寒さという日に、標高の高い箱根とあれば、当然吐く息は真っ白。庭園内を歩いているだけで、作品のように固まりそうだった。とくに、作品のほとんどが鉄素材だから、見ているだけでゾクゾクとしてくる。たとえば、お気に入りとなった上の作品。「おい!しっかりしろ〜」と、呼びかけたくなるほど、寒々しさが伝わってきた。


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ピカソ館も内装がすっかり変わった


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雨が降りそうだ、と心配をしているのか・・・


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木の彩りも計算されているのか!?と、思ってしまう


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草紅葉が美しい


早明戦


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お呼びがかかって大学ラグビーを観戦することになった。東京・国立競技場で100試合目となる伝統の早明戦だ。若い頃は、高校ラグビーから有力な選手をチェックして、大学、社会人までその活躍ぶりを追いかけていた。記憶に残る選手といえば、早稲田のスタンドオフ堀越正巳とウイング今泉清、そして明治のウイング吉田義人やセンターバック元木由記雄、強いキャプテンシーで両校の試合を湧かせた。忘れもしないのは1987年の雪の早明戦だ。雪のなか、重戦車と称される明治FWと必死のタックルで守る早稲田、体から湯気を上げるほどの攻防は、観る者の胸を打った。そんなことを思い出しながら、伝統の一戦を応援すれば、明治がロスタイムに逆転し33-32で勝利した。ノーサイドの瞬間、歓喜が寒気を吹き飛ばした。歴史に残る一戦に立ち会えた。


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さすがに伝統の一戦。80分間の攻防は寒さを吹き飛ばすほどの熱戦だった


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戦いが終わって応援団に挨拶の選手たち


桜紅葉


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残すところ後一ヶ月。さて先日の歌会で「桜紅葉」なる言葉を知りました。なるほど、この言葉を知っていれば、桜の葉の美しさを的確に伝えられるなあと、一つ勉強になりました。ちなみにデジタル大辞泉には「秋に桜の葉が紅葉すること。また、その葉。《季 秋》」とあります。日々寒さがキツくなっていますが、小菊の花だけは、この冷気を受けて元気に咲いています。



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東京駅


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お上りさんばかり!?


丸の内駅舎が開業時(大正3年)の姿に復元されてから、東京駅に全国から観光客が押し寄せているらしい。なんでもリニューアルしてから乗降客が約25%もアップしたという。ホンマかいな〜どうも合点がいかない。駅が新しくなっただけで、人が増えるものなのか?日本人は一体どうなってしまったのだ〜!
しかし、私もここにいる。


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八重洲口の南北にある丸屋根ドーム


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その下には東京ステーションホテル


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随分昔、鉄ちゃんは上から見たことがある



リース



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じゃ〜ん!蔓をゲット


今月の初めに、このブログで空さんにリース作りを約束したので、今回の山歩きは蔓をゲットすることも頭に入っていた。探しながら登って行くと杉林の根元に剪定された枝とともに、根元を切られた蔓がいくつかあった。一番長い蔓をいただき〜♬ さて、そもそも、蔓とはどんな植物なのか!?

ウィキペディアには
つる植物・蔓植物(つるしょくぶつ、英語: climbing plant)は、自らの剛性で体を支えるのではなく、他の樹木を支えにすることで高いところへ茎を伸ばす植物のことである。蔓草(つるくさ、まんそう)、葛・蔓(かずら・かつら)などともいう、とある。

さらに面白いことも
植物は基本的に光合成によって栄養を得る。そのため、複数の植物が一緒に暮らした場合、背の高くなるものが有利である。したがって、環境条件のよいところであれば、樹木が上を覆い、背の低い植物は、その層を通り抜けるわずかな光だけで生活することになる。しかし、背を高くするには、たとえば樹木の形を取らなければならず、そのためには体を支える組織に多くを投資しなければならない。これに対して、つる植物であれば、背の高くなる植物に支えられることで高く伸びるので、自らが支持のための組織に投資する量が少なくてすむ。草地であっても、つる植物は他の植物の上を覆って、広い範囲を占めることが可能になる。

「自らに投資をしないで、広く利益を得る」なるほど〜人にも組織にも当てはまりそうな輩が、いるよなあ〜 この選挙戦にも・・・。


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・リース作り
軍手をはめて幹を掴む棘の部分を専用のハサミで全てカット。リースの大きさを想定して蔓を延ばし、適当な長さで切る。後は正円を一つ作り、スパイラルさせて丸をまとめていく。仕上げは徒長している小枝の部分を絡めて、締めて出来上がり。


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大中小と三つ出来ました〜♬


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そして木の実が付いたカタチをイメージする



山の秋を探して(2)



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枯れ葉の積もる山道をゆっくり上がっていく。このコースはとても楽だ。約一時間登れば、高尾〜陣馬山の尾根道に出られるからだ。落葉した林には燦々と日が射すから、落ち葉は乾き、歩く度に気持ちの好い音を立てる。とくにホウノキの葉は大きいので、踏みつけるとシャリシャリとひと際高い音がする。この音と葉が朽ちてゆく匂いは、秋の山の楽しみの一つだ。
尾根道に出ると突然人が多くなる。ここまで数人としかすれ違わなかったので、高尾山の現実に戻ってしまう。仕方がない。ここから景信山まで踏み固められた尾根道を歩こう。


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ち葉をよく見ると、木の種類が多いことが分かる。思わず仰ぎ見ると・


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 花も虫もまだ頑張っている



山の秋を探して


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宿副都心からスカイツリーまで見える景信山山頂



いやはや、高尾山は週末に登る山ではないかもしれない。ここ数回は高尾山ルートを外して、裏高尾から陣馬山方面を歩くことにしているが、昨日の混みようも半端ではなかった。何でも数日前にテレビで紹介されたらしく、登山口一つ手前の高尾駅は、JRから乗り込むの登山客がホームでごった返していた。何とかその電車に乗り込もうと子供を小脇に抱えていた親子連れを始め、ホームにさえ上がれない人たちが階段の下まで並んでいた。
シーズンの高尾山はもうだめだ。多くのブログにもう二度と行かない、とあったが、なるほどである。


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朝のラッシュアワーか!昨日の高尾駅の様子


さて、陣馬山麓の人の少ないルートから登りはじめた。枯れ葉が舞うなか踏みしめて進むと、落ち葉独特の芳しい香りがしてくる。誰かが置いていったのか、可愛い寅さんのお地蔵さんを見つけた。とても似ている。今度来る時にも必ずいてね、と手を合わせた。山の秋を探しながら、陣馬山から小仏峠までの枯れ葉舞う尾根道を楽しんだ。



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この大きさを伝えたくてS氏のアイデアを失敬する


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寒さもなんのその。まだ咲き続けています


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秋の日差しに映える紅葉


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人がまばらな景信茶屋


四阿山(その4)


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予定をオーバーして登山口まで下りてきた。すでに落ちかけた陽は、山の端から低山のカラマツ林にオレンジ色の光を送っていた。娑婆は、まったく別世界だ。冬から秋の世界に戻って来て、また季節通りの道を歩いていく。
C.W.ニコル氏も常々語っているが、日本の自然の多様性はすごい思う。北に流氷、南にサンゴ礁があるのは日本だけだ。広大な森の恵みは自然環境を整え、人の心を癒す。ドイツのようにもっとこの森を活かした国づくりが出来ないのだろうかと思う。



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週末の並木には、まだ緑があった。それがわずか三日で、こんなに黄葉


四阿山(その3)


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二人の年配者が下りてきた。山頂への道が見つからないので、下山するという。いくつかのパーティがもう30分以上探しているが、分からないそうだ。そうなのか、よし彼らと一緒に下山しようと待つ事にした。ところが6人の若者が小雪のなか、腰まで埋まりながら、懸命に目印を探している。・・・30分経過・・・一人がついに松の枝のピンク色のテープを見つけた。しぶといというか、下山のチャンスを逃してしまったが、追いていくことにした。深い樹氷のなかは音も風もなく、白い無の世界にいるようだ。しばらくこのなかを歩き続けたいと思ったのは、きっと若者らと登っている安心感があったからだろう。そして頂上に行けるという喜びもあったのかもしれない。写真で見た夏山の階段が雪のなかに現れた。このすぐ上に、頂上がある。



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6人の若者が頂上へのルートを探している


IMGP0738.JPG待っている間、小雪まじりの風が冷たい。薄明かりが時々、顔を出す


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若者の一人が、頂上へのルートを見つけた


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写真で見た夏山の階段がすっかり雪のなかだ


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雪が深いが、もう少しで山頂だろう


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山頂の標識を眺めながら、氷点下の遅い昼食をとる。でも、お握りが美味い!


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さあ、気をつけて下りよう。予定を二時間半オーバーしていた



四阿山(その2)


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下品なピンク色の目印の何と心強いことか



おいおい、雪が深くなってきたじゃない。大きなリュックを背負った若者二人が、途中追い抜いていったが、彼らの足跡が半分消えている。まだ目印のリボンが分かるから良いが、ガスがかかるたびに不安になる。若者らの足跡を用心深く目に止めて、山頂を目指す。雪がさらに深くなり、一歩が膝まで沈む。足を抜いてから次の踏み跡に・・・どうしてもスピードが落ちる。そしてこのコースおかしいのではないか、と思った時に、足跡が消えた。えっ!?。若者らは、そこでUターンしていた。そうだよな〜とホッとする。どこまで戻るのかな。新たな踏み跡を見つけ、彼らを追う。一人だったら、とっくに下山していただろう。彼らは凄い、ここをもう何度か登っているのだろうか。それでなければ、雪を被った樹林の間を進めるわけがない。深い雪は、体力を消耗させる。やがて雪原に人影を見つける・・・。


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追い抜いていった若者の姿がポツンと見える


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どっち!? 踏み跡も消えかかっている


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踏み跡が深い


えっ、ここを登るわけ〜


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もう、どこを歩いているか分からなくなる


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雪原の向こうに人影!


四阿山(あずまやさん/2.354m)


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土曜日の雨は、山々を雪に覆って青空が広がる。そんなイメージをもって、日曜の早朝に長野県北西部に聳える四阿山(あずまやさん)に向かった。登り口はスキーのメッカ、菅平スキー場のそばにある。登り口付近の白樺が上の写真。お〜、良いじゃない。イメージ通りだけど、お天気がイマイチ。午後に向かって晴れてくれるのだろうか。登山道には、すでに踏み跡がある。良かった、これは心強い。約二時間半で頂上に着き、そこからは北アルプスや立山連峰、南アルプスまで、360度の山々が見られるはずだ。アイゼンを装着して、雪道を登りはじめる。



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夕べの吹雪が想像される


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カシワの木だろうか


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カラマツも落葉する前に雪化粧


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あれれ〜、雪が降りはじめる


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そして、景色が消えていく


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Before   トドマツも


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After 徐々に重装備になっていく・・・



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昨日今日と朝の冷え込みが厳しい。そんなわけで、ヨシ!と気合いを入れなければ、外に出るのが辛い。でも歩き始めれば、真っ赤に染まったハナミズキに陽が差しはじめ、あまりの美しさに頭がシャキッ!そして思わず、深く息を吸いこむ〜。
冴え冴えとした晩秋の朝、どの花を見ても凛とした儚げな美しさがある。



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谷間の紫陽花


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ビルの谷間に、まだ紫陽花が咲いていた。この一房以外は、どれも茶褐色になっている。少し前にツツジが、秋の陽射しを受けていくつか咲いているのを見て驚いたが、まあこの紫陽花の生命力といったら、いったいどうなっているのだろう。今日はこの冬一番の寒さだったらしいが、御苑に咲いていたあの冬バラも、堪えたんだろうか。


はぜかけ


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先日訪ねた昭和記念公園の一画に、こんな風景があった。すでに刈られた稲が、はせ(地方によっては、ハサとかハザともいう)に掛けられている。「はぜかけ」という。干された稲は、雨や朝晩の露、風や陽に繰り返しさらされることで、葉や茎に貯まった栄養分をモミに移していく。だから、はぜかけで自然乾燥させた米は味が良いらしい。
はぜは、南北の方向に伸びるように組むのが普通だ。つまり陽はハゼに対して垂直に動くので、裏と表にもまんべんなく陽が当たるというわけ。なるほどである。


擬木の橋


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公園で木そっくりの囲いや橋を見るが、あれを擬木と言うらしい。初めて見た時には、嫌なもんだねえ〜と思った。メンテナンスや諸経費を考えると仕方がないのかと、少し大人の見方が出来るようになったが、それでも違和感は消えない。御苑を歩いていたら、小さな橋が日本初めての擬木の橋であると書いてあった。明治38年、フランスで制作されたもので、組立のためにフランス人が3人も来たらしい。なるほど、よく見ると日本のそれよりも、幹を随分切り落としたような跡があり、じつに芸が細かい。でも何か形が変。110年の間に、コンクリートの幹を切り落としたのだろうか・・・。


プラタナス



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プラタナスの見事な黄葉だ。ここは新宿御苑内のイギリス風景式庭園からすぐの並木。新緑の春も美しいが、極めつけは今の季節だ。思わず誰かと散歩でもしたくなるなあと思いながら、空に伸びる色づいた梢、風が吹く度にカラコロと転がっていく落ち葉を見ながら、ウ〜〜〜ンと唸って五行歌を作っていた。文化の日は毎年良く晴れる。雲ひとつなくカラッとされると、言葉までカラッとしてしまい、湿度がなかなか言葉に広がっていかない。
う〜ん、参った・・・。


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そして、ついあの頃の歌を歌ってしまう。

プラタナスの枯葉舞う 冬の道で〜♪
プラタナスの散る音に 振り返る〜〜♪



銀の穂


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秋の陽と風を受けて、ススキの穂が銀色に光っている。秋をしみじみ感じさせてくれるススキだが、アメリカではこのススキが侵略的外来種として嫌われている。日本にやって来たあのセイタカアワダチソウのように。ところ変わればである。このススキ、穂が飛んでいくと、野もいよいよ冬支度だ。



零余子(むかご)


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なんの変哲もない葉がツツジの上を覆っている。しかしよく見ると・・・・


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葉は蔓状の茎から伸び、茎に小さな零余子がついている。これはヤマイモの蔓だ。「零余子」で調べてみると「茎が肥大化して形成された肉芽」とあるが、塩ゆでしたものを食べてみると、芋のような味わいがある。この春、いつもいただいている零余子の蔓数本がバッサリと切られていたので、うれしい発見だ。しかしこれも来春には、抜かれてしまうのかもしれない。


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もう少し大きくなってからいただこうかな〜



団栗(どんぐり)



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帽子を忘れてどこへ遊びに行ったの〜



やはり花より団子だ〜と、菊展を見てからナラの木が多い千駄ヶ谷門への道を歩く。ここはコナラ、ミズナラ、クヌギが多く、飢えている熊やリスたちに食べさせたいなあ〜と思うくらいドングリがビッシリと落ちていた。木の種類によってドングリの形が違うが、どれが何か詳しくは知らない。ここは幼児になったように拾い集める。12月に山に入って、細い蔓を少しいただきリースを作り、このドングリや松毬をつけるのだ〜♬。



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大きな実はスズカケ、青いのはユズリハかニレの実だろうか

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大きな団栗に小さな帽子を被せたりして


菊花壇展



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全国的に雨模様だ。迎賓館前の緑が色づいている。先週末ここを訪れる前に、新宿御苑に立ち寄った。ちょうど園内では菊花壇展も開かれていて、秋の雰囲気が漂っていた。じつは菊そのものは好きなのだが、造形物にするというのがどうも苦手だ。花はなるべく雑作しないものが美しいと思っているので、どう評価して良いかが分からない。きっと菊好きのある御仁と腕の立つ庭師による酔狂な遊びが発端で、今日まで残っているのだろう。桜や薔薇、菖蒲と同じように、菊もさまざまな姿に品種改良されている。花を見て、なんの仲間か解らなくても、葉を見ればおおよそ種類は分かる。と言っても、分かるのは菊と百合くらいだが・・・。


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たった一本の茎から、これだけの花を咲かせているのは、凄い!


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錦糸卵を思わせる「伊勢菊」


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真ん中の頭が特長の「丁子菊」


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触手みたいな花びらの「嵯峨菊」


迎賓館


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迎賓館の前庭が一般解放されていることを知り、週末、どれどれと見てきた。午後の遅い時間を選んだにも関わらず、長蛇の列。やっぱりね〜、庶民の暮らしとは縁のない場所だから、つい覗きに来たくなるよね。迎賓館は、かつて紀州徳川家の江戸屋敷があった広大な敷地の一部に、明治42年に東宮御所として建設された。日本唯一のネオ・バロック洋式の建築物で、一時期は昭和天皇がお住みになっていたらしい。いまは、世界各国の国賓らが来日するとここに宿泊している。
まあそれにしても凄い人。撮影をしている人たちをじっと見ていたら、ここはもしかしたら日本ではなく、外国の宮殿か美術館なのではないかと錯覚してしまった。そして、もうひとつ。ここは節税とは無縁の世界。優雅な噴水、物々しい警備、清掃がしっかりされた庭園、どこも国の威信がキラキラと輝いていた。


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一瞬、帰ろかなと思ったほどの行列


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この中を見たいのだが・・・


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おっ!虹が出た〜


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わあ〜、すごい装飾ね〜


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と、言いながら、パチリ


赤い実



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なぜなぜ赤い〜赤い実を食べた〜♬ 前節の詩が思い出せない。シャボン玉消えた〜なぜなぜ赤い〜ではないし、と思いながら歩いていると赤い実が目につく。ハナミズキに赤い実がついているが、すべての木についているわけではない。もしかしたらハナミズキにも銀杏のように雌雄があるのだろうか。それともヒヨドリやツグミが、もう食べてしまったのだろうか。


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センリョウの赤い実も食べるし


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ピラカンサスの実だって食べるが


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これは食べられないだろう〜



太陽と月


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今朝は寒かった。多くのアササンウォーカーが手袋と帽子を身につけている。天気予報のお姉さんが、足元から寒気が上がって来ますと言っていたが、まさに底冷えを感じながら歩いた。でも陽が上がってくるとふゎっと温かくなる。日の出後、しばらくすると「月の入り」を迎える。6時40分くらいだろうか。太陽と月の高さが、線対称で向かい合った。



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ストロボをたいたら月が映った!なぜ?


ジョロウグモ(女郎蜘蛛)


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こんな引用は乱暴かもしれないが、インドへの関心とこのジョロウグモの見方は、ある意味で似ているのではないかと思う。
つまりイエスかノーか、どちらかに別れるはずだ。別にインド好きな人は、ジョロウグモが好きである、といっているのではないが、成否がはっきり別れてしまうものの一つに、このジョロウグモが入っていると思う。
誰がつけたのか女郎蜘蛛。きっと遊女であるお女郎さんを重ねて命名したのだろうと思ったら〜調べてみると意外なことが分かった。

古人はジョロウグモの姿を雅やかで艶やかと感じ、当時の身分の高い女官の上臈(ジョウロウ)になぞらえ名づけたという。

「上臈」の意味は「①年功を積んだ高僧 ②身分の高い人、上流の人 ③身分の高い女官、上臈女房 ④江戸幕府の大奥の職名 ⑤身分の高い婦人、貴婦人」とある。
つまりどれも大変な評価で、昔の人は、ジョロウグモの姿を愛し、高く評価していたことになる。

ちなみにこの女郎蜘蛛はメス。艶やかな色合いの腹をしているからだ。腹部をじっと見ると、まるで刺青か隈取りのようで、この不思議な美しさにウットリする。



酉の市


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えっ! もう! 早っ! 短い。



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昨日の酒が残っているのか、やや二日酔い気味のアササンとなった。いつものように、犬の品評会を思わせるような賑やかなこの橋を渡って家に戻るのだが、10頭ばかりの犬はじつにうれしそうだ。「おい、痩せたんじゃないの」「違うのよ〜、服を着せられているのでスリムに見えるだけよん」などと話をしているのか、どの犬もカラダを寄せ合ってじつに仲がよろしい。
昔は、犬同士がすれ違う時かならず歯を見せ、威嚇し合っていたはずだが、いまの犬は躾が行き届いているので、犬見知りなどせずにクンクンと近づき合って、情愛を深めている。
それに比べて、すぐシツケ糸が切れてしまう大風呂敷は、ついつい飲み過ぎてしまう。ワンとも言えぬ恥ずかしさを感じながら、アササンを終了。


そうだ、今日は夕方からISSだ。シャンとしよう。
29日  18:29:30 北西〜 18:32:00 西北西〜 18:32:00 西北西


セイタカアワダチソウ


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夕日を浴びているネコジャラシの写真を見ていたら、先日新聞に出ていたある記事を思いだした。福島県の作付けできなかった水田や畑が、セイタカアワダチソウに覆い尽くされているという記事だ。小さなカラー写真には、田畑の区画一杯に、セイタカアワダチソウの黄色が広がっていた。
「もうここは荒れ地なんだね」と判断したセイタカアワダチソウが、警戒区域の田畑を黄金色ではなく、黄色に覆い尽くしたのだ。

人が手を加えなくなった田畑は、すぐに自然の元に返る。しかしこの風景は、何を物語っている。セイタカノッポの原発政策の末路はこうなるのだよと嘲笑うかのように、セイタカアワダチソウは悠然と咲き続けていた。



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センニチコウ(千日紅、千日草)



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陽をうけてセンニチコウが愛らしく咲いている。もうずっと咲いている。ドライフラワーになったのではないかと思うくらい。千日とあるのは、そんな意味なのだろうか。そう言えばお線香にもこんな名前があった。先っちょが線香の火に似ているから?。千日と言えば三年だから大げさだけど、百日紅なら、なるほどねと分かる。調べてみるとストロベリーフィールドという名前もあるようだ。


シュウメイギク(秋明菊)



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お兄さ〜ん、一枚撮って〜


今朝の冷え込みはキツく、アササンの人たちはほとんど厚着。緑道の桜の葉はすっかり落ちたので、陽が上がるとすれ違う人の顔が明々としてきます。花も少なくなりましたが、これからが私たちの出番よと、咲き始めた花があります。たとえば、このシュウメイギク。別名、貴船菊。京都の貴船で多く見られたことに由来します。中国から古い時代に入ってきた帰化植物で、実はキンポウゲ科の仲間です。たぶん和テイストの佇まいなので、こんな名前を付けたのでしょう。クリスマスローズなんかもキンポウゲ科。名前ひとつで、イメージは変わるものですね。
そういえば「おい、小池」の小池さんも名前を偽って、小豆島で亡くなっていたなあ〜、あの「おい、小池」は名コピーだったよな〜と思いながら、今朝のアササンを切り上げました。


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昨日の雨で、金木犀の花が散っていました


香り



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広い公園を歩いていると、金木犀の香りが漂ってきた。その香りに早く気づく人と、そうでない人。嗅覚は人によってかなりの違いがある。プロを別とすれば、鼻の効く人は女性に多いのではないかと思う。男性が鈍感なのかもしれないが、普段の生活で匂いに最初に気づくのは、いつも女性のようだ。
「あら変な匂いしない!?」と草食動物は、辺りに気を配る。子供を守らなければいけないメスは、どうしても嗅覚と聴覚がオス以上に発達してきたのではないだろうか。そんな気がしている。
さてこの金木犀の木は大きかった。高さは10メートルくらいあっただろうか。遠目からは、オレンジ色の実をたくさん付けているように見えた。




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コスモス550万本





昨日、お天気に恵まれた西立川の昭和記念公園での「秋をアルキメデス」企画に9人の歌会仲間が集まりました。主催者発表によると550万本というコスモスが園内の二カ所に植えられていて、そのスケールはまさに壮観。風が吹く度に、コスモスは大きく揺れて風の道をつくり、パステルカラーが華やぎます。ひとりでポカーンと見ていたいけれど、この日は箱根駅伝の予選会がこの公園を使ったこともあって、次々に人が押し寄せて来て、畑のなかはアチコチで撮影会。約一時間、ここで吟行してから芝生で、車座になってランチ。皆さんがつくったご自慢のお料理をいただき、幸せな時間を過ごしました。美味しかったです。ごちそうさまでした。


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こちらのコスモス畑の向こうには、駅伝参加大学のノボリが見える




山の秋



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3000メートルを超える稜線部では、ウラシマツツジが素晴らしい紅葉を見せていた



北岳の紅葉が素晴らしいと聞いていたが、ん〜〜どうだろうか。北海道で燃えるような紅葉を見て育っているので、こちらで凄いといわれても「ん〜〜」となってしまう。温暖化のせいではないだろうが、今年の紅葉は「イマイチ」だと思う。
北岳は花の山といわれているが、この季節はどうしても数が減る。それでも朝晩の冷え込みに耐えている花たちがまだいくつか残っていた。登り口と山頂では、気温がほぼ10度以上違う。そして森林限界といわれる高さまで行くと、花をほとんど見ることはできなかった。高さに合わせて花を並べてみた。


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ノコンギク(シオン)


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巨大なアザミ



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日当たりのよい草地に生えるヤマハハコ


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明るい草地に生育するタカネグンナイフウロ

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大きさでいえばこれがNO1のシシウド


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鮮やかに赤く色づき始めたウラシマツツジ



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山に行っている間に金木犀も咲き始めている〜〜来週の心だ〜♬



北岳(4)



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夜、風の音を聞きながら8時に眠る。疲れているのに睡眠が浅い。レム睡眠を何度か繰り返している。
朝5時起床。小さなリュックに水とスナックを入れて、間ノ岳を目指す。稜線をお散歩気分で往復するはずだったが、風と寒さでピクニック気分が吹き飛ぶ。谷からせり上がる風は、音をたてて顔に当たる。手袋をはめ、毛糸の帽子を深めに被っていても強烈な寒風が全身を打つ。鼻水が止まらない。その鼻水を風がさらっていく。なんか面白い。
東を見ると雲海の遥か向こうが赤く染まっている。チラチラ目をやりながら進んでいく。雲が厚くて日の出は無理だ。
しかし陽が上がるにつれ、雲間からの光が下り水墨画のような富士が現れた。


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振り返ると北岳山荘がすっかり小さい


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雲海の下の富士のラインが美しい


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風が強い。突飛が吹くと反対の谷へ飛ばされそうだ


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ついに百名山72座目、間ノ岳に登頂!


北岳(3)


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誰もがご機嫌になってしまう、3,193メートルの山頂


吊尾根から20分、リュックを置いて空身になったにもかかわらず、息が上がりカラダが重い。気持は頂上へと向かうが、疲労と酸欠でカラダがなかなか進まない。それでも一歩ずつ、喜びを噛みしめながら登る。頂上直下で、やはり息が上がっているOさんを待つ。ここまで来たら、一緒にゴールするのだ。標識が見えて、ヨイショと山頂に立つ。気分が一気に高まる。紺碧の空、360度の展望に、かつて登った山々が見える。遠くは北アルプスの槍ヶ岳、そして大キレットまで。ここまでの道のりをもう忘れてた。ただただ、ため息!



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指さなくたって分かるよ!


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山体が白い花崗岩からなる、南アルプスの貴公子「甲斐駒ヶ岳」


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こちらは南アルプスの貴婦人といわれる「仙丈ヶ岳」


日本の高い山のトップ5は富士山の3,776メートル、そして北岳(3,193)、奥穂岳(3,190)、間ノ岳(3,189)、槍ヶ岳(3,180)と続く。今回の山旅の北岳と間ノ岳を入れると、トップ5を制したことになる。頂から見えるどの山にも懐かしい思い出があり、それを一つひとつ噛みしめるのは、至福の時間となった。



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宿泊する北岳山荘が尾根上に見える。遠くには間ノ岳


北岳(2)


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北岳山頂付近の草紅葉が美しい


樹林帯を抜けると、大樺沢という広い沢道に出る。夏なら、色とりどりの花が谷一帯を埋め尽くしているはずだ。右手には北岳の岩壁が、圧倒的な迫力でせり上がっている。北岳バッドレスだ。果たしてあのてっぺんに立てるのだろうか、と高所恐怖症の症状がチラチラと頭をもたげるが、目の前の大樺沢を一歩一歩進むと、確実に高度を上げている事が分かる。振り返ると鳳凰三山がどんどん低くなっていくからだ。二股という分岐点まで到着。小休止だ。出発からほぼ三時間。そこから次の八本歯のコル(名前からして怖い)まで二時間。そこからさらに一時間、20くらいのハシゴを登って北岳の尾根(吊尾根分岐)に出る。そこにリュックを置いて、頂上を目指した。



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二股付近から振り返ると鳳凰三山。登るにつれ低くなっていく


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ここから二時間登れば、遥か先の八本歯のコルに着く〜


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突然、八本歯のコル付近から帯状の雲が現れる


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高度を稼ぐ、うんざりするほどのハシゴが続く


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お〜遂に到着!吊尾根まで来た!



北岳


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これぞ北岳。標高約600メートルのバッドレスの迫力に圧倒される



朝四時前、まだ暗い甲府駅前に大きなリュックを担いだ登山者たちが集まってくる。ほとんどが四時発の広河原行きのバスに乗りみ、北岳や甲斐駒、仙丈岳、鳳凰三山を目指す。
広河原に着くと、遥か彼方に北岳が聳えていた。果たして今日中に、あんな高いところへ登れるものだろうかと思う。パッキングをし直して、相棒のOさんと約六時間の予定で、北岳のピークを目指す。
紅葉が始まった白樺の樹林帯の緩やかな登りを行くと、雪渓が融けた水音だろうか。切れ味の良い流れの音が聞こえてくると、気持ちが少しずつ荒ぶってくるのが分かる。早くここを抜けでて、沢に出たいと思う。北岳のピークが見える大樺沢がもうすぐだ。




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樹林帯から大樺沢を目指す登山者たち(北岳が彼方に見える)



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大樺沢の途中、振り返ると鳳凰三山が顔を出す


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二股から北岳の直登コースを仰ぎ見る

カクトラノオ(ハナトラノオ)



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ルピナスのようにも見えるが、時期と花の付き方が違う。茎に四列に並んで咲くのも珍しいと思いながら、花の本を調べていると、ありました。カクトラノオ。漢字では「角虎尾」。なるほど、「角」はたぶんこの茎の四角いカタチからつけられたのだ。山で見る茎が細長いトラノオの仲間とは、ちょっと違う。改良されたのだろう。ネジバナと同じように、花は上へと咲いていくようだ。

さて本日の営業は二時まで。久々に重いリュックを担いで、いざ北岳へ〜。




曼珠沙華(ヒガンバナ)


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ヒガンバナをあちこちで撮っているのだけど、どうもイマイチのデキなので、ブログに出さないでいた。すると、友人のMさんから、こんな写真が届いた。ナンダコレ〜!?赤い絨毯!森を埋め尽くしている。言葉が出ない。ヒガンバナは、てっきり収穫の終わった畦に、並んで咲くものだと思っていた。場所は、埼玉県日高市にある巾着田(きんちゃくだ)という「曼珠沙華の里」。今年はピークは過ぎたようなので、来年にでもこの目で見たい。周辺は、野鳥も多いようだし。しかし・・・凄い。



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上手く光を入れて、ゴージャスに見えますね


実りの秋に



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日の当たっている花を見つけると、しばらくの間虫を待つことにしている。このミツバチがやってくる前は、ヒョウモンチョウが蜜を吸っていた。この時期は花が少ないので、コスモスの花粉は貴重な食料源なのだろう。ミツバチの花粉集めを見ていると、ほのぼのとした気持ちになる。近くではスズメたちが、落ち穂に集まっている。
一方、山ではドングリの実が少ないらしく、熊が人里に下りて来ていると聞く。小麦もトウモロコシも今年は世界的に不作らしい。
いつかは人間も、食料確保に必至の時代が来るのかもしれない。


北岳へ



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20年以上前から、いつかは登るぞと決めていた憧れの北岳。ついにその念願を果たす日が近づいてきた。一人でのアタックは今回止めようと、友人のOさんに同伴をお願いした。体力がどのくらい落ちているかが心配だ。お天気は良さそうだが、ここ数日一気に冷え込んだので、朝晩はたぶん氷点下になっているはずだ。3000メートルへの憧れと興奮が微熱のように続いている。


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アイゼンは必要だろうなあ・・・とか


凌霄花 (ノウゼンカズラ)



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今年の暑さのなかで、この花と百日紅だけは、やはり元気だった。去年何度も紹介していたので、この夏は控えめにしたが、ノウゼンカズラの花を落した姿を見て、叔母が話していた「テッセンの花が散った後も落さずに楽しむの」を思い出した。なるほど、このカタチも悪くない。
終わりがないように何度も花を咲かせては、夏の日差しと風を受けていたノウゼンカズラだったが、まだ、何か、言いたげでも、ある。



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こんな様子でした



ツルハナナス(蔓花茄子)



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なすの花にそっくりで、この時期あちこちの庭やフェンスから溢れるように咲いている。ナスの花そっくりなので、調べてみると「ツル+ハナ+ナス」で、ツルハナナス。おいおい、それは手抜きの命名だろう。白とブルーが混在しているので、ニオイバンマツリの花を思い出したが、香りはしない。咲き始めは白だが、徐々に薄紫の色に変化していくとある。秋の花は、どうも青系の花が多い。別名にソラナム。え〜と、なんだっけ?ナスツルバナ!?覚えにくい。


道民の皆様へ



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道民の皆様、日本ハムファイターズの優勝おめでとうございます。先日札幌に帰った際に、発見したひとつが道民の「ファイターズ愛」でした。「昨日ファイターズどうした!?」「今日勝った?」の声をアチコチで聞きました。旅行先では、恩師までが「昨日勝ったの?」と言っておりました。はたして野球を知っているのかは分かりません(失礼)が、これには驚きました。地元チームの勝利で皆が幸せになったり、喜んだりという姿はじつに微笑ましいもの。ファイターズは札幌をフランチャイズにして本当に良かったと思います。
そしてもうひとつ。道民は地域単位での郷土意識は強いけれど、道全体に向けての連帯意識は、いま一つでした。でもファイターズによって少し繋がったのではないでしょうか。経済的にも厳しい北海道ですが、この優勝はじつに嬉しかったです。

栗山監督の手腕は、たいしたものでした。就任時から優勝は無理だろうと思っていましたが、選手全員で戦う姿は、素晴らしかった。
選手誰からも愛される人間性と卓越した手腕は、これからクローズアップされるかもしれませんね。

CSを勝ち抜き、是非日本シリーズへ。一緒に応援します!


スミレのパパ



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花の写真を整理していたら、「そうだったのか!」と思う発見をした。
前々からスミレを見るたびに、誰かに似ているなあと思っていたのだが、やっと分かった。
赤塚不二夫のキャラクター「バカボンのパパ」。
スミレには申し訳ないけど・・・似ていませんか!?
似てない!? 似てるでしょ、似てる似てる! 
これでいいのだ〜!
結局 これ言がいたかったのか・・・(^^;)



台風一過



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凄い風だったね〜とタマスダレ



まあ凄い勢いで台風17号が日本列島を縦断していきました。Kさんからもらった中秋の名月セットを窓辺において、久々のお月見を楽しみにしていたのですが、台風では仕方ありません。しかしよりによってこの日とは、まあ野暮な台風なこと。風がいくぶん収まった頃、外に出ると、ほぼ真上に小さくまん丸な月がで輝いていました。
お前も残念だっただろうね、晴れ姿を見せられなくて・・・。
一夜明ければ、真青な空。まさに台風が空をクリーニングしてくれたかのようなピュアブルー。駅では赤い羽募金の女の子たちが、空まで届くような大きな声で呼びかけをしていました。10月のスタートに相応しい秋晴れの風景です。



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嵐の前の静けさ。9月30日、午後4時半頃



フォレストガンプ



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風のなか、アササンしていたら、白い花びらのようなものがゆっくりと降りてきた。それが羽毛だと分かったのは、浮遊している時間があまりにも長かったからだ。掌に乗せると重さの感覚がない。鳩の羽だろうか。映画のオープニングシーンを思い出した。フォレストガンプだ。フワフワと降りてきた羽が、無欲の主人公(トム・ハンクス)をさまざまな出会いに導き、思いがけない体験をさせていく演出に使われていた。
人生というものは羽のようなものだと、その映画は伝えたかったのだろうか。どこへ行くのか分からないが、こうして誰かの掌に届いていくものもある。つまり一期一会。羽は手を離れて、神田川を旅していった。



韮の花



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アササンのコースに韮の花が咲いていた。毎年、花をつけているので、野生化しているのだろう。ふと全国歌会の作品集にあった、この歌を思い出した。

「おかえり」と
姉さん被りのを解く
かあさんに
挿してあげた
韮のかんざし

スッと立ち上がった茎の先に、カンザシの飾りを思わせるような白く小さな花。いつ見てもキリッとした清しさを感じる。この花をつけてもらった母さんは、きっと疲れが消えていったことだろう。野の花がもっと身近だった頃、親子の関係も、季節の営みのなかで、今の時代よりももっと心が通い合っていたのかもしれない。


秋へ



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日の出の時間が遅くなったせいか、朝早くの景色にはまだ力がない。川沿いの桜並木の葉が、いつの間にか半分ほどになって見通しが良くなっている。長く咲いていたヤマブキの花が消えて、徒長枝がもの寂しげに揺れている。花が少なくなったなあと思いながら、ムラサキシキブを見ると、随分と赤味が増していた。そうだもう実と種の季節だ。次の世代にバトンタッチしようと、植物は季節よりも早く身支度を始めていた。



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合田草 (ごうだそう)



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北海道では野生化して道端に咲いているらしい


珍獣という言葉があるが、植物の場合は何というのだろうか。珍花?先だって帰郷した際に、菜園作りに熱をあげている弟から、不思議なドライフラワーを見せてもらった。「ナンダコレ!」。「北海道にしかない新種かね」などと言いながら、とりあえず写真を撮って、早速、権師匠にメールすると〜「合田草 (ごうだそう)もしくは大判草」という返事があった。調べてみると、110年ほど前、フランスから種子を持ち帰った合田清さんの名前をとって、合田草と命名したらしい。今では「ルナリア」という素敵な名前がある。ルナは月の意味だろうか。
葉っぱだと思っていた部分は、子房が脹らんだもので、実際の葉はギザギザとしている。まず花が咲き終わると、その付け根にあたる子房の部分が、実として平たく脹らみはじめ、やがてこのカタチになる。その後、種は実から破れ落ち、ドライフラワーが出来上がる。写真をよく見ると、確かに種の有無が分かる。昨年の春にコバンソウを紹介したが、まさか大判草まであるとは思わなかった。



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アブラナ科で4〜5月には、こんな花が咲く


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実は半透明で団扇のような形で育つ


マーラー「巨人」



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始まる前のロビーコンサートの風景



昨日は「世田谷フィル」の定期演奏会だった。正しい名称は「世田谷フィルハーモニー管弦楽団 」。ここのPRの仕事をお手伝いして、もう10年あまりになる。演奏会のプログラムはハイドンとマーラーで、いずれも交響曲だった。前半のハイドンの「時計」は弦楽器中心の軽快な旋律で30分の演奏。休憩後がマーラー。マーラーについては難解な曲のイメージをもっていたので、昨日の「巨人」が意外に明るく若々しい曲だったので、驚いた。どの楽章でもそれぞれの楽器のソロが入るので、各パートの演奏者は緊張したのではないかと思った。第一楽章から全ての楽器が次々に奏でられ、第四楽章に入ると、打楽器が圧巻となる。シンバルの一撃で始まり、ヴァイオリンによる息の長い美しい旋律の後、ティンパニの連打、トランペット、ホルンが高らかに響き、主旋律が繰り返されてフィナーレ。最後は大太鼓も加わり、観衆の声が聞こえてくるような勝利に満ちた演奏となって終結。観客からは、拍手が鳴り止まなかった。


叔母の庭



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リウスをアクセントにしていた


さて北海道編の続き。今回も叔母の庭を見せてもらった。「もうほとんど花が終わってしまい、何もないわよ」と、庭に残っているわずかな花を一緒に眺めながら、一つひとつの花の名前を聞いた。しかし、どうもカタカナの花の名は記憶できない。ほとんどすぐに忘れてしまった。叔母は、「貴方がもう少し庭作りを続けてと言うから、しばらく頑張ることにしたわ」と、うれしいことを言ってくれた。そして玄関前には、シンボルツリーの苗木が1本。これは夏来た時にすすめたのだが、すぐに桜にしようと決めたらしい。
何ごとも行動的な叔母らしい思いが、庭のあちこちに工夫されていて、庭は人柄が出るものなのだと思った。



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クレマチスは花が終わってもその後が良いのよ、と


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漢字なら覚えられる。ハクチョウソウ(白蝶草)


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安藤久三連続講演会



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安藤さんの若さはどこから来ているのだろうか。皺ひとつない表情と話し振りを見ていると、若さや健康はどうも努力だけではなく、小生にはもちあわせのない品格の如く、生まれつき備わっているものではないかと思ってしまう。「安藤久三連続講演会」。昨晩は、101年に渡る波乱に満ちた人生の話を聞く会だった。

生まれたときは未熟児で一キロにも満たなかったが、脱脂綿に含んだヤギの乳を飲み、なんとか育ったと話す。もしかしたらその時に、強い生命力を身につけたのだろうか。
戦前、小林多喜二の講演を聞いている時に、特高に踏み込まれ一緒に連行された話や支那事変(昭和12年)後、徴集されて中国に渡った話など、頑強な心身を持ち合わせていなければ、到底試練を超えられなかったはずの事件をじつに穏やかに話す。まるでつい最近、体験してきたかのように。

そして戦前戦後を通して交流のあった太宰治、天丼をご馳走させられた井伏鱒二、役者にならんかとすすめた小津安二郎など、西荻窪のフォレストガンプは、昭和の時代のエピソードをいきいきと語った。
間近で話を聞いていると、安藤さんのように100才まで生きられるのではないかと思ってしまうのが不思議だ。
さて来月はどんな話が聞けるのだろう。早く山の話が聞きたい。


登別温泉



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「小学校の修学旅行は、登別温泉で男女混浴でした」。この話をすると、だいたいの人は驚く。当時こんなことは当たり前の道産子だったので、あえて問題にしたり、騒ぐような親はいなかった。
修学旅行の頃、大きな旅館は次々に増築していたので、大浴場までは迷路のような廊下をいくつも曲がることになった。浴場に入ると、湯気がもうもうと立っていて、見通しが悪かったが、目を凝らすと恥ずかしがるように歩く6年生がアチコチにいたのを思い出す。皆ドキドキ、キョロキョロ。湯に浸かれば、どちらも出ることができず、お互いに顔を赤くした。
上がるからあっち向いてね、の約束を破って、Aさんのお尻をしっかり見たことを小学校のクラス会で白状したら、「可愛かったでしょ」と笑った。道産子のおおらかさは、今も変わらない。



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地獄谷の奥へ行くと、間欠泉を見ることができる


中島公園



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札幌に着いた夕方、中学時代の仲間が三々五々集まり、ショットバーから始まりジンギスカンがメインのビール園、友人のスナック、〆の鮨屋まで四軒のハシゴをした。翌日の旅行会でゆっくり話ができるというのに・・・。しかし寝る前に水をしっかり飲んだで、アササンの時はスッキリ。
想い出を掘り起こしながら、ホテルの前に広がる中島公園を一時間ほど歩いた。朝の涼しさのなか、まだ弱い光は、芝生のコントラストに秋の訪れを感じさせ、森を贅沢な景色にさせている。
幼い頃、父とサーカスを見にきた。関取になる前の高見山の稽古姿を見た。グループサウンズを友人らと観に来た。高校時代はここで喫煙をして、補導されかかった。デートをした。この近くのホテルでバイトをしていた。アレもコレも、思い出のなかの中島公園である。


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芝生を自由に歩ける中島公園には、いろんなオブジェがある


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白い百日紅



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アササンのいまの楽しみは、白い花の咲く百日紅の下を通過するとき。鼻腔をくすぐる淡く切ない香りは、こちらが意識しなければ分からない僅かなものです。開花が始まってもうすでに一ヶ月以上。歩調を緩めてゆっくり息を吸い込むと、香りが全身に広がるようで気分が和らいできます。花の付き方も矢じりのような赤い百日紅に比べると、サワサワとしていて優雅です。
暑さもこの香りも後10日くらいでしょうか。



明日からふるさと札幌へ4日間の旅です。着いた夕方は、ここで中学時代の友人らとジンギスカン!そして翌日から登別温泉にて同窓会。楽しみです。

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秋雲は砂の如く



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アササンが終わってテレビの天気予報を見ていると、アナウンサーが「夏雲は岩の如く、秋雲は砂の如く」と正岡子規の喩えを出して、雲の話をしていた。なるほど、今朝の雲はまさにそうで、子規は上手い喩えをするな〜と感心した。朝方の小さな雲は、陽が上がるに連れて消えてしまうが、秋はその気配を見せ始めている。あの暑さは一体なんだったのだろうと、思える日が、すぐそこに来ていると信じたい。



●講演会のお話
札幌に住む弟から101才の凄い登山家がいるぞとメールがあったので、調べてみると、いやはや凄い人物。話すときりがないので、チラシと下記のサイトで安藤氏の人生の一端を垣間みてほしい。先月に続き、今月も講演会があります。是非聞きたいという方はご一緒しましょう。

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↓安藤久三さんのパワフル人生




トワイライトクルーズ



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約2時間のトワイライトクルーズコースは、恐竜をイメージした東京ゲートブリッジを左手に見ながら、羽田沖辺りでユーターンをします。羽田に着陸する飛行機が、船のほぼ真上を次々と通過するので歓声が上がります。改めてこの鉄の塊がよく飛ぶもんだなあと、感心する間もなく次の飛行機が・・・。その頻度にも驚きます。東京は凄い都市だ〜。


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日が落ち始めると暑さが和らぎ、船内にいたカップルたちがデッキに上がってきました。結婚式を挙げたばかりの二人が登場すると、ウエディングベルが鳴り、誰彼なく祝福。良い雰囲気です。そして辺りが夕日色になると、流れていく景色をみんな静かに眺めていました。
う〜ん、外国人だと絵になるんだろうなあと思いながらも、パチリ。
今度誰と来ようかな〜。


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海を見守る鉄のキリンたち


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ミッドナイトも良いだろうね



カモメ


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海の上はなぜこんなに気分がいいのだろう。気持ちの良い風を受けながら、変わる景色を見ていると、山屋の癖で富士山を探したり、房総半島や横浜方面を確認して、舟の位置を俯瞰から想像している。


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一羽のカモメがやってきた。餌を求めてきたに違いない。以前松島では、手からエビセンを与えたが、今日は何も持っていない。手だけを差し伸べてカモメを呼ぶが、利口だから一定距離以上は近づかない。

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カモメを追いかけていると、足元がぐらつく。側までやってきて20メートルほど上昇すると、爆撃機が降下するときのように、美しい横滑りのラインを海面に向かって描く。それを何度も繰り返し見ていると、平衡感覚が失なわれていく。浮遊感は脳を痺れさせ、別世界にいることを体感させてくれる。そろそろ追うのを止めた頃、カモメも方向を変えて遠離っていった。



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良いなあ〜恋人同士。羽田に向かう飛行機が真上を横切っていく


旅をする木



きっと
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緑も
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同じ
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時間を
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歩いている


本屋さん



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町からお気に入りのお店が消えて久しい。お茶屋さん、パン屋さん、酒屋さんなど、時間があればいろんな話を楽しめたのだが、駅に大型スーパーが二件進出すると、あっという間になくなってしまった。駅前に二件あった本屋さんもそうで、おかげで隣町まで足を伸ばすようになった。
ところが我が東中野駅にもJRの駅ビル「アトレ」がオープンしたというので、週末に覗いてみると三階に小さな本屋さんが入っていた。本屋大賞や話題の本コーナー、そして新刊の文庫本が揃えられているなど、なんとなく温かい雰囲気だ。そして窓際には喫茶室も併設されているので、お天気の日には西の山々をチラチラ眺めながらを本が読めそうだ。方位が合えばISSもチェックできるこの特等席に座ってみたい。


オレンジコスモス



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とても分かりやすい。オレンジ色だからオレンジコスモス。盛夏の頃から咲き始め、しっかり夏を受け止めている元気なコスモスだ。コスモスのイメージは秋なのだから、夏からこんな風に主張されると、花と季節のバランス感覚がずれてしまいます。はいはい、良い子だから少し静かにしてなさいね、と言いたくなってしまう。
オレンジといえば、懐かしい想い出があります。それは夕張メロン。子供の頃、我が家に夕張メロンが届き、家族の見守るなかで切ると、なんとオレンジ色の果肉。メロン、アジウリは、グリーンだと思っていたので、驚きました。そして口にすると、果汁溢れる強い甘み!衝撃でした。
もうひとつ、巨人軍が北海道遠征に来る度に、選手、コーチ達が大量に買っていくので、なくなってしまうと父が嘆いていたなあ〜。



朝の雲



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朝の雲を見ると、おっ、秋だね、と思うのですが・・・


ここ数日続いている夕立で、少し秋らしくなってきました。風が吹き始め、辺りが暗くなると、足早に雨が下りてきます。こんなことが何日か繰り返されると、だんだん夕立が分かるようになるもので、つい足早に。それでも間に合わなければ雨宿りとなります。事務所の窓から軒を借りている人たち見ると、後どのくらい降るのだろうという顔で雲を追っています。
夕立は江戸の名物だったというので、数日続くとなんとなく嬉しい。



火の車



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消防自動車とかけて、今週の仕事と解く。そのココロは〜、「火の車」。な〜んて、こんなトンチ頭はよく廻るのに、と独り言を言いながら消防博物館を取材してきました。目的は消防に関する写真の手配なのですが、中に入るとうれしくなるような資料が展示されていて、しばし見入ってしまいました。その一番が、江戸から続く各町にあった「組のまとい」。これが颯爽と並んでいて、思わず手に取って回し上げたくなります。そして江戸の大型地図。これは四方から眺められるようになっています。例えば半蔵門からの道は内藤新宿まで続き、途中に知っている町名やお屋敷がいくつもあったり、虎ノ門辺りにはトップクラスの名家がひしめいている。銀座なんかは、海の底・・・など、江戸の歴史に詳しい人が見たら、しばらく動けないんじゃないかなあ〜。
さあ、自分の火を消さなければ・・・。


肉食系



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世の中、肉食系がもてはやされているが、昆虫の世界も生まれたときから肉食系というタイプがいる。芙蓉の花を見ていたら、小型のスズメバチがクマバチを襲っていた。細かく団子状にして巣に運び、幼虫の餌にするはずだ。危ないので顔を寄せて観察できなかったが、写真をよく見ると、右の脚一本を花の蕾に引っかけて、作業をしている。飛びながら補食するヤンマや、木の枝を使ってカミキリムシの幼虫をとるカラスなど、動物の世界には器用な種類がいるが、このスズメバチもなかなかだ。残酷だが、弱肉強食、命の連鎖を思えば自然の掟なのだから仕方がない。ただ動物たちは、必要な分だけを摂取すれば終わり。決して食べ過ぎることはない。


イトトンボ



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小金井にある曹洞宗のお寺で、ロケハンをかねて撮影をしていたら、ホテイアオイのある小さな池でイトトンボが羽を休めていた。いつ見てもその繊細なカタチにウットリする。イトトンボは、池や葉の色に同化しやすいので、目を凝らさなければ見つけにくい。風を感じながら飛翔はゆったり、そして羽をたたむ時は尾に合わせてやや上に向ける。イトトンボの所作を見ていると、時間がゆっくり流れていく。


内藤唐辛子



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「錦松梅」の玄関前にあった内藤唐辛子。色もカタチも和テイストだ



この「内藤唐辛子」の話をしたくて、以前迷いこんだ内藤神社と内藤新宿を昨日、枕話にしました。暑くなり始めた頃から、唐辛子をつけた緑のプランターが新宿通りに並び始めたので、不思議に思っていたら、「錦松梅」という佃煮屋の玄関前に内藤唐辛子の説明書きを発見。「その昔、内藤新宿一帯は秋になると、内藤藩の栽培する唐辛子(上を向いて実る八房という品種)で赤い絨毯が敷かれたような風景が見られた・・・・七味唐辛子売りの口上でもその名は全国的に知られていた」。なるほど、そう言うわけね・・・。

さらに調べてみると、「参勤交代のために江戸に屋敷を構えた内藤家(後の高遠内藤家)では、内藤唐辛子や内藤南瓜をはじめとする野菜を作った。そして、江戸の人口が増加するに従って野菜の需要が増大、近郊農家では、これらの江戸野菜が盛んに栽培された」。

どんな風景がそこには広がっていたのか・・・。唐辛子で街を真っ赤にして、特産をつくるという動きは、地域の歴史と文化を伝えるユニークな試み。いつかこの界隈を真っ赤にしてほしいものです。


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*権師匠が、先日のISSの飛行を見事に撮影しました。写真をクリックすると星も見えます。

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8月26日のISS、右から左へ・・・・・
15秒開放撮影・・・1秒ブランク・・・15秒開放撮影・・・1秒ブランク・・・の6回連続を合成。
月が邪魔をしていたので畑の桑の木で隠した。
最後のカットは、例のスッーと消えるところです。
アングルが今ひとつであるが、一度セットすると途中で動かす事が出来ず、これも運!再度挑戦しま〜す!

内藤新宿



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明治5年、内藤氏の屋敷が大蔵省に買収されと、藤原釜足を祭った多武峰神社と共に現在地(内藤町1番地)に内藤神社が建てられた


さて長く仕事場にしているのが、ここ新宿区四谷。山手線のヘソに当たり、「交通の便が良く、皇居に続く新宿通りは風水上もよろしい」と、不動産屋の年配担当者から巧みな説明を受け、ここに事務所を決めて久しい。新宿は江戸時代に「内藤新宿」と呼ばれ、日本橋から甲州街道に向かう最初の宿場町だった。何故ここを内藤新宿と呼ぶようになったか?
ある週末、迷い込んで辿り着いた内藤神社。そこを管理している方が、掃除の手を休めて教えてくれた。


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新宿歴史博物館で内藤新宿の宿場町のジオラマが観られます


1590年、徳川家康が江戸入城の日に、家康は内藤修理之亮清成(ないとう しゅりのすけきよなり)信濃高遠三万三千石の疎に「お前の馬が一息で回れるだけの土地を与えよう」と言った。そこで清成は白馬に跨がり、南は千駄ヶ谷、北は大久保、西は代々木、東は四谷と現在の新宿御苑内を中心に駆けだした。ぐるりを一周して馬は死んだが、家康は約束通り清成が馬で駆けめぐった土地を与えた。そして犠牲となった愛馬を祀っているのがこの内藤神社だという。

1698年、内藤新宿は宿場町として開設され、次第に旅籠屋や茶屋が増え、岡場所(色町)としても賑わっていった。当時、宿場に遊女を置くことは認められていなかったが、客に給仕をするという名目で飯盛女・茶屋女として置かれていた。ところが1718年10月、幕府は廃止を決定する。吉原がしばしば奉行所に提出していた遊女商売取り締まり願いの対象にもなり、これが宿場廃止となった原因の一つといわれ、わずか20年の歴史を閉じることになった。



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新宿御苑の東側に位置する内藤町。昔は色町だったらしい




夕焼け


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週末、横浜のコートを美しい夕焼けが覆った。以前大山を登った帰りに立ち寄った松江の県立美術館。そこで見たマジックアワーの感動が甦った。日が落ちてから絶え間なく色が変化し、空が燃えるような色に染まっていく。東京では、こんな広い空がみられないから、夕焼けの迫力に圧倒された。
分かっていたら、一眼レフを持ってきていたのに、ちょっと残念だった。
さて昨日のISS、権師匠が予想した通り、すっと空に消えていった。今日もバッチリみられそうです。

◎27日(-3.1) 19:08:03 北西 〜 19:11:23 北東 〜 19:13:29 東南東


モルゲンロート



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朝の光の下では百日紅も爽やかムード



アササンの前にテレビの天気予報を見ると、晴れマークが今月末まで続いている。「まだまだ残暑が続くのかよ〜」と、ブツブツ言って、緑道を歩き始めると、これが意外に涼しい。夜中のヒンヤリした空気がまだ残っているのと、朝の光は弱いから爽やかに歩ける。ビルの側面をオレンジ色に染める朝日は、その日の快晴を約束するモルゲンロート(山で見る朝焼け)のようで、山屋はおおいに喜ぶ。しかし、しばらく歩いていると、気温が10分単位で上がっていくので、後半はついつい急ぎ足になり汗をかいてしまう。



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帰る頃には、百日紅がイキイキしてきます



*さて権師匠からISS情報です。
 日・月とよく見えそうです。

◎26日(-3.2) 19:56:41 北西 〜 20:00:02 南西 〜 20:00:04 南西
名古屋上空になってしまいました。たまさんよく見えますよ。

◎27日(-3.1) 19:08:03 北西 〜 19:11:23 北東 〜 19:13:29 東南東
こちらは福島上空通過です。



哲学堂



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聖徳太子・菅原道真、中国の荘子・朱子、印度の龍樹
・迦毘羅仙の六人を「六賢」として祀ってある六賢台



娘が小さい頃、よく自転車に乗せて哲学堂に遊びにきた。雑木が多く薄暗いところが多いので、子供が少なかったからだ。つまり娘の楽しみより、自分の興味が優先だった。実にけしからん親である、ということを久々に訪れて思い出した。哲学堂は仏教哲学者であり教育家の井上圓了博士という人が、全国で揮毫した際の謝礼を基金として設立した。東洋大学の学長にまで上りつめた人だが、ある事件(哲学館事件)によって職を辞し、この哲学堂で生涯教育活動を続けたようだ。
思い起こせば、愚かな親に似ず思慮深い人になってほしいという願いを込めて、連れてきたような印象もある。この日も歩いているのは、散歩の老人か、本を抱えていた青年とカップルだけで子供は捕虫網をもっている親子の一組だけだった。そういえば「哲学の道」という響きにも弱い。京都に行くと、若王子神社から銀閣寺まで続く疎水に沿った散歩道「哲学の道」がお決まりのコースなっている。もしかしたら「***の道」という***に弱いのかもしれない。



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シオカラトンボがホバリングをしている。歌を考えたが・・・


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池のほとりに韮の花が咲いていた


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書がうまくなりますように




玉川上水(三鷹〜富士見ヶ丘)



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三鷹駅を出ると「風の散歩道」に出ます。この左側が玉川上水



まあ、よくこの暑いなかを歩きますね〜と声がかかりそうですが、アルキメデスなので仕方がありません。二年半前にスタートした玉川浄水全コース踏破に向けて、週末の夕方、三鷹〜富士見ヶ丘間を歩いてきました。下調べもせず、期待していなかったのですが、途中にある山本有三記念館や井の頭公園、スタジオジブリなど、寄り道したいポイントが多く楽しいコースでした。三鷹駅南口を出るとすぐに玉川上水に出ます。そこは「風の散歩道」という標識が出ている通り、風が爽やか。川の側、木立が続くからでしょうか。緩やかな川の流れに沿って、ツクツクホウシとヒグラシ、そしてミンミンゼミの声を聞きながらの散歩は、懐かしい夏の夕方を感じました。
そして富士見ヶ丘に着く頃、雲行きが怪しくなり、突然の夕立。慌てて飛び込んだ喫茶店。ここが良かった。古い日本家屋風で図書の趣味、少し暗めの照明、そして白玉ぜんざい・・・ニッコリです。ロバート・キャパの写真集を見ながら、白玉ぜんざいとコーヒーのセット。幸せは前触れもなくやってくるものです。



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しばらく歩くと山本有三記念館が右手に


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幅約2メートルの「路傍の石」。でかい!イメージと違った


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こんな道ではミンミンゼミが鳴き


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こんな道ではツクツクホウシが鳴き

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この道ではヒグラシの声が遠くから


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この緩やかな川の流れ。江戸時代の土木技術は凄い


アメリカンスロープ



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磐梯山のほぼ中間くらいから猪苗代湖に向かって、長い下りがスキー場の中にある



磐梯山の帰り道、うんざりするほど長い猪苗代スキー場を下りていたら、ふるさと札幌にあった幻のスキー場のことを思い出した。昭和30〜40年代の頃だろうか。誰が付けたのか、「アメリカンスロープ」という名のスキー場が藻岩山の麓にあった。なんとハイカラな名前だったのだろうと、今も懐かしく当時のことを思い出す。当時の小中高には、スキー遠足という授業!?があって、昼食とおやつを持ってスキー場で一日を過ごす。アメリカンスロープといってもリフトなんかない。到着すると生徒はスキーを装着して並び、斜面の雪を踏み固めながらゆっくり下りていくのだ。当時そこは地崎組という会社の広大な所有地だった。たぶん市がスキー場として借りていたのだろう。スキー上手は楽しかったが、苦手な生徒は転んでばかりで辛かったに違いない。吹雪の日の昼食時は、動物のようにみんなが寄り添い、冷たくなったおにぎりを黙々と食べた。週末もスキーを抱えては、友人同士で暗くなるまで滑った。
今は市街を一望できる高級住宅地となっている。あの時のみんなは、アメリカンスロープのこと、知っているのだろうか。



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一歩踏み出すごとにたくさんのトノサマバッタやイナゴ、コオロギが翔ぶ、飛ぶ、跳ぶ


磐梯山(3)



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花粉を食べていたツマグロハナカミキリ


番外編です。昆虫写真家の六田晴洋さんの新聞連載「里山に生きる」の記事の中に、気をつけて野山を見ていると、いろんな昆虫に出会えるとあった。どの昆虫にも好きな花木があって、注意深く見ると、吸い寄せられるように集まっていることが分かる。子供の頃から甲虫が好きなせいか、鎧をつけたようなその姿を見ると、いまでもつい目を奪われる。触覚や頭、そして六本の足が実に精巧に動く。子供たちがオオクワガタに夢中になるのがよく分かる。


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タデ科の植物イタドリの花に夢中のセマダラコガネ


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緑色の光沢が美しいルリハムシ。体長は6㎜くらい


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レースの葉っぱを作った犯人は誰だろう!?



磐梯山(2)



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小さなクルマユリがポツンと絵になっていた



花の季節を過ぎていたので、期待をしていなかったが、それでもいくつかの高山植物に出会えた。ヤマハハコ、ウメバチソウ、ウスユキソウ、ソバナ、タカナナデシコ、シシウド、アキノキリンソウなど、秋の花が野山を埋めていた。今年の夏は雨が多かったので、花たちも大変だっただろうと思う。どれもやや疲れているように見えたが、夏を謳歌したのだろうか。この日、磐梯山の山頂と麓では温度差がかなりあった。山頂ではダウンを着ている人もいたのに、登山口は射すような暑さ。下りてみて、季節が夏であることを実感した。



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打ち上げ花火を見ているようなミヤマシシウド


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日当りの良い湿地に咲く、梅の紋そっくりのウメバチソウ


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秋の代表的な花、アキノキリンソウ


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開花期間が長いタカナナデシコ


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名前を聞くだけでなぜか心がざわつく、ヤマハハコ


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花の季節を終えたウスユキソウがまだ残っていた


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山頂付近はシシウドが枯れ、アキノキリンソウが夏の終わりを伝えていた


磐梯山(1)



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おっ!山頂か?と喜ばせて、約40分の急勾配が続く



ついに「雨男」の由々しき名を返上したか、と思わせるような朝を磐梯山の麓で迎えた。降り続く雨音を聞きながら自棄酒で眠りについて、朝、目が覚めると鳥たちの声。お〜呪縛は切れたか!すぐに荷物をまとめて登山口へ。雨が降り続いたせいか、人が少ない。いいぞ〜。軽い準備運動をしてから、ブナの森に入っていく。水を吸い込んだブナの森は、神々しいほどの静けさがある。なんども深呼吸をして、森の澄んだ空気をいただく。時折、風が吹いて歓迎の飛沫を頭から受ける。その気持ちの良いこと。身体が純化されていくようだ。



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時折ガスが切れて、下界が顔を見せる



磐梯山に来たのは今回で三度目。一度はスキー場から登り始めたのだが、コースを間違えたのとあまりにも良い天気だったので、動いていないリフトの降車場でつい昼寝をしてしまい、諦めた。二度目は、友人の車で山を一周した。良い山なのですぐに登るのはもったいないと思った。しかし、昨年登った吾妻からこの山を眺めて、よし来年は登ろうと決めた。



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はい、記念すべき70座目に登頂!


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山頂近くのお花畑は秋を思わせる雰囲気


エンジェルウイングジャスミン



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今日も女子選手らにエールを。いまエンジェルウイングジャスミンの香りが爽やかです


未明にアチコチから応援の声が聞こえてくるなか、連日の睡眠不足も忘れ、ナデシコの決勝戦に力が入りました。惜しくも破れはしましたが、立派な銀メダル。一生懸命頑張ることの感動と喜びをもらい、スポーツの素晴らしさを満喫しました。吉田選手も三連覇、見事でした。娘に肩車をしてもらえる父親の気持ちはどんなものなんだろうと、日の丸を掲げてリングを廻る二人をぼんやり見ていました。
あ〜これで一段落だと思ったら、今度は男子サッカーと女子バレーボールで因縁の日韓戦。磐梯山(百名山の70座目)への体力が消耗しそうです。


ヒメジオン(姫女菀)



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やりました〜〜レスリング!女子二人「金」!ナデシコのサッカーをはじめ、柔道、バレーボール、卓球、水泳・・・そしてレスリング。今回のオリンピックでは多くの競技で女性たちが大活躍。観ていて惚れ惚れします。そんな活躍を期待して、先週末テニスコートの近くで撮ったこのヒメジオンを今日の一枚にします。春から咲き始めるハルジョオンに代わって野原に咲く強い花。「姫」は「小さい」、けれど辛抱強くて逞しい。まさにこの花と同じ。
ヒメジョオンは1個体あたり47,000以上の種子を生産し、さらにその種子の寿命が35年と長いこともあり、驚異的な繁殖能力をもっている、と紹介されていました。
今晩も下りたがろうとする目蓋をテープで止めて、バレーボール、レスリング、陸上を応援しましょう!



アメリカフヨウ



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炎天下の道端に巨大な花が咲いていた。直径は30センチくらいか。ハイビスカスをそのまま大きくしたような花で、フヨウの仲間だろうと想像がついた。花びらに光が当たり涼しげだ。調べてみるとアメリカフヨウとあった。宿根草で冬になると地上部を枯らせ、春になると芽が出てくる。開花は7月頃からで、花をつけると一日で萎んでしまう一日花。つまりこの花は今日でお終いなのだ。


昨日の女子バレーボール準々決勝は、最後まで目が離せない素晴らしい好試合でした。今日は3個目の金メダルを目指して、レスリングに伊調 馨(いちょう かおり)が登場します。


そしてISS情報
◎8日/19:15:19 南西 〜 19:18:30 南東 〜 19:21:42 北東
昨晩は、雲の中からくっきりと現れました。今日はどうでしょうか。



熱中症


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テニスでチェンジコートする度に、熱中症にならないようにとかなりの水分補給をするのだが、どうも間に合わない。人より発汗するのか、必ずと言っていいほど軽度の熱中症になる。休む度に水道の水を頭にかける。こんな暑い日にみんなよくやるなあと、水場からコートを見渡すとほとんどが年配者だ。テニスにも熱中症なのだ。育った時代環境が特別なのか、この暑いなかよく動くなあと感心する。あれだけガブガブ飲んでいたのに、終わって体重を量ったら二キロほど減っていた。


さて、未明のなでしこサッカー、熱中させてくれました。興奮冷めやらぬ権師匠からも祝福の写真が届きました。


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なでしこJAPANがフランスに勝利した直後、お祝いのISSが北西に現れました!
左のちょこちょことしたのがプレアデス星団/スバル。その下が木星。
一番下にナナメのオリオン座


今夕もISSショーが待っています、男子サッカーの前に観ておきましょう。
◎7日 20:08:18 西南西 〜 20:11:31 北西 〜 20:14:45 北東


荒川兄からは、長岡の花火の写真が〜。

■長岡花火B(光川十洋)IMG_0178m.jpg

夕立



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つくづく雨男だと思う。週末、吟行歌会の庭園で突然の夕立にあった。雲が低く重そうなので、そろそろ降り出すかなと思っていたら、空が割れたのではないかというほどの雨が落ちてきた。樹々や屋根、石畳から気持ちの良い雨音が聞こえ、夏の暑さをしばし鎮めてくれた。皆さんシャワーのような雨の景色を見つめている。どうやら「夕立」がお題になりそうだ。

突然の夕立は
ほんの少し
夏を沈める
飛翔も合唱も
この音の向こう


ビヨウヤナギ(未央柳)



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この花は開花期間が長い。咲き始めは5月の初め頃だったと思うので、もうかれこれ3ヶ月くらい咲いている。夾竹桃のようなスリムな葉の上に、触手を思わせるような細長い雄しべ。放射状に広がれば、打ち上げ花火のようで華やかだろうと思いながら見ていると、わずかばかりだが心が涼む。



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すぐ近くにヤマブキもまだ咲いていた。なぜか花びらが白くなっているものがあった。


サルスベリの花の香り



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以前サルスベリの花の香りのことを書いた。赤よりもピンク、ピンクよりも白、色が淡くなるほど香りがあると。白いサルスベリの花がもう散り始めていたので、顔を寄せると藤色を薄めたような白色から、やはり上質なコロンを思わせるような香りがした。足早にこの下を通り過ぎさっていく人は、たぶん気がついていない。もったいないなと思う反面、ひとり悦に入っているのも悪くないような気がした。



権師匠から珍しい甲虫「マメハンミョウ」の写真が届いた。


東北地方の南部以南に分布し、年1回発生する。土中の蛹で越冬した後、成虫は7~8月に出現する。成虫は豆類等の葉を食害した後、土中に産卵する。ふ化幼虫は作物を加害することはなく、バッタやイナゴの卵等を食べて成長する。
つまり幼虫時代は益虫、成虫になると害虫になるので、どう対応したら良いのか分からん昆虫のようだ。


マメコガネ



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まあこの熱い時期に、何をしてるのマメコガネよと廻りを見渡すと、どれもカップルだ。このマメコガネは子供の頃から好きな甲虫で、手の平に乗せては足先のくすぐったさを楽しんだものだ。緑色の光沢が美しく、動きも鈍くて可愛い。小さいからマメだと思っていたが、マメ科の植物によくついている。調べてみると意外なことが分かった。

マメコガネは日本在来種だったが、1916年にアメリカ合衆国のニュージャージー州・リバートン(Riverton)で発見された。これらはアメリカで甲虫類の検疫が始まった1912年以前に、日本から輸出されたアヤメの球根に幼虫が紛れて移入したものと考えられている。
以後、マメコガネは天敵の少ない北アメリカで一気に分布を広げ、重大な農業害虫となってしまい、太平洋戦争時には「日本憎し」の宣伝材料にマメコガネも使われたほどであったといわれる。日本発の外来種であることから、現地では"Japanese beetle"(ジャパニーズ・ビートル)と呼ばれて嫌われている。

戦前に日本を飛び出した和製ビートルだった。たしかに繁殖しそうだよね。




農園



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友人の畑を訪ねた。自治体が地域の人らに貸している農園で、彼はここの班長をしている。「買った方が得なのは分かっているけど、有機農法の野菜作りは面白い」と言って、取れた夏野菜を分けてくれた。茄子、胡瓜、トマトなど毎日のように収穫できるようだ。とくにトマトはどんどん食べ頃になるので、トマトのレシピが増えたと言う。他の野菜と合わせ、酸味が効いた熱々のソテーなんかは、冷えた白ワインとの相性も良くて実に旨い〜。

ついに金メダルが獲れましたね。世界は強い!を実感します。


トウフジウツギ(唐藤空木)



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この時期にこんな花はうれしい。枝先に淡い紫色をした筒状の花を房のようにつけて、わずかな風にも揺れている。もう一ヶ月前から気に留めていたのだが、名前が分からなかった。権師匠に聞いたところ「たぶん、トウフジウツギだろう」という。唐藤空木。名前からなるほど〜と分かる。藤を思わせる小花と色が涼しげで、順々に咲いていくのも楽しめていい。

外も暑ければ、テレビの向こうも熱い!
期待の種目が次々にダメ!果たしてニッポンは金を取れるのだろうか?



蝉の声


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四谷駅を出ると蝉の声だろうか。耳を澄ませて木のそばにいくと、確かに蝉のような小さな声が止むことなく聞こえる。都会で最初に鳴く蝉だとすると、ニイニイゼミか。夏の始まりを実感する。通り過ぎて行く人らは、蝉だと分かっているのだろうか。そこを離れる時に、今度は目の前をゆっくり大きな甲虫が飛んでいった。カミキリムシだ。その光沢と大きさからするとたぶんゴマダラカミキリ。何とタイミングの良いこと。あ〜、仕事場に行かず、森か高原にでも行きたくなってきた。今日は暑い、熱い〜


ランタナ


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暑いですね〜。先週から日傘を使っているんですが、なかなか便利です。男も日傘。流行らせようかなと思います。さて昨日のワルナスビと同じように、このランタナも帰化植物ですが、こっちはこんなに可愛い。花色がどれも暖色系なので温かい感じ。白いものはピンクに、黄色はオレンジや赤に色が変わり別名「七変化」。園芸用としても人気があり、よく見かけるようになりました。
さて今晩、サッカー男子は優勝候補のスペイン戦。応援しましょう〜。


ワルナスビ(悪茄子)


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なにか見てくれが良くないヤツだなあと、散歩の度に思っていましたが、ここまで厄介なヤツだとは思いませんでした。名前をつけたのが植物学者の牧野富太郎博士。博士は明治39年に千葉県成田市の御料牧場で、これを見つけ「ワルナスビ」と命名しました。まあこいつの悪さ加減は凄まじい。

ウィキペディアにはこうあります。

茎や葉に鋭いとげが多いうえ、垂直および水平に広がる地下茎および、牛糞などに混じる種子でよく繁殖し、除草剤も効きにくく、一度生えると駆除しにくい。耕耘機などですきこむと、地下茎の切れ端一つ一つから芽が出て独立した個体に再生し、以前より増えてしまう始末の悪さである。和名の「ワルナスビ」は、このような性質により付けられた。
花は白または淡青色でナスやジャガイモに似ており春から秋まで咲き続ける。果実は球形で黄色く熟しトマトに似ている。しかし、全草がソラニンを含み有毒であるため、家畜が食べると場合によっては中毒死することがある。英語でも"Apple of Sodom"(ソドムのリンゴ)、"Devil's tomato" (悪魔のトマト)などという悪名でも呼ばれている。

さらに
鋭い刺や毒を有するため、家畜に被害を与え、作物の品質を低下させる。また、ナスやジャガイモなどの作物の害虫であるニジュウヤホシテントウの温床ともなる。外来生物法により要注意外来生物に指定されている。

人間だと、どんなタイプだろう。こんな凄いヤツに近づいてほしくないなあ。



ネムノキ(合歓木)



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ネムノキの花が咲いていました。淡紅色の雄しべがいくつも放射状に広がって、なんとも華やかです。名前の由来は、葉が夜になるとピタッと閉じ、眠っているように見えることからネムノキ。眠る木と聞いて、何か温かで童話の世界のイメージです。宮城まり子さんの養護施設「ねむの木学園」もそんなイメージから命名されたのかもしれません。花のない時には、葉がオジギソウと似ているので、よく叩いてしまいます。


高校野球



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写真をクリックするとボールが見えるます



梅雨が明けて、高校野球の予選が各地で熱を帯びてきています。ポンと時間が空いたので、興味深い一試合を神宮球場で観てきました。都立日野高:日大三高の五回戦。日野高は、シード校や日大桜ヶ丘などの強豪高を撃破していたので、もしやこれも好い試合になるのではと注目していました。そして目の当たりにしたのは、熱の入った投手戦。とくに日野高のピッチャー佐々木君の頭脳的なピッチングは素晴らしく、一昨年全国制覇をした日大三校を二回からほぼ完璧に抑えました。
じつはチケット売り場に並んでいる間に開始のサイレンが鳴り、歓声が聞こえ、観客席に上がった時には、日大三のスコアボードに「3」の数字。これはコールドになるかと心配していたら、佐々木君は二回から打者を次々に打ち取ってゆく好試合。日大三高の選手は全国レベルの大柄の選手ばかり。一方、進学校の日野高の選手はひと回り小さい。しかし踏ん張る。そしてピンチを守りきった五回裏、三本のヒットでワンアウト満塁。応援席のボルテージは一気に上がる!次打者が内野フライ。そして佐々木君が放った打球がセンターへあがるが好捕されて、ため息〜。とうとう「0」ばかりを17回見て試合が終了。一回に慌てなければ、もしかしたらの試合だったのかも。
でも爽やかな好い試合でした。先日訪れた花巻には、160キロのスピードを誇るピッチャーが決勝戦に出てくるというし、甲子園がますます楽しみです!



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五回の裏の「3」の数字。ヒット3本で「0」。惜しかった〜


早池峰山(4)



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お天気なら頂上直下、こんなコースを歩いていたはず



山頂直下まで来ると、花の種類が増えてくる。早池峰山は岩手を代表する山で、百名山の一つ。花の名山としても知られ、一年を通して約200種の高山植物が山を賑わす。とくにハヤチネウスユキソウは固有種で、エーデルワイスによく似てこの山の女王といっても良い花だ。生憎の天気で雨に濡れ、風に小刻みに揺れ続けている。身体を固定しながらじっと見ていると、何万年もこうした環境の中で耐え続けたからこそ、今日があるのだろうと想像できた。プルプルと計り知れないくらいの時間をこの花は、厳しい高地で雨風にもまれてきた。そう思うと、このお天気で見られたのは、かえって良かったのだとひとり納得した。




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おなじみミヤマオダマキ


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これも早池峰の固有種ミヤマヤマブキショウマ


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高山の菊といえばミヤマアズマギク。葉っぱが違う


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揺れる揺れるヨツバシオガマ


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これはめずらしい、色素がないギンリョウソウ


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一応証拠写真、1917メートル山頂



この旅は、何とももったいない日帰り。大好きな温泉が近くにいくつもあるというのに。新花巻に戻ると、夕方を過ぎていたこともあって、楽しみにしていたお弁当が完売。仕方ないと車内販売で買ったのが「こわっぱ」という、変な名前の丸形のわっぱ弁当。ウニ、イクラ漬け、カニ、細切りのワカメが小さな器に入っている。「こわっぱ」かあ〜、最後まで意地悪な、と思って食べてみると意外に旨い。お腹が空いていたこともって、ビールに良く合う。うん、最後にやっと満たされました。





早池峰山(3)



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しゃがみ込んでは撮る

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お天気なら最高のロケーションだろうにと視界の悪い景色を見渡しながら、岩手山や太平洋の大パノラマを想像する。日本海側からの風が容赦なく吹き続け、ストック無しでは身体を支えきれない。見上げると霧か雲か、猛烈なスピードで尾根上を舐めていくので、全ての草木が右へ倣いだ。いくつかのウスユキソウを撮ったので、引き返すはずだったのに、花の種類が増えてくると、つい欲が出てもう少しとなって、苦手のハシゴとご対面〜。


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下を見ずに上がると、またハシゴ。この間、風が容赦ない。クソ〜と登る。



すると、さすが花の百名山!!




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★権師匠からその後のコニャンコの写真が届いています。
 里親はまだ決まっていないようです。



ソッキーが授乳にやって来ます。
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お腹いっぱいになると、またひと暴れ・・・ソッキーは帰ります。
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そして、遊び疲れ・・・グーグー・・・
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私も疲れた!!!

 権



早池峰山(2)


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山道に沿って雨が小川となる


梅雨の頃から山の花が次々に咲き始める。すると決まって早池峰のウスユキソウを想って、心は高鳴る。もうこれ以上待てない、待たせてはいけないと、ついに決心をしてやって来た。この雨のせいか、麓まで行く日に一本のバスに青年ひとりだけ。静かな山行が楽しめる、はずだった。
雨より恐ろしいこととは・・・・。
熊の爪痕が幹に残っている。上には大好物のキノコがいくつか。


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IMGP8072.JPGのサムネール画像

答は、樹林帯を抜けた二合目に!
猛烈な風が西の方向から吹き付けてきた。身体が傾くほどの勢いだ。心が萎えてしまい、どうするか悩んで考え込む。若い女性が下りてきて「この上はさらに強い風で諦めました」と言う。強風は北アルプスの薬師岳と昨年の八ヶ岳で経験はある。よし!ウスユキソウだけ撮影しようと決めて登り始めた。風の息というのがなくて、吹きっぱなし。喧しくて耳鳴りのような音が続く。ストックを取り出し、バランスをとりながら登る。だんだん可笑しくなってきた。なんでここまでして会いに来たのか。きみのためなら、花も嵐も踏み越えて〜♬。すると、一輪のウスユキソウがお出迎え。身体を風上に向けて、最初の一枚を撮る。感動〜〜。


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早池峰山


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「おはようございます。岩手県の新花巻の駅前に来ています」とNHK「心旅」のショーヘイ君なら、さしづめそんな第一声でしょうか。お天気になると信じて、長年憧れていた花の山「早池峰山」に行こうと決め、飛んできました。中腹に咲く可憐な花「ハヤチネウスユキソウ(早池峰薄雪草)」に会いにです。しかしやっぱり・・・。雨男は辛いよ、です。梅雨前線嬢が「離さないわよ〜」と前線を押し上げて後を追いかけてきました。仙台までは晴れていたのに、降り立つと小降りの雨です。予報だとこれから本格的な雨に。東京では猛暑というのに、雨具の準備です。
さてバスを待っている間、駅前だというのに、野鳥の声があちこちから聞こえてきました。こんな新幹線の駅は少ないんじゃないかな。さて山では、雨より恐ろしいモノが待っていました。



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当初予定していたルートは川の水かさが増えているというので「小田越」ルートから・・・。


原っぱ



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原っぱがなくてもアスファルトの隙間から咲いちゃうよ〜



私たちの日常には、ささやかかな出来事が繰り返されている。気に留めていたらきりがないので、見過ごしていく。例えば散歩の途中に出くわす空き地。ここにどんな家があったのだろうと、周辺の家並みから思い起こそうとするが、すぐにイメージできない。見ていたはずだが記憶されていなかったことに気づく。そうこうしているうちに新しい家が建ち始まると、記憶からすっかり消えてしまう。
散歩の面白いところは、思考も歩き出すことだ。目にする風景から連鎖して思いがけないことを考えていることがある。新しい疑問を見つけて、その答を探そうとしたり、ずいぶん昔の何故が、ふと解決したり。あの原っぱで草と草を結んで、転ばせて泣かせた女の子。あの子は誰の妹だったのだろうとか、原っぱという言葉もやがて埋め立てられるのだろうかとか・・・。


梅ちゃん先生



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雲がものすごいスピードで駆け抜けてゆく



昨日の爽やかな風はどこへやら。今朝は風の音で目が覚めたのか、なんと四時半。仕方がないからアササンに出ると、いつもと違うメンバーが歩いていたり、走っていたり。なるほど同じ空間をいろんな人と共有しているんだ。帰ってきて新聞を広げると、小沢ナントカという男が新しい組をつくったとある。「自分の懐が第一」。なかなか正直な男であるが、反原発だけは旗印にしてほしくなかった。この男と共闘は組みたくない・・・・ついウトウトしていたらしく、朝ドラの「梅ちゃん先生」のテーマ曲が流れてきた。
「〜歩いてばかりじゃ見つからない〜」。朝、いつも気にしていたフレーズで、聞き取りにくい。じっくり聞いてみると、前にある歌詞が「うつむきながら」と分かったので納得 (^^♪   



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強い風にノウゼンカズラの花びらがずいぶん散っていた



ムクゲ(木槿)




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七月になるときちんと折り目正しく、ムクゲの花が咲く。いかにも韓国の国花らしい。この雰囲気もチマチョゴリのシンプルでフンワリしたデザインと重なって、淑やかな雰囲気がある。開花期間は7月から10月までと長く、伸長した枝につく蕾から次々と花開く。一日花といわれているが、どうもそうではないようだ。観察から数日は咲いているように思う。ハイビスカスと同じアオイ科の仲間。

アオイと言えばタチアオイ。花がもうてっぺんまで咲きました。梅雨明けはもうすぐなのかな。


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ミントの花・ジャスミンの花



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よく見んと、原っぱにミントの花が咲いていた。じっくり見たいが、フェンスの向こうなのでよく分からない。花粉がずいぶん落ちている。香りは無い。葉のカタチからアップルミントだろうか。そしてその近くには、ハゴロモジャスミンの花が終わりを迎えている。こちらは強い香り。クマンバチの数も減ってきた。クマンバチのホバリングを見ていると、よくこの小さな羽で大きな体を宙に浮かせているものだと感心する。



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クマンバチがハゴロモジャスミンの蜜に夢中〜


ボタンクサギ(牡丹臭木)



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週末、セレブな住宅地といわれる井の頭線の浜田山を散歩した。南側には広いバルコニーのあるマンションがいくつも建っていて、その街並は都会的で日本離れしている。この住宅地に隣接しているのが三井の森。足を踏み入れると、入り口近くにボタンクサギの花が一面に咲いていた。
紫陽花の季節に咲くので、赤い紫陽花のイメージが強い。丈が約2メートルくらい。大きめの葉の上に、赤い蕾と咲き始めた淡いピンク色の花がポツンポツンとある。花は良い香りなのだが、葉をこすると嫌な臭いがするするらしい。名前からくるイメージなのか、何となく華やかさが少ないように思う。



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モダンなマンションが何棟も立つパークシティ浜田山





アガパンサス(紫君子蘭)



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アガパンサスを覚えられない。どうしてもアバカントス「暴かんとす」になってしまう。まあこれでも良いのだ。聞かれても、知らない人はすぐに忘れるし、早口で言ってしまえばきっと分からない。梅雨の時期に爽やかなブルーが印象的で、すっとしている姿がとても涼しげ。放射状の花がすべて開くとお洒落な玉のカタチになる。アガパンサスはギリシア語のアガベ(愛)アンサス(花)の造語。「愛の花」という意味らしい。



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さてこの花が咲き始めました



さてウインブルドンですが、女子は事実上の決勝と睨んでいた、セレナVSクビトバ戦(準々決勝)が終わったのでもう興味無し。男子は今日の試合のジョコビッチVSフェデラー戦がほぼ決勝かもしれない。今後もう見ることはできないだろうと思われるフェデラーの芸術的なシングルのバックハンドを見てほしい。ご夫人には人気がないらしいが、彼のプレーはクールビューティ!


クチナシ



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散る花と萎れていく花がある。日本人が好むのは、散っていく花だろうか。コブシやハナミズキ、そしてこのクチナシも咲いている間、際立つ白が美しいだけに、萎れていく姿を見ると、哀れを感じてしまう。しかし錆びていくような色合いには、退廃的な妖しさがある。
花びらの真ん中にあるのは種子だろうか。萎れていこうとする花びらを小さなタコが必死に支えているように見える。そして蟻が一匹。よく見るとちょっとアートっぽい。えっ、アラーキの写真に似てる!?いえ、アルーキです。


栗のアカチャン



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風が緑の香りを運んでくるので、目を向けると大きな栗の林。誰もいないので柵を越えて入ってみる。歩くと目線辺りに、可愛い栗の実がいくつも生まれていた。
梅雨の初め、栗の林は真っ白な花に覆われる。匂い立つような栗の花。その白い花のほとんどが雄花だ。その付け根近くにある雌花に、匂いを嗅いでやってきた昆虫たちが花粉を運ぶ。受粉してこんな栗のアカチャンが誕生。青い匂いもいくぶん柔らかくなってきた。



ウィンブルドン



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ノウゼンカズラも長い夏を咲き誇る



眠い目をこすりながらウィンブルドンを観ている。なぜか。それは世界トップの選手のプレーを観たいからだ。選手もそれを知っているから、信じられないプレーを見せて、ポイントを奪う。決まれば拳を決め、ミスをすると両手を広げて残念がる。とくに長いラリーが終わると、観客は惜しみない拍手を両者に贈る。トッププレーヤーは観客から様々なパフォーマンスを学び、身につけていく。この華やかな舞台こそが伝統あるウィンブルドンだ。国技といわれる相撲も見習ってほしい。逃げて勝つ姿はみっともない。真っ向からぶつかり合う相撲を見たい。そうすれば勝者も敗者も讃えられるのだ。もうすぐ夏場所。それが終わるとオリンピックと夏の甲子園だ。あ〜眠れない夏が続く。



*権師匠からお中元の写真が届きました。

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一部にマニアアックなファンがいるカブトエビ君です





綿毛



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春を謳歌したタンポポが、次の世代に命を託して、綿毛を空に飛ばしている。どれも同じように見える綿毛だけど、背が低いけど茎が太い、黄色の花びらが鮮やかなど、それぞれがいろんなDNAを抱えているのだろう。見れば見るほど、この機能的な美しさには溜息がでる。自然が創りだしたものには、まったく無理や無駄というものがない。それに比べて知恵を持ってしまった人間は、どれだけの無駄を抱えていることだろう。
この綿毛をじっと見ていたら、記憶は消えていくのではなく、どこかに飛んでいくのかもしれないと思えてきた。まだワスレナグサを引きずっているのか?


ワスレナグサ



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あ〜もう半年が終わる。この半年、何もしていなかったように思う。ただただ時に身を任せている。光陰矢の如し、か。「ゴーイン イヤ、ノゴトシ」とシャレても、なにか空しい。
このワスレナグサは、先日のイコロの森に咲いていた。「フォーゲットミーノット」、私を忘れないでください、と言われても、最近はあれをしなければ、ということも忘れていく・・・。



トゲアザミ



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「世界トゲトゲ植物総合第一位」をあげたいくらいのトゲトゲぶり。昨年からこの空き地で勢力地図を広げている。撮るためちょっと近寄っただけで、刺されてしまった。じっくり見てほしい。ここまで花を守らなければいけないの!?といいたくなるほど、強烈でワイルドなトゲの鎧を身につけている。葉や茎はもちろん、花の下までびっしりだ。さらに驚いたのは、何とトゲにもトゲが生えている。写真をクリックし、拡大してほしい。ほら、その長いトゲに、小さな棘が生えているでしょ。
みゆき嬢もビックリ〜〜!♬




★お知らせ
友人のかにさんことかおるさんが、6月30日より「てぬぐい展」に作品を出しています。場所は恵比寿駅からすぐのギャラリー「い沙ら」。
タオルにはないさらっとした使い心地の手拭に、ユニークなデザインが施されています。


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ヤマボウシ


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ヤマボウシの花(総包片)が開き始めた。花が開くと緑まで濃く感じるのは、十字のカタチをした花の美しさとスッキリとした白色だ。ただ上向きに咲くので、少し高いところから見なければその美しさは分からない。涼しげに咲いている姿をみていると、うっとうしさも少しだけ忘れてしまう。山帽子、山法師の字も花の姿を言い当てて良い感じ。カツラとともに庭木にしたい樹木だ。



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グスベリ



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北海道では、誰もがこの実を「グスベリ」と呼びます。そして信州では「スグリ(酸塊)」。もしかしたら正しい名称があって、それが変化した違いないと思って調べると、やはりそうでした。ベリーの仲間の「グーズベリー(gooseberry)」。短くなって「グスベリ」。
子供の頃、この実をあちこちの庭木から、無断で採って口に放り込み「スッペ〜」なんて言いながら遊んでいました。きっと成熟しないうちに食べていたのでしょう。酸味を生かして、肉のソースにも使えそうです。




★さてお知らせ
まずは権師匠からの「小猫の里親探し」
ネコ好きで心優しき方がいらしたら、ぜひご紹介ください (^_^ )( ^_^)

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そしてもう一つ
友人の空さんが、帽子展を開いています。
会場で帽子を被って、その魔法にかかってみてください (^^)V

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妹の庭


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今日も北海道の続きです。妹の仕事は旅館の女将。忙しい時は連日睡眠4時間くらいしか取れないと愚痴ってますが、暇をみては庭にせっせと花を植えている。旅館の前を襟裳岬方面に向かうジーゼルカーが通過していく。その乗客の人に楽しんでもらおうと、約100メートルくらいを花の庭にした。いまはアヤメとルピナスが咲き、雨を受けたアヤメの色合いが美しい。
アヤメを見て思うのが、紫と緑の色を組み合わせた「ウインブルドンカラー」。もうすぐ華々しく開幕するが、こちらもやがて睡眠不足になになっていく。



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通称「逆さ藤」と言われるルピナス



叔母の庭


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母を連れて叔母の家を訪ねたら、丁度庭仕事をしていました。毎年花の種類が変わるので、一つひとつの花の説明してくれるのですが、なかなか覚えられません(写真の左手は説明をする叔母の手)。いつも元気で話のテンポも早く、人を笑わせるのがじつに上手い。線路の枕木を敷いたアプローチや紹興酒の瓶などを上手く配置して、演出もなかなか凝っています。老後の話に及ぶと「この家を買い取って、庭を作って〜」と頼まれてしまいました。



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庭へのアプローチはキングサリから、別名キバナフジ

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ごっつい枕木にも年期が入っています

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鯛釣草(タイツリソウ)はいつも見かけます

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壁一面には紫陽花が広がりました

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カモミールもあったり

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この窓辺で庭を見ながらお茶するそうです


青いケシと黒い犬



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イコロの森の続きです。この時期だけ、それも二年振りに咲きましたという係員の説明を聞いて、青いケシを探しに森の中へ入っていきました。水の流れている側に、まあ、自然界にはあってはいけないような青い花色。ありえない、不思議な存在感です。正式な名前は「メコノプシス」。ヒマラヤの青いケシとも呼ばれ、タチアオイのような薄い花びらに、強い光が差して、空色に染色された布のような風合です。見れば見るほど危険な花。ケシだからでしょうか。


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この日はカンカン照りだったので、ソフトクリームでもと思い小さなレストランへ。すると生まれて間もない三ヶ月のラブラドールレトリーバーがいました。名前はニョッキ。嬉しく嬉しくてどうしようもないと行った動きで、シッポ振り振り歩き回っています。しばらく戯れて遊んで、庭に出ると、飛ぶようなスピードで駆けていく。犬の走る姿のなんと美しいこと。いつ見ても良いなあ〜〜。
お前は幸せ者だ、こんな大自然のなかで自由に駆け回り、いろんな人と知り合って。スタッフも毎日の仕事が楽しいだろうな。



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イコロの森



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中学校時代の友人が勧めてくれた「イコロの森」。場所は千歳空港からわずか15キロ。原生林の中にひっそりとある、森というか、大きな庭園だろうか。アイヌ語でイコロとは「宝もの」。車から降りると、エゾハルゼミの鳴き声が迎えてくれた。ウッドランドガーデンという森のなかを歩いてから、イギリス式の庭を散策する。広い空の下、建物と庭のバランスが美しく、心が北国バージョンになっていく。スタッフらの仕事ぶりも何となくのんびり。その笑顔を見ていると森への愛情も伝わってきた。


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北海道神宮例祭



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札幌市の初夏の風物詩「北海道神宮例祭」が帰郷した日と重なりました。今年が133回目。子供の頃、このお祭りが近づくと浮き浮きしたものです。浴衣を着せてもらい、わずかな小遣いをもらって、手を引かれて市内の中心中島公園に行くと、まさに天然色で埋め尽くされたサーカス小屋や露天がビッシリと並んでいました。低い視線から見上げると、見世物小屋や野師のおじさんらが大声を上げていました。上京後この時期に帰ったことが無かったので、久々に神輿や山車の行列をじっくり見学しました。
色とりどりの時代装束に身を包んだ参加者が市中心部をゆっくりと行進。4基の神輿と8基の山車に馬車や人力車が加わり、1キロを超える長さの壮麗な行列に、沿道から歓声が上がっていました。


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どうしても目は・・・・


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翌朝、雨男が祭り後の公園を散歩すると、露天はきれいに片付けられていました

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雨に濡れるバイカウツギの美しさにウットリ・・・



トンボ



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先週の月曜日(6/4)に四谷の土手を歩いていたら、きれいな木陰が出来ていた。もしかしたらこの木陰、先日の金環日食のリングをきれいに映していたのでは・・・知っていたら来ていたかもしれない・・・残念!と思っていたら、目の前をトンボが横切った。お〜っと、声を出して新宿方面の空を見ると、トンボが数匹飛んでいる。トンボって六月の初めだっただろうかと想い巡らしたが、分からない。今年は少し早いような気がした。



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目の前が谷になっているせいか、四谷の土手は標高が高いように感じます



*明日から北海道です。アルキメデスは火曜日から〜♬



柏葉紫陽花



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最近よく見かける柏葉紫陽花。柏の葉に似ていることから命名されたようだが、他の紫陽花の名前を思うと、ほかの名前が合ったのではないかと思う。隅田の花火をはじめ、ブルーダイアモンド、ミセスクミコ、乙女の舞、伊予の十字星、花まつりなど、改良された種類には魅力的な名前がつけられている。名前は花の魅力を引き立て、想像力を働かせてくれるというのに、葉っぱから名前を決めるなんて、命名者はヤボな御仁である。
そう思っていたら、八重咲きの柏葉紫陽花には「スノーフレーク」という名前もあった。でもこれだとスズランにそっくりな花にあるんだよなあ〜。



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この紫陽花には素敵な名前があるのかもしれない


お洒落泥棒



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白い紫陽花を見ていたら、映画「お洒落泥棒」のオードリーの帽子を思い出した。たしか花模様の白い小さな帽子が、彼女の頭に収まっていたはずだ。愛らしく、清楚で聡明で、溌剌としていたオードリー。その姿を見ているだけで幸せになれた。「ローマの休日」「ティファニーで朝食を」など、オードリーが演じると主人公はチャーミングで気品のある女性になった。
永遠にそうしたイメージで歳を重ねていくと思っていたら、晩年は飢餓で苦しむ子供たちのためにユニセフの親善大使として情熱を傾けた。スクリーンの主人公から、愛に満ちた一人の女性になったとき、オードリーの天使のような演技がどこから来ていたのかを知った。


*「お洒落泥棒」の帽子を調べてみると、なんと白いヘルメットのようなデザインだった。記憶というものは、案外いい加減なものだ。




菖蒲



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菖蒲のスッと伸びた姿とスカイツリーは合うね



美女が多くいる場合に「いずれアヤメかカキツバタ」の例えがあります。「ショウブ」と打っても「アヤメ」と打っても「菖蒲」と出る場合の例えは「いずれアヤメかショウブか!?」というのでしょうか。ずっとおかしいと思っていました。するとアヤメには「文目」の漢字があることを発見。調べると「織物や木目(もくめ)などに現れた模様。いろどり。あや。物の区別。見分け。けじめ」とあって、花の紹介はありません。
「文目」の語意に「物の区別」とは、何か馬鹿にされているカンジです。



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荒川区の堀切菖蒲園


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一つひとつに改良者が命名!?


草野球



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雨が上がりの空は、透き通るようなブルーだ。雲は前日までのくすんだ色を洗い落され、青空の中に浮かんでいる。行ったこともないのに「これはモンタナの雲だなあ〜」と、独り言をいいんながら、土手を下りると、小学生らが野球の試合をしていた。


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ごろっと横になって、眩しい光を浴びながら、子どもたちの声を聞いていたら、父を思い出した。野球好きだった父は、幼い私を自転車に乗せて、少し離れた市民球場によく連れて行った。野球の分からない私は、球場の外野席(土手)でトンボを追いかけていたのかもしれない。父がそのときに言ったのか、「ノンプロ」という言葉を不意に思い出した。


ベリー



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ベリーの実が、すくすく育っています。これはブラックベリー。受粉が終わると、花が散ってツブツブの実が生まれてきます。当たり前のことだけど、小さな庭の一画にも自然のメカニズムがあるのだと、日々大きくなっていくベリーの実を見ては感心します。


無意識のうちにベリーの成長を見ては、自分を見ているのかもしれない。自然に対する興味の行きつく果ては、自分自身の生命、生きていることの不思議さにつながっていくのだと思う。




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グイグイと大きくなってます


デンタータラベンダー



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新築と思われる家の周りにラベンダーが咲いていた。花色は、よく見るラベンダーより赤みがかっている。顔を近づけると良い香り。指先で挟んでみると、さらに芳しい香りが広がり、気分は富良野。名前を調べると「デンタータラベンダー」とある。デンタータとは、「dentata(歯状の)」。たしかに葉っぱが鋸状だ。
ラベンダーは育てやすいし、香りも良いので、一鉢買ってみようかな。



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よく見ると穂の間から小さな花が咲き始めている



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昨晩のISSを権師匠が見事に撮影いたしました。東京では南南西から飛行してきました。予想時刻に、現れるはずの方角を向いて待つ。そして光を見つけた瞬間の軽い驚き。彼方に消えていくまで、光を見つめます。





トケイソウ(時計草)



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すべてのパーツが主張しています。カブトムシの角のように三つに分裂した雌しべ、黄色の靴を履いたような雄しべが五本、放射線状に広がる細い管のようなのは副冠。そして周りを囲む10枚は交互に花弁と萼ですが、ほとんど同じ色と形に見える。時計草の名は、長針、短針、秒針を思わせる三つの雌しべから命名されたようです。



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パッションフルーツも同じような花が咲く



権師匠から金星通過の写真が届きました。これは後半だね。
右側のホクロのような黒点が金星です。

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水滴



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一体どうなっているのか。朝の目覚めが日々早くなっていく。もう一度眠るなんて器用なことができないから、諦めてアササンに出ると、もう多くの人が歩いている。歩けば午前中はスッキリなのだが、午後になると睡魔が襲ってくる。とくに昼食の後だ。いつの間にか椅子にもたれて眠ってる。わずかな昼寝は体に良いらしい。
さて葉っぱの上に残っている水滴も、わずかな睡眠しかとらない。朝日が当たり始めると、スッと消えていく。
「人生は朝露の如し」の言葉を残すかのように。


スカイフラワー



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上へ上へとタチアオイの花が開いていく。名人の手で漉いた和紙を思わせる花びらに、朝日が美しい陰影をつけている。今人気のスカイツリーにあやかって「スカイフラワー」と勝手に命名してみたが、実はコケコッコー花の別名がある(あった!?)。子供の頃、この花びらを引き抜いて、鼻の上やオデコにつけてコケコッコーと声を出して遊んだ。コケコッコー花と呼んでいたのは北海道だけらしいが、今はどうなのだろうか。



*さて権師匠からその後のニャン日記が届いています〜♬


みなさん、お元気ですか?
昨日6月3日は・・・・・染五郎・姫のお誕生日でした!!!
警察署前の空き地に捨てられていた75gの染五郎は今や5800gに、姫85gは4700gになりました。

        (=^・^=) Happy Birthday (=^・^=)

・・・・などと言ってはいられません!

毎日毎日、何度となく孫ネコ探しで〜す!

どうした訳かおせつが孫ネコを隠してしまうのです。
それも一匹だけ、下の写真左から2番目のバンザイニャンコです。

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毎日毎日・隠す・探す・隠す・探す・隠す・探す・の連続で〜す!

どうもおせつは自分の子供と勘違いをして連れて行く様です。
この一匹限定の訳は・・・昨年おせつが生んだ3匹の内、居なくなってしまったあの子にそっくりなんですよ!
おせつ・・・えらい!!!・・・・・などと言ってはいられない。
叱るわけにもいかず、それで・・・毎日毎日・隠す・探す・隠す・探す・隠す・探す・の連続で〜す!


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この子で〜す!

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どうだ〜〜可愛いだろっ〜〜〜

だれかぁ〜〜〜

飼ってぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!


 権

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ビヨウヤナギ



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この時期、オトギリソウの仲間が多く咲いている。これはビヨウヤナギ(未央柳)。雄しべの花糸が放射状に広がっている。一本の長さが約三センチ。繊細な花火を見ているようだ。この名前の由来は、花が美しく、葉が柳に似ていることから、江戸時代はビオウヤナギ(未央柳)と呼んだのが訛ったらしい。未央とは楊貴妃の宮殿、未央宮(びおうきゅう)のこと。


ドクダミ



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ドクダミ。昨日のユウゲショウ(夕化粧)のすぐ近くに咲いていながら、このネーミングでは、イメージが天地ほど違う。濁音が二つもあり、まるでワルのような印象。たぶん臭気のせいに違いない。漢字で書くと「毒」はすぐ出てくるけど、「ダミ」は!?と思って調べると、「蕺」。この一文字で「ドクダミ」と読む。草冠に「口」書いて「耳」を書き「戈」を書く。何やら意味がありそうだが、よく分からない。もしかしたら「口・耳」だから、生薬の意味があるのかもしれない。
傷口や炎症の患部に、葉っぱを炙ってから軽く揉み、貼りつけておくと効果があるらしい。



ユウゲショウ


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この可愛い花を見ていると、生命力の強い花とは思えない。紫陽花の頃になると咲き始め、何か言いたげに上を向いている。名をユウゲショウ(夕化粧)。南米から北米に渡り、明治の頃に観賞用として日本にやってきた。意味ありげな名前をもらい、花好きの人たちに愛されていたのに、ひょんなことから外に飛び出した。いまでは道端や空き地などで往来の人を眺めている。


赤いクローバー


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テニスコートまでの緑道脇に、赤いクローバーが一面に咲いている。早朝の柔らかい光の中で揺れるピンクは、瑞々しくて心が癒される。テニスを止めて、ここで昼寝しようかと本気で思った。緑の中を抜けてきた風は、肌に気持ちが良い。この花は別名アカツメクサ。お昼頃には、家族がマットを敷いてランチを楽しんでいた。こんな週末の憩い方もあるね。



どんどん咲いていくのでどんどん紹介します

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名前も美しいバイカウツギ(梅花空木)


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雌しべがユニークな形のキンシバイ(金糸梅)




八重テッセン(クレマチス)



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一昨日の歌会の帰り、フェンスから顔を出している涼しげな花を発見!調べても分からなかったので権師匠に尋ねると「八重テッセン」で種類は「ペパーミント」だろうと。確かに花びらを見るとテッセンの特長である細い筋が入っている。じっと見ていると、この緑の八重には命のエネルギーが広がっていくような力強さがある。なにか人気が出そうな予感!



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こちらはよく見る一重のタイプ


ニオイバンマツリ



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カーブの多い神田川沿いの散歩道には、花好きのお宅が多い。だから毎日のように同じコースを歩いても退屈することはない。「シンボルフラワー」のあるお宅はすべて頭に入っているので、近くに行くと自然に歩が緩む。ここのお宅はニオイバンマツリ。ときどき見かける花だけど、このコースではここだけ。咲き始めは紫で、数日すると白に変化する。今は混色の状態なので、涼しげな色合になり、とても美しい。そして名の如く、ジャスミン系のような爽やかな香りがするので、誰もが顔を寄せて通り過ぎていく。
ナス科の花で別名、ブルンフェルシア。


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権師匠のところで事件です!


いつもの風景!・・・ソッキーとおせつ・・・・・???

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なんじゃこれ?????

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どこから湧いて出たのじゃあ〜〜〜〜〜〜〜?

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どうも最近ソッキーの様子がおかしいと・・・・・

獣医へ連れて行こうという、その日の事でした。

ソッキーは小さくて、臆病であまり近くに来ないので・・・判らなかった!!!


去年の今日は、外におせつ、家に千代・福助の、猫は3匹でした・・・・・
それが・・・一年で・・・外に7匹、家に4匹・・・・・猫・11匹!!!!!

今度こそ、飼い主さがすぞぉ〜〜〜〜〜!

皆さんも、探してくださぁ〜い、おねがいしまぁ〜す!


というわけで、権師匠の家ではもうすぐ運動会が始まるかもしれません。
里親になってくれる方がいらっしゃいましたら、ご連絡くださいね。




紫陽花


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紫陽花の蕾が開き始めました。大きさも色も外から広がっていきます。爽やかな季節なんだから、もう少し蕾でいなさいよ、と言いたくなるけど、色づくと、宝石でも眺めるような気分になります。そういえば和菓子にもこの季節になると、紫陽花を形取ったものや、透き通った川底の小石を見るかのようなツルンとしたお菓子があったなあと、思い浮かべるのでした。


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ガクアジサイは白鳥が舞うよう


甲武信ヶ岳(こぶしがたけ)



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捜索を受ける二時間前には、呑気にこんな写真を撮っていた。
百名山の一つ甲武信ヶ岳は、名前の通り甲州・武州・信州の境に聳える2470メートルの名山だ。いつかここを登ろうと、ずいぶん前からこの周辺の地図を眺めていた。この山の稜線上にある雲取山、国師ヶ岳、朝日岳、金峰山など、すでに何度も登っていたので、地図はほぼ頭に入っていた。しかしこれが落とし穴になった。山小屋の位置を間違えて覚えていたのだ。山頂に着いたのが4時半。小屋に向かって下山を開始した。ここで最初のミス。20分後に道を間違えたことに気づき、すぐに山頂に向かってUターン。このときケータイのアンテナが立っていたので、山小屋に到着が遅れることを伝える。再び山頂で地図を見て、方向を確認して歩き始める。これが二度目のミス。(山頂から3本の道があった)
歩けど歩けど稜線上に小屋が見つからない。時計は六時近くを差し、夕闇と寒さが下りてきていた。初めて間違いを犯していることに気がついた。
これはマズい。しかし何故だ。もう一度地図を確認した。絶句!なんと記憶していた場所に小屋などはなく、未だ歩いていたことのない稜線上にあったのだ。
分かった瞬間に、つっていた足の痛みがさらに強くなり、数カ所に広がった。つったまま歩いていた。ヘッドランプ、携帯食、ダウン、アイゼン、すべてあるので最悪のケースを想定しても下りる自信はあったが、すでに小屋に連絡を入れていたので、それが気がかりだった。気力を絞って、戻り返す。すでに7時間以上歩き通していた。バテ、そして足のツリが全身を締めつけている。甲武信ヶ岳の直下に差しかかったときに、上から声がした。数人の声だ。名前を呼ばれている。人生でこれ以上、大きな声を出したことがない返事で答えた。安堵感が広がり、疲れが広がった。

・反省点
早くから登る。地図を良く見る。体力の低下を自覚する。
反省の多い今回の山行でした。

甲武信小屋の徳さん、今回は大変ご迷惑をおかけしました。

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下山すれば雪はなく、新緑の美しい西沢渓谷が迎えてくれた


千曲川源流



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積雪部分までの「水源地標」の文字が剥げています


金環日食を優先したので「千曲川源流〜甲武信ヶ岳」が一日遅れました。
山地図の一点を見ながら「ちくまがわげんりゅう」と声にして、ルートは決まった。西沢渓谷から一気に登って甲武信ヶ岳へ登頂するはずだったが、「千曲川源流」の魅惑的で挑発的な五文字を見て、気持ちは変わった。千曲川と言えば信濃川の主水源となるっている川だ。最深部の源流を訪ねれば、最初の一滴をこの手で掬える。週末、そのイメージを脹らませて出発した。
土曜日の天気は晴れ。雨男よさようなら〜そんなルンルン気分を、小海線のトンネルで火災事故の車内アナウンスが消し去った。車内が一気にざわつく。それはそうだろう、この電車は単線で小諸方面に行くには、他に手立てがない。ここから雲行きが怪しくなっていった。
野辺山で強制下車され、仕方なくタクシーに乗って、千曲川源流域の登山口となる梓山を目指す。しかし悔しい、思わぬ散財だ。JRよ、払ってくれと言いたかった。
高原野菜畑の梓山から千曲川源流域まで、8.5キロ約四時間。「ちくまがわげんりゅう」と呟きながら、強すぎる日差しを受けながら登り始めた。雪解けの水は、清涼感のある音をたてながら登山道の脇を流れていく。高度を稼ぐと川幅が狭くなり、途中から雪道となる。やな予感が当たる!なんと〜最初のひと雫は雪の下だった。がっくり!時期が早過ぎた。
そして、ここ「千曲川信濃川水源地標(2230メートル)」まで余計にかかった時間が、後で尾を引くことになる・・・(続く)



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新緑が遅い上流部の森には、燦々と日が入っていた




金環日食


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Photo by Gon-shisyo


今朝、日本列島を多くの歓声が包んだ。世紀の天体ショー、金環日食。聞くと観るとでは大違い。赤いリングになった瞬間は、まさにファンタスティック!素晴らしいの一語でした。リングよもう少しこのままでと願いましたが、幸せはこのくらいの時間で良いのかもしれない。満ちる喜び、欠けていく寂しさを抱きながら、記憶に残る夢のような時間でした。
そういえば、相撲でも「旭天鵬」という最年長の名の関取が優勝したのは、始まろうとする旭日の大きな力があったからかもしれない・・・と思ったのはワタシ一人だけ!?



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前日から我が家の蛍光灯でテストを〜



*千曲川源流域と甲武信ヶ岳の旅は、明日に〜。


チゴユリ(稚児百合)


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遅寝早起きをしていると週の後半、起きるのがキツクなる。今朝はてっきり雨だと思っていたので気が弛み、目が覚めたら七時過ぎ!あ〜もったいない。
さて、出番を待っていた花がこのチゴユリ。以前、山の中で写真を撮っているおじさんに、この「チゴユリ」の名前を教えてもらった。稚児百合。なるほど可愛い〜と、すぐ覚えた。今では葉を見ただけでもすぐ分かる。丈はわずか10〜20センチで、花は1センチほど。半日影の林にポツポツ咲いている。



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*明日から、千曲川の源流域となるとなる山間を抜けて、山梨・埼玉・長野の3県の境に聳える、標高2475メートルの甲武信ヶ岳をアタックします。千曲川が信濃川の主流水系なので、雪さえ少なければ、信濃川の最初の一雫を見られるかもしれません。来週に報告します。


さくらんぼ


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宝石のようなさくらんぼが、今年もタワワ〜たわわ〜タワワ〜♬
近所の幼稚園の桜の木に、この時期になるとびっしりとさくらんぼがなる。一昨年は、撮る直前に園児たちの口に入った。昨年は、いつまでも枝についたままだった。そして今年、半分ほどになったから、希望するママたちが持っていったのかもしれない。一粒失敬して口に運んだ。プリッとした果肉から、初夏の甘みが広がった。


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青梅は梅雨を待っているのかな


果実の花


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朝、背伸びをしてこの花を撮っていたら、蚊にふくらはぎを二カ所刺されました。もう蚊の季節なんですね。さて、アササン中に白い花びらが路上にパラパラ〜。手に取るとやや厚めの触感で、ジャスミンとグレープフルーツを足したような、爽やかな香り。いかにも柑橘系の涼しげな香りです。最近まで夏蜜柑がたわわになっていたのですが、すっかり消えています。この花、咲いたばかりに見えるけど、もう受粉は終わったのだろうか?



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こちらはブルーベリーの花。雄しべの多いこと


歩キ雨デス


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いつも仲の良いスイカズラの花


アササンの途中に雨になった。仕方なく駆け足で帰り、いつもより早く新聞を広げると、沖縄が本土に返還されて40年とあった。いくつかの記事を読んで分かったことは、沖縄も福島と同じような不条理という重荷を背負わされていることだった。原発と基地。受益者のための犠牲となっている。抱えている怒りは、基本的人権の問題にもつながる。共有しない限り、本当の痛みは分からない・・・。「歩キ雨デス」で、いつもと違うトーンになってしまった。

ヒトリシズカ


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名前が良い。ヒトリシズカ(一人静)。四枚の葉に支えられるように白い花がポツンと直立している。日のあまり当たらない野山に咲いているので、淑やかで品の良さを感じる。調べると、なるほど〜「静」とは静御前のことを意味して命名されたようだ。しかし群生していることが多いので、そんなときには「ミンナシズカ」と言って冷やかして通る。



白い花


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つい黄色い花にばかり目が行きがちですが、白い花も咲き始めました。ヒメウツギ(姫空木)とテイカカズラ(定家葛)。ウツギは「卯の花の匂う垣根〜♬」と歌われていますが、香りはイマイチ。ところがテイカカズラは、垣根いっぱいに花をつけると、柔らかく雅な香りがして、歩くスピードが緩んできます。卯木と葛。先日の黄色い花を「洋」とすれば、この二つは「和」の面持ち。対照的な感じがします。


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このテイカカズラの花、ヒップホップを踊っているみたい〜♬


イカリソウ(錨草・碇草)



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実に不思議なカタチ。やや暗い林の中でひっそり咲いていた。4枚の淡いピンクの花びらが四方に広がっている。色が抜け落ちているようで、儚なく弱々しい。イカリソウの名前は、和船の四本鉤のイカリから命名されたもの。葉には精力を高める成分があるらしく、ユンケルにも使われているとか。


小さな森


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大きな倒木の隅っこに、小さな世界を発見。あまりにも小さいので、よく見えません(^^;)。そこでカメラのピントをマクロに調節し、手を伸ばしてパチリ。見るとスギゴケの上には、可愛いキノコと細長い植物がちいさな芽を出しています。キノコは二センチくらいの大きさ。朽ちた木の栄養分をいただきながら、小さな森をつくっていました。


黄色い花


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緑ばかりに目を向けていたら花たちが次々に開花。香りも芳しい黄色の花たちが目につきます。最近生け垣などでよく目にするモッコウバラ。小さいけれど花付きが良いらしく毎年増えています。そして甘い香りのカロライナジャスミン。名前からも溌剌とした雰囲気が伝わってきます。ヤマブキそっくりのクサノオウは、最近増えてきた花の一つ。帰化植物でしょうか。虫たちを集める黄色い花は、この時期に最も種類が多いようです。


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甘い香りのカロライナジャスミン


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花なのにクサノオウ


山笑う


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この時期の山を見ていると、緑にはこんなにもたくさんの色があるのかと圧倒される。どの色も風と光が織りなす命の輝きだ。吹き出したばかりの緑は、わずかな風でもよく揺れる。
山笑うとは、良い喩えだとしみじみ思う。緑色に染まりそうな山道を歩いていると、この幸福な時間が永遠に続かないだろうかと、つい願ってしまう。


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雨上がり



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雨が上がったので、事務所まで久々のウォーキング。神田川、新宿西口公園、新宿御苑という新緑のゴールデンコースを歩いて来ました。曇空が消え、突然太陽がお目見え。
見上げると眩しくて目蓋が閉じてしまうけど、笑顔になりました(*^-^*)


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西口公園から御苑へと続く緑の陸橋


牡丹


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いつもと違うルートをアササンしていると、牡丹が咲き誇っている庭がありました。3/12に紹介していたお寺です。牡丹があるとは知りませんでした。絢爛豪華とは、この花のためにある表現でしょうか。手の平くらいの大きな紅、赤、ピンク、白の四色の牡丹が、艶やかで妖しいほどの美しさを誇っています。繊細な花びらに包まれ、顔を寄せると甘い香りも漂ってきました。姿、形、色合いの素晴らしさ。この花にハマってしまう人は多いかもしれません。


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迎賓館前の新緑がこんなに濃くなりました(最終回)



リラ



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アササンをしていると花の香りがアチコチから漂ってきます。これはライラックの花。すれ違いざま、呼び止めるように独特の香りが漂いました。ふるさと札幌では皆リラと呼んでいます。



さて、ゴールデンウィークをどうお過ごしでしょうか。毎年のことですが、混雑する遠出を控え、身近な所で楽しむことにしています。三連休は、美術館とコンサート、そしてテニスと上手く組み合わせることができました。

初日は山種美術館恒例の「桜さくらサクラ展」。好きな作家である奥村土牛と加山又造の対称的な作品をじっくり見たことで、日本画のもつ奥の深さを改めて感じました。花びら一枚一枚を丁寧に描き上げる作家たち。気が遠くなるような幾千もの花びらは、幻想的で優美な世界をつくりあげていました。

一昨日は世田谷フィルコンサート。尾高忠明氏による指揮の下、武満満「波の盆」、モーツアルト「ピアノ協奏曲」、ショスタコーヴィチ「交響曲」が演奏されました。交響曲の後半、第4楽章では、さまざまな打楽器が二階席まで響き渡り、ロックコンサートにいるような興奮が湧きおこりました。




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土牛の代表作といわれる「醍醐」



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演奏前には打楽器によるロビーコンサートがありました


八重桜


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朝起きると雨。もう上がっていると思っていたので、仕方なく撮りためておいた写真を見ていると、アチコチで撮った桜が出てきた。これは、朝日を浴びた八重桜。八重桜といえば、濃いピンク色がほとんどだが、この八重は色白。溢れるように咲き誇っていても、ふんわり柔らかで優雅に見える。じっと見ていると、犬のシーズーを思い出した。



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この桜は珍しい花色でした。名前は分かりません。



影絵


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ここ数日、朝の散歩のときに、この前で立ち止まる。マンション建設反対が続いた敷地を囲む、白いフェンスの前だ。このフェンスに、小さなコブシが朝の光を浴びて、うっすらと影を映す。朝の光は弱いから、日が雲に入ると、影は壁に吸い込まれるように淡くなっていく。風が吹けば、さらさらと動く。こんな発見も早起きのトクというもの。



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*二枚の写真は、昨日のものです。

ハナミズキ(花水木)


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春の花木にすっかり定着したハナミズキ。いつからこんなに増えていったのでしょうか。ハクモクレンやコブシ、桜に変わって街路樹の代表選手になりました。ハナミズキは北アメリカが原産なので、別名アメリカヤマボウシとも呼ばれています。たしかにヤマボウシの特長をもっていて、花(苞)は通常空に向かって開きます。ところが、この赤いハナミズキは、なぜか花を下に向けていました。ちょっと不思議。



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幹や枝がすっかり緑に覆われてきました


クマリン



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クマンバチがお尻をだして、蜜に夢中。



花より団子の例えがありますが、桜といえば「桜餅」。塩漬けにされた葉から漂う独特の香りとこし餡の甘い匂いを思うと、もうツバが溢れてきます。前置きが長くなりましたが、オオシマザクラを見るとこのクマンバチの気持ちもよく分かるのです。桜餅に使う葉っぱは、このオオシマザクラの葉です。塩漬けにするとクマリンと言う成分ができて、脳を刺激し、たちどころに桜餅をいくつか注文させてしまうという魔力を持っています。

オオシマザクラは遠くからでもすぐに分かります。葉の緑色を受けて、花びらが淡い黄緑に見えるのですが、じつは白色。清々しく見えるのは、葉と花の比率がほぼ同じくらいだからでしょうか。その涼しげな美しさには、ため息が出ます。



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富士山


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ブルーグレーの曇空が広がり、今回は富士山が見られないだろうと思っていたら、日曜の朝、窓を開けると凛々しい姿があった。垂れ込めた雲がゆっくり下りていくと、雪を抱いた富士らしい姿になり、さらに堂々としてきた。それにしても富士というのは、突然出現するのが良い。関東周辺の山の頂きに上がった瞬間、電車や車での移動中に、そしてカーテンを開けたときなど、これほど圧倒的な存在感で自分を伝えてくるものは、他にないかもしれない。


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下に見えるのは御殿場の街。スケッチの道具をもってくれば良かった。


ヤマブキ(山吹)


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ヤマブキが光を集めて眩しく揺れている。花の名前が色だなんて、ファッショナブルで羨ましいネーミンだ。桃、藤、スミレも色のイメージはできるけど「ヤマブキ」のインパクトは半端じゃない。なんせ、大判小判もヤマブキと言われたくらいだから、赤味の強いこの黄色は、エネルギッシュで、なんとも魅惑的だ。ヤマブキは万葉の時代から、春の花として日本人に親しまれた植物。群生するこの色が山を覆えば、まさに山が吹き出すように映ったに違いない。



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週末また、雨が降りそうな気配。緑には甘雨かな。



カキツバタ


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ハナショウブかカキツバタか。神田川を見おろすと紫色の花が揺れている。アヤメは乾燥した場所でなければ咲かないから、これは違うとして、たぶんカキツバタだろう。しかしこの仲間は、どれも似ていて判別がつきにくい。そして何よりおかしいのは、ショウブと打てば菖蒲。アヤメと打っても菖蒲。これはどういうことだろう!?
ショウブ!と迫っているのに「アヤメ」と肩すかしをされているようで、腑に落ちない。調べてみると、今はアヤメの漢字表記は「文目」らしく、「菖蒲」は誤用とある。でも「文目」の漢字は、感じが悪い。アヤメとは読めないし、読みたくないですねえ。


てんとう虫


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春、てんとう虫を見つけると、嬉しくなる。まあるい形が何とも可愛いいし、小さな足を懸命に動かして、葉っぱの上を移動する姿は、見ていて飽きない。アブラムシを食べる益虫というのも支持を集めているようだし、なにより幸せを運んでくるという言い伝えが、どの国でも愛されている理由のようだ。
たとえば、イギリスでは「聖母マリアのお使い」と呼ばれているし、オーストリアでは、てんとう虫にお願いすると良い天気になる、スウェーデンでは、てんとう虫が女性の手を這うとその女性の結婚が近いとか、てんとう虫は世界各地で幸せのシンボルとして親しまれています。日本では天に向かっていく「天道虫」。これも良い。
しかし調子のってテントーしないように〜。えっ!ムシ!?


ケヤキ


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ケヤキの梢は遥かな高見にある。芽吹きのときはやや赤味の色をしているが、太陽の光を浴びてしばらくすると、さ緑の色を一層濃くしていく。風に揺れているはずなのだが、枝が自由に動いてようにも見える。実に気分がいい。信号待ちの間にケヤキを見つけたりすると、ちょっと得した気持ちになる。
ケヤキを調べると「けや(きわだって他と異なっているさま=広辞苑)木」とある。だからなのか、こんな頼もしいケヤキが多い街は、なんだか見守られているようで、とても落ち着く。

桜吹雪


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杉並区善福寺の公園内を歩いていると突然の桜吹雪。風が吹く度に無数の花びらが舞い降り、アチコチから感嘆の声が上がる。最後の別れの際まで、桜は愛おしく美しい。そういえば、娘が小さかった頃、両手を上げながら花びらを追いかけ、芝の上を飽きることなく走り回っていたことを思い出した。


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池に花びらのキャンバスをつくって、自らの影を投影する





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桜・さくら(5)


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さあ、見納めだ、と思って桜並木のアササンを楽しんできました。風吹けば、諸行無常の別れの舞い。美しいものの命は短く、儚いものです。たくさんの花びらが、風の息にあわせたように梢から吹き出されていきます。今年は桜への期待も大きかっただけに、ゆっくり堪能する時間をもてました。清々しく、お分かれした後は、美術館で静かなお花見を楽しみます。山種美術館「桜さくらSAKURA2012」は、5月20日まで。大観、御舟、土牛らの絵画が展示されています。



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桜・さくら(4)


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夕べの雨と風で、川面にたくさんの花筏があるのではと期待して行くと、水量が増えた川は流れが早く、花びらが浮かんでいても風情ありません。満開の花にばかり目が奪われていましたが、枝先には葉がもうチラホラ。早いものです。いま、花びら、萼、若葉の三つの色合いが楽しめます。


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桜・さくら(3)



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光と影の織りなす桜の色合いを額縁が演出!?



どこから舞ってきたのか、桜の花びらが濡れた道路に点々としています。風が強くなってきました。午後からかなりの雨も降りそうです。桜は覚悟しているのでしょうか。残酷だけど仕方ないですね。そんな思いとは裏腹に、桜吹雪舞う様子を見たいなあ〜。


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今日の雨に喜ぶのは木々の緑でしょうか


桜・さくら(2)


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中野区に長く住んでいるのに、じつは区内をよく知らない。桜日和となった8日、薬師様の桜はどんなだろうと思い、我が家から歩いて約30分の新井薬師梅照院を訪ねた。着いて、まあ〜ビックリ!八の日は縁日とかで、境内はもう大勢の人。まるでここは浅草か帝釈天か。懐かしいアンズ飴やソースせんべい、たこ焼きなどの屋台、そして鉄砲やヨーヨ釣り、口上も楽しい大きな生地を売る怪しげなおじさん。下町の空気がプンプン。知らなかったなあ〜。裏の広場は、もう歩けないほどの花見客、ウ〜ムこれぞ、日本の花見!驚きました〜。


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桜・さくら



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遠くを見通せた神田川。ついに両岸からの枝が重なりました。



週末、都内の桜の名所はどこも凄い人出だったようです。小金井公園は昨日、なんと10万人。信じられないような数字です。いつも散歩する神田川沿いの通りにも、朝からブルーのシートが敷かれて予約者の名前が表示されていました。いつからでしょう!?ブルーのシートが桜の下に敷かれるようになったのは。若い頃は酒屋(四谷・鈴伝)に予約を入れておくと、ゴザの貸し出しもあり重宝していました。ところがこのブルーのシートが登場し、桜の色とミスマッチしてなんとも落ち着かない。とても不快な気持ちになり、今後この上に座るのは止めようと思ったことを覚えています。




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わずか3日間で萌えが広がったようです。


千鳥が淵


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平日だというのに、千鳥が淵周辺はお花見客で溢れていました。千代田区の環境ボレンティア「さくら美守り隊」の方々が「さくら祭りガイドMAP」を配っていたのですが、この機知にとんだネーミングがなんとも可笑しく、桜を見る幸福度がアップしました。
ボート乗り場の上に絶景ポイントがある事を初めて知りました。よく見る桜の景色がここ(上の写真)。水面からサクラを堪能できるボートですが、この時期はかなり待たなければ乗れないようです。
さあ週末はサクラ日和になりそう〜


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正面に小さく見えるのが迎賓館です



白い手


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白い手が伸びてきて、ふわりと触れる。春の陽気に誘われたのだろうか。これから嫁ぐ花嫁のような初々しさを感じるユキヤナギ。桜の開花とほぼ同じ頃に花をつけて、五月中頃まで楽しめます。


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定点撮影を始めました。変化していく新緑をお楽しみください。



フキノトウ


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どこからか歌が聴こえてきた。「も〜う忘れた〜♬ すべて〜あなたの事は〜♪」見上げると土手でフキノトウが歌っていた。
あらら、もう薹が立っている。食べられない、ガックリ・・・。するとそれが聞こえたのか「ちょっと、待ちなさいよ!何、薹が立っている!?盛りが過ぎたからって、馬鹿におしでないよ。まだ十分に食べられるんだから!フキミソにしてごらんなさいな、ちょっとごま油なんぞ入れて〜昔はそうして食べたもんだよ」。はいはい、分かりました、歌を続けてください〜♪

サギおじさん

「サギおじさん」といっても、AIJの社長さんの話ではありません。


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このアオサギ、じつはあるおじさんとグルになっていた。池の淵で長い首をS字にしたかとおもうと、突然首先がビュンと水面に突き刺さり、小魚をクチバシにくわえている。まことに鮮やかな早業で、何度かクチバシを動かし、小魚をゴクリと呑み込んでしまう。素晴らしい!
さてこのアオサギの側には、相棒のおじさんがいた!驚きの事実がそこに!


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池の淵にいるアオサギの足元に向かって、小さな固形物を投げ入れているおじさんがいた。アオサギは、それが水の中に落ちると首をS字に曲げて、攻撃の形を取る。そして小魚をゲット。おじさんが淵を歩きだすと、その後ついて行く。たまらずに聞いてみた。「もしかしたら魚の餌を投げ入れているのですか?」『もう5年になりますかね。この池はブルーギルが増えてしまって、あいつに食べてもらっているんです。もうペットのようなものです』ブルーギルとは、ブラックバスと同じ外来魚の一種で、鯉や鮒の稚魚を片っ端から食べていく嫌われ者なのだ。餌がポーン→首がS字→パックン→ゴックン。おじさんのコントロールの見事なこと。アオサギの目の前に次々と餌が沈んでいく。パック〜ン!パチリ!


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呑み込むまでが早すぎる〜


近寄ると逃げるはずのアオサギだが、こいつはじつに人に慣れていて、見ていても逃げない。この名コンビとしばらく池の淵を歩いた・・・。よく工事現場を日がな一日見物している人がいるが、そのような世界に入ってしまった半日だった。
外でもペットを飼えるんだなあ〜 そして相思相愛のコンビ、素敵でした。


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シダレヤナギ




長く垂れ下がったシダレヤナギの枝が、風と光に遊ばれて池の上で気持ち良さそうです。樹々の中でもいち早く緑になるのがヤナギでしょうか。五メートルくらいに伸びた細い枝々には、花の芽も吹き出しています。柔らかく撫でるような風には、糸のようにそよぎ、雲間から光には淡い緑の陰影で応える。春の楽しみのひとつです。
柳といえば銀座には「柳通り」と呼ばれる細い並木道があって、百本以上のシダレヤナギが植えられていました。いろんな理由があって抜かれてしまったようですが、一度は「銀座の柳」に酔った頬を撫でられてみたかったと、常々思っているのです。



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黄色の花


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遠くからでも目立つサンシュユの花


ロウバイ、フクジュソウ、マンサク、菜の花・・・黄色い花が春に多いのはなぜでしよう。人を幸せにするため!?イイエ、答は、花自身のため。ハチやハエなど虫たちが黄色に反応することを知っていて、多くの花は黄色を選んだのでしょう。日本の花の約30%が黄色で、春に集中しています。このサンシュユが終わる頃、レンギョウ、ヤマブキが咲き始めて、周りを見渡すと緑も広がっている・・・・あ〜もう、4月!


カワガラス


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NHKの「仁淀川〜人と川の原風景〜」という番組を見て、感心した。日本でも最も美しいといわれる仁淀川の四季の映像記録で、水の神秘的な力と川で育まれる命の豊かさを実に丁寧に、時間をかけて撮影していた。さすがNHK。いまこんなに時間をかけて撮影できる局は多くないはずだ。さて番組の前半に、カワガラスを撮り続けている男性が紹介されていた。
この人もカワガキ(川の好きな少年)がそのまま大きくなったような人だった。それで思い出したのが、先日の日光沢で撮ったこのカワガラス。カイツブリのように水中を自由に泳ぎ回り、カワセミのように餌を取ると一気に水面へ飛び出す。そしてセキレイのように尾羽を上げ下げしながら、次を待つ。見ていて飽きることがない。
カワガラスや星空のような模様のあるホシガラスなど、山には個性的なカラスがいる。



クロカワゲラ


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雪の上を歩いていると、ときどき動いている虫を見かける。きっと温かくなったので、越冬した虫が起きだしたのだろうと思っていたら、違っていた。ネットで紹介されていたのは驚くべき事実。たとえばこのクロカワゲラは、冬に羽化し繁殖をするという特殊な生態をもっていた。天敵が少ないこの寒い時期を選んで産卵するのだ。雪のある頃、川から上がって羽化し、交尾後に再び水に戻って産卵。そして命を終わらせる。つまり春、卵から孵った幼虫は、ほぼ一年を川で過ごすのだから、その一生は水か雪の上ということになる。
花の世界を知らない虫、クロカワゲラを思うとなにか哀切の情が湧いてきた。



キブシ(木五倍子)


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淡黄色の花が鎖状になって、いくつもぶら下がっています。名前を思い出そうとするのですが、海馬辺りで何かにしがみついているらしく、なかなか思い出せません。帰って調べると「キブシ」。果実を五倍子(ごばいし;フシ)の代用として黒色の染料にするのでこの名前がある。
五倍子とは何でしょうか!?さらに調べると、ヌルデの若葉などに寄生したヌルデノミミフシが作る瘤状(こぶじよう)の虫癭(ちゆうえい)。紡錘形でタンニンを多く含み、染織・インク製造に用いるほか、昔は婦人のお歯黒に用いられた。
つまり「瘤状」を「節(ふし)」と呼び、「キフシ」が「キブシ」に。なんだか、ややこしい命名です。


花より団子


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桜が咲けば人が集まります。ここは新宿御苑。江戸時代に高遠藩主内藤家の屋敷があったところで、明治時代に皇室の庭園として整備され、今は国民公園として開放されています。寒桜が咲いていると聞いて見に行ったところ、カメラを桜に向けたまま固まっている人たちがいました。見上げるとものすごい数のメジロが集まっていて、花の蜜に夢中です。鳥にとってはまさに「花より団子」のようでした。


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日光沢温泉(4)


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岩の上に残るソフトクリームのような雪


朝食後「オロオソロシノ滝」という、まるで童話に出てきそうな、見ずにいられよか〜と思わせる滝にアタックする。しかし滝までの雪が深く、トラバースする急斜面では雪崩が覆い被さり断念。小屋に戻ってから、4回目の温泉を楽しんで下山を開始する。降り続いた雨は雪を融かし、景色を一変させていた。川を覆っていた大半の雪が消え、瀬音の響きが大きくなっている。さまざまな野鳥の声も聞こえてくる。こうでなくちゃ〜と、女夫淵温泉に続く森の道を楽しみながら下山した。



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Oさんの写真。トリミングが上手いなあ。


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氷瀑や滝が次々に現れる


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新緑の道を想像しながら歩く


日光沢温泉(3)


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奥の襖を開けると囲炉裏があった。この部屋は知らなかった。



温泉をでると直ぐにプシュッ!と缶ビールで乾杯!この小屋はサッポロビール主義なので嬉しい。そして目の前には薪ストーブが燃えているのだが、これは少しガックリ。炎を楽しめるはずの耐熱ガラスが、長い時を経たせいなのか、汚れていて中がよく見えないのだ。薪の燃えるのを見て呑めるよと、Oさんにも話していたのでこれはショックだった。仕方がないから部屋に移動してコタツに入り、お互いが持参してきた酒を確認する。Oさんは日本酒でこちらはワインの赤。ツマミを総てテーブルに乗せ、外の雨音を聞きながらチビチビ始めた。



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15年前はピカピカで、ずっと薪の炎を見て楽しんでいたのだが・・・


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歴史を刻む柱時計の下にはワイン各種が。


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チャング、わらび〜また来るからね〜


日光沢温泉(2)





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これは雨が上がった翌朝、高台の風呂。雪がすっかり融けていました。


さて一昨日の続きです。濡れ鼠となった友人のOさん(北アルプスの燕岳以来の山行)と共に、着替えを持って風呂場へ直行です。内湯には目もくれず、はだか姿にサンダルというミョーな格好で露天風呂までダッシュ。なんせ霙になりそうな雨がカラダを打つので、寒いのなんの。湯は淡いブルーの硫黄泉。湯に首までつかり、目の前の崖にぶら下がる大氷柱を見て、辛かった後に訪れる幸福の大きさをしみじみ語り合いました。鬼怒沼までの道やここの宿の良さを話すと、Oさんはすっかり気に入った様子。この後のビールも楽しみになってきました。


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こちらは白濁しています。

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こんな階段を下りていきます。行きはヨイヨイなんですが・・・。


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はい、こちらが母親のチャングです。


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部屋から手を伸ばしてパチリ。




春の選抜高校野球が始まりましたが、
石巻工業高校の主将の阿部君の選手宣誓に感動しました。
ぜひお聞きください。




日光沢温泉


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腰の痛みとリュックを携えて、週末に日光沢温泉に入りました。雨男の行くところは、決まって雨。「オイラが行けば嵐になるぜ」とか「温泉、温泉」と萎える気持ちを鼓舞し、女夫淵温泉からの雪道約三時間、降りしきる冷たい雨のなかを歩き続けました。宿が見えた時は、力が抜けるほどの安堵感。久々にバテました。15年ぶり三度目の山小屋は、何も変わっていません。故郷に帰ってきた嬉しさが込み上げてきました。



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変わったといえば二匹の柴犬。親の「チャング」と子どもの「わらび」です。柴犬が好きなのでメロベロになって遊びました。まあ〜よく毛が抜けるね〜。二匹ともメス、つまり「シバの女王」!?


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日光沢温泉は分校のような山小屋で、木造の二階建です。温泉は屋内のほかに、野趣あふれる露天風呂が二つあります。夜、満点の星のなかに、北斗七星がひと際はっきりと輝いていました。



クリスマスローズ



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明るい日差しを受けているクリスマスローズ。季節外れの名前を知っているのか、なんか照れています。名前はローズとありますが、じつはキンポウゲ科。フクジュソウやオダマキ、秋明菊、ラナンキュラスなんかもその仲間で、種類が多いのです。***キンポウゲより「クリスマスローズ」や「秋明菊」のほうが、グッグと心に響いてきます。名前は大切ですね。



シロバナジンチョウゲ


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白い沈丁花の蕾が、春の光を受け、押し合いへし合いをしながら、咲きたくてうずうずしているように見えます。紅花色の沈丁花よりも蕾が多いので、開花すれば花は重なりあって、凄い香りがしそう〜。きっと今年は、北国の春のように、次々に蕾が開花していくのではないでしょうか。
花も人も、もうすぐ我慢が終わります。




ユキヤナギ


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同じ木々の蕾を眺め続けていると、最初に綻んだひとつには、何ともいえない愛おしさを感じます。ユキヤナギの小さな芽から、白い花になるまで随分と時間がかかりました。温かくなっていくとポツポツと開き始め、やがて雪が舞うように枝いっぱいに花が連なるはずです。寒さをすっかり忘れ、ほんわかした春に「雪柳」なんて、くすぐったく、ずるいような風情のある名前です。



黙祷



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家からわずかの圓照寺の枝垂の梅が見事です


昨日、神田川沿いを歩いていると「もうすぐ2時46分になります。ただいまより黙祷を・・・」のアナウンスがあったので、すぐに帽子を取り、北の方角を向いて黙祷をしました。しばらくしてから廻りを見渡すと、多くの人たちが黙祷をしていたことが分かりました。きっと全国でこの風景が見られたんでしょうね。ちょっと温かな絆を感じました。


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まあ、柳のような細い枝からも蕾が吹き出でています

満160歳


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威風堂々とした狛犬。昨日の井草神社で本殿の前に鎮座していました。年号を見ると嘉永六年と彫ってあるから、西暦にすると1853年。つまり約160年もの間、ここで番をしていることになる。この年にはペリーが浦賀に来ているし、二年後には安政の大地震も起きている。多くの庶民は大事を恐れ頻繁にお参りに来たはずだから、この狛犬は着任早々から江戸庶民の心配顔を見ていたことになる。歳を重ねてきたせいか、心なしか顔が丸くなっているようにも見えます。


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流鏑馬

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杉並区にある善福寺公園のそばで、撮影の仕事が思ったより早く終わったので、井草八幡宮の境内を歩いた。じつは若い頃、ここから数分の今川町という閑静な住宅街の一角に住んでいた。だから八幡様の境内とこの周辺は詳しい。休みの日の朝は、二日酔いの頭を覚ますために、この鳥居をくぐって善福寺公園までの道をよく歩いた。大鳥居から社務所までは150メートルくらいはあるだろうか。5年に一度催される「流鏑馬」の日は、おおいに盛り上がる。清掃をしていた方に話を伺うと、今年がその年で、秋に行われるという。たくさんの見物客が集まるため、トイレに立つともう戻れないとおじさんは、何度も口にした。どうやら苦い想い出があるようだ。



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ちょうどここが真ん中辺り


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歴史があるから風格もある


沈丁花


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昨年の今ごろは、良い香りをさせていた沈丁花。半月もこんなままです。でも今日のような温かさが続けば、歩いている人を、おやっとさせるでしょう。さて「チンチョウゲ」なのか「ジンチョウゲ」が正しいのか!?調べてみると学術名では「ジンチョウゲ」。香木の「沈香(じんこう)」のような良い匂いがあるところから命名されたようです。


コブシ(辛夷)



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雨に濡れた後の動物の毛足みたいです。春一番の白い花といえば辛夷ですが、ようやく脹らんだ芽にもフワフワした毛が生えてきました。雪や雨、そして今年の寒さ、いつもよりこんもりしているのではないかと触ってみました。一本一本がとても細いのか、とても滑らかです。
春先の河原で山頂に向かって手を振っているような辛夷を見かけると、今年も山登を始められるという喜びが溢れてきます。
辛夷の名は、花のカタチではなく、果実が拳のようにゴツゴツしているところから付けられたようです。近くにあるモクレンの芽はまだ固いままでした。


和のよそおい



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春は名のみの〜風の寒さや〜♬、今日は暦の上では、二十四節の啓蟄に当たる日だというの、この雨と寒さ。早春賦の歌詞が沁みてきます。暖かさが訪れた週末、山種美術館の企画展「和のよそおい」を観てきました。「和のよそおい」なので和服のたしなみがテーマなのかな〜と思ったら、なんとなんと、華やかな和服女性の作品ばかりで思わず頬が緩みました。伊東深水、上村松園、鏑木清方らの美人画が約60点。浮世絵や近・現代の日本画・洋画など、艶やかな色彩の作品が並びます。舞妓や初々しい娘、そして若妻らが、伝統的な着物や帯と、そして独特な髪形には髪飾りを身につけ、和装のもつ美しさと日本女性の魅力を余すところなく伝えていました。小倉遊亀や片岡球子の力強い作品と比較するのも面白いですよ。

・山種美術館「和のよそおいー松園・清方・深水ー」3月25日(日)まで。



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土牛の作品も


都電荒川線



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箕輪駅


東京に残った唯一の都電が、早稲田から箕輪までの約12キロを結ぶ荒川線。世田谷区内を走る東急世田谷線と同じよう、住宅地の間を縫うように走りますが、時折交通量の多い道路にでます。そのとき車に乗っている人から見られているようで、ちょっと気恥ずかしく感じるのは何故でしょう。もしかしたら心地よいのかもしれません。そんな気分を高めてくれる昭和のレトロな風景が駅や沿線にいくつも見られます。



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ご存知!


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箕輪商店街にて


弾ける



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じっと我慢していたのでしょうか。弾けるような勢いでネコヤナギが芽吹いていました。まるでピーナッツの殻を破っているかのように見えます。寒さが続いていたので、今年の春の花はどれも鮮やかな色を期待できそうです。


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梅も負けじと吹き出しました


閏日の雪


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四谷駅そばの坂道


閏日に雪。4年に一度の日、暦を直すのでちょっと幕を下ろします、と時の神様がこの雪を降らせているのでしょうか。それに「閏(うるう)」に「氵」をつければ、潤うだし、なにかそれもぴったりの閏日の雪です。
朝のテレビで「雪道の歩き方」をやっていましたが、今日という日に、まあ何とタイムリーな企画でしょう。この日まで温めていたのでしょうか。見ていて思ったのは、北国の人の足には滑り止めセンサーが付いているのかもしれない、ということ。そしてもうひとつ。転んでいる人は内地から来た人に違いないと、見ていたこと。雪はいろんなことを思い出させます。


オオバン


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光の加減で黒みのカラダが灰色がかって見えます



おおっ、これは珍しい。井の頭公園の池では初めて見ました。カモの仲間に見えますが、ツルの仲間のオオバン。渡り鳥で北から飛んできたものと思われます。特長はカラダに似あわず、足が大きいこと。本来は水草を食べるはずですが、雑食性らしく、マガモやキンクロハジロと一緒に、餌のパンに挑んでいました。ところが口が小さいため、なかなかゲットできません。強敵は小回りの効くキンクロハジロ。あの目つきとピッタリのすばしっこさなので笑ってしまいました。



餌を口にするにも競争相手がいっぱい


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カイツブリ、これは上手く撮れました



伊藤若冲




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なぜ、公園に鶏がいるのか分からない。このニワトリ君、警戒心が無くて目の前でいろんなポーズをとってくれる。その様子を見ていたら、江戸中期に名をなした天才絵師、伊藤若冲の絵を思い出した。なるほど、このトリーッキーな動きとポーズの数々を見ていたら飽きないし、色彩も多様だったら、筆をもちたくなるはずだ。年末にテレビ放映されていた皇室秘蔵の若冲の名画「動植綵絵(どうしょく さいえ)」を生で観たくなった。


ひっつき虫


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秋から冬にかけて河原を歩くと、この植物の種子がカラダにいっぱい付きます。よく見ると、この種子の造形がよく出来ているんです。放射状に伸びた一本一本の先が銛のようになっていて、どれにも二三本のトゲがあります。そのトゲにはカエシも付いているので、一度付くとなかなか取れない。花の名前はセンダングサ。子供の頃は、ひっつき虫〜といいながら友達につけて遊びました。
http://1c.3coco.info/arkmds/2010/12/post-389.html

最短登山記録達成


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最短登山記録を達成しました。標高25.4メートル、北区王子駅の真ん前にある都内最低山の飛鳥山です。王子駅を下りるとわずか5分くらいで山頂。上からの眺めは、ビルよりも低いためにサイコー!とはいきませんが、新幹線、京浜東北線と都電が交差する様子を見ることができます。もうひとつのポイントは桜並木。八代将軍徳川吉宗が江戸庶民を喜ばせようと、桜を植えて名所にしたと記されていました。ちなみに都内最低山の二位が愛宕山の25.7メートル。


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名物は「あすかパークレール」。これも最短モノレールではないかな。無料です。


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ちょうど三種類が交差しています。

六田晴洋君


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今日は午後から昆虫写真を撮っているの六田晴洋(ろくたはるひろ)君が訪ねてくるので、多摩川の河川敷で撮影したオオカマキリの卵をアップしました。さてさて六田君がなぜ、我が事務所に来ることになったかを簡単に説明しますね。
今年予定している山「斜里岳・阿寒岳」を登った後に、道東に住む動物写真家Kさんに会おうとネットでブログをチェック⇒すると同じサイトに昆虫写真家六田君の紹介ページを発見⇒甲虫の素晴らしい写真と彼の生き方に釘付け⇒会いたくなってメール⇒東京に来るなら会いましょう・・・
まあこんなところから出会いが生まれようとしています。甲虫の話で盛り上がるのではないかと、今から楽しみにしています。

六田君のHP「6チャンネル」をご覧ください。



都電最中



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餡好きの鉄ちゃんが「都電最中」を手にすると、嬉しくてこんなことをします。都電荒川線の額面広告に、販売は「都電もなか本舗・明美製菓」ただ一軒とあったので、「梶原駅」で途中下車(一日乗り放題のチケット(400円)を持っているから乗り降りが自由)して購入。カタチも味もしみじみ良くて、レトロな東京散歩気分を楽しませてくれる。7500形から8800形までの5種類が揃っていて、1車輛が140円なり。


*先日ご紹介しました友人の丸田さんですが、今朝の朝日新聞に折り込まれている「定年時代」で紹介されています。
またCSのスカパー「時代劇おもしろ雑学虎の巻」にも登場していますので是非ご覧ください。
http://www.jidaigeki.com/program/detail/jd00001701_0123.html


カイツブリ


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すっかりこいつを紹介するのを忘れていました。なんせ落着きがない奴で、紹介しようにも動きが早く、すぐに潜ってしまう。別名「息長鳥(しながどり)」といわれる通り、一度潜るとなかなか出てこない。そしてカメラを構えて待っていると、思わぬところから浮き上がってくる。まあ随分水中で泳ぐこと!小さなカラダでどんな姿で泳いでいるのだろうか。これもキンクロハジロと同じように池では人気者だ。



*友人NEWS
 先輩で友人の丸田勲さんが、昨年作家デビューを果たしました。
 著書名は「江戸のたまごは1個400円!--モノの値段で知る江戸の暮らし」(光文社新書)
 なんとこの本は、いきなりベストセラーに。江戸時代の物価を調べまとめるのは、大変な作業だったそうです。いつの間にか評判を呼び、明日のスカパー「CS292 時代劇専門チャンネル」の『時代劇おもしろ雑学「虎之巻」』で彼が「江戸の物価 」でコメントします。
また、朝日新聞の「定年時代」の一面にも記事が出ます(2/20予定)ので、ぜひご覧ください。
若き頃、今は無き香港の「九龍城」に二人で突撃取材をしたことがあります。犯罪の巣窟といわれた場所で、それはそれは怖かったことを思い出します。懐かしい〜。


アオキ


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以前に住んでいた庭でのこと。ある日よく伸びる若木を見つけた。見るたびに大きくなっていく。やがて枝の節の部分に実をつけた。淡い緑色したオリーブのような実だ。しばらくすると赤く染まりはじめ、幾日か過ぎると真っ赤な色になった。毎朝その赤い色を見ていた。ある朝、鋭い声をしたヒヨドリがやって来て、パクッと実を丸呑みにして飛び去った。あっという間の出来事だ。残りも数日中に消えてしまった。がっくり・・・。アオキの赤い実を見るたびに、あの日のヒヨドリの鋭い声を思い出す。


*昨日のISSは、雲が広がってしまい見えませんでした。
 次の機会を待ちましょう。

観覧車


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ゆっくりと回る「観覧車」。人生を重ねれば、今どの辺にいるのだろうか。「メリーゴーランド」が幸せを乗せて回った日々だとすれば、観覧車は想い出と未来を乗せ、人生の軌道を進む時間なのかもしれない。高みは過ぎたのか、まだこれからなのか、観覧車はいつもそんな問いかけをしてくる。



*さて本日夕方、ISSが未来を乗せて飛んできます。
 東京は、17:27:58 南西 〜 17:31:03 真上 〜 17:34:10 北東

ユリノキ


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まるでハリーポッターの魔法学校の庭に映えている巨木のようで、今にも動きだしそうだ。これはモクレン科のユリノキ。葉を落とした木はどれもそうだが、あるがままの姿で春を待っている。四方八方に伸ばす枝のカタチのなんと自由なこと。天に向かって光を求めているようだ。このユリノキも春になれば、新緑の装いを始め、あっという間に若葉で樹形を隠す。新緑の美しい時期は意外と短い。


ここでまたまた権師匠からISS情報!

15日 17:27:58 南西 〜 17:31:03 真上 〜 17:34:10 北東
マジックアワーの南西の空、角度10度から現れたISSは・・・
まず、角度40度ほどにある金星の脇を通過・・・そして、角度60度あたりで
『木星にドッキング!!!』・・・東京限定のサプライズです。
都内でも場所によって多少ずれるかもしれませんが、木星にほぼ重なると思います。
これも大変珍しい瞬間です。お見逃し無きよう・・・!

メザセコイヤーイ



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メタセコイアが、すっくと空に伸びている。新緑の頃はどんなだろう。花や木には、覚えにくい名前がいくつかあって、このメタセコイアもそのひとつだ。ある人は覚えるために、友人のひとりを想像して「メチャセコイヤ」で記憶したという。実に上手い!これが一番覚えやすいと分かっていても、駄洒落好きなものだから、この木の姿を見ているうちに「目指せ恋ヤーイ」はどうかなと思った次第・・・メザセコイヤーイ。どうかな、違えて覚えても、良いと思うけど・・・。


そうだ!昨日のISSは、お天気にも恵まれ、見事でした。権師匠の予測通り真上でスッと消えていった。実に不思議でした。

キンクロハジロ


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誰が名づけたか「キンクロハジロ」。金色の目、黒のタキシードに身を包み、羽は白。ヨッ、カッコイイ〜。と思いきや、このユーモラスな顔つき。だから名前がキンクロハジロとなる。メジロやオジロワシなど、姿そのままが名前になったものは多いが、こいつは見てから納得の名前だ。だからジロジロ・・・ナルホドとなる。もしかしたらあんまり見られるので、ついこんな不貞腐れたような顔つきになった、としたら、可笑しい。起きたばかりのような後ろの毛もミョーに決まりすぎてる。


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一方こちらはメス。とすると、キンチャハジロか!


アオサギ


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アオサギが泰然自若といった雰囲気で、池の中洲でひっそりと一点を見つめていた。全身を包むブルーグレーの羽色は、冷え込む空気を凛とさせ、そこだけを日本画の世界にしていた。それにしても力が入っていない、静のカタチのなんと美しいこと。無理、無駄のないものはいつも美しい。

公園(2)


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「麿赤児」風の白塗りをしたお兄さんが、子どもや外国人の若者に静止のポーズを指導すると、集まった人は大笑い。


公園は、訪れる人、誰にもやさしい。笑い声があると一緒に笑い、ギターの音が聴こえればリズムを合わせる。そして三色団子の香ばしい香りを運んだり、ベンチで昼寝をする人がいれば穏やかな陽射しをかけたりと、あちこちに目配りをしながら忙しいのだ。

公園


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公園の週末は忙しい。沢山の人が遊びにやってくる。小さな広場、道、池の上まで家族連れやカップル、シングル、そして野鳥までが思い思いに楽しんでいる。だから公園は、一日中両手を広げたままで、ニコニコしながら見守っている。


平清盛展


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両国の江戸東京博物館で、NHKで放映されている大河ドラマ「平清盛展」を観てきました。初めて武士による世の中を作り上げた平清盛。じつは詳しいことは何も知りませんでした。しいていえば源氏に滅ぼされたことと、平家の落人が隠れていたと言われる地があちこちにあるらしいくらい。清盛の人間像などまったく分からずに、肖像画や書、源平合戦を描いた絵画、美術品などを鑑賞しました。清盛が生存したのは、1118〜1181年の64年間です。この数字をすぐに暗記したので、後半の説明書きに1178年、清盛に初めての皇子が出来・・・・と言う説明を詠んだ時に、何?61才で!!すごい、それで世界遺産・厳島神社で派手なお祝いをしたのか・・・。っと。
実は大きな勘違い。娘徳子に男子(後の安徳天皇)が誕生したことが分かった。つまりお孫さん。そうだよな〜となぜかひと安心(^^;  似たような名前の人物が次々に出てくるので日本史は大変です。それにしても江戸時代に書かれたという源平合戦を描いた絵画はどれも詳細に描かれており、見事なものでした。


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[保元合戦図屏風] 江戸時代/馬の博物館蔵


立春


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蝋梅は寒さにロウバイすることもなく、元気いっぱい


今日は節分で明日が立春。それに合わせたかのように、明日から少し暖かくなるようでうれしい。週末でもあるし。さて、あちこちから梅の開花が遅いと聞きます。年が明けても固い蕾のままです。この寒さのせいでしょうか。先週末に梅園を歩きましたが、綻んでいるものがありませんでした。昨年は早かったのに。温暖化は進んでいるのだろうか・・・と思ってしまうのは早合点でしょうか。



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コサギ


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コサギの一歩一歩は用心深い。一歩踏み出すにも何度も水に足を出し入れしながら、深さを確認して前へ進む。その所作は前へ行くか行くまいかと見えるので、見ていて飽きない。そしてときどき素早くクチバシを水に入れては餌を漁る。大きなサギは悠然として、獲物をジッと待つことが多いのに対して、コサギはなんとも落着きなく歩き回る。
なるほど、一般的に小さな生き物ほど、よく動き回るのかもしれない。



・撫子さんから雪だるまを見るニャンコ写真が届きました。

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外にも大きな雪だるまがあるようです


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もう一匹のニャンコは、ただただごろ寝〜



カワセミ


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こに止まるはずだった


確かにこの目で見た。目の前を飛んでいった鳥は、水辺の宝石といわれるカワセミだった。久々に興奮した。どうしてこんな池にいるのだ?先週末訪れた文京区小石川植物園。小さな橋を渡ろうとしたら、目の前を通過して、池に伸びる枝に止まった。そして羽を何度か動かして飛び去った。よし!必ずまたあの枝に戻るはずだから、ピントを合わせ、息を殺して隠れて待とう。・・・じっと・・・待った。寒さが凍みてくるけど、じい〜〜〜っと待った。30分。もう限界。体の芯まで冷えてしまった。う〜む、残念。だけど自然を相手にしているのだから仕方がないか。瑠璃色に光る一瞬の輝きを目にしただけでも幸せ!と思わなくては。そうか〜都会にもカワセミが還ってきているんだ。今年は良いことがあるかもしれない。帰ってから、達磨にひとつ目を入れた。



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やはり小石川植物園に現れるようです。この瑠璃色を見たら心騒ぎます。



カクレンボ


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キミ〜!何やってるの、木影に隠れてカクレンボかい。先々週の雪の時に、誰かに作ってもらったんだろう〜。なに?溶けてしまわないように木の影に隠れて、ジッとしてる。なるほど、ちょっと背をかがめて、手を小さく合わせたりして、な〜んか可愛いじゃない(^^♪ 。キミの雪、日本海側に舞い降りれば、ここで身を小さくしなくても良かったのにね。影は動くから移動するんだぞ〜〜。


5時間53分


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「みなさん、おはようございます」全豪オープン男子決勝、5時間53分を戦い抜いて栄光を手にしたジョコビッチの優勝インタビューの第一声だった。疲れ果てた後のなんと爽やかでユーモア溢れた言葉だろう。まず彼は敗者となったナダルを誉め讃えた。「二人が勝者になることはできない。彼は勝者に値する選手だ。また来年ここに帰って彼と戦いたい」と続けた。一方負けたナダルは胸を張りながら「素晴らしいショーになった。結果は受け入れる以外ない」と言った。体力ばかりでなく、戦略やメンタル面、そして話し方も超一流の両選手だった。そういえば、最近のトップアスリートのインタビューの落ち着いた話し方は一流選手特有のものだろうか。ゴルファーの石川遼やサッカーの長谷部や長友らがそうだし、最近活躍している中学生の女子ジャンパーやフィギアスケート、卓球選手たちなどの大人顔負けのしっかりした話し方がそうだ。自分と真摯に向きあうような穏やかな話し方は、トップアスリートとして必なのだろうか。見習わなければいけません。
まあ、それにしても行き詰まる試合〜観ている方も疲れました・・・。



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粘る


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そして勝利


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四大大会の最長試合記録


ダイアモンド富士


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西日暮里から見える富士山の前にビルができるという


今朝は氷点下になるというので、氷った池を見に行こうかと思ったが、止めた。歩き始めれば温かくなることは分かっていても、陽射しが当たらない外を見ていると気持ちが萎えてしまった。諦めてテレビをつけると、富士山の真上に夕日が沈む「ダイアモンド富士」が話題になっている。去年は都庁に上がって瞬間を待ったが、雲が多くてダメだった。都内にある富士見坂は全部で16カ所。ただし見えるのは、西日暮里駅の南側にある「富士見坂」だけ。しかしここも近々ビルが眺望を塞いでしまうという。あ〜江戸時代にタイムスリップして、広々としたお江戸のあちこちから富士を眺めてみたい。

ダイアモンド富士は、観測場所によって日付が変わる。詳しくはここで。


ツワブキ(石蕗)


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いくたびか  時雨のあめの かかりたる  石蕗の花も  つひに終はりぬ
と斎藤茂吉が歌にしていますが、日の当たらぬ公園の片隅では、まだひっそりとツワブキが咲いています。葉にツヤ(艶)があり、蕗に似ているので艶葉蕗(つやばぶき)、そこから名前がついたとか。黄色い花なのに、なにか物悲しく見えるのは、この寒さのなか日陰で咲いているからでしょうか。


ああ〜錦織選手、残念でした。全英、全仏に期待しましょう。

寒気に歓喜を


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日本列島を冬型の強い寒気が居座っているらしく、ここ数日寒さが厳しい。しかし南半球は真夏。オーストラリアでは、テニス界の新星、錦織(にしこり)圭選手がベスト4に向けて、もうすぐ熱い戦いをスタートさせる。久々に現れたスーパースターだが、実に粘り強くクレバーな試合運びをする。一昨日の対戦相手はひと回り大きいランキング6位の選手だったが、弁慶と牛若丸を想像させるような戦い振りで、ついにフルセットの末打ち負かした。この戦いぶりは、観る者を魅了させ地元の新聞も大きく取り上げた。さて寒気居座る日本列島に、歓喜するような勝利を呼び起こすだろうか!
ワクワクします。テレビの前で応援しましょう。

雪溶ける


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期待したより積もらなかったね


不思議です。ふだん何気なく見ている景色や自然が、雪によってこんなに冴え冴えと浮き立ち、輝いて見えるとは。それは雪の白、白の力。どの色や形も印象的に映し出します。しかし都会は、白いキャンバス地から顔を出すモノトーンのような景色にはなかなかなりません。都会の脆弱さを現すかのように。


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もう沈丁花の芽がついていたんですね


松本幸四郎


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週末、このブログでおなじみの権ちゃんが東京へ歌舞伎を観に来るというのでお伴をさせてもらった。権夫婦は大の歌舞伎好きで、新幹線を使って年何回か群馬からやってくる。この日は伝統歌舞伎保存会の研修発表会なるもので、国立劇場の大ホールに入ると客席のほとんどは埋まっていた。この会の主旨は「伝統的な歌舞伎の保存とその振興」が目的で、配役には若手実力派が勢揃いしている。さてオープニング。雪のなか手前花道を番傘をさし、高下駄をゆっくりあげて進むのは松本幸四郎だ。一斉に「高麗屋」の声がかかる。好い男になったねえ〜。立ち姿、表情、声どれをとってもほれぼれとする。
思えば、幸四郎がまだ市川染五郎と名乗っていた頃、「野バラ咲く道」というフォークソングを歌っていた。仲の良い友人とこの歌をよく歌っていたのだが、染五郎はすでに格好良かった。そして同じ時代を歩いて来たのだが、まあなんとこちらは大きな男になったのだろう。今回の演目の監修は幸四郎によるものだが、その姿から歌舞伎界を背負っていくという気概と風格が滲み出ていた。よ〜高麗屋!


初雪に咲く花


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東京に初雪が舞っています。いましたかな。積もればどこかを撮ろうと待ち構えていたのですが、気温が下がらないせいか、雨に変わりました。
さてこの寒さのなか、公園の片隅に花を咲かせている植物がふたつ。よく探せばあるものです。上はイヌホオズキ。調べるとやはりナス科、葉っぱに小さな波状の鋸歯があります。6、7ミリの小さな花です。そしてもう一つが、ユキヤナギではないか、と写真を見た権師匠は判断しました。花の様子はそっくりですが、果たしてこの時期に咲くのだろうか!?疑問は残りますが、葉も落ちずにまだ残っています。


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放射能汚染


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先日の日曜日に衝撃的な番組があった。NHKスペシャル「知られざる放射能汚染〜海からの緊急報告〜」だ。原発事故以降、海の汚染がどうなっているかを調査した報告だった。その内容はショッキングなもので、憤りを感じずにはいられないものだった。蓄積したセシウムは食物連鎖を繰り返しながら海底に堆積している。また関東平野に舞い落ちたセシウムは、水の流れとともに湖や河口付近に集まり堆積している。写真は一昨年、赤城山中腹から大沼を撮影したものだが、ここに生息するワカサギから昨年八月、640ベクレルという放射性セシウムが検出された。原因は湖底に堆積する泥の中の高濃度のセシウムだった。流れ出る川が1本しかないため堆積が進んでいるのだ。また東京湾に流れ込む江戸川や荒川河口付近は、原発周辺に匹敵するくらいの汚染状況だった。今後ゆっくりと東京湾の汚染が進んでいき、最大になるのは二年二ヶ月後と予測していた。屋形船はどうなるのか。ハゼの天ぷらは食べられるのか。「江戸前」の三文字は、消えていくのかもしれない。



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歌会の先輩である福岡のTさんから写真が送られてきました。昨年の11月の反原発デモで「げん×」のポスターを縮小プリントして、仲間の方々と首にかけて歩いたそうです。ちょっとうれしいニュースでした。


冬桜


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「冬桜風に漉かされ色淡く」。10度を切る寒さのなか、冬桜が健気に花をつけていました。気がついたのは12月中旬、公園の隅で梅のようにポツポツと花をつけ始めました。えっ、好きで咲いているわけじゃない!?人間が買ってに品種改良をしたんだ! そうだよねえ、薄い和紙のような花びらが寒そうだ。「寒さゆえ散るを失い冬桜」。もうすぐ大寒ですね。



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スズランエリカ


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おもわず耳を傾けてしまいそうな名前の花を見つけました。スズランエリカ。「鈴蘭+エリカ」、なるほど枝先にスズランのような花を三つつけています。名前は聞くけどその姿はよく知らない。エリカはそんな花のひとつでした。初めて目にしたとき、イメージとはまるで違ったので驚いた記憶があります。実のような花と茎が木質系だったことに。聞くと見るとでは大違いです!
でもエリカというネーミング、いいですよね。なんか異国情緒があって。
エリカの花が散るときは〜♬、つい歌ってしまいます。

美術館巡り


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週末は、美術館巡りをした。まずは最近よく足を運ぶ山種美術館。ここはいつも展示される数が少ないので、ゆっくり鑑賞できる。展示されていたのは、戦前から戦後の代表的な日本画を集めた「ザ・ベスト・オブ・山種コレクション」。印象的だったのが速水御舟の「炎舞」。もう一度描けといわれても二度と描けないと御舟が言ったように、人の魂をあらわしているのか、その炎は、見る者を吸い込んでいくようなめくるめく情念の赤だった。



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次に足を運んだのが歌会の先輩Iさんの「つれづれ3人展」。歌・書・絵でまとめたIさん作品は、お人柄が感じられる味わい深いものだった。とくに書き文字が勉強になった。



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そして昨日は、横浜そごう美術館「後藤純男展」。カレンダーの仕事で後藤氏の作品の素晴らしさを知った。氏の絵はスケールもさることながら、サイズがとにかく大きい。今回の最大のものは左右14メートルの「雲海黄山雨晴」。左右一杯に岩壁が連なっている。絵の左側部分は金色の光に照らされているのに、右部分の岩々には冷たい雨が降り注いでいるのだ。まるで雲海の上で雄大な山水を見ているかの気分。
大病の後、氏の絵がどれも柔らかくなっているのに気づき、自然と向きあう作家の眼差しも感じることができた。



私を通り過ぎていった花たち(3)


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花の少ないこの季節には、このシリーズがときどき登場する。実際は私が花の前を通り過ぎているのだけど、この方がキュンとするのでこのタイトルにした。散歩道に春から秋にかけていろんな花を咲かせているお宅がある。秋、好い匂いがするので、この花に顔を寄せるとジャスミンのような香りがした。かわいい風車形をした涼やかな白だ。「エンジェルウイングジャスミン」。
名前が分かったときはもう季節が過ぎていたが、このシリーズができたので登場してもらった。
香り立つ花と私は、お互いを記憶する、な〜んて。


超常現象?


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今日の寒さは厳しいですね。関東地方は氷点下になる今年一番の冷え込みでした。そんな時に起きる現象のひとつに、大気中の水蒸気がごく小さな氷の結晶になるダイヤモンドダストや霧氷があります。さて地上ではというと、高尾山のある場所ではこんな氷の花が見られたかもしれません。今の時期にしか見られない「シモバシラ」現象。氷点下が創った氷の花です。これはシソ科「シモバシラ」の茎部分から溢れ出た水が、凍結してしまう現象。秋には可憐な花をつけるのに、こんな離れ業を持っているためか、名前がシモバシラとなってしまって、なんか複雑〜。


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可憐なのに、どっこい、枯れても茎に水を送り続ける凄い花なのだ



ススキ


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冬の西日は光が強く、うまく撮るのがむずかしい


ススキは6月頃になると、茎の間から花穂を伸ばし始める。ほっそりとした曲線はまだ頼りげがない。しかし真夏の日をいっぱいに受ける8月、花穂が膨らみ、よりしなやかになっていく。台風がいくら来ようとどこ吹く風だ。晩秋になれば夕日に輝き、冬白髪をなびかせるように風と遊ぶ。ひょうひょうとしている姿は、晩年の人生のあり方を示唆しているようにも見える。


金色の紫陽花


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オ〜金色の紫陽花。高尾山に冬咲く幻の紫陽花!?冬の穏やかな日をうけて金色に輝いて見える?じつはストロボをたいたので、枯れ残った白い花びらが、いぶし金のように映し出されたのです。こんなに花びらがきれいに揃って残る山紫陽花はじつに珍しい。枯れてもなお、その美しさをとどめているドライな花に、どんな言葉を贈れば良いのか。見るたびに考えてしまうのです。


お裾分け


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いいねいいね。細い枝にミカンが半分刺さっていました。干涸びているけど中身はすっかり食べられています。こんな風景に出会うと、ポンポンと心が温まります。すべてを収穫せずに鳥や野の生き物たちにも分け与えるという風習は昔からあるものですが、生けとし生きるものへの優しさというものをしみじみと感じます。
弟の作った鳥の餌台に冬鳥が集まってくると母から連絡がありましたが、喜んでいるのはやはり鳥だけではないようです。


箱根駅伝を見て


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箱根駅伝を見終わって、いつもの道を歩きながら、東洋大学の圧倒的な強さについて考えました。柏原選手を始めとした選手個々の力、そしてチームの結束力は記録を更新させる勝利を呼び寄せたのだと思います。そのため復路では13校が一斉スタートし、一体どこの大学がどのくらい有利なのか分かりにくくなりました。さらに東洋が差を離していく度に、一斉スタートを余儀なくされていくなど、ぶっちぎりの強さは後ろを走る大学に波乱を起こし、ドキドキするシーンをいくつも生み出しました。
しかし待てよ・・・このぶっちぎりの一人勝ちは、今の社会に似ているのではないか!?強過ぎは全体のバランスを悪くし、そして勝者を支えているのは、いつも敗者。スポーツも社会も、一人勝ちはよくないのだ!と。

本年も「歩キ眼デス」をよろしくお願いいたします。

本日のISSは、久々によく見えました。
オフィスの窓からは、事前に定めていた位置から時間のズレもなく現れ
房総半島方面へ一直線の光が流れていきました。





良いお年を


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あっという間に一年が終わろうとしています。今年は大震災と原発の放射能漏れがあってとても辛い年でした。震災時を振り返ると、命の危うさを抱えながら、これからどうなるのだろうと不安の中を過ごしていた自分がいました。人と人との絆の大切さ。世の中に絶対安全なものはない。分かっているのことなのに、実現できない社会。あれやこれやと今年を振り返ると、どうも希望の持てない日本の未来を感じています。
でも歩いていくことは未来に向かうことだから、出会いや自然から様々なことが学べるのではないかと思っています。「歩キ目デス」を見守っていただいた皆様、一年間ありがとうございました。良いお年をお迎えください。


黒と赤


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すっかり静かさを取り戻した雑木林を歩くと、乾燥した落ち葉がサクサクと乾いた音をたて、季節が冬に入ったことを伝えてきます。落ち葉にはかすかな匂い残り、過ぎ去っていった時間を感じなさいと言っているかのようです。
この日はなぜかクロネコによく会いました。「おい、早回りしていたのか!?」と聞くと小声で泣き、しゃがむと近くまで寄ってきました。ここに棲みついているのでしょうか。
帰ろうと思って、横を見ると小さな南天が赤い実をつけていました。
黒と赤との出会いは、きっと幸運に繋がるのではと期待しているのですが・・・。


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冬鳥


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久々に一眼レフカメラを持って歩きました。なんせ重たくて軽快に歩こう思う時には、ついコンパクトな方を選んでしまいます。しかし、花も少なくなり、獲物を鳥に変えようと決めたこの日は、ズッシリとしたニコンを持って玉川上水を歩きました。


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冬鳥が渡って来ているのですが、水鳥であれば難なく取れても、木の上で飛び回るカラの仲間は落着きがなく、構える度に撮り逃がしました。もう少し生態を学ぶ、朝早くを狙う、日の方向を頭に入れておく、などなど勉強になった一日でした。


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声が喧しく落着きのないオナガ

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おなじみのヒヨドリ

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エサを探すマガモのメス二羽


冬薔薇


すっかり花を落としてしまったバラ園のなかに、わずかだが花をつけているものがあった。バラの下には、それぞれの名前と国名が標してある。ピンクで五枚の花びらが華やかな「プレイガール」という粋な名前のバラがあった。バラの名はどれも印象的だが、これはなんとも心ひかれるネーミングだ。しばらく行くと今度は「プレイボーイ」という八重のバラ。こちらは濃いオレンジ色。調べてみると1976年にイギリスで「プレイボーイ」が作られると、1986年にアメリカで「プレイガール」が生まれている。どちらも四季咲きだ。なるほどね〜、人もバラも恋多きものは一年中華やかなようだ。


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この二つは違う種類です


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この薔薇の名前だけが可笑しかったのでパチリ!


冬至(2)


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てっきり昨日が冬至だと思っていたら、暦の上では今日らしい。師走に入って夕日が足早になると、こちらの気持ちまで気ぜわしくなる。でも冬至を過ぎれば、日は少しずつ伸びていくのだから、今年わずかに残された日々にも愛おしさを感じる。これから冷え込む日は来るだろうが、日が長いというのは、じつに心強くうれしいものだ。



落ち葉見て


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黒い土に銀杏の葉が落ちて、こんなコントラストを描いた絨毯を見つけた。
でも年の瀬が近いというのに、電車の窓からまだきれいに着飾ったままの銀杏並木を目にする。落葉の時期が年ごとに延びているのかもしれない。きっと温暖化の影響もあると睨んでいる。開花、発芽が早くなり、落葉が遅くなる。まるで何か人間社会にも似て、ちょっと怖い。


シンボルツリー


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メタセコイアの黄葉は今見頃です


大きな樹を見ると何かうれしくなる。だから旅に出ると、車窓からなにげに大きな樹を探してしまう。見つけるとそこを注視し、この街に住む人たちは季節の折々、みんなあの樹を見上げながら歩いているのだろうなあと想像する。シンボルツリーとは、街のシンボルでありながら、みんなの心を支えている樹でもあるのだと、ひときわ高いメタセコイアを見上げて思った。



プラタナス


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葉をほとんど落としたはずのプラタナスが夕日を浴びて、遠くからでもその樹形をはっきりとさせ美しい。鳥が無数に止まっているようだ。近くで見ると、細い枝先に枯れた葉がついていた。それもほとんどの枝先に一枚だけ。不思議に思って考えてみると、枝先の葉はたぶん最後に芽吹いたはずだ。つまり誕生したばかりの葉っぱなので、生命力が強い。きっと成長のエネルギーを蓄えたまま、秋が来てしまったのだろう。そう思うと、枝にしがみつくように残っている姿は、哀れにも思えた。


権師匠からISS情報が!

19日(月) 17:01 西南西 〜 17:04 北西 〜 17:07 北東
マジックアワーとコラボ出来るか?・・・お楽しみ!



映画講座


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もともと涙腺は弱い方なので、昨日の映画会でも見終わったときには泣いていた。知人の紹介で、九月から月一回の映画講座に通っている。先月の「花様年華」と今月の「素晴らしき哉、人生」は、私がリクエストした映画だった。この映画の話をすると長くなってしまうのだが、さてどうなるのだ!と思いながら迎えたクリスマスシーンのエンディングに感極まった。そうだ、人は生まれたときから戻ることできない旅に出ているのだ・・・。
良い映画は、旅には途中下車が必要だよと教えてくれる。


小さな世界

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写真を撮ってからヤツデに小さなハエが止まっていることに気がついた。大きさは3ミリくらいだろうか。この寒さでも活動できるなんて、何という生命力!寒さに順応することで、他の昆虫と競争せずに吸蜜することができるようになったのか。この寒さのなか、小さな世界が息づいていた。


山茶花(サザンカ)


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寒さがだんだんと深まる夕方、山茶花の明るい白を見るとほっとする。闇になっても鮮やかな八重は、浮かんでいるようにさえ見える。幾重にも白をまとう姿には、気品と艶やかさがある。できればポツンと咲いていてほしいと願ってしまう。


・今晩(15日午前2時頃)、東の空に双子座流星群が出現する予定です。


銀杏三昧


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今年の銀杏の黄葉は美しいと思っていたので、先週末、大銀杏のある新宿御苑を訪ねた。黄色は幸せを運んでくれる色らしく、銀杏の周りでは記念写真を撮ったり、しばらく眺めていたりと温かな雰囲気だ。中国の風水では幸運の色とされているし、映画では「幸せの黄色いハンカチ」が人気を集めた。
園内を歩いてみると同じ黄色でも木の種類、太陽の光で色が変わることが分かった。淡黄色、黄檗色、緑黄色、山吹色、鬱金色、そして夕日を受けてオレンジに輝くものまで、どれも冷え冷えとした空気に優しく映る。銀杏カラーのご利益を貰ったような気分の午後4時半、閉館の音楽「蛍の光」に送られながら銀杏三昧の半日が終わった。


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赤い満月


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写真提供:荒川兄


土曜日はお天気に恵まれ、日本中で月食が楽しめたようです。欠け始めはベランダで見ていたのですが、どんどん真上に上がっていくので、途中から双眼鏡とカメラをもって外に出ることにしました。月が光を失い、徐々に赤く染まっていく姿は幻想的で、私たちが大きな時間のなかに存在しいていることを実感させてくれました。そして首が痛くなるほど真上に位置するのが「皆既月食」の特長であることも分かりました。
権師匠、荒川兄、素晴らしい写真ありがとうございました。


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写真提供:権師匠(4点)




皆既月食


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さあ雨が上がりました。明日10日はいよいよお楽しみの皆既月食。太陽と地球、月が一直線に並び、地球の影に月が入ります。今回のような好条件で見られるのは久々らしく、月の欠け始めから、元の丸く明るい月に戻るまで、皆既月食の一部始終を肉眼で楽しめそうです。冷え込む夜にならなければ良いのですが・・・。


旅をする本


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昨日小さな包みが届いた。開けてみると文庫本が六冊。カッサンドルの機関車の表紙が懐かしい。沢木耕太郎の文庫本、「深夜特急」全六巻だ。代理店に勤務するTさんに進呈したと思っていたのだが、再び舞い戻って来た。この本はいつも旅をしている。何か良い本はないだろうかと若い人に聞かれる度に、この本を貸している。そんなわけでこの六冊は、それぞれ小さな旅をして、いろんな土地の空気を吸い込んでいるのだろう。
それにしても、なぜ今ごろと思ったら・・・・師走!。きっとTさんは、机の回りの整理を始めたのかもしれない。


冬至


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北の人間が待ち望む記念日が今月にあると、昨日書いた。それは22日に迎える冬至のことだ。緯度の関係で北ほど日が落ちていくのが早い。夏が過ぎると日照時間は短くなり、寒さ、暗さを感じていくと侘しさも増していく。だから冬至の日になると、あーこれから日が少しずつ長くなっていくのだという喜びが生まれる。札幌に住んでいた頃は、寒さがこれから厳しくなると分かっていても、日が長くなっていくのだと思えば、嬉しく思えたものだ。
世界の北国ではどこでも同じらしく、冬至の日を寒さに対応する心の支えにしているようだ。


天体ショー


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雲がいきなり低く立ちこめ、雨が下りて来た


今月はちょっと楽しみがある。二つの天体ショーと北に住む人間なら誰もが持ち望んでいる記念日があるからだ。さて、そのひとつが10日の皆既月食。予報では全国的にお天気らしく、最高の条件で観測ができそうで、食の最大は23時半頃だ。着々と丸くなっている月はどんなショーを見せてくれるだろう。もうひとつは、14日の22時頃にピークをむかえる双子座流星群。双子座を中心にして四方八方に星が流れる。1時間に約60個の流星が出現するらしく、1分にひとつの勘定だ。ただ月の明るさが邪魔をしそうで、それが心配・・・。


牛込見附跡


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JR飯田橋駅西口の改札を出ると牛込橋の上に出ます。駅の改札を出ると歴史のある橋の上なんて、珍しいのではないかと思うのですが、周辺には大学がいくつもあるので、狭い改札前はいつも賑やか。この改札を出て左に折れると、牛込見附跡の高台が美しく残っています。江戸城内郭外郭の城門跡で、約370年前に波徳島藩蜂須賀忠英(松平阿波守)という人によって建造され、最近では「ブラタモリ」という番組でも紹介されました。
この季節、ここから見る新宿方面の夕景は美しいんだよなあと思いながら、真っ赤な蔓が随分色あせていることに気がつきました。歴史と季節が絡まって良い風情です。



雨上がり


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今日も昨日に続いて寒い日です。それなのに、一駅歩いてしまいました。飯田橋駅から市ヶ谷駅までの1キロ弱。この沿線には、お花見の名所と知られる桜並木が続いているのですが、昨日までの雨で、どの木の葉もほとんど散っていました。心配事がひとつ消えたこともあって、シミジミとした散歩になりました。でも、寒かったあ〜。


冷え込み


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朝起きると、窓が曇っていました。この秋一番の寒さです。昨日から12度も下がるなんて、砂漠のような気温の上下。エンジュやケヤキなどの街路樹も一気に秋の装いになりました。さて銀杏は、一定の条件が揃うと風がない日でも一気に散っていきます。外苑の銀杏の枝にももうすぐ「散れ」のサインが走りそうです。


植物の家


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散歩の途中にこの家がある。いつから人がいなくなったのか、さっぱり記憶にない。人がいなくなると、こうした植物たちがちゃっかり棲みつく。春は若葉の家に、秋は枯れ葉色のオブジェをつくる。いつか私たち人間が消えてしまっても、何の心配もいらないのだろう。彼らがゆっくり浄化し再生してくれるのだ。
しかし、ここに人の暮らしがあったのだと思うと、廃屋を見るのは寂しい。


文殊(もんじゅ)



先週末、明治以来のご開帳となった「釈迦三尊像と十六羅漢像」を増上寺で観てきた。友人が説明員のボランティアをしていたので、その歴史を聞いてみると、この中門にあたる三解脱門は、390年前に建てられ、都内では数少ない歴史的建造物のひとつということだった。釘を一切使わずに柱と梁が組み合わされ、中央には釈迦如来像と普賢・文殊の菩薩様が静かに鎮座している。

さて、釈迦三尊像の前に立つと苦々しい思いが沸き立ってきた。まるで「パブロフの犬」を思わせるかのように。それは福井県敦賀市の高速増殖炉「もんじゅ」に繋がってしまうからだ。
敦賀原発に「もんじゅ」と命名された時の「驚きと憤り」を忘れられることはできない。思わず「馬鹿者め!」と新聞を破り捨てたくなるほどの思いと、あまりの愚かさに絶句した。仏様の名前までつけなければならない、無知と無謀。これはいずれ天罰が落ちることになると思った。
発電を開始してわずか半年後にナトリウム漏洩事故が発生した。以後文殊の知恵は空回りを続け、いまその機能は停止されようとしている。人間の愚かさを思い、文殊様に手を合わせて自分の気持を収めた。


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中は撮影禁止なので増上寺のHPから借用、釈迦如来像の右側に文殊様


今年の落葉


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今年の落ち葉は人気がない。原発の影響で堆肥にしては、いけないようだ。街路の落ち葉や剪定された枝は、処分場に集められてから焼却されているようだが、焼却灰は一体どうなっているのだろう。焼却されると、濃度が上がっているはずだから、その後の処理も大変なはずだ。もしかしたら、どこかに埋められているのではないだろうか〜と思いながら、落ち葉の前を通り過ぎた。

落葉の匂い


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山を歩いていると、季節によって匂いが違うことに気づく。春の瑞々しい葉は色づき、新芽に養分を残し、役割を終えて散る。落葉の匂いが、昔嗅いだ祖母のような懐かしく心落ち着く香りがするのは、そんな一生を生きてきた穏やかさと重なるからだろうか。子どもの頃、落葉の山に飛び込んで、おもいっきり嗅いだあの匂い。芳しく湿った匂いは、いまも胸の中に残っている。目をつぶり息をゆっくりと吸えば、あの落葉の香りは鼻孔をすり抜け、脳を刺激する。記憶のなかの匂いは、きっと小さな小瓶に入って並べられている。



沢庵作り


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子供の頃、秋に入るとどの家でも大根を大量に買い込み、一家総出で沢庵作りをしました。我が家にドンと大根が届くと、気分がドンと暗くなります。樽に冷たい水を張った後、荒縄で作った大きな束子で、大根についている泥を洗い落とす手伝いが待ち受けていたからです。小さな子どもにとって大きな大根は重い。そして水が冷たく手が痺れていく。服が濡れる。そして何より当時の私は、沢庵が嫌いだった。なぜ嫌いなもののために、辛い思いをしなければならないのか。その不合理で苦しんでいた私を「紅葉の役割と冬の準備」という植物のメカニズムを伝える番組は、引き出しの奥から呼んできました。


銀杏並木


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途中からホコテンになります


東京の紅葉と言えば、神宮外苑の銀杏並木だ。11月の週末ともなると、この通りは人でいっぱいになる。地下鉄の出口には「←銀杏並木」の案内版が張られ、街路の下にはたくさんの警備員が配置される。近くにあるオシャレなレストランは満員になり、路肩にはいろんな店が出てくる。横断歩道で立ち止まったり、歩道から手を伸ばして写真を撮っていると、警備員が走ってきて注意する。なんだなんだ!東京は動物園や美術館だけでなく、ゆっくり秋の散歩も楽しめない街になっているのか〜!と愚痴のひとつも出てくる。
さて銀杏の葉の色づきはというと、まだこれからかな。これからの冷え込みに期待しましょう。



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神宮外苑に行ったら、踊り好きな銀杏を見つけてください




脱原発ポスター展


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オ〜こんなところに我が作品がありました


反原発をアッピールするために、ポスターを掲げてデモしたのは9月20日でした。その後、世界各国のデザイナーからも反原発をアッピールするポスターが寄せられ、その数はなんと200点以上。
そのすべての作品が、いま渋谷NHK前の桑沢デザイン研究所一階大ホールの「反原発ポスター展」で展示されています。イラストレーターの和田誠さんや秋山孝さんらも出品されていますので、よろしければ散歩がてらに鑑賞いただければと思います。会期は11月25日までです。


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手前の2点は、友人儘田さんの作品です


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気に入った作品は、これ!ポーランドのデザイナーによるもの


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そしてこれには参った。上手いな〜


色づく前に


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街路樹の葉が色づき始めました。落葉を踏みしめながら、ゆっくり散歩を楽しみたいところですが、新宿通りの街路樹のプラタナスは、きれいに剪定されてしまいました。落葉はゴミとして扱われるのでしょうか。ゆっくり色づくこともできずに、切られた枝とともにトラックの荷台に積み上げられ処分場に向かいました。残った木にはわずかの葉がちらつくだけ。冬が早く来てしまったような風景が残り、何とも寂しいかぎりです。


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絵手紙のモチーフにしたい柿の葉


パンパスグラス


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大きなススキ!と言いながら広場に入った人が、そびえるように成長したパンパスグラスに近づいてきます。ここは深大寺植物園。その高さは約4メートルぐらい。間欠泉が吹き出たような力強い稲穂は、風に揺れるとなんとも頼もしいかぎり。だからでしょうか、みんなその前で記念撮影をしていきます。パンパスというくらいですから、南米の草原が原産地。夕日を浴びて、揺れるシルエットを見ていると、こちらまで力がみなぎってきます。


ミスカマキリ


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こら!なに撮ってんのよ。ビビってるとピンが合わないわよ。あんた、怖がってるね!?。まあ仕方がないわね、こんな大きなカマキリは見たことないと思うから。前足を伸ばせば20センチ近くはあるかな。そうよ、オオカマキリのメス!ちょっと美人でしょ。オスは面長だけど、メスはわりと顔が丸いの。さてこんなことしてられない、そろそろ良いオスを探さなくっちゃ〜。またね〜!



香の木


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秋、林の中を歩いていると、ときどき甘い香りがする場所がある。鼻を利かせて辿っていくとハートの形をした葉が色づいていて、甘い醤油せんべいのような香りを放っている。この主は「かつら」で、別名を「香の木」。すでに落ちている葉を拾って嗅ぐと、もっと強い香りがする。かつらは、成長してもそれほど葉を密集させないので、新緑から落葉まで美しい姿を楽しめる。玄関や庭に植えたい樹木のひとつだ。なんと英語名も「katsura tree」。


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ハートの形をした葉っぱからは、甘い香りが・・・


風車


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朝方から風がなく、裏山の風車は止まったままだった。この風車の立つ場所は、伊豆の稲取バイオパーク。風の通り道に立っているはずだから、止まっていると、なにかもの足りない。ところが、3基の大きな羽がゆっくり回り始めた。風を受けてエネルギーを生み出していく。じつに力強く、そして優雅だ。

回っている白い羽を見ていて、おかしなことを思った。太陽光を利用したソーラーパネルが、光の眩しさや暑さにじっと耐えている「おしん発電」だとするば、風車は風に向かってグイグイと力仕事をこなしていく「風にも負けず発電」なのだと・・・。相撲でいえば、対称的な横綱である、隆の里と千代の富士といったところだろうか。
いずれにしても、水車や風車のように自然からのエネルギーを活かしていく風景とは、気持ちの良いものだ。


私を通り過ぎていった花たち(2)


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こんな雨の日は、このタイトルに助けてもらおう。早速目についたのがこの目玉のような花。これは権師匠と歩いた群馬フラワーパークの一画に咲いていた花で、スピランテス・オレラシアという。いかにも「わたし南方系の花よ」と言っているような名前だ。原産地は南米で、和名はセンニチギク。園芸店などではエッグボールとも呼んでいるらしい。エッグボールといえば、竹田製菓に「タマゴボーロ」というお菓子があったのを思い出した。昔よく口にしたお菓子で、さっと溶けて甘いタマゴのような味わいがあった。あ〜、あの舌触りが懐かしい。まだあるのだろうか。


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こちらは権師匠が送ってきた




高所恐怖症

山に登っているのなぜ高所恐怖症なのだと聞かれることがある。北穂高岳や槍ヶ岳、剣岳の垂直に近い壁を登った時に、高所恐怖症であることを強く感じた。足がすくみ心臓がバクバクするのだ。そんな時はどうしたか!?棟方志功が版画を彫る時のように、目を垂直の壁に押し当て、視界を狭めながら手と足をポイントに当てがい、ゆっくりと上がっていく。時々前後から「お〜凄い、ここで落ちたら終わりだ〜」なんて聞こえてくると、思わず深呼吸することになる。


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さてここは相模湖に続くある神社の階段。以前何度か上り下りしているのだが、改めて上から覗くと、よくこんな急階段をつくったものだと思う。目も眩むほどの眺めだ。もしここで誰かに強く背中を押されたら、下まで落ちていくかもしれないと思うと、後ろを振り返ってみたりする。神社の名前は、こんな気持ちを反映したのか「与瀬(よせ)神社」。


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相模湖駅までは国鉄時代が残っている石塀の道


道を誤る


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この道が誘惑をした


道を誤っていたことに気がついた。どこで間違えてしまったのか。いまなら正しい道に戻ることができる。みんなが歩くコースに戻ろう、そうと思ったが、目の前に続く道が誘惑をしてくる。しばし考えた。いままでプラン通りの道を歩いてきた。そうすることで決まった達成感があった。しかし・・・この道だって、どこかに続くはずだ。時間はまだある、ひとつこの誘惑に乗ってみようか。すると不思議な高揚感が沸き出てきた。

高尾山への道にさよならして、ウキウキした気持ちでそのまま進んでいくと、相模湖に下りていくことが分かった。この選択は間違えていなかった。むしろこんな偶然が、秋の散策を楽しくさせてくれた。人の声もなく誰とも会わないのだ。そりゃそうだろう、わざわざ都内と反対の方向に下りていくなんて、普通は考えない。ちいさな旅は、こんな寄り道が迷い道が楽しいのだ。



紅葉を見て


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野いちごをたくさん食べて


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イナゴくんとも遊んだ


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休んでいると雲がどんどん西から流れてきた。雨になりそうだ


陣馬山(2)


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山頂にたどり着くと、南西方向の雲間から富士が顔を出していた。やはり頂きに立てば、眺望は楽しみのひとつ。汗を拭きながらぐるっと360度の景観を眺め、ベンチを探して一息つく。カエデやモミジがだいぶ色づいている。

刈れている芝生を見ていたら、十年ほど前にここで見た光景を思い出した。二十歳前後くらいだろうか、15人くらいの若者たちが芝生で車座になって、なにかゲームをしていた。あまりにも楽しそうなので、しばらく見ていると、なんと「ハンカチ落とし」をしていたのだ。おいおい、なんで君らがそれを知っているのだ。1人が低くしゃがみながら走って回り、誰かの後ろにそっとハンカチを落とすと、気がついた若者がみんなの喝采を受けて、再びハンカチを持って走り始める。可笑しくてこちらまで声を出して笑ってしまった。

なぜかほとんどの若者が白いシャツを着ている。どこかの町の青年部だろうか。そんな不思議な光景だった。しかし、最近その記憶に自信が持てなくなっている。思い出すたびに幸せな気分になるのだが、本当に彼らを見たのだろうかと。


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アザミの細い花びらから触手のようなものが伸びている


陣馬山(1)


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淡い日本画を見ているようでした


陣馬山から高尾山までの尾根を久々に歩いてみようと、土曜日の朝、JR高尾駅からバスに乗って陣場高原下に向かいました。朝方の山の麓は、空気が冷たく澄んでいて、大きく吸い込んでいくと、心身が浄化されていくようです。そして一歩一歩踏み出していく度に、体に入り込んだ悪霊からアルコール分、愚痴から無用な心配までがどんどん吐き出され、汗も浮かんでくる頃には、顔の表情と肌ツヤはすっかり良くなっていきます。やがて視界がすっかり良くなった頃、頂上付近から歓声が聞こえました。「わ〜富士山!」


ヨルガオ(夜顔、moonflower)


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花言葉は「妖艶」「夜」

ビックリしました。いつも歩くアササンコースで、手の平ほどある白い大きな花を見つけました。とにかくデカイ!15センチ以上かもしれません。咲いていたのはこの一輪だけ。ツル性なのでアサガオの新種かなと思い、ググッと寄って接写しました。調べてみるとヨルガオ。アサガオ科なので、ウリ科のユウガオとは別の種類とあります。夕方から開き始め朝には萎むとありますから、まさに早起きのトクでした。しかし冷え込みも厳しい11月の夜、このヨルガオは一晩何を思いながら咲いていたのでしょう。

ゲンノショウコ


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この花はフウロにそっくりと思って調べたら、やはりフウロソウ科の多年草でした。名前は面白いというか、なにかそのままと言うか、「現の証拠」。まったく花らしからぬ名前です。こんなことが書いてあります。
古い中国の本「救荒本草」に、飢饉の時に食べられる植物一覧に良く似た植物が掲載されており、飢饉の際に食べたところ、下痢が治ったことから、薬草として認められたという。名前の由来は食べるとたちどころに薬効があらわれるということで、「現の証拠」であるという。茎は細く、他の植物にもたれるか、地表を這う。花は紅色と白色がある。
いちおう摘んでドライにしました。今度お茶にして飲んでみようかな。



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一緒に摘んだ花たち


ベロペロネ


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珍しいグリーン種です。この花の名前は覚えやすいですね。舌みたいなので「ベロペロ」と声にすれば、ほら、もう覚えられる。「ベロペロネ」はギリシャ語で、ベロス(矢)とペロネ(帯)のふたつの言葉が合わさったもので、雄しべには矢の先端のカタチがありそれが帯状に繋がっています。しかし葉っぱに似た苞で包まれていて、なかの様子がわかりません。そっと苞を開いて覗いたりすると、雄しべの矢がパッと飛んで来たりするかもしれません。エビの尻尾にも似ているから、別名をコエビソウ。




読書の秋


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いま日本人はどの世代も迷っているらしい。久々に入った本屋で、平積みされている書籍のタイトルを見てそう思った。書籍はタイトルが勝負!それは知っていたが、こうもたくさん数字の入っているタイトルを眺めてしまうと、唸ってしまう。「40代を後悔しない50のリスト」「20代で使っていはいけな100の言葉」「30歳から伸びる女 30歳から止まる女」・・・ざっと十冊ほど並んでいる。もしかしたらベストセラーになった「100歳までボケない101の方法」や「百歳」という二冊が導火線になったのかもしれない。社会全体は不安な問題をいくつも抱えているし、個人においてもスキルや生き方のレベルアップを促す環境があるのだろう。ページを開くと「ごもっとも」という小見出しがいくつも並んでいる・・・・。ふと目を横にやると「働かないアリに意義がある」という面白いタイトルの本があった。手に取って読み始めると、これが滅法面白い。7割のアリは働いていないのだという。なるほど!!編集者もたいしたものだが、店員の機転の良い並べ方に思わず拍手を贈った。


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ビルの谷間の木立も色づき始めた


私を通り過ぎていった花たち(1)

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ちょっと良いタイトルでしょ。罪深く、アンニュイで人恋しい秋に相応しいかなと、ひとり悦に入っています。さて罪深いのは花ではなく、こちらの事情です。ゆっくり手を差し伸べる時間がなかったり、鑑賞させてもらったのに、名前を聞けなかったりと、日陰者にさせてしまった花たちへの記憶です。
さて最初はツルニンジン(蔓人参)。調べても名前が分からず、権師匠から教えを乞いました。秋の細い山道で、片側の斜面から零れ落ちるように咲いていました。茎は細い蔓状なので、5、6センチもある花は、どうしても下を向いてしまうようです。こんな大きな花が秋の山に咲いていたなんて知りませんでした。牛の首につけられた鈴を想像したので、歌を作ってみたのですが、まだ未完成。もう一度チャレンジしなくては。朝鮮では山菜らしく、根をキムチの材料にするようです。


サザンカ(山茶花)

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山茶花が咲き始めています。南側を向いている垣根は早いんですね。五つほどの蕾が大きく広がり始めていました。といってもこの写真は1週間前のものだから、もうかなり賑やかになっているのかもしれません。秋が終わる前に次々に咲き始める。人も花も、みんな早生。そんなに先に進んで、どうするのでしょう・・・。


鰯雲


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昨日の空は、秋らしい雲が広がった。白い小さな雲が、魚のうろこのように群がり、空をキャンバスにしていた。昔、この雲が出るとイワシの大漁があると漁師たちは喜んだらしい。なぜこんな形状の雲ができるのか、じつに不思議だ。どこか空の一点から、ポッポッと吐き出されているのではないかと思ってしまう。さて行くかと顔を下ろしたら、すぐ隣で若い男性もシャメしていた。



ヤマイモ


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そこにあることが分かっていても確かめられない。掘り進めていけば、必ずあるはずなのに。そんな思いを持ちながら、通り過ぎる場所にヤマイモの蔓がある。それは散歩道であったり山道であったりするのだが、とりあえず蔓をたぐり寄せては、根元だけを確認する。掘っていけばどれほどのヤマイモがあるのか、あるいはないのか。あ〜確かめたいと思いつつ、むかごを摘んで根元付近を見つめている。


一筆書き


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一枚の葉に迷路のような模様が描かれている。誰がこんな悪戯をしたのだろうか?とパチリと撮っておいたら、なんとAさんのブログのコメントに答があった。「エカキムシ」。「絵描き虫」!?。なんだなんだと調べると「ハナモグリバエ」の幼虫が犯人で、葉肉の部分だけを食べるとあった。食べていった跡が、落書きのような道となり、不思議な模様を作っている。線の太さには強弱があって、ときどき食が細くなるのが面白い。


シモバシラ(霜柱)


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やっとこの花の名前を調べあげた。「シモバシラ」。「なぜ?」そして「なるほど!」だった。この植物は多年草。つまり茎が枯れたあとも、地中の根は活動し続けている。シモバシラは、とくに水分を吸い上げる力が強く、冬でも茎に水を送り続ける。割れている茎部分から溢れ出た水は、氷点下になると凍結してしまう。その様子からこの名前がついたようだ。妹のブログにもユキムシが飛び始めたとあったが、そろそろ野山に秋が終わろうとしている。


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これを見たら納得!別名、雪寄草(ゆきよせそう)


夕焼け

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昨日の夕焼けは雄大で美しかった。見えるかぎりの空が、刻々と変わっていった。雲が低く垂れ込めていたからだろうか、光が拡散して、ビル西側の壁面をピンク色に染めた。バラ色のグラデーションは、ゆっくり西へ流れ、やがて終了した。消えていくものは、儚く美しい・・・。



このコラムも消えていく運命だったので、クリッピングした。母と同じ年齢の方だ。文章がじつに細やかで穏やかで美しい。言葉は美しくなるのだ。



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アケビ(通草、木通)


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新宿区役所玄関前の歩道に、瑞々しい緑の棚を見つけた。葉っぱを見てもなんの種類が分からない。下に入って見上げると、なんとアケビの実がいくつもぶら下がっている。お〜、先日山で見かけたものに比べると、色白でいかにも都会的だが、半分くらいはもう実が割れて中の白い果肉を見せている。枝と緑と実が、日の光を浴びて、なんか涼しげな抽象画みたいだ。



さて、権師匠からニャンコ情報が入りました。
またまたニャンコのお目出度です。それも今度は三つ子!ココロ優しき権師匠は、染五郎をオンブし、姫を抱っこしながら成長を見守っていくようです。
お〜い、染め姫や!食べてばかりいないで、弟妹を可愛がるんだゾ〜。

権師匠の家にやって来た親子の話は、いずれ権師匠がお話ししてくれると思いますが、おせつファミリーの夕べの様子です。

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どうも『おせつ』のコニャンコの一匹が怪我をしているようだ。
どうにしたら獣医に連れて行けるか只今思案中?
近所のウワサでは、隠れ住んでいた物置小屋の家主に見つかりやられたとの事・・・
捕まって目の前の川に放り込まれるよりはマシかなとは思うが、放ってはおけない。


今様子を見て来たが、やはりかなりヒドイね。
(夜中の3時にこんな事をしている私も、かなりイってマ〜ス!)
やっと落ち着いたのか、コニャンコ達は物置の下から出て来ておせつと布団で寝ていたが。


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こんなにデッカくなってしまった!
レイの『麻の葉』座布団からはみ出してます。


ヒノキの実


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東京近郊の山々にはスギの人工林が多く、まっことつまらない風景をつくっている。とくに手入れがされていないスギ林は、この世で最も醜悪なものだ。やせ細った横枝が幾本も重なって伸びると、日が下まで届かず、林の中を薄気味悪くさせる。そうすると根元には草一本も生えない。やがて地面には小石が浮き出し、保水力が一気に弱まっていく。そんななかを歩くのは実に憂鬱な気分だ。ところがスギそっくりのヒノキの林に入ると気分は一転する。ヒノキの実を拾って、爪を入れるとあの新緑のような独特な匂いが広がるからだ。何個かをそうしてから胸のポケットに収めて歩くと、気分が変わる。入浴しながら歩いているようだ。そういえば誰だったか、ヒノキの実を知らないと言っていたのを思い出した。


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これは、まだ青い頃



多摩川夕景

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友人が住む多摩川からいま帰ってきました。夕方の風景をこんなに美しく感じるのは、高い建物がほとんど見えないからでしょうか。川の近く住む彼は、日に三度くらい川を見に堤防に上がると話していましたが、気持ちが分かるなあ。秋の風吹くなか、西日を浴びながらウォーキングやサイクリングをする若者達が、気持ち良さそうに走り抜けていきました。


山里の道


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最近、高尾山への登山客が恐ろしく増えているので、山頂には寄らず小仏峠への巻道を選んで歩き、下りは日影沢というやや薄暗い道を下る。この道は不人気らしく、人に会うことが少ない。長い沢道を一時間半ほど下っていくとキャンプ場、そして辺りが一気に明るくなって日影、裏高尾のバス停に出る。普段ならここからバスに乗って帰るのだが、道沿いに秋の花が溢れんばかりに咲いているので、しばらく歩くことにした。家の庭、生け垣、石垣の花を見ながら歩いて行くと、摺差(するさし)というバス停に着いた。ここにはグルメ御用達の「峰尾豆腐店」がある。いつもならバスの中から眺めるだけだが、今日はよく歩いた自分のご褒美に、大好きな厚揚げを買ってバスに乗った。


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ちょっと珍しいシロシキブを見つけた


秋の山


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秋の山は、良い匂いで溢れている。夏の草いきれはすっかり消えて、ちょっとすえたような心休まるような匂いだ。草原では、さまざまなアザミが鋭いトゲをアチコチに張り出して、大威張りで咲き誇っている。低くなった陽射しは、ススキの花穂や森の木々を美しく映し出して、秋を演出していた。


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アザミを見ていたら、大きなカメラを抱えた女性がアザミの説明を始めた。これがシロアザミ、ノハラアザミ・・・。ウ〜ム、どれもみんな同じに見えるんですけど。

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ハナタデ、ユウガギクに交じってミゾソバがぴょんぴょんしています。


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蟹と戯る


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高尾山の不人気コース日陰沢というやや薄暗い山道を下りていくと、前を横切る怪しい生き物!?目を凝らすと、なんとサワガニ君ではないか。沢筋ではたまに見かけることもあるが、林から沢へ向かうとは珍しい。挨拶もなしに走り去ろうとするので、指で軽く声をかけると、背筋を伸ばして攻撃の構え。こちら側が見えるらしくハサミを広げ威嚇してくる。お前は怖いもの知らずなんだね〜。ほれ、どのくらいの力があるの!?と小枝を伸ばすと、しっかりと掴み、持ち上げても離さない。産卵するために川に向かうのかなと思ったが、卵はないようだ。しばし遊んでもらい、別れを告げてしばらく下りていくと、また出現。そんなにいるの!?ムムム・・・、サワガニの唐揚げ!?


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オレと戦うのカニ!


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お前と遊んでいる暇はないのだ〜


爪痕

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上の写真をよく見てください。ちょっと悪戯しています。もともとは90度左回転させた、下の写真です。一昨日高尾山を訪れると、先日の台風の爪痕がアチコチに残っていました。サクラやスギといった高尾山を代表する樹木が無惨に倒れ、そのままの状態で登山道を塞いでいるものもあります。直径1メートル以上のサクラの巨木が根っこから倒れているのを見ると、恐ろしい風の力が加えられていたことが分かり、あの日の台風を思い出してしまいました。山頂に近い琵琶滝コースが倒木のため閉鎖。残された道に登山者が集中したうえに、倒木のため登山道はいつになく大渋滞。しかし登山者は、声をかけあい上り下りを譲りあって進みます。大自然の力や山のルールを学び、登山者が増えていくことは、日本の自然が守られていくこと。ミシュランの三ツ星に指定された高尾山。きっとすぐに登山道も整備されるでしょう。



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スギも

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サクラも

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でも声かけあって




タデ(蓼)


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タデといえば「タデ食う虫も好きずき」の諺が出てきます。タデのような苦みのあるものを好んで食べる虫がいるように、人の好みはさまざま、ということらしく、あまり良い例えには、使わないようです。この蓼の葉っぱをチェックすると、ありました。小さな虫の食った跡が・・・それを見ていて思ったのです。クサヤ・ハタハタ寿司・鮒寿司といった支持率の低い「クサイ系なれ鮨派」を嗜好する私にも、この諺が当てはまっているのではないかと。



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でも、こんな可愛い花が咲くのです


ハギ(萩)


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ハギが風に揺れているのを見ていると、晩年はこんな人生がいいかなあ〜と思う。無理や年波をこうして軽く受け流す・・・。ムム、この思い。これも歳のせいだろうか。
さてハギというのは「おや、こんなところに」と思うところに咲いている。目立たないのかも知れないが、これがハギらしいところだろうか。ススキやオミナエシ・・・秋の花はどれも風をひろって、よく揺れること。


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キンモクセイ(金木犀)


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この辺で紹介しておかなければ、香りが失せてしまいそう。というわけで金木犀の登場です。先週末、帰宅途中の車輛が人身事故に遭い、大幅に遅れるというので、仕方なく新宿から歩くことにしました。その途中、薄暗い路地を歩いていると、闇の先から金木犀の香りが・・・もうそんな時期!?
いつもこの香りで気がつく、季節の移ろい。姿が見えず香りに包まれていると、さまざまな想像がはたらいてしまいます。


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金木犀の開花は早く、小さな花の蕾がほんの少し開いた頃から、香りはじめます。枝の節々についたオレンジ色の蕾が開花すると、オシャレな帽子が並んでいるようでちょっと面白い。食いしん坊には「香りのお団子」にも見えるかもしれない。


メマツヨイグサ(雌待宵草)


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マツヨイグサ(待宵草)といえば、ツキミソウ(月見草)の仲間。ツキミソウといば、夕方頃に開花して夜の間咲き続け、翌朝には萎んでしまう花。この花のはかなさが、一夜の恋を象徴しているのか、あるいは実らぬ恋を喩えたくなるのか、太宰や夢二が好んで歌にした。
姿形はオオマツヨイグサとよく似ているが、オオマツヨイグサよりも花の大きさが小さいことから、メマツヨイグサの名前が付いた。
花言葉は「ほのかな恋」「移り気」「静かな恋」。


ミゾソバ(溝蕎麦)

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この花の名前を探していたら、こんな短歌に出会った。

       溝蕎麦の風うつくしき日暮かな  (山口みちこ)

ミゾソバの名は、溝に生える蕎麦に似た花という意味らしいのだが、作者はこの可愛い花が風に揺れている様子を詠っている。先日登った武尊山の登り口で見つけたもので、しばらく名前が分からずデスクトップの隅っこで、小さな花を咲かせていた。いまの時期、注意深く探せば、草原や道の脇などで見られる。若葉は天ぷらやゴマ味噌和えになるらしい。


クマ出没に思う


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成長前のドングリが山道にたくさん落ちていた


今年、山のナラやブナの木が枯れているという。猛暑の影響だろうか。大きな台風もやって来た。夏の終わりに山を歩いていると、大量のドングリが落ちていた。どれも小指の先程の小さなものばかりだ。あまりにもたくさん落ちているので、もしかしたら木が自ら間引いているのではと思ったのだが、どうも違っていたらしい。北海道でもヒグマが山を下りてきているというし、東北では、人にも被害が出ているようだ。この小さな日本列島にクマと共存しているということは、奇跡に近いことで、世界にも自慢できることだと思う。山林を荒廃させないで、森の王者と共生していく方法はないのだろうか。


群馬フラワーパーク

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このブログに登場する友人のひとり権ちゃんと、高崎駅で会いました。彼は趣味人で、ガーデニングや天体観測、野良猫の世話からパソコンの修理、歌舞伎の鑑賞など幅広く人生を楽しんでいる。さて久々の再会だというのに、前夜の飲み過ぎでやや二日酔い気味。それを察してか、彼が連れて行ってくれたのが「群馬フラワーパーク」。ここは良かった。赤城山の麓にあり、前橋の街が見下ろせる雄大な公園だ。秋の花々が疲れ気味のからだを癒し、旅の終わりに相応しい散策になった。


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ダリア展が開催されていました


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ピンクの秋明菊を発見!


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白い曼珠沙華を発見


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ムラサキ色へ

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武尊山(3)


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さて山の秋は、どこまで来ているのか。ナナカマドの実はすでに赤くなっていましたが、武尊山の木々はまだ紅葉していませんでした。ただ頂上付近の草原は「草紅葉」が始まっていて、これからの冷え込みで一気に色づきそうです。


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秋の花といえば、アキノキリンソウ、オヤマリンドウ、アザミ・・・。台風の影響で花を落としたかなと、心配していましたが、まだまだ健在。大好きなリンドウを山頂付近でいくつか見つけました。リンドウはかなりの冷え込みがあっても平気な植物。じっと耐えるようにその紫色の花を寄せあい、なにか哀しさを抑えているように見えました。そういえば紫色の花がなぜか好きで、他にもマツムシソウ、ワスレナグサにも心引かれます。


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ノハラアザミに顔を埋めているハナムグリ


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おなじみのツリガネニンジン


何度もつった足を引きずり、中腹まで下りてくると、次の目標「皇海山(すかいさん)」が見えました。ここもキツい山なんだよなあ〜と思いながら、しっかり目に焼き付け、膝の屈伸を繰り返してから下山しました。



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次の目標「皇海山」が遠くに見えます


武尊山(2)

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台風の後の山は、登山道などに水が残っていて、予定以上に時間がかかってしまうことがあります。この武尊山も、普段でも悪路とあったので、登山靴を覆うスパッツを用意していきました。やはり日陰や北斜面、とくに粘土質の道には、大きな水溜まりがいくつもあって、どう通過して良いものか、しばし悩みました。またほぼ垂直の壁が2カ所ほどあり、握力のない女性が登頂を諦めて、引き返していきました。泥だらけになりながらも、草影に見る秋の花に元気をもらい、何とか2,158メートルの山頂に辿り着きました。


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いくつもの水溜まりや


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ロープやクサリ場があります



武尊山

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標高2000メートルを超えた辺り。振り返れば前武尊


日光の麓に聳える武尊山は予想以上にキツい山でした。ヤマレコというコミュニティサイトから、武尊山をすでに登った方の記録を参考にして歩き始めました。しかしこの方は恐ろしいほどの健脚の持ち主らしく、ピッチを上げて登っているのに、目的地まで倍以上の時間がかかります。息が上がってきたので、いつものペースに戻して秋の花を楽しむことにしました。

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登山口に咲くキオン。シラカバの木々が美しい


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ヤマオダマキがまだ残っています


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花が散ってもまだ美しい。花火のようなシラネセンキュウ


台風15号


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台風一過で空が澄み、遠くの景色がよく見えます。昨日、やっとの思いでギャラリーに到着すると、すでに撤収作業が始まっていました。ドアや窓がガタガタ鳴る中で、取り外しと梱包作業を終え、宅急便の車を待つ間、メンバー四人と雑談。その間もこれでもか状態の暴風雨がギャラリーを揺らし続けます。歌会の代表が、時々ドアを開けては、うれしそうな顔をして凄いと声を上げます。そうだ。こんな人がいるんだよねえ。川を見にいくと言っては行方不明になってしまう人が・・・なんて話をして、解散した後、気がついたら家の近所を流れる神田川の水量を確かめているアルキメデスがいました〜(^^;)

★明日、百名山66座目「武尊岳」をアタックします。


終わりの日


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よく出てきましたねえ〜と、電話で友人から言われました。東京の上空は、台風15号が通過中なのに「絵と遊ぶ五行歌展」が終了するので、夕方に搬出作業に出かけます。その時だけでも雨が収まれば良いのですが、どうなることやら。こうしたイベントが達成される度に思うのですが、人の和や絆の大切さを感じます。約半年の間、仲間たちとアイデアを出し合いながら作業を進めたこともあって、もう終ってしまうのかと思うとちょっと寂しい気持ちがします。

脱原発デモ

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ポスターを掲げていますが会場が広くて見えにくいです


初めてデモ行進を体験しました。昨日、明治公園の脱原発を求める集会に来た人たちは約二万八千人(警視庁発表)。主催者の発表は六万人。どうしてこんなに差が出るの分かりませんが、とにかく凄いエネルギーを感じた一日でした。午後1時に開会すると、沖縄県出身の若者たちによるライブコンサート。それが終わると黄色のTシャツを着た我々デザイナーたち40人が、ポスターをもって壇上に上がり、それを揚げて脱原発をアッピール。すると会場から凄い拍手が湧きあがったので、少し興奮しました。


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40人がポスターを掲げてアピールしました


その後、大江健三郎さん、落合恵子さんらの「原発は要らない」の呼びかけが続き、三つのグループに別れてNHKまでのコースを行進しました。B全サイズという大きなパネルを持って、歩くというのは大変です。風に吹かれるとカラダが動くし、頭上に掲げ続けると肩が痺れてくる。行進は青山通り、原宿通り、明治通りと人の多いコースを約3時間、シュプレヒコールをしながら続きました。NHKの入り口付近で待っていた人たちから、いっせいに拍手が起こった時は、何か達成感のようなものを感じました。


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行進が終わって記念撮影。友人の儘田さんとピーターさん


行進中に飛び入り参加してくれた、音楽評論家でキャスターのピーターバラカンさんやドイツ人のデザイナーの方と話しながらの行進は、リラックスした雰囲気に変わりました。今後このポスターは、桑沢デザイン研究所、新潟の池田記念美術館など各地の会場に順次展示されていくそうです。


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全員で記念撮影!この後の打ち上げのビールが美味しかったこと



絵と遊ぶ五行歌(2)


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今日から始まった「絵と遊ぶ五行歌展」。これがなかなか良いのです。会場は1953年に創建された木造二階建ての古い建物で、アユミギャラリーという画廊です。出窓や漆喰などに西洋の香りが漂い、街の喧騒を忘れてしまうような落着いた雰囲気があります。一歩中に入ると、壁にずらりと五行歌の作品が並んでいます。どの作品も歌のイメージに合わせて、水野ぷりんさんが絵を起こしたもので、色鮮やかなファンタスティックな世界が広がっています。明日からは神楽坂のお祭りも始まりますので、ぜひいっしょにお楽しみください。


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落葉を見て

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サクラの葉が、毎日少しずつ散っている。サクラの葉は、いっせいに紅葉するわけではない。緑に覆われている夏であっても黄色い葉がいくつかあって、時期が来ると落ちていた。もしかしたら色づく葉は、木のなかにある毒素分を吸い込んでいるのではないだろうか。そうすることで、木を健康に保とうとしている。その役割をなす葉は決まっているのだろう。この木に残っている葉も、やがて秋の風とともにすべて散っていく。


絵と遊ぶ五行歌

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さて明日から「絵と遊ぶ五行歌展・9/16〜21」が神楽坂のアユミギャラリーで始まります。興味とお時間のある方は、ぜひご覧になりませんか。アルキメデスは、17日(土)午後からギャラリーにおります。さてこの展示会ですが、「麹町倶楽部」という五行歌を楽しむ会が主催しています。会員それぞれの自慢の歌に、絵師水野ぷりんさんが絵を加えたもので、どれも楽しい作品に仕上がっています。去年の冬につくったこの歌もファンタジックな作品となって展示されています。

アユミギャラリー 
〒162-0805 東京都新宿区矢来町114 TEL/FAX 03-3269-1202

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さようなら原発


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ふだんは山と花を訪ね歩いているアルキメデスですが、こんな運動に共感して、反原発のポスターをつくりました。世界でも有数の自然環境をもつ日本ですが、原発事故による汚染で、取り返しのつかない状況をつくってしまいました。かけがいのない自然環境と私たちの暮らしを脅かしている原発の稼動をこれ以上許すわけにはいきません。できることを始めていきます。

そうだ!と思われる方は、
9月19日、明治公園に集まってNOの行動を起こしませんか↓


当日会場にて、約40名の仲間らとそれぞれがつくったポスターを掲げて、アピールする予定です。


ダチュラ


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ダチュラが咲き始めた。この花が開花していく姿を想像すると、蝉やアゲハの羽化を思い浮かべてしまう。ぶら下がった蕾は、昆虫のサナギだ。あるときパカッと割れると、花を絞り出すように下へ押しやっていく。外気に触れた花びらは、ゆっくりと色を滲ませ、羽を広げるように形を整えていく。やがて光を受けた花びらは、先を触手のように伸ばして存在感を伝える。まるでダチュラというの名の響きを感じさせるように。

角川庭園

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先週末、歌会の友人らと杉並区の住宅街にある角川庭園(幻戯山房、すぎなみ詩歌館)を訪ねました。ここは角川書店の創業者である角川源義の旧邸宅で、遺族から寄贈を受けた杉並区が、庭園並びに詩歌館として二年前から公開しています。玄関を入ったすぐ左手には、源義氏の書斎だった部屋があり、氏ゆかりの品や俳句などが展示されているのですが、創業者が歌人とは知りませんでした。そしてとなりの部屋が詩歌室。天井や窓に当時の建築の贅が施され、日本家屋の優雅な雰囲気が漂います。庭を見ると、四季折々の花が楽しめる木々や果樹が植えられていて、実にいい眺め。ここで開く歌会をしばしイメージしました。



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庭の片隅には水琴窟があって、綺麗な音色を響かせました




あれから半年


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2011.3.11

明後日、東日本大地震が起きてから丁度半年になる。魂まで揺さぶられるような体験だった。もう半年経ったのかと思っていたら、友人からこんな動画を紹介された(上の2011.3.11をクリック!)。聴いて、見ているうちに、涙が零れた。歌は「満月の有(まんげつのゆうべ)」、歌手はアン・サリー。命、家族、絶望、愛、絆、希望、祈り、笑顔、助け合い、一歩・・・・いろんことを思いながら、人の力に感動していた。

こんな動画も→  

パープルハート


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天高くを感じさせる、コヒツジ雲!?


朝起きて外に出ると、大気が冷えて秋の気配を感じました。今日一日は、爽やかなようです。歩いていると、いつも目にする赤紫の葉っぱに、小さな花が咲いていた。春に見た「野博多唐草」にも似ていますが、こっちはピンク色。目を近づけると雄しべに白い毛がフサフサ。興味深いので名前を調べると「セトクレアセア・パリダ」。なんだ!こんな長く言いにくい名前、覚えられるわけがない。和名には「紫御殿(むらさきごてん)」。これも意味の分からん名前だ、とブツブツ言っていたら「パープルハート」という名前があった。これならすんなり覚えられそう。


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露草の仲間で、長く咲くそうです



レインリリー


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以前に紹介した花をまた登場させるときは、名前を変えて出したりします。「私、レインリリーよ」と言わせれば、誰も「キミはたしか玉ちゃんでは、なかったのか」なんていうはずがないからです。えっ!?たしかタマスダレで出ていた。バレてしまいました〜。去年の10月に紹介しています。タマスダレの別名は「レインリリー」。雨の後によく咲くところからこの名前がついたようです。「ゼフィランサス」の名もあります。


お待たせ!その後のニャンコ「姫&染五郎」です。

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座布団の柄を使って写真の倍率を同じにしました。


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ほら、大きくなっているでしょ〜


雨上がり


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良い香りを残して散ったハゴロモジャスミン


昨夜は何度も強い雨が降った。雨はリュウゼンカズラや百日紅、ハゴロモジャスミンの花を落とし、すでに弱っている蝉の生命力も奪い取ったようで、朝の散歩道には雨の落とし物が点在していた。雨上がりの涼しさ肌に感じながら歩いていたが、日が差し始めたら一気に温度が上がった。しばらくはお天気が続きそうなので、秋を接近を楽しめそうです。


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この上には白い百日紅の木があります


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白いムクゲの神秘さ、花びらの透き通るような美しさ



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昨日紹介したホテイアオイの別名に「ウォーターヒヤシンス」がありました。納得!


雨の日


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雨の日こそ映画だ、と話題の「ライフ ―いのちをつなぐ物語―」を観ようと新宿の映画館に向かってアルキメデス。ところがチケット売り場で、あまりの人に驚く。雨だから考えることは同じなのか、この映画に人気があるのか、午後7時まで満席だと言う。仕方がない、今日は諦めよう。しかし「ライフ」がこんなに人気があるなんてねえ、ビックリ。でも、ちょっとうれしくなる。
午後は趣向を変えて、下落合にある「東長谷寺薬王院」を歩く。正式名称は「真言宗豊山派 瑠璃山 薬王院」という。境内には誰も人がいない。春は牡丹が咲き誇るお寺だ。枯れかかっている牡丹の葉っぱを見ながら階段を登っていくと、池で見たこともない花を発見。ホテイアオイのなかに咲くのだから、ホテイアオイだと思うが、確信がもてない・・・


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やはりホテイアオイの花。色合いと花びらの模様はシャガに似ている。


台風


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雲の動きが烈しい。もうすぐ台風が来るという。今でこそ衛星を使って台風の状況が分かるようになったが、昔は、各地の気圧を測ってその大きさや進行方向を予想していた。窓に板をあてがったり、停電の備えとしてロウソクや懐中電灯の準備、おにぎりなども握ったりして待ち構えていた(らしい)。というのは、台風は北海道にほとんど上陸しないため、そんな経験がほとんどないのだ。強烈に覚えているのは、幼い頃に父と映画館で観たモノクロのニュース速報の一コマだ。きっと大きな台風だったのだろう。すっかり水没してしまった家の屋根から、撮影のヘリコプターに向かって手を振る人たちの姿があった。世の中には凄いことがあるんだと、そのシーンがしっかり記憶された。今でも台風というと、そのシーンが時々蘇る。

ヘクソカズラ(屁屎葛)


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昨日が8/31(ヤサイの日)で今日は9/1(ボウサイの日)かと思って、この花を見ていた。そう、お前はクサイんだよね。フェンスや他の植物に「そこどかんとしばいたるぞ〜」とツルツル、クルクルと蔓を巻き付きながら、いま盛んに伸びています。花が可愛いのに、何故こんな残酷な名前がついたかというと、その名の通り花に臭気があるから。でもまだ嗅いではいません。嫌いになるかもしれないから。

新涼


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「新涼」。俳句では秋の季語だ。歩いていると路地から、ときおり涼しい風が吹いてくる。この風がそのまま森に入っていくと、蝉たちも季節の移り変わりを感じて、焦りはじめるのかもしれない。いくつになっても夏の終わりは寂しい。待ちこがれていた涼しさがやって来たというのに。


すじ雲


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刷毛で描いたようなすじ雲が、空にいくつか浮かんでいる。空気もいくぶん乾いているようで、汗がべとつかない。四谷駅前の交差点は空が広い。だから、ついつい信号待ちの間に雲や月、飛行船などを探してしまう。待ち時間のすべてを足すと、人生の何日間をここから空を眺めている時間になるのかもしれない。


多摩動物園(4)


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おいで〜と、オラウータンの赤ちゃんに何度も話しかけていると、住処のギリギリまでやって来た。この下は崖になっている。最初は、枝をいくつも集めては振り回して遊んでいたが、最後はすべての枝を下に投げてしまった。あ〜あ、というと、何度か下を覗いては、いけないことをしたような顔でこちらを見た。しばらくすると、母親が近くまで来てその様子をチラチラ見ている。でも手は出さない。良いなあ〜、この距離感。


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こちらのレッサーパンダ君は、動きを止めません



多摩動物園(3)


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動物たちは大人しくしていない。とくに生後間もない子供たちは元気に動き回る。マレーバクの部屋に入ると、ウリ坊を大きくした縫いぐるみのような子どもがいた。名前は「ケン」。90センチのオスだ。足取りもまだおぼつかないのか、よちよちと広い部屋の中を動き回る。足を見ると可愛い指が、前脚に4本で後脚に3本ある。そしてこの縞模様、肉食獣から実を守るため、森に入ればきっと目立たない模様となるのだろうが、なんともユニークだ。もう少しすると母親と同じのツートンカラーになるそうだから、見に行くなら早めがいい。とにかく見ていて、飽きない。




多摩動物園(2)


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お!バイク音が聞こえるゾ!


いかんいかん、昆虫館で時間を使いすぎた。もう4時。マップを見ながら、ニホンザルからワラビー、ウォンバットを回って、オラウータンからオオカミ、トラ、そしてマレーバクかな。なんとかレッサーパンダも見たいが・・・そんなことを考えながら焦り始めた。ニホンザル園には小猿が三匹いた。小猿どうしが戯れあう姿は、たまらない。一眼レフを持ってこなかったことを後悔する。どれもこれも、なんとも愛くるしい。半分回って、オオカミを見ていた時、遠くにバイク音が聞こえた。するとオオカミの動きが俄然、忙しなくなった。飼育員が、重そうなバケツを手にしてやってきたのだ。なかには餌となる牛の大きな骨がいくつも入っていた。13頭のオオカミは、右に左に興奮しながら動き回っている。若い飼育員がオオカミの生態について話し始めた。ここのオオカミは両親とその子どもたちで、親はここで生まれ、飼育員に寄って育てられたため、野生の気質が乏しいこと・・・。なるほど、どれも眼がいくぶん優しい。しかし今、オオカミたちは仲間どうしで牙を向きあっている。きっと餌が欲しくてしょうがないのだ。約15分の話が終わり大きな餌がひとつ、囲いの向こうに投げ入れられた。うなり声を揚げて奪い合いが始まる。そして次のひとつ。そこにまた何頭も集まる。次々に投げられる。何と、優しい父親オオカミがなかなか餌をゲットできない。13個のすべての餌が投げ入れられた。いつの間にかカラダの大きい長男オオカミが3個の餌を得ていた。2頭が遠目から見ている。他のオオカミたちが、ガリガリと餌にかじりついている。その音は空腹を誘うだろうに。可哀想な2頭のオオカミは、カラダがやや小さかった。う〜む、人間社会と同じなのか、反対なのか・・・。


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早く餌をよこせ〜〜


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話が長いぞ〜〜!


多摩動物園


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新聞屋さんから動物園のチケットを貰っていた。そうだ、マレーバクとユキヒョウに赤ちゃんが生まれたはずだと、雨の日曜日いそいそと多摩動物園に向かう。着いたのは午後二時。雨のせいか人が殆どいなくて園内は静かだ。マップを開いて見ると、入り口付近に昆虫館!これははずせませんねえと、高鳴る胸を抑えつつ緩やかな坂を登っていく。昆虫生態園、いいねえ!足を踏み入れると温室の植物園を思わせる空間に、様々な蝶が飛んでいる。アサギマダラやオオゴマダラの優雅な飛翔にうっとり。いつもなら花を撮るはずなのに、乱舞する蝶にただ放心状態。園内をよく見ると、蝶の好きな植物が上手く配置されていることに気づく。そしてハチドリもときどき現れたりして、つい長居してしまった。


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こっちの方が吸いやすいとオオゴマダラ


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二本のストローでデート中!?アサギマダラ


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羽を動かし続けているシロオビアゲハ



お待たせ!姫ちゃん大きくなりました〜

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J−1観戦記


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止まることのない応援団の声、そして90分間のジャンプ!凄い



先週末、仕事の関係で国立競技場でJ-1のサッカーを取材、撮影をしてきた。ここを本拠地とするヴァンフォーレ甲府と浦和レッズとの一戦だ。サッカーの観戦は今回が二度目。J-1のプレス用ベストを着せられグランドに入ると、いきなり地鳴りのような応援団の声が響いてきた。そして明々と照らされるピッチの上では、日に焼けた選手が練習をしている。一瞬、場違いのような雰囲気を感じた。なんせこっちは一眼レフカメラだけは抱えているものの、ずぶの素人。落着きなくキョロキョロしていると、試合前の練習を終えた選手たちが目の前を通り過ぎていく。凄い威圧感。デカイ。黒い。両チームの応援席を一応撮って、メインスタンドに上がる。この日の仕事は、甲府の応援風景を撮るのが目的。試合が始まった。ゲームの流れを見て、ここぞという時にグランドに背を向けて興奮するスタンドを撮る。なんと連敗中の甲府が、前半だけで三点も入れた。偉い!お陰で後半は、カメラを置いてゆっくり観戦。最後はヒヤヒヤしたが、結果は3−2で甲府の勝利。初体験の仕事が無事に終了した。


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前半だけで三点目。後半からゆっくり観戦しました


寄り道(2)

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昨日のキャベツ畑の写真を見てほしい。せっかく育てたのに、葉が伸びっぱなし。たぶんこの後トラクターで潰して、肥料にでもするのだろうと思った。そんなことを畑から帰ってきたおじさんに話すと、笑いながら「キャベツの葉はこれから丸い球体になっていくんだ」と教えてくれた。えっ!そうなの。知らなかった。後で調べると、これを「結球」といって、開いた葉が丸くなっていくとある。寄り道は大人にもいろいろ人生を教えてくれる。


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そして夕立があったり


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夕焼けもあったりの一日でした


寄り道

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浅間山に向かう途中、のんびりした風景に出会った。なだらかな高原にキャベツやトウモロコシの畑が広がっている。林も農場も見える。蝉と鳥の声が遠くに聞こえ、多くの蝶が草原に乱舞している。そうだ、寄り道していこう。そう決めたら「少年少女の夏休み」行きのタイムマシーンに乗ってしまった。


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なんとも擬態に見えてしまうツユムシの仲間


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カミキリムシの新種発見かと思ったら


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コレッキリとムシされてしまった



お盆過ぎたら

子供の頃、お盆が過ぎたら海水浴はもう終わりだと思っていました。なぜならクラゲが増えて刺されると、大人は子どもに言い聞かせていたからです。まさにその通りで中学生の頃、お盆過ぎの海で泳いでいるとクラゲに囲まれてしまい、ゆっくりと平泳ぎで脱出した経験があります。その時の恐怖は、今でも忘れられません。浜に辿り着いてしばらくガチガチでした。このお盆過ぎのクラゲの話は、どうやら日本海側の各地に多くあるようです。
さてこの暑さですが、お盆の送り火と一緒に帰ってくれたら良かったのに・・・いつまで続くのでしょうか。


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来るときは馬に乗って早く、帰るときは牛でゆっくり名残を惜しんで・・・



夕日


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宍道湖の夕日は美しかった。作家・渡辺淳一氏は著書「みずうみ紀行」でこう書いている。「極端にいえば、夕陽に映えて美しくなければ、それはもはや湖ではない。それほど、夕暮れは湖を美しくする。だが、それを認めたうえで、なお、宍道湖の落日の美しさは、日本の湖のなかでも抜きんでている」と。そんなわけだから、松江市民の多くは毎日の夕日の時間を知っている。なぜなら松江市は日本初の「週間夕日情報」なるサイトを持っているからだ。7時過ぎ島根県立美術館の庭に立つと、夕日はゆっくりと宍道湖の彼方に沈んでいった。なるほど、もう少し期待したんだけどなあと、小走りして最終バスに乗った。しばらくすると空が茜色に広がり始めた。車内の数人が、染まり始めた空に向かって夢中になってシャッターを切っている。そうか!沈んでから夕焼け色になるのか。残念、反省!と夕映えの空を眺めながら帰途についた。


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バスから見た夕日の色はこんな感じ。写真は釧路の幣舞橋から太平洋に沈む夕日



★夕日参考資料
朝日新聞「アスパラクラブ」が昨年12月初めに掲載した読者会員へのアンケートで選ばれた「日本一の夕日スポット」は、第1位が由比ケ浜(神奈川・鎌倉)であった。2位宍道湖(松江市)、3位鳥取砂丘(鳥取市)の順。

★日本の夕日100選




堀川めぐり


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暑いですねえ〜、今日の館林市は何度になるのでしょうか。水分補給をして乗り越えましょうね。ブログも水分補給ということで、先日訪ねたの松江お話を。松江は20代前半に来ていたので、とても静かな城下町というイメージがありました。しかし、ここもまた駅前が他の町と同じように開発され、レトロな観光バスや遊覧船が市内を巡っていました。NHKの朝ドラ「だんだん」で松江はさらに観光のメッカになったようで、船に乗れば船頭は出雲弁で話をします。人懐っこい人で、来年2月に船頭の就職試験があるから受けなさいと進めてくれました。さてお堀めぐりは一周約50分。のんびり水の音を聞きながら進んでいきます。低い橋に差しかかると、何度も全員が伏せなくてはなりません。まあこれも愛嬌で、松江城や武家屋敷などの景色を見ながら、松江市内をぐるっと一周しました。


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古い橋には歴史が刻まれています


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ここは足立美術館の坪庭です




足立美術館

山登りが終わった後、疲れたカラダを静かな美術館で癒すというのが、最近のパターンだ。阿蘇・九重と大分市美術館、白山と21世紀美術館、穂高岳と碌山美術館など、下山後ビールで喉を潤した後に訪ねている。そんなわけで今回は、名園を誇る足立美術館に向かった。ここは入場料もトップクラスで、大人2,200円。地方の美術館でこんなに取るのかよ〜と思いながら広い館内に入った。足立美術館は、お金を稼ぐことが何より大好きだった創設者の足立全康という人が、趣味の日本画収集をしているうちに、横山大観のコレクションを観てもらおうと創設されたようだ。別名「大観美術館」ともいわれている。他に河井寛次郎、北大路魯山人、伊東深水などの収蔵品が数多くある。さて、日本庭園が見渡せるコーナーに入って、息を呑んだ。そのスケールと庭の美しさ。遠くの山が枯山水の庭と一体となり、まさに一幅の絵を見ているようだ。この庭を手入れするだけでも高い入場料が、必要なのだと分かった。なんという贅沢。稼いだ富を日本文化のために注いだ足立さんに感謝しながら、名園をしばし楽しんだ。


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庭の緑と遠くの山が一体となっている。左右が入りきりません



大山(2)


800px-North_Wall_of_Mt._Daisenin.jpg崩落の跡が残っています


訂正をしなければなりません。昨日のブログに大山の登山者数を900万人と書いてしまいましたが、これは総務省が調べた全国の登山者数でした。富士山の登山者数が、昨年49万人を超えたわけですから、大山にそんな多くの人が登山するわけがありません。大変失礼いたしました。高橋さん、ご指摘ありがとうございます。
さて、昨年登った伊吹山、白山、そして今年のアポイ岳と同じように、多くの高山植物が咲いていると資料にあったので楽しみにしていたのですが、花の時期が終わりに近く、種類・数とも思ったほどではありませんでした。それでも30種類くらいはあったでしょうか。さて大山は崩落が長く続いているため、厳しい規制が敷かれています。主だったポイントにはボランティアの人が何人もいて、ルートの取り方や撮影マナーについて説明をしていました。山人気で登山者が増えるのは良いことなのですが、ルールを守って、長くこの自然を楽しんでほしいと思います。



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オニユリを木道から手を伸ばして撮る


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ガスが切れるとクガイソウが顔を出して揺れていた


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ソバナの花が可愛い


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お花畑を印象的にするのは、シコクフウロのピンク


大山

大山はNHK「日本の名峰」の第3位に輝く人気の山で、年間900万人が登っているそうです。計算すると、一日24,657人。なるほど、納得の数字です。とにかく登山者の列が切れません。少し休憩している間にも、登山者が目の前をどんどん通過していくのです。家族連れ、年配者、若者たち、挨拶を交わす誰もが滝のような汗を流し、ゼーゼーいいながら、山頂を目指していきます。なんでそんなに人気があるのか。それは日本海に広がる雄大な景色なのでしょう。遠くに見える隠岐の島、なかうみ、宍道湖、そして雄大な大地。高度感と広がりが登山者の目を喜ばせます。この日は山頂付近にガスがかかり、クッキリとはいきませんでしたが、さすが百名山のひとつと思わせる山でした。ただ湿度と暑さが厳しく、驚くほどの汗をかいて疲労感も残りました。


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登り始めはブナが続き、ルンルンなのですが・・・


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東斜面が見える頃になると、息が切れてきます


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アゲハが突然、視界に入ってきました。小さな雲が上昇して大
きな雲になっていきます。彼方に見えるのは、米子市と日本海。


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9合目辺りから山頂まで、木道が続きます



夏山

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Photo by minkist


雨が上がり、夏空が広がると、山男は遥かな山の高みを想像します。山の峰々では今ごろ、大きなリュックを担いだハイカーたちが闊歩しているんだろうなあと、この写真は刺激します。この積乱雲は、友人が梅雨明け頃に八ヶ岳で撮ったもの。気持ちの良い雲なので、モニターの上において、ときどきクリックしては楽しんでいました。スケールの大きい夏雲は、山の景色をダイナミックに、そして奥行きの深いものにします。待ちに待った夏山第一号は、島根県の大山。週明けに山の写真をお見せしますね。


夾竹桃

夾竹桃の花が青々とした葉っぱから顔を出して揺れている。ある人が、昔はもっと多かったんだけど少なくなった、と話していた。夾竹桃は「乾燥や大気汚染に強いため街路樹などに利用される」とあるので、植栽されているところには、集中してあるのかもしれない。こんな記載もあった。「広島市では、原爆で75年間草木も生えないといわれた被爆焼土に、いち早く咲いた花と言われ、原爆からの復興のシンボルとして広島市の花にもなっている」。市民は平和の花として大切にしたんだ〜と思ったら、さらにこんな記事があった。「ベスト電器広島本店で平成19年2月に当時の駐在役員の指示で、見栄えが悪いという理由で、店舗外周に植えられていたキョウチクトウを伐採したところ、その怨念で業績が悪化し、翌年の平成20年2月11日に店舗が閉鎖、ビックカメラに明け渡すという都市伝説も生んだ」とある。夾竹桃については、もう少し調べないといけないようだ。



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夾竹桃は葉がタケに、花がモモに似ていることからこの名がついた


シチヘンゲ(七変化)

長く咲き、ゆっくりと花の色が変わる。病害虫に強く、手間がかからない。それなのに、この花はオーストラリアや東南アジアなどでは、雑草として扱われている。咲き始めは、黄色っぽい色、それがオレンジ、赤と変わるらしいのだけれど、いつも見ていると、色の順番が分からない。今日の「天声人語」に「ゆっくり行く者が遠くまで行く」とあったが、この花の故郷は中南米。ゆっくり咲いて種をとばし、日本中に広がっているのかもしれない。


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一般的にはランタナと呼ばれています



日本画どうぶつえん


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週末、縁があって山種美術館で「日本画どうぶつえん」という企画展を楽しんできました。どの作品もいきいきと描かれていて、動物園を歩いているような雰囲気で鑑賞できます。画家は、じつによく動物を観察しています。例えば、猫の骨格。手を伸ばせばそこに骨を感じてしまうような凹凸感。そして艶やかな背を撫でたくなるような毛の質感。上目遣いで人を見つめる青い瞳。日本画ならではのデリケートなタッチが、動物たちの姿から伝わってきます。また食いしん坊のせいか、鮎とトビウオの絵からは、生命の瑞々しさと匂いまでも感じました。その他ウサギや鳥たちなどが絵のなかで寛いでいます。夏の午後、涼みを兼ねながら動物たちを愛でるのも、都会的な過ごし方だと思います。
「日本画どうぶつえん」は、9月11日(日)まで広尾の山種美術館で開催されています。


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このタイミングに、姫ちゃん。大きくなったね〜


ヒマワリはなぜ東を向くか

初夏、いつもの散歩道に向日葵の苗が植えられる。しかし大輪の花が咲き始めても歩行者に背を向けている。去年も気になっていたのだが、全ての向日葵が東を向き、歩行者は花を見ることができない。これは実に不思議な光景で、花が咲く東側は百日紅の木があるだけだ。どうして反対側に植えないのか。向日葵の後ろ姿を楽しもうということだろうか。ここを通るたびに悩むのだ。


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カラダを入れて東側から撮る



中公新書「ヒマワリはなぜ東を向くか」にこうある。
「ヒマワリは芽生えのときだけでなく、つぼみをつけたあとも依然として太陽を追って首を振っている。しかし、つぼみの中に黄色い花弁がちらほらと見え出すころから、西方向への首振り角度が日に日に小さくなり、首振り幅をだんだん小さくしながら花はどんどん東に傾く。そして完全に開いたころには、花は東を向いたまま運動をやめてしまう」


山を楽しむ−3


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夏は植物だけでなく、昆虫も生存活動に忙しいのです。甲虫が好きなので、山道を歩いていても、ついつい目に止まります。カメラを寄せても夢中で花や葉をムシャムシャ、クンクン。上のマメコガネなんか、前へ前へと葉っぱをムシャムシャ。でもよく見ると!小さな黒いフンが葉の上にふたつ。マメコガネの豆フンです。こんな楽しい発見も山にあります。


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チダケザシの花に夢中のアカハナカミキリ


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タマアジサイが大好きなヨツスジカミキリ


山を楽しむ−2


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山の楽しみのひとつに発見と出会いがあります。面白い雲が出ていたり、お目当ての花に会うと誰もがすぐカメラマンに早変わり。さてお立ち会い!上の写真ですが、集まったカメラマンは、一体何を撮っていたのでしょうか。近くに寄ってしばらく目を凝らしてもすぐに分かりませんでした。そのうち、ヒラヒラと一匹の蝶が飛んでいき、また別な蝶が樹液に吸い寄せられてきました。この樹はたぶんクヌギでしょう。さてその蝶とは!?



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さて見えますか?



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答は、特別天然記念物のオオムラサキでした


山を楽しむ−1

山登りというと、苦しいというイメージがあるかもしれません。山の種類や季節によっても異なりますが、そこには様々な発見や喜びがあります。例えば高尾山。ゆっくり登っても二時間もあれば、だれでも山頂に立つことができます。ミュランから三ツ星をもらったことで、最近は山ガールと呼ばれる女性たちが登っています。オシャレなスタイルにカメラを持って、仲間たちと実に楽しそうです。健康、美容、趣味、交流、美味しい、発見など、山は感動に溢れています。


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涼しい川淵で絵を描くとか




花筏(はないかだ)


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高尾山で面白い実を見つけました。山で見るのは初めてです。花筏という植物です。不思議でしょう。葉のほぼ真ん中に豆粒のような実が三つ乗っていますが、春に開花し花が結実したものです。葉の上に花が咲くこと自体、めずらしいのですが、実が手の平のような葉っぱの上で浮かんで見える。なるほど「花筏」。見て納得、良いネーミングです。別名に「嫁の涙」がありました。


麺類

台風の置き土産でしょうか。昨日、今日と避暑地のように涼しくて助かります。このままの爽やかさが、週末まで続いてくれないものでしょうか。さて暑くなると麺類の出番が増えるのですが、最近さまざまな麺類に挑戦しています。山梨県の吉田のうどん、おざら、ジャージャー麺、トマト麺、広島つけ麺、小豆島オリーブ素麺など、じつに日本は麺文化の裾野が広いなあと感心しきりです。具もバランスよくトッピングされているのものが多いので、栄養価も大丈夫。この夏、喉で奥入瀬の涼しさを楽しみましょう。


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ヤブミョウガの白い花が咲き始めました


一眼レフカメラ

権師匠から譲り受けたNikonD70一眼レフカメラをもって、井の頭公園に行ってきました。手にがっしりと重く、まさに本格派カメラマンの気分です。ほとんどマニュアルを読まず、オートフォーカスで撮れば大丈夫だろうと思っていたので、上がりのピンの緩さにガックリしました。とくに望遠を使うと手振れがひどい。そして天気や場所によって露出も合わせなければいけないし、課題がいっぱい。ただ発見も多く、写真の幅がグンと広がりそうです。


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記念すべき獲物一号は、オニヤンマ


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ついでにイトトンボも


コンロンカ


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昨日のなでしこ優勝の時にアップすれば良かったかなと、コンロンカの花の造形を見ています。星形の黄色の花と白い萼、艶やかな葉がじつにバランスよく並び、打ち上げ花火を上から眺めているような華々しさと躍動感があります。「ハンカチの花」とも呼ばれているのは、たぶん萼が白いからでしょうか。花の密は甘いらしく、たくさんの訪問者が絶えないようです。


なでしこ世界一

やりましたね、なでしこ。おめでとう!諦めずに、粘り強く、ひたむきに戦う彼女たちの姿に、何度も魂が揺さぶられました。歴史的勝利をおおいに讃えたいと思います。一方アメリカの実力が想像以上だっただけに「サッカーの神様」の存在を強く感じました。失うものが無い彼女たちのひたむきなプレーを見続けた神様が、今回は微笑んでくれたようにも思います。沈みがちな今の日本に、勇気と元気をくれた、なでしこに心から感謝です。ナデシコの花言葉、「勇敢」「純粋な愛」がぴったりと重なりました。


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午後、眠い目をこすりながら井の頭公園を散歩。
池の淵に咲くのは、白くなり始めた半夏生です。


コニャンコ−1

お暑うございます。ヒカゲヒカゲトカゲトカゲと呪文を唱えながら、炎天下をモーローとしながら歩いている男がいれば、一方、涼しい!?部屋でコニャンコに癒されている男もおりました。お待たせのコニャンコ、染五郎君と姫ちゃんの写真が届きました。このカワユサに癒されながら、涼んでください。


★権師匠のコメント
さて、コニャンコですが、一週間、3日、1日と成長が早く・・・・
『歯が生えた!』『後ろ足で耳を掻いている!』『走った!』『ソファーから飛び降りた!』『カーテンをよじ登っている!』・・・・と、毎日が・・・・ (*´▽`)ゞ かわいい!!!
今はこれに『ノンアルコールビール』でカンパ〜イ!!!

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生後一ヶ月、『染五郎』


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その一週間後、こんなに大きく猫らしくなりました


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大きい方が姫ちゃん


お腹が一杯になると、ゴングが鳴ってプロレス開始!
そして、いつの間にかそのまま寝てしまう・・・毎日のパターンです



ムラサキシキブ(紫式部)

暑いさなか、秋に実をつける花たちも咲き始めています。この小さな花は、ムラサキシキブの花。たぶん・・・毎年ここの場所で、紫色のたくさんの実をつけるから、間違いないはず。よく見ると小さな花なのに、雄しべと雌しべの大きいこと。なんか不似合いで面白いです。ちゃんと受粉してくれれば、秋にはたくさんの紫がお目見えします。


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マツリカ(末莉花)

ルリマツリやニオイバンマツリの「マツリ」とは何か。不思議に思って調べてみると「マツリとは、祭りではなくてマツリカ(末莉花)=ジャスミンのこと」とありました。ニオイバンマツリは、離れていてもジャスミンらしい香りがするのですぐ分かるのですが、ルリマツリはなぜか匂いません。瑠璃茉莉なんてきれいな名前までもらっているのに・・・。もしかしたら開花期間が長いので、香りのエネルギーを抑えているのかもしれない。


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また一軒のお家でニオイバンマツリを見つけました


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こちらはもう一ヶ月以上咲いているルリマツリ



木洩れ日

陽射しが強い日は木陰を探して歩き、信号待ちでもわずかな影を探している。毎年、夏バテ気味になるのは、歳のせいだから仕方がないのだと思いながら、木漏れ日を見ていてあることに気がついた。どういうわけか木洩れ日がみんな丸い形をしているのだ。不思議だ。ウィキペディアを開くと「地面に投影される木洩れ日は、全て太陽と同じ丸い形をしている。日差しが入り込む木の葉の隙間の形状には、一切影響されない。」とある。なるほど、どれも丸いカタチで映っている。木洩れ日の下を歩けば、涼しいだけでなく心もちょっとまん丸くなりそうです。


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梅雨明け

土曜日の午前11時、クレーコートに汗が滴り落ちる。コートチェンジのたびに水分補給をしてはコートに戻る。誰もがわずかな風を待っている。頬を撫でるほどのわずかな風を。そして長いゲームが終わり、ネットに4人が集まったとき、コートにかすかな風が吹いた。見ると木々の緑が揺れ始めている。沈んでいた空が明るくなり、一気に光が弾けた。しばらくすると俺一番!と一匹の蝉が鳴き出した。今年の夏のオープニングに立ち会えたという喜びとやれやれと言うおじさんの夏が始まった。


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この日を待っていた百日紅


アメリカオニアザミ

空き地で珍しいアザミを発見。花の部分以外全てがトゲトゲ。「君の話にはトゲがあるなあ〜」なら話だけで済みますが、こちらは蕾から茎、葉までどこも鋭いトゲだらけで「近寄ったら、痛い目にあうぜよ」と言っています。名前が凄い!アメリカオニアザミ。草食動物だって食べないだろうから、日本中にどんどん繁殖しているに違いない。よくよく見ると申しわけ程度の花を頭に乗せていて、これが結構不気味さを増している。昔、女子プロレスラーにいたような気がする・・・・


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花言葉は、やはり「触れないで」Don't touch me!



ネジバナ(ネジリバナ)

ピンクの花穂が螺旋状につけて咲いています。以前住んでいた家の庭に、突然この花が咲き始めたときは驚きました。こんな花があるんだと思いながら観察していました。調べてみるとネジバナ。なんと覚えやすい!すると野原や駐車場などでよく見かけるようになり、好きな花のひとつになりました。なぜなら、空に向かって咲いていく花のスパイラルが、夢を一つひとつ実現していくようで、この花を見るとなんか気持ちが前向きになるからです。花言葉の「思慕」もピッタリ〜。


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植え過ぎなのか、ピンクが薄いですね


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花色がピンクだとこんな感じ


メリッサ

この花にミツバチが飛んでくるのは、甘い香りの蜜があるから。この植物の名は「メリッサ」。ギリシャ語でミツバチを意味しますが、一般的にはレモンバームです。先日テレビで見た「猫のしっぽ〜」のベニシアさんもこの時期、レモンバームやタラゴンなどのハーブを採って乾燥させると話していました。道端でミントやレモンバームを見かけると、つい手を伸ばして葉を掴み、香りを嗅いでしまいます。


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長寿のハーブといわれています




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涼しくなるかな!?権師匠のお友達、アオダイショウのダイちゃんは
今年も庭に置き土産。すくすく育って全長2.1メートルになりました。




アガパンサス(紫君子蘭)

早口で三回「アガパンサス」と言ってみましょう。いかがでした!?言いにくいでしょ。でも何度か繰り返していれば、いつのまにか覚えます。「メタセコイア」だって初めは覚えられなかったけれど、何度も記憶から引っ張りだすうちに「おっ!メタセコイアだ」なんて、うれしくて声に出していましたから。思い出したら、声にするが一番かもしれませんね。さて、茎がすっと伸びて、青白い火花が散ったような花には、梅雨時期ならではの涼しさがあります。名前の由来は、ギリシア語のアガベ(愛)とアンサス(花)の2語からなり、「愛の花」という意味です。


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近くの公園のあちこちで咲いています





ハクチョウソウ(白蝶草)

開花してからはや二週間、しなやかに今日も風に揺れていました。姿カタチはハクチョウソウなんだけど、赤い色なのでおかしいねえと調べてみれば、別名にヤマモモソウ(山桃草)もありました。図鑑では白い花はたしかにトキソウやサギソウのように鳥のハクチョウのイメージ。でも白い蝶を意味する白蝶草(ハクチョウソウ)の名が付いたのは、四枚の花びらに長い雄しべが組合わさると白い蝶に見えるから。赤い色なら、山桃草と呼んだ方が正解かな。


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耐寒性の多年草で、こぼれ種で増えるらしい


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白い花だと、蝶に見えます



おいら分かるかい!?

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おもしろい顔をしているだろう〜。おいらは田んぼをねぐらにしている、カブトエビのエビゾーだい。おいらたちは乾燥に強く、土の中で約1年間この季節を待っていた。田んぼに水が入ると、オッ!水が流れてきたわい、と一斉に卵から孵化するんだ。大きくなるとカブトガニによく似ていると言われるけど、分類上はミジンコに近い仲間でじつは甲殻類。カッコいいだろ〜。「原始的な特性を現在に受け継いでいる生きた化石」なんて言われると、喜んでいいのかよく分からないが、今日は、おいらを捕まえた人間の手の上で自己紹介をしているんだ。


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エッ!?エイリアンにも似ているかい?/写真提供:権師匠



コラム

新聞には毎日のようにコラムが載っている。さっと読むには丁度良い文字量なので、時間があれば目を通す。今日のコラムを読んでいて、あることに気がついた。どうやら高齢の方のコラムには、必ず目を通しているのだ。つまり「自由業85歳」「主婦92歳」などと文末にあると、読まずにはいられない。忙しい時間から解放され、世の中を落着いて見ている方が多いので、読むこちらも勉強になる。今日のコラムは、身近なテーマだったこともあり、なるほど・・・と思うことがいくつもあった。



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今朝の朝日新聞の「ひととき」より


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椿がもう実をつけています


野博多唐草(ノハカタカラクサ)

思い出せなかったことや解らなかった答が見つかると、何とも爽快な気分になります。な〜んだと、思われしまうかもしれませんが、この小さな花の名前が分からなくて、写真ホルダーに一週間ほど眠っていました。でもついに解明。「野博多唐草」といいます。「野」なんかとって「博多唐草」のほうがいいんだけどなと思って調べると、もうこの名前は他の花に使われていました。しかし別名もあって「常磐露草(トキワツユクサ)」。これもいいねえ〜。日本中いろいろ熱いけど、こんな粋な名前から柄をイメージしたりして、少し涼しくなりましょう。


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南アメリカ原産の多年草。いまは良い名前をもらって、すっかり日本の花に


スイーツ

ベリーの色具合を見ていたら、週末に食べたケーキのことを思いだして、「スイーツ」という言葉が浮かんだ。デザートなど甘いお菓子を総称している言葉だと思うのだが、どの辺までをスイーツと呼ぶのだろう。ケーキは当然だが、大福、饅頭、羊羹などの和菓子連隊は、仲間に入れてもらえるのだろうか。大好きなカリントウは、指をくわえてスイーツの輪を見ているのではないか、と心配してしまう。カリントウを差し出して「スイーツ食べる?」と言ってみたいのだが・・・。


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日ごと色を濃くしていくブルーベリーとブラックベリー



体力

日本は四季の国ではない。梅雨を入れた五季の国である、と誰かが言っていたけど、確かにそう思う。この季節の湿った空気はお肌に良いらしいが、雨と暑さがこう繰り返されると、身体がだるくなってくるので、体力の衰えも疑ってしまう。朝歩いていると、最新のファッションで決めた若者が、颯爽と追い抜いて行く。その距離はあっという間に広がる。あのスピードには、もうついて行けないなあと思うと、ちょっと悔しくて、寂しい。


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リュウゼンカズラ咲くアーチの下を若者が走っていく


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吊り輪まで約2メートル。去年の春までは、跳びついて逆上がりができた



ニカンドラ/黒ホウズキ

打てば響き、無敗が続く権師匠。またまた名前分からずの花に、回答をいただきました。その名も「ニカンドラ(黒ほおずき)」。まるで時代劇に出てくる謎の覆面剣士みたいな名前です。青紫の花は結実すると、ほおずきのような袋になり、中に黒い実を作るので、別名を「黒実ホオズキ」ともいう。朝開花して、夕方には閉じる。偉いなあ〜、ウインブルドン観戦中毒の人には、真似ができません。


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花言葉は「忍耐」


タイマツバナ(松明花)

写真を撮っていたら、いつも会うおばさま三人組がやってきた。「あ〜これ!タイマツバナっていうのよ。ほら、松明が燃えているように見えるでしょ」。なるほどね、詳しいんだなあ。誰がつけたか上手い名前をつけるもんだ。調べると別名に「ベルガモット」という英名があった。これは紅茶などにある名前と同じで、花の香りがベルガモットオレンジに似ているところから、命名されたようだ。原産国は北アメリカで、葉はサラダやお茶に、花は乾燥させてポプリにと用途が広い。


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花言葉は「感受性豊か」


緑のカーテン

暑いですね。今朝のアササン、はじめは涼しいなあと思って歩いていたのですが、最後は汗が止まらなくなりました。歩いている途中、ゴーヤのプランターを見て「緑のカーテン」のことを思い出しました。家の壁やベランダなどにネットを張ってツル性植物を這わせ、夏の陽射しを遮る緑のカーテンです。ここ数年あちこちでよく見かけます。植物には蒸散作用があるので、室内に入る風を涼しくさせますし、見た目にも美しい。ゴーヤだったら、ピリッとした美味しさと豊富なビタミン成分もある。緑のカーテンはこの夏、節電と健康の4番バッターになりそうです。


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ゴーヤの花はそろそろ終わり。ツルが伸びると、ゴーヤーマンが登場します(古い!)


玉川上水を歩く会−2

そしてお待ちかねのセイロが出てきた。各自、このセイロにあわせて野菜の天ぷらをいくつか残している。そばを口にした人から「美味しい」の声が上がった。天ぷらが美味しければソバに外れはないし、何より外で食べるから、ことのほか美味しいのだ。でもみんなの声を聞いて一安心〜。お腹がいっぱいになったら、畑に行ってカモミールの花摘み。カモミールの花のところだけを一つひとつ摘んで小さなカゴに入れていくのだが、花が小さいのでなかなか一杯にならない。でもみんなで花のほとんどを摘み終える。森田さんに渡すと、小さな袋にギューギューと押し込んでいく。「ハイ!一袋100円」。カモミールは香りが良いうえ、疲労回復や不眠解消、リラックス効果があるので人気だ。森田さんに「また来てね〜」と送られて、緑道に戻る。この後、オシャレな喫茶店にも寄ってお喋り。なんと鷹の台の駅に着いたのは、歩き始めて約6時間も経っていた。楽しい時間はあっという間に過ぎてしまう。


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これから伸びるのかな〜ブラシノキ


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ひときわノッポで目立つヤナギハナガサ。蝶がたくさん集まっていた


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オカトラノオが出口でお見送り




権師匠の小猫たち PARE-2です。


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目が開いた!

DSCN1298.jpgこれなら猫っぽい。


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動くなぁ〜、小さいのとチョコチョコ動くのでコンデジではピント合わず。



玉川上水を歩く会

昨日、雨で二度延期になった「玉川上水を歩く会」をやっと開催することができた。梅雨の晴れ間に参加者は歌会のメンバーを中心に十名。玉川上水駅前で「玉川上水」の歴史を簡単に説明をしてスタート。全行程は約4キロ、そして途中三カ所に休憩地点があるので、ハイキングというより散歩気分で歩ける。緑道の中は涼しい。良いピッチで歩いていくと「こもれびの足湯」に到着。車座で足を湯に浸けながら、Yさんのお父さんの講談から、玉川兄弟の当時のエピソードを聞く。足ばかりか身体も温まってきたので、今日のメインとなる森田さんのお花畑に向かう。森田さんには、数日前に連絡を入れて、カモミールを切らずに残しておいてと頼んでおいた。入り口から畑に向かって「森田さ〜ん」と叫ぶと「いらしゃ〜い」と遠くから声が聞こえてきた。五月に訪ねた時よりも、お花の数は少なくなっていたけれど、テーブル席の周りの花々には、蝶が多く集り、初夏の景色だ。参加者は、きさくな森田さんに、花の名前や畑のことを聞いている。採ったばかりのカモミールのお茶を飲んだ後、そばがきと畑で採ったばかりのエシャレットをご馳走になった。みんなその美味しさにビックリ。そして野菜の天ぷらの盛り合わせにビール。カリッとあげられた天ぷらの秘伝を森田さんから享受されて、参加者は多いに納得。そしてセイロが出て・・・・さてさてこの続きは、明日に・・・


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緑道はいま紫陽花の季節


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モッコウバラの下で天ぷらと手打ちそばを待つ


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こちらはカンパニュラの花咲くテーブル席



さてお待ちかね!権師匠から子猫たちの写真が届きました〜PART−1です

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救助から7時間、とにかく小さい!ほぼハツカネズミ


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初めはスポイトで授乳、生後7日目あたりから哺乳瓶へ。
ちょっと猫らしくなった?


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この頃は授乳中に寝てしまう。こんな怪獣いたね、ピグモン?
10日で体重85gが150g、90gが180g。





アポイ岳−5

実は、ワタクシ・・・昆虫少年でした。と、独白から始まります。小学校の夏休みの宿題は、決まって父の作った標本箱に昆虫を綺麗に並べて提出していました。中学校に入ると甲虫いっぽんに絞り、二年の夏休みが終わる頃には、大きな標本箱にクワガタ、カミキリムシ、オサムシ、コガネムシなど大小あわせて100種以上がところ狭しと並んでいました。虫だけではなく、鳥や動物も好きで、暇さえあれば図鑑に穴があくほど何度も読み返していました。少年時の熱は、なかなか冷めません。養老孟司さんも昆虫おじさん(少年)の一人で、捕虫網をもって虫を追いかけている姿も見ていると、なんだかうれしくなってしまいます。北海道の甲虫は、ふたたび少年に戻してくれたの巻です。


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最初に現れたのは花粉を食べるコアオハナムグリ


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動物のフンなどに集まるセンチコガネ


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瑠璃色に光るオオセンチコガネ


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これはクロスジチャイロコガネか!?



アポイ岳はこれで終わりです。フィナーレにアイヌのムックリの演奏を〜♬

★ムックリ合奏



アポイ岳−4

アポイ岳は、日高山脈の南端にあり標高810.5m。地名の由来はアイヌ語の「アペ・オ・イ」(火のあるところ)からきている。1952年に高山植物帯が「アポイ岳高山植物群落」として国の特別天然記念物に指定され、1981年には日高山脈襟裳国定公園の特別保護区になった。標高が低くても、本州の2000メートルクラスの山でしか見られない植物が多く、花の百名山にもなっている。しかし今回の花の種類と数の少なさは、間違いなく鹿が花を食べている。天敵がいなくなった鹿は増え続けて、森や畑を脅かし現在60万頭を超えている。


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不思議な花のカタチのミヤマオダマキ


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名前も可愛いハクサンチドリ


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群生して風に揺れるチングルマ


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サマニユキワリは、サクラソウ科


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ヒメジョオンのようにピンク色の花びらも見られるアポイアズマギク


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アポイ岳はマグマが固まったカンラン岩でできている



アポイ岳−3

アポイ岳は、恋しい山のひとつだった。ここは昨年登った伊吹山や白山と同じように、固有種を含め多くの高山植物を見ることができる。険しい山のなかで花たちと出会うと、おお〜こんなところによくぞ〜と思う。とくに岩場や崖などに揺れている花を見ると、感慨一入だ。北海道では夕張岳とともに、登りたい花の名山だっただけに、目をキョロキョロさせ、カメラを握りしめて登っていった。


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登ってすぐに見つけたゴゼンタチバナ


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最初に見たエゾオオサクラソウ。茎に毛があるのが特徴


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誰が名付けたかツマトリソウ


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茎が苦いことからエゾタカネニガナ(蝦夷高嶺苦菜)


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ロープから手を伸ばして撮った、この時期にしか会えないアポイクワガタ




アポイ岳−2

翌朝、外に出ると遠くでカッコウとエゾハルゼミが鳴いていた。いつもの山登りであれば、夜明け前に出発するのだが、熊との遭遇を避けるために7時半に山荘を出る。帰りの時間を計算すると、5時間半で往復しなければならない。登山ポストまで約5分。登山届けに記入して、いよいよ登り始める。熊さん出ないで〜と念じながら、鐘を鳴らしながら行くと、上でも誰かが鳴らしている。おう!なんと心強い音!今日は大丈夫だろう。標高はわずか810メートルのアポイ岳だが、本州の2000メートル辺りに咲く花が、ここで見られるのだ。春から秋まで100種類以上の花が見られるというが、鹿の食害はないのか、心配しながら原生林を進む。


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熊から身を守るには、出会わないことが一番らしい


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アカエゾマツの新緑が美しい


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すぐ鹿に出会った


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原生林にはこんな樹がいくつもある


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五合目から見えるアポイ岳、まだかなりある


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ここから太平洋を見下ろせば(ケータイで撮った)


お花は明日です〜♬

アポイ岳−1

さて母の引越しを良いことに、今回は花の名山といわれる日高山脈の南に位置する「アポイ岳」に挑戦してきました。千歳から約4時間、太平洋と馬や牛がのんびり草を食む牧場を眺めながら日高線を行くと、やがて終着の様似(さまに)駅に着きます。ここから「襟裳岬」行きのバスに10分ほど揺られるとアポイ山荘。ここが前線基地で、すぐにリュックを預け翌日の登山に控えて周辺を歩いていると、熊注意の看板が目に止まります。馬や牛などを一発で即死させる破壊力をもつヒグマ。昔よくこの怖い話を聞いたよなあ〜。


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津波が来たらこの電車はどうなるだろう〜


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牛、馬、牛、馬、馬・・・・・・・


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右奥に注目!鐘が登山道にブラ下がっているので、これを鳴らして通過する


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熊の好きなコクワ


IMGP0141.JPG熊の好物の大きなフキ!1円玉を乗せてみた




妹の庭

週末を利用して母の住む妹の町、勇払に行ってきました。日高線の走る沿線に住んでいて、鉃道のそばの約200メートルをお花と野菜畑にしています。花好きの妹が、北海道は夏が短いけどこれからどんどん花が咲き始めるよと、ニゲラ、ジキタリス、デルフィニウム・・・・次々と説明してくれるのですが、覚えられません。いつからこんなに詳しくなったのか!?この花が分からないと言うので「ヒトリシズカ」だろと教えたのですが、それは「マイヅルソウ(舞鶴草)」でした。ゴメン〜。



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おなじみのルピナス。後ろに日高線が見えます


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これが葉ワサビの花。上にいるのはカタツムリ


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アケビの花が棚にいっぱい咲いていました


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これが、ヒトリシズカと間違えた舞鶴草(マイヅルソウ)


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次男が作った母の畑。権ちゃんのカラスウリはこの奥に植えました


ヘビイチゴ

子供の頃、山のなかでいろんな実を見つけると、最初に思うのは食べられるかということだった。だからまずは口に入れた。恐る恐る噛んで味を確かめる。不味ければ、ペッと吐き出した。このヘビイチゴも吐き出した口だ。どうぞ食べて〜と葉っぱから背伸びをしているが、そうはいかない。誰がつけたかじつに凄い名前だ。この仲間には「ヤブヘビイチゴ」があり、ひと回り大きい。


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花言葉は「可憐」。白ではなく、黄色の花が咲く



明日から母のもとへ。3連休します。

木漏れ日


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木漏れ日の下にたたずんでいると、心にも光があたるみたいで、なんかキラキラしてくる。新緑の頃なんかは地面に映る若葉の影が、さざ波のような動きを見せるので、水面にいるような気分になる。幻覚が起きるのも木漏れ日の下だ。白いパラソルをもつ和服姿の女性が見えたりする。光と影は、時として、あるべき以外のものも映し出すのだ。


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葉っぱを見て調べるていくと「アメリカシャクナゲ」という名前に出会いました



テニス合宿の朝

週末、テニスの合宿で御殿場の施設を利用した。友人の会社の施設なのだが、コートと周辺の自然環境が良いので毎回楽しみにしている。初夏にかけて花の種類が多いので散歩が楽しい。とくに早朝は、小川のせせらぎとたくさんの鳥のさえずりが、ヒンヤリとした空気の中でよく響き渡り、耳に心地よい。ディジーの野原を通り過ぎていくと森の広場に出て、しばらく冥想・・・・試合の作戦をイメージしたりして・・・・


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ディジーの野原を横切り、せせらぎの道を下りていくと


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富士山が見えるコートにでるが、今朝は姿を見せてくれない


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やがて静かな森へ。ここも施設のなかだ


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そして朝風呂(コータローさんの露天風呂撮影法をパクる)



ウツギ(卯の花)

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八重咲きの「シロバナヤエウツギ」


「この花は?」と、権師匠に先週お伺いをたてた花は「シロバナヤエウツギ」と返事がありました。すると週末に、御殿場の山の中で見たのも偶然ウツギのようで、何やら「ウツギヒビク」といった、タイミングの良さ。ほんのりと香りがあり、この時期ヤマボウシとともに優雅な雰囲気を漂わせています。ウツギの名は茎が中空にあることから「空木」。または卯月(旧暦の4月)に咲くので「卯の花」と呼ばれています。


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香りに誘われてジャコウアゲハもやってきます


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このウツギは、紅白が特徴の「箱根ウツギ」でしょうか


アスチルベ

やっと調べあげましたが、最近は権師匠がチェックしているから、どうもドキドキしながらアップしています。ということで、これはたぶんアスチルベ。アスナロという志の高い名前ではなく「明日散るべ」と特攻の前夜、道産子が仲間に囁いたような名前です。語源はギリシャ語で「輝きのない」という意味なのですが、メタセコイアの下で、元気に丈を伸ばしていました。もうひとつ、アスチルベで思い出しました。アストラッド・ジルベルトというボサノバの歌手です。「イパネマの娘」雨の時期にも好い曲ですよ〜。


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花言葉は「自由」「気まま」「恋の訪れ」


ドクダミ

名前がよくないよね。四文字のなかに濁音がふたつもある。御徒町でシャケを売っている、浪花節好きのおじちゃんの声が聞こえてきます。生態も半日影を好み、臭いが強いとくるんだから、不利だよねえ。しかししかし、咲いている姿は清楚で、なかなか可愛いのだ。ここの家はそんなことが分かっているのか、小さな白い囲いのなかにドクダミを溢れんばかりに咲かせている。な〜んか好い人が住んでいるような気にさせる、ドクダミくんでした。


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花言葉は「白い追憶」「野生」



ビヨウヤナギ(未央柳)

昨日紹介したヒベリカムヒドコートの近くに咲いていたのがこの花、ビヨウヤナギといいます(たぶん)。というのはそっくりな種類があり、その名前は「ヒペリカム・カリシナム」。これがもうソックリで何が違うかといえば、雄しべの数。ビヨウヤナギの方が少なめですが、それでもこの数。同じオトギリソウ科です。オカイコサンのいう紅い実をつけるヒベリカムは、また違う種類かもしれません。こんときには、権師匠が嗅ぎつけてくるような予感〜。


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こちらがヒペリカム・カリシナム


ヒベリカムヒドコート

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雨が続く前からこの花に注目していました。最初はヤマブキかな、でも花が大きいし、何より雌しべと雄しべの作りがおもしろい。調べてみると長い名前で「ヒベリカムヒドコート」。「ポチャンと大きな水玉が落ちて、水面から小さな飛沫が散った一瞬を造形にした」そんな印象です。咲き始めるともっと華やかになりそうです。


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花言葉もあります。「悲しみを止める」


雨の日

悔しいですね〜晴れ上がってきました。昨日は「玉川上水緑道を歩く会」の予定でしたが、無情の雨で中止になりました。参加予定の皆さま、本当に残念でした。もう一度予定を組みますね。というわけで、空を見ながらどうしようかなと考えていたら、そうだ、Kさんの版画展があった!久々にレインコートを着て、青山にあるオシャレな画廊を訪ねることにしました。雨の青山は静かだろうと思っていたら、国立競技場の前を通ると・・・凄い!この雨のなか、サポーターの声援が地響きのように聞こえてきます。雨に打たれながら青春してるんだなあ〜と思うと、なんだか羨ましくなりました。


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雨は木々の枝ぶりをクッキリ見せます


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画廊の庭に咲いていたヤマボウシ。雨宿りをしているように見えます


カラー

散歩道沿いにカラーが一輪、顔を出していました。野生種とは考えられないので、きっと誰かがそこに球根を植えたのでしょう。カラーはじつに面白い形状をしています。開花までを調べるとこれもユニークで、細い巻貝のような葉が、ふんわりと広がりながらこの形になっていきます。まるでバレリーナのように。南アフリカ原産で、なんと日本には江戸末期にオランダから渡来。古いですねえ。ワイシャツの襟(Collar)の部分に似ているので「カラー」となったとか。 別名は「海芋」(かいう)。


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花言葉は「乙女のしとやかさ」「すばらしい美」「夢のように美しい」


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初めはこんなで


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くるっと回るように開いていきます






イボタノキ

えっ!イボタヌキ!?権師匠に花の問い合わせをしたら、夜遅くにこんなメールが届きました。でも字をよく見ると「イボタノキ」。ウ〜ム、紛らわしい。昨日のアササンのこと、優しい香りがしたので近寄ると、見たことあるような、ないような、小さな木からギンモクセイのような花が咲き始めています。ミルク色した蕾が密集し、そのいくつかが十字に開いています。帰って調べても分からない。それでまたまた師匠にというわけ。樹木で調べなければ分からない花でした。


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モクセイ科の落葉低木で山野に自生する




アジサイ(紫陽花)

朝、まだ日が上がらなければ、まずまずの写真が撮れるのですが「日の出が早くなり」「呑んだ翌朝」となると、アササンがどうしても遅くれがち。今日は、今週唯一の晴れ間と聞いて、早めに出かけ、紫陽花を集中的にチェックしました。小さな蕾のいくつかは、もう色をつけ始めています。これから雨の季節、散歩が楽しめるのは、この花があるからかも。


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季節はツツジから紫陽花へ




・新宿通りを歩いていたら、目の前に何かが落ち、わっ!と数人が後ずさり。なんと、それはキジバト。
 すでに息絶えていました。空を見上げても何の変わりもなく、わけが分かりません。
 昔、オタマジャクシが落ちてきた話がありましたが、不思議で怖い体験でした。 


クレマチス

雨の日は、撮りためていた花を順次紹介します。クレマチスの和名は「テッセン」。テッセンの名は、つるが鉄線のように強いことから命名されたようですが、花の姿はまるで違います。華やかなものや清楚なものなど、どれも鑑賞用の価値が高いことから「蔓性植物の女王」と呼ばれています。和のテイストにしてまとめ、雨の窓辺に一鉢置いてはいかがでしょう。


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花言葉は「高潔」「たくらみ」「美しい心」「旅人の喜び」「精神的な美しさ」


実にならない花

市民農園の前を通ると茄子や胡瓜、ジャガイモの苗がどんどん大きくなっています。観察を続けていたジャガイモの花がやっと咲きました。野菜の花はやがて実となっていくのですが、ジャガイモは土の中なので、この花は実を見ることなく萎んでいきます。芋の部分に栄養を持っていくために、取られてしまうこともあるらしいのですが、このジャガイモの花は、良い芋をつけまっせ〜と咲いているように見えます。


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三年目の第一歩は、ジャガイモの花



二周年

右下にある▶2009年5月をクリックして、スクロールすると『5月21日/歩キ眼デスの一歩』が現れます。ついこの前だったようで、とても懐かしいです。思えば二年、週末と旅行を除いて毎日アップしてきました(1日だけ間に合わなかった)。テーマにしている「見た・思った・考えた」に歌作りも加わりました。心身が健康になったような気がします。さて何よりもうれしく思っていることは、皆さまからのコメントです。お会いできる方、遠方にいてなかなかお会いできない方、このブログで再び交流をもった友人から送られてくるコメントで、どれだけの元気をいただいていることでしょう。
お付き合いの幅もとても広がりました。毎日を支えてもらっているのだと実感しています。ありがとうございます。これからも末永くお付き合いください。



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感謝を込めて送ります〜♡



テイカカズラ(定家葛)


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これも良い香り。いま散歩道のアチコチにたくさん咲いています。ジャスミンの仲間だと思ったら、キョウチクトウ科。葉の緑も美しく、雨上がりは眩しいくらい映えます。花びらは三角形の形をしていて、風が吹くとなんか回りだしそうです。名前の由来は、鎌倉時代の歌人藤原定家の墓所に生えていたことから・・・ほんとうなんでしょうか。


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花言葉は「栄誉」「優雅」「依存」


ヒメジョオン&ハルジオン


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いつも悩む。そして分からない。名前も姉妹のようだ。ヒメジョオンにハルジオン。もしかしたら違うかもと思いながら、いざとなったら権師匠が指摘してくれるだろう〜。
ヒメジョンで調べると、北アメリカ原産の帰化植物で、日本には明治時代の初めに観葉植物として入ってきた。現在では、全国に広がり、山間部にも入り込んでいる。キク科ムカシヨモギ属の植物とあります。
二つの特徴をまとめました。

ヒメジョオン(姫女菀)
・背が高く、花は小さくて数が多く、根本がすっきり
・茎を折ると白い随がある

ハルジオン(春紫菀)
・背は低く、花は大きくて少なく、根本に葉がある
・蕾のときはややうなだれ気味
・茎を折ると中が空洞


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うなだれてはいるけど、背が高いようだし・・・キミはどっちなのだ


ナズナ

別名ぺんぺん草、または三味線草。河原や道端など、わりとどこにでも生えています。ナズナの由来は、夏になると枯れてしまう、つまり夏無(なつな)から、撫でたいほど可愛いで、撫菜(なでな)などいくつかあります。ナズナは荒廃した土壌でも育つことから「ぺんぺん草が生える」なんて表現がありますが、「ペンペン草も生えない」なんて言われてしまうとかなりショック〜


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寝転んで見るとこんなに可愛い




タンポポ(蒲公英)



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「タンポポ」。耳に心地よく聞こえ、見るといつも何かしらのエネルギーを伝えてくれる花。黄色は、喜び、期待感、満足、前向きをイメージさせる色なので、落ち込んだときはタンポポから元気を貰うと良いかもしれません。今年はタンポポをよく見かけるのは、いつもの年より印象的に感じているからでしょうか。歌会の先輩のMさんがこんな素敵な歌を作りました。

 道端の
 タンポポにも
 よく咲いてくれた と
 声かけたくなる
 この春は



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タンポポの花言葉は「飾り気のなさ」「真心の愛」「楽しい思い出」「別離」など



雨上がり

雨があがると、咲き誇っていたツツジやジャスミンの花がずいぶんと散っていました。湿度が高いせいか、香りのある花は、いつもよりやや強めに主張しています。葉の陰からゾクゾクするほどの美しさで顔を出しているのは白いテッセン。リズミカルに歌っているようなのはスイカズラ。初夏に向けての花たちが次々に咲き始めています。


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テッセンには、なにか儚い美しさがあります

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元気なツインズのスイカズラ

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香を漂わせるエゴノキ


ムギセンノウ(麦仙翁)

風が吹くたびにゆらり揺られて、なかなか写真に収められません。コスモスやポピーと同じようにムギセンノウは、細い茎をもっているからで、揺れるたびに可憐さをふんわり伝えてきます。ムギセンノウはナデシコ科の仲間。名の由来は「麦畑によく見られる、センノウに似た花」とあり、そういえば河原や路地などでもよく見かけます。まだまだ蕾がいっぱいなので、これが咲くとどんな雰囲気になるのでしょう。森田さんのお花畑にあります。


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後に咲くのはカモミールとキンセンカ!?

スズラン

スズランには、良い呼び名がある。君影草(キミカゲソウ)、または谷間の姫百合。「キミカゲソウ〜♡」初めて聞いたときは、なんと好い響き、そして心ひく呼び名だろうと思った。そんなことでスズランへの思い入れは人一倍強いのだが、じつはそれだけではない。ふるさと札幌の市花でもあるのだ。初夏にスズランやライラックの香りがすると、思わずワンワンと北を向いて吠えてしまうのである。


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花言葉は「幸福が帰る」「幸福の再来」「意識しない美しさ」「純粋」


玉川上水緑道を歩く

一年ぶりに森田フラワーパークを訪ねました。小生を見つけるや否や大きな声で「お花と鉢を持っていって〜」と声をかけてきます。実は有料なのですが、売上はすべて小平市に募金されます。小さなビニール袋にカモミールの花の部分だけをギュウギュウ押し込んでもらって、なんと100円。「お茶にすれば3回は呑めるよ」「今度みんなを連れて来て」と声をかけてもらっていると、頼んでおいた手打ち蕎麦が出来上がってきました。揚げたての天ぷらは山盛りで、塩でいただくと、ウウ〜美味い!
ということで決めました。5月29日(日)に「玉川上水緑道を歩く」を企画いたします。よろしければ一緒に歩きませんか。詳細は追ってお知らせします。お花はいま七分咲きです。



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カモミールが大きくなってきました


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モッコウバラ咲くここは、さて何でしょう?



多摩川を歩く

雨で水入りになった神田川歩きの続きをしようと、永福町に向かいかけたのだが、風があまりに爽やかなので急きょ多摩川に変更。地図を見てから小田急線に乗り、多摩川そばの登戸で下車。対岸の東京エリアには自転車用の道路があるらしく、海方向に向かって多くのツーリングバイクが走っていく。こちらの川崎エリアは、上流に向かって土の道が1本続いている。川幅が思っている以上に広いので、つい深呼吸まで大きくなってしまう。


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花の時期は終わったようだ、何!?

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小さなサヤを付けていたカラスノエンドウ

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これはなんだろう、群生していた

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遠くからは、熊と並んでいるのかなと思いました

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こんな林のコースもあるんです

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ドックランがあるので、そこに向かうのかな

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ニセアカシヤの花が開くと甘い香りが漂う
これを天ぷらにすると美味しい

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西武多摩川線の是政駅まで約10kmを歩きました




神田川を歩く

強風の八ヶ岳から帰って来た翌々日、尾根歩きを楽しめなかった悔しさを晴らそうと、神田川沿いを遡上することにしました。地図を抱えて東中野の我が家を出発。まずは青梅街道に出て中野新橋〜中野富士見町〜環七まで、ここまではよく歩くコースです。ここから未知の道となるのですが、熊野神社〜井の頭通り〜永福橋までの9kmを歩いたところで、雨がポツポツと降りはじめました。悔しい〜またしても水入り。井の頭公園まで、あと10kmくらいなのになあ〜。山歩きも良いけど、この時期川沿いのウォーキングも爽やかな気分を味わえるのでオススメです。



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空き地を覗くとツリガネスイセンが咲いていました

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ハゴロモジャスミンが香ってきます

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でもバラの香りのほうがエレガント

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さてこれからという時に、ポツポツン降りはじめました



強風の八ヶ岳(2)

時間が経ってしまうと、あの強風も山の記憶のひとつになってしまいます。風のことは事前に察知していましたが、まさか人のカラダが浮くとは思ってもいませんでした。今回の楽しみのひとつは、雪上車で山小屋まで上がっていくこと。4WDの車から雪上車へ乗り変えてみると、ドライバーが若い女性なのでビックリです。車は大地震並の揺れを感じさせながら、急斜面の悪路をグイグイ登り、およそ20分で夏沢鉱泉小屋に到着。この小屋は、水車と風車とソーラで電力をまかなっているエコハウスです。小屋の主人が「これがオール電化です」とユーモアたっぷりに自慢するのを笑って聞きながら、「そうかこの灯は自然からの恵みなのか」と思うと自然に心が休まりました。


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標高2060メートルの夏沢鉱泉小屋
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翌日の登頂のために途中までロケハン。風が強くなるとは、この日は気づかず

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シラカバが目を覚ましました。周りの雪が少しづつ融けています

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この斜面辺りから風が一気に強くなります

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枯れ草も風の強さを耐えています

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読めません・・・

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辿り着いた硫黄岳小屋は小屋開けしたばかり

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窓の外は明かりを採るために除雪をしていますがやや暗め

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翌日の下山風景。もうすぐ樹林帯に逃げ込めます






強風の八ヶ岳(1)


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昨日、命からがら雪の残る八ヶ岳から生還しました。2泊3日の山行計画を立て、5人のパーティで4/29夏沢鉱泉から八ヶ岳の横岳をめざしました。30日の朝から風が強まり、標高2760 メートルの硫黄岳小屋に向かう途中では、谷から吹き上がる強風で、反対側の谷へカラダが運ばれました。何とか小屋に辿り着きましたが、風は収まる様子を見せず、昨日の下山まで吹き荒れました。ガスで視界も悪く、途中、氷の張っている急斜面では、アイゼンを着けていても滑落の心配がありました。アラスカのマッキンレーで遭難した、冒険家の植村直己さんが強風で滑落したのではないかという話は本当かもしれません。風でカラダが浮くというのは初めの体験で、恐怖を強く感じました。


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遠くに見える横岳。硫黄岳小屋はその手前にあります


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尾根から見える爆裂火口壁


カロライナジャスミン

公園の小さなアーチをくぐり抜けようとしたら、なんとも良い香り〜。どうやら頭の上から降り注いでいます。柔らかでエレガントな香りです。調べると「カロライナジャスミン」。なんと良いネーミングでしょう。ほかにも「イエロージャスミン」「イブニングトランペット」などの別名があります。ただこの香りに誘われてジャスミンティーなんかにすると、中毒の例があるようなので、要注意です。


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花言葉は「長寿」?「魅惑」もありますが・・・



明日から八ヶ岳に登ります。2日に報告します〜♬

コバンソウ (小判草)

なんだあ〜?昆虫のサナギに似ているが、花なのか、葉なのか?公園の草原で、珍しい植物を見つけました。自慢をするように、写真を添付して権大明神にお伺いをたてると「コバンソウです。黄金色になると、また美しい!」と返事が返ってきた。小判!?それは素晴らしい。小さな鉢植えにして、飾ろうかしら。運がつきそうだ〜。


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別名、タワラムギ(俵麦)でイネ科、育てやすいらしい


フジ(藤)

先週にエンドウ豆を紹介しましたが、このフジもマメ科の植物なので、花をよく見るとマメ科特有の可愛いカタチをしています。散歩コースで、どこからともなく甘い香りがするのでキョロキョロ。するとやはりフジなんです。一年前にあしかがフラワーパークの話をしていたなあと、新聞のチラシに目をやると「世界が息を呑んだ美しさ」とあります。おー!タイムリー。こんなこと言われると、やはり見てみたいなあ〜。


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フジの香りを想像してみましょう


ドウダンツツジ(燈台躑躅)

以前住んでいた家の庭に、大きなドウダンツツジがあって、毎年花をつけるのを楽しみにしていました。ものすごい量の花をつけたある年に、選定を始めたら、バランスが取れなくなり、とうとう半分くらいに大きさに・・・。でも翌年は花をつけるだろうと期待したのですが、なんと花付きが悪くなってしまいました。素人了見の選定は失敗の元と、いまもドウダンツツジを見るたびに、あの日の選定を思い出します。


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秋の紅葉も綺麗なんです


エンドウ豆


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「えっ!これが?」と野菜畑の花は、意外な色やカタチをしているので見ていて楽しい。たとえばオクラは、レモンイエローで貴婦人のような気品を感じさせるし、ジャガイモはオレンジと淡紅色の組み合わせが可愛らしくて、芋のイメージにつながらない。葉や茎を見ないと野菜の花とは分からないのだ。この花だって、やがてエンドウ豆になるなんて思えない。



ルッコラ


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大根の種類かなあと思っていたら、カメラを覗いたコータローさんが「それはルッコラだよ、間違いない!」と熱燗ですっかりご機嫌になった顔で断言しました。彼は畑づくりをしていたので、野菜や虫なんかにとても詳しい。翌日調べてみると、まさにその通り!ウ〜ムすごい。この花を見てルッコラと当てる男はそんなにいない。ありがとう、コータローさん。このルッコロラは小径に咲いていたのだけど、近くに市民農園があるから種が飛んできたのかもしれないね。  花言葉は「競争」。なぜ!?


新緑(3)


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よく見ているけど名前は知らない。そんな声が聞こえそうです。これはバラ科・カナメモチ属の種類で、植栽や生け垣用に交配された「レッドロビン」という品種です。乾燥に強く活着率が高いうえ、春には鮮紅色の新芽を出して生け垣を彩ります。景観を美しく演出し、管理も楽なので一気に増えてきました。新芽の頃は赤い花のように見えますが、徐々にグリーンの葉色に変わっていきます。新芽の可愛らしさは、まさに「赤ちゃん」〜♬ 



新緑(2)


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さてさて難易度が上がっていきますよ。葉の中心から葉脈が稲妻が光ったように外へと広がっている。ツル性の植物なので、ネットやブロックを伝わりながら庭を覆っていく。花は黄色やオレンジ色、朱色の暖色。ハーブの種類で、エディブルフラワーとしてサラダなどにして食べられる。ビタミンCが豊富で、ぴりっとした辛みが特徴です。


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答は「ナスタチウム」


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花言葉は「恋の火」「愛国心」「困難に打ち克つ」




新緑(1)


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花だけではありません。木々もハイスピードカメラのように日々、緑色を濃くしています。さてこの葉を見て何か分かった人は、ちょっと渋い人かなあ〜。テニスコートまでの坂道に、この垣根が続いています。通い始めて1年くらい経ったある日、メンバーの一人が「これお茶の葉だよ」と教えてくれました。いま瑞々しいサミドリの輝きで目を楽しませてくれます。


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こんな花言葉が・・・「謙遜」「追憶」「純愛」


スノーフレーク

春、ここの雑木林の道がスノーフレークでいっぱいになるのですが、NHKのスタッフが、撮影のために植えたのではないかと思うような、不思議な季節感が漂っています。木々に緑がないからでしょうか。花はスズランに似たかたちをしていて、別名スズランスイセン(鈴蘭水仙)、またの名をオオマツユキソウ(大待雪草)とも言われ、なんだか特別の愛情が注がれています。花びらの先には、緑色の小さな斑があり、これがまた何とも可愛い〜。


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花言葉は「汚れのない無垢な心」「乙女の誇り」「純潔」やっぱり〜。


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極上のアクセサリー!?


ブルビネラ

テニスコートのそばで変わった花を発見しました。たくさんの花が光を求めているのか、花穂がこんもりとしていて、なんだか南瓜のソフトクリームに見えます。調べても名前に確信が持てない。そんなときは、かの権大明神へ〜。すると翌日、花の名前と写真が送られてきました。その名は「ブルビネラフロリバンダ」英名は「キャット・テール」。南アフリカ原産のユリ科ブルビネラ属の多年草で、伸びると高さは1メートル近くになるそうです。なるほどね、先がこんなに丸くなることは少ないらしく、それで分かりにくかったんだ〜♬〜納得です。


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花言葉もありました。「陽気」「上機嫌」

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普通はこんな様子で咲いていきます


ハナカンザシ

コーヒーショップの玄関に飾ってあった小さな花。デージーの仲間かなと調べたら「ハナカンザシ」。乙女の髪を飾るかんざしをイメージします。気持ちよく日光浴を楽しんでいるようで、こちらまで清々しさが伝わってきます。調べるとキク科の秋まき一年草で、育てやすいとありました。


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花言葉は「明るい性格」「思いやり」「温順」「同情からの愛」



定点観察


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3月7日、ここからの眺めは雪景色でした。それから約1ヶ月が経ち、満開の桜は何もなかったかのように咲き誇っています。100年前、ここからは何が見えたのでしょう。そして100年後、この桜は残っているのでしょうか。「神田川」の歌が歌われていた頃、この川はよく増水し溢れていました。今は深く掘られ、その当時の面影はありませんが、川面に桜を映し、花びらを集めて運んでいく景色は変わっていないように思います。

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うすぐ大きな花筏が流れていきます


カイドウ(海棠)

満開の桜の下で、カイドウも華やかな花をつけていました。花は桜によく似ていますが、柄の部分が長く下を向いています。淡紅色の花色は遠くからも際立ち、印象的です。ただ木のカタチや枝ぶりが、いまひとつ優雅さに欠けるかなあ。中国では牡丹とともに人気があり、美人の形容詞にも使われ、「ねむれる花」「睡花(すいか)」などと呼ばれています。


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花言葉は「温和」「美人の眠り」「妖艶」「艶麗」


気根

土の中から手のような樹木がいくつも伸びています。ここは新宿御苑の「母と子の森」。夏になると葉が広がるので涼しく、薄暗くなるので、不思議な体験ができます。この奇怪なものは「気根」といい、『根は向地性をもち、地中で発達するのが一般であるが、地上の茎や幹から出る根もあり、それらを気根と総称し、種類によりいろいろな機能をもつ』とあります。根の持ち主は、ラクウショウ(落羽松)というスギ科の仲間。
「水をくれ〜」と欲しがっているようにも見えます。


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この森は、夏オススメです



お台場

地震の後、埋め立て地域の液状化を心配されているが、お台場辺りは今後大丈夫なんだろうか。ベイブリッジを走りながら春霞にかかった景色を見ていました。下りてから取材先までの途中、何やら懐かしい景色。そう一昨年に訪れたパンパスグラスが揺れていた場所でした。まだススキのような穂が出ていないので背丈は低い状態です。そして廻りを見ると一面に菜の花。空に春の歌詞でも書きたくなる風景がそこにありました。


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秋、ここにはコスモスが揺れていた記憶が


コブシ(辛夷)

まるで白い蝶が木に集まっているように見えます。桜より一足先に咲くのが辛夷。ネコヤナギを思わせるような産毛のある蕾みがプリッと割れると、拳を開いたかのように、五枚の花びらが現れます。花一杯になった辛夷を眺めるには、やや遠目の方が周りの景色と相まって楽しめるように思います。



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新宿西口公園片隅の大きな辛夷。花言葉は「友情」「歓迎」「信頼」


アセビ(馬酔木)

アセビの花が咲き始めました。花はスズランにそっくりの釣鐘状の形で、全体はドウダンツツジといった感じでしょうか。今年は例年よりも花房が多いようで、鈴なりとはこんな状態かな。「馬酔木」の名は、馬や鹿などの草食動物が食べると、酔ったようになることから付けられたそうで、別名「アシビ」「アセボ」「アセミ」とも呼ばれます。


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花言葉は「献身」「犠牲」「二人で旅をしよう」「清純な心」


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赤みがかった種類もあります


桜咲く

週末、桜を訪ねて御苑に行きました。新宿門辺りは、何やら人だかり。なんと手荷物チェックです。アルコール飲料の持ち込みが禁止されているので、バックを開けてからの入園なのです。園内を行くと開花している桜の下では、車座になってお喋りや食事をしています。なんか、健康的で良いなあ。若者たちも実に品が良くて、トランプをしたりサークルの打ち合せをしているのか、静かに楽しんでいて、青春していた頃の昔とは大違い。ところが、やたら声の大きいおじさん4人グループがいるので近寄ると、ご機嫌です。どんな工夫をして酒を持ち込んだのでしょうか。ルール違反だけど、まあ花見らしいかな〜と、許してあげることにしました。
新宿御苑は今週末が見頃かもしれません。


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この枝垂れ桜は、見事でした。


ハナニラ(花韮)

どんな場所でも咲き、植えたら放置しておいてもかまわないと、園芸店のお姉さんが言っていました。野生児のように、踏みつけられても花をつけ、逞しさはピカイチ!でも花はこんな可愛い。葉は韮のような匂いなのに、花は甘い芳香、これも不思議。西洋甘菜(せいようあまな)とも言います。


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花言葉は「悲しい別れ」「別れの悲しみ」「耐える愛」


ユキヤナギ(雪柳)

気象庁は28日、東京でソメイヨシノが開花したと宣言しました。寒さが続いたせいか昨年より6日遅いそうです。今朝、近所の桜並木を見ると陽の当たっているところは、かなり開き始めているので、週末の散歩が楽しみです。その下ではユキヤナギが光を一杯に浴びて、白い花を揺らしていました。ユキヤナギは枝垂れながら枝を伸ばし、小さな花を沢山付ける。それが春の風に揺れる。眺める。春だあ〜。


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       バラ科の落葉低木。花言葉は「愛嬌」


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我慢できな〜い


みゆき通りのネコ


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銀座通りを新橋方面に歩いていくとなんだか人だかり。なんとネコが一匹、高さ2メートルの標識の上でのんびりと日向ぼっこをしています。人慣れしているのか、人声やシャッターの音にも目を細め、ときおりポーズをとるような仕草をします。さすが銀座のネコ!首の回りには、ライオンのたてがみを思わせるようなフワフワのシュシュ!?を巻いて、なかなかお洒落です。しかしなぜここに登ったのでしょう。不思議に思いネットで調べたところ、オー!ニャンダフル!たくさんのネコたちが現れました。


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さすが銀座のネコ〜もしかしたらみんな知っている!?



ハウス食品の食五行歌」に小生の歌が掲載されています。
よろしかったらご覧ください。
「作者一覧」か「春前半」でチェックです。

ふるさと

生まれも育ちも札幌で、豊平川に産湯を使い、藻岩山の懐で子守唄・・・。
我がふるさと札幌が、心の故郷となります。弟の三回忌を終えて、母の引越しの準備をすすめました。年ごとに弱っていく母と暮らしたいと、妹から相談があり、母と話し合って決めました。「自分の我がままだけど、これから母との時間を一緒に過ごしたい」という申し出は、私たち家族が抱えている課題を包み込んでくれるような提案でした。「あなたたちの家を守れなくてごめんなさいね」の母の一言も、胸に響きましたが、新たな気持ちで母のスタートを応援していこうと思っています。何といってもうれしいのは、新居(苫小牧市)のすぐ近くに、仲の良い元気な叔母たちが住んでいることです。


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時計台をしっかり目に焼き付けました


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方に止んだ雪は、北国を再現してくれました


北の墓参

凄いタイトルですね。演歌か長編小説のタイトルみたいです。先週の金曜日、千歳空港からバスを二台乗り継いで、弟が眠る霊園に向かいました。もしかすると、まだ雪が深いかもしれないと思い、重装備をしていって良かったです。到着すると日本最大級とうたわれる霊園は、なんと一面雪野原。場所が分からないので、区画とお墓の位置を示す地図を案内所でもらい、スコップをかついで小高い丘を上がって行きました。そしてほぼここに間違いないと目安を付けて、お墓の雪を掘り起こしていくと弟の名前が出てきました。それから約30分間、昔得意としていた雪かきを始めました。額から汗がしたたります。周りがすっかりきれいになってから弟とお喋り。そしてしばし涙。釣りが好きで、北海道を駆け回った弟にふさわしい広い大地に立つお墓です。


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ちらは南斜面なので、雪が融けてお墓がだいぶ見えています



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お墓の下には、北海道の代表的な魚「オショロコマ」を入れました


シナミズキ(支那水木 )

サンシュユかなと思って近づいてみると、表札にはシナミズキ(マンサク科)とある。どの枝の房にも蕾みが多くて、オシクラマンジュウ状態だ。ちょっとロウバイにも似ていて、近寄るといい香りがする。調べてみるとニオイトサミズキの名前をもっていて、開花すると爽やかな香りを漂わせるらしい。あと1週間くらい先が見頃かもしれない。庭木なんかにも良いかな。


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手品のように小さな花芽から、蕾がどんどん溢れ出ている




弟の三回忌で、明日から札幌です。アルキメデスをお休みにします。

花見山

4年ほど前、雪が残る福島県の吾妻山を登り終えてから、福島市内の花見山を訪ねたことがある。花見山は、ひとりの園芸家が長い時間をかけて花木を増やしていった小さな山で、写真家の秋山庄太郎が「福島に桃源郷あり」と毎年訪れていた。遠くから眺めていても、そこだけがこんもりと華やかで、梅やハナモモ、桜、レンギョウ、モクレンなどの花だということが分かった。小石川植物園で、それを思い起こすような場所を見つけた。スケールは小さいけれど、これからもっと花が増えていきそう。


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梅の木には「思いのまま」「鶯隠」の名前があって楽しい。この下でお花見はいかが


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まさに桃源郷の「花見山」。遠くに吾妻連峰が見える


サンシュユ(山茱萸)

花粉、放射能と外出気分を損ねる敵が、窓のむこうで渦巻いている。でも怖いのは、自分のなかに生まれている目に見えない包囲網かもしれないと思い、ポカポカ陽気に誘われ、小石川植物園に足を伸ばした。ここはいつ来ても人が少なく、東京の真ん中とは思えない静けさだ。正門から入って、しばらく行くとこの黄色の花が風に揺れていた。マンサクの花にしては、木が大きいなと思って、幹を見ると「サンシュユ」とある。江戸時代中期に薬用として、朝鮮から渡来したらしい。梅の白やピンクと違って、黄色が揺れるとなんで気持ちが高ぶるのだろう。


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花言葉は「持続」「耐久」「強健」。なんかタイムリーな花言葉だ




ブロッコリーの花

口を大きく開けながら、歯科医先生の話を聞いていました。「キャビネットは東西に向けてはダメ。揺れは東からくるんだから」。なるほど!お説の通り。キャビネットは確かに東に向けてずれました。かといって南北側にはもう入らないし、困りました・・・。
さて、この家の前には、大きなプランターとポリバケツがいくつも並んでいます。1年を通して大根やキャベツ、茄子、トマト、サヤエンドウなど野菜だけを育てているんですが、野菜の栽培なんて都会では珍しいので、花の時期になると通行の人が立ち止まって見ます。さてこの花は、なんだったかなと根元の部分を見ると、ワサビのような長い茎があります。たぶん成長したブロッコリーかな。蝶が飛ぶ頃まで、咲き続けてほしいです。



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花言葉があります「集団行動」!?


「ありえない」から「踏み切ろう」へ

なかなか心穏やかな時間をもてない。情報を一切遮断しても、時折やってくる揺れが妨げる。そのたびに原発が気にかかる。でもジタバタはしない。なんせ相手は気体なんだから。そういえば、以前大学の先生も絶対安全と言っていたよなあ〜と振り返っていたら、突然あのフォーク歌手、高田渡の「値上げ」という曲を思い出した。こんな歌である。少しずつ結論に近づいていく、じつに怖い歌なのだ。原発も停電時間も、こんなシナリオで動いているのだろうか。


値上げはぜんぜん考えぬ  
年内値上げは考えぬ
当分値上げはあり得ない  
極力値上げは抑えたい
今のところ値上げは見送りたい  
すぐに値上げを認めない

値上げがある
としても今ではない  
なるべく値上げは避けたい
値上げせざるを得ないという
声もあるが  
値上げするかどうかは
検討中である
値上げも避けれない
かもしれないが  
まだまだ時期が早すぎる

値上げの時期は考えたい  
値上げを認めたわけではない
すぐには値上げはしたくない  
値上げには消極的であるが
年内値上げもやむを得ぬ  
近く値上げもやむを得ぬ
値上げもやむを得ぬ  
値上げに踏み切ろう



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さて入り口はどれだろう!?

ツイッター

日本列島が揺れるたびに、寿命が縮みます。慣れというのは不思議なもので、最初の揺れでその後の揺れが少しずつイメージできるようになり、震度4くらいまでなら、何とかやり過ごせる力がついてきました。ただ反射的にキャビネットとモニターを抑えてしまいますが・・・。地震の後に多くの人たちと歩いて帰ったのですが、「こんなとき、役に立つのはツイッターとコンビニだよな」と話す若者がいました。気にしすぎてもしょうがないけど、気になる情報は、ツイッターが俄然力を発揮。まさに即戦力だよなあ〜と思う昨今です。



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薄紅色のクリスマスローズ



原発のこと


北からの風を受けながら事務所への道を歩いて来た。きっとこの風のなかに微量の放射性物質があるのだろうと思いながら。自然災害は、時間をかければ復興できるかもしれないが、もし濃度の高い放射性物質が国土を覆ってしまったら、元に戻るまでにどのくらい時間がかかるのだろうか。水道水も危ないとニュースにあったが、それはないだろうと思った。状況の説明に使われる「〜と思われる、可能性がある、確認中」などの後に露出するのは、最悪の現実ばかり。混乱を抑えようとする意図だけが伝わってくるので、不安は募るばかりだ。日本は、現代史にどんな歴史を刻もうとしているのか、暗い気持ちになってしまう。


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でも花一輪を飾りましょう


ご無事ですか

皆さん、ご家族の方、ご無事ですか。先週の金曜日にブログをアプしてからまもなく大きな揺れが始まり、一瞬、事務所のビルの倒壊を覚悟しました。幸いいくつかのインテリアと鉢が割れた程度で済みましたが、こんなに揺れるビル(5階建の4階にいます)だとは思いませんでした。被害速報を見るたびに、津波のもつ想像を超えたエネルギーと原発の諸刃の剣を感じます。そして被災地の方々を想うと胸が痛みます。まだ私たちも被災の中にいるわけですが、この体験を焼き付けて、スタートしなければならないと思います。


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一昨年秋に訪れた気仙沼港ですが・・・


ウリノコリ

赤い色を残したまま、小さなカラスウリがひとつ揺れていました。複雑に絡まった茎も葉も、総て枯れてしまっているのに、なぜこの一個だけが瑞々しいままなのか。熟したのは去年の11月くらいだろうから、凄い生命力だ。もしかしたらカラスウリは長命なのかもしれないが、そこだけ時間が止まっているように見えた。


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五線譜のなかの全音符にも見える


菜の花

「はい!生です」と一緒に「菜の花の辛子じょうゆあえ」のお通しなんかが運ばれてくると、オシボリで手を拭くスピードが一気にアップします。口に運ぶと、ほのかな苦味が広がり、旬の味に幸せを感じてしまいます。いつからこんなに菜の花を好きになったのか・・・。
菜の花は、塩を少しを加えた熱湯で手早くゆであげると、ほろ苦さとかすかな辛味、そして歯ざわり良く仕上がるようです。


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花言葉は「快活」「元気いっぱい」「競争」


沈丁花ー2

おやおや白い沈丁花!珍しいなあと顔を寄せると、ほのかな香りがしてきました。秋の金木犀もそうですが、沈丁花のかぐわしい香りは、人の心に切ないほどの記憶を残します。過ぎ去った春も、待ちこがれる春にも沈丁花の香りは心の奥底に堆積していくようです。



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先日は雪をかぶっていました



ネコヤナギ(猫柳)

これはたぶんネコヤナギの花穂だと思う。驚くほど大きい。ペンギンの子のように綿毛がフワフワして、触るとなんとも気持ちが良い。こんな名前がついたのは、ネコの尾に似ているから。とするとネコの種類はヒマラヤンあたりか?さてこの穂から小さな花がいっぱいに咲くのだけれど、なぜか見た記憶がないのはなぜだろう。


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芽から花穂がでて


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こんな花が咲くらしい


なんか変

昨夜からの雨が雪に変わりました。椿の蕾みや三分咲きの沈丁花に雪が積もり、春遠からじの趣をつくっています。こんな風景を見ていると、酷暑、短かな秋、極寒、噴火、大雪、地震といった異変が、まだ続いていくのではないかと心配してしまいます。


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桜の頃、またここでお会いしましょう


薄氷

昨日今日と氷点下になったようで、小さな池に氷が張っていました。小学生の頃、水溜まりにできた朝の氷は、登校する子どもたちにほとんど潰されていきました。きっと春に近づく今頃だったのかもしれません。氷といえばツララのチャンバラです。折られるとすぐに次を探してまた始める。ときどき後からツララで面を打たれて喧嘩になり、逃げる相手に雪玉をぶつける・・・色んなエピソードが蘇ってきました。


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割ってみたくなる薄氷かな



椿の絞り

椿は品種の多い花で、日本産の品種だけでも2000種以上はあるという。そんなに品種をつくってどうするの!?名前を覚えられないでしょ、と改良者たちに問いたい。この椿を見て金魚を思い出した。金魚もかけ合わされて、形やらヒレやら色など仲間をどんどん増やされ、なにか椿に似ている。しかしこの椿、よく見ると「絞り」のような色合いが実に美しい。もしかしたら、彼らはこれにはまったのかもしれない。


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花言葉は「完全な愛」「女性らしさ」「美徳」「控えめな優しさ」




桜咲く

昨夜の雨をうけ、花びらを濡らしている桜の木を見つけました。桜のことは詳しくないので種類は分かりませんが、この1本だけ随分開花が早い!この通りは桜の木が多く植えられているので、開花時期になると、早朝から人が増えます。少し前に「今年は雨が少なく、桜を長く見られるなあ〜」なんて話していた記憶があるのですが・・・


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ポツンとした桜もいいものです



パキスタキスルテア

権師匠から面白い花の名前に「キツネノマゴ」とコメントがあったので調べてみたらこんな写真がありました。パキスタキスルテア。舌を噛みそうな名前は、ギリシャ語の「太い穂」から命名されています。昨年の秋、深大寺植物園内の温室で、こちらを伺っているような不思議な生命体を発見。悪戯好きな生き物に見えました。黄色い四角錐をしているのは「苞」で白く飛び出しているのが花。原産地はペルーです。苞の形が「ベロペロネ」に似ているので調べると、やはり同じキツネノマゴ科。なるほどでした。



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花言葉があります「美しい娘」



クリスマスローズ

こんな名前がついているのに、開花は春。クリスマスローズなんてネーミングがよいので、教えてもらったときにじっくり見てしまいました。ネーミングでいうと「キミカゲソウ」「ミヤコワスレ」「ヒナギク」「リラ」なんかも響きがよくて好きな名前です。他には「チューベローズ」「エリカ」「サユリ」「マユミ」など。ネオンライトに浮かんでいるような名前なんかも(^^;
さてクリスマスローズの花に見える部分は「がく片」という部分なので、開花期間が比較的長いとありました。茎が細くて花が大きいからか、ほとんど下を向いているようです。



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花言葉は「追憶」「私を忘れないで」




ミヤマシキミ(深山樒)

先週末の高尾山で蕾を付けている花木を見つけました。近くにはまだ雪が残っているのに、なんという生命力だ!すぐ近くのアオキはまだ固い蕾のままなのに、と思いながら調べてみたのですが、どうも分かりません。こんな時は、権師匠へ。そうしたら何度かのやり取りの後、「やはり『ミヤマシキミ』で間違いないだろう」というコメントと開花した時の写真が送られてきました。深山樒。キヘンにヒソカで「シキミ」、ウ〜ム、知らない。きっと「キシミ」で覚えてしまいそうだ。ミカン科なので、葉が似ています。しかし実は有毒。


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花言葉がありました「寛大」


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ミカンの花に似ています


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実をつけると、マンリョウにそっくり

ポピー

絵画を見ているようなポピーに目が止まりました。バランス良く活けられているのですが、曲がりくねった茎が蠢いているようにも見えます。そうです。ポピーは謎めいているのです。まず蕾の時は、何色の花か分からない。そして蕾がパカッと割れると、蕾のからが落ちて、驚くほど早く開花します。どのように折りたたまれているのか分かりませんが、薄い和紙のような花びらは、蝶が孵化するようにゆっくり広がっていきます。いいなあと思っていたら2、3日でパラパラと散っていく。なにか訳ありの女性のような花なのです。


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花言葉「慰め」「忍耐」「気高い精神」「恋の予感」「いたわり」「陽気で優しい」「思いやり」


2008年のドラマ「風のガーデン」で、脚本家・倉本聰氏の創作花言葉は「女の盛りは、40過ぎからよっ!」です。

富士山の日

今日が富士山の日だと知っていましたか。「2・23」で「フ・ジ・サン」。ちなみに昨日はというと「2・22」で「ニャーニャーニャー」で猫の日。とても分かりやすくて、面白いんですが、「富士山の日」は、富士山を世界文化遺産に登録をするために静岡県が独自に制定したようです。最近は、「B-1グランプリ」や「Jリーグ」など、地域の活性化や観光化を目的とする自治体の積極的なPR活動が盛んなので、このアイデアも予算もかからないことから、すぐに決まったんだと思います。
昨日は、お天気に恵まれISSがよく見えましたが、皆さんはいかがでしたか。



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最近仕事で使った富士山です




初登山も高尾山−2

高尾山の標高は599メートル。そんなに高い山ではないのですが、頂上にしばらくいると寒さを感じてきたので早めに下山します。いつもなら陣馬山へと続く小仏峠までの道を辿り、バス停に降りていくのですが、スタートが遅かったので、約1時間半で下りていける琵琶滝コースを選びました。ここは登山口まで水の流れる音が聞こえる穏やかなコースです。途中には、足元に流れる水を見ながら石畳の上を歩く箇所、小さな谷を見ながらの巻道などなかなか変化にとんでいます。途中、大山阿夫利神社へ立ち寄りました。時々ふんどしと行衣を身につけた人が、滝の下で般若心経を唱えているのを見かけますが、さすがにこの寒空の下、静まり返っていました。



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オペラ歌手の歌声を思わせるような枯れ葉だ


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蔦状のオブジェとなって、揺れているのは花!?


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大山阿夫利神社の狛犬は、計三匹


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映画のセットを思わせるような高尾山の玄関口



初登山も高尾山

ミシュランから★3つをもらった高尾山は、山ガールたちからの支持を受け、週末の山頂は登山客で一杯です。しかし「冬、曇りがち、午後」の条件なら静かな山行を楽しめるのではないかと日曜の朝に思いつき、本年の初登山となる高尾山に出かけました。登山口に着くとやはり人が少なく閑散としています。登りは眺望できる地点をもつ尾根道の「稲荷山コース」を選びました。先日降った雪の影響か、一部滑りやすいところがあるものの、風がなくゆっくりとした時間を楽しめました。山頂では景色を見ながら、登山口で買ったお饅頭2個と紅茶でしばしの休憩です。



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登山道は整備が行き届き、安心・安全です


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太いスギには、年代物の苔がびっしりです


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桜の季節、この頂上には目一杯のシートが敷かれます


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蜂蜜入りの紅茶が心身を温めてくれます



再びISS

さて週末から4日間、日本の空でISS劇場が始まります。権師匠の報告によると久々に条件が揃って、かなりの方向音痴でも(失礼)今回は、お天気さえ良ければ間違いなく確認できるようです。さてISSとは、地上から約400km上空に建設されている巨大な有人実験施設で国際宇宙ステーションのことをいいます。それはこんな形をしていて、1周約90分というスピードで地球の周りを回りながら、実験・研究、地球や天体の観測などを行っています。


ISS_iStock_M.jpgのサムネール画像

さてISSの19〜22日までの可視情報です(権師匠の報告より)。

19日(土) 18:33:23 南南西
20日(日) 18:59:24 西南西
21日(月) 17:50:15 南南西
22日(火) 18:16:21 西南西

★こんなメッセージが添えられています。
4日連続でほぼ同じ方向から現われます。
夕方西の空に木星が見えますので、そのあたりを見ていてください。
木星は、夕方一番最初に見える星、つまり一番明るい星です。
最高角度はいずれも40度ぐらいと、首の痛くならない見やすい角度です。
太陽の沈んだ方向を何となく見ていると・・・現われます!
日本海縦断ルートなので日本中どこからも見えます。

詳しくは「ISSを見よう」で確認できます。
お天気を祈って週末を楽しみましょう!!

若田光一さんがISSの船長として2013年3月より半年間長期滞在します。
その時のISSが待ち遠しいですね。

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こんな感じで観えるかもしれません。(権師匠の写真より)



葉牡丹(ハボタン)

この花を見て思ったのです。NHK朝の連ドラで、田中初音はんを演じる富司純子の美しさを。なぜか!?葉牡丹お竜!違いました「緋牡丹お竜」の藤純子(当時)でした。衝撃の引退から早40年。富司純子はヘップバーンを思わせるような気品と表情・所作の美しさを身につけて朝のドラマに現れました。こちらも歳を重ねたから分かるのかもしれませんが、それにしてもシワの美しいこと・・・・さて話はそれましたが、葉牡丹の良さが分からず、いつもチラッと見るだけで通り過ぎていました。雨の後、白いドレスをまとって凛としているような姿を見て、いいなあと思ったのです。
お竜さんといえば、竜雷太も良い役者になりました。


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雨上がりは生気を感じます



雪の夜

ゆ〜き〜はふる〜 でんしゃは〜こない〜♪ 駅に着いたときには、時すでに遅く不通になっていました。実は一昨日の夜、仕事に集中していて、雪が降っていることにまったく気がつかなかったのです。ブラインドをあげて外を見て驚愕!真っ白の世界。「ヤバい〜」と声あげ、慌てて荷物をまとめ、滑る道をなんとかバランスを保ちながら駆け抜け、四谷駅のホームに立つと悲しいアナウンスが流れてきました。


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開き直ってパチリ。雪の軌跡が面白い



雪の朝

少し寝坊をしてしまい、慌てました。早起きして雪景色を撮ろうと決めていたからなんです。神田川にかかる橋から桜並木を見ると、枝にあるはずの雪はすっかり消えていました。きっと日が上がる前から、融け始めていたのでしょう。東京は北国と違って、未明から気温が上がるのです。でも歩き始めると、雪はいろんなカタチとなって残り、目を楽しませてくれました。


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誰か来るのを待っているのかな


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なぜか、これも二人なんだよね


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着てないんだもの、寒いはずだ


テーブルウェア

週末「テーブルウェア・フェスティバル」なる展示会に行ってきました。会場は東京ドームです。入場口から見渡すと、あまりの広さに足がすくみました。全てのブースを見て歩くことはできないので、パンフレットで会場をチェックしてから、メインとなっているテーブルウェア作品をじっくり鑑賞。ウ〜ム、我々庶民の食卓とは、かなり縁遠いなあ〜。テーブルクロス、食器、花飾りなど、どれひとつとっても高価なものが多く、マナーや話題などにも気遣いが必要になりそうです。良いなあと感じるのは、どれもシンプルなもの。そしてふだん使いの食器であっても、花がひとつテーブルにあるだけで、華やぐだろうなあという印象を強くしました。



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優秀賞の作品は、シックでシンプル


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丸テーブルにすれば、何人でも座れそう〜


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部屋にこんな花が飾ってあれば、どんな話題も華やぎそうです





キャベツ

郊外の小さな市民農園でキャベツが元気に育っていました。ほとんどのスペースが土に戻されているなか、隅っこの畝にこのキャベツが残っていました。よく見ると葉っぱのあちこちに青虫!?の食べ跡があります。この寒さのなかを動き回っているのかと思うと、何か愛しくなりました。美味しいところだけなのか、食が細いのか、食べ跡は小さいものばかり。もしかしたら青虫君、どこかでサナギになって、春を待っているのかもしれません。


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キャベツにも花言葉があります それは「利益」!? 



セイタカアワダチソウ(2)

昨年の10月28日に見つけたセイタカアワダチソウが、こんな姿で冬を越えていました。種子の付き方を見てください。この種子の全てが根付くとどうなるでしょう。他の花を駆逐して、やがて黄色の花だらけになりそうですが、じつは平成に入ってから勢いが止まったという報告もあります。秋にこの花が揺れているのは、なかなかいい眺めなので、できれば他の花と共存して、控えめに咲いて欲しいと思っています。



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雪祭り(2)

さて62回を数える雪祭りですが、こうして開催できるのも自衛隊によるチカラが大きいのです。毎年新しいテーマが決まると、事前に発表されます。大きな像を造り上げるためには、木材で基礎を組み、郊外から運んだトラック何百台分の雪を積み上げ、約一ヶ月くらいかけて形づくられていきます。そして出来上がった雪像の迫力とその繊細さは、初めて見る人を驚嘆させます。この頃はアジアからのお客さんが増えているようで、中国語、韓国語の表示をあちこちに見かけました。


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巨大サザエさん一家


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この上はきっとステージになるのでしょうね〜


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夜が更けると輝きをます氷の彫刻


なるほど!こう来たか!増えすぎたら食べちゃうもんね〜


雪祭り

父の13回忌で札幌へ行ってきました。札幌駅前に立つと、ニュースで聞いていた豪雪はどこへやら、路面が解けているところもあります。それでも東京から来た人間には、寒さがこたえました。ちょっと歩いてみようと大通り公園まで行ってみると、自衛隊や一般の人による雪祭りの仕度が進んでいました。冷え込むなか若者たちは、シャーベット状の雪を粘土細工のように張り付けたり、化粧磨きをしたりと、白いアートと真剣に向きあっていました。


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開催2日前ともなると、雪像作りに拍車がかかります


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面白いものがたくさんあります


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これなんかもタイトルが可笑しい


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地元日ハム」に入団した斉藤選手。タイトルは「ととのいました」!


カタバミ(片喰)

 カタバミが咲き始めています。寒い日が続いているのに、この花は平気なのでしょうか。この花にはさまざまな呼び名があります。「かがみぐさ」「すいば」「しょっぱぐさ」「すずめぐさ」「ねこあし」「もんかたばみ」。つまりカタバミは身近な花として、誰からも愛されてきたのでしょうね。武家の間でも「家運隆盛・子孫繁栄の縁起担ぎ」の象徴とされ、家紋の図案として用いられました。優雅な形は日本十大紋の一つされ、桐紋についで、広く使われています。


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花言葉は「輝く心」「喜び」「母親の優しさ」



※今夕より、法事で極寒の札幌へ向かいますので、明日はお休み〜
 いまの気持ちは、こんな感じかな
 http://1c.3coco.info/5gyo/

蝋梅(ロウバイ)

おや、もうロウバイ! と思わず・・・・。日の良く当たるところは、他よりも時間が早く進むのでしょうか。百合の根を思わせるようね黄色い蕾が、少しずつ開き始めています。砂糖菓子にも見えるので、手を伸ばして口に放り込みたくなりますが、種子にはアルカロイド系の物質が含まれているので有毒。思わず、また・・・・(^^;  幼さが残る可愛い春の花です。


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言葉は「慈愛に満ちている人」「ゆかしさ」「優しい心」



ボケ(木瓜)

ボケの花が、幸せそうに咲いていました。なぜボケの名前でよばれているのでしょうか。漢名の木瓜の音読みである「モツカ(ぼくか)」が転訛したものなどの諸説あります。「モッカ」→「モッケ」→「モケ」→「ボケ」ですね。さてボケといえば、最近のニュースが「過度な飲酒が続くと、脳に影響を与えて認知症になりやすい」と伝えています。「健康に害を及ぼさない量というのなら、せいぜい週に1〜2回、日本酒1合の半分程度」という研究者もいます。もっとツッコミを入れたい、興味ある話です。


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花言葉は「先駆者」「指導者」「妖精の輝き」「平凡」「熱情」といろいろ




ガザニア

造花を思わせるような花を発見しました。まず驚いたのが、茎と花の関係。木の枝を思わせるような太めの茎の上に、造花みたいな花がちょこんと乗っています。調べても分からないので権師匠に聞いたところ、ガザニアとの返事。ラザニアは大好きなのですが、ガザニアは分かりません。調べてみると、キク科の仲間で原産地は南アフリカ、別名クンショウギク(勲章菊)。なるほど、日本に入った頃が想像されます。開花は4月頃からとあるので、かなり生育環境に恵まれているんでしょうね。


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花言葉は「あなたを誇りに思う」「身近の愛」「潔白」「きらびやか」


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花開くとこんな感じになるのでしょうか



公園の隅に、なにげに咲いている花木があるので、近寄って見ると梅の花。寒さのなか、健気にいくつかが開花しています。「梅一輪一輪ほどの暖かさ」。一輪の梅の花を愛でながら、春への期待に胸を膨らませる一句ですが、この俳句をつくったのは、服部嵐雪(はっとり らんせつ)というお方。松尾芭蕉の弟子にあたる人で、柔和な温雅さを特徴とする嵐雪の才能を芭蕉は高く評価していたようです。


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白梅の花言葉は「気品」「高潔」


チューリップ

新宿通りの花屋さんの前が、春らしい賑わいです。このチューリップ、先週に並べられたときは、まだ固い蕾でした。北側を向いているお店なので、ゆっくり花が開き始めています。日がな一日、風を受けているのか、陽を求めているのか、どの花もやや右側を向いているように思います。そばにあるシクラメンもずっと売れ残りなのかな?


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チューリップの花言葉はやはり「愛」。色によって愛も変わります



水仙

金網の向こう側から外に出たいといっているような水仙を見つけました。なるほど。君はナルシストだから、緑道を歩く人たちに自分の美しさを鑑賞してもらいたいというわけだ。たしかギリシャ神話に出てくるナルキッソスは、水面に映る自分の姿に見とれているうちに、花になってしまったという逸話があるけど、やはり君はその血を受け継いでいるようだなあ〜



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花言葉は「うぬぼれ」「自己愛」「エゴイズム」



ハヤブサ



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先週末、友人の権ちゃんから、衝撃の写真が送られてきました。イトカワから微粒子を持ち帰ってきたあのハヤブサが、最後に地球を撮った一枚の写真です。これを見るときっと満身創痍で、最後の気力を出して送ってきたのではないかと想像してしまいます。映像に乱れがとても象徴的で、天の川の中に燃え尽きた、孝行息子ハヤブサをまた思い出してしまいました。


雪ツリー

冬の名物、雪吊りといま注目のスカイツリーが並ぶと、「不思議なツリー合い」と思わずシャレのひとつも出てきます。この風景はなかなか対称の妙があります。新旧の文化や造形性を比較しつつ眺めると、どちらにも職人の技が際立っているように感じます。もし大雪が降ってスカイツリーが樹氷のようになれば、この風景は見応えがあるでしょうね。



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ここは、両国駅のそばにある旧安田庭園


冬薔薇(ふゆばら・ふゆそうび)

このバラの前を通り過ぎるたびに、はたして花をつけるのだろうかと心配していました。寒さに強い種類なのかもしれませんが、この冬の厳しさは半端じゃないので、頑張れよとエールを送っていました。霜に痛んでいるのか花びらが哀れで、色も褪せながら咲く姿には、強く詩情を誘うものがあります。こんな一句が浮かびました。「寒空に誰を待つのか冬薔薇」。



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日が陰ると、いっそう寒々しく見えます


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陽を浴びているクリスマス頃

大寒

今日は二十四節気の大寒(だいかん)。小寒から大寒までの15日間と大寒から立春までの15日間の合計30日間を「寒さの内」といい、暦では一年でもっとも寒い時期になるそうです。極寒の夜、帰り道で「辛抱」という言葉を思い出しました。世の中便利になって、辛抱することが少なくなったせいか、あまり聞かないなあ〜と。奉公に行かせた我が子に「年期が明けるまで辛抱、おし!」なんて励ましたのは、遠い昔の話。最近の日本人は、なにか辛抱が足りないように思えるのですが・・・。


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寒い中、八重の白い山茶花が「辛抱しないで!」


沈丁花(じんちょうげ)

今日はちょっと暖かいですね。緑道の沈丁花がもう蕾をもっていました。沈丁の花!?何か意味があるのではないかと調べてみました。すると「沈」は、香木のひとつで伽羅になる沈香(じんこう)という樹木。そして「丁」は、フトモモ科の熱帯常緑高木、丁字(ちょうじ)という香りの高い花から、それぞれ一字ずつもらって命名されていることが分かりました。沈丁花は、誰もが認める香りの高い名家(名花)の出だったのです。


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芳香を放つのは春分の頃といいますが、今年はどうでしょうか



釣り堀

何とものんびりする風景です。市ヶ谷駅のホームで電車を待つ間、この位置に来て眺めますが、必ず誰かが糸を垂らしています。この寒さの中、魚はエサに食いつくんでしょうか。釣り人はほとんど微動だしないので、時間が止まっているかのよう感じます。ときどき餌を取り替えたりするくらい。この寒さでは、修行か鍛錬に近いものを感じました。さむさむ〜。


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連れてきて仕事を手伝わせようかと思うときがあります


落語を聞きに

冷え込んだ昨日、友人が出演する「麹町落語塾大発表会」を聞きに両国まで足を伸ばしました。両国駅構内は、大相撲初場所が開催されているせいか、力士のつける鬢付け油(びんつけあぶら)の香りが広がり、賑わいに華やかさが加わったような雰囲気です。さてそれを尻目に、お江戸両国亭に向かいます。三遊亭とん馬師匠に落語を教わっている素人衆の発表会なのですが、なかには大変お上手な方がいらして、しばらく聞いているとすっかり心地が良くなり、いつの間にか大笑いのなかに引き込まれています。朗読も同じなのですが、演目の良さとは別に、語り手の人柄が浮き彫りにされているのが見えて、なかなか味わいが深いのです。


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国技館前は、色とりどりの力士ののぼり旗が風にあおられています




三寒四凍

寒い日が続いています。涙もろくなってきていることは知っているのですが、寒い朝も歩いていると涙がでてきます(トホホホ・・)。夏の酷暑に、この冬の寒さ、全部足して平均するとプラスマイナスゼロになって、一年で見ると平年並みの気温が記録される。なんか悔しくなってきますが、何で悔しいのかよく分からない。この寒さ週明けまで続くそうで、ヒートテックに感謝です。



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涙目で観ているようなピンボケです。


スカイツリー

スカイツリーの記事をよく目にします。空気が澄んでいるので、かなり遠くからその勇姿を確認できますが、思いがけない場所から突然見えたりすると、驚いてしまいます。ビューポイントもいくつもあるようで、いつも撮影者で絶えません。スカイツリーがこんなに多くの人の関心を集めるのは、なぜだろうと考えました。まず人は高いものを見るのが好き。星、雲、月、飛行機、ISS、凧、富士山、ビル掃除のゴンドラと枚挙に暇がありません。もしかしたら高いものや高くにあるものは、私たちの憧れや希望といった心の内を投影しているのかもしれませんね。閉塞した社会の中で、人はスカイツリーに様々なことを託しているのではと思いました。

そしてISS! 見事に見えました。四谷からは、真上の月の右横を通って南西へ辿っていきました(予想よりやや遅めの出現でした)。


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これは、権ちゃんの1月1日の吾妻箸からのカットです。


堆肥



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この写真は、昨年玉川上水緑道の森田さんの庭を訪ねた時のスナップです。森田さんは秋になると、咲き終わった花や茎、葉っぱを集めて堆肥を作っています。毎日毎日、集めては、大きな庭の一画に積み重ねていきます。じっと見ていて、なんだか温かくなったことを覚えているのですが、なんだろう。
命の再生。全ての有機物は次の命の糧となっていくということでしょうか。命あるものは、必ず終わりを迎える。でも次の命を育んでいく、そんなことを思ったのかもしれません。そう納得して見ると、この堆肥の美しいこと。そして美味しそうなこと。なにか、ちらし寿司に見えませんか?


からくり時計

公園や街角に人が集まって見上げている先には、からくり時計らしきものがあります。定時になると美しい鐘の響きとともに、人形などが動きだし時を刻むのですが、その楽しさのことを思うとすぐに通り過ぎることができません。ときには芸術的な動きをする人形などもいて、驚いたり笑えたりで、なんか平和で良いなあとぼんやりします。


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中野サンプラザ前のカリヨン「春のうららの隅田川~♪」が聴こえます


ヤツデ

球状に弾けている蕾のいくつかから、星形の白い花が開いている。二段式の花火のようで華やかだ。葉は天狗のウチワにそっくりでかなり大きい。ヤツデに違いない。この時期に咲く花はどれも希少価値があるので、じっくりと見た。樹形がいま一つなので、カタチを整えればお洒落なインドアグリーンに変身するかもしれない。



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花言葉は「分別」「親しみ」「健康」


ヒイラギナンテン

寒空の下、何とも力強く咲いている花がありました。細いトウモロコシが花をつけているようにも見えます。葉には刺があるので用心深く近寄ると、黄色の小さな花は二層になっていて、なかなか良い香りがします。さっそく調べてみると「ヒイラギナンテン」。「性質は強健で、北向きの庭や家の裏など、悪条件下でも植栽可能な、手間いらずの木です」とあります。


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花言葉は「激しい感情」「激情」「愛情は増すばかり」。お〜すごい!


椿

明けましておめでとうございます。年末、年始と恒例のアササン(朝散)をしていました。冷え込みが厳しく、外へ出るのは辛いのものですが、歩き始めると徐々にポカポカしてきます。多くの家の玄関には門松が飾られ、正月らしい雰囲気なのですが、歩いている人たちはいつもと同じ。何も変わらないいつもの風景です。少し違うのは山茶花の花がかなり散り、椿の蕾が色づき始めていることでしょうか。


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足元に一輪、椿の蕾。



雑木林

一年の最後は、葉をすっかり落とした林を散策したいものです。静かな林で、枯れ葉を踏みながら歩くと、心地のよい感触と響きがあります。こうした感覚は脳にとても良い刺激を与えるようで、シータ波(θ波)という脳波がでて、記憶や発想が高まるといわれています。そんなわけで静かな散策は、一年を振り返るには良い時間になるかもしれません。
また目的地を目指さない歩きは、さまざまな発見に富んでいるので、気持ちのリセットや来年への鋭気にもつながりそうです。



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陽をうけ、枯れ葉踏む音を聞きながら、歩くことは、幸せのひとつ


野葡萄(ノブドウ)

壁から垂れ下がっている枝に小さな実がついています。これはきっとノブドウではないかと思います。色がまちまちで、どれもわずかな斑点があり、ツルも複雑に絡まっていい具合です。これを見て、小さい頃、札幌の藻岩山の山中で食べたヤマブドウを思い出しました。樹に絡まるツルに登り、まばらになって熟している黒いブドウに手にとり、口に放り込む!その強烈な甘さと酸っぱさ。しばらくすると舌が真青になって、割れるような痛みが走ります。仕方なく食べるのを止めて、残りをポケットに入れて持ち帰り、母に渡すとブドウを瓶に詰めて、葡萄酒を作っていたことを思い出しました。そしてポケットの中で潰れたブドウが染みを作っていたことや、あの葡萄酒の赤い色も蘇ってきました。



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残念ながらノブドウは食べられません



また日が暮れる

12月に入ってから時間の早さを感じています。日が短いこともあるのでしょうが、気がつくといつも夕方。その理由のひとつは、抱えている大きな仕事に集中していて、時間を忘れていることにあります。時間が流れている感覚がないので、もしかしたら肉体的には老化していないのではないかと思うのです。長生きできるかは解りませんが、時間を持て余す生活にいま憧れをもって過ごしています。


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昨日の夕暮れ。日没の頃から雲の色がどんどん変わります。


Merry Christmas

今日はクリスマスイブ。世界の人たちがほんのちょっと幸せになれる日でしょうか。クリスマスとは、英語の「Christmas」で、これは「キリスト(Christ)のミサ(mass)」という意味をもっています。また古代ローマでは、12月の太陽が冬至にふたたび力を取り戻し、光がよみがえるということを祝っていました。賑やかになりそうな今日の夜ですが、静かなクリスマスの時間を過ごす人は、どこかにいるのでしょうか。


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サンタの人形で作られているツリーを見つけました



山茶花咲いた道

山茶花が咲きほこっている前を通ると、なにかそこだけ温度が高いように感じます。そういえば「最近、山茶花で垣根を作っている家が多いね」と友人が話していたことを思い出しました。常緑樹なので、葉は一年中青々としているので落葉の心配はなく、秋から冬にかけては鮮やかな花を楽しめこともあって、人気が出ているのかもしれません。


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言葉は「理性」「謙遜」「困難に打ち勝つ、ひたむきさ」とあります



向日葵(ひまわり)

寒空の下、健気に咲いている向日葵を1本を見つけました。葉もまだ青々としています。遅くに植えられた耐寒性の向日葵でしょうか。でも花びらは、寒そうに縮こまっているように見えます。12月の向日葵なんて、景色と不似合いで、まさに冬の花火!?

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西の方角を見ていました


月食

明日21日夕方に皆既月食が始まります。これは3年ぶりらしく、太陽と地球と月が一直線に並ぶという皆既になるのは、16時40分〜17時54分で月食終了は19時2分。今回の皆既月食については宇宙航空研究開発機構 (JAXA) でもページを用意しています。ただ気象庁の週間天気予報を見ると、北海道から東北にかけて以外は雨らしく、心配です。

*詳しくは・・・
http://naojcamp.nao.ac.jp/phenomena/20101221/


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地球の影が映っても見えるらしいのですが・・・・・


友人権ちゃんからもこんな情報が入っています。

◆ISS
久しぶりの夜パターンです。データは観測地東京です。

・24日(-2.9) 18:15:22 南西10度 〜 18:17:37 西南西51度
この日は最大値で見えなくなるという珍しい現象です。特に関西、四国地方では東京よりかなり明るく、最大に輝いた瞬間に消えるというクリスマスイブに相応しい?と予想しています。
http://www.heavens-above.com/gtrack.asp?date=40536.387083912&lat=34.68693&lng=135.52614&alt=89&loc=osakajo&TZ=JapST&satid=25544

・26日(-3.6) 17:30:17 南西10度 〜 17:33:09 北西75度 〜 17:35:00 北東20度
・28日(-3.4) 16:45:05 南西10度 〜 16:47:56 北西68度 〜 16:50:49 北東10度

両日共にほぼ同じ位置に見えます。我が家/群馬上空通過です。
http://www.heavens-above.com/gtrack.asp?date=40538.3563530324&lat=36.250&lng=139.083&alt=89&loc=Fujioka&TZ=JapST&satid=25544

日付の次のカッコ内数字は(マイナス3.6等星)と読みます。
夕方見える一番星の木星は -2.5等星、早朝見える明けの明星/金星は -4.5等星、満月 -12等星、半月 -10等星、太陽 -26等星、つまり数字が小さい(マイナス値が大きい?)ほど明るいと言う事です。




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何とか最終日に間に合った〜まだツキがある!?



センダングサ

見慣れぬ花を発見!調べても分からない。こんな時には権大明神にと、メールを送るとケータイが入った。「どう見てもセンダングサだろう。花の部分が落ちたのでは・・・」と言う。なるほど、あるべきものがないと分からないものだ。ごく普通に見られる花なのに、揃ってこんなカタチになっていると勘違いする。種子が衣服にふっつく「ひっつき虫」の正体はこの花だ。

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花言葉は「聡明」「忍耐力」



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これが正しい


高尾山−3

高尾山は元来修験道の霊場で、真言宗智山派大本山高尾山薬王院有喜寺という舌を噛みそうな寺域になっていて、大阪府箕面市の「明治の森箕面国定公園」まで続く、全長1,697kmに及ぶ東海自然歩道の起点でもある。高尾山の標高は599メートル。山頂からは関東平野の街並、八王子、相模原のほか、好天であれば筑波山、房総半島、江ノ島まで眺望できる。冬至の前後には、富士山の真上に太陽が沈む「ダイアモンド富士」を見ることもできる。


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やや霞がかかっているが新宿副都心、スカイツリーまで見えた。


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小仏峠のバス停で1台バスを見送ると、わずかの間に百人を超える登山者が並んだ。


フユイチゴ(冬苺)

琵琶滝コースで甥っ子がノイチゴを発見。秋から冬に日当りのよいところで見かける種類です。聞かれるままに「それはヘビイチゴかな、食べられるよ」と答えても、なかなか口にしないので、いくつかを口に頬張ってみせました。甘酸っぱさが口に広がり、なかなか美味いのです。イチゴの原種はこんな味ではないかと思いました。彼はその後も赤や黒い実を見つけるたびに、食べられるかと聞くので、「不味いと思ったら出すといい」と話すと、いくつかの実を口にしていました。そしてじつにきちんとした感想をいいながら、ほとんど吐き出していました。実に素直で宜しい〜。後で調べると、これはフユイチゴと呼ぶようです。9月から10月にかけて白い花を咲かせ、冬に実を結びます。


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花言葉がありました。「真心の愛」「未来の予感」「尊敬と愛情」


高尾山−2

久々に会った甥っ子と話をしながら「琵琶滝コース」を上がっていきます。ここは小さな川の流れに沿っているので、水音がいつも聞こえ清々しい気持ちになります。高尾山の保水力はたいしたもので、この時期でも川の流れは絶えません。途中、水の上に石畳が敷いてある箇所では、登山者がより水を感じながら上り下りできます(大雨の日は水かさが増しそうですが)。多くの登山者は眺望の良い尾根のコースを選んだのか、人が少ない静かな登りとなりました。


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ひとりが多いのも高尾山の特徴です


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すっかり花を落とした紫陽花


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と思ったら、谷の上に返り花?


高尾山

甥っ子の就職祝い(!?)をかねて週末高尾山を登ってきました。待ち合わせを京王線の高尾山口の駅にしたのですが、山ガールの多いことといったら半端ではありません。前回よりもさらに若者たちが増えているようで、未来を思うとうれしいことです。運動不足の二人は、比較的人の少ない沢歩きのコースを選んで登り始めました。甥っ子には、広告関係は厳しいから止めた方が良いとアドバイスしていたのですが、中央突破して決めたようです。この半年の就活の話を聞いていると、学生たちの苦闘ぶりがよく分かりました。そんな世間はどうでもよいと、高尾山は秋の陽射しを受け、のほほんとしていました。


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ススキは穂を膨らませて、種を飛ばそうとしているようです


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手にとるとフワフワ。拡大するとこんなに美しい!


秋のオブジェ

あちこちの山で拾い集めた木の実を並べると、結構な量になっていた。松ぼっくり、ミズナラ、カシワ、スギ、ヒノキ、クリ、クルミ等。このなかで最も好きなのがヒノキの実だ。これはそのままでも匂うのだが、ちょっと傷つけると強い香りを放つ。胸ポケットにいくつか入れて歩くと、実に気分が良い。そんなことを思いながら、イケメン小粒を集合させて撮ってみた。小さな写真立てに入れて飾ると卓上インテリアになるかもしれない。


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ここでもみられますよ〜

センリョウ(千両)

秋になるとひときわ目立つのが、センリョウ、マンリョウ。真っ赤な実で気をひくのですが、考えてみると花をじっくり見たことがありません。調べてみるとセンリョウには花弁がなく、花には雄しべと雌しべを1本ずつつけることが分かりました。受粉後は、雌しべが膨らんで実になります。なんと!百両、十両という種類もあるそうです。景気が良くなるように、一枝飾ってみようかしらん〜。



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膨ら雀(ふくらすずめ)

鳩が電線に止まっています。もう1本あれば五線譜になるのになあ。鳩を音符にすると面白いイラストができそうだなあと見ていると、寒いのかじっとしています。そういえば寒さが厳しくなると、北の鳥は全身の羽毛を膨らませて、寒さ対策をします。雀なんかがそうで、その姿を「膨ら雀(ふくらすずめ)」と呼びます。または「福来雀」とも書いて、福を持ってくる雀として縁起が良いとされるですが、鳩は膨らんでいたかは、思い出せません。


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今朝は鳥肌が出るほどの寒さでした


白菊


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白い菊には、思い出があります。実家には古い仏壇があって、生花がいつも活けてありました。よほどのことがない限り、絶えることはなく、その多くが白や黄色の菊でした。最初に活けるのは母か父ですが、花の水を換えるのは子どもたちの日課でした。菊好きの母だったので、母の日に送ろうとしたところ、誰かにとがめられたことを覚えています。カーネーションより菊だろうと、まじめに思っていたのです。いまでも菊の香りがすると母につながります。


餅つき

土曜日、事務所近くの公園で餅つきをしていたので、覗いてみました。突立ての餅が二個で100円とあるので、きな粉と甘辛醤油の二つを選んで、ちょっと見学させてもらいました。湯気からは餅米の蒸される香りがしますし、みなさんの活気ある声が響きなんとも頼もしい。蒸篭なんでしょうか、かなりの年代物に見えるのですが、なにか好い仕事をしている雰囲気が伝わってきます。薪の爆ぜる音がして、燃え方はチロチロ、湯気はモウモウとあがっています。和やかで懐かしい年末の空気を感じました。



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面白いカタチですね、初めて見ました


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青年部なのか、テンポの良い杵の音が響きます


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美味しくてしかも200円!週末の仕事にはオトクがついてくる!


風強し

未明からの雨が止んだかと思うと、気温が上昇し風が強くなりました。強風は銀杏やケヤキの葉を奪い、路上でダンスをさせたり、地下鉄の出入り口から吹き入れたりと大暴れ。暖かくなるという予想はありましたが、今日の気温は想像以上。サラリーマンの多くが、コートを手にして春のような雰囲気で歩いていました。明日はまた10度くらい下がるようです。一方、花屋さんの店頭は、だんだん賑やかになって来ました。


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プリンセチア、ポインセチア。おっぱいみたい〜


ピラカンサ?

どのくらいの数の雀が鳴いているのでしょう。神田川の下からやかましく聞こえてきます。堀の反対側から見て分かりました。赤い実をつけている木の中で鳴いています。木の種類は、トキワサンザシかビラカンサか?。ときどき落ちる実を下に集まっている鳩が食べています。鳴き声から、数十羽くらいはいるようですが、雀がその実を食べているのかはわかりません(だいたい雀が木の実を食べている姿は見ないし)。全国的に雀の数が減っているというのに、ここでは元気でした。


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堀の高さは約5メートル。もうすぐ枝が下に届きそうです。


ハツユキツユクサ(初雪露草)

珍しい花!と思ってよく見ると、葉の一部がピンクと白に変色していました。これは不思議と思い、調べたのですが分からなくて「権大明神」に写真を送ったところ「ハツユキツユクサ」ではないかとメールが届きました。何でも分かるんですね〜。なかなか魅力的な名前です。花は初夏に咲き、夏から葉が少しずつ白くなり、寒暖の差が大きいと鮮明になっていくようです。なにか葉の感じは万年青(オモト)にも似ています。この先変わっていくのをチェックしましょう。別名、初冠雪(ハツカンセツ)、胡蝶の舞(コチョウノマイ)。


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葉の裏はピンクになるのでしょうか。


 事務所のホームページがオープンです。よろしければご覧ください。
 http://way-s.info/


柚子(ユズ)

柑橘系の葉っぱかなと思っていたら、つやつやとした柚子が育っていました。この時期、柚子の香りを嗅ぐと、グ〜ンと食欲指数が上がります。煮物、フロフキ大根、湯豆腐、白菜漬け・・・「お姉さん、熱燗もう1本〜」と思わず声をあげそうです。皮は七味唐辛子にも入っているのですから調味料、香辛料の中にあっても、その地位は高く、とくに「柚子胡椒」の驚くべき力といったらもうこれは、鍋料理や味噌汁では誰もが納得の★三つです。話が長くなりそうなので、ただお試しあれ!と結ぶ次第です〜はい。


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花言葉は「健康美」「恋のため息」「汚れなき人」


ムラサキシキブ(紫式部)

秋の実が色づいています。なんだか分からなかった木も、秋に実を付けることで正体がばれてしまいます。ムラサキシキブもそうかな。葉をほとんど落とし、実をわずかに付けている姿は、秋の風情を感じさせます(実を多く付けるのは園芸種のコムラサキ)。紫式部の名前は「紫敷き実(むらさきしきみ)」と呼ばれていたものが、いつからか紫式部になっていったとの説があります。花言葉は「上品」「愛され上手」「聡明な女性」


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これは、背の高くなるムラサキシキブ



ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)

傾斜地の一面がピンク色に染まっていました。ソバソバ・・・、名前を思い出せずイライラしていましたが「ツブソバ」だと閃き、ほっとして表記を見たところ「ヒメツルソバ」。そうだった〜。花の季節が過ぎると忘れていくようで、記憶力の衰えをしみじみ感じます。秋になると、よく見ますが、これほど群生していると圧巻です。


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花言葉は「愛らしい」「気がきく」


サザンカ(山茶花)

散歩道には花の種類が多く、一年を通して色んな花が咲き続けます。これから旬を迎える山茶花。その生け垣に、桜の赤、朱、黄色の葉が程よく落ちて、鮮やかな色合いを見せていました。よく見るともう小さな蕾が見え隠れしています。きっと寒さが厳しくなるにつれ、膨らんでいくんでしょうね。さて山茶花の名前の由来を調べてみると、本来の読み方である「サンサカ」が訛ったものらしいです。「サザンカ、サンサカ、サイタミチ〜♪」でもいいのに・・・


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サザンカの花言葉は「困難に打ち勝つ」「ひたむきさ」


日展

日展を観る場合は、心身ともに充実している日を選ばなくてはいけない。作品の圧倒的な量とパワーに負けてしまい、出口に辿り着く頃はグッタリしてしまうからだ。ゆっくりと洋画から見始めた。どの絵も100号(約1.6×1.3m)を超える大きなものばかりだ。洋画と日本画の作品がとくに多く、延々と展示されている。その他に彫刻、工芸、書と続くので、どこかで一休みしないと、価値基準が失われていく。そんな時は、絵であれば風景だけをよく観ようとか、書であれば分かりやすい作品を鑑賞しようと決めるのだ。そう思いながら観ていくのだが、芸術家のもつパワーと作家が格闘した膨大な時間に圧倒され、やはり今回も眼はショボショボ、肩もコリコリとなってしまった。


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深夜にひとりで鑑賞するのは怖い


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好きな書とはこんな作品




ツユムシ(露虫)

菊の花に止まったツユムシがじっとしていました。キリギリスやバッタなどは、危険を察知するとすぐに逃げるのですが、ツユムシはぎりぎりまでじっとして外敵をやり過ごそうとします。ツユムシは頭が小さく、今風でいえば「小顔」のキリギリスの仲間です。顎のつくりが小さいので堅い葉を食べることができず、もっぱら蕾や花びらを食べるようです。コオロギ等が肉食系ならば、ツユムシは代表的な草食系ということになります。


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これは背中に白い線がある「セスジツユムシ」でしょうか



水たまり

自然のなかにいると、なぜか歩きたくなってしまう。歩けば自然からの美味い空気をいっぱいに吸え、幸せな気持ちになるからだ。山だけでなく、水のある風景を見ながら歩くのも楽しい。先日の玉川上水緑道のように、水路のある道や川沿い、浜辺や湖、水たまりのある道などもいい。四万十川の川漁師は、漁に出られない日であっても、幾度となく川を見に行くと聞いたことがある。気になってしょうがないのだ。小さな水たまりから良い話を思いだした。


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子供の頃、長靴をはくと水たまりの中をよく歩いたなあ


ツワブキ(石蕗)

秋になるとツワブキは菊のような花を咲かせます。そのわけは、フキはキク科だからです。ツワブキの名は「艶のある葉のフキ」から転じたと考えられているようで、一年を通してツヤツヤの常緑性。華やかな黄色の花をじっと見ていると、下一面に広がる葉とは別のように見えます。茎は一晩水につけてアクをとり、さっと塩ゆですれば、キャラブキとして食べられます。


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花言葉は「謙譲」「困難に傷つけられない」



ホトトギス(杜鵑草)

不思議な造形美で、しみじみ見惚れてしまう花のひとつにホトトギスがあります。斑点のついた花びらと雄しべ、雌しべのユニークな形はちょっと驚き。鳥の名前と同じなのは、ホトトギスの胸の斑紋に似ていることから命名されています。ランにも同じような色や形をした種類がありますが、ホトトギスはゆり科。秋、山や林などの日陰に咲いています。花言葉は「秘めた思い」「永遠にあなたのもの」

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先日の玉川上水緑道で見つけました


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ホトトギスの胸の模様に似ている!?


ISS(国際宇宙ステーション)

昨日の夕方、ISSは北西の空からいつものスピードで現れました。雲の多い一日でしたが、この時間だけ、雲が少し切れました。地球から遥か400㌔の上空を周回するISSを見ていると、しばらく時間を忘れてしまいます。一直線に進む光の軌跡が、人類の英知を集めた象徴のように見えるからでしょうか。それとも遠い光に反応するだけなのか。月の辺りで雲の中に入り、残念ながら最後まで見ることができませんでした。


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この子たちの興味は、電車です



紅葉


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紅葉前線は、いまどの辺りだろう。木の種類によって色の変化が違うので、何気に上を見て歩いている。上の写真は、神田川沿いのまだ若い桜の木。なんとも若々しい紅葉だなあと思う。葉を多くつけて見事な緋色に染まっている。


シュウメイギク

漢字にすると秋明菊となりますが、実はキンポウゲ科でアネモネの仲間。菊ではないのに、こんな名前がついています。葉は、やや丸みを帯びた形をし、茎も細長くアネモネにそっくり。コスモスのようにわずかな風に揺れ、秋の青い空に似合います。繁殖力が旺盛で、ランナーで増えていきます。


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花言葉は「忍耐」「薄れゆく愛」「多感なとき」



さて週末のISS情報です。(権ちゃん責任監修)

東京情報!
14日(輝度-3.5)18:03:24 北西10度〜18:06:19 南西70度〜18:06:36 南63度
16日(輝度-3.1)17:19:52 北西10度〜17:22:45 南西60度〜17:25:37 南東10度

札幌藻岩山、四谷、大阪城からのURLです。
(ドイツ宇宙局/英語、JAXA/日本語、の豪華2本立て!)
◆札幌藻岩山
http://www.heavens-above.com/PassSummary.aspx?satid=25544&lat=43.02222&lng=141.32126&loc=sapporo&alt=89&tz=JapST
http://kibo.tksc.jaxa.jp/letsview/visibility1/sapporo/index.html
◆四谷
http://www.heavens-above.com/PassSummary.aspx?satid=25544&lat=35.68702&lng=139.72544&loc=yotsuya&alt=89&tz=JapST
http://kibo.tksc.jaxa.jp/letsview/visibility1/tokyo/index.html
◆大阪城
http://www.heavens-above.com/PassSummary.aspx?satid=25544&lat=34.68693&lng=135.52614&loc=osakajo&alt=89&tz=JapST
http://kibo.tksc.jaxa.jp/letsview/visibility1/osaka/index.html


14日(日)であれば、午後6時過ぎ。雲がなければはっきり見えそうです。



玉川上水緑道−6

さて三鷹までどれくらいあるのだろうと、一直線に見える緑道を進んでいく。多くの木には、名前が標されているので、木肌や葉のカタチを頭に入れておくと、いくつかの木の名は覚えられる。ときどきカツンカツンと音がする。風を受けたクヌギやカシワの木からドングリが落ち、それが枝や幹に当たる音だ。それも数十個くらい落ちる時は、思わず手で頭を隠すのだが、一度も当たらなかった。足元には無数のドングリ・・・今年の熊に喰わせたいなあ〜、なぜこの森にはリスがいないのだろう。N.Y.のセントラルパークには、あんなに飛び回っているのになどと思いながら、数個のドングリと栗を拾う。記念碑を読んだり、鯉を眺めたりで時間がどんどん経っていく。国立、小金井の標識が現れるたびに、三鷹までは後どれくらいなのだ〜!とやや憔悴気味に橋に標された地図をながめる。ついに吉祥寺辺りで日が暮れてしまった。三鷹駅に着いた頃はもう暗かった。歩行距離約16㌔〜。


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こんな道が


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やがてこんな道に


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クヌギのドングリ。やや太っちょ


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巣箱を目指した蝉の幼虫


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文学碑もいくつかある


三鷹駅すぐそばの橋にやっと到着〜


玉川上水緑道−5

週末、初夏に歩いた玉川上水の先を訪ねようと、地図をチェックしてから拝島に向かったのだが、途中駅の不審物騒ぎで予定を変更。多摩モノレールに乗り換え、玉川上水駅から三鷹方面への緑道を歩くことにした。木々は時おりの風を受け、枯れ葉をちらつかせているが、まだまだ緑が多い。途中の足湯をパスして、森田さんのオープンガーデンへ。覗くと、いました〜。彼女は枯れている秋の花を刈り取り、堆肥をつくる作業をしていた。園内は、コスモスやルドベキア、野菊など数種類の花だけで、ほとんどが春のための畑になっていた。彼女は手を休め、今時期の作業や来年の予定などを話してくれた。「また春にいらっしゃい」と送られ、再び上水沿いを歩き始めた。


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案山子の服も変わっていました。


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鳥たちの水場には餌も置かれている!?


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森田さんは、椎茸を栽培していました




むかご(零余子)

昨日、新聞の隅にあった料理メモ「むかごご飯」に目が止まった。そういえば散歩道に黄色くなった蔓があったけど、実をつけているだろうか!?この「むかご」、ご存知の方は少ないのではと思う。一般的にむかごというと、ヤマイモの茎になる実のような部分をいう。つまりこの実のついている茎を辿っていくと、根にヤマイモがある、はずなのだ。だがかなり深く掘らなければ現れない。かなりの重労働が必要になるのだ。その点むかごは茎に実をつけているので簡単にとれる。鈍い色をしているので美味そうに見えないが、なかなかの味わいなのだ。取れたらむかごご飯を作ろうと、むかごのコースを歩いてみた。


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あった!♡のカタチを細くしたような葉が目印


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むかごがありました〜こんな風に実をつけています


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大きいものはドングリくらいになります


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手の平一杯くらいのむかごを取って炊き込みました
ちょっと粘りがあり、秋の味かな。「ごちそうさま」



むかごが取れたら「ここ」をクリック!



結実

今日も昨日に続き、もったいないくらいの快晴です。明日もこの青空を期待したいですね。歩いていると様々な花が実をつけています。実を結ぶから結実。調べると「植物に実がなること。実をむすぶこと」「努力が良い結果となって現れること」とあります。夏の暑さをしのいで実を結び、あるものは果物や鳥の餌に、種を飛ばして子孫を増やしていくものなど、植物の一年の集大成でしょうか。


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小さな花なのに意外と大きな実をつける「ランタナ」


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ガードの固いダチュラの実。やがて茶色になり破れて種子が落ちます


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これはきっとカズラの仲間


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花が散ると何の花だったか分かりません


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これも


文化の日

昨日の文化の日は、定説通りの秋晴れ。それも抜けるような青空でした。神宮では東京六大学野球の決勝戦、関東大学ラグビー、サッカーのナビスコ杯決勝戦、夜はプロ野球、女子バレーボール。さらに剣道、柔道の決勝戦まで、体育の日を思わせるようでした。昼と夜の野球の展開は、神様が悪戯をしているのか人生を思わせるように、予期できないことが起こり、ドキドキしながら楽しむことができました。楽しむといえば、昨日・一昨日の友人の講談と朗読もそうでした。味わいのある語りは、江戸の歴史や庶民の文化を身近に感じさせてくれるものでした。秋の催しは、心身に知的エネルギーを与えてくれます。


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まだ花をつけているシモツケソウは、小さな宝石のようです


秋に若葉

おやおやと思わず近寄ると、なんと若葉。そういえばこのハナミズキは、夏の暑さのなかで葉を茶褐色にし、わずかの間に丸裸になった1本です。同じように枯れた他のハナミズキも、どうやら春を待たずに、新しい命を育もうとしている。雨風や冷え込みの厳しいこの時期に、若葉をつけるという木の生命力に脱帽です。今年の暑さは、稲や野菜、果物、もしかしたら山の木の実までを不作に追い込んだくらいですから、街の樹木も相当キツかったはずです。注意深く見ると、幹のあちこちから、まだまだ新芽が出てくる気配。この先どうなるのでしょうか。


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幹のあちこちから新芽が出てきそう


ウォーキング

週末、明治大学で「中高年からのスポーツとウェルネス」という講演を聴いてきました。話をされたのは保健体育専攻の水村信二教授。若々しいなかなかのイケメンと思っていたらなんと46才。クロスカントリーの選手だったこともあり精悍そのもの。さて講演の中でなるほどと思ったのが、ウォーキングについての話でした。彼は最初に、ウェルネスとは「日常の行動様式と生活態度を見つめ直し、自分自身にあったライフスタイルを築いて、より充実した幸福な人生を得てゆくもの」と前置きした後、ウォーキングは健康のために高い効果があると話しました。健康寿命(癌のリスクが低下)や有酸素運動の効果、筋力アップによる効果など歩くことの大切さは思っていた通りの内容で、なるほどの一時間半でした。あっという間に11月ですが、この講演の話を噛みしめながら、残り二ヶ月も歩キ眼デス〜。



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歩いていると寒さ知らずの花たちが元気をくれます




ユーモア

今週、展覧会と落語を一つずつ楽しみました。出光美術館の仙がいの「禅とユーモア」、林家正雀の「独演会」です。この二つは笑いでつながっていました。それは渋い芸というか笑い、やはりユーモアかな。仙がいの説明には、「江戸時代の禅僧で日本最古の禅寺である博多・聖福寺の第123世住職をつとめ、数多くの禅画を描きながら教えを説き、民衆に愛された人物」とあります。型にはまらない自由奔放な絵と機智にとんだ言葉が掛け軸などに数多く収められていました。たとえばこんな言葉。「楽しみは 花の下より 鼻の下」「七福を一福にして 大福茶」など、ヘタウマ風の絵のなかに上手くレイアウトされています。禅を極めた先にあったのは、人生を豊かにするユーモアだったのでしょうか。一方、正雀師匠。玄人好みのホッコリと温かくなる芸風は、久々に出会った懐かしい落語家でした。やはり落語家は、年上がいいなあ〜。マクラで話した蕎麦屋への軽妙な愚痴ひとつでも、横丁のご隠居さんが話しているような穏やかな人柄で、笑いの愉しみを深めてくれるものでした。


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皇居方面を眺めながら、仙がいの作品の中にあった一句、
「よしあしの 中を流れて 清水哉」を味わっていました。
※よしあしは葦のこと。良し、悪しと読むことができます。


IMGP7394.JPG知らなくったって笑える、彦六師匠を真似たカッポレ


セイダカアワダチソウ

漢字で書くと「背高泡立草」。「セイダカアワダチソウ」が帰化植物であると知ったときに、妙なイメージもちました。なにか背高のっぽの、にきびブツブツみたいな外国人のイメージです。いまも海を渡ってやって来た、怪しげで巨大な植物といった印象があります。線路脇に伸びている姿を見かけるし、河原や空き地などにも群生しています。住処を追われたのはススキだったそうですが、ここ最近は勢力を盛り返していると聞いて、なぜか安心しています。



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花言葉は「生命力」



ピンクノウゼンカツラ

散歩の途中で見つけた花の種類を本やネットで探すのですが、どうしても分からないことがあります。そんな時は、権ちゃんに相談。画像を送ると、しばらくしてポンと答が返ってきます。いつもよく見つけるなあと感心。この花も「ピンクノウゼンカツラ」だと教えてもらいました。カズラ系の花は、本当に長く咲いていますねえ。
さてもうすぐISSが飛んできます。東京の空には今のところ雲がありません。


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ピンクノウゼンカツラは南アフリカの原産です


ISS

さて生憎の空模様です。お天気が好ければ明日夕方よりISSを、日本の各地の上空で見ることができるのですが、どうでしょうか。明日27日と29日の時間と方角をお知らせします。

10月27日18:01:30〜  西南西〜北北西〜北北東
10月29日17:19:30〜  西南西〜北西〜北東

この情報は権ちゃんからですが、詳しくは下記サイトからも確認できます。
http://kibo.tksc.jaxa.jp/

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旅の空 日本海 車窓から


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今はなき八郎潟あたり  車窓から



マムシグサ

植物なのに動物や鳥、虫の名前がついているものが多くあります。ネコヤナギやアキノキリンソウ、トラノオ、ブタクサ、ヒツジグサなど。またホトトギスやサギソウ、トキソウ、ホタルブクロ・・・。さてこの花の名を聞いた時はドキリとしました。「マムシグサ」。この時期、マムシグサはトウモロコシ状の真っ赤な実をつけ、森林の中で顔を出しているので、かなり目を引きます。名前の由来は、二枚の葉がヘビの鎌首の姿に似ているからだそうです。しかしマムシというより、ハブの姿にみえるのですが、名前のせいか人気がないように思えます。


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花言葉は「壮大」「壮大な美」



今朝の朝日新聞の社会面「五線譜」に十二湖で会った運転手さんが紹介されていました。機智にとんだユーモアは、旅や人生を楽しくさせてくれものだと感じました。22日のブログ「クサギ」は彼から教えてもらった樹木なんです。


カツラ

ブナの森を歩いていると、ときどき甘い香りが漂う。落ち葉から匂っているのだ。色々な葉を拾って匂いを嗅ぐと、ハート型の葉から強く匂う。カツラの葉だ。甘そうな醤油せんべいのような香りが、鼻をくすぐり胸に広がっていく。何枚かを拾って、歩きながら嗅いでみる。どうやら朽ちている葉の方が強い香りだ。醗酵が進むと強くなるのだろうか。♡のカタチをしているのも心ひかれるなあ〜。


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つまり右の葉が、よく香るのです


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反対に臭いのは、この「クサギ」
葉をちぎって嗅ぐと嫌な匂い


白神岳(1,235m)

広大なブナの森を抱え、白神山地にひときわ高く聳えるのは白神岳だ。緯度が高くなると、1,000メートルクラスの山でも、北アルプスの山々にも引けを取らない自然の厳しさがある。この日、白神岳で久々に自然の脅威を体験した。白神岳を最短で登れるコース(約3時間半)を選び、登山口に立って空を見ると、なんとかお天気は持ちそうだった。ブナ林を上がっていくと、倒木につくさまざまなキノコを目にする。森からの恵みを見逃すわけにはいかない。形と匂いをチェックして、とりあえず間違いのないものだけを袋に入れていく。森の宝石といわれるナメコを見つけると心が躍る。茸採りに夢中になってしまい、時間が過ぎるのを忘れていく。その頃から低い雷鳴が聞こえはじめる。まだ音は高く、心配はない。しかし途中でマタギの人から、雨になると言われる。そして中腹のマテ山に着いてお茶を飲み始めたときに、爆発音のような雷鳴が響き、雨が降りはじめた。風もでて雷が低くなってきた。悩んだ末、引き返す決心をする。雨具を装着して下り始めると、雨脚が強くなりすぐ雹(ヒョウ)に変わった。これがけっこう大粒で、葉や木に当たりカチカチと音をたてる。顔や手に当たると結構痛い。雹が終わると今度はシャワーのような雨。南の国で体験するようなザブザブの雨。雨粒を顔で受けて笑ってしまった。シャワー以上の水量だ。人間は自然の中では、無防備なものだと実感する。約一時間が過ぎた頃、空は雨をすべて落としてスッキリしたのか、登山口に着く頃には、雲間から光を落としはじめていた。



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幹廻り5メートル以上のブナの巨木


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登山道の森は明るい


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これが森の宝石


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中腹のマテ山に着くと、風が烈しく吹きはじめる


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朴の葉に収穫の少しを乗せてみる


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ナメコとナラタケ。寄り道するのがわかるでしょ〜♪



白神山地(十二湖)

十二湖は、白神山地の麓に位置し、主な池までの道が整備されているので観光客に人気がある。33の池や沼がブナの自然林に点在し、この日も地図を携えて多くの人たちが入っていた。そんなわけで、アルキメデスは人気のない細い道ばかりを選んで散策してみる。するとここがマタギの人にとって恵の森であることが良くわかる。まず木の種類が豊富だ。ブナだけではなくナラ、カツラ、ホオノキ、クリ、クルミ、イタヤカエデなど多くの広葉樹が混成している。そのままに放置され、朽ちた倒木には、さまざまなキノコが実っている。場所によって木葉の匂いも変わるので、深呼吸ばかりする。獣道のようなところを下りていくと神秘的な池が現れたり、木と木がこすれて悲しいような音色が聴こえたり、白神山地の麓は自然濃度の高い森だった。


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自然観察員に引率されるグループと出会った


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森の小径


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これも


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これも


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ブナの姿。大きな石を抱いている


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獣のように分け入って見つけたビューポイント

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ツートンカラー


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っと大きな道に出ました


五能線

二日目は、弘前駅から秋田行きの「リゾート白神」に乗り白神山地に向かう。沿線にはリンゴ園や畑が続き、昨日見えなかった岩木山が顔を出す(悔しい〜)。一時間ほどすると鯵ヶ沢辺りから日本海が現れる。鯵ヶ沢には、観光の目玉になっている「わさお」という大きな秋田犬がいて、いま映画が作られているとか(スゴイ人気でグッズも売れているらしい)。海沿いを走る五能線は、その景色のよさと世界自然遺産の白神山地人気で、いつも満員。海を見ながら1時間半ほど揺られ、十二湖駅で下車。バスに乗り換え、人気のない散策路からブナ林に入った。

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雨の翌日に、目指した山が見えるのは悔しいものです


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個室車輛もあるので、ゆったり静かに旅が楽しめます


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先頭車輛では、津軽三味線のサービスもあります


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哀しみ本線日本海〜♪ 古い!


岩木山

夜行バスは暴風雨の東北自動車道を北に走り続ける。やっぱり雨男だなあと窓のカーテンを閉め、ふて寝を決め込む。7時半、弘前駅に着くと雨が上がっている。ラッキー!リュックを受け取り、周辺を見渡すと弘前駅が意外に小さな駅だと分かる。まずは岩木山行きのチケット購入して、バス停を探す。土砂降りならどうしようと考えていただけにホッとする。・・・・・10時半、岩木山を登り始めてから、どんどん温度が下がって行く。中腹辺りでガスが出始めたので雨用を装備。風が強くなってきたので、用心しながら登る。八合目辺りの木々はすでに落葉し、背の低いダケカンバは冷たいガスで濡れている。約1時間半後、頂上に着く。三人のパーティと挨拶。一面はガスがかかり何も見えない。お天気の神様が決めたこととはいえ、楽しみにしていた日本海や鳥海山の姿を見ることもできず、ガックリ。しかしなんとか登れたことを良しとして、下山した。


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岩木山は、石の多い山でした


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頂上付近の岩場、覗かずにパチリ



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ナナカマドに木に赤い実が残っています


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岩木山は人気のある山なので、夏場はこの鐘がよく鳴るだろうなあ〜


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下りてくるとこの通り〜


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夕方、津軽弁を聞きながら市場の中を楽しむ。
安い、言葉がまったく分からない!可笑しい!


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ストツモッデイクガ〜?掌より大きいのを完食!ウマイ!


深大寺

植物園裏手の出口から、深大寺に入ってゆくことができます。すると裏門の前に蕎麦が二軒。もう三時過ぎだというのに長蛇の列です。とりあえず深大寺に入ると、鬼太郎ブームが続いているのか、境内も人がいっぱいです。なにか浅草に来ているような賑わいで、歩き疲れも重なり、ぐったりしました。今度ゆっくり見学することにして正門を出ると、そこは門前町の雰囲気で、蕎麦屋が軒を並べています。しかしここも人ひと人・・・。店内を眺めつつ蕎麦をあきらめ、今回は焼き饅頭ひとつを買って帰りました。


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名物とはいえ、日本人は蕎麦が好きなんですねえ


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サンスクリット語のようですが、スポーツ競技のアイコンみたいです


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大きな金木犀に見送られました


   明日オヤスミします。

パンパスグラス

お腹がすいてきたので隣の深大寺に行き、蕎麦を食べようと思ったのですが、どうしてもここに来たら見ておきたいものがあります。パンパスグラス。それは、芝生のど真ん中に悠然と存在しています。誰もが近づいて見たくなるものは、大きなもの、輝くもの、揺れるもの。そのどれもを持っていて、大きな穂は高さ5メートルくらい。何人かが見上げて「大きなススキね〜」(^^; 
一周して分かったのですが、光の加減でさまざまに輝いて見えるんですね。風が吹くたびに、白い綿毛が穂から離れ、芝生の上を飛んでいきます。お腹がすいているのに、見飽きませ〜ん。


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いつも誰かが撮影しています


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逆光になるとこんな色に


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風が吹くたびに揺れて、気持ちがいい〜


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コスモス畑からの風景





深大寺植物園

快晴の昨日、深大寺を歩いてきました。深大寺といえば、NHKの朝の連ドラ「ゲゲゲの女房」で、主人公が何度も妖怪と出会ったというお寺なんですが、その前にチョッコシ、隣の植物園を歩きました。三連休の最終日、園内は混んでいました。その理由は、ダリアとバラのフェスタがお目当てだったのかもしれません。さて最近とんとお目にかかれなくなった花にダリアがあります。どうしてでしょうか。育てるのが難しいのか、支えの木を立てる作業が面倒なのか、詳しくはわかりません。久しぶりに見るダリアは、さまざまな種類がでそろい、その鮮やかな色が、雲ひとつない空の下で華やかに映えていました。気に入った4種です。


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上から「ノナ」「平和」「お手玉」「レッドベルベット」


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後2週間くらいでバラが満開になります


寒露(かんろ)

今日10月8日は、冷たい露が草木に宿るとされる二十四節気のひとつ「寒露」です。秋を感じる言葉ですね。山登りの話ですが、露が多く下りた早朝、足元を濡らさないように「スパッツ」というカバーをつけて歩き始めます。そして陽が高くなる頃には露も消えるので、スパッツを外してリュックにしまいます。また草木に露がついている日は、きまって秋晴れになり、湿度も少なく爽やかな一日になります。


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金木犀の香りがどこからか匂ってきました



ランタナ

最近よく見かける花にこのランタナがあります。昨日のタマリュウと同じように、この花も手間いらず。花期は春から秋までと長く、ウォーキングコース途中の花壇に、花色を少しずつ変えながら咲き続けています。夏の暑さにも負けず、病害虫にも強く元気そのもの。背丈も伸びて1mくらい。「黄色」「橙」「赤」と変わる品種は「七変化」という和名がついています。
花言葉は、「協力」「合意」「厳格」「心変わり」「確かな計画性」


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花期の長い百日紅もビックリの長距離ランナー


玉簾(タマスダレ)

この花の名前が「タマスダレ」とは知りませんでした。タマスダレ!というと「ア、さて、ア、さて、・・・・」で始まる「南京玉すだれ」。なぜか急にこの意味を知りたくて、調べると〜驚くなかれ・・・、なんと「南京玉すだれ」は中国から伝わってきた芸ではなく、逆に中国で演じて大受けしたという話。実は日本独特の芸で、幕末から明治にかけて流行ったらしく、当時新しいものには「南京ナントカ」と名付けたようです。たとえば「南京豆」「南京袋」「南京錠」などがそうです。大道芸の口上で「これよりご覧いただくのは〜」と始めて、その新しさを強調したかったに違いありません。肝心の「玉すだれ」は!?というと、ごく普通の小さな簾のようです。
話が逸れてしまいました。花のタマスダレですが、白く美しい花を「玉」、細い葉が集まっている様子を「簾」にたとえたようです。彼岸花科で別名「ゼフィランサス」。雨上がりに咲くので「レインリリー」とも呼ばれています。


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花言葉は「汚れなき愛」「潔白な愛」「期待」。素晴らしい〜


西吾妻山−2


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こんな風景を見ながら歩いていると時間と距離感をいつのまにか失ってしまいます。どこまでも歩いていけそうだし、どこで寝転んでもかまわない・・・。溜まっていたものがドンドン出ていって、アタマの中がスッカラカ〜ン〜♪。
乾いた風が植物のわずかな香りを運び、たっぷりの光が山の秋を映し出す。西吾妻山は、百名山の63座目。今年はもう少し登れるかな。



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えっ!ここが山頂?山道に標識が現れる場合があります


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まだ未踏の磐梯山。待ってろよ〜


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雲が舞い、綿アメがつくられているようです


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無人小屋だけど宿泊の設備が整っていました


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絵ハガキのような猪苗代湖からの磐梯山


西吾妻山(にしあづまやま)

週末、山形県と福島県の県境に位置する西吾妻山(標高2035m)に登ってきました。今回は天元台スキー場からロープウェーとリフトを使ったので、楽な登山になりました。山頂付近の真青な空には刷毛で履いたような筋雲が浮かび、遥か彼方には空気も澄んでいるのか、東北の名だたる山々がはっきりと見えます。秀麗な美しさを誇る鳥海山、3泊して縦走した大朝日岳や日本3大バカ尾根のひとつに数えられる飯豊山など、かつて登った山々を見ていると何とも懐かしく、さまざまな思い出が蘇ってきます。今回の西吾妻山は、なだらかな山容をもつ山なので、山頂付近を歩いていても高度感がありません。女性に喩えると穏やかなお母さんのイメージでしょうか。草紅葉と木々の色づきが始まり、秋本番までもうすぐのようでした。


登り口に咲いていたリンドウ


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スキーシーズンには賑わうヒュッテ


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米沢盆地の遥か向こうに見える大朝日岳と月山


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ナナカマドはもう鳥に食べられている!?


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なだらかな山頂付近


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湿原もあり、水面にときどき雲が走ります


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山頂までもうすぐ



雨上がり

朝の気温は、20度を下回っている。雨上がりの緑道はまだ濡れていて、桜の幹はどれも水を含み漆黒の色をしていた。歩いていると、珍しい花が公園の片隅に咲いていた。白い彼岸花!?すぐに彼岸花とは想像できなかった。でも一本の茎から6つの花が外側に咲いているし、突き出たおしべもまさに彼岸花の特徴。別な名称にすれば、きっと人気が出るんだろうに。切り花にして大きなテーブルに置くと、きっとシックで華やかかも。


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放射状のおしべの曲線が華やかさを演出している


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ユウガオかと思ったが、どうもダチュラみたい
水滴のなせるワザか、ポッと光っているようだ


彼岸花

朝からまたまた雨。そんなわけで昨日のアササン(朝の散歩)で見た彼岸花のお話。遠くで見ると鮮やかに見える彼岸花だが、そばで見ると思ったよりも鈍い色であることに気づく。例えると韓紅(からくれない)とか紅赤という色だろうか。形も一風変わっている。茎からひとつの包ができて、やがて6本くらいの花が顔を出す。花びらは外向きに並び、反り返っている。葉はひとつもない。暑さ寒さも彼岸までというが、暑さが終わる頃に咲き始めたことになる。花言葉は、「情熱」「悲しい思い出」「孤立」「再会」「あきらめ」


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パチパチと火花が散っているようにも見える


水たまり

二日続いた雨が上がり、緑道の横にできた水たまりを覗いて子供の頃を思い出した。昆虫がたくさんいた頃、大きな水たまりにはゲンゴロウやミズスマシ、アメンボウが飛んできて小さな水族館のように賑やかだった。学校帰り、水の中をすばしっこく逃げるゲンゴロウを捕まえようとして、ビショビショになりながら追いかけたものだ。都会にはいなくなったゲンゴロウたちは、いまでも田舎の畦道にできた水たまりに飛んでくるのだろか。


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葉っぱを一枚、落としてみたりして・・・



神宮球場

久々に神宮球場に足を運んだ。ずいぶん昔、神宮球場の外野席は芝生になっていて、そのまま腰を下ろすか寝転んで試合を見ることができた。夏の夕方に入場して外野席に座っていると、青い空がゆっくりと碧、紺色そして藍色に変化し、空のグラデーションを楽しむことができた。試合が始まってゲームが盛り上がってくると、あちこちから声援やヤジが聞こえ、上手いヤジには拍手が起きた。いまのような鐘や太鼓を使っての団体応援という形態もなく、球場には草の匂いが漂い、風を感じながらのんびり観戦していたように思う。
この日は、早稲田が明治を逆転。早稲田の大石投手のピッチングが勝利を呼び込んだ試合だった。これから駅伝、ラグビーとスポーツの秋が始まる。


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野球場から秋の広い空を楽しむのはいかが


海の大哺乳類展

秋晴れの午後、上野の国立科学博物館で海の大哺乳類展を観てきました。春に催された陸の大哺乳類展もそうでしたが、ここを訪れる人たちはどこか似ているところがあります。生き物や生態系に興味があり、生物の多様性や環境問題に関心を持っている。海獣の剥製やクジラの骨の標本をジッと見つめる子どもたちの眼差しは、いつの時代も一緒だなあと思いながら、彼らと並んで5つのゾーンを楽しみました。今回感動したのは、シロナガスクジラの圧倒的な大きさと脊椎骨の連なる美しさでした。30メートルの大きさを支える脊椎骨は天井に向かって伸びています。豊な海がこの大きさをつくり、いまも大洋を泳いでいるかと思うとゾクゾクしました。


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世界最大のシロナガスクジラは頭もデカイ!


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脊椎骨の美しさに魅了されました


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ゼニガタアザラシを見て、幼かった弟がゼニガタ湿疹という
日本にも例の少ない湿疹にかかったことを思い出しました。


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恐る恐る手を出してみました



秋本番!?

一気に寒くなりました。今日は長袖どころかブーツを履いている女性を多く見かけしました。どうやらしばらくこんなお天気が続くようです。気温が急変したことで気がついたのですが、夏が急に遠ざかるようで寂しいとか十五夜の月がきれいだったことを、私たちは挨拶にそれを上手く織り込み、さっと暮らしを季節に合わせていく。日本人のもつ感性や美意識、そして工夫はこうした移り変わりに磨かれていくのだろうなあと・・・。あー鍋が食べたい〜


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オシロイバナが昼間も咲いています。


伊吹山−2

伊吹山は花の名山と呼ばれているので楽しみにしていましたが、夏の終わりのためか種類が少ないようでした。でも琵琶湖を眺めながら花を探していくと、山頂までの登山道に結構咲いていました。そのいくつかです。


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漢字表記には吾亦紅の他に我吾紅、吾木香、我毛紅などがあります

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紅紫色の愛らしいエゾフウロ

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下から咲き、下から散っていくキンミズヒキ

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貴婦人の様相なんですけど・・・イブキトリカブト

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揺れるフジテンニンソウ

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秋といえばアキノキリンソウ

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試験管を洗うのに便利!?サラシナショウマ

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草むらから萩も顔を出していました

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たぶんオトコエシだと思うのですが・・・・


伊吹山(いぶきやま)

この連休に滋賀と岐阜の県境にそびえる伊吹山に登ってきました。日本百名山、花の百名山に選定されている山で、アルキメデスにとっては62座目の百名山になります。伊吹山は遮る樹木が少ないため、高度をかせいでいくと眼下に景色が広がっていきます。そして雲が切れると琵琶湖が近くにあることも分かり、つい何度も見下ろしてしまいます。風が吹くと登山道のススキが金色に輝き、秋の入り口に立ったような伊吹山でした。(写真を順に見ていくと高度感を楽しめます)

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最初はスキー場のなかを登っていきます

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三合目から四合目にかけて

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ススキの歓迎を受けました

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五合目から山頂を見ると雲が上がっていくのが見えます

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六合目を超えると遠くに琵琶湖が大きく見えます

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頂上直下の眺望です

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着きました〜

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サラシナショウマが揺れる山頂



大発見!?

歩いていると頭上に不思議なものを発見!ノウゼンカズラに細い実がついている!?結実しているのだ。すぐ横にはまだ花が咲いているのに。調べてみるととても珍しいようで、新聞にも紹介されていた。滅多に結実しないらしい。今年の暑い夏に関係しているかもしれないが、この発見はもしかすると運が向いてくる兆候か〜(^^♪  


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サヤインゲンみたいです


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こんな新聞を発見しました



友禅菊

秋らしい花を見かけるようになりました。友禅染のような花色から名付けられた友禅菊。もともとは北米原産で、日本には明治の頃に帰化した植物で、道端などでもよく見かけます。菊を目にしていると秋を実感しますし、母が好きなので心が動かされます。
花言葉は「老いても元気で」。お〜、なにかピッタリ!


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たくさんだと元気がもらえそうです



秋到来!?

二日続きの雨でずいぶん涼しくなりました。急な温度変化に体が驚いているのか、半袖だけだと肌寒いくらいです。どんな流れも穏やかであるなら心身ともに対処していけるのですが、急な変化はよくありません。夏が長い演技をしたために、舞台の袖では秋だけではなく、冬もすぐ後に控えているのかもしれません。秋の演技が短くなりそうな予感です。


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オミナエシがもう咲き始めました。


ハツユキカズラ(初雪葛)

ある家の門柱に、インテリアのように垂れ下がっている素敵な植物がありました。こんな植物が玄関にあると、固いイメージの玄関が優しく見えますし、茶系のレンガとの色合いもよくて、エレガントな雰囲気が生まれています。なにか住む人のセンスがうかがえます。な〜んてちょっとプロのようなことを言ってしまいましたが、白い斑点のついた葉と淡いピンクの新芽が蔓状になって伸び、なかなかボリュームのある植物なのです。
この手の植物の名前を探すのは、結構大変なんですが、偶然園芸店で見つけました。ハツユキカズラ。名前も美しいですね。


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育てやすく、どんどん成長する植物のようです。



ISS情報です。
本日14日(火)首都圏上空をISSが最高輝度で通過します。
みんなで感動しましょう!

出現 18:47  北西
通過 18:50  ほぼ真上(実際は平塚上空を通過)
最後 18:52  南東

キウイ

果物が続いたのでキウイも紹介します。キウイを調べてみると、子供の頃に山で食べたコクワはこの仲間らしく、正式名が「サルナシ」。日本在来の果実だと知りました。ということは子供の頃にすでにキウイを口にしていた!なんとハイカラなおやつを食べていたことでしょう(^^)V。キウイの栽培は比較的簡単らしく、上手く育てると食べきれないほどの数が取れるようです。果物はこれで一度終わり〜。


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熟すると独特な酸味と甘みがありますね。


ザクロ(柘榴)

散歩の途中、これはザクロとすぐ分かりました。昨年山梨を旅して葡萄園で長居していたら、おじさんが100円で好きなだけザクロを持っていっていいと、山のようなザクロを見せてくれました。しかしザクロには心が動かないので、お土産用に数個だけもらった(買った!?)ことを思い出しました。ルビーのような色になるまで、あとどのくらいかかるのでしょう。


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大きくなると枝がしなるのでしょうか。


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去年、葡萄園ですすめられたザクロです。


アケビ(木通、通草)

早朝、Tシャツで散歩に出たら、涼しいどころか肌寒いくらいの気温でした。まさにお天気キャスターの森田さんのコメントはピタリです。昨日の雨で百日紅や凌霄花の花は、ほとんど散っていました。途中、グリーンの実がなっていたので調べてみると、どうやらアケビ。この実は、やがて赤紫色になっていくんです。そういえば、昨年どこかでこの皮の天ぷらを食べたのだけど、ウ〜ム、思い出せません・・・。


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アケビは、昔から山遊びする子供の絶好のおやつでした。


慈雨

東京にも待望の雨がやってきました。まさに干天の慈雨。これで人も街路樹も一息つきますね。お天気キャスターの森田さんが「千年に一度の夏の暑さですが、台風が関東を通過すれば秋はもうすぐです」と言っていました。本来なら北へ向かうはずの台風が、偏西風が南下していれば北上できない。すると通過後は北からの気圧配置に変わっていき、秋らしくなるというのですが、果たして・・・・。とりあえず今日はウェットな一日愉しみましょう。


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四谷の迎賓館前の交差点です。


カラスウリ

先日、小猿を乗せたままで走り回るウリ坊の映像を見て大笑いしました。これは京都の動物園のお話で、親とはぐれた二匹を近づけたところ意気投合し、小猿がウリ坊の背中にロデオばりにしがみついて散歩するようになりました。思いもよらない二匹の組み合わせは、示唆に富んでいます。子供の頃は人見知りをせずに純真無垢。久々に愉しい映像を見て温かくなりました。そんなことを思い出させたカラスウリには、いやはや申し訳ない。
花言葉は「よい便り」「誠実」「男ぎらい」(二匹は雄同士なのだが)


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赤くなる前は、グリーンのストライプのウリ坊です


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これがウリ坊に乗る小猿、いつまでも仲良くしてほしい〜


ヤブガラシ(藪枯らし)

この暑さも何のその。巻きひげを延ばしながら勢力圏を伸ばしていくヤブガラシ。こいつに目を付けられるともう一巻の終わりです。切っても切っても根が残っているかぎり、春から夏にかけて芽を出し、やがて茎を伸ばしながら近くの植物や家屋などに絡みつき、覆いかぶさるように繁殖していきます。別名ビンボウカズラ(貧乏葛)。貧乏な人の住まいに生い茂る、絡まれると貧相に見える、また貧乏になってしまうなどの意味からそんな名がついたようです。


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花には蜜が多いので、蜂や蝶が集まります。

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見るからに暑苦しい〜(>_<)下の植物はなんでしょう!?


茜雲

昨日今日と夕焼けがきれいです。「一日暑くさせちゃったけど、茜色の雲でも見てリラックスして」とでもいっているのか、なかなかの美しさ。少しずつ色を変えながら、わずかな間に終わってしまうのでちょっと残念ですが、トクをした気分です。この雲が、やがて鱗雲や鰯雲に変わっていくと秋本番ですが、暑さはまだ来週末まで続くそうです。

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事務所のバルコニーから見る新宿方面の空


診察室

いまは使われていない懐かしい病院の診察室に入りました。大きな革張りの院長の椅子と患者の小さな椅子の対比が往時を偲ばせ、なにか温かいものを伝えてきます。ガラスのキャビネット横には、ホーローの洗面器、古い聴診器、往診用の黒い革鞄などが置いてあり、子供の頃に嗅いだオキシドールの匂いもしてくるようです。机の上には、鎌倉在住だった漫画家横山泰三さんの福ちゃんの絵が飾ってあります。もしかしたらここの院長とは友人関係で、彼も患者として訪ねて来たのかもしれません。古い病院の玄関は、どこも同じ雰囲気を持っているのが不思議です。


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鎌倉西口の商店街通りにポツンとあり、玄関には「鎌倉風致保存会」の看板が立っています。


アロエ

9月に入りましたが暑さは続きます。歩道に延びたビルの影がまるで温度計のように見えます。アロエも暑さで暴れているようです。この姿にまでなれば観賞用!?といえるのかもしれませんが、どうみてもその造形性は自由奔放、タコのはっちゃんです。このアロエなんか北海道産のミズダコの足を想像しました。まこと不思議な植物ですが、効果・効用は凄く、便秘、下痢、潰瘍、やけど、切り傷、打撲、歯痛などなど、まさに万能薬草?。


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貼り付ければ体温は下がるのでしょうか。


ヘチマ

見慣れない花が、小学校のフェンスの上に咲いていました。蔓系の植物で、蔓先があちこちに跳ね上がっています。花の直径は10センチ以上。調べてみると懐かしいヘチマでした。ゴーヤが登場する前、グリーンカーテンの主役はヘチマか朝顔でした。ゴーヤが夏の食べ物として評価が上がったために、隅に追いやられたようですね。昔はヘチマ水で顔を洗う習慣もあったような・・・。


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花言葉がありました。「悠々自適」「剽軽な」


アブチロン

この花の名はアブチロン。昨年にも紹介しています。毎朝水をもらっているせいか、この暑さのなか、いくつも花をつけています。元々は熱帯性の植物なので、この暑さが平気なのかもしれません。開花期間が長く、5月末からずっと咲いています。淡い黄色は遠くからでも目につき、見上げるとなぜか「幸せの黄色いハンカチーフ」のシーンを想いだしてしまいます。


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5枚の花びらには、細い脈が入っています。





オシロイバナ(白粉花)



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朝この花は萎んでいて、開いているのを見たことがありません。開花が終わったのかと思っていましたが、気になるので調べてみるとオシロイバナ。夏の間、夕方4時頃から咲き始めるとあり、英語で「フォーオクロック」。この花も開花期間が長く7〜10月まで。秋が深まると昼でも咲くようなので、秋風吹く頃には花が見られそうです。別名ユウゲショウ(夕化粧)で、香りも良いみたいです。花言葉は「あなたを思う」「臆病」「内気」「不思議な気持ち」


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夕方に散歩すれば、こんな花?


ブーゲンビリア(筏葛・イカダカズラ)

暑さのせいなのか、この花の名をすぐに思い出せず、悶々として通り過ぎていました。もしかしたらと調べてみると、やはりブーゲンビリア!切り花にしていると分かるのに、葉を多くつけて咲いていると、ちょっとイメージが違っていました。小さな花二つが並んでいるのは、アニメかキャラクターの目玉に見えて笑えます。花言葉は、「情熱」「あなたは魅力に満ちている」「魅力溢れる」「薄情」


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ムクゲ (木槿)

今朝はずいぶん涼しく、路地に入ると虫の声が聴こえました。そういえばここ2、3日、夜もはっきり虫が鳴いています。夏のピークが過ぎたようでちょっと気分が好いです。そう思って歩いていると、ムクゲが7月くらいから花を咲かせていることに気がつきました。このムクゲは、韓国の国花。調べるてみると戦時中、日本の朝鮮総督府は、韓国内ではこのムクゲを育てることを禁止し、桜を植えるよう強要したとあります。韓国では、各分野の最高を表すときにこの花の名称や文様を使っています。


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韓国の「だるまさんがころんだ」は「ムクゲの花が咲きました」です。


※もうすぐISSが、飛んできます。
 本日19:12 南の空から、南東〜北東へ。最大級の明るさらしいです。
 みんなで見ましょう。


 

ルリマツリ(瑠璃茉莉)

暑い日差しを受けて、サルスベリやノウゼンカズラの花がよく目立ちますが、涼しげな色の花をつけている一画があります。この花の名はルリマツリ。春くらいから薄紫色の花をつけ始め、どんどん蔓を延ばしながら、花の数も増やしています。調べると熱帯性の花で開花期間は5月〜10月まで。名前の由来は、ジャスミン(マツリカ)に似た青い花をつけることからこの和名が付いたようです。でもジャスミンのような香りはありません。別名「プルンバーゴ」。
花言葉は「密かな情熱」「同情」「いつも明るい」


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散歩コースに、いつも咲いている花。「瑠璃茉莉」の名前が良いですね。



残暑

暑さがぶり返したようです。もしかしたら夏が日本列島を気に入り、北海道を枕にして横たわっているんじゃないでしょうか。週間天気予報を見れば、東北から西のすべてでお天気マークが並んでいます。この暑さ十月頃まで続くらしく、いつか日本の四季も変わっていくのでしょうね。お米は北の方が美味しくなり、北海道米が新ブランドになったりして〜


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空さんからの写真です。暑いところでは育ちにくい花豆の花。


セミ ファイナル

昨夜、歩いていると風が涼しくなっていて、素肌を滑っていくような感覚を味わいました。今朝も意外と爽やかです。セミたちが道路のあちこちで仰向けになっているのを見かけると、夏が少しずつ遠ざかっていくようで、なにか寂しいものです。暑い暑いといっていたのに、後ろ姿を見送るというのは、人も季節も、同じような気持ちになるものですね。


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おい!?生きているのか〜。百日紅にしがみついたまま。



タデ(蓼)

よく見かけるけど名前が分からない草や花がありますが、この「タデ」もそのひとつです。「タデ食う虫も好きずき」のタデですね。タデの茎や葉には苦みがあるのに好んで食べる虫がいることから、「人の好みはさまざまである」という例えになったようです。さてこのタデには雄と雌の花が別々にあって、受粉するという雌雄異株の植物です。「非常にめずらしい植物」と立山の自然観察員の方が話していました。花言葉は「節操」「健康」


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高さは1メートルくらい。手前の白い花が「雄」赤みを帯びた花が「雌」です。




プールの底から

あまりにも暑いので、プールの底に潜ってみました。底へ辿り着くとまるで水族館の魚になったような気分です。見上げると青い空とプールを覗き込む人たちが水面に揺れています。眺めている人たちは、羨ましそうに手を振ったり、カメラを向けてたり、どうやらここへ下りて来たいようです。さて服を脱がずに、水遊びができるこのプールはどこか?

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じつは金沢21世紀美術館の中庭です。


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上から見るとこうなります。



空蝉

セミの鳴き声が心なしか少なくなってきたように感じます。セミの鳴く木の下を注意深く見ると、木葉の裏や枝などに抜け殻がありますが、これを「空蝉(うつせみ)」と呼ぶようになったのはいつからでしょう。調べると、古語の「現人(うつしおみ)」が訛ったもので、平安期以降にできた語とあります。ほかに、魂が抜けた虚脱の状態。源氏物語の巻名、または女主人公の名。
蝉の一生が終わっても、なお目玉を光らせ、変わらぬままのサナギの姿は、一途な思いが残されているようで、ものの哀れを感じずにはいられません。

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長い地下生活で脱皮を4回繰り返し、地上に出てきたのです




夏野菜

野菜づくりを趣味にしている友人二人から、トマト、サヤインゲン、ズッキーニ、カボチャをもらいました。週末の時間を土と過ごすというのは憧れで、ついいろんな質問をしてしまいます。瑞々しい野菜を口にすると、土と太陽の力を感じずに入られません。ルビー色したプチトマトを口に放り込むと、次々に完熟の旨さを爆発させていきます。ズッキーニは茄子と同じで、焼いても炒めても味噌汁に入れても旨い。夏野菜の力を口いっぱいに味わうことは、野趣あふれる夏の楽しみ方ですね。


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つい手を伸ばして、口にしたくなります


金沢21世紀美術館

白山から高山植物の多い観光新道というコースを約3時間半かけて「別当出合」に下りました。少し休んでから、バスで一駅先の白山温泉に向かいます。500円を支払って湯船へ〜♪、登った山を振り返りながら、涼風吹く源泉掛け流しの露天風呂に浸かる。ん〜〜まさに至福の時。あ〜好い山行だった。  金沢へ戻り、いつかは訪ねようと思っていた金沢21世紀美術館の催しを調べると、なんと大好きな舟越桂展が開催されているではないか!これは幸運、行かねばと、重いリュックをロッカーに放り込み、「まちバス」に乗ると約10分で美術館そばの兼六園の前に着きます。建物は、芝生のなかに円形総ガラス張りというモダンなもので、なかが白い壁面の空間(立方体)がそれぞれ独立して配置され、アトランダムに見ていくことができる仕組みになっていました。さて舟越桂の作品の魅力ですが、現代的な人物像でありながらも、古典的な雰囲気をもち、親しみと異次元の空間を作り上げてしまう不思議な存在感。そして決して視線が合うことなく、どこか遠くを見つめている瞳。今回の展示を担当したプロデューサの腕も見事なものでした。とくにひとつのブースにおいては、11体の彫刻と奥の壁面にびっしりと張られた素描やデッサン、版画を配置し、厳粛な中世の教会のような空間を作り上げているようでした。二つのカラダをもっていたり、雌雄同体のような作品は、何を伝えようとしているのか。常に想像を要求する彼の作品に魅了されながらも、ついて行くしかない舟越桂の世界。これからどこへ向かうのだろうと、いつものような感慨にふけるのでした。


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「雪の上の影」                    「森の奥の水のほとり」
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白山−3

睡眠不足もあり午後7時半には寝てしまいました。そして夜中(午前3時頃)、室内に遠慮がちな物音が響き始めました。ご来光(ここではお日の出)を白山山頂で迎えるために、身支度が始まったようです。ヘッドライトを頭につけて外へ出ると、ものすごい星が煌めいています。久しく見ていなかった数だったので圧倒されました。さて山頂まで約40分の道のりを、数珠つなぎで登っていくと、いつの間にか星空が消えてガスがかかり、風が吹いてきました。山頂に着いてしばらくすると、神主さんが大きな岩に上がって自己紹介と白山の紹介、お日の出は今日は無理という話を始めました。それを聞くとみんなガックリです。そこで神主さんが、健康と世界平和を祈願して、万歳三唱をしましょうと提案。約500人の大合唱!?が山頂に響き渡りました。



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この後、空を見ていた神主さんが、お日の出は無理と言いました。


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はい、ブルブル震えながら記念に撮りました。


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朝の光を受けるお花畑です。


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大好きなマツムシソウも咲き始めました。


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ナナカマドの実も色づき始めました。



白山−2

お花畑が現れると、それまでの疲れがあっという間に消えていきました。白山の山頂付近は、なだらかな丘陵なので、廻りを見渡していても達成感と高度感がありません。急な登りもなく、木道が山小屋まで続いていくことが分かれば、気持ちもぐっと楽になります。そうだ、小屋に着いたら着替えてビールをグイッとやろうと思うと、緊張感がはじけ飛んでいきました。

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山頂が見え、木道が続く。こんな優しい山は少ないのです。


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全国からの予約で、すぐにいっぱいになる室堂センター。750人が泊まれます。


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ハイマツに覆われた頂上付近から見ると小屋はこうなっています。


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自然観察員の方から聞いたクロユリの成長秘話を今度ゆっくりしますね。



白山

白山往復を「夜行バス〜山小屋〜夜行バス」という計画を立ててから、体力的に少し無謀だったかと反省していた。しかし3列で席数少なめ、おまけにリクライニングシートの長距離専用バスなので安心!と思っていたが、またまた睡眠が浅いままに金沢駅に到着。眠い目をこすりながら、白山までの往復と山小屋の宿泊がセットになっているバスチケットを購入して、登山口である「別当出合」へ。到着するとすでに多くの人たちが登って行った様子だが、山頂までは距離があるので装備を一つひとつ確認し、はやる心を抑えながらゆっくりストレッチをする。白山は日本三霊山(富士山、立山)のひとつで、花の名山といわれている独立峰。10年くらい前から白山登山を楽しみにしていた。百名山の60座目をここにと決めていたのだが、先週に至仏山を登ってしまったので61座目となる。登頂へのルートとして「砂防新道」を選び、歩き出すといきなり苦手の吊り橋だ。長さは約百メートルくらいか。下を見ず静かに歩き、ほぼ中央地点で白山方面の山稜をワンカットだけ撮る。渡り終えてブナ林を抜けてしばらく進むと右手に現れる「不動滝」が涼しげな音を響かせている。休み休み登っていくとダケカンバやシラビソの亜高山帯の樹木が増え、鳥たちの声も多く聞こえる。花の種類が250種に及ぶ白山。登り始めて約3時間、森林限界である2,200メートルを超えると、高山植物が可憐な姿を見せ始めた・・・


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いきなり苦手の吊り橋だ


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急な斜面を見下ろすと吊り橋がもう小さく見える


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登ってすぐに見つけた「タマガワホトトギス」


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樹林帯を超えるとお花畑が広がる。何種類の花があるんだろう〜


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見上げれば湧きあがる雲、白山の稜線が雄大だ


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ハクサンフウロやシモツケソウ、イブキトラノオ、ヤマハハコ・・・・


ワタスゲ

至仏山を下りていくとワタスゲの揺れる草原に着いた。白い綿毛が風に揺れている。眺めていると何か引き込まれていくようだ。風に梳かれた純白な綿毛が、気ままに首を振っている。白を眺めていると、なんとなく心が浄化されていく。そうか、白は始まりの色なのだ。



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ワタスゲの花言葉は「飾らぬ美」「揺らぐ思い」


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チングルマは花が終わり種子になっていた

咲いていればこんな花



★明日から白山に向かいます。月曜日にレポートします。

尾瀬〜至仏山−3

尾瀬ケ原から約3時間で至仏山山頂に立つ。登頂を果たした人たちから「お疲れさま」の声がかかる。笑顔でお礼を言う。この緊張が解けた瞬間が、何ともうれしい。至仏山は「百名山」登頂60座目の山になる。20代に失恋して百名山のひとつ知床の羅臼岳に登った。その爽快感が忘れられなくて、寄り道をしながらもここまできた。果たして残り40座の山々を制覇できるのだろうか。
360度の山並みを見つめながら、しばらく爽やかな風を満喫した。


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この後に登山者が続々とやってきて、座る場所が無くなってしまいます


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帰りは、子至仏山経由で鳩待峠に向かいます


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小至仏山といっても近づけば登り応えがあります


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風のなかのタカネナデシコ



尾瀬〜至仏山−2

尾瀬周辺の散策を適当に切り上げないと、至仏山の登りがきつくなっていく。尾瀬の西側に位置する至仏山なので、太陽が上がっていくと容赦なく背中から当たるのだ。登り口からいきなり厳しい階段が始まる。遠目から見ると穏やかに見えるのに、意外と斜面が厳しい。睡眠が少ないのだからゆっくり登ろうと、いつもより時間をかけ休憩と水分を取り尾瀬の眺めを楽しむ。高山植物の種類にも変化が現れる。タカナナデシコ、キリンソウ、チングルマを見かけるようになる。さあ後200メートルくらいだろうか。



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オゼコウホネが一輪、蕾をつけていた


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ここまでの登りが厳しかった


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光っている部分は池塘、関東以北で最も高い燧ヶ岳が見えてくる


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2000メートルを超えても、水蒸気が多く景色がはっきりしない


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頂まで、後200メートルくらいだろうか


尾瀬〜至仏山

発作的に尾瀬の西側にそびえている百名山の一つ「至仏山」に登ってきました。そんなに若くもないのに、新宿発〜尾瀬行きの夜行バスに乗ってです。深夜、池袋を出たバスは、約4時間半で尾瀬の玄関口「戸倉」に着くのですが、夜行バスに不慣れなこともあって、車内でほとんど眠ることができませんでした(多分1時間くらい!?)。戸倉に着くと地元の村営のバスに乗り換え(させられ)て、「鳩待峠」まで入っていきます。到着したのが、朝5時半。至仏山の往復を計算しても、時間に余裕があるので、まず尾瀬の「山ノ鼻」に向かい、周辺を散策してから登る予定にしました。早朝の尾瀬は霧が流れ、一日の始まりを告げるようです・・・

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鳩待峠から尾瀬へは約1時間、木道を歩いていきます


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朝までの雨に濡れているクルマユリ


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キキョウ科の仲間、可愛らしいヒメシャジン


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尾瀬ガ原の「山ノ鼻」に着きました


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朝霧が流れる向こうに目指す至仏山が見えます


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尾瀬といえば「池塘」。ヒツジグサがいっぱいです


カラスウリ

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photo  by  gon

この写真を見てビックリ。カラスウリの花です。本では知っていたのですが実際見たのは初めて(写真なので実際ではないが)何故に花びらの先からにょろにょろと白い紐状のものを伸ばさなければならないのか?そして日没から咲き始めると聞くと、何やら怪しいことを起こすのではないかと期待がかかるのですが・・・。じつは夜行性のスズメガを呼び、受粉をさせるためにこうした形状になったようです。進化というのは想像を超えていく、不思議なものです。
花言葉があります。「よい便り」「誠実」「男ぎらい」。



高山植物

夏山の季節になると落着きません。猛暑も湿度も都会の喧噪もない3000メートルの世界を想像すると、下界から脱出したくなるのです。そしてブログでお花畑や遥か彼方に知っている山を見つけると、地図を出しては位置関係を確かめています。そんなわけで、かつて登った白馬岳の頂上付近の写真を見てもらって、涼んでもらおうかと考えました。
写真はヤマレコのminkistさん撮影のスナップ。


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雪渓の近くにはチングルマのお花畑


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高地で見かける大好きな鳥、ホシガラス。


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ルップ草。久々に見ました。


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雪渓とハクサンイチゲの組み合わせは、涼しさが増します。



ブルーベリー

生け垣なかにブルーベリーの実がなっています。毎年お盆の頃、青みが増し食べられるようになるので、ときどき一粒を失敬しては味を楽しみます。また近くのブラックベリーの木もたわわに実をつけ、赤から黒へと糖度を上げているように見えます。日本では、茸採りで熊と人とが鉢合わせすると聞きますが、カナダやアラスカではベリー取りに夢中になって、熊と鉢合わせすることがあるようです。


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ブルーベリーは、ツツジ科の仲間です。花言葉は「知性」「信頼」「親切」



エノコログサ



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エノコログサが空き地で揺れています。犬のしっぽに似ているから犬ころ草。猫がじゃれて遊ぶから猫じゃらし。犬にも猫にも喩えられて呼ばれているのは、この草だけでしょうか。
風をうけているエノコログサを見ていると、ムラムラと夏山に登りたくなってきます。来週は百名山60座目の白山を予定しているので、その前に2000メートルの山をひとつ登ってトレーニングをしなければと思ってきました。


暑さ前半

毎日続く暑さはアメリカや中国でもひどいらしく、猛暑と大雨による被害が報道されています。この両国はこの冬にも豪雪による被害を受けているので、何かの共通項があるのかもしれません。ソビエトでも猛暑による死亡者が激増、南米のリオでは、気温が45度を超え50°近くになったとか。一方アルゼンチンでは寒波で記録的な雪が降り、ホームレスらが亡くなっている。私たちは、50年ぶりの異常気象などと言っているが、果たしてそうなのだろうか。毎年続くと異常ではないわけで、人間はもうパンドラの箱を開けてしまったのではないだろうかと、心配です。暑さ対策も長期戦で構えましょう。(今年は残暑が長いらしく、10月まで残るとの予報でした)


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風に立ち向かうヒマワリ。オールバック姿は「目玉親父」みたいです。




百日紅

昨晩に雨が降ったのでしょうか。緑道の木々が濡れていました。風が吹くと避暑地のような涼しさで、暑くなっていくとは思えません。すれ違う犬たちやジョガーたちはいつもと同じ、変わらぬ一日のスタートです。こんな暑さを喜んでいるのは、百日紅かもしれませんね。放射状に伸びる矢印のような形で赤い花を咲かせている木があります。白い花の種類は、淡く甘いハッカのような香りを放ちながらもう散り始めていました。


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陽が上がる前は、以外に涼しいのです。


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百日紅の赤い花は、元気です。


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白い花には、香りがあるようです。


岩殿山−2

戦国時代、岩殿山山頂には城がありました。1530年代に武田氏の親族衆の扱いを受けた小山田氏によって築城されたと考えられ、現在は山梨県の指定史跡になっています。お天気が好ければ、西側に富士山を眺めることができるのですが、この日は雲が多く姿を現しませんでした。岩殿山は登山道が整地されているので、山登りが苦手な人も1時間ほどで登れます。桜の樹が全山に植えられているので、春はとくにおすすめです。


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100メートル下には、桂川。鮎釣りの人が見えます。


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ここには大きな城門があったらしい。


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200メートル下には中央高速が走っています。


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山頂に咲いていたオカトラノオ。


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百合に似ているノカンゾウ。


岩殿山

今朝、涼しい風の中を歩いていると雀が蝉を追いかけていました。サルスベリの白い花はもう散り始め、ハッカのような淡く甘い香りを放っています。しかし六時半を過ぎるころから、気温の上昇を感じました。今日は36度を超える予報が出ています。熱中症は室内でも起きますので、クーラーをかけ水分補給をするなどの暑さ対策をたてましょう。


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さて昨日の続きです。大月駅からすぐの岩殿山。中央線からもこの山の落差のある岩壁をはっきり見ることができます。標高634メートルですが、標高差はわずか266メートル。1時間あまりで山頂に登れるトレッキングコースです。雨が上がり、蒸してくると虫たちもたくさん出てきます。それを狙ってカナヘビ君も現れるようで、この日は何度も驚かされました。そして初めて見る昆虫に遭遇しました。「ナナフシ」です。どこにいるか、分かりますか。


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この日カナヘビ君たちは、登山道に何度も現れました。

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こちらから撮るのは初めてかな。キアゲハと目が合いました。


梅雨明け

梅雨が空けたのかなと思ったのは、山梨県の岩殿山に向かう車中でした。車窓から力強い夏雲が次々と流れていくのがよく見えます。こんな雲を見てしまうと山男は、早く下車して、ぐいぐいと山を登りたくなるもので、待ち遠しかった夏を山行の日に迎えられる幸せを感じました。さて大月駅に下りると目眩するほどの暑さです・・・


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雲もうれしそうにどんどん形を変えていきます。


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カメラマンのAさんから珍しい「彩雲」の写真が送られてきました。


カンナ

朝から暑くなりそうな梅雨明けの空気を感じました。運動公園の一画に、去年の今ごろ紹介できなかった花、カンナが咲き誇っていました。さてカンナといえば、志ん正の落語のひとつのくだりを思い出します。こんな調子です。
「何だぃあの女は?オンナじゃないねあれは。亭主の命を削るカンナだね」。ここに話が入ると、もう顔は笑っています。そのカンナですが、じつに艶やかな様子をしています。江戸時代の前期に渡来して広がったそうですが、見ていると夏を待っているワンピース姿のお姉さん、といった趣を感じます。


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花言葉はたくさんあります。「情熱」「尊敬」「堅実な生き方」
「快活」「妄想」「熱い思い」「若い恋人同士のように」


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「花びらのように見える部分は、6本あるおしべのうちの5本で、
残りの一本だけがおしべとして機能する」とあります。


棘ある花

「美しい花には棘ある」という諺がありますが、バラ以外にも刺のある花がありました。このアザミ嬢です。葉や茎もふくめ、ここまでトゲでガードしなくても良いじゃない、といいたくなります。動物に食べられないため!?(アフリカのキリンは、平気でトゲだらけのアカシアの葉を舌で絡め取って食べているけど)。こんなにトゲがあると、怖くて近づけないね。
花言葉「独立」「厳格」「復讐」「満足」「触れないで」(アザミの場合)


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トゲアザミという種類でしょうか



コンロンカ

この花はなに!?と一枚の写真が送られてきました。初めはウツギの種類だろうと思っていたのですが、よく見ると不思議な花なのです。ガクアジサイや半夏生にも見えるし、花はキリンソウみたいだけど、きれいな星形をしている。そこで権ちゃんに画像を転送して聞いてみました。すると「コンロンカだよ」との返事。調べてみると「崑崙花」、ムッセンダともいい、アカネ科の仲間です。花は黄色の星形で白い葉は萼。これから広まりそうな予感がします。花言葉は「神話」。


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「ハンカチの花」とも呼ばれているそうです


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鉢植えにして、女性にプレゼントすると喜ばれそうです


古代蓮

蓮の開花あちこちで始まっています。二年前に初めて古代蓮の花を見ました。場所は埼玉県の大宮からシャトルに乗って10分位の原市沼。仕事の取材が終わってから見に行ったのですが、あまりの美しさにしばし絶句・・・係のおじさんいわく「早朝であれば満開を見られるから、また明日いらっしゃい」。遠いので早朝は無理だよ〜。古代蓮満開の新聞記事を読んで、あの日を思い出しました。蓮の花は、3日間開閉を繰り返し、4日目の午後には全ての花弁が散ってしまうそうです。


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昼過ぎなので多くが閉じていました。開いているところ見たかったなあ。


葉緑素

今朝は、半月板除去後の六ヶ月検診でした。結果、レントゲン撮影でも問題なし。最近の山登りでもポチは大人しいので、一ヶ月後の白山も何とかイケそうです。さて昨日、投票が終わり小学校の庭を歩いていると、朝顔の葉に付けられている銀紙に目が止まりました。もしかすると懐かしい光合成の実験だろうか。銀紙を外して太陽の当たらない部分にヨウ素をつけて、でんぷんの反応を見る。その先はちょっと忘れましたが、たしかジャガイモの葉でやったような記憶があります。昔のことは、よく覚えているのです。



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朝顔の葉に、いくつもクリップで銀紙が止められていました。


ムシトリナデシコ

道端や空き地でよく見かける花があります。シバザクラに似ていますが、調べてみるとムシトリナデシコ。コマチグサともいうようです。ムシトリだから食虫植物かなと思ったのですが、「茎の上部が粘液状になっていてアリなどが付着して上がれない・・・・」なるほどね。それでこの名がついたのか。せっかくの蜜は、受粉を助ける蝶や蜂にのみ与えられるようです。
花言葉は「罠」「裏切り」「未練」「青春の愛」


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偶然にもその蝶がやってきました


玉川上水

仕事で頭が疲れたら、風が吹いていたらと、いろんな理由をつけては歩いています。今日も事務所までのコースを一時間かけて、疲労回復のために歩いてきました。おかしいでしょうか。でも疲労回復にはウォーキングが一番だと思っているんです。さてコースの途中、ある発見をしました。新宿御苑のそばを流れる小川が、玉川上水だったのです。つまり取水口である多摩川の羽村からの水が、先日歩いた玉川上水緑道横を通り、すぐ近くの四谷大木戸に向かっているのです。この小さな流れを追いかけていくと、あららら・・・取水口に吸い込まれ暗渠のなかに消えていきました。約350年も前に、多摩川の流れがここからさらに四谷見附を通って、江戸城本丸、市中の方々に供給されていたとは、玉川兄弟は凄い事業をしたものです。時間をかけても、この43キロの流れに沿った道を歩きたいものです。


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先日歩いた玉川上水緑道を流れる水は


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40キロの旅をして新宿御苑の横を流れて


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四谷大木戸の手前で取水口へと消えていきます


声で占拠

オフィスの外では、何台もの選挙カーが大きな音声を出しながら走り抜けていきます。また近所に選挙事務所が三つもあるので、そのうるささといったら半端ではありません。「立ち上がれみんなの党」か「新党タリーズ」なのか、「与謝野大蔵」なのか、だんだん頭のなかが馬耳東風トランス状態になってきました。あと二日、あと一日で静かになると、梅雨のなかで我慢が続きます。


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週末は雨。ノウゼンカズラの花が下に向かって咲いています。



ヤマレコというサイトに、先日の那須の山の記録をアップしました。

梅雨の晴れ間

チョロチョロ流れるお茶の水・・・イキな〜聖橋の向こうに青空が見え、神田川を船が走っていきます。もう雨にうんざりですが、オーストラリアやタイはひどい水不足だと聞きます。オーストラリアへの水の輸出も考えられているくらいですから、もしかすると将来、水が日本の経済を救うのではないかと期待してしまいますが、なんせ話は水物。水となって流れるのかもしれません。梅雨明けまであと二週間くらいでしょうか。



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学生時代に何度も眺めた風景です。



どろ亀さん

「どろ亀さん」と呼ばれた森の人がいました。森林学者で東大の元名誉教授の高橋延清さんです。いつも泥まみれになって歩いているところから「どろ亀さん」の愛称で親しまれていました。うつ伏せになったまま、虫眼鏡で土の上の小さな世界を見ていた姿をよく覚えています。停年退官するまで一度も教壇に立つことなく、北海道富良野演習林のなかで研究と教育に従事し10年ほど前に亡くなりました。山に入って、コケ類やキノコ、虫たちの攻防などを見ていると、ある日のどろ亀さんを思い出します。日常から離れた世界を見ていると、たしかに時間を忘れてしまうからです。


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小さな森林を思わせるコスギゴケ。ここにも植物の日照権争いがありそうです。


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倒木は、命を育てる大地。小さなキノコを見つけると一瞬、足が止まります。


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彦星、織姫になりたい者たちがこんなにいます。


沼ッ原湿原

那須の沼ッ原湿原から南月山を歩こうと、久々に遠出しました。さて沼ッ原湿原ですが、ここは生きた化石といわれるクロサンショウウオとモリアオガエルの生息地として有名です。沼底で元気に泳いでいるオタマジャクシは、どうやらクロサンショウウオ。モリアオガエルは、木の枝に白い卵がまだぶら下がっていたのでこれから孵化でしょうか。湿原にはさまざまな花が咲いていますが、どうも数が少ないので鹿に食べられているのかもしれません。
「ヌマッパラ」の名前は、地元の方言がそのまま活かされたんでしょうね。なにやらジンワリ可笑しく、あったかさが伝わってきました。


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雨が落ちてもいい風景になりそう。


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花が咲き始めたコバイケイソウ。「小梅蕙草」と書きます。


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ッコウキスゲは数が少なかった。


エゾハルゼミ

初夏の山を登っていると、遠くから何ともいえぬ鳴き声が聞こえてくることがあります。先週の丹沢では、ブナ林からカエルのような声が聞こえてきました。「ミョ〜〜〜ケケケケケケ〜〜」。近くまで行くとあちこちから、この鳴き声が繰り返されます。これはエゾハルゼミ。北海道から九州まで分布していて、関東だと千メートル前後の山で鳴き始めます。ヒグラシにも似ていて、緑のなかでは爽やかに響くんですが・・・・


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幹よりも枝や葉に止まっています。



カブトエビ

初めて見ました。カブトガニは知っていたけど「カブトエビ」なんて。まるで映画のエイリアンみたいです。もうこれ以上成長しないのでしょうか。多分進化の途中、兜一家が将来を案じて、エビ属とカニ属に別れたのでしょう。そしてお互いその後カタチを変えることなく、ひっそりと生き続けてきた・・・。実際の生息場所に行って、泳ぐ姿も見てみたいものです。さてこの写真を送ってくれたのは、上州の自由人権ちゃんです。きっと近所の子供と一緒に近くの小川で網で救い上げたに違いありません。羨ましい〜。


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童心に戻してくれる姿カタチです。気に入りました。


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これが正しい「スミダノハナビ」。これも権ちゃんの写真。



今日のアルキメデスでは、ある昆虫を紹介する予定でしたが、それは来週にします。生き物は、鮮度が優先されるから。権ちゃん、また自然の一コマを送ってくださ〜い。


PK戦

ワールドカップ決勝ラウンド一回戦で日本チームが、PK戦で破れました。今朝の新聞のコラムに「敗者を決める儀式」とありましたが、まさに生死をかけているような重い空気が流れていました。勝負は自然界と同じように厳しいものです。ただ自然界の中では、同じ生き物どうしが生死をかけて最後まで戦うことはしません。ラグビーのルールのように、両者を勝者として、決着をコイントスで決められないものかと思いました。


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自然を活かしたゴーヤのグリーンカーテン。
美しい・涼しい・美味しいの一石三鳥です。


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ゴーヤの花は、こんなです。



塔ノ岳−3

お天気さえ良ければ、塔ノ岳の山頂から駿河湾、伊豆大島、富士山を見渡せるのですが、この半年、雨や曇りにたたられ、どの山でも眺望を楽しんだ記憶がありません。お天気に文句を言っても始まらないので、尊仏山荘で着替えと食事を済ませて、早々に樹々の香りに包まれた大倉尾根を下山しました。


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ひっそりとフタリシズカ。登り始めで、まだ雨は落ちていません。


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緑の上を蝶が舞っているようです。何の木でしょうか。


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子鹿が餌を食んでいました。カメラを出すと、ゆっくり奥へ消えていきました。




塔ノ岳−2

今回の山歩きで、疲れた理由のひとつが湿度です。何をしても怠いのに、全身びっしょりで上り下りするのですから、当然疲れがたまります。そしてここには怖い生き物がいます。それは「蛭(ヒル)」。雨期の頃とくに多いようで、何人もの登山者が靴や襟口から入ったヤマビルに血を吸われていました。女性の一人も被害にあったらしく、足首からかなり血を流し、ベソをかいていました(同行の男性がフォロー)。そういえばこのヤマビル、前回の塔ノ岳でも騒ぎを起こしていました。近くには、その名も蛭ヶ岳という山がありますが、まさにヒルから命名されたようです。



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シカによる食害が後を絶たず、金網で苗木を守ります。


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登ったと思ったら急な下りで、ガックリ。遥か先にピークがひとつ見えます。


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千手観音のようなブナの大木です。



塔ノ岳−1

雨男の行く山には、雨が降ります。土曜日、丹沢の塔ノ岳に登ったみなさん申し訳ありません、雨は私のせいです。登り始めてしばらくするとポツポツときました。今日は一日、曇りと聞いていたのに残念!久々の塔ノ岳、ヤビツから登るのは三回目なんですが、こんなにキツかったかと思うほど、バテました。途中のすごい下りと雨道でかなり堪え、山頂では息が上がっていました。そして帰りは、通称「バカ尾根」と呼ばれる大倉コース。結果、今も太ももとふくらはぎがパンパンで、下りの階段のたびに悲鳴をあげています。体力が落ちているのか歳なのか、今後が心配です。続きはまた明日です。



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珍しい花を見つけました。美川憲一さん一言!・・・「オダマキ」


ワールドカップ

眠たいです。早めに寝て、3時過ぎに起きて観戦する予定でした。しかし眠れないので、NHKのウインブルドンの森田選手を応援していたらフルセットまで観てしまい、慌ててチャンネルを回すと日本・デンマーク戦が始まっていました。結果、最後まで応援して、スポーツの感動を味わいました。歓喜と落胆、ラッキーとアンラッキー、勝者と敗者。この光と影こそがワールドカップなのだと、両国の選手とファンの姿を見て理解しました。


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南アメリカ原産の花を調べるとガーベラ。花言葉は「希望」「常に前進」
「辛抱強さ」。まるで日本チームがモットーにしているような言葉です。


車イス

昨年末、膝の手術で入院していました。病棟が外科ということもあり、すれ違うほとんどの人が車イスか松葉杖を使っているのですが、体育会系の若者が多かったせいか不思議と明るく、爽やかな雰囲気でした。おかげでリハビリの療養所にいるような雰囲気で、三日間を過ごすことができました。紫陽花を前にしている親子らしき二人を眺めていたら、術後に一度だけ車イスに乗ったことを思い出しました。


IMGP4967.JPG梅雨の晴れ間のひとときです。


晴れ間

世界中がワールドカップで盛り上がっています。ウィンブルドンも始まり、世界のスポーツファンは寝不足かもしれません。そんな影響を受けてか、雨が上がると緑道にどっとランナーたちが現れてきます。雨が降らぬうちに走っておこうという感じですね。お洒落なコートを着ている犬たちともすれ違います。
昨日は、こんな歌を歌会に出しました。わかりますか〜。

そのたびに
世界が
頭をかかえこむ
おおうっ
ニッポンもだ

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ユキノシタ科のノリウツギ。これは線香花火みたいです。


引越し

モノトーンにしているのではありません。懐かしい不動産屋さんの店頭の張り紙です。学生時代はこんな張り紙を見ては、引越しを考えていました。学生寮から始まり点々といままで九度の引越し。いろんなことがあり住み変えてきましたが、お金もエネルギーも使いました。ヤドカリのようにポンポンと引越しできたのは、荷物が少なかったことと若さにあったのでしょうね。


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それにしてもレトロですね。営業しているのでしょうか。


梅雨の花火

週末に雨が止みました。計画していた「森田オープンガーデンを訪ねる集い」を雨と予想し、早々と中止にしたので梅雨の晴れ間をちょっと恨みながら、いつもより長いコースを歩いてみました。さまざまな紫陽花が、緑道を歩く人たちの目を楽しませています。紫陽花はどんどん品種改良され、増えているのでしょうか。途中で打ち上げ花火をイメージさせる紫陽花を見つけたので、名前を付けてみました。「大輪紫陽花清涼スターマイン」。紫陽花に似ているウツギやイワガラミも見かけ、雨の季節を味わい深いものにしています。



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「大輪紫陽花清涼スターマイン」。いかが。


小石川植物園−2

小石川植物園の正式な名称は「東京大学大学院理学系研究科附属植物園」といいます。約320年前に、将軍職に就く前の徳川綱吉の白山御殿の跡地に徳川幕府が作った「小石川御薬園」がこの植物園の前身とされ、48,880坪の園内には小さな台地や池、草地などに数多くの植物が配置されています。東アジアの植物研究の世界的センターとして機能し、植物標本は約70万点と気の遠くなるような数です。いつ行っても人が少なく、森からの英気をゆっくり、たっぷりもらえるので、悩み事があるときには優しいパワースポットになりそうです。


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雨が降ったら、広い道を歩いてみませんか。


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恐竜ダア〜、と こんな発見も楽しいです。


しばらく佇んでいたいほどの淡く甘い香りのナツボダイジュ


小石川植物園

IMGP4901.JPG今日は梅雨の晴れ間でした。明日からまたしばらく雨みたいですが、そんな日はあえて雨の中を歩くのはどうでしょう。例えば植物園なんか。おすすめなのが小石川植物園です。巨木が多く、森に入ると都会の中とは思えないほどの静かさです。どこを歩こうか迷うほどの道が多く張り巡らされていて、いっそ迷うと何故か浮き浮きしてきますよ。花をつけている木がたくさんあって、香りも楽しめます。


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花菖蒲の池があり、ここも雨が似合いそうです。


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ポプラだあ〜と思って近寄ると、「イタリアヤマナラシ」。巨木です


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甘い香りの花は「ハナキササゲ」。コロンが匂っているようです。




「森田オープンガーデンを訪ねる集い」

19日は雨になりそうですが、小雨なら決行しようと思います。
前日(明日18日夜か19日朝に判断し、参加者にご連絡します)

集合:多摩モノレール/立川北駅(JR立川駅より2分)
   エスカレーター下の広場

時間:6/19(土)10時半

全行程約4㌔の歩きになります。
11:00 玉川上水駅出発
12:00 足湯「こもれびの足湯」(無料)
13:00 森田オープンガーデン(食事・散策)
15:00 鷹の台駅(西武国分寺線/国分寺まで一駅)解散


旧岩崎邸庭園

大哺乳類展を見た後に三菱創設者の岩崎家、その本邸として建てられた旧岩崎邸庭園を訪ねました(不忍池からすぐ)。木造二階建の洋館は重要文化財に指定され、本格的なヨーロッパ式邸宅で近代日本住宅を代表する西洋木造建築です。館内を歩けば、これが本当のお金持ちの家なのだということがしみじみ伝わってきます。天井の高さや窓の大きさ、金色地にモダンな柄の壁紙など、住むことをイメージするとなんだか落着きません。ただ広大な芝生は、犬と走れば気分爽快この上なし。


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これが個人の家の家なんですから・・・


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パラソルが開いていれば、五行歌でも作ったんだけど・・・


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これはアカンサス。初めて見ました。



大哺乳類展−2

剥製たちは、いまにでも動き出すのではないだろうかと思えるほどのリアリティです。どの動物も表情や肌の質感など、生きていた瞬間を停めたようで不思議な存在感!北極圏を移動しているはずのトナカイや世界最大のシカの仲間ムースなど、間近でじっくり見ることができます。剥製のコーナーの先には、骨の動物たち。これも並ぶと動き出しそうなリアリティです。子供に帰ったような約2時間半、人間だけがこの地球にいるのではない。彼らを失うことは、ヒトも絶滅危惧種の仲間入りすることになるのだ、と感じた大哺乳類展でした。


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これはカンガルーでしょうか。


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動物博物館です。


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原寸のシロナガスクジラ。海の哺乳類が来月から始まります。





大哺乳類展−1

いよいよ梅雨入りですね。傘をもってのアルキメデスが始まりそうですが、今週は土日に歩いたコースのお話をします。まずは国立西洋美術館で開催されていた「大哺乳類展」。炎天下20分待ちの列に並び、ワクワクしながら入場。最初の空間は、絶滅した生き物の骨と進化の系図が時間軸に分けて展示されています。なるほどなるほどと思って、歩を進めようにもかなりの混雑。小学校の低学年生がじっと見入っている姿を見て、子供の頃の自分を重ねてしまいました。進化は賭けであることが、系図から分かります。多くが絶えているのです。ここにこうして存在していることは奇跡に近いんだよと、子供たちに話そうかと思ったのですが、つい夢中になってしまい、押されるままに剥製のコーナーにすすむと動物たちが居並んでいました。

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世界三大珍獣のオカピ。左側には、パンダとコビトカバ。


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憧れのシカ、ムース(ヘラジカ)。


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ホッキョクグマもヒグマも立ち上げれば3m。デカイ!




「森田オープンガーデンを訪ねる集い」

皆様から「森田オープンガーデンに行きたい」のお声をいただき、6/19(土)に訪ねることにしました。
参加ご希望の方は、コメントに入れてください。

だいたいの予定です。

集合:多摩モノレール/立川北駅(JR立川駅より2分)
   エスカレーター下の広場

時間:6/19(土)10時半

全行程約4㌔の歩きになります。
11:00 玉川上水駅出発
12:00 足湯「こもれびの足湯」(無料)
13:00 森田オープンガーデン(食事・散策)
15:30 鷹の台駅(西武国分寺線/国分寺まで一駅)解散

毎日、アルキメデスに情報を入れていきます。





秋月−2

カメラマンのAさんから秋月の写真データが送られてきました。3Dカメラを一日お借りして撮っていたのですが、秋月の景色をもう一度楽しめるとは、うれしいですね。日差しの厳しい日だったのですが、どこにも緑があり木陰に入ればヒンヤリでした。皆さんで歩いた道をまた辿りました。


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武家屋敷連なる瓦坂、ここからスタートしました


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何度見てもいいですね、秋月中学校


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黒田家の大手門である「黒門」は重要文化財です


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風蘭の花は珍しいそうです


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古い石垣には、萩の花でしょうか


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ール園のポピー畑にはヒバリの巣があるらしく、空で何羽も鳴いていました


玉川上水緑道−4

ログハウスのなかに「ターシャの庭」という本が置いてあったので、森田さんに「ターシャがお好きなんですか」と声をかけたところ、ニッコリ笑って「ターシャは私の憧れなの」といいます。ターシャはアメリカ人で著名な絵本画家であり、人形作家でガーデニスト。自給自足のライフスタイルは、日本で多くのファンを作りました。NHKーBSで長く放送されていたのでよく覚えています。森田さんの手を見ると、甲は日に焼けて、爪にも土が入っているのですが、なんだか美しく感じました。自然を愛する飾り気のない人柄は、きっと多くの人から親しまれているんだろうなあと思いながら、ターシャについての話を聞いていました。さて森田さんのオープンガーデンですっかり時間を忘れてしまったので、この日は西武線の鷹の台で終了です。いつかまた戻って三鷹への道を目指します。

緑道沿いの川の淵を見ていたら、大きな石で築かれた場所がありました。城の石垣に似ているので江戸時代に造られたのかもしれません。江戸市中までの約43キロ、どう斜度を測り、掘り進んでいったのでしょう。


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キョウカノコはシモツケソウの園芸種です。


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「これは、どちらもシモツケソウ」と森田さん。


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この春菊が天ぷらになりました。


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これからいろいろな百合が咲き始めるそうです。


玉川上水緑道−3

お気に入りのログハウス(丸太小屋)は、ご主人が建ててくれたそうで、中は8畳くらいのスペースです。壁には季節のお花畑やご主人とツーショットの写真が飾られています。一ヶ月前に、ご主人を病気で亡くしたばかりなんですが、この元気さは一体どこから来ているのでしょう。お気に入りの椅子からは、たくさんの花を眺めることができます。でも一人の時はちょっと寂しくなるのかなと思いました。さて森田さんと話していると、なかなかそばを食べられません。断りを入れて注文しました。花が終わった藤棚の下で、取れ立て・揚げたての天ぷら盛り合わせと手打ちそばをいただきました。天ぷらは、春菊や姫竹をはじめとした野菜がカリッと揚げられ、もうビールが飲みたくなるほどの旨さです。森田さんは、またまた花の話を始めました。(つづく)

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お気に入りの人だけがここに座れるそうです。


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風まかせで揺れる、涼しげなトラノオの仲間。


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カモミールの香りが、辺り一杯に広がっています。


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「風のガーデン」にも出演していたカンパニュラ。


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ジキタリスはもう終わりかけていました。


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名前を教えてもらったのですが忘れました。



玉川上水緑道−2

足湯で温まってから緑道を三鷹方面に歩いていくと「手打ちそば」のノボリがありました。グッドタイミング!と思ってなかに入ると、一面のお花畑。色とりどりの花々が風に揺れて、それは見事です。しばらくするとオーナーの森田さんという元気な女性がやってきて、オープンガーデンの説明を始めました。植え付けの時期や花の育て方など、どの花にも詳しいので、ただただ聞くばかり。「ここはまるでテレビの番組の風のガーデンみたいですね」と森田さんに話すと、お気に入りのログハウスに案内してくれました。(つづく)


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これを見たら、入ってしまうでしょ。


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分け入っても分け入ってもお花だらけ。


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案山子の前のカモミールはカゴ一杯とって200円。そのお金は市に寄付されるそうです。


玉川上水緑道−1

新緑の頃、玉川上水緑道を歩こうと決めていました。きっかけは友人の話していた「江戸市中に供給されていた水は、多摩川から引かれた水」という話でした。てっきり井戸の水は、すべて湧き水だと思っていたので、興味を持ちました。週末、まずは中央線立川駅からモノレールに乗り、玉川上水駅で下りて緑道を探すと、すぐに見つかりました。川と緑道が一直線に続いています。入ってみると温度が2〜3度低くなったようで、ヒヤッとしました。
玉川上水の詳細は、ここから。



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川も


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緑道も緑に染まっています。三鷹までは、ここから約18キロ。


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途中に無料の足湯があり、ボランティアの人たちとお喋りを楽しむ。


アリキメデス



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昔々、家族でお膳を囲み、仲良く食事をしていた頃を思い出しました。この写真、蟻たちが仲良く食事をしているように見えますが、呑んでいるのはミルクではなく「アリメツ」。アリが全滅するから「アリメツ」という名の恐ろしい蟻の餌なんです。家のなかの蟻の道に、これを入れて置いておくと、やがて蟻たちがやってきて、仲良く食事をして巣に帰るのですが、もう二度とやって来なくなるという怖い代物。何か可哀想な気がします。シロアリには効かないそうです。
・一匹が伝令に走り、やがて仲間が集まったとのこと。この写真、妹のブログから失敬しました。


秋月

さて、再び九州の旅のお話です。二日目は筑前の小京都と呼ばれる秋月へ向かいました。秋月は城下町で筑前黒田52万石の支藩として栄え、いま多くの観光客が訪れています。緑に囲まれた城址内には、古い木造校舎が建っていました。パンフレットを見ると秋月中学校とあります。木造校舎は、懐かしい日本の現風景を見ているようで、しばし時間を忘れてしまいました。広いグラウンドのそばには、校舎を見下ろすように大きな木がそびえていました。名前も景色も美しい秋月、秋の頃また訪れてみたい町でした。


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この写真は、Aさんから借りた3Dカメラで撮ったものです。



ゆるキャラ

仕事の関係で、山梨県の「富士の国」というアンテナショップのリニューアルオープンの取材をしてきました。場所は東京駅からすぐの日本橋二丁目。風が爽やかな店の前、今日のメインは、県の顔となるキャラクター「武田菱丸」こと「ひしまるくん」。全国ゆるキャラブームで、物議をかもした奈良県の「せんとくん」や滋賀県の「ひこにゃん」にあやかり開発されたようで、よく見ると顔の左右の白いモミアゲがアクセントになっていて、ちょっと凛々しくも見えます。地方の時代に相応しく、都内ではあちこちに自治体のアンテナショップが乱立して、ご当地を積極的に売り出していますが、さて山梨県は天下を取れるのでしょうか。

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甲斐犬をモチーフにした「ひしまるくん」は、武田も富士も取り込んでいます。



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テープカットの中井美穂一日店長が、心なしかこちらを見つめている!?


この木なんの木

日曜日の朝、宿近くの公園を二日酔い気味でウォーキングしていると、不思議な木を発見。フジの花のような房がたくさんぶら下がっています。ものすごい数なので、もし花が開くと、辺り一面ものすごい香りに包まれるのではないかと想像していたら、酔いのせいかフラフラしてきました。昔、樹木に詳しい方が「木を調べるには葉を見るのです」と教えてくれたので、調べているのですがまだ分かりません。なにか南の木らしい雰囲気ですね。


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これが開花するとどんなでしょう。


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幹には風蘭(ふうらん)が着生しています。なんて毛深!


晴れ男

週末は福岡の青空の下を歩いていました。空は秋を思わすように高く、久々に晴れ男の気分です。実は五行歌の交流会が、中州に近い会場で開催されると聞き、早くに行ってその周辺を散策してみました。中州は海に近く、橋に立っていると、風が気持ちよく頬を撫でていきます。この向こうは玄界灘へと続くのかなんて思いながら、知らない街のアレコレを感じるのは旅の大きな楽しみです。さて歌会には九州や他の地方も含め100名以上の出席者があり、それぞれの自己紹介に熱の入ったコメントなどが加わり、終了したのは予定時間を超えて6時過ぎになっていました。外を見ると晴れ渡っていた青空もいくぶん陰っていて、もう少し歩いてみかったなという思いが少し残りました。

 

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中州を背にベイエリアを見る。


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晴れ渡った空にKBCの建物と噴水、そしてタイミングよく飛行機が!


木版画展

友人の版画家、川上典子さんの個展を訪ねました。南青山二丁目の「ギャラリー2104」という、テラスのある落着いた画廊です。ここでは三回目の開催ということで、今回も海の中の世界やさまざまなポーズをとる猫たちが、木版から飛び出してきたような温かさと優しいタッチで描かれていました。版画のなかには、五行の詩も入っていて温かい人柄が伝わってきます。とくにこんな歌が心に響きました。「きみの洗う/皿の音と/かすかな波の音と/ひとしく/いとしく」この詩は、海を漂うクラゲの上に彫られています。
もしよろしければ週末、お出かけください。
「ギャラリー2104」港区南青山2−10−4 TEL.03−5411−2104
 

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テラスで寛ぐ川上典子さん。


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猫の作品もあります。


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爽やかな週末になるのでしょうか。青山の交差点。


ミント

公園の雑草の中でミントを見つけました。よくミント分からないのですが、葉を指で摘んでから嗅いでみると、爽やかな香りが広がります。小さなミントをもらってガラスの小瓶に一輪挿し。ミントも雑草化しているのか、緑道でときどき見かけます。ハーブの仲間なので繁殖力が強いのでしょうね。
花言葉は「徳のある人」「再び交際を願います」「効能」「自由な愛」


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ヤマフジ

ヤマフジというと「ショウジ」と反応(^^;してしまいますが、さてその実態はあまり知られていないかもしれませんね。先日の高尾山の帰りにヤマフジを発見しました。ツタが樹々に絡まり、薄紫色の花を溢れんばかりにつけて壮観です。場所は高尾山から小仏峠をおりてバス停に向かう途中です。一房失敬したくても、花は10mの高さにあります。トルのは写真だけと決まっているのでパチリ。風に乗って香りが漂っていました。
花言葉は「甘い誘惑」「懐かしい思い出」「歓迎」「恋に酔う」


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ブドウ園で見る房のようです


蝶道(チョウドウ)

獣たちに「獣道」があるように、蝶にも「蝶道」があります。小学校の4、5年生の頃、捕虫網をもって山の中に入ると、高校生が大きな捕虫網でアゲハチョウを採っていました。眺めていると、高校生は蝶にも道があるからここで待っていれば、かならずやってくるといいます。そして次から次へとアゲハ蝶を捕獲しては三角紙に収めていきました。蝶道はたしかにあり、以後そこでアゲハを待つようになったのです。アゲハを見てふとその日のことを思い出した。


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これは、ミヤマカラスアゲハでしょうか

蝶道
http://www.pteron-world.com/topics/ecology/route.html

雨男

日曜日の朝、テニス合宿の宿で雨を見つめながら考えた。我が家では「雨男」という不名誉な称号を貰っていて、昨年から遠出するたびに雨にあっている。もしくは晴れ間の少ない曇空だから、不思議な巡り合わせだ。この対局にいたのは晴れ男の代表、昭和天皇だ。天皇が行啓される植樹祭や国体などの会場は、前日までの雨が止み、かならず晴れたそうだ。運だけなのだろうか。そこでこの汚名を考えてみた。用意周到な計画を立てて実行する山登りに、雨天中止はない。雨も自然の姿として受け入れ、山に入る。雨など嬉しくはないが、せっかくの休みを失いたくないという思いが強いのだ、と解明してみたが昭和天皇はどうだったのだろうと、また雨の空を恨めしく見るのだった。


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雨乞いをしている蛙のようだ。これでは雨が降る。


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窓のすぐそばにも雨乞いカエル。




一周年

ブログ「歩キ眼デス」を始めてから、丁度一年が経ちました。週末と休日だけをオフにしてほぼ毎日更新したことは、持続する力を少し持つことができたのかもしれません。自転しながら太陽を廻る地球のように、これからも「歩キ眼デス」をしながらどこかへ続く人生を楽しんでいければと願っています。多くの方からいただいたコメントは、日々の励みになりました。ありがとうございます。そしてこれからも、またよろしくお願い致します。


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斜面に咲く、シャガ。深く根を下ろして土を支えます。山の木陰に
多く咲いているのですが、最近は公園、緑道でもよく見かけます。




ホウチャクソウ


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この花の名が分かりませんでした。花の本を何冊か持っているのですが、最近はネットで調べることが多くなりました。百合に似ているので「百合の仲間」で調べると、そっくりの花がいくつが見つかりました。細かく観察して特徴を確認していくと名前が判明します。分かったときの嬉しさは格別で、子どもの頃に図鑑を手にしながら、ようやく昆虫の名前を知った時と同じような気持ちです。「ホウチャクソウ」の名の宝鐸とは、「お寺の軒下に下がっている大型の風鈴(風鐸)のこと」とあります。この百合は、この筒状のままで開くことはありません。



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似ている種類です。左から「アマドコロ」「ナルコユリ」
そして「ホウチャクソウ」



ガクウツギ(額空木)

陽があまり入らない林にポッと白い花が浮かんでいます。まるで白い蝶が数匹葉に止まっているようでちょっと幻想的です。これは「ガクウツギ」といい、山間の日陰でときどき見かけます。不揃いの花のカタチに何ともいえない味わいがあり、見ていると浄化されていくような気持ちになるのは、日が当たらない場所で静かに咲いているからでしょうか。茎や葉がウツギに似ていますが、分類学的にはアジサイの仲間です。花言葉は「明日の幸福」。


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白い花びらのように見える部分はガクで、小さな緑の蕾が開きはじめています。




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このブログにコメントくれる権ちゃんより、5/16に撮影したISSの写真が届いています。彼が教えてくれた通りこの日は、ISSを追走するスペースシャトル「アトランティス号」も一緒に見えて、見事な観測ができました。6時間後にドッキングに成功したそうです。アルキメデスはフリーマーケットで買い求めた双眼鏡で、北東の空に消えていくまで眺めておりました。

森ガール・山ガール

昨年辺りから山に若い女性が増えてきた。先日の高尾山は驚くほどの数で、これが噂の「山ガール」なのかと周りを見渡す。どの子も街で見かけるようなごく普通のファッションで楽しそうに登っている。明るく清々しいので、つい声をかけてしまう。なぜか嬉しいのだ。次世代の子たちがルールを守って山に入ってくれると、山は守られていく。森ガールから山ガールへ。おじさんはうれしく、ひとりモリアガール♪〜
さてそんな山ガールのような花を見つけた。山道で小さな花の写真を撮っている男性がいたので聞いてみると、「ホタルカズラ」だという。高尾山では滅多にお目にかかれない花らしく、鮮やかな瑠璃色をしている。大きさは1.5センチくらいで、なかなか可憐だ。調べてみると、夜になると花が蛍のように光るのでこの名があるといわれているが、さてどうなんだろう。真ん中の星形がとても印象的だ。


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花言葉は、なぜか「高潔」「たくらみ」


イカリソウ(錨草)

珍しい花を高尾山の中で見つけました。不思議な形をしているでしょう。本では何度となく見ていましたが、本物は初めてです。その名は「イカリソウ」。聞くと「怒りそう」をイメージしそうですが、船のイカリに似ているところからこう命名されています。細長いイカリの部分は「距(きょ)」といい、先端には昆虫をおびき寄せる蜜が入っていて、花粉を媒介させます。花は淡いピンク色をして、大きさは約3センチくらい。落ち葉のなかにひっそり咲く不思議な姿は実に神秘的で、いまにも動き出しそうです。
花言葉は「あなたを捕らえる」「あなたをつかまえる」「君を離さない」
あらら、やっぱり。。


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生け垣

今や生け垣の定番になりつつある樹があります。その名は「レッドロビン」。春伸びる新芽は赤いので、しばらくの間生け垣全体が赤茶色に染まったようになります。葉は光沢があるので光に映え、建物をお洒落な雰囲気に演出しています。ただ成長が早く、夏頃にはぴょんぴょんと枝を伸ばすので、手入れは大変かもしれません。


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花を初めてみました。花言葉は「賑やか」。


ジャスミン

歩いているとジャスミンの濃厚な香りがしてきます。よく見るとフェンスに絡まり白い花が溢れるように咲いています。もしかすると香りは気温と関係があるのかもしれませんね。まだまだ開花していくようなので、香りも続きそうです。ジャスミンは官能的でムスクのような香りがするので人気があります。さて緑道は梅雨の頃までさまざまな花の香りが楽しめるので、歩いているだけで心身ともにリラックスできます。
ジャスミン花言葉は「素直」「可憐」「温情」「気だてのよさ」「愛の通夜」「官能的」


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これはハゴロモジャスミンかな。




ミナガヒナゲシ

この花、近所で繁殖していませんか? と、聞きたくなるくらい目にします。ここ数年、春先に緑道の脇やツツジの間から、ニョキニョキと顔を出しています。初めはポピーの仲間だと思っていましたが、調べてみると帰化植物として増えているミナガヒナゲシ。「1961年に東京都世田谷区で初めて確認され、以後群馬県、福岡県などにも分布が広がり、現在では温暖な地方の都市周辺を中心に繁殖している」とありますし、種子の数は2000というのですから、繁殖力はかなり強そうです。来年はもっと増えているかもしれませんね。
花言葉は「七色の恋」「心の平静」「慰め」「乙女らしさ」「感謝」


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種子の部分が長いことから「ミナガヒナゲシ」の名がついています。



ヒメツルニチニチソウ(姫蔓日々草)

雨の日は選に漏れてしまった花を紹介します。この時期、多くの花が咲くので全部を紹介できません。例えばこのヒメツルニチニチソウも花が終わってしまいました。調べてみたところ、キョウチクトウ科のツルニチニチソウ属とあります。ふだん見るニチニチソウより大きいし、キョウチクトウなのにツル性。不思議な種類です。さらにハーブの種類とあるので、鮮やかに地を這うナスタチウムにも近い。学名は「ビンカミノール」。これも何か怪しい〜。


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花言葉は「幼なじみ」「優しい思い出」




母の日

昨日、花屋さんの店頭でウォッチングを楽しんでいました。母の日が近づくとカーネーションの値が高くなることをみんな知っているらしく、小声でぶつぶつ言っています。子供を連れたお父さん、若い女性、手をつないだ幼い兄弟たちが悩みながら、数本のカーネーションを選んで赤いリボンを着けてもらいます。五月晴れの下、甘い香りと幸せな空気に満ちた母の日の風景でした。


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カーネーションに親切な名前がついています。


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ブーゲンビリアの花は真ん中の小さい白い花。


赤城山(2)

百名山とは作家の深田久弥が自身の基準で百座を選んだもので、随筆にはそれらの山を主題にして魅力を書いている。しかしどうも納得できないというのが大方の意見だ。というのは、どうしてあの山が百名山に入らないんだ!こんな山がはいるのだ!と厳しい意見が多く、アルキメデスもそうだそうだと同意する山がいくつかある。「品格、歴史、個性」を兼ね備えて1,500m以上の山という基準は、悪くない・・・。さて赤城山は、どうだろうか。緑が少ない時期ではあるが、高度感がなく個性がないぼんやりとした山という印象だ。そんなわけで、あっという間に山頂に着き、食事をして下りて時間を見るとお昼前。そこで藤岡に住む権ちゃんに電話して落ち合うことにする。東京の学生寮で同室になった縁で仲が続いている。前橋駅でなんと約20年ぶりの再会。山と積もった話をしているうちに5時間も経ってしまった。お茶、食事、お土産の数々の大サービスを受けたうえ、高崎駅まで送ってもらった。思いがけなく旧交が温まり幸せな一日になった。(赤城山は59座目の百名山)


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山頂には、手づくりの標識が立っています。


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噴火時に塞き止められた湖「大沼(おぬま)」


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前橋駅前のケヤキ。良い風が吹いてたおやかに揺れ、気分爽快!


赤城山(1)

春になったら再び百名山にアタックしようと年頭に決めていたので、まずはこのゴールデンウィークの初日に未踏の赤城山を選んで登ってきました。さて、赤城山は八ヶ岳と同じように、周辺の山一帯の総称名なのです。そんなわけで最も高い山である黒桧山(くろびさん/1827.6m)を選ぶことにしました。前橋発赤城山行きのバスに時間を会わせると朝4時起きです。移動時間を仮眠に当て、バスの終点、赤城山ビジターセンターに着いたのが9時前。バスから下りると思いがけない寒さです。当然のことながら、標高が高くなれば気温は下がるもの。さらに風が吹いているのでジンワリと冷えてきます。こんな時は早く登って体を温めるに限ります。

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麓はポカポカの温かさ。遠くの山は妙義山でしょうか。


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まずは急勾配の階段から登り始めます。


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緑に見えるのはササヤブ。雪もチラチラ見えます。


雑木林

休日に通っているテニスコートの近くに雑木林があるので、時々早く行っては散策しています。子供の頃、林が家の近くにあり絶好の遊び場でした。樹々を渡る風を感じていると、懐かしい思い出が浮かんできて、今にでも幼い頃の仲間達が飛び出してきそうです。草と草を結んで誰かをを転ばしてはゲラゲラ笑ったり、戦争ごっこの基地を作ったりと、時間を忘れて遊びほうけていました。そして気がつくと夕暮れになって、弟と寂しく帰るというパターンでした。しかしこの林には、遊ぶ子供がほとんど見当たりません。


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草地には、ハナニラやスノードロップ、セリバオウレンが咲いていました。


雨上がり

雨がやっと上がりました。桜が咲く前から、雨と雪がよく降っていたわけですから、ほぼ一ヶ月以上傘を持ち歩いていたことになります。例年なら新緑が輝くここ四谷の迎賓館前も、緑が沈みがちでした。しかし連休は好天が続くようなので、「新緑のなかを歩くぞ〜」と鼻息を荒くしている四谷駅前午後四時半のアルキメデスなのでした。


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ツルバラ(蔓薔薇)

家と家の間から黄色いバラがチラッと見えたので、路地に入って行くと、入り組んでいてなかなか辿り着けません。おまけに挙動不審者のようになってしまい、おばあさんに挨拶をして聞く始末。何とか辿り着き、このツル薔薇を見上げると、滝の雫のように路上近くまで枝を伸ばしています。バラは種類が多いのでよく分かりませんが、バラの香りがどれも違うことは知っています。顔を寄せると、これもほのかに甘い香りがしました。
花言葉は「愛」「無邪気」「爽やか」「いつも美しい」「あなたの好意に応えます」


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この迫力。きっと誰もが見上げてしまいます。




桜草(サクラソウ)

よく目にする花なのに、ついつい目がいく桜草。記述にはこうあります。「江戸時代の中ごろから、荒川の原野に野生するサクラソウから本格的な栽培が始まり、種子まきを繰り返すうちに、白、桃、紅、紫、絞りなどの色変わりや、大小さまざまな花形の変わり品が生まれ、名称が付けられた」。また小林一茶は「我が国は  草も桜が  咲きにけり」とこの花への想いを詠っています。
花言葉は、「初恋」「純潔」「可憐」「神秘な心」「うぬぼれ」・・・なるほどです。


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タチツボスミレ

スミレノハ〜ナ〜サ〜クコロ〜♪ 春の野山はまず菫の紫から始まります。日当りの良い場所では群生していることが多く、歌を思わず口ずさんでしまいます。タチツボスミレは茎が立ち上がり、葉がハート型をしているので、枯れ草のなかに咲いていても目につきます。菫は種類が多く、園芸種を入れると日本では60種以上で、よく見るニオイスミレは、切り花用に改良された品種のようです。
タチツボスミレの花言葉は「つつましい幸福」「誠実」


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アオキ(青木)

アオキの春の新芽は、知っていましたが、花をじっくり見ることはありませんでした。小豆色の4枚の花びらは十字の形をしていて、葡萄の房についているみたいです。庭木や公園でよく見るせいか、どうも全体に特徴がない「普通の木」というイメージなのです。アオキさんごめんなさい。
花言葉は「若く美しく」「永遠の愛」



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日本原産で秋の赤い実は野鳥のエサになります。


藤(フジ)

藤の曲がりくねった枝から房が下り、薄紫の花が開いていました。開花は4月下旬頃だと思っていたのでびっくりです。顔を近づけると、藤独特のくすぐるような甘い香りがします。藤といえば紫。最盛期になると藤棚から淡紫の花がシャワーのよう下り、枝の何本かは、マメ科の植物らしく勢い良く伸びていきます。レースのように広がる山藤もこれからです。
花言葉は「歓迎」「恋に酔う」「至福のとき」「決して離れない」


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花はまさに豆の花ですね。


ミツバツツジ(三葉躑躅)

桜とともに、春の山を彩るのがミツバツツジです。山の樹々が葉をつけない頃から淡いピンク色の花をつけるので、遠くからでもすぐに分かります。高尾山の尾根道にミツバツツジの名所があり、家族連れやカップルが順番待ちで記念撮影をしていました。枝先に三枚の葉がつくことから命名されたのですが、雄しべの数によって違う種類もあるようです。街なかの華やかなツツジの色とは違い、ミツバツツジの淡い紫は、春の山の佇まいにあった控えめな気品がありました。
花言葉は「節制」「平和」

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枝先からピンと三枚の若葉が立っているのが特徴です


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眺めていると桜の花びらが落ちてきました


雪柳(ユキヤナギ)

柳のようなしなやかな枝に白い小花がついているところから、この名がつきました。群生しているところは、雪の小山のようだったり、沸きでる白い噴水のようにも見えます。バラ科の落葉低木で花の大きさは1センチ弱くらい。お天気の日、白い枝が風に揺れているのを見ていると、なんとも良い気分ですが、今日の寒さの中、まさに雪のように見えました。


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花言葉は「愛嬌」「愛らしさ」「静かな思い」「控えめな気品」


花韮(ハナニラ)

ウォーキングコース沿いに、いま花韮がたくさん咲いています。群生している場所が、周辺よりいくぶん涼しげに感じるのは、白い花色のせいでしょうか。葉っぱをちぎって嗅いでみるとやはりニラの匂いがしました。別名は「西洋甘菜(せいようあまな)」食べられる花韮は、どうやら種類が違うようです。


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花言葉は誰がつけたのか「悲しい別れ」です。


山吹(ヤマブキ)

最近、黄色系の花に心引かれるのは、エネルギーが足りないからでしょうか。心の底に悩みがあるのか、気が薄れてきているのか黄色に反応しています。さてその黄色なんですが、山吹にも八重があることを知りました。名前も「やまぶき公園」という公園の入り口で見つけたのですが、可愛くて八重、なんか元気な子役のタレントみたいで、少し元気を貰いました。
花言葉は「気品」「崇高」「待ちかねる」「理知に富んだ教育」。ちょっとイメージが違うようだけど


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チューリップ

雨が上がり、透き通った空に新緑が輝いています。昨晩の冷たい雨は、樹々には大切な恵みだったのでしょうか。さて明るい日差しを受け、公園の前に色とりどりのチューリップが咲いていました。パンジーも植えられているのでより華やかに見えます。小さい頃、どの子もチューリップの絵を描いていたのは、当時花の代表選手だったからでしょうか。開花期間が短いのか、最近公園や庭などで見ることが少なくなりました。


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花言葉は色によって違います。赤は「愛の告白」白は「新しい恋」「失恋」




花冷え

またまた東京は、雨が降り寒い一日となりました。これほどめまぐるしくお天気が変わると、花たちは可哀想なものです。人間は着込むことで寒さに対応できますが、植物はたまったものではありません。そんな気持ちを抱きながら花たちを見ると、なお愛おしさが湧いてくるのですが・・・。明日はまた温かくなりそうです。


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花びらが舞った後は、このガクが落ちて赤い絨毯になります。


場所取り

桜が散り始め、ほとんどの樹が葉桜になっています。飯田橋の逓信病院前の土手には、場所確保のためのブルーシートが敷かれていました。外国人はこの様子を奇異に感じるようです。「桜は短かい期間に咲いて、すぐに散る。これはドラマチックで、日本人の気質に合っている。」とロイターは報じているのですが、場所取りに関しては「桜に取りつかれた日本人」と皮肉っています。僕はこのブルーシートが嫌いで、この上に座るとちょっと落ち着きません。昔は酒屋さんからゴザを借りて、適当な場所を選んで花見を楽しめたのですが、花見人口が増えるとともに前日の夜から場所取りをしなければいけないようです。ブルーとピンクが日本列島をゆっくり北上していきます。


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カネノナルキ

まさに「金のなる木に花が咲く」です。近所の床屋さんの前に置かれている鉢植えが、いつの間にかこんな花をつけました。初めて見ました。ちょっとジャスミンの花に似ています。さて「カネノナルキ」の名称を調べてみたところ、木が若い時に穴のある硬貨を差し込んでおくと、いつの間にかはずれなくなる。繰り返していくと、まさに金が成るよう木のように見えることから命名されたそうです。
別名は「花月(カゲツ)」花言葉は「一攫千金」


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なにか縁起が良い感じ〜


ムラサキダイコン

この花の下に大根があるのかなと思っていましたが、どうやら種類が違うようで正しくは「紫大根の花」、または 「紫花菜(むらさきはなな)」、あるいは 「諸葛菜(しょかっさい)」というそうです。桜の開花前から、菜の花と一緒に群生して咲いている姿をよく見かけます。切り花にするとかなりの期間楽しむことができるようです。
花言葉は「知恵の泉」「優秀」「仁愛」「熱狂」


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芽吹き

樹々が芽吹いてきました。毎年桜よりも楽しみにしている瞬間なんです。毎日同じ樹を見ていると、芽吹きのスピードがあまりにも早くて、眩しいばかりです。ある時期に少年少女がフルスピードで若者になっていくようで、惜しい気持ちで見上げています。ケヤキ、ヤナギ、ユリノキ・・・街路樹が緑になっていくと、歩きも軽快になります。


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山吹が咲き始めました。上も下も大忙しです。


神田川

この週末、お花見を楽しむ人が多かったようですが、アルキメデスはオフィス移転のための力仕事の日々で、ゆっくり桜を楽しむ余裕がありませんでした。それでも今朝早く、神田川にかかる桜のビューポイントに行ってみると、川を覆うように桜が枝を伸ばしていて、雪を降らせているようでした。この雨でもう少しお花見が出来そうです。


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モノトーンにすると懐かしいあの「神田川」の雰囲気が出てきました。





バラ園

ふるさと札幌の山と言えば「藻岩山」。その中腹にバラ園がありました。バラのアイスクリームを手に市街を見ながら園内を散策するのは、夏の市民の楽しみだったのですが、不況のあおり受けて手放されることになりました。跡地は結婚式場になる模様です。実家の窓からも眺められたバラ園。思い出が消えるのは残念なものです。


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雪の中に白い建物。ここにそのバラ園がありました。

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在りし日のバラ園。




染井吉野

急に風が強くなってきました。四谷の土手に行くと桜はまだ三分咲き。しかし本日の花見のためにもう陣取りをしている人がいます。暖かくなる予報でしたが、この風は勢いを増しています。夕方まで止むと良いですね。さて日本中の桜のほとんどが、このソメイヨシノです。この名は明治の初期、江戸の染井村で育成された「吉野桜」に地名をつけて染井吉野としたそうです。週末頃、みんなの顔も満開かな!?
花言葉「優れた美人」「純潔」「独立」


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四谷は、まだ三分咲き。でも飲めれば良いのかな。


プリンセス雅

昨日の和テーストの大島桜とは違い、艶やかな雰囲気をもつ桜がこの「プリンセス雅」です。花は垂れ下がるように開いています。調べるとカンヒザクラと他の種類の交配による品種で、皇太子妃の雅子様にあやかって命名されたとあります。となると星の形をしたガクは、プリンセス雅の特徴といえるかもしれません。青空と明るい日差しのなか、鮮やかさを増したピンク色の花びらと星形のガクが降ってくるようです。


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中野区役所の玄関前に咲いていました。



大島桜

もしかしたらと思って近寄ると、やはり大島桜でした。ソメイヨシノが満開の頃、この桜の涼しげな佇まいが、凛としている貴婦人ように見えて好きになりました。遠目に見る花びらがほんのり緑色に見えるのは、葉の色が映るからでしょうか。桜餅は、この桜の若葉を塩漬けにしたものです。
花言葉は「優れた美人」「精神美」


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メジロが蜜を求めて飛んできました。

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こちらは数日前の札幌。蝦夷松にスズメです。


名残り雪

東京はサクラが咲き始めたというのに、札幌の大通公園前はまだこんな状態です。三日間の滞在中、窓の外はいつも小雪が舞っていました。陽が出てきたかなと思うと、ふたたび雪が舞い始め、ひどい時には裏山が見えなくなるほどです。一年前、斎場から火葬場に向かう道路には砂埃が舞っていたので、今年の雪解けはたしかに遅いようです。 


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手前の雪の塊は、雪祭りの像を壊した跡です。

  

アネモネ

アネモネは、キンポウゲ科の多年草で和名は「ボタンイチゲ」といいます。語源はギリシャ語で「風」を意味していて、英名も「wind flower」。色の種類が多く、一重から八重咲きまで様々な園芸種が栽培されています。いつも歩くコースに沿って、プランターで栽培されていました。

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花言葉は「期待」「はかない夢」「薄れゆく希望」「恋の苦しみ」



★明日から札幌に行きますので、三日間お休みします。

ミモザ

ミモザはメルヘンチックな花です。五年ほど前、風に吹かれ、うねるように揺れているミモザを見て、すっかりとりこになりました。高さ5メートルほどの木に、こぼれ落ちるほどの黄色の房がついていました。よく見ると黄色の線香花火かポンポンのようで、なかなか愛らしいのです。葉はネムノキに似ていて細長く、花との組み合わせも新鮮です。調べてみるとアカシアの仲間で、観賞用の種類とありました。女流画家三岸節子の作品のひとつに、丘すべてがミモザという印象的な絵もありました。思い出の多い春の花です。
花言葉は「豊かな感受性」「感じやすい心」「プラトニックな愛」


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女性のアンケートでは、貰ってうれしい花の上位にあります。 



オッタチカタバミ

いよいよ桜の開花が始まりました。この暖かさで神田川沿いのいくつかの蕾がはじけ、両岸の並木はいまにも桜色になりそうです。さて桜の下に目をやると、あまり目にしない花が咲いていました。クローバーに似たハート形の葉と黄色の花が可憐にマッチしています。調べてみると「オッタチカタバミ」という北米原産の帰化植物です。日本のカタバミとは違い、立ち上がるのが特徴のようです。それにしても「オッタチ」とは面白い命名ですが、他の名はなかったのでしょうか。


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花言葉は「恋の訪れ」「祝福」「輝く心」





野イチゴ

通り過ぎてから気がつきました。もしかしてと思ったらやはりイチゴの花。周りを見るともう小さな実の形になっています。薮の中から顔を出していたのですが、ここを通る人は、赤く色づいてからイチゴに気がつくかもしれません。以前苗を庭に植えたところ、どんどんランナーを伸ばして増えていき、初夏には毎日のように真っ赤なイチゴを収穫することができました。
花言葉は「尊重と愛情」「誘惑」「甘い香り」


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新宿西口公園の薮の中から顔を出していました。


フキノトウ

フキノトウを見つけました。今年の第一号です。ビャクシンを見た後、建長寺の裏手に廻ると展望台に続く土手にありました。山菜キラーは見逃しません。雪解けの前に顔を出す、春最初の山菜です。フキノトウはフキの花の蕾で、苞が重なっている頃が旬の味として楽しめます。香りと独特の苦みを思い、手を伸ばしかけましたが、ここはお寺さん。写真だけを撮りました。

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成長が早くすぐに花が開いてきます。



明日からの三連休、ISS(国際宇宙ステーション)が楽しめます。
http://kibo.tksc.jaxa.jp/letsview/visibility1/tokyo/index.html


ビャクシン

鎌倉の建長寺の三門をくぐると、幹廻りが約6.5メートルもあるヒノキ科のビャクシンが鎮座するように立っています。「かながわの名木100選」のひとつで、建長寺の創建後に中国から持ってきた種子をまいたとあります。樹齢を重ねているだけあって、幹のねじれがムンクやダリの絵画にみるような、ユーモラスな顔の造形を作っていて、ちょっと笑えます。


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ユキヤナギ

桜の頃になると、このユキヤナギ(雪柳)も白い花を広げていきます。遠くから見ると細かい雪がびっしりと付いているようで、この名前の由来がよく分かるというもの。五弁の花びらはナシの花にも似ていて、ちょっと発見です。手をかけなくても、毎年どんどん成長していくようです。
花言葉は「愛郷」「愛らしさ」「懸命」「静かな思い」


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バラ科の落葉低木。日本が原産といわれています。



ハクモクレン

初春の花というと、なぜかモクレンやコブシをイメージします。何れも白い花と思っていたらモクレンには赤紫のモクレンがあり、これを「シモクレン」というそうで、そうなると白色は「ハクモクレン」と呼ばなければいけない。木蓮は昔、蘭に似ていたので「木欄(モクラン)」、今は蓮の花に似ていることから「木蓮」と呼ばれるようになったそうです。山頂の雪が解ける頃、この白い花が咲くと、辺りは浄化されたような風景になります。


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大銀杏

鎌倉の鶴岡八幡宮に足を踏み入れると、なにやら人だかりなので近付いてみると、倒れた大銀杏の移植作業でした。危険とはいえ周りを幕で囲み、神事のような作業風景なのです。それにしてもチエンソーの響きは、根の部分を次々に切っているようで、なんとも痛々しい限り。専門家の見通しでは、なんとか根付いて育つのではないかとありましたが、立派な大銀杏になるまで地球は健康でいられるのかと、今度はそちらが心配です。


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幹廻り約7メートル、幹の上に人が乗ると小さく見えます。




カモメ

久々の好天に恵まれました。打ち合わせに行く途中、八丁堀の橋の上で鳩ならぬカモメがのんびりと日光浴(たぶん)をしていました。海に近いせいか、ときどき橋の上をカモメが飛んでいきます。カモメは川沿いを遡上するのでしょうか、以前神田川の上流で見かけたことがあります。春の空にカモメか〜と、しばらく眺めていたら約束に遅れそうになりました。


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一羽が攻撃を仕掛けてきました。場所を取ろうとしているのか!?


菜の花ロード

昨日の歌会で「桜並木の足元は 菜の花ロード・・・」という歌が詠まれていましたが、桜並木下の土手でも菜の花が満開です。見慣れているとはいえ、電車が通るたびに揺れる姿は、なんとも心が温まります。黄色は目立つだけでなく、日だまりのような安らぎと明るさがありますね。二三本いただいて大振りの花瓶に活けると、ど〜んと元気になりそうです。


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電車が通るたびに、右に左にと忙しそうです。


桜咲く

線路脇に続く桜並木。JR中央線の桜の名所のひとつですが、なぜか一本だけが満開でした。そこは明大中野高校の正門前です。ソメイヨシノより早く咲く種類のようで、まるで合格発表にタイミングを合わせたみたいです。
あと一ヶ月もすると、新幹線から思わず富士山を眺めるように、中央線の乗客らはしばし窓にくぎづけになります。


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満開になると、窓からの顔も満開です。


東京スカイツリー

錦糸町駅に続くコンコースで写真を取ってる人たちがいました。カメラの先を見ると曇空に東京スカイツリーがそびえています。300メートルを超えたと聞いていましたが、離れているせいか高さが実感できません。近くまで行ってみました。まだ半分とはいえ首が痛くなるほどの高さです。東京下町の新名物になるらしく、周辺施設の敷地もかなり広いようです。取り残されていく東京タワーはこの先どうなるのだろうと、昭和のシンボルを思いました。


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きっと雲の多い日は、下界が見えないんだろうなあ〜



仮面舞踏会

雨の日となった週末、錦糸町駅すぐの「すみだトリフォニーホール」でのクラシックコンサートを楽しみました。曲目は「春初めてのカッコウを聞いて」バレエ組曲の「ロミオとジュリエット」。そしてフィナーレがワルツ「仮面舞踏会」。指揮者は「本当は金メダルを皆さんと一緒に祝う予定でした。でも銀メダルも立派です・・・」と話をしてから、ゆっくりと指揮台に上がりました。タクトが振られ荘厳な演奏が始まりまると、頭の中でバンクーバーの真央ちゃんが滑り始めました。やがて客席の空気から、誰もが真央ちゃんをイメージしているような雰囲気を感じました。

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トリフォニーホールは、パイプオルガンのある大きなホールです。




エアープランツ

深いシラビソの森を歩いていくと、樹皮にさまざまな植物が付着していることに気づきます。樹皮からのわずかな養分や空気中の水分を吸収して生育する不思議な植物たち、エアープランツと呼ばれる仲間でしょうか。コケのような種類や緑色をしたのキクラゲに似ているもの、糸状のものなど実に多様です。こうした植物が育っている森を見ていると、ここでは時間がゆっくり流れているのだと感じてしまいます。

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藻のような植物は、北方の森にいくほど多く見られます。

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春、陽が差してくる森を想像してください。



ニホンカモシカ

前を歩いていたTさんが突然声を上げた。前を見ると、黒っぽい色をした動物がゆっくりと森の奥へ歩いていく。ニホンカモシカだ。昨年の秋に見たものより体が小さく色が濃い。ニホンカモシカは、人に会っても慌てて逃げることが少ない。今回も振り返りながらゆっくりと草を食みながら消えていった。どうやら特別天然記念物であることを分かっているらしい。


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慌てて撮ったのでややピンボケ。


アイスキャンディー

硫黄岳から無事生還すると、小屋横の青い氷壁の前に、ヘルメットを被った山屋さんたちが集まっていた。名物のアイスキャンディー(アルパインクライミング)のスタートが間近だった。氷の壁は、氷点下の日に支柱の上からホースで水を何度もかけられて形になっていく。この氷壁を手にしたアイスアックスと靴底のアイゼンを氷に打ち付けて登るスポーツがアルパインクライミングだ。試合は登頂までのスピードで決められる。スタートの号令とともに韓国の選手や女性クライマーが、次々とトップスピードで登っていく。時おり支点となる箇所から氷が音を立てながら落ちていく。このスリリングさは、もうひとつの冬期オリンピックだ。


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青い氷を見ていると恐怖感が生まれてきます。

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オーバーハングの壁も設置されています。

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大きな虫が登っていくみたいです。

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各コースでタイムを競うようです。



八ヶ岳−2

一夜明け、夜中吹いていた風は収まり、朝食が終わる頃には雨も止む。天気の状況から主峰赤岳を眺望できる硫黄岳にアタックすることが決まり、全員がアイゼンをはめ、ピッケルをもって小屋を出る。天気はめまぐるしく変化する。硫黄岳に伸びる尾根に着く頃から天気は回復に向かうが、時おりの風は依然強い。目指す予定だった赤岳が雲間からその急峻な姿を見せる。太陽の光が雪に反射して眩しい。このままだと雪目、雪焼けになりそうだ。しかし晴れ間もわずか、再びガスがかかってきたので、急ぎ尾根を注意しながら登り始める。少し離れると前のメンバーが見えなくなる。酸素が少ないので喘ぎながらゆっくりと歩を進める。30分後に硫黄岳(2760m)に登頂。見通しの悪い中、記念撮影とコッフェルで沸かした熱いコヒーを飲んで、全員の登頂を祝った。

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樹氷で光るダケカンバが歓迎してくれる。

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横岳付近の向こうには、溢れるような雲が見える。

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遥か彼方に主峰赤岳が見え始める。

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横岳の尾根を登るパーティが小さく見える。

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温が上がり、モンスターが解けはじめている。

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ガスがかかりはじめメンバーが時おり見えなくなる。

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硫黄岳山頂。ガスがかかり太陽が不思議に輝いている。

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いつもながら帰る頃には晴れ上がります。





※明日は、天気が好ければISS(国際宇宙ステーション)が東京上空で確認できます。くわしくはここで↓

http://kibo.tksc.jaxa.jp/letsview/visibility1/tokyo/index.html

八ヶ岳

10ヶ月ぶりの八ヶ岳山行は、雨の予報が出ているので男5人のパーティーはやや意気消沈気味です。天気が好ければ二日目に主峰赤岳をアタックする予定なのですが、夜には雨と風が強くなりそうなので、小屋に着いたらもう飲むしかないと話しながら、それぞれが持参してきた酒の種類と量を確認。雪と氷の山道を一列になって登り始めます。今日は標高2300mの赤岳鉱泉小屋まで。宿泊客は約20名と少ないのでゆったりとした夜が過ごせそうです。


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登り始めすぐに看板があります。八つの山があるから八ヶ岳です。

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花の化身の名は、セリ科のシシウドか。種が沢山ついています。

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山小屋までは、コメツガとシラビソの森が続きます。

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宿は赤岳鉱泉小屋。彼方に阿弥陀岳が見えています。

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夕飯はステーキ!山小屋では初体験、興奮してピンボケです。


紫陽花

紫陽花の芽が膨らんで、いまにも開きそうです。見ると古い葉を押し広げるようにしています。古い葉がいつの間にか落ちて、枝のあちこちから次々と新芽が吹き出し、光を吸い込んで光沢のある葉が大きくなっていくんでしょうね〜と、高速カメラで映し出しているような解説をしてしまいました。


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明日から八ヶ岳です。週明けに雪山をご紹介できると思います。
お天気がちょっと心配です〜




金魚

神社の境内に大きなコンクリート製の鉢がありました。中を覗くと20匹くらいの金魚がいますが、水温が低いせいかほとんど動きません。冬眠をしないはずなので、体の機能を押さえて水温が上がるのをじっと待っているようです。気温も上がり桜が花びらを落とす頃、金魚たちは元気を取り戻し、活発に泳ぎだすんだろうなあ。


周りの木も一緒に覗いている!?



カラス

目の前を白と黒が通り過ぎていく。なんだ!?塀に止まったカラスの口には、小さな白い袋がくわえられている。これはチャンスと思ってゆっくりカメラを出すと、危険を察知したのか慌てて飛び去ろうとする。パシャ!
どこへ行ったのか!?塀のしたから中を覗くと、いました・・・。嫌われ者のカラスですが、都会で生きていくためにゴミの出る場所・時間を覚えて、精一杯に頭を使っているんだろうなあ〜。そっと退散です。


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飛び立つのが早い!

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どんなゴチソウが入っているのかな〜


菜の花

畑の一画に菜の花が数本咲いていました。近くには、刈り取りされなかった白菜と摘み取られた後のブロッコリーの芯の部分だけが残っていて、菜の花との対比がいかにもこの時期を感じさせます。もうすぐモンシロチョウが飛んできそうな日差しと温かさでした。


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ISS情報/明朝5時16分から21分にかけて北北西〜北東〜東南東を飛行する予定です。
写真は、権之助氏の21日のISSです。(左上隅にISS、中央に旅客機)


私は誰!?



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グリーンの葉が美しく揺れています。さてこの植物は何だと思いますか。
〈ヒント1〉実は野菜なんです。嫌いな人は少ないと思います。穫らずに放っておくと、なんと約2mくらい伸びて竹のような姿になります。分からない!?
〈ヒント2〉食べ方はお好み次第で、焼き、茹で、炒めるなど自由自在。旬は春です。えっ!まだ分からない
〈ヒント3〉店頭では、数本ごと上下をテープで巻かれ並べられています。もう分かったでしょう。


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放っておくとこんな林になります。


未明の雪

未明まで降っていた雪が、あっという間に解けてしまい、ちょっと寂しさが残りました。早くに目を覚まし、雪の降る家並みを見ていたら故郷を思い出したのです。うんざりするほど雪ばかりの日々、それは暮らしのすべてを包み込んでいました。雪かき、雪下ろし、灯油運びなどの毎日の中に組み込まれた北国の仕事です。今朝は、寒い日の朝に雪道を歩くと聴こえるキュキュとした音を思い出しました。
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雪の思い出は、結晶のように残っています。




沈丁花・2

沈丁花の蕾がひとつ開きました。川沿いに植栽されている沈丁花の開花一号です。もう少し温かくなると他の蕾の開花もすすみ、甘い香りが漂ってくるはずです。ウォーキングコースには花木が多いので、これからの季節、楽しみが広がります。ハクモクレンも銀色の蕾を膨らませてきました。


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数ある中の一番、でもこの花は、それを知らない。


メジロ

散歩中にメジロをよく見かけます。冬になると果樹や花の蜜を求めて山から下りて来るのでしょうか。庭木や街路樹などに止まり、チーチーと小さな声で鳴いています。スズメより小さく目の回りが白いので、その姿はとても愛らしく、ツバキや梅の枝に止まって花の蜜を吸っている様子を見ていると、心が和みます。庭に果物を枝に吊るしておくと数羽でやってきますので、試してみてください。「目白押し」という言葉がありますが、体を寄せて枝に止まる習性から生まれたようです。

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動きが早く、なかなか写真を撮らせてくれません。



球春

さて三ヶ月ぶりにテニスコートに立ちました。膝の手術から約50日ぶりです。サポーターをきつめに巻き、ゆっくり練習からスタート。前日までの雨がクレーコートのコンディションを良くしているようで、少し走っても痛みを感じません。仲間たちの気遣いがうれしく、膝の具合がおかしければすぐに止めようと決めていました。しかし試合が始まっても膝のポチは啼かず、コート上で飼い主はひとりニコニコしていました。暖かい日のポチは、どこかにお出かけのようでした。

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コート横の栗の木のイガ。初めは鳥の巣かと思いました。




井上陽水

インターネット接続に不具合が起き、F社のサポートの人と午前中から長電話となったために、休みの予定が狂ってしまいました。そして午後、外出の準備をすますとテレビから甘い声が流れてきました。それから5時間、ソファを立つことが出来ませんでした。犯人はBS-NHK「ソングス」の井上陽水。数珠のように思い出がポロポロ溢れてきます。
「いっそセレナーデ」「少年時代」「恋の予感」・・・いかん。。少年が汽車を追いかけながら走り始めると、涙腺は待ち構えたように歌と一緒に線路を伸ばしてきます。昔からこのシーンは、まずいのです。
そして彼の友人たち。どの作歌も本棚に並んでいる男たちばかりです。吉行淳之介、阿佐田哲也、伊集院静、筑紫哲也、沢木耕太郎・・・。涙させ、切なくさせ、人生を深くさせた5時間、もうこの日はアルケンデスでした。


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行かなくちゃ〜と歌っているのにね。


ポンプ

千駄木の路地を歩いていると、使われていないポンプが左手を上げるようにして、ポツンと立っていました。昔は右手を上げ下げしてもらい左の手から溢れるように水を出していたはずです。小さい頃の我が家にもポンプがありました。冬の朝、ポンプを始動させるのが日課でした。前日に水を下に落としているので、まず熱湯を上から流し込み、氷ついた部分を溶かしながら柄を上げ下げしていきます。そして汲み置いていた水を上から何度も流し込んで、上下して水を汲み上げていくのです。小さい頃の寒くて辛い仕事を思い出しました。


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井戸に換わってポンプが取付けられたのでしょうか。


ポンプを撮り終わった後、声をかけてきた人がいたのでビックリ。なんと15年前まで橋本でテニスを一緒にしていたメンバーでした。こんな狭い路地で、この日に・・・人生は面白いですね〜。


幇間(ほうかん)

根津神社の境内で、櫻川七好(さくらがわ・しちこう)師匠の幇間の芸を楽しんできました。師匠の仕事は幇間、別名太鼓持ち。お座敷の間をもたせるのを仕事にして、しゃべったり、踊ったり、ヨイショをする芸で艶やかな笑いの世界に引き込みます。いまや浅草の花柳界にわずか五人という絶滅危惧動物に近い存在です。師匠の声や所作のすべてに江戸の「粋」の二文字が似合います。男っぷりも良いせいか、芸には色っぽさがあり、笑いを取るときの顔や姿に気品が漂います。いつか遊びをするならお座敷に師匠を呼び、その芸を満喫したいなあと思う30分の舞台でした。

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手ぬぐいをピンと張って頭に乗せると、太夫に早変わり。

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空気が読めて、頭の回転が速くないといけません。

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幸田露伴の名作「五重塔」を朗読する平野啓子さん。


第九

今年初めてのコンサートを聴いてきました。会場は昭和女子大学の人見記念講堂。演目は世田谷フィルハーモニー管弦楽団によるベートーベンの交響曲第9番ニ短調です。合唱が入るとあって早めの到着にもかかわらず長蛇の列。
チケットは自由席でしたが、二階の前列に座れました。楽団員にチェロとビオラに知人がいて、今回も二人からの招待です。なぜ今ごろ第九なのかは分かりませんが、フィナーレの140名の歓びの声は大迫力でした。


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拍手に送られ4人のプロのソリストが退場していきます。



沈丁花

今日も朝から冬晴れの良いお天気です。いつものウォーキングコースで、沈丁花が眩しいほどの光を浴びて、赤い蕾をつけていました。沈丁花は開花すると芳香な匂いを広げるので、立ち止まって探してしまいます。この温かさが続けば今月中旬には、開花が始まるかもしれません。とても楽しみです。
花言葉は、「栄光」「不死」「不滅」「歓楽」「永遠」


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開花すると淡いピンク色ですが、蕾はこんな濃紅色をしています。


ツバキ

林の中を歩いていると、一輪のツバキが花を咲かせていました。桜の花が幹から吹き出すように咲いているのは見かけますが、ツバキがこのように太い枝からポツンと伸びて咲いているのは珍しい。花の形も良く、まるで見下ろしているかのようです。日差しがあまりにも気持ちが良いので、ポンと咲いてしまったのかもしれません。

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つるつる温泉

日の出山を後にして、目指すはつるつる温泉です。山道には「美人の湯」「生涯青春の湯」のフレーズが書き込まれた看板があって、気分はもう、露天風呂→生ビール→手打ちそば〜の「興奮三つどもえコース」です。しかしポチもいることだしと、リュックからステッキ2本を取り出し、くるくると伸ばして長さを調節してから、ゆっくりと下山開始です。生ビールも良いけど地ビールの「多摩自慢」も捨てがたい・・・と飼い主も喉を鳴らし、鼻息を荒くしながら約1時間半、無事に「つるつる温泉」に辿り着きました。


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つるつる温泉は、奇数日、偶数日によって男女の風呂が変わります。
つまり、日によって「美人の湯」「生涯青春の湯」に変わるのかな。

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帰りはこの「青春号」で武蔵五日市駅までの山道を走っていきます


★温泉の近くに「お好きなだけお持ちください」と表示された箱がありました。中をのぞくと山のようなユズ(ユズ作り農家の規格外品)があったので、小さな10個を選んでお土産にいただきました。


日の出山

三室山(647m)で昼食を摂り、一休みしてから眺望の良い日の出山(902m)に向かいました。冬の山には命の姿が少ないので、春になる頃を想像したり、蕾はどうだとキョロキョロしながら登っていきます。すると大きな木のそばで山紫陽花を見つけました。まるで白い蝶が乱舞しているようなドライフラワーです。あの鮮やかな彩りをすっかり失った姿で、立ち枯れていました・・・ウ〜ム、歌にできるかな。。さて山頂に着くと、多くの人で賑わっています。鍋を囲むパーティーやビールで気炎を上げている中年男性たちなど、いつもと変わらない日の出山の山頂でした。(つづく)


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散らないままに残る花は、何を伝えているのでしょう。

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一方シャクナゲの蕾は、もうこんなに大きくなっています。



三室山

膝のポチもうずうずしているし、暖かいようなので奥多摩へ連れ出しました。寒がりなのと下り坂を考えて、一応サポーターを巻いてあげます。三室山コースは高尾山よりも時間がかかるのですが、穏やかな登りが続くので、いまのポチにはうってつけなのです。日向和田駅で下りて駅前の大きな橋を渡ると、遠くに小さな山が見えてきます。見頃はこれからの吉野梅園を通り抜け、いつもより時間をかけて、整備された尾根道を登っていきます。風がなく散歩気分なのでポチもご機嫌です。(つづく)

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乗換駅の青梅は、映画の町らしくホームのそば屋もレトロです。

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多摩川が、眩しいほどの日差しを浴びながら流れています。

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武蔵野を林を歩いているような、三室山への尾根道。


エピデンドラム

このエピデンドラムも温室園のなかに咲いていました。カトレアに近いランの仲間です。ピンクやオレンジ、赤など、花の色に鮮やかな種類が多いのは、原産地が中南米だからでしょうか。さてこの名前の由来は、ギリシャ語でepiが「上に」、dendrumが「樹上」なので、着生植物を意味しているようです。中心から花が吹き出すネギの花みたいですね。
花言葉は「浄福」「孤高へのあこがれ」「ささやき」「判断力」


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葉がすっかり落ちているようです。



ハイドゥン

和菓子を思わせるようなピンク色の花に、柔らかな日差しが当たっていました。大きさは約7センチくらいで、やや厚めの花びらは内側に丸みを帯びています。花の名はハイドゥン。別名カイドウツバキ(海棠椿)といい、ベトナムではテト(旧正月)を祝う花として親しまれているそうです。中国名では「越南抱茎茶」。茎を抱えるの意味でしょうが、さてさてなんと読むのでしょう。
花言葉は、「判断力」「理想の愛」「謙遜」


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深大寺植物園の温室で見つけました


杉並区文郷土博物館

さて昨日の続きです。和田堀公園を歩いていくと「杉並区文郷土博物館」の表示があったのでちょっと寄り道。入場料100円を払って、おなじみの土器や石器、そして古墳時代のジオラマなんかを展示している部屋に入ります。荻窪風土記、江戸と杉並、武蔵野の村と古道・・・などを眺めていると、江戸時代の高井戸宿の模型がよくできているので、思わず小さな家屋を覗いてしまいました。建物の外にある古民家にはボランティアの方がいて、200年以上前に造られた住居の話をしてくれます。大きな柱や黒光りする梁を見ていると、昨年秋に訪ねた遠野の宿を思い出しました。


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蚕棚から絹織物をつくる道具が並べられています。


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ここに座るとついつい長くなります。薪の火で
湧かしたお湯は、美味しいお茶になりました。




玉川上水を歩く

新聞記事に玉川上水の周辺環境が開発によって変わっていると書かれてありました。「そうだ、ここがあった。ここを何度かに分けて多摩川まで歩いてみよう」と思いつき、すぐに出かけました。まずは幡ヶ谷から和田堀公園に沿って荻窪までのコース。お天気にも恵まれた日曜日ということもあり、多くの人が歩き、走り、バードウォッチングなどを楽しんでいました。このコースには、桜や梅のほかにケヤキ、ヤナギ、コナラなどの木が多く、春の装いを思わずイメージしてしまいます。鳥も多く、カワセミも出没するようです。水と緑のなかを歩いていくのは、我ながらグッドアイデア。多摩川に着くのはいつ頃になるかまだ分かりませんが、何度かに分けてご紹介していきます。


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江戸の井戸水は、多摩川から引き込んだものと聞いてビックリです。

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エサにやってきたのは、マガモ、オナガガモ、ムクドリ、ハクセキレイ、
スズメ、ヒヨドリ、ハト、カラスなどで、エサ取りの順位がありました。


国際宇宙ステーション

それは感動的な時間だった。1月24日午後5時半頃、西北西の空から現れた光り輝く物体は、ぐんぐんと北東に向かって近づいてきた。光源は野口さんを乗せる「国際宇宙ステーション」だった。こんなにはっきりと肉眼で見え、そしてこんなに速いスピードで飛んで来ると予想をしていなかったので、衝撃が大きかった。しばらくの間興奮が覚めやらず、北に向かって小さくなる光を見つめていた。
この情報を教えてくれたのは、上州の友人権之助氏。今後何度も観測できますので、このサイトを参考にして、ぜひ感動を共有しましょう。
http://kibo.tksc.jaxa.jp/letsview/visibility1/tokyo/index.html


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これは1/22に権之助氏が撮影したもの。実際はもっと大きく見えるのだ。

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今夕のステーション。望遠鏡からはソーラーパネルが見えるそうです。


紅梅

この温かさで、梅の開花が早まりました。紅梅は白梅より香りがあるので、すぐに顔を近づけてしまいます。そばに白梅も蕾をつけていました。そこで思ったのです。桜や梅には何故か紅白がある。そして運動会、日の丸、お料理、そしてお餅やまんじゅうなど、日本人の暮らしにはこの二色が身近にある。紅白は、節目や祝い、そして日本人の心を伝える色であり、私たちの中に刷り込まれているの色なのではないかと。


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梅が終わる頃、花粉の心配が始まります






ロウバイ

ロウバイは「蝋梅」とも描かれているので、梅の木だと思っていましたが、違うと種類と知り、思わずシャレが出てきました。花弁が蝋のような色をしていること、中国名が蝋梅であったことから命名されたようです。そばに寄ると蝋細工のような蕾から甘い香りが漂ってきました。以前活けてあるロウバイの水を替えようと触れたところ、ぽろぽろと花が落ちたことを思い出しました。


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新しい枝に多くの蕾がつきます


牡丹

日本画で描かれているような牡丹の美しさを目の当たりにしました。淡い和紙を思わせるような透き通る花びら、花弁をいたわるように幾重に包み込むような造形は、まさに「花の王」に相応しい姿です。この冬牡丹はこの時期に開花するように、手間をかけて調整したそうです。立てばシャクヤク、座れば牡丹・・・、なるほどの一語です。
原産地は中国です。花言葉は「王者の風格」「恥じらい」「高貴」「壮麗」


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深大寺植物園で見られます


新年初登山

半月板を切除して3週間経ったので、高尾山にチャレンジしてみました。準備運動をしてからサポーターを着け、いつもの稲荷山コースを登り始めました。午後なので人が少なく、野鳥の声が森に響き渡り、冬ならではの静かさです。一歩ずつ踏み出していく度に、山に戻れた実感が湧いてきました。すれ違う人の挨拶もなぜかうれしく感じながら、無事に登頂できました。山頂は外国人が意外に多く、青山界隈の街の中にいる雰囲気です。
彼方にそびえる富士山に、膝の痛みがなかった感謝とこれからの山登りの無事を祈願して、ゆっくり下山しました。


山頂付近には、先日の雪がまだ残っていました

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こんな吊り橋もあるのです


十月桜

十月桜は、珍しい桜です。八重咲きで淡いピンク色の花を春先ばかりか、冬にも咲かせます。調べてみると、晩秋から少しずつ開花を始め、4月上旬に多く咲かせるとあります。すでに散っているものからまだ蕾みまで、冬の寒さや春の温かさに合った開花の温度があるのでしょうか。品種改良でつくられたようですが、枝の下にはやはり人が集まります。日本人は桜が好きなんですね。
十月桜の花言葉は「精神美」「心の美」「優美な女性」


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新宿御苑で見られます


ペーパーホワイト

冬の午後、日向に人が集まるように、花の回りはいつのまにか賑やかになります。集まった人がケータイやカメラで撮っている花は、ペーパーホワイト。水仙の仲間です。よく見かける日本水仙のような黄色の花弁をもたず、花がやや下向きなのでしとやかな雰囲気です。ただ花全体が白いためか、日が陰ると一面が雪景色のように見え、寒そうな印象を受けました。
花言葉は「神秘」「尊重」「うぬぼれ」「自己愛」


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新宿御苑で見ることができます


樹形

花が少なくなるので、木を見ている。公園のなかの大きな木は、枝を切られていないので、のびのびとした姿になり、おおらかで美しい。街路樹となったプラタナスやユリノキなどは、剪定が加えられてしまうので本来の樹形を見ることができない。人間も同じ。のびのびと枝を切られることなく育った子は、大きく成長するのかもしれないと、見上げて思った。


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黒星の巻

日頃楽しんでいる五行歌の関東大会がありました。毎年この時期に催される会で、関東在住の五行歌歌人が集まり、歌を競うというものです。前半は約150名が15のテーブルでそれぞれの会を開いて一席を選び、後半は全員の歌から投票で選ばれた上位五つの歌を表彰したのですが、いつもこの「歩キ眼デス」にコメントを送ってくださる撫子さんが見事二席に選ばれました。小生「山碧木星」は*が記されており、選外となっていました。
三次会が終わって電車に乗り、座ったのがいけませんでした。目が覚めたらなんと20駅近く乗り越してJR日野駅です。空には空しい★がいくつも輝き、まさに黒星の一日となりました。


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会場は明るい飯田橋メモリアルホール。
いつもコメントを送ってくれる藍さんが自己紹介をしています。


ユズレンモン

四谷駅のホームに飲み物の自販機があります。そのなかのひとつ「ゆずれもん」というホットドリンクが気になっていました。なぜか「ユズレンモン」と小声で囁いているように聞こえ、つい視線が向いてしまうのです。可愛らしい意地っ張り屋さん「ゆずれもん」のメッセージ。「譲れない時は、口にしてね」という温かいメッセージを感じて、1本連れて帰りました。


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ジャイアントモア

林の中に大きな木があるので、近づいてみました。幹廻りも高さも群を抜いています。枝ぶりの逞しさ、広がりも半端ではありません。足元に目を下ろすと、太い根が地中深く伸びていることに気づきました。なんだか、昔ニュージーランドに生息していた大きな鳥、ジャイアントモアの足の甲の部分に立っているような感覚です。ダチョウに似た体型で、全長は3.6メートル、体重は250キロほどありましたが、マオリ族の狩りの対象になり、1500年以前に絶滅に追い込まれたといわれています。


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木の根だと思って見上げると鳥だった なんて、恐ろしい〜


冬鳥

川や公園の池に行くと多くの冬鳥に出会えます。羽があるからとはいえ、日本で越冬するために北の果てから、命をかけて海を渡って来た鳥たちを思うと、愛しさを感じてしまいます。鳥たちには、いつまでも安心して過ごせる環境を残したいものですね。
都内でよく見られる鴨の種類では、愛郷のあるキンクロハジロや眉間が黄色のヒドリガモ、オナガガモが多いようです。

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留鳥のカルガモが他の鳥とエサを奪い合っていました


冬囲い

六義園で美しい冬囲いを見つけました。冬囲いの代表といえば、金沢の兼六園ですね。垂直に立てた柱の上から庭師が放射状に次々とロープを投げてつくる円錐状の囲い「雪吊(ゆきつり)」です。庭木によせる加賀前田藩の思いと庭師たちの息の合った伝統的な技が浮かんできますが、ここでは放射状のロープを柱などに止めず、竹を使って優美なスカートのようにまとめています。
雪が降るとどんな姿になるのだろうと想像しました。


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ムシロを被って踊っているように見えるのは、ソテツのようです。

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これは腹巻きのようです。梅の紋でしょうか。


おめでとうございます

あっという間に過ぎたお正月三ヶ日の印象ですが、みなさまはいかがだったでしょう。リハビリと安近短な正月気分を味わうと、駒込にある六義園を訪ねました。「目黒流貫井囃子保存会」による獅子舞と貫井囃子を観たのですが、新春にふさわしい賑やかで温かい催しでした。大きなしだれ桜の下に紅白の幕と赤い毛氈の舞台が用意され、テンポの良いお囃子衆とパワフルな獅子舞、狐の化身を思わせる踊り手たちが約一時間あまり、舞台せましと迫力のある古典芸能を演じました。この保存会は、第1回の東京都祭りばやしコンクール最優秀賞を17回連続で受けているほか、海外からもオファーが来るほどの実力を誇っているというだけあって、あっという間に私たちをを笑いの渦に引き込んでいきました。やはりお正月はみんなで笑いのなかにいるほうが楽しいものです。アルキメデスも頭を出して獅子に噛んでもらい、今年の幸福を祈りました。


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獅子の衣装を外すとお面姿の踊り手が再び踊り始めました

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多くの方々がご祝儀を渡している風景は、懐かしく楽しいものです

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天狐たちは烈しい踊りを終え、手の間から糸のようなテープを飛ばしました



良いお年を

散歩の途中で、入院中に感じたいくつかのことを思い出しました。
環境問題をテーマにしたテレビ番組がありました。海をすすむ大きな氷山の写真が映し出されていたのですが、それが破損した右膝半月板の一部に見えたことです。ここにも海があるのかなあと、膝を撫でながら、離れてしまった氷山に心を馳せました。また術後の夜、空に半月が浮いていました。失った半月板がまだ何かを伝えようとしているのかなあと。どうも未来のことのようですが、なにせ半月、ヒントの半分しか見えてきませんでした。
年明けは、きっと回復をしていると思います。みなさまもお体に気をつけて、良い年をお迎えください。今年一年、多くの温かいコメントをいただき、ありがとうございました。1月4日から、アルキメデスを始める予定です。


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こんな日の出が見えると良いですね。歌会で訪ねた江の浦です。


アルケルンデス

二泊三日の旅から帰ってきました。右膝の半月板切除のためで、二日間はアルケナインデスになっていました。長年の山歩きとテニスの影響らしいのですが手術は無事成功し、ステッキを握りしめて、今朝からゆっくり歩き始めました。いつものコースに倍以上の時間をかけて歩いていると、思いがけない発見がありました。メジロの鳴き声が意外に小さいことや犬たちの仕草がなかなか可愛いことです。すれ違う人たちの気遣いもうれしいものでした。ゆっくり歩くと失った半月板は、何か新しいことを教えてくれそうです。


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♥の葉っぱが三つ、自然界では揉めることないようです


冬至

昨日は冬至でした。北半球では太陽の高さが一年中で最も低くなり、昼が一番短くなります。北国で育ったせいか、寒くて日が短いというのは心身ともに寂しいもので、暗いイメージがあります。そんなわけで冬至の日を過ぎると、気分は壮に早変わりして、何となくウキウキ気分です。ただゆず湯に入り、カボチャを食べたにも関わらず、喉が痛くて風邪気味。明日からの旅が心配です。


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この中吊りは、山手線の一車輛すべてにぶら下がっていました。驚いたことに、白い生地に金の刺繍が施されています。初めてこのロゴを見たときに、高い完成度とセンスの良さに脱帽しました。以後広告一面に使われているようです。彼らのように走り出さなければと、エールを送られているような気持ちになりました。

デイジー

デイジーが寒さのなか、愛らしい姿で声をかけてと黄色の花をこちらに向けていました。なにげに「ミスデイジー」というアメリカ南部を舞台にした映画を思い出しました。お金持ちの婦人と黒人運転手のコミカルでちょっと涙をそそるストーリーです。主人公は、少女のような優しさで、ぶっきらぼうだけど誠実な彼に文字を教えていくのです・・・。
デイジーは「Day's Eye」が由来で、「太陽の目」のこと。なかなか楽しいネーミングですね。和名はひな菊です。
花言葉は「無邪気」「純潔」「お人好し」「幸福」「明朗」



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鮮やかに紅葉している蔦が一本、ブロック塀に伸びていました。紅葉した色が、痛いように沁みてくるのはなぜでしょう。自然のなかの赤をかき集めて情熱色に仕上げると、こんな色になるのでしょうか。蔦は落葉蔓性植物で、他の木や家屋の壁面に伝うようにして広がることから、「ツタ」の名がついたと言われています。もうすぐ暗褐色になりそうです。
蔦にも花言葉があります。「永遠の愛」「誠実」「結婚」「勤勉」


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濡れているとより鮮やかさが増します


師走

飯田橋駅でちょっと楽しい広告看板を見つけました。
さてどこが良いのか!?


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・押し付けがましくない。
・この時期、ホームに立つ人の気持ちを刺激する。
・見やすくシンプル。(あと2週間なんだ〜)
・「一歩、一歩、良いお年を。」のメッセージがうれしい。

こんな粋でやさしい広告、最近少なくなったな〜
「金麦」ね、よし!帰り買ってみようかな1本 ♪〜

ホームには、中島みゆきの「ふるさと行きの乗車券」が流れていました。
下記で故郷を偲ぶことができます。

http://www.jreast.co.jp/furusato/index.html

CH1で「チェロと女性の朗読」
CH4で「ふるさと行きの乗車券」が聞けます。

下記もご覧ください(ドサクサまぎれに)

http://1c.3coco.info/5gyo/


寒桜

ライターのWさんから桜が咲いているよと教えてもらったので、四谷駅すぐの公園に行ってみました。近づいてみると花の数が少なく、すでに花びらを落としているものもあります。桜は春のイメージがあるので、寒空の下に咲くこの姿に、なにか儚さと健気さを感じてしまいました。公園でぼんやりしている人たちは、この寒桜をどんなふうに見つめているのでしょう。調べると寒桜は2月頃とあるので、これは違う種類なのかもしれません。



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「冬のはなびら」という短編があったなあ〜


頼る、頼られる

よほど気に入られたのでしょうか。蔓にすっかり巻き付かれてしまった大きな木がありました。蔓の葉がほとんど枯れているので、その密度がよく分かります。それはちょっと不気味なものです。大きな木を支えにしながら、どんどん成長していく姿は、種の広さと生命の逞しさを感じます。大きな木か、蔓か、人生を感じる今日この頃です。


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アジアンタム

アジアンタムが石塀から溢れ出るように咲いているのに気がつきました。この寒さのなか、環境に順化したのでしょうか。上京間もない頃、部屋が淋しいのでアジアンタムを買い、窓辺に飾ったことを思い出しました。水をかかさず与えていたにもかかわらず、一週間も経たないうちに枯らしてしまいました。友人の家にも、なぜか枯れたアジアンタムがあったように記憶しています。
このアジアンタムには、もうすでに何度かの冬を乗り越えているような逞しさを感じました。


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温暖化の影響もあるのでしょうか


環境ポスター展

友人のデザイナーらが作品を出している環境ポスター展を観てきました。会場は廃校になった四谷の小学校です。今は東京おもちゃ美術館や生涯学習を目的にしているNPOなどが運営しています。ギャラリーとなっている教室は、70年間利用されていたこともあって、懐かしさと落ち着きを感じました。廃校がこうした形で市民に活かされる施設に変わり、芸術活動の拠点となっていることは、うれしい発見でした。


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天井も高く、空調も照明も完璧です


神楽坂

歌会の友人Sさんの帽子展を見に神楽坂へ行って来ました。落語を聞きに来る街なのに、地図を持たなかったせいか、しばらく路地を歩き回り、見つかるまでに時間がかかりました。でも余裕がある日は、それも愉しいものです。
坂の途中にある画廊には、編集者でありながら帽子デザイナーの顔をもつSさんの作ったお洒落な帽子が、秋の日差しを受けながら並んでいました。


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抜け道のような細い路地には、昨日の雨が残っていました


戦後の新宿と文士たち

林忠彦写真展を観てきました。会場は事務所から徒歩7分の新宿歴史博物館です。市ヶ谷にお住まいのイラストレーターMさんもご一緒です。林忠彦は戦後間もない頃から雑誌のカメラマンとして活躍した人物で、懐かしい昭和の文士たちの姿を数多く撮り続けています。戦後間もない新宿界隈の暮らし、復員兵や怪しげな酒場、個性の強そうな文士たちなど、一瞬の輝きが永遠という記録になっていました。昭和に戻れるモノトーンの時間を体験しました。


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昭和へのタイムマシーンは12月19日まで


クリスマスツリー

屋内では国内最大級といわれる日本橋三越のクリスマスツリーを見ました。高さは15メートルで25,000個の電球はすべてブルーのLED。カメラ撮影は自由で、カメラのビューポイントが床に表示されています。しかしツリーが大きすぎて、どのポイントからもすべてをおさめることが出来ません。
パイプオルガンの生演奏がホールに流れ、クリスマスパーティーに招待されたような気分になりました。週末、江戸バスとあわせて一足早いクリスマスを楽しんだらいかがでしょう。


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の飾り付けは、だれが!?恐ろしい〜


ヒメツルソバ

コースを変えて歩いていると、垂れ下がるように咲いている白とピンクの花を発見。まるで昔よく口にしていたコンペイトウみたいです。蔓系で広がっていて、どの葉にもVの模様があります。調べてみると「姫蔓蕎麦(ひめつるそば)」。明治時代に観賞用として入ってきたらしく、今は雑草化して道端で見られるとあります。葉は紅葉するようです。
花言葉は「愛らしい」「気がきく」


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かなりの繁殖力をもっているらしい



江戸バス

日本橋から小伝馬町に向かっていると、突然赤い小さなバスに出会いました。「江戸バス」とあり、狭い路地へと消えていきました。しばらくするとまた一台・・・。どうやら何台もこの界隈を走っているみたいです。どのバスにも可愛い猫が描かれており、百円のコインをもっています。つまり招き猫なのか。コミュニティバスという、区が運営している小型バスかもしれません。


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百円なら安いかも


漁師

朝6時半、漁を終えた男たちが、朝日を浴びながら網の繕いをしている。陽が昇る前には港に戻り、片付けをしている姿を見て、感じるのは敬意だ。だれもが熟睡、もしくは眠る頃に、漁場へ向かい、風や潮を読み波を頭からかぶりながら、命の糧を獲ていく。男たちの顔と姿は、自然が時間をかけて磨きつくりあげたものなのだと、潮の香りを嗅ぎながら思った。


自然と共に生きていく男たちの逞しさと美しさ、江ノ浦港の朝


ホームにて

人の少ないホームにチェロの音が流れ、やがてスピーカーから女性の朗読が始まりました。時おり快速電車の通過音が響くので、聴き取りにくいのですが、どうやら母の待つ故郷へはJRで行きましょうという内容です。朗読が終わり、チェロの音も静かになりました。
そうかETC割引でJRも大変なんだなと思いながらも、ホームにチェロの音と朗読、タイミングの良いJRの演出がちょっと心にしみて、遥か昔、列車で帰省をしていた頃を思い浮かべました。


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オフィスの7階から見た昨日の夕焼け。綺麗だったのになぜか今日は雨・・


銀杏(イチョウ)

都心の銀杏は、12月に入ってから色づき、落葉していくものと思っていました。しかし今年は何度か冷え込んだこともあり、少し早いようです。3年ほど前、外苑の銀杏並木を歩いていると、風が吹くたびにかなりの葉が落ちてくるので、驚いたことがあります。数日後、木は丸裸になっていました。
この週末あたり、多くの人が黄色い絨毯の上を歩くのかもしれませんね。
花言葉は「鎮魂」「長寿」「しとやか」


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葉は外から黄色になっていくことを発見


再会

銀座鳩居堂の書道展に行ってきました。35年ぶりに会う女性を訪ねてです。仕事先で知り合い、その後年賀状だけのやり取りを続けていました。一年のあいだに起きたお互いの人生を綴って35年の月日が流れていました。趣味の書を今回の展覧展に出品する旨のハガキを受け取り、ドキドキしての再会でした。
会った瞬間、お互い凍りついたようになり、声を出してあって挨拶。あの頃とほとんど変わらない姿と立ち振る舞い、そして君(くん)付けで名前を呼ばれ、なんとも懐かしく、面映く、時間の流れが一気に消えた瞬間でした。しばらくの間35年間の空白を埋めていきました。こんな体験は、もう無いかもしれません。


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帰り道、からくり人形の前でぼんやり


白い山茶花

いつもと違う道を歩いてみると、白い山茶花が声をかけてきました。赤とは違って気品がありおしとやかな姿です。柔らかな八重の花びらが秋の日差しを受け、見ているとなにか癒されます。白い椿もあるようなので、もしかしたらどこかでで会えるかもしれません。
白い山茶花の花言葉は「理想の恋」「無垢」


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なにか香りもするようです



トキワサンザシ

まさに赤いブドウです。いったい何個あるんでしょう。マンボウの空中産卵みたいです。何故こんなにも多くの実をつけるのでしょうか。別名は「ピラカンサス」。ギリシャ語「pyro(炎)」と「acantha(刺)」が語源で、火のような真っ赤な実をつけ、枝には一杯刺があるところから命名されているようです。マンリョウの上をいく「オクリョウ」あるいは『ケイリョウ」という名前でも良いんじゃないかな。
花言葉は「慈悲」「燃ゆる想い」


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圧巻というかちょっと怖い



山茶花

山茶花(サザンカ)が目につきはじめました。実は椿とどこが違うのか分からなかったので調べました。まずは時期が違うということ。この時期はほとんどがサザンカです。椿は字のごとく2月くらいから咲き始めます。
花の開き方が控えめで上品な椿に対して、山茶花は天真爛漫で花びらも花芯も開放的に、横に広がるように咲きます。散り方も椿の潔い「ぽたり」に対して、山茶花は一枚づつ「パラパラ」。何やら対照的で個性的です。
花言葉は「困難に打ち勝つ」「ひたむきさ」


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赤い花には「理性」「謙遜」の花言葉があります


スプレー菊

あちこちで菊花展や菊まつりが盛んです。散歩をしていると端正に育てられた菊が、庭や玄関などに並べられています。立ち止まって眺めているとなぜか心が浄化されていくような気持ちになります。
随分前のことですが、菊の好きな母を思い出し、ある女性に菊を贈ったところ哀しい顛末になったことがありました。菊の思い出のひとつです。
スプレー菊は、茎の上部で数多く分岐して花をつけることからこの名がついています。「スプレーマム」ともよばれ、バラやカーネーションにもこの形の品種があるそうです。
花言葉は「真実」「高貴」「清らかな愛」「気持ちのさぐり合い」


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五分刈り

寒空の下、新宿通りのユリノキが剪定を受けていました。
いつも思うのですが、葉が色づき始めた時にカットされるのは、なんだか可哀想でたまりません。まして落葉も出来ないなんて。来年の成長を思えば良い方法かもしれませんが、次々にバリカンを入れられたユリノキは、どれもすっかり五分刈りにされてしまい、街は寒そうな景色に変わりました。

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この後わずかな枝だけになりました


ヒートテック

寒さが厳しくなると、ウォーキングもつい億劫になりがちです。そんな時目にしたのが某衣料メーカーのチラシです。そこにはこうあります。「冬の着こなしを変える。世界の冬を変える」と。冬の登山用の下着はあるのですが、試してみようと、買って着用しました。昨日の寒さのなか保温効果が高く、からだが緩みました。北国育ちは過去のこと。暖かいことは幸せです。
安いだけではダメだ。技術力が評価されなくてはと、妙に納得するのでした。


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落ち葉がきれいな模様を作っていました



神社にて

待ち合わせの場所に早く到着したので、近くを歩いてみると小さな神社がありました。10メートル角ほどの恵比寿神社です。しばらくすると若い男性が鳥居をくぐり、手水場で手を洗ってから参拝を始めました。するとすぐに若い女性が手を洗って少し後ろに並びます。そしてまたひとり若者が・・・。
都会の一画にある小さな神社にごく普通の若者たちが集まってくるのです。
なぜだか心が温まり、新鮮な気持ちになりました。


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これは狛江の泉龍禅寺の手水場の龍


木漏れ日

晴れた日に公園の中を歩くと、外の世界より温度や湿度が違うことに気がつきます。夏の森の中であれば約5度くらいの温度差になり、木陰のありがたさを実感します。そして光も季節にふさわしい分だけの明るさと量を届けてくれるようです。自然のメカニズムは、本当にうまく出来ているものだと、秋の木漏れ日を浴びながら感心しきりです。


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この日は、五行歌を考えながら歩いていました


ポインセチア

花屋さんでポインセチアをみかけます。てっきり赤い花だと思っていたら、様々な色があるんですね。園芸家の手によると、どんな色にでも変えることが出来るのでしょうか。調べてみると赤い部分は、葉でも花でもなくて「苞(ほう)」というものらしく、思わず「ほう」ですね。明るい場所に置いて10度以上で管理すると長く楽しめるようです。
1825年当時メキシコ駐在でアメリカの公使だったポインセット氏が、メキシコに自生していたポインセチアを発見。この功績が讃えられ、氏の名前から"ポインセチア"と命名されたとあります。これからシクラメンとともに街を彩っていきます。
花言葉は「祝福する」「私の心は燃えている」「聖なる願い」「清純」


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赤と白の組み合わせは華やかですね
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これからピンクに変わっていくのかな



ハウス栽培

今日は仕事で静岡県のある農場へ行ってきました。約300坪あるハウスがいくつも並び、無農薬で大葉の栽培をしています。すべての大葉は収穫しやすいように腰の高さになっていて、土をほとんど使わないミスト農法で育てています。温度、湿度、光をセンサーで管理することで、成長を早め、安全で安定的な収穫が可能になるそうです。ただし収穫はパートさんたちによる丁寧な手摘みでした。
これからは、注文が多くなる年末に収穫をあわせて育てていくそうです。



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どの葉もグリーンの色がきれいで、柔らかな感触でした
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足柄インターチェンジからの富士山は寒そうです


コクーンタワー

新宿西口前に立つかなり変わったビルの名は、コクーンタワーといいます。建築当時から、ガラスに白いガムテープを貼りながら高さを上げていく様にも見えて、オブジェが出来あがっていくような新鮮さがありました。コクーンとは繭を意味し、日本を代表する建築家の故丹下健三氏の子息による設計です。今日は青空にすっくと立つ、シマフクロウのように見えます。


所恐怖症の人間には、きついビルです



紅葉とお肌

テレビで美しい紅葉の条件として「気温、紫外線、木の個性、湿度、秋までの気候状態」だといっていた。つまり、「秋の冷え込み、紫外線を受ける、葉に含まれる成分、湿度が高い地域、秋まで穏やかな気候」だ。
もしかしたら人も同じかもしれないと思った。寒暖のある地域で紫外線をたっぷり白い肌で受けてから保湿する。こうした光と肌の関係を半年間続けると秋には「真っ赤なホッペタ」が出来上がりそうだ。北国の人の赤いホッペタには、紅葉と同じ関係があったのだ。


北国、高地の紅葉は美しい


涸沢の思い出

昨日、歌会の二次会で久々に山の話で盛り上がりました。帰宅し思い出したのが北アルプスの涸沢です。数年前、山を始めたばかりの弟を連れて、初秋の上高地から岳沢〜前穂岳〜奥穂高岳〜涸沢というコースを歩きました。しかし一日目は大雨で、奥穂から穂高岳山荘への下りでかなり滑ってしまい、弟には辛い思いをさせました。
しかし翌日は晴れ上がり、山頂からは360度の展望と遥か下の涸沢周辺までつぶさに見ることができました。涸沢のカールへ下り、小屋のデッキに横になって山々の連なりと青空を見ていると、前日の雨の辛さをすっかり忘れ、北アルプスのスケールにただ圧倒されるばかり。
昨日の雨が、思いがけないことを連れてきました。

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涸沢から上高地への帰り道、パノラマコースのスタート地点。
奥穂高岳に向かい、涸沢カールにはふたつの山小屋、そして色とりどりのテント。



きき酒

きき酒会の取材で銀座で開かれた「一都三県・蔵元との交流会」に行ってきました。一都三県(東京都、神奈川県、千葉県、山梨県)の日本酒、焼酎、地ビールなどがきき酒として各テーブルに並べられ、どれを飲んでもOK!。
となると取材どころではなく、まずは大好きな地ビールをいくつかいただきましたが、どれも「旨い!」。とくに神奈川県の「さがみビール」のケルシュ・アルト・スタウトは、賞を取っただけに思わず直立するほどの旨さです。サーバから注がれる琥珀色、ホップの苦みと香ばしい味わい、そしてコク、たまりませんでした。
また千葉県産の日本酒(古酒35年もの)は、飴色をした紹興酒のような味わいです。会長さんのご好意により一通り飲んでからの取材となりました。
いよいよ熱燗の季節が始まります。


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ここの一列は、熱燗のコーナーです


イガグリ君〜その後

9月4日に紹介したイガグリ君のその後です。このイガの前を通るたびに、中の栗が気になりチェックを入れていました。
栗の兄弟たちは大きく育ち、秋の風に揺られて地上に落ち、農園のおじさんに拾われて出荷され、腕利きのパティシエによってモンブランになり、今ごろ少女の笑顔の前にあるのかなと、乙女チックなことを想像させた、イガグリ君の定点撮影の終わりです〜♪。


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百円ショップ

週末テニスへ行く途中に小さな販売店があり、採れたての野菜を一袋百円で売っています。すぐそばに畑があるのですが、その種類の多さにはいつも驚きです。旅先で気になるところが市場!という小生なので、つい気になって覗き込み、土のついた旬の野菜を買ってしまいます。
夏はトマト、枝豆。この時期は茄子、ユズかな。ハヤトウリという初めて見る野菜を買い、漬け物に挑戦。一夜漬けを味わってみると、歯ごたえの好さと爽やかな青臭さが口に広がりました。

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元祖百円ショップなのだ



季節を前に

季節が突然に変わることは少ない。秋から冬へであれば、何度かの寒さを繰り返しながら、ゆっくりと冬に入っていく。こんなどちらともつかない季節が好きで、近くの山や川を歩く。この時期は雲や風がなければ日差しは暖かいので、気だるいような心地よさがなんともうれしい。そんな時に偶然、お気に入りの風景が現れるとちょっと幸せになる。
自然は厳しい季節を迎える前に、心構えのような時間を与えてくれる。


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「平成の名水百選」に選ばれた東久留米の落合川


センリョウ

センリョウの実が、すっかり赤くなっていました。この時期、花が少ないこともあり常緑の葉に赤い色は、遠くからでも目につきます。
お正月の縁起物として生け花や寄せ植えなどに使われることもあって、年末の花屋さんに出てきますが、見るだけで浮き浮きした気分になります。赤い実を調べると、マンリョウの他にもヒャクリョウ(百両)、ジュウリョウ(十両)もあることが分かりました。でも「千両役者」「千両箱」といわれるように、センリョウがいちばん聞こえがよく、縁起もありそうな感じがします。


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上手に剪定されているせいか、なにか気品があります


ビワ(枇杷)

ビワらしき木に花が咲いています。これからの時期に花をつけるとは不思議に思い調べてみました。すると花期は11〜2月に白い地味な花をつけるとあります。また種をまくと簡単に発芽し、成長も早く枝葉は春・夏・秋に3回伸長し、耐寒性。そして自家受粉するというのだから、この逞しさは半端ではありません。たしかに花を包むガクらしきものは、寒さ対策ばっちりの剛毛ウェアです。
花言葉は「温和」「治癒」「あなたに打ち明ける」「ひそかな告白」


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結実には8〜9年かかるようです


寒気

この秋一番の強い寒気が流れ込んでいるらしく、テレビで映し出される旭川の街はもう雪景色。季節はページをひとつ早く開いたようで、これからの暮らしの厳しさを想像させます。
東京も昨日より気温が10度以上も低いと聞くと、外へ出る気持ちが一瞬萎えましたが、気分を入れ替えて、いつものコースを歩きはじめました。
春から夏まで花を楽しませてくれたハナミズキ、ムクゲ、サルスベリなど、葉が少しずつ鈍色になり始め、種を付けていました。

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ハナミヅキの葉が色づき、種ができていました


ダイモンジソウ(大文字草)

園芸店で見つけたダイモンジソウは、紅色をしていました。
白い花だと思っていたのでちょっと驚きです。ダイモンジソウは、花びら5枚のうち2枚が長く「大」の字に似ていることから命名されています。以前紹介したサギソウのイメージに近いですね。
調べてみると品種が多く、八重のものまでありました。どう見ても、分かりません。秋の終わる頃まで可憐な花が楽しめるようです。
花言葉は「自由」「節度」「好意」「不調和」

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葉は、天ぷらやサラダで食べられるようです
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なぜ二枚の花びらだけが長いのか不思議です


酉の市

酉の市の看板が立つと、一年の早さを感じてしまいます。
ここ四谷の須賀神社では、日本武命(やまとたけるのみこと)が祀られていることもあり、11月には大祭(酉の市)が行われます。不景気な時代に突入していることもあり、商売繁盛の縁起のもととなる熊手をいただき、新しい年を迎えようかなと、看板を見上げながらしみじみ思うのでした。


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今年は、11月12、24日が酉の日です



ウインターコスモス

コスモスは人気があるのでしょうか。夏に咲いているのを見ましたが、秋も終わる頃から咲き出すこのウインターコスモス。調べると別の種類とあるので、花が似ているのでこんな名前がついたんでしょう。ムラサキシキブもそうですが、名称は大切ですね。秋明菊やクリスマスローズなども心地よく聞こえ、イメージが広がります。ただ種類の違うウインターコスモスからは、どうも別な意図が見え隠れしているように思うのですが、どうでしょうか。
花言葉は「調和」「忍耐」「真心」


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丈が伸びずにこんもり咲くようです


講談

友人が初めて講談の席亭なるものをやるというので、手伝いにいきました。
場所は、神楽坂の毘沙門天様。「華競女伊達講談二人会」という派手なタイトルを打ち立て、神田織音、きらりの二つ目のお姉さんを呼んで、講談の面白さを神楽坂から発信したいというのが趣旨。座布団敷きからチラシのハサミ込み、呼び込みをしているうちに開演です。
関係者席に座り、粋なお二人の講談をゆっくり楽しみました。


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どうせならと座布団を市松模様にしてみました


山水画

今年の山行は、お天気に恵まれず曇りがちが多いのです。
やっとの休みに残念なことですが、自然には逆らえないので仕方がない。それはそれで、普段とは違う山の良さを探します。
ガスっている静かな世界には、こちらの心も合わせるようにすれば、穏やかな気持ちになり、気がつかなかった山の魅力を楽しめます。
この日は一日、山水画のような世界を歩いていました。


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モノトーンの松の樹林帯

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下界が見えないと高さが実感できません


ハーモニカ

遠くからハーモニカの音色が聴こえてきます。
ここは、360度山に囲まれた広い盆地ににそびえるブドウの丘。美しい音色に誘われていくと、一人の男性が山に向かって、歌謡曲から世界の民謡までさまざまな曲を奏でていました。どのメロディーも哀愁を帯びて聴こえてきます。山の景色と男性とハーモニカの音色があまりにも良い組み合わせなので、しばらく後ろで聴き惚れていました。


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ベンチの上には、美しい鞄にハーモニカが数本入っていまし


ランプ

昔の山小屋は、どこもランプの灯りを使っていました。夕方、薄暗い部屋にランプが運ばれ、火を入れてもらうと少しずつ明るくなり、それはなんとも嬉しいものでした。いま思うとあの明るさは、欧米の室内の灯りとあまり変わらなかったのかもしれません。明るすぎる室内より、やや押さえ気味の灯りの方が室内に奥行きを作り、寛ぎを与えてくれるようです。
そんな灯りの下で語り合うと、誰もが素敵なことを言うのが不思議です。


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このランプは、発電機による明かりです


薪割り

10年ぶりに山梨と長野の県境にある大弛小屋を訪ねました。
標高2350mに位置していることもあって、この日ストーブにはもう火が入っていました。以前この小屋の前で、薪割りをしていた親爺さんに代わって、一時間ほど楽しみながら手伝ったことがあります。
実は薪割りは、子どもの頃からやっているので隠し芸のように上手いのです。
木の種類、乾燥度、𨨞の角度、チカラの入れ具合など、リラックスしながら
マラソンを走る選手のように正確に割っていくと、やがて木の香りが漂い、割れた薪の山に囲まれていきます。
最後は薪を集め、1本ずつ小屋の横に積んで終わり。
確かその夜、親爺さんからワイン1本をプレゼントしてもらったなあ〜。


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この木を見て、また薪割りをしたくなりました


紅葉

週末、山梨の山を歩いてきました。
甲武信岳から国師岳、大弛峠の長距離コースです。
紅葉の進み方ですが2500m以上は落葉、いま1500m辺りが美しいようです。
紅葉したハート形の大きな葉を見つけました。
その大きさに驚きです。となりの葉と比較してください。
幸せをいただけるよう、「ご加護」を撮ってきました。


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二日目にやっと晴れてくれました


高所恐怖症

実は高いところが苦手です。山登りをしているのにとよく聞かれますが、真下を見るのでなければ平気です。キレット、吊り橋、はしごなどの上からは下を見ることができません。
どうもこれは遺伝らしく、父も高いところが苦手なのを覚えています。ロープウェーではいつも猫背気味の姿勢で顔を下に向け、緊張していました。
遊園地のジェットコースターから叫び声が聞こえてきますが、なら止めれば良いのにといつも思います。


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もちろん観覧車にも乗れません



オンコ

オンコがイチイであることを初めて知りました。ふたつが同じであったとは。
北海道ではオンコとよび、生け垣や街路樹などに利用されていたので、幼い頃は口にしていました。甘みのある果肉を口のなかでそぎ落とし、中の種をプイと口から飛ばして、誰かにぶつけるのです。
調べてみるとオンコは、アイヌ語の由来。種には、アルカロイドの一種が含まれ有毒とあります。もしかしたらいくつかは、呑み込んでいたかもしれない。
オンコの花言葉は、「高尚」「悲しみ」「悲哀」「心残り」


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浅間山の麓で見つけたオンコの実


パンパスグラス

お台場の科学未来館の前にうっそうと茂ったパンパスグラスがありました。
何気なく見ている人のなかにはススキだと思っている人がいるようです。
成長すると3メートルにもなり、ボリュームのある花穂が揺れていると実に迫力があります。残念なことにパンパスグラスの半分は、先日の台風の影響で茎からポッキリと折れていました。
家で栽培するには、ちょっと大きすぎるかもしれませんね。
花言葉は「光輝」「人気」「風格」です。


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揺れているなかにいると都会の喧噪を忘れます


結婚式

秋晴れのなか、幸せな時間を過ごしました。
なかなか相手が見つからない姪っ子でしたが、立候補した成年が現れて、この日を迎えました。誰もが笑顔で祝福しあい、幸せを共有できるということは至福の時間です。
牧師さんが話すふたりへの言葉には、映画のワンシーンを観ているような
愛情と厳粛さがあり、静かな感動を覚えました。
九月までに何人もの友人知人を見送り、ちょっと沈みがちでしたが、
新たな門出に立ち会えて、気持ちがふわっと楽になりました。



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教会の結婚式といえば軽井沢です


シュウメイギク(秋明菊)

台風で秋明菊が折れてしまったとKさんのブログにありました。
18号は、故郷のポプラ並木の巨木数本を根こそぎ倒したようです。
市民の憩いの場であり、北海道開拓の象徴なので、強い喪失感を覚えます。
復旧するのは大変だろううなあ。
さて秋明菊ですが、キク科ではなくアネモネの仲間です。
もともとは中国からの帰化植物で「秋牡丹」と呼ばれていましたが、「貴船菊」「唐菊」になり、秋明菊の名で定着していったようです。
花言葉は「忍耐」「薄れゆく愛」「多感なとき」


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花のように見える白い部分はガクです。


台風18号

やっとの思いで事務所に着きました。
風は好きですが、目が開けられないくらいの経験は久しぶりです。
路上では、風が落とした葉が渦のように舞い上がり、台風の上陸を実感。
空を見ると雲が東に向かって、猛スピードで駆け抜けていきます。
台風は海面温度が上がると海からエネルギーをもらい、勢力を失わずに進むらしく、将来日本に上陸するものには、風速80メートルクラスがでてくると聞きました。


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雲の動きを見ていると時間を忘れそう


アイ・ウェイウェイ

友人のSさんに誘われてユニークな個展を見てきました。
中国でもっとも刺激的なクリエーターといわれているアイ・ウェイウェイの作品展です。北京オリンピックのメイン会場「鳥の巣」を作った作家ですね。
既成概念を超えた発想とスケールの大きい作品ばかりで、
なにか心地良ささえが生まれてきます。
例えば1トンのプーアール茶で作った巨大なキューブ(良い香り)、計算し尽くされた接木細工の正20面体(箱根細工を超えている!?)、器に盛られた何千(万!?)個もの淡水真珠(勿体ない)、明・清時代の建築物の廃材を利用した立体物など、作家のエネルギッシュなパワーだけではなく、もの作りに対するクラフトマンの精神も強く感じられました。
11月8日まで六本木ヒルズ・森美術館で開催しています。


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この作品展はストロボをたかなければ、撮影OKなのです


ダチュラ

この花が咲いていると、どうも気になり近くで見入ってしまいます。
名前を調べるとダチュラ。なんか怖そうな名前です。
別名キダチチョウセンアサガオ、エンジェルトランペット。
「枝のあちこちに、細長いオクラような蕾がぶら下がっています。
やがて蕾から花が絞り出され、ラッパ状に広がりながら咲いていく・・・」。
この花を見ての想像です。
幻覚性のアルカロイドを含んでいるらしく花言葉は
「愛嬌」「偽りの魅力」「変装」「夢の中」「あなたを酔わせる」


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開花すると遠くからでも目立ちます


芋煮会

昨日は、横浜歌会主催の芋煮会を楽しむために茅ヶ崎に行きました。
ところが一時間ほど遅刻したうえに、財布を忘れるという
大チョンボをしでかしました。
スイカがあるので、とりあえず駅からは出られましたがさてそれから・・・
途中連絡をくれたN子さんに相談。タクシー降り場でお金をお借りして
なんとかこと無きを得ましたが、皆さんから冷やかされてしまいました。
おかげさまで、おいしい二種類の芋煮とカレーうどんに舌鼓を打ちました。
N子さん、皆さん、ありがとう。

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あちこちで歓談の輪が広がりました
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秋の日差しを受けて楽しむ浜辺の家族たち


鳥海山(ちょうかいさん)

以前に登った山を眺めるのは、幸せなことです。
庄内の朝、早くに目が覚めてカーテンを開ると、遥か遠くに鳥海山が見えていました。まったく予期していなかっただけに、プレゼントをもらったような嬉しさです。
そうか、この角度に見えるということは・・・と
頭のなかで地図が広がり、位置関係の確認がはじまります。
十年前の五月、夜行バスでスタートした鳥海山山行のトレースがはじまり
しばらくの間、三文のトクを味わっていました。


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標高2,236mの独立峰が美しい。
出羽富士、秋田富士とも呼ばれる日本百名山のひとつ。


単線

単線を走る電車に乗ると、旅の気分が高まります。
幼い頃に乗った遊園地の電車のイメージが残っているからでしょうか。
それとも都会を離れたという開放感からでしょうか。
途中駅ですれ違う電車にも、譲り合うような
ゆとりの気持ちが生まれているのも不思議です。
「し〜らない、ま〜〜ちを、あるいてみ〜た〜い・・・」
単線のレールは、乗っても、眺めても、旅情を誘います。


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懐かしいような橋がいくつも架かっている遠野駅付近



黄金色の秋

東北の秋は、黄金色に輝いていました。
どの路線に乗っても、車窓から稲穂の広がる景色が見えて、
しみじみ日本はお米の国なんだなと実感しました。
そして間近に見ると、素直に幸福な気持ちになります。
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」は、名言ですね。


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やはり日本は黄金の国だったのだ



河童の狛犬

遠野には河童伝説があると聞いていましたが、
まさか河童が狛犬なっているとは知りませんでした。
遊び心を象徴するものはあちこちにあり、この地方がいまも
民話の世界を作り上げていることが伝わってきます。
柳田邦男が収集した民話には、座敷童や不思議な生き物が多く登場します。
伝えること大切さと聞くという楽しみが、何百年もの間
大人から子どもへ繰り返し伝承され、
この土地特有の温かさとなって、今も息づいているのかもしれません。


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伝承園にある河童の狛犬

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河童の好きなキュウリを仕掛けて誘っています

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河童が魚釣りをしています



遠野の朝

朝少し早起きして、宿からの坂を下りていくと
たわわに実ったリンゴ園に着きます。
リンゴは何種類もあって、下向き加減の枝には
どれも嬉しくなるほどの数のリンゴがぶら下がっています。
そして遠くには、野焼きの白い煙があちこちに上がり
日本の秋の田舎風景ができあがっていきます。


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遠野は東京23区がすっぽり入るほどの広さがあります。


囲炉裏

曲り家という、母屋と馬屋がひとつになっている民宿に泊まりました。
L字形をしている東北地方独特の農家の建物で、
囲炉裏端から眺めていると昔の人の暮らしを想像することができます。
家の真ん中に据えられている囲炉裏で、マキのはぜる音を聞きながら
炎を見ていると、この日泊まる人たちが集まってきました。
炎の持つ魅力が誰も饒舌にするらしく、あっという間にみんな和やかになり、
遠野を訪ねてきた理由や旅などの話題で盛り上がっていきました。



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小高い丘に立ち、辺りは金色に輝く田が広がります。

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囲炉裏に座ると、火ばさみを使いたくなります。



白い萩

白い花が風に揺れている。
バスの中から見下ろす急勾配一面に広がる白い花が萩だとわかり
訃報の多い一週間を振り返った。
街道や河原に揺れる萩の花は、哀切感あふれる風景となって
旅立ったひとたちを思い起こさせた。
初めて見る白い萩は、心に残る花となって記憶に残りそうだ。


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白いハギが揺れる、遠野「伝承園」のバス停前。


ワレモコウ

秋の山を散策していると必ず目にするのがワレモコウです。
「われもこうありたい」とはかない思いをこめて
名づけられたという説がありますが、
この花を見ていると「どうして!?」となります。
楕円の形とくすんでいく色、こうありたいとは感じてこないのです。

赤い玉状のものは、実のように見えますが、
目を寄せると一つひとつに小花が密集しています。

吾亦紅、我吾紅、そして吾木香の漢字表記があり、虚子の歌に
「吾も亦(また)紅(くれない)なりと ひそやかに」があります。
花言葉は「愛慕」「変化」そして「移りゆく日々」


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ちょっと黒っぽくなっていました。


同行二人

最近、遠くへ出かける時や高い山を登る時に、万歩計をつけています。
ちょっとつけるのが恥ずかしい代物のひとつだったのですが、
この春、義妹から弟の形見分けとしてもらいました。
小さいくせになかなかの優れもので、過去1週間分の歩数、距離、
消費カロリーや時計などの機能がついています。
しばらくして四国のお遍路さんのことを思い出したのです。
弟が生前、何処を歩いていたかは知らないけれど、
今はこうして一緒に歩いているのだという気持ちが強くわいてきました。
いまはお大師様のようなお守りになり、一緒の旅をしています。


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高尾〜陣馬山コースの歩数は、3万歩を超えていました


陣馬山

この山を訪れるのは5年ぶりくらいになります。
以前は八王子からボンネットバスの「夕焼け小焼け号」に乗って、
登山口まできて855mの山頂を目指しました。
このバスの心地よいエンジン音を聞きながら、山道を揺られていると、
里山の風景がのんびりと映り、童謡の世界を走っているようでした。
バスの名は、この地にある公園の名称「夕焼け小焼け」からつけられ、
登山者から絶大な支持を受けていましたが、2年前に排気ガスの規制から
このレトロなバスはついに引退してしまいました。


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今も変わらぬ陣場山のシンボル「白い馬のオブジェ」


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バスは廃車にならず次の出番を待っているようです



キアゲハ

アザミにキアゲハやヒョウモンチョウが競って蜜を吸いに来ています。
次の世代を残すために必死なのか、
それとも卵をもう産みつけて余生を楽しんでいるのか。
眺めていると飽きることがありません。
ところが、どのキアゲハも羽をあちこち痛めています。
夏も終わる頃、鳴いているセミを見ると数匹が羽を痛めていました。
虫たちにとって、短かくも熱き夏を謳歌し、
生きてきたのだということが、その姿から伝わってきました。


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アゲハ追う あの日の姿 ここにあり


ハギ

万葉集でもおなじみの秋の七草です。
週末に歩いた、高尾山から陣馬山への山道で見つけました。
なるほどマメ科の花らしく淡い赤紫の花の房と
楕円形をした三枚ワンセットの葉がついて、枝垂れるように伸びています。
秋の夕方近く、ススキとハギが覆う見晴らしの良い山道を歩いていると
風が心地よく、雲の形も良いので、
夕焼けを見てから帰ろうかなと思うのでした。
花言葉は「思案」「もの思い」「内気」


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万葉集では、ハギを詠み込んだ歌は142首で最大数。


男体山(番外編)

登っている最中に、若い二人の女性にすれ違いました。
とても楽しそうに話しながら下りてくるので、まずは挨拶。
ややあって、思いがけないことを口にしていました。
「君たちは、おいくつなの」。 いかんと思っても後の祭り。
しかし、お姉さんタイプのひとりが「私が23で、彼女が20です」
と笑顔で答えてくれました。
「若い女性が山を登っているというのは、本当なんだね」と
嬉しい気持ちを伝えましたが、
同時にちょっとオジサンぽいよなあ〜ともう一人の自分を見つけた、
山登りの旅でもありました。


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幻で、天然で、こんなに沢山?なんか変。字も変。(許可を得て撮っています)


男体山(その4)

霧がまく山頂では眺望も楽しめず、約20分の滞在で下山を決定。
2本のストックの長さを調節し、膝にサポータを取り付け
ゆっくりと4本足の動物になったような動きをしながら下りていきます。
登りでチェックを入れておいた花たちを見つけては、撮影をしていくのですが
期待していたリンドウには出会えませんでした。
写真の花たちに共通することが後で分かりました。
どれもキク科の種類なのです。
ますます秋を感じる花たちです。


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アキノキリンソウ(秋の麒麟草)
山地や丘陵部の日当たりのよい場所に生えています
花言葉は、「警戒」「要注意

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キオン(黄苑)
高さは1メートルくらいで直径2センチくらいの黄色の花をたくさんつけます。
花言葉は、「元気」「陽気

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ヤマハハコ(山母子)
茎は白い綿毛に覆われ、高山帯の日当たりのよい草地に生えています。
花言葉は、「純情

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岩の間で小さな実を付けていたヤマイチ



男体山(その3)

八合目を過ぎると、シラビソ、コメツガといった亜高山帯の
常緑針葉樹が増えてきます。シラビソは甘い香りを放ち、
森をより濃密な世界にして、登山者を迎えます。
僕はこの香りに出会うたびに、山がもつ懐の広さのようなものを感じ
忘れていた気持ちを取り戻します。
しかし頂上直下までくると、風景は殺伐としたものになり、
この山の気象条件の厳しさを想像させるようなものに出会います。


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どれも自然が創りあげたオブジェのようです。


男体山(その2)

猿ともお分かれして、五号目に入りました。
下からかなりのスピードで、ガスが湧きあがってきます。
紅葉している木が少しずつ増え、登山道にも秋の花が目に止まってきました。
秋のキリンソウ、ヤマハハコやキオンなど亜高山帯の花たちです。
山の樹木は、高度によって種類が変わってくるので、
登山者は木の放つ匂いを楽しみながら、高く登っていることを実感します。
しばらく登っているとゆっくりガスが切れ、
遥か下に中禅寺湖の姿が現れてきました。
高度感にしびれ、一気に頂上を目指すパワーが生まれてきました。

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ガスが切れてくると、色づいた木々が目につきます

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高度約2,000メートルからの中禅寺湖


男体山(その1)

早出、早着きが山登りの原則。分かっていながらも、この天気図なら・・と日光の中禅寺湖にそびえ立つ、男体山(標高2480m・100名山)に日帰りでアタック。結果、中年の太ももには厳しい山行となりました。
アキレス腱が、ほぼ伸びっ放しの急斜面が続くために息が切れ、
前夜のビールが滝のような汗となって、額からポタポタと落ちていきます。
1合目に入ってから青空に雲がかかり始めると、森にもガスがかかってきました。すると突然、山中に奇声!? よく見ると、直ぐ近くに10匹くらいの猿の群れがいます。
小猿2匹が小さな木を遊び道具のようにして、追いかけあいながら、じつに楽しそうですそんな姿を見ると、気持ちにやっと余裕が戻り、アルキメデスタイムが始まりました。

    
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駅前の紅葉は、だいぶ色づいています

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これはボス猿みたいで悠々としていました

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前半は混成林の中をすすみます


イガグリ君

栗のイガがどんどん大きくなっています。
小さい頃、イガが大きくなっていくとワクワクし
まだ青いうちから、竹竿などでよく落としていました。
すっかり色づくと、近所や山を歩き回り、あちこちのクリを
ポケット一杯になるくらい拾い集め
たき火に放り込んで焼き上げて、あつあつのクリを弟たちと食べました。
食欲の秋、この頃の子どもたちは、おやつを自給自足していました。
花言葉は「満足」「豪奢」「私を公平にせよ」


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ここでは年に一回このクリが販売されます。


「五行 はこべば」がスタートしました。
こちらもご覧ください。
http://1c.3coco.info/5gyo/

ミツバチ

世界のあちこちでミツバチが消えています。謎の失踪です。
なぜ、突然世界的規模で消え始めているのか?
3〜4キロしか飛べないミツバチの姿を発見できないのはなぜか!?
一説には殺虫剤の使用によって方向感覚を失ったとか、
花の種類が少ないことによるストレスと考えられているようですが、
まだはっきりとは、解明できていません。
ミツバチの失踪は、人間の食物に大きな影響を与えるようです。


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アカツメクサの蜜を吸う、これはハナアブの仲間でしょうか


キバナコスモス

コスモスが、あちこちで咲き始めています。
最近は種類もふえて、いろんな色が楽しめるようになってきました。
このキバナコスモスにもかなり種類があるようですが、
オレンジ系の色はピンクや白とは違って、存在感を強く感じさせてくれます。
これは花びらが八重のように少し重なっているので、
ボリューム感も伝わってきます。
和名「黄花秋桜」 花言葉は「野性的な美しさ」

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何かを運んでいるようにコスモスが風に揺れています。



アブチロン

台風一過で眩しいばかりの朝です。
コースの途中に柑橘系を思わせるような、透き通った花が咲き続けています。
5月から花をつけていて、その生命力に感心していました。
今朝、女性が手入れをしていたので花の名前を聞いてみました。
花の名は、「アブチロン」。
おじいさんが園芸店から苗を買ってきて、庭に植えたところ
どんどん成長して3メートル近くになったそうです。
やはりお店の人に、長く花を楽しめますよ、と言われたそうです。
調べてみるとアオイの仲間でした。
花言葉は「憶測」「秘めた思い」「尊敬」です。


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蕾もあるので、まだまだ楽しめそうです



投票までの道

日本列島をにぎわした熱い戦いが終わりました。
投票所に行くまでのコースをたまには変えてみようと、
一度も通ったことがない道をアルキメデスしてみました。
歩きはじめてわずかなところに、人がやっとすれ違えるような細い道や
懐かしいほど古いアパートがあるのを発見。
またレンガが敷かれた細い坂や旧国鉄の広い敷地の中に入り込むなど、
歩いている目的を忘れてしまうほど、
迷っている時間を楽しむことができました。
投票所に着いたのは、家を出てから約一時間が過ぎた頃でした。


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投票所の中学校庭前にそびえる高層マンション。
嵐の前に、積み上げられる票のグラフみたいでした。




日本一の・・・



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この花を見て、すぐ分かる人は健康通!?かもしれません。
畑のなかに淡いピンクの花が咲いているので、
近寄ってよく見るとゴマの花でした。
以前、ゴマのメーカーの仕事をしていたので、すぐに分かりました。
この花を見ると、年代的に「日本一のごますり男」
東宝のスター「植木等」を思い出してしまいます。
小さな頃、みんなでゴマをする真似をしながら遊びました。
そしていまは、三浦雄一郎さんをはじめとする
年配者であっても若々しい著名人が、CMや新聞で宣伝をしています。
ゴマを摂取すると、効能はどれくらいあるのでしょうね。


日本庭園を楽しむ

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美しく澄んだ池やせせらぎが織りなす風情

日帰りで京都に行ってまいりました・・・
この写真を見るとそんなイメージを感じるでしょう  (^_-)
ここは、西立川の昭和記念公園内の日本庭園です。
敷地だけでなんと6ヘクタール、広々とした大空の下で庭園美が楽しめます。
広い池のそばには、木造平屋建ての数寄屋建築があり
手入れされた植栽を何気に見て、抹茶と和菓子を味わっていると
安らぎの時間がゆっくりと流れているようでした。
おすすめです。


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数寄屋造りの茶屋「歓楓亭」




ミソハギ

先日こんな花が風に揺れていました。
濃いピンク色をして、まっすぐに何本も咲いています。
調べてみるとミソハギ。こんなふうに書かれています。

この花穂に水を含ませて、供物に水をかける風習が
「禊」を連想させることから「ミソギハギ」となりミソハギに変化した・・・
七草のハギは、やや垂れ下がりながら広がって咲きますが
ミソハギは、まっすぐに丈を伸ばして花をつけます。
最近、散歩の途中でも良く見かけます。


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みそぎが必要な方は、穂先に水をつけて、頭に振りかけましょう



サギソウ

郊外に出て、水鳥を見ると心が休まります。
海や川、沼などが肥沃なので多くの生き物がいるという安心からです。
とくに川や田んぼで白いサギを発見すると、何か捕獲するのではないかと
次の動作を見たくて動けなくなります。

植物のいくつかには、虫や鳥の名前がついているものがあります。
形状が似ているということもありますが、もうひとつの命を重ねることで、
よりその草木に愛着を寄せようとしているのではないかと
このサギソウを見て感じました。


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水の上にサギソウを放つこの風流さが素晴らしい



オミナエシ

秋の七草のひとつです。漢字では女郎花。
平安の頃から愛されてきた花で、万葉集の中でも多く歌われています。
オミナは「女」。エシは「へし(圧)」で、
他を圧倒する美しい女性という意味を持っているそうです。
また「粟ごはん」から「女飯」→「おみなめし」→「おみなえし」
となった説もあるようです。
林道の傍らで、陽を受けて咲いている姿は凛としていて
秋のイメージからは遠いように感じました。
花言葉は「親切」「美人」「はかない恋」です。


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高尾山−2

高尾山にまだ登ったことがないという方のために
この山の魅力を少しPRします。
新宿から京王線でわずか47分で、料金は片道370円。
今風にいえば「安・近・短」のハイキングスポットということになります。
頂上に向かういくつかの登山道はすべて整備され、
ケーブルカーやリフトもあります。
春は桜と新緑、秋の紅葉など1年を通して自然が楽しめますし、
ゆっくり登っても約2時間で山頂へ。(標高599メートル)
名物の蕎麦は、登山口や山頂で食べることが出来ます。
また団子やわさび漬けなどお土産も豊富です。
一度登ればいい「富士山」。また行きたくなる「高尾山」です。


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登山道には、尾根コースや小川に沿ったコースなどがあります


トカゲ

山に登るとさまざまな生き物に会います。このトカゲもその一つ。
幼少の頃は、メタリックブルーをしていて、眼にも鮮やかですが
成長するに従い色を失い、こんなただのトカゲくんになります。
しかし動きはとても速く、簡単には捕まりません。
小さな頃は、平気で捕まえていたのですが、
いまは意識がいろいろ働きすぎてしまうのか、眺めるだけ。
よく見るとこのトカゲは、しっぽがやや短かく、何かの理由で切れてしまい
再生中なのかもしれません。
春先、日当りのよいところでは、ヘビにもよく出会います。
トカゲやヘビも食物連鎖を担っている生き物です。


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「動かないでね」と言いながら・・・最後のショットです。


カノコユリ

桜の木の下にひっそり咲いているのはカノコユリ。
漢字では「鹿の子百合」。花には鹿の子絞りのような美しい斑点があります。
夏の花のひとつで、半日陰の場所で
花びらを外側にそらすようにして、やや下向き加減に咲きます。
百合には上向き、横向き、そしてカノコユリのように下向きと
咲き方がそれぞれ違い、性格を表しているようで
ちょっと女性を想像してしまいます。
花言葉は「上品」「荘厳」「慈悲深さ」です。


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大人の街



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休みに、ちょっとパリに行っておりました・・・。
な〜んて、ちょっと気取って旅行記を書いてみたいのですが、ここは銀座。
夕暮れを迎えようとしている「和光」です。
ウインドウを眺めても、お店から外行く人を眺めても、
銀座は大人が愉しめるお洒落な街だなあと、しみじみ感じます。
どの通りにも緑が美しく、絣の着物姿のご夫人らと外国人がすれ違う瞬間に
銀座の香りが広がっていきます。

高尾山

前日の飲み過ぎを、朝方反省し、高尾山行きを決める。
2ヶ月に1回くらいのペースで高尾山に登っている。
ミシュランの三ツ星評価を受けてから、外国人登山者が年々増えている。
家からわずか1時間ほどで、さまざまな鳥の声を聞きながら山歩きができる都市は、世界でも少ないはずだとあらためて思う。
この日は気温が33度にもなると予報されていたこともあり、いつもの週末ほど混んでいない。コースは、川の音も涼しい琵琶滝のある6号路。
4時間も歩くと体からも滝のような汗が出て、気がついたら午後には高尾駅の前「玉川亭」で生ビールを2杯を飲んでいた。
ここの店は、外から見た怪しい雰囲気とは大違いで、地元の手作り豆腐、モツの煮込みなどどれも美味しい。もちろんそばも絶品。高尾山の帰りはいつもここで満足 (*^_^*) 
しかし今晩も飲む会があることに気づき、慌てて帰途につく。

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玉のような蕾から花が四方にはじけだす

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ランに似た小さな野草タマガワホトトギス。
雌しべ、雄しべが噴水のように湧き出ている。


ススキ

藻岩山の続きです。
藻岩山は市民スキー場としても有名で、登山道の反対側に
いくつものコースが整備されています。
どれくらいここで滑ったことでしょう。コースの中を降りてみました。
最初は、うさぎ平コース。上からのぞき込むような急斜面で、ジグザグに降りていかなければ転がっていきそうです。
トンボや蝶が乱舞しています。コースの直線の長さは840メートル。
このコースが終わると一気にフラットになり、ファミリーゲレンデへ出ます。
ここでは歩くたびにトノサマバッタがばたばたと音を立てて、
何十メートル先まで飛んでゆきます。
キリギリスもあちこちで鳴き、セイタカアワダチソウやセリ、ススキが風に気持ちよく揺れています。
ススキがもう穂先を広げているので、初秋を感じます。
日差しは強いのですが風がさわやかなので、
野を歩くにはちょうど良い一日でした。
ススキの花言葉は「悔いのない青春」「心が通じる」「活力」です。

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秋の夕方、風で銀色の海原になりそうです


藻岩山

実家からわずか5分ほどに藻岩山(もいわやま)の登山口があります。
ゆっくり登り始めても、約1時間あまりで531メートルの山頂に着き、お天気が良ければ石狩湾や周辺の山々まで一望できることから、夏休みには多くの家族連れや子供たちがやってきます。
登山道の途中には、33体のお地蔵様が祀られているので、
一つひとつの表情を見ながら登っていくのも楽しいものです。
山頂は、展望台やレストラン、土産物屋があり、
バスやロープウェイで上がってきた観光客で賑わっています。

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どのお地蔵様にも赤い前掛けがつけられています

藻岩山の魅力は  http://moiwa.sapporo-dc.co.jp/observatory/index.html

でっかいどう


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ど〜ん。
来年の日食観察のため、ロケハンでイースター島に行ってきました。
なーんてね。ウソです  (^^ゞ
ここは、札幌市の真駒内滝野霊園。
まずは入り口すぐに立つ10メートルあまりのモアイ像33基に圧倒されました。園内は広く、いくつもの丘を抜けていきます。
しばらく行くと、これも原寸かと思わせるストーンヘンジ。
さらに大きな金剛力士像の下を車が通過。続いて鎌倉の大仏か・・・
ここまでくるとテーマパークにでも迷い込んだのかと思い始め
頭がクラクラしてきます。
さまざまな巨石を見上げながら
北海道人のなんでもあり精神に、ただただ脱帽するしかありません。

この日は、弟の遺骨を墓に埋葬するため、初めてここを訪れたのです。
いくつもの区画に分けられ、墓石の数も多く迷いそうでした。

さて式が無事に終わり、墓を見た親戚のひとりが尋ねます。
「この泳いでいる魚は何!?」
「北海道にしかいないオショロコマです」と私。
甥っ子から頼まれ、釣りが好きだった弟の思い出にと
魚をデザイン。家紋の下で気持ち良さそうに泳いでいます。
私も石に彫っていたのです。

遺骨の収まった墓を見ながら、ここは北の大地に生きた弟に
ふさわしい霊園なのかもしれないと思うのでした。

ナナカマド

ナナカマドは夏の日差しを受けて、
愛らしい白い蕾を開花させていました。

朝晩の冷え込みが厳しくなる頃、ナナカマドの実と葉は赤く変身を始め、
麓に向かってゆっくり秋色を伸ばしていきます。
そして赤く熟した実は、鳥たちのごちそうとなり、雪を迎えます。
「ナナカマド」の和名は、「とても燃えにくく七回竃(かまど)に入れても
燃えないから」という説が有力です。
花言葉は「慎重』「賢明」。

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秋には、赤い実に変身しています

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明日から3日間、北海道です。ちょっとお休みします。

チングルマ

変わった名前でしょう。花が終わると羽毛のような雄しべだけが残り、
それが子どもの風車(かざぐるま)に見えたので
稚児車(ちごくるま)から転じてこの名がついたといわれています。
茎が細く、花も3センチくらいなので、いつも揺れている印象があります。
高山の雪渓周辺の草地や砂礫地に群落をなしています。
花言葉は、その姿の通り「可憐」です。

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長い雄しべが、雨ですっかり濡れています



お花畑

お天気であれば、花々をゆっくり愛でて何枚も撮れるのに
と思いながら、風の息を読みシャッターを押していきます。
カールには、2年に一度咲くと言われている白い案山子を思わせる
コバイケイソウと黄色の大きな花、シナノキンバイが風に揺れていました。
パンフレットには、ミヤマキンバイと紹介されていましたが、
後でよく調べると、花が大きいシナノキンバイとわかりました。
2万年前の氷河期から命をつないできた花たちは、山を愛する者たちの
疲れをいつも癒してくれる一服の清涼です。

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風に大きく揺れるコバイケイソウとシナノキンバイ

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千畳敷カール

先週末、中央アルプスの高山植物を訪ね、
標高2,650メートルの千畳敷を散策しました。
ロープウェイ山頂駅に着く頃から、風雨が強まり雷も鳴りだしたために、
駅内はお花畑歩きを楽しみにしていた登山客で混み始めました。
しばらくの停滞後、勇気あるグループに混ざって出発。

ここのカールは、擂り鉢をまっぷたつに切ったような扇状の形で、
初夏多くの高山植物に覆われるのですが、
この日は雨と霧でよく見ることができません。
しかし濡れながらもいくつかの花と自然が撮れましたので、
明日からご紹介しますね。

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標高3,000メートルの宝剣岳、木曽駒ヶ岳へのアプローチです


セミの声

気がついたら七月も終わり。
梅雨が明けた実感がなく、暦の上では秋に突入です。
気温の上昇とセミの声は、どうも比例するようです。
蝉時雨とはよく言ったもので、セミだらけ木々の中を通過する時は
びっしょりと濡れそうなくらいの音量です。
今朝は気温が低かったせいか、セミの鳴き声も少なめでした。
よく通る声で「ミ〜ン ミン ミン ミン ミ〜ン」と鳴いていました。
選挙にはいると、「ミン ミン」の蝉時雨!?

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ミンミンゼミに押され気味のアブラゼミ



ムクゲ

ウォーキングコースには、様々な樹が植えられています。
ムクゲもその一つです。この種類には、似ている花がいくつかあるため
正しい名前を思い出せず、歩きながらアオイ、アメリカフヨウなどと
ぶつぶつ言いながら、結局ゴールしてしまいました。
「木槿」と漢字で覚えられないことが原因かもしれません。
空に広がるような枝に、花を次々に咲かせていきます。

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この二種類は、並んでいます


カブトムシ

セミが朝から鳴いております。
セミの抜け殻でもないかなあ〜と桜の木を見ると、なななんと
カブトムシ。生まれ初めて野生のカブトムシを見つけました。
北海道には、昔いなかったんですね。
感動しました。お食事中失礼!と頭を押すと強い力で角をあげてきました。
これは昆虫の王様だ。
しばらく愛でてお別れ・・・誰にも見つかるなよ〜〜

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この色、大きさ、パワー。痺れます・・・


シャワー

「きらっと祭り」から楽しい写真を一枚。
風が強いために、砂埃があがるメイン会場で消防隊が水まきを始めると
どこからともなく子どもたちが集まり始めました。
初めは低く散水していたのですが、水に勢いがあるので
仕方なく高く持ち上げ、会場を移動していくと、
子どもたちは両手を上げ、大喜びで水の下に入っていきます。
周りで見ていた誰もが笑顔になり、
突然のアトラクションに会場は大きな声に包まれました。
お祭りは、思いがけない水の神様を呼びました。

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きらっと祭り−2

きらっと祭りの一部をご覧ください。

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きらっと祭り

16年前の仕事が大きな花を咲かせていました。
習志野市の市民祭り立ち上げのために、ネーミングなどの提案をしてほしいという依頼を受け、プロデューサーのZ氏とネーミングを考え、Kさんとキャラクターの開発をしました。
当時日本で一番汚染されているといわれた手賀沼。その環境改善を考えていたら、おもしろいアイデアが生まれました。祭りの名前は「きらっと」、キャラは鳥をモチーフにした「きらっとくん」。
それから約16年の月日が流れ、大きな祭りとして定着しているとの情報を得て、昨日「きらっと祭り」に行ってまいりました。
それはまさに、市民による市民の祭りと言ってよいほどの手作り感と高い参加意識があって、とても盛況なものでした。アルキメデス感激〜の一日でした。

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今年16才になった「きらっとくん」と記念の缶ビール。



古代の美女

これは、古代蓮でしょうか。
お寺の境内で、一輪の蕾が伸びているのに気がつきました。
睡蓮鉢からニョキッと桃が発光しているように見え、なかなか良い風情です。
以前、埼玉県にある古代蓮の沼を訪れた時の感動がよみがえりました。
鮮やかなグリーンの中に浮かび立つ花の美しさ、その大きさと数・・・
初めて見たものですから、しばらく動けませんでした。
こんな歌を作りました。

やわらかな
発光がはじまり
桃の蕾が開きだす
古代蓮の美女たち
深い眠りから覚める

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サルスベリ

今年は暑くなるのかなあ〜と、
サルスベリの早い開花を見ながら思っていました。
フラフラするような夏日に、ピンクのサルスベリが何本も風に揺らいでいる姿を目にして、この世とは思えない妖しい雰囲気を感じました。
異国の街にでも迷い込んだような錯覚です。
景色まで飲み込むようなサルスベリは、
都市と酷暑に遊ぶ夏の花なのかもしれません。

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長いおしべが花を外に押し広げているみたいです。


水の音

さて、歴史的な日食が終わりました。
晴天であれば空の変化をもう少し感じることが出来たのかもしれませんね。

あいにくの雨模様なので、こんな芭蕉の一句はいかがでしょう。
おなじみの「古池や 蛙飛びこむ 水の音」
芭蕉43才のときに、深川の芭蕉庵でつくったといわれる句です。
優れた句なのかは、分かりませんが静けさは伝わってきます。
小さなカエルがぴょんと、池に飛び込む姿を見てみたいですね〜。
この石碑は清澄庭園の一画にあります。

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ランタナ

紫陽花に似ている花をよく目にします。
五月頃から咲き始めているので、開花期間がとても長いようです。
小さな花はどれもが暖色系です。調べてみました。
名前は「ランタナ」、和名は「七変化」。
名の通り花の色がどんどん変わるそうです。
しかし南米では、雑草のように増えるので嫌われ者。
分からないものですね。

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花が終わったものは、種子をつけています。



スズメ(二)

呼び寄せの術をスズメに試してみました。
何が呼び寄せなのか!?
邪心を持たず、心を開いてチュチュチュッ・・・
エサをのせているかのように左手を出しながら、
チュチュチュッとスズメになっていきます。
興味を持って近づいて来ると、またチュチュチュッ・・・・・
これを繰り返していると、左手のすぐ前までスズメが (。_。) 

慣れぬ右手だけで必死にシャッターを押し続けていると
あっ、最後のシャッターで飛んでいったー。
興奮でスズメになっている心を失なっていました (T_T) 反省。

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ペロペロ

今日は、涼しくなるのかなあ〜

さてさて、花なのか葉なのか。
擬態のようにも見えます。
カエルやカメレオンが舌を出しているようでもあり、ちょっと奇妙・・・。
意識して見るとあちこちに咲いています。
調べてみると、名前は・・・・・ベロペロネ。
ホンマかいな!?
顔を寄せると、舐められそうです。
キツネノマゴ科、和名はコエビソウ。これも面白い ♪(*'')ノノ
シャコにも似ているなあ〜

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不思議な葉(二)

6/22に紹介した葉を覚えていますか。
あの美しく不思議な形をした葉に続く第二弾です。
今度の葉は、名付けて「几帳面すぎるは(葉)」
これも不思議でしょう。。
タテ・ヨコ・タテ・ヨコ・・・・を繰り返しています。
一つだけかなと廻りを見るとどれもが同じ。
そして、だんだん緑色に変わっていくようです(左下に注目)
次はどんな葉に会えるのやら・・・(◎-◎;) 

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ノウゼンカズラ

梅雨明けにふさわしい夏の朝です。蝉も鳴き始めています。
いつものコースに、ぶら下がるようにして咲く花があります。
オレンジ色の花は、数日で散り始めるのですが
蕾を多くつけているためか、開花期間が長く、目を楽しませてくれます。
花の名はノウゼンカズラ。

花も嵐も 踏み越えて
行くが男の 生きる道
泣いてくれるな ほろほろ鳥よ〜♪

名前を知ると、こんな歌を歌いながら下を歩いていました。

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パイン

子供の頃、滅多に口にできなかった果物の一つにパイナップルがありました。
パインと呼ばれ、缶詰にされていました。
ドーナツ状にカットされているパインをフォークに刺し、
口に運ぶとコクのある甘みがいっぱいに広がり、至福の時間となりました。
パイナップルが、松かさ(パイン)の形をしたリンゴ(アップル)の造語だと
知ったのは、随分後のことです。
そんなことを思い起こさせるパイナップル型の柏葉紫陽花が
柵を乗り越えて、溢れるように咲いていました。

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淡いグリーンと白の組み合わせは、涼しげです。



記憶(二)

記憶の曖昧さを考えてみました。
記憶者は幼い目で、その映像を残しています。
一つは、目線の高さ。すべてを大きく、広く見つめている。
もう一つは、驚嘆や感動を原色のクレヨンで大胆に描いているのではないか。

16色あっても使うのはきっと6色くらい。
アカ、アオ、キイロ、ミドリ、クロ、そしてお気に入りの何色かを・・・
海やサーカス、花火、伯母さんの家など、初めての体験は、
いつまでも自分の色で記憶されていくことになる・・・

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こんな色で記憶されているのかな。コリウスの葉。



記憶

記憶というのは、やはり曖昧である。
小学校の遠足で来たはずの「平和の滝」。
こんなに多い水量ではなかったはずだと、涼風を感じながら思った。
そして学校から滝までの距離だ。直線距離で約10キロ近く。
子供の足で往復できるわけがない。
しかし足を引きずりながら歩いた記憶がある。
記憶は古いほど、現実とのギャップが大きい。
記録があればわかるのに。
「きおく」と「きろく」、たった一字違い・・・。

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札幌市内にある、落差10メートルの滝です。



キキョウなり

「秋の七草」のひとつ、キキョウが咲いていました。
なぜ夏の前に咲くのでしょうかね。
紫系の花には、秋のイメージをもっているので、どうも釈然としません。
少し暑さが遠のいた頃に、紫色のマツムシソウやリンドウなどが
店頭に並ぶと、涼が近づいているようで心が和みます。
そんな気持ちを知ってか知らずか、早く咲くなんて
・・・キキョウなり!

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すでにいくつかが萎んでいますね。


ルドベキア

黄色い花は、何か不思議な力を持っているようです。
明るく強いエネルギー、生命力を伝えてくれます。
「幸せの黄色いハンカチ」とい映画がありましたが、
最後のシーンではたくさんの黄色いハンカチが揺れていました。
以来、黄色は希望と明日を約束してくれる色なのだと思っています。
湧き上がってくるようなこの花は「ルドベキア」。
どこかの国のような名前ですね。

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花粉が飛び、花びらも散り始めています。


ウツボカズラ

不思議な形状の食中植物を発見しました。
花屋さんの軒先にぶら下がっていたので、カラダ半分をお店に入れ
しゃがんで撮っていたら、「珍しいでしょ」とおじさんが出てきました。
名前は「ウツボカズラ」。一つの大きさは30センチほどあります。
面白いので仕入れてきたのですが、なかなか売れないそうです。
子供にねだられても5,000円だとお母さんはきついですよね。
僕も買わずに、ここを通るたびにのぞきます〜♪。

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筒に水を入れて育てます。一つの中に小さな蝶が浮かんでいました。



長い一日

いや〜、やっとウインブルドンが終わりました。。
これで明日からゆっくり眠れます。
毎年この時期は、ウインブルドンも雨が多いために
試合が遅れ、寝不足になります。
晴天に恵まれた今年の決勝戦は、歴史的なフルセットの16−14。
試合終了午前三時近く、疲れ果てました。
興奮が覚めやらず、しばらく寝付かれませんでした。
昼間は、時間をかけて和の世界を散策していたこともあり
不思議で長い一日となりました。

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アオサギが清澄公園の石の道に下りてきました。


七夕

四谷駅に恒例の七夕の竹飾りが用意されました。
近くには学習院初等科、双葉中学・高校、上智大学そして四谷学院など、
多くの学校があるので、七日になると、どの竹の枝にもびっしりと
子供たちの願いの短冊がぶら下がります。

短冊は
笑えるものも
多かりき
書く人 読む人
文月の駅

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自由だなあ〜

北海道編が続きます。
露天風呂のデッキチェアに座って空、雲,山、湖を見ていました。
裸でぼんやりしていると、これ以上の自由はないのではと思えてきます。
エゾハルゼミと小鳥の声が、心を透明にしていきます。
何も考える必要がないと、体を動かす意識も消えて
自然の一つになっていくようでした。

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支笏湖の秘湯、丸駒温泉から



エーデルワイス

支笏湖畔に咲いていました。別名ウスユキソウといいます。
高山でしか育たないため、暑さには弱く滅多に見ることはできません。
中学生の頃、授業でこの歌をよく合唱していました。
美しい花だとイメージしていたので、
初めてを見た時は、正直がっかりしました。
しかし今は、白い綿毛と真ん中の黄色い丸い花が
エーデルワイスのイメージにピッタリ重なっています。

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ルピナス

初夏のアラスカの原野を七色の花が覆っていました。
それは星野道夫の写真集にあったルピナスという花です。
20年近く前の話ですが、厳しい原野にこんな美しい花が咲くのかと、
しばらく見とれていました。
それから時間が経ち、実家から歩いてわずかの小高い公園に、
この花が咲いていることに気がつきました。
以来そこに登るたびに、敬愛する彼のことを思います。

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「風のガーデン」というドラマにも映っていました



友人の娘さんがバンド演奏をしています。
クリックすると投票できる仕組みで、プレゼント抽選があるみたいです。
つまり幸せにするクリックかな。
★パソコンからは http://emeets.jp/pc/artist/2481.html 
★携帯からは http://emeets.jp/mobile/artist/2481.html 

兎 追〜いし〜♪

作日、北海道から帰ってきました。六月だというのに暑くて驚きました。
でも風のさわやかさ、木陰の涼しさは、さすが北海道!気持ちがいい〜♪
中学時代の友人二人が出迎えてくれ、思い出の場所をいくつか散策。
その一つが、校歌にもある藻岩山。
入り口となる旭山公園からは札幌市が一望できます。
しばらくの間、時間を巻戻しながら変貌した街並を眺めておりました。

6/26のピンクの花は、「夕化粧」。半夏生に続いての素敵な名前でした。
教えてくれたBlue Roseさん、ありがとう〜( ^~^ )/

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まだ中学生みたいな二人ですなあ〜


週末お休みします

アルキメデスは、6/26〜29まで北海道です。
お土産話と写真をたくさん持って帰ってきます。
お待ちください〜。

この花の名を探しています。
誰かお教えください。1センチにも満たない野の花です。

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立ち葵・・・その二

毎日おなじ花を見ていると、変化がよく分かり楽しいものです。
この淡いピンクの立ち葵もそのひとつで、
目を近づけると向こう側の景色がふんわりと分かるので
顔を動かして色合いを楽しんでいます。
それでこんな歌を作りました。

日記帳のように
ひとつずつ
淡色の立ち葵
青空と雲を
透きとおしていく

IMGP3625.JPGのサムネール画像

今朝は残念ながら曇り空


半夏生

気になって気になってしょうがない葉がありました。
ペンキを塗ったように、少しずつ先に向かって白くなっていくのです。
調べていたら、まったく同じ葉を本のなかに発見(・・?)
これが「ハンゲショウ」だったとは。半化粧とも書いてあります。
夏至から数えて11日目、7月2日頃を
「半夏生」という暦日にしているようです。
初めは病気だと思っていましたが、これが俳句などに出てくる
あの半夏生とわかり、とても得をしたような気分になりました。

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半化粧も・・粋な名前ですね


不思議な葉

いつも気がつかずに通り過ぎていました。
紙を二つに折って、自由に切って広げると、はい、出来上がり!
そんな造形美にあふれています。
しかしなぜにこんな形なんでしょう。
かならず意味があると思いながら、不思議を受け取りました。

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さてなんと読む!?

朝からの強い雨。というわけで、アルキナシデス。
先日西荻窪で見かけた看板です。
こんな名前で立ち止まるなんてお前は・・・
「モノズキ」だね。
そーゆーことか。なるほど、ウマイネッ!
しかし喫茶店ならもう少し良い名がありそうだけど・・・。
ガラスの向こうに灯るライトいい雰囲気ですね。

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良い喫茶店が残っている町は、文化度が高いと思います


ナスタチウム

久々のお天気で、湿り気はあるけど風が気持ちいいです。
ナスタチウムが塀を乗り越え、道路まで伸びてきました。
つる系のハーブということもあり、夏までぐんぐんエリアを広げそうです。
丸い葉と濃いオレンジの花が、庭をひときわ鮮やかにするので、
家をドレスアップしているようです。
葉と花、種までが食用でカイワレ大根とわさびを足したような味、
というので、刻んでそばの薬味として楽しめそうです。

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黄色の種類もあるようです



花は水の輝きへ

なぜ桜は水面に向かっていくのか!?
この不思議について、はとバスのガイドさんが千鳥が淵の前で、
こんな説明をしていました。
「水面の輝きが太陽の輝きと感違いをして枝を伸ばしていくようです」。
なるほど〜、そうだったんだあ。
そう思って見ると、植物の多くが川に向かっていることに気がつきます。
流れる音や水の匂いにもセンサーが働らくんじゃないかな〜。

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今日は桜桃忌。太宰治生誕100年です。花はジャスミン系!?良い香りです。


空から!?

気になってしょうがないことがあります。
オタマジャクシが空から落ちてきたという事件です。
どう考えても、オタマジャクシだけを食べた鳥が、消化する前に、空中で吐き出し、人家周辺(一部畑)に落とすだろうか!?
そうしたら今日は、小さなカエル・・・。。
これは愉快犯の仕業と考えるのだが、どうしても仕組みが分からない。
村上春樹の「海辺のカフカ」にも同じシーンがあったから、
ヒントはそこからか!?
ナカタさんが傘をさすと魚なんかが降ってくるというものだった。
ミサイルなんか降ってこなければ良いけど・・・・

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どうせならスイレンの花なんかが降ってくれば良いのに
(先日の善福寺公園の池です)



雨の残したもの

夕べは落雷を伴って勢いのある雨でした。
梅雨明け間近かなと錯覚しそうです。
神田川の水は増えてなく、穏やかです・・・。

雨の残したものが、桜の木にありました。
葉から枝へ、そして幹へと伝わった雨は、樹皮の色を黒く染めて
質感の美しさをより際立たせています。生気も強く感じます。
緑も生き生きとした色になりました。

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剪定された部分が再生しています


クチナシ

クチナシが甘い香りで呼びかけています。
秋のキンモクセイもですが、これもキョロキョロ探してしまう花のひとつ。
ジャスミンに比べると、ちょっとコロンの強いお姉さんかな
という印象ですが、はかない命のようです。
そう言えば渡哲也も「・・・・・はな〜〜だあ〜〜ったあ〜〜♪」
と歌っていました。

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梅雨空に甘〜い香り


よっ、リリー

百合が咲き始めました。シロはもちろん黄色、淡いピンク、オレンジなど
どれも華やかで気品を感じます。
しかし百合といえば、寅さんシリーズで演じる浅丘ルリ子の「リリー」です。
久々に再会したリリーが、甘い声で寅さんにこう言います。

「あんたあれから何してたのよ〜〜」
「へへっ、俺か?  俺は 恋をしていたのよ〜。」※
「まあ〜寅さんたら〜〜」
と、・・・・ウ〜〜ム
※なかなかこの一言、人生で言える機会は。少ないです〜(^^;

百合は、「リリー」の凛とした生き方と重なっているかもしれません。
アルキメデスの「寅・ウマ」として残っています。

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コースの片隅にさく百合です


亀の幸

久々に新宿中央公園までアルキメデス。
お目当ては亀。いました、いました全11匹。
亀を見るとなぜかほっとしますね。
急がずのんびり、敵に出会ったら甲羅に隠れ、そして長生き。
長寿を考えると、ストレスをためない生き方にも学べます。
池の前にはベンチがあり、亀を見ながらの読書は幸せのひとつです。

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白糸の滝の前で、いつも日向ぼっこ


モンシロチョウ

今年初めて見た蝶の色は、シロ。モンシロチョウでした。
もしモンキ(黄)チョウが最初であれば、その年は幸せになる。
という話を聞いてからは、毎年モンシロチョウばかりです。
モンキチョウは、都会にいるのでしょうか。
小さな畑にたくさんのモンシロチョウが飛んでいました。

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占いは、シロと黄で中吉!?


路地のハーブ

川沿いの細い小道にハーブがたくさん植えられていました。
ラベンダー、カモミール、ローズマリーなど。
ハーブの葉に触れて香りをかぐと、なんとも爽快な気分になります。
以前飲んだカモミールの紅茶に魅せられて以来、
すっかりハーブティーが好きになりました。
ハーブは水をやりすぎず、乾燥気味に育てると香りが強くなるそうです。

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葉を指で強くはさむと心地よい香りがします


ショウブ、アリ

朝からの雨で今日は、アルキナシデス (+_+)
雨の季節の花といえば、水芭蕉、アヤメ、カキツバタ、花菖蒲・・・・。
初夏の頃、水辺の花はなんとも涼しげです。
とくに花菖蒲は種類も多く、溢れるような花びらは
透き通った和紙を見るようですね。
尾瀬、都内であれば明治神宮、水元公園など、咲き誇ると
日本画の世界に引き込まれたようで、思わず感嘆詞「!!」がでます。

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善福寺公園に咲いた花菖蒲


叫び!

大きな樹を注意深く見ていると、ときどき発見があります。
先日、善福寺公園の池の周りを歩いていたら、
何やら不思議な幹が伸びています。
なんとムンクの「叫び」を思わせるような穴がポッカリ。
思わず絵の真似をしようかと思いましたが、
こらえながらシャッターをきりました。

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見つけた人は「叫び」のポーズをどうぞ


うみないび

見上げると、ブーゲンビリアの花がこぼれるように咲いています。
青い看板には白い文字で「うみないび」。
沖縄料理の店なので、きっと意味があるのだろうと調べてみました。
すると「貴族の姫」とあります。
風に揺れていたブーゲンビリアの花に、南の高貴な香りを感じました。
はたして店内はどんなイメージなのだろう・・・・

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押すな、押すな

背丈以上もある紫陽花が、ついに歩道に乗り上げてきました。
毎年、数を増やしてはいたのですが、(◎-◎;)まるでグランドに押し寄せてきたサポーターのようにも見えます。
肥料と水を十分に与えた成果なんでしょうか。
誰もが驚くように通り過ぎていきます ▽☆▽。

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コケコッコー

立葵(タチアオイ)の花が散歩道に咲き誇っています。
いつの間にか背丈より伸びて、次々に下から花をつけています。
花は一重か八重、色は赤、白、ピンクや柄入りなど豊富です。
子供の頃に「コケコッコー花」と呼んで、
花びらを薄く剥がしておでこや鼻のにつけ、ヽ(´▽`)/ゲラゲラ笑いながら遊んでいました。
札幌では初夏の訪れを伝える花のひとつです。

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花びらを顔に貼って遊びます




トチョウこのまま~

歩いていると異常に伸びている枝を見かけます。
これは「徒長枝」といって、藤やマメ科などのツル性の植物に多いようです。
伸びるのは当たり前と思っていましたが、原因は日照不足だったり肥料不足。
また水や肥料が多すぎても伸びるらしく、植物の逞しさを感じます。
梅雨の合間に剪定するのもこの時期ですね。

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枝を伸ばして歌っています〜〜♪


トケイソウ

この時期、毎年気にしている花のひとつにトケイソウがあります。
時計草ですね。確かにそういわれて見ると、
トケイソウね、となるのですが、花びらは10枚しかないのです。
打ち上げ花火の一瞬みたいで、とても動的な印象を感じます。
この花は垣根に咲いているのですが、
一気には咲かず数個ずつ開花していくようです。


ヒルガオ=昼顔

歩道に沿った植込みにヒルガオが見え隠れしています。
地下茎でも伸びるらしく、毎年淡いピンクの花が増えているように思います。
そういえば昔カトリーヌ・ドヌーブが昼と夜の女性を演じる
「昼顔」という映画がありました。
思春期の映画だったこともあり、以来ヒルガオと聞くと
=「昼顔」というトラウマ状態が続いていて、ドヌーブを思い浮かべます。

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種類が多く、微妙にピンクの色が違うようです


温まるベンチ

ウォーキング中に心温まる場所があります。
竹のベンチの上に一冊のノートとクレヨンが置いてあります。
ノートには「いこいノート」とあり、透明のホルーダーに入っています。
雨よけなんでしょうね。
すぐ前に住んでいる方が、散歩中の誰もが、ここに座って
徒然なる思いを書いてもらえるようにと考えたものなんです。
この前を通るとき、心が温かくなります。

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朝日新聞にも紹介されました


哀愁自転車

放置された自転車やバイクをウォーキング中によく見かけます。
空き缶や新聞の束などと違って、カンタンに撤去されないため、
いつまでも手つかずのままになっています。
植物が絡んでいくと、使い古された自転車に、なぜか哀愁を感じます。
人間の身勝手でただ覆い隠されるだけで、自然に戻ることもできないのです。

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ゆっくりと覆われていきます


アンキョ!ハンタイ

今日から6月ということで、「歩キ眼デス」は縁起をかついで、
昔よく歩いた暗渠コースを選択。
コースの下が川になっているなんて気がつかない人も多いに違いない。
都内にあった川は、様々な理由から見えないように工夫され、
消されていった。川を渡るのではなく、
(。_。)上を人が歩いているのは、不思議な感覚だ。

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カタログハウス発祥の地です


雨で濃くなるのは

ひと雨ごとに紫陽花の色が濃くなっています。
花と雨の組み合わせは、人の琴線をはじくようで
ドキッとするような歌が生まれます。
「あえばまた 紫陽花の色 深むごと 想い濃くなる 雨に濡れつつ」
穏やかではありません。
今日は「五月尽」。水の月のページが開きます。

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駅からビル

駅の改札を出たら、そのままビルに行けるようなところが増えています。
友人が催しているイベントを見学に大崎に来ましたが、ここもそのひとつ。
昭和の初め頃は、駅の辺りから東京湾が見えて風情があったようです。
駅前のモニュメントには、もうここからでは見られない
モチーフばかりが組み合わされていました。

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伊藤傀という作家のモニュメントです


いよっ!扇辰~

五感を楽しませてくれた草花に、水の季節がやってきたかなと思わせるような朝からの雨。
この日は、神楽坂の師匠(友人)から誘いを受けた落語
(入船亭扇辰と三遊亭白鳥の二人会)を聞きに夕方毘沙門天さまへ。
扇辰師匠は最近かってに贔屓にしている中堅の落語家で、
演じる人物それぞれに摩訶不思議なリアリティーがあります。
前から二番目の席は迫力満点でした。

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久々に見つけたホタルブクロ


雨の日は音

雨の日は、コースとなっている神田川の水かさが増えるために、流れる音が少し高くなります。
下をのぞくと白波が立っていました。
スピードを落として耳を澄ますと、葉に落ちる雨音も聞こえてきます。
雨を受けてこれから木々の緑が一段と緑を深めていきます。

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白い紫陽花を見つけました


スズメ

この時期、鳥たちは巣作りに忙しいらしく、せっせと枝や枯れ草をくわえて飛んでいきます。
先日、空から針金のハンガーが落ちてきたので見上げると、
犯人はカラスでした。カラスとハトは増えているようです。
でもスズメはよく見かけるのに、昔に比べると少なくなっているとか。
撮るにはすばしっこいのでこんなスズメです。

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メタセコイア

何度覚えても忘れてしまう名前があります。
この「メタセコイア」という木もそのひとつ。いったい何年かけて覚えたのでしょう。
数年前に岡山の大原美術館で巨木を目にした時に、「おっ!メタセコイア」と
思わず声が出て、何ともうれしくなったことを思い出しました。
きれいに剪定されています。

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聞かせてください

何とも香しい香りでいつも立ち止まらせる二色の花。
タイミングよく玄関から出てきた女性にこの花の名を聞きました。
答えは「ニオイバンマツリ」(*?*)ジャスミンの種類だそうです。
そして二色ではなく、紫~淡紫~白に変わるとのこと。
聞かなければわかりませんね。ウーム、それにしてもよい香り(*^-^*)。

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咲き始めてからもう一ヶ月です。


ベリーマッチ

もうベリーの実が色着いています。
どうやら若い男性が育てているようで、なかなか興味深いのです(_)
実をつける木というのは、なんとも豊かな気持ちにさせてくれます。
生でも美味しいしジャムにも良い。
口にしたい気持ちを抑えています(^ ^♪。

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甘みが増すと黒っぽくなります


サンセイ!アルカリセイ!

早くも紫陽花が色づき始めました。
ほとんどがセイヨウアジサイとよばれる青かピンクの2種類。
じつは土壌の成分が花色を決めているんですね。
青系ならば酸性、ピンク系はアルカリ性。では時々見かける白は「中性」!?。

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我が散歩道

同じ道を歩いていると飽きないか!? 飽きますね、やっぱし。
毎日見慣れた道をただ歩くだけでは、日常的でとても退屈に感じます。
でも春から初夏にかけては、桜をはじめ色々な植物が花をつけていくので、
華やかな散歩道になり、心も輝きます。


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神田川に沿った我が散歩道


「歩キ眼デス」の一歩

記念すべきブログ「歩キ眼デス」の第一歩。これはいったいなんであるか!?
WalkingとWatchingを合わせた造語なんです。もう20年続けているWalking。
歩きながらの「見た・思った・考えた」を書き記していきます( ^~^ )/
アルキメデスの原理よろしく、ソコに身をおいて、どれだけの発見が溢れてくるか楽しみです。(^ ^♪



プロフィール

                                                                                                 
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アルキメデス・山碧木  星(やまあおき ほし)
本名 渡邊龍哉(わたなべ たつや)
クリエイティブディレクター、グラフィックデザイナー
デザイン事務所(有)ウェイズ代表

趣味
山歩き、テニス、ウォーキング、落語、五行歌づくり、美術館巡り、露天風呂
山歩き・・・「日本百名山」完全登攀をめざして、現在74座を登頂
ブログ・・・・アルキメデスの筆名で日々ウェブログづくり
五行歌・・・・山碧木  星の筆名で歌作り、5つの歌会に参加